JPH062935A - 樹脂成形品及びその再生方法 - Google Patents

樹脂成形品及びその再生方法

Info

Publication number
JPH062935A
JPH062935A JP16461692A JP16461692A JPH062935A JP H062935 A JPH062935 A JP H062935A JP 16461692 A JP16461692 A JP 16461692A JP 16461692 A JP16461692 A JP 16461692A JP H062935 A JPH062935 A JP H062935A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
duct
resin part
regeneration
cannon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16461692A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Kodama
宏明 児玉
Narihiro Tateiwa
成洋 立岩
Kenji Ogura
健二 小椋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP16461692A priority Critical patent/JPH062935A/ja
Publication of JPH062935A publication Critical patent/JPH062935A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Duct Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】再生が容易な樹脂成形品及びその再生方法を提
供する。 【構成】樹脂成形品19(エアコンの大砲ダクト)の再
溶融の前に、衝撃を与えて薄肉の連結用樹脂部91を破
壊し、それにより再生用樹脂部93と分離用樹脂部92
とを分断すれば、再生用樹脂部93とは異質の非再生付
加部(パッキン)6は分離用樹脂部92とともに再生用
樹脂部93から分離されるため、分離後の再生用樹脂部
93を再溶融しても非再生付加部6は再生用樹脂部93
に混入しない。本発明によれば、所定の衝撃を加えるの
みで簡単に非再生付加部6を再生用樹脂部93から分離
でき、分離用樹脂部92を除くほとんどの主樹脂素材を
手間及び費用を簡単に再生に供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、再生使用に好適な樹脂
成形品及びその再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂成形品では、インサート成形時また
は成形後の接着または圧入などの各種固定技法を用い
て、主樹脂素材とは異なる素材からなる付加部材が固定
されて、使用に供されることが多い。このような付加部
材としては、たとえば気密保持用の樹脂パッキン、剛性
強化用の金属片、耐磨耗性強化用のセラミックス部材な
ど用途に応じて各種の素材が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、省資源及び環境
上の理由により、従来、廃棄されていた樹脂成形品を廃
棄乃至焼却せず、再生使用することが強く要請されてい
る。再生使用には、樹脂成形品を再溶融し、再チップ化
するのが普通である。しかしながら上述したように樹脂
成形品には、この樹脂成形品の主樹脂素材とは異質の素
材からなる様々な付加部材が固定されているために、こ
れら付加部材が主樹脂素材の再溶融とともに溶融して主
樹脂素材の特性を劣化させたり、又は溶融せずに溶融炉
内に沈澱集積したり、あるいは上記再溶融温度で分解し
て有毒ガスを発生したり、その他、主樹脂素材のリサイ
クル使用実現における大きな障害となっていた。
【0004】このため、樹脂成形品のリサイクル使用す
るためには、上記付加部材を樹脂成形品から分離する必
要があるが、分離が困難である場合が多く、また可能で
あっても分離費用が樹脂成形品の価格を超過する事例も
珍しくない。本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、再生が容易な樹脂成形品及びその再生方法を提
供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の樹脂成形品は、
再溶融により再使用可能な樹脂を素材として所定形状に
成形された再生用樹脂部と、前記樹脂を素材として前記
再生用樹脂部と一体に成形された分離用樹脂部と、前記
両樹脂部の境界部に形成された薄肉の連結用樹脂部と、
前記再生可能樹脂部とは異なる素材からなるとともに前
記分離用樹脂部に固定され、前記樹脂再溶融により再使
用不能な非再生付加部とを備えることを特徴としてい
る。
【0006】この樹脂成形品の好適な再生方法では、連
結用樹脂部を破壊して再生用樹脂部と分離用樹脂部とが
分断され、再生用樹脂部は再溶融されて再使用すなわち
再成形に供される。
【0007】
【作用及び発明の効果】樹脂成形品の再溶融の前に、衝
撃を与えて薄肉の連結用樹脂部を破壊し、それにより再
生用樹脂部と分離用樹脂部とを分断すれば、非再生付加
