JPH06293878A - 新規なウレタン系塗料用組成物 - Google Patents
新規なウレタン系塗料用組成物Info
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- JPH06293878A JPH06293878A JP6016688A JP1668894A JPH06293878A JP H06293878 A JPH06293878 A JP H06293878A JP 6016688 A JP6016688 A JP 6016688A JP 1668894 A JP1668894 A JP 1668894A JP H06293878 A JPH06293878 A JP H06293878A
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Abstract
塗料組成物、及び低温特に120℃以下で硬化できる熱
解離性ブロックポリイソシアナートを硬化剤成分とする
一液性ウレタン系塗料組成物を提供する。 【構成】 脂肪族・脂環族ジイソシアナートの少なくと
も1種から誘導されるポリイソシアナート、またはその
ポリイソシアナートから得られるブロックポリイソシア
ナートであり、かつイソシアナート平均官能基数が4.
5〜10であることを特徴とするポリイソシアナートま
たはブロックポリイソシアナートを硬化剤成分とするウ
レタン系塗料用組成物。
Description
料用組成物に関する。
耐摩耗性、耐薬品性、耐汚染性を有しているが、特にヘ
キサメチレンジイソシアナートやイソホロンジイソシア
ナートから誘導された無黄変ポリイソシアナートを用い
るポリウレタン樹脂を含む塗料は、優れた耐候性を有す
るため、その需要は増加する傾向にある。
における金属製品、プラスチック成形品等に行われるス
プレー塗装、ディッピング塗装、ロール塗装、電着塗装
等による防錆鋼板を含むプレコートメタル及びポストコ
ート等塗料分野、または接着剤、接着性付与剤、シーリ
ング剤を用いる分野等がある。塗料の形態は、イソシア
ナート基の反応性を生かした常温架橋可能な二液性ウレ
タン系塗料、及びポリイソシアナートのイソシアナート
基をブロック剤で保護したブロックポリイソシアナート
を用いた、加熱により架橋させる熱硬化型一液性塗料等
がある。
するいくつかの課題がある。二液性ウレタン系塗料とし
ては、例えば、垂直面等へ塗装する際に発生するタレお
よび硬化性の向上などが望まれている。タレ性を向上さ
せる方法としては、例えば特開昭57−102928号
公報のポリイソシアナートと特定アクリル樹脂を反応す
ることにより得られるポリイソシアナートを用いる方法
があるが、硬化性の面からはまだ一層の向上が望まれて
いる。
化合物などを添加する方法があるが、この方法は塗料の
組成により効果が異なる場合があるなど課題を有してい
た。また、熱硬化型一液性ウレタン系塗料としては、1
50〜200℃の如き高い焼付温度が必要である。高い
焼付温度はエネルギーコストの増加のみならず、それに
付随する大気汚染の増加に加えプラスチック類等の熱に
弱い被塗物への塗装については、致命的な欠点となる。
の提案がなされている。特公昭44−18877号公報
および特開昭53−138434号公報では特定のスタ
ノキサン系有機錫化合物を添加し、特開昭56−847
14号公報ではジアルキルおよびジアリール錫化合物を
添加し、特開昭57−8217号公報では特定有機錫モ
ノカルボン酸を添加し、特開昭62−199609号公
報では、鉛化合物、無機亜鉛化合物を触媒として添加し
ている。
する方法による焼付温度の低下は不十分であり、例えば
自動車用塗料の低温側の焼付温度120℃を満足できな
かった。
た耐候性を有し、脂肪族、脂環族ジイソシアナートから
誘導されるポリイソシアナートを用いた、垂直面等に塗
装できるタレのない、かつ有機重金属化合物によらない
硬化性を向上させた二液性ウレタン系塗料用組成物、及
び、120℃での低温焼付が可能な、熱解離性ブロック
ポリイソシアナートを硬化剤成分とする熱硬化型一液性
塗料組成物を提供することにある。
ソシアナート(以下高分岐ポリイソシアナートという)
を用いることにより、上記課題を達成したものである。
即ち本発明は、脂肪族・脂環族ジイソシアナートの少な
くとも1種から誘導される、イソシアナート平均官能基
数が4.5〜10であることを特徴とするポリイソシア
ナートを硬化剤成分とするウレタン系塗料組成物であ
り、好ましくは、前記ポリイソシアナートが脂肪族・脂
環族ジイソシアナートの少なくとも1種と多価アルコー
ルを反応させた後、または、該アルコールの存在下、環
状3量化反応によって得られるイソシアナート平均官能
基数が4.5〜10であり、かつ実質的に脂肪族、脂環
族ジイソシアナートモノマー及び溶剤を含まない状態で
の25℃における粘度が5,000〜100,000m
Pa・sであるイソシアヌレート型ポリイソシアナート
である二液性ウレタン塗料用組成物、及び前記ポリイソ
シアナートのイソシアナート基をブロック剤でマスクし
た熱解離性ブロックポリイソシアナートを硬化剤成分と
した熱硬化型一液性ウレタン系塗料用組成物に関する。
ポリイソシアナートのイソシアナート平均官能基数とは
ポリイソシアナート1分子が統計的に有するイソシアナ
ート官能基の数であり、ポリイソシアナートの数平均分
子量とポリイソシアナート1重量部に含まれる全イソシ
アナート官能基重量部数(以下、イソシアナート濃度と
いう)から下記一般式(1)で算出できる。
のイソシアナート平均官能基数は、4.5〜10であ
る。4.5未満では塗料組成物に用いた場合、硬化性が
充分でなく、10を越えると塗膜の表面性に悪影響を及
ぼす可能性がある。好ましくは5〜8である。また、ブ
ロックポリイソシアナートの平均官能基数はブロックポ
リイソシアナナートの前駆体であるポリイソシアナート
から同様に算出される平均官能基数と同じ値である。
官能基数に関して、例えば、特開昭61−12678号
公報、特開平1−104664号公報には、ポリイソシ
アナートの数平均分子量、イソシアナート濃度が記載さ
れている。この値からイソシアナート平均官能基数を一
般式(1)により求めるとその最高値は3.6である。
また一般に市販されている脂肪族ポリイソシアナート
類、例えばデスモジュールN、スミジュールN350
0、コロネートHX、デュラネート24A、デュラネー
トTPA等のイソシアナート平均官能基数はいずれも
3.2〜4.2程度である。特開平2−132116号
公報には特定のポリイソシアナート構造が記載されてお
り、その構造からポリイソシアナート1分子当たりのイ
ソシアナート基の数は3〜6である。しかし前記値が4
以上のこれらのポリイソシアナートは芳香族イソシアナ
ートを含んでいるため耐久性に劣っている。
ートについて詳しく述べる。本発明で原料として使用す
るジイソシアナートは、脂肪族および脂環族ジイソシア
ナートである。脂肪族ジイソシアナートとしては、炭素
数4〜30のものが、脂環族ジイソシアナートとしては
炭素数8〜30のものが好ましく、例えば、1,4−テ
トラメチレンジイソシアナート、1,5−ペンタメチレ
ンジイソシアナート、1,6−ヘキサメチレンジイソシ
アナート、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサメ
チレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアナート、1,3−ビス(イソシアナ
ートメチル)−シクロヘキサン、4,4’−ジシクロヘ
キシルメタンジイソシアナート等を挙げることが出来
る。なかでも、耐候性、工業的入手の容易さから、1,
6−ヘキサメチレンジイソシアナート(以下HMDIと
いう)、イソホロンジイソシアナート(以下IPDIと
いう)が好ましく、単独で使用しても、併用しても良
い。
分岐ポリイソシアナートは、ジイソシアナートと3価以
上の多価アルコールを反応させるだけでも得られるが、
更に好ましくはジイソシアナートと多価アルコールを反
応させた後、または、該アルコールの存在下、イソシア
ナートの環状3量化反応言い替えるとイソシアヌレート
化反応することにより得られる、ウレタン変性イソシア