部は分離用樹脂部とともに再生用樹脂部から分離される
ため、分離後の再生用樹脂部を再溶融しても再生用樹脂
部とは異質の非再生付加部が再生用樹脂部に混入しな
い。
【0008】したがって本発明によれば、単に樹脂成形
品に所定の衝撃を加えるのみで簡単に非再生付加部を再
生用樹脂部から分離でき、分離用樹脂部を除くほとんど
の主樹脂素材を簡単、ローコストに再生することができ
るという優れた効果を奏する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の樹脂成形品の一実施例をなす
大砲ダクトを図面を参照して説明する。図1はこの大砲
ダクト1の側面図である。大砲ダクト1は、エアコンが
装備されていない車両用空調装置のダクトの一部として
用いられるものであって、ポリプロピレン樹脂を素材と
して射出成形により形成されている。大砲ダクト1の左
端開口11は車両用空調装置の上流側ダクトすなわちブ
ロワ側ダクト2に嵌合し、この大砲ダクトの右端開口1
2は上記空調装置の下流側ダクトすなわちヒータ側ダク
ト3に嵌合している。なお、大砲ダクト1が取り付けら
れた空調装置に後付けでエアコンを装備する場合には、
大砲ダクト1が取り外され、代わりにエバポレータが内
設されたエバポレータ内蔵ダクト(図示せず)が取り付
けられる。したがって、エアコン後付けの場合には、大
砲ダクト1は廃棄される。
【0010】大砲ダクト1の構造を更に説明する。大砲
ダクト1は、図1に矢印で示した気流通過方向と直角な
断面が略方形に形成されたダクトであって、その両端部
には補強用のリブ13がダクト壁から直角に立設されて
いる。また、大砲ダクト1の頂部には左右一対の位置決
めフック14が取り付けられており、一方、大砲ダクト
1の底部の左右両端には締結用の穴15をもつ締結用の
リブ16が立設され、リブ16の表面にはその補強のた
めに補強用のリブ17が立設されている。18は金型か
ら大砲ダクト1を離型する際に大砲ダクト押し出用のプ
ッシュピン(図示せず)が当たる当接突起である。
【0011】次に大砲ダクト1とブロワ側ダクト2及び
ヒータ側ダクト3との嵌合について説明する。まず車体
側に設けられた一対の軸状突起(図示せず)に位置決め
フック14を引っ掛けて大砲ダクト1の位置を決め、そ
のまま、紙面へ向かう方向へ回動させる。これにより、
断面略方形の大砲ダクト1の両端部の頂部外壁面及び紙
面奥側の側部外壁面は、ブロワ側ダクト2の端部の頂部
内壁面及び紙面奥側の側部内壁面と、ヒータ側ダクト3
の端部の頂部内壁面及び紙面奥側の側部内壁面とに、重
なって接する。また、大砲ダクト1の両端部の底部内壁
面及び紙面手前側の側部内壁面は、ブロワ側ダクト2の
端部の底部外壁面及び紙面手前側の側部外壁面と、ヒー
タ側ダクト3の端部の底部外壁面及び紙面手前側の側部
外壁面とに、重なって接する。そしてこのように大砲ダ
クト1の両端部とブロワ側ダクト2及びヒータ側ダクト
3の各端部が気流通過方向と直角方向に重なった状態で
穴15はダクト2、3側のねじ穴(図示せず)と重な
り、穴15を貫通してねじをこれらねじ穴に締結して、
大砲ダクト1の取り付けを終了する。大砲ダクト1の取
り外しは上記と逆の作業を行えばよい。
【0012】ブロワ側ダクト2側における大砲ダクト1
の紙面手前側の側部の気流通過方向断面(図1のA−A
線矢視)を図2に示す。大砲ダクト1の紙面手前側の側
部19は端から所定寸法奥の位置で段差部4をもち、段
差部4から端までの部分である端部5はこの段差分だけ
側部の中央部より外側に膨突している。そして、この端
部5の内壁面51には発泡ポリウレタン樹脂からなるパ
ッキン6が接着されている。なお、図2に示す段差部
4、端部5及びパッキン6からなる段付シール構造は、
大砲ダクト1の両端部の底部内壁面及び紙面手前側の側
部内壁面に沿ってずっと延設されている。
【0013】図4にブロワ側ダクト2の紙面手前側の側
端部21と、大砲ダクト1の紙面手前側の側部19の端
部5との重設状態を示す。側端部21の端は段差部4に
当接し、またパッキン6は圧縮され、これにより気密が
実現している。一方、大砲ダクト1の両端部の頂部及び
紙面奥側の側部にもパッキン6は接着されている(図1
参照)。当然、パッキン6は大砲ダクト1の両端部の頂
部外壁面及び紙面奥側の側部外壁面に接着される。
【0014】更にこの実施例の特長として、図2に示す
ように段差部4に近接して断面V字状の条溝からなる切
り欠き8が樹脂成形により凹設されている。切り欠き8
は、大砲ダクト1の両端部全周にわたって凹設され、そ
れにより切り欠き8で切り欠かれた残部が本発明でいう
薄肉の連結用樹脂部91を構成し、切り欠き8よりも端
部側の部分が本発明でいう分離用樹脂部92を構成し、
切り欠き8よりも中央側の部分が本発明でいう再生用樹
脂部93を構成し、パッキン6が本発明でいう非再生付
加部を構成している。
【0015】次に、この大砲ダクト1の再生について説
明する。取り外された大砲ダクト1の端部に、図5に示
すように例えばハンマーなどで打撃を与えて、連結用樹
脂部91を破壊し、分離用樹脂部92と再生用樹脂部9
3とを分断する。その結果、パッキン6は分離用樹脂部
92にのみ接着しているので、再生用樹脂部93を再生
に供しても異質のパッキン6は再生用樹脂部93の溶融
液に混入しない。
【0016】またこの実施例では図3に示すように、切
り欠き8がリブ16、17の近傍でリブ16と交差する