ヌレート型ポリイソシアネートがより好ましい。これら
の技術に関してはUSP5076958号明細書にはジ
オールとε−カプロラクトンから得られるジオールが、
USP4789705号明細書には12−ヒドロキシス
テアリン酸を構成成分とするポリエステルポリオール
が、特開平1−297420号公報にはジオール及びま
たはトリオールとカルボン酸から得られるポリエステル
ポリオールが、DE3219608号明細書には官能度
2〜3のポリオールを用いた技術が記載されてはいる
が、いずれの明細書にも本願で特定するところの高平均
官能基数を有する高分岐ポリイソシアナート及びそのブ
ロック体を硬化剤成分とするとする塗料用組成物の記載
はない。
のアルコールが好ましく、低分子量多価アルコールとし
ては例えば、トリメチロールプロパン、グリセリン、
1,1,7−トリメチロールヘプタン、1,2,7−ト
リメチロールヘプタン、ペンタエリトリトールなどがあ
る。高分子量多価アルコールとしては、脂肪族炭化水素
ポリオール類、ポリエーテルポリオール類、ポリエステ
ルポリオール類、エポキシ樹脂類が挙げられる。
ては、例えば、末端水酸基化ポリブタジエンやその水素
添加物等が挙げられる。またポリエーテルポリオール類
としては、例えばグリセリンやプロピレングリコール等
の多価アルコールの単独または混合物に、エチレンオキ
サイド、プロピレンオキサイドなどのアルキレンオキサ
イドの単独または混合物を付加して得られるポリエーテ
ルポリオール類、ポリテトラメチレングリコール類、更
にアルキレンオキサイドにエチレンジアミン、エタノー
ルアミン類などの多官能化合物を反応させて得られるポ
リエーテルポリオール類及び、これらポリエーテル類を
媒体としてアクリルアミド等を重合して得られる、いわ
ゆるポリマーポリオール類等が含まれる。
ばコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸、無
水マレイン酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸等のカルボン酸の群から選ばれた二塩基酸の単独ま
たは混合物と、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、トリメチロールプロパン、グリセリンなどの群から
選ばれた多価アルコールの単独または混合物との縮合反
応によって得られるポリエステルポリオール樹脂類及び
例えばε−カプロラクトンを多価アルコールを用いて開
環重合して得られるようなポリカプロラクトンポリオー
ル類等が挙げられる。
ク型、β−メチルエピクロ型、環状オキシラン型、グリ
シジルエーテル型、グリコールエーテル型、脂肪族不飽
和化合物のエポキシ型、エポキシ化脂肪酸エステル型、
多価カルボン酸エステル型、アミノグリシジル型、ハロ
ゲン化型、レゾルシン型等のエポキシ樹脂類が挙げられ
る。
は、上記の低分子量多価アルコール類及び1分子中の水
酸基数2〜6の更に好ましくは3〜5のポリエーテルポ
リオール、脂肪族炭化水素ポリオール、ポリエステルポ
リオールであり、特に好ましくは数平均分子量250〜
2,000のポリカプロラクトンポリオールである。こ
れらは、単独で使用しても、2種以上の併用でもよい。
対して3〜50重量%、好ましくは5〜30重量%であ
る。前記ジイソシアナートと前記ポリオールとの反応は
イソシアヌレート化反応前に行っても良いし、イソシア
ヌレート化反応と同時に行っても良い。イソシアヌレー
ト化反応は通常触媒が用いられる。ここで用いられる触
媒は、一般に塩基性を有するものが好ましく、例えばト
リメチルヒドロキシアンモニウム、トリエチルヒドロキ
シアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエ
チルアンモニウム等の第4級アンモニウム塩やそれらの
有機弱酸塩、例えば酢酸、カプロン酸等のアルキルカル
ボン酸のアルキル金属塩、例えばナトリウム、カリウム
等の金属アルコラート、例えばヘキサメチルジシラザン
等のアミノシリル基含有化合物等がある。触媒濃度は、
通常、イソシアナート化合物に対して10ppm〜1.
0重量%の範囲から選択される。10ppm未満では反
応速度が遅く、また1.0重量%を越えると生成物に悪
影響を及ぼす場合がある。
い。溶媒を用いる場合は、イソシアナート基に対して不
活性な溶剤を用いるべきである。反応温度は通常20〜
160℃、好ましくは40〜130℃である。反応終点
は用いる多価アルコールにより異なるが、収率が30重
量%以上75重量%以下となる点とする。収率30重量
%未満では本発明で用いる高分岐ポリイソシアナートを
得ることができず、75重量%を越えると、反応液の粘
度が増加し商業生産におけるコストの増加になる。
ば、スルホン酸、燐酸、燐酸エステル等により触媒を失
活させ、反応を停止する。未反応ジイソシアナートおよ
び溶剤を除去しイソシアヌレート構造を有する高分岐ポ
リイソシアナートを得ることができる。溶剤を含まない
高分岐ポリイソシアナートの25℃における粘度は5,
000〜100,000mPa・sである。粘度が10
0,000mPa・sを越えると塗膜外観に悪影響を及
ぼす場合があり、5,000mPa・s未満であれば、
本発明に用いるポリイソシアナートのイソシアナート平
均官能基数の範囲を得ることはできない。
シアネートは、前記した高分岐ポリイソシアナートとブ
ロック剤を反応させることにより得られる。熱解離性ブ
ロックポリイソシアナートを得るためのブロック剤とし
ては例えば、フェノール系、活性メチレン、メルカプタ
ン系、酸アミド系、酸イミド系、イミダゾール系、尿素
系、オキシム系、アミン系、イミド系、重亜硫酸系化合
物等があり、これらを単独あるいは、混合して使用して
もよい。より具体的なブロック化剤の例を下記に示す。 (1)フェノール系;フェノール、クレゾール、エチル
フェノール、ブチルフェノール、ノニルフェノール、ジ
ノニルフェノール、スチレン化フェノール、オキシ安息
香酸エステル等 (2)活性メチレン系;マロン酸ジメチル、マロン酸ジ
エチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセチ
ルアセトン等 (3)メルカプタン系;ブチルメルカプタン、ドデシル
メルカプタン等 (4)酸アミド系;アセトアニリド、酢酸アミド、ε−
カプロラクタム、δ−バレロラクタム、γ−ブチロラク
タム等 (5)酸イミド系;コハク酸イミド、マレイン酸イミド
等 (6)イミダゾール系;イミダゾール、2−メチルイミ
ダゾール等 (7)尿素系;尿素、チオ尿素、エチレン尿素等 (8)オキシム系;ホルムアルドオキシム、アセトアル
ドオキシム、アセトオキシム、メチルエチルケトオキシ
ム、シクロヘキサノンオキシム等 (9)アミン系;ジフェニルアミン、アニリン、カルバ
ゾール等 (10)イミン系;エチレンイミン、ポリエチレンイミ
ン等 (11)重亜硫酸塩:重亜硫酸ソーダ等 があり、フェノール類、オキシム系、酸アミド系が好ま
しく、特にノニルフェノール、スチレン化フェノール、
オキシ安息香酸エステル、アセトオキシム、メチルエチ
ルケトオキシム、ε−カプロラクタムが好ましい。
は溶剤の存在の有無に関わらず行うことができる。溶剤
を用いる場合、イソシアナート基に対して不活性な溶剤
を用いる必要がある。ブロック化反応に際して、錫、亜
鉛、鉛等の有機金属塩及び3級アミン等を触媒として用
いてもよい。
とが出来るが、好ましくは0〜100℃である。150
℃を越える温度では副反応を起こす可能性があり、他
方、−20℃未満になると反応速度が小さくなり不利で
ある。この様にして得られた高分岐ポリイソシアナート
及び熱解離性ブロックポリイソシアナートは多価水酸基
化合物とともに本発明の塗料組成物の主成分を構成す
る。
肪族炭化水素ポリオール類、ポリエーテルポリオール
類、ポリエステルポリオール類、エポキシ樹脂類、フッ
素ポリオール類及びアクリルポリオール類等が挙げられ
る。脂肪族炭化水素ポリオール類の具体例としては、例
えば、末端水酸基化ポリブタジエンやその水素添加物等
が挙げられる。またポリエーテルポリオール類として
は、例えばグリセリンやプロピレングリコール等の多価
アルコールの単独または混合物に、エチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイドなどのアルキレンオキサイド
の単独または混合物を付加して得られるポリエーテルポ
リオール類、ポリテトラメチレングリコール類、更にア
ルキレンオキサイドにエチレンジアミン、エタノールア
ミン類などの多官能化合物を反応させて得られるポリエ
ーテルポリオール類及び、これらポリエーテル類を媒体
としてアクリルアミド等を重合して得られる、いわゆる
ポリマーポリオール類等が含まれる。
ばコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸、無
水マレイン酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸等のカルボン酸の群から選ばれた二塩基酸の単独ま