ことなくリブ16、17に沿ってリブ16、17を迂回
して延設されている。このようにすれば、リブ16との
交差により切り欠き8に応力が集中して強度が許容限度
以上低下するのを防止することができる。同様に、切り
欠き8は当接突起18も迂回しており、離型時の破損を
防止している。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように本発明の樹脂成形品は
異質の付加部材が固定される分離用樹脂部と再生すべき
再生用樹脂部との間に薄肉の連結用樹脂部を設けている
ので、この連結用樹脂部を打撃などで破壊することによ
り付加部材を再生用樹脂部から分離することができ、再
生用樹脂部の再溶融に際して異質の付加部材が溶融樹脂
に混入するのを簡単、低コストに防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る樹脂成形品としての大砲ダクト
の一実施例を示す側面図、
【図2】 図1のA−A線矢視拡大断面図、
【図3】 図1のB−B線矢視拡大平面図、
【図4】 図2の部位の重ね合わせ時の断面図、
【図5】 再生のため分断状態を示す拡大断面図。
【符号の説明】
1…大砲ダクト(樹脂成形品)、8…切り欠き、6…パ
ッキン(非再生付加部)、91…連結用樹脂部、92…
分離用樹脂部、93…再生用樹脂部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再溶融により再使用可能な樹脂を素材とし
    て所定形状に成形された再生用樹脂部と、 前記樹脂を素材として前記再生用樹脂部と一体に成形さ
    れた分離用樹脂部と、 前記両樹脂部の境界部に形成された薄肉の連結用樹脂部
    と、 前記再生可能樹脂部とは異なる素材からなるとともに前
    記分離用樹脂部に固定され、前記樹脂再溶融により再使
    用不能な非再生付加部とを備えることを特徴とする樹脂
    成形品。
  2. 【請求項2】前記連結用樹脂部を破壊して前記再生用樹
    脂部と前記分離用樹脂部とを分断し、前記再生用樹脂部
    を再溶融による再生に供する請求項1記載の樹脂成形品
    の再生方法。
JP16461692A 1992-06-23 1992-06-23 樹脂成形品及びその再生方法 Pending JPH062935A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16461692A JPH062935A (ja) 1992-06-23 1992-06-23 樹脂成形品及びその再生方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16461692A JPH062935A (ja) 1992-06-23 1992-06-23 樹脂成形品及びその再生方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH062935A true JPH062935A (ja) 1994-01-11

Family

ID=15796583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16461692A Pending JPH062935A (ja) 1992-06-23 1992-06-23 樹脂成形品及びその再生方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH062935A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6413653B1 (en) 1998-08-03 2002-07-02 Citizen Watch Co., Ltd. Personal ornament covered with colored coating and process for producing the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6413653B1 (en) 1998-08-03 2002-07-02 Citizen Watch Co., Ltd. Personal ornament covered with colored coating and process for producing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100276843A1 (en) Method Of Compression Molding Motor Vehicle Components And Parts Made Therefrom
JPH062935A (ja) 樹脂成形品及びその再生方法
US6293613B1 (en) Air spoiler for automotive vehicle and method for manufacturing the same
JPH032109B2 (ja)
JP2007168538A (ja) 車両用カウルトップカバー
JP2009241667A (ja) 車両の下部構造
JP2004306522A (ja) エアスポイラ及びその製造方法
US4914970A (en) Automotive steering column mounting