たは混合物と、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、トリメチロールプロパン、グリセリンなどの群から
選ばれた多価アルコールの単独または混合物との縮合反
応によって得られるポリエステルポリオール樹脂類及び
例えばε−カプロラクトンを多価アルコールを用いて開
環重合して得られるようなポリカプロラクトンポリオー
ル類等が挙げられる。
ク型、β−メチルエピクロ型、環状オキシラン型、グリ
シジルエーテル型、グリコールエーテル型、脂肪族不飽
和化合物のエポキシ型、エポキシ化脂肪酸エステル型、
多価カルボン酸エステル型、アミノグリシジル型、ハロ
ゲン化型、レゾルシン型等のエポキシ樹脂類及びこれら
エポキシ樹脂をアミノ化合物、ポリアミド化合物などで
変性した樹脂類等が挙げられる。
昭57−34107号公報、特開昭61−275311
号公報等で開示されているフルオロオレフィン、シクロ
ヘキシルビニルエーテル、ヒドロキシアルキルビニルエ
ーテル、モノカルボン酸ビニルエステル等の共重合体等
がある。アクリルポリオール類は、一分子中に1個以上
の活性水素を持つ重合性モノマーと、これに共重合可能
な他のモノマーを共重合させることによって得られる。
例えば、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、アクリル
酸−2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸−2−ヒドロ
キシブチル等の活性水素を持つアクリル酸エステル類、
メタクリル酸−2−ヒドロキシジエチル、メタクリル酸
−2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸−2−ヒドロ
キシブチル等の活性水素を持つメタクリル酸エステル
類、またはグリセリンのアクリル酸モノエステルあるい
はメタクリル酸モノエステル、トリメチロールプロパン
のアクリル酸モノエステルあるいはメタクリル酸モノエ
ステル等の多価活性水素を有する(メタ)アクリル酸エ
ステル類等の群から選ばれた単独または混合物と、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロ
ピル、アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸−2−エチ
ルヘキシル等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピ
ル、メタクリル酸−n−ブチル、メタクリル酸イソブチ
ル、メタクリル酸−n−ヘキシル、メタクリル酸シクロ
ヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸グリシ
ジル等のメタクリル酸エステル類、更に必要に応じてア
クリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸等の
不飽和カルボン酸、アクリルアミド、N−メチロールア
クリルアミド、ジアセトンアクリルアミド等の不飽和ア
ミド、及びスチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、ア
クリロニトリル等のその他の重合性モノマーの群から選
ばれた単独または混合物とを共重合することにより得ら
れる。また特開平1−261409号公報、特開平3−
6273号公報等で例示されている重合性紫外線安定性
単量体を共重合して得られるアクリルポリオール樹脂等
も用いることが可能である。
のは、上記のうち水酸基価10〜300mgKOH/
g、酸価0〜200mgKOH/g、数平均分子量30
0〜60,000のアクリルポリオール、ポリエステル
ポリオールである。前記の高分岐ポリイソシアナートま
たは熱解離性ブロックポリイソシアナートと、前記ポリ
オールを主に含むことにより本発明の塗料用組成物が形
成される。この場合の高分岐ポリイソシアナートまたは
熱解離性ブロックポリイソシアナート中のイソシアナー
ト基とポリオール中の水酸基との等量比は、必要とする
塗膜物性により決定されるが、通常0.5〜2.0の範
囲にある。また、メラミン樹脂等の異なる硬化剤を併用
し、塗膜物性を制御することもできる。メラミン樹脂と
しては、ヘキサメトキシメチロールメラミン、メチル・
ブチル化メラミン、ブチル化メラミンなどが例示され
る。
剤を用いることができる。溶剤としては例えばベンゼ
ン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、ミネラルス
ピリット、ナフサ等の炭化水素類、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、酢
酸エチル、酢酸−n−ブチル、酢酸セロソルブなどのエ
ステル類、ブタノール、イソプロピルアルコールなどの
アルコール類、などの群から目的及び用途に応じて適宜
選択して使用することができる。これらの溶剤は単独で
用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
剤、紫外線吸収剤、顔料、金属粉顔料、レオロジーコン
トロール剤等を添加してもよい。この様に調整された塗
料は常温架橋を主目的とした二液性ウレタン系塗料とし
て、またはハンドリング性を重要視した熱硬化型一液性
ウレタン系塗料として、スプレー塗装、ディッピング塗
装、ロール塗装等により、金属、プラスチック、無機材
料等に塗装され、プレコートあるいはポストコートとし
て自動車補修、建築外装等、接着剤、シーリング剤等の
分野で有用である。
に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるも
のではない。尚、光沢評価を除き、%はすべて重量%、
部はすべて重量部で示した。評価は下記に従い行った。 (数平均分子量の測定)数平均分子量は下記の装置を用
いたゲルパーミエーションクロマトグラフ測定によるポ
リスチレン基準の数平均分子量である。 装置:東ソー(株)HLC−802A キャリアー:テトラハイドロフラン 検出方法:示差屈折率計 (粘度測定)エミラ型回転粘度計を用いて25℃で測定
した。 (ゲル分率)硬化塗膜を、アセトンに20℃で24時間
浸漬した時の未溶解部分重量の浸漬前重量に対する値を
計算し、60%未満は×、60%以上80%未満は△、
80%以上90%未満は○、90%以上は◎で表した。 (タレ性の評価)塗料溶液をエアースプレーガンで乾燥
膜厚が100ミクロンになるように垂直面に塗装し、塗
装面よりのタレの発生を評価し、良好を○、不良を×で
表した。 (塗膜ヘイズ)1mm厚みの透明ガラス板に塗布された
50μの膜厚を有する塗膜をスガ試験機(株)の「直読
ヘーズコンピューターHGM−2DP」で測定した。 (塗膜光沢)白色タイル上に塗布された50μの膜厚を
有する塗膜をスガ試験機(株)の「デジタル自動測色
計」で60゜にて測定した。
ートを取り付けた4ツ口フラスコ内を窒素雰囲気にし、
HMDI 600部 3価アルコールであるポリエステ
ルポリオール「プラクセル303」(ダイセル化学の商
品名)30部を仕込み、撹拌下反応器内温度を90℃に
1時間保持しウレタン化反応を行った。その後反応器内
温度を60℃に保持し、イソシアヌレート化触媒テトラ
メチルアンモニウムカプリエートを加え、収率が54%
になった時点で燐酸を添加し反応を停止した。反応液を
ろ過した後、薄膜蒸発缶を用いて未反応のHMDIを除
去した。反応生成物の分子量をGPCで測定し、イソシ
アナ−ト濃度を滴定で測定することにより、高分岐ポリ
イソシアナ−トが生成していることを確認した。得られ
た高分岐ポリイソシアネートの25℃における粘度は
9,500mPa・s、イソシアネート含有量は19.
2%、数平均分子量は1,100であり、イソシアナー
ト平均官能基数は5.1であった。
造した。得られた高分岐ポリイソシアナートの物性も表
1に示す。
示す反応条件で製造した。得られた生成物の物性も表1
に示す。多価アルコールを用いない場合、本発明の高分
岐ポリイソシアナートを得ることはできなかった。
示す反応条件で製造した。反応液のイソシアナート濃度
は30.6%であった。得られた生成物の物性も表1に
示す。2価アルコールを用いた場合、本発明の高分岐ポ
リイソシアナートを得ることはできなかった。
オール(日立化成の商品名ヒタロイド3020,樹脂分
水酸基価 50mgKOH/g,酸価 3.5mgKO
H/g)をイソシアナート/水酸基比率(当量)が1.
0になるように配合し、これにシンナーとして酢酸エチ
ル/トルエン/酢酸ブチル/キシレン/プロピレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート(重量比=30/
30/20/15/5)の混合液を加え、塗料粘度をフ
ォードカップ#4で20秒/20℃に調整した。得られ
た塗料溶液を用いて塗装面のタレ性を評価した。ゲル分
率は20℃で1日乾燥後測定した。得られた塗膜物性結
果を表2に示す。
に示す以外は実施例1と同様に行った。得られた塗膜物
性測定結果を表2に示す。
った。得られた塗膜物性測定結果を表2に示す。
の製造) 撹拌機、温度計、還流冷却管、窒素吹き込み管、滴下ロ
ートを取り付けた4ツ口フラスコ内を窒素雰囲気にし、
製造例1で得られた高分岐ポリイソシアナート100
部、キシレン35部を仕込、反応温度が50℃を越えな
いようにメチルエチルケトオキシムを赤外スペクトルの
イソシアナートの特性吸収が消失するまで滴下し、固形
分80%の熱解離性ブロックポリイソシアナート溶液を
得た。
ナートの製造) 製造例2〜9で得られた高分岐ポリイソシアナートを用
いる以外は製造例10と同様にして固形分80%の熱解
離性ブロックポリイソシアナートを得た。
造) HMDI系ポリイソシアナート「デュラネートTPA−
100」(旭化成工業の商品名、イソシアナート平均官
能基数は3.2、粘度1,400mPa・s/25℃)
を用いた以外は製造例10と同様に行い、固形分80%
のブロックポリイソシアナート溶液を得た。
造) HMDI系ポリイソシアナート「スミジュールN350
0」(住友バイエルウレタンの商品名、イソシアナネー
ト平均官能基数は3.3、粘度2,500mPa・s/
25℃)を用いた以外は製造例10と同様に行い、固形
分80%のブロックポリイソシアナート溶液を得た。
造) HMDI系ポリイソシアナート「コロネートHX」(日
本ポリウレタンの商品名、イソシアナート平均官能基数
は3.4、粘度2,000mPa・s/25℃)を用い
た以外は製造例10と同様に行い、固形分80%のブロ
ックポリイソシアナート溶液を得た。
造) 参考製造例1で得られたポリイソシアナートを用いた以
外は製造例10と同様に行い、固形分80%のブロック
ポリイソシアナート溶液を得た。
ポリイソシアナートとアクリルポリオール(大日本イン
キの商品名アクリデッィクA−801)をブロックイソ
シアナート/水酸基比率(当量)が1.0になるように
配合し、ジブチル錫ジラウレートをそれぞれ塗料固形分
に対して0.5%添加し、これにシンナーとして酢酸エ
チル/トルエン/酢酸ブチル/キシレン/プロピレング
リコールモノメチルエーテルアセテート(重量比=30
/30/20/15/5)の混合液を加え、フォードカ
ップ#4で20秒/20℃に調整した。得られた塗料溶
液をエアースプレーガンで乾燥膜厚50ミクロンになる
ように調整し、ゲル分率は110及び120℃、塗膜光
沢、塗膜ヘイズは120℃、に保持されているオーブン
中で30分間焼付けた塗膜で評価した。得られた塗膜物
性測定結果を表3に示す。
離性ブロックポリイソシアナートを用い表3に示す以外
は実施例10と同様に行った。得られた塗膜物性測定結
果を表3に示す。
ポリイソシアナートを用い表3に示す以外は実施例10
と同様に行った。得られた塗膜物性測定結果を表3に示
す。
タン系塗料に比べ、二液性で有れば硬化性、タレ性が、
一液性で有れば硬化性が改善され、耐候性等に優れた塗
膜物性を得ることができ、自動車、家電、事務機器、建
築外装用等の金属製品用の塗料、プラスチック用塗料、
接着剤、シーリング剤等として優れた性能を発揮する。
Claims (7)
- 【請求項1】 (a)主剤成分として数平均分子量30
0〜60,000、樹脂分水酸基価10〜300mgK
OH/g、酸価0〜200mgKOH/gの多価水酸基
化合物、(b)硬化剤成分として、脂肪族・脂環族ジイ
ソシアナートの少なくとも1種から誘導され、イソシア
ナート平均官能基数が4.5〜10であることを特徴と
するポリイソシアナートを含有するウレタン系塗料用組
成物。 - 【請求項2】 硬化剤成分(b)が、脂肪族・脂環族ジ
イソシアナートの少なくとも1種と多価アルコールを反
応させた後、または、該アルコールの存在下、環状3量
化反応によって得られるイソシアナート平均官能基数が
4.5〜10であり、かつ実質的に脂肪族、脂環族ジイ
ソシアナートモノマー及び溶剤を含まない状態での25
℃における粘度が5,000〜100,000mPa・
sであるイソシアヌレート型ポリイソシアナートである
請求項1記載の塗料用組成物。 - 【請求項3】 ポリイソシアナートのイソシアナート平
均官能基数が5〜8である請求項1または2記載の塗料
用組成物。 - 【請求項4】 多価アルコールが3価以上である請求項
2記載の塗料用組成物。 - 【請求項5】 多価アルコールが、3価以上のアルコー
ルとε−カプロラクトンから誘導される数平均分子量2
50〜2,000のポリエステル系ポリオールである請
求項2記載の塗料用組成物。 - 【請求項6】 硬化剤成分(b)が、ポリイソシアナー
トのイソシアナート基を熱解離性ブロック剤で保護し
た、熱解離性ブロックポリイソシアナートである請求項
1または2記載の塗料用組成物。 - 【請求項7】 熱解離性ブロック剤が、ノニルフェノー
ル、スチレン化フェノール、オキシ安息香酸エステル、
アセトオキシム、メチルエチルケトオキシム及びε−カ
プロラクタムから選ばれた少なくとも1種である請求項
6記載の塗料組成物。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1994
- 1994-02-10 JP JP01668894A patent/JP3403478B2/ja not_active Expired - Lifetime
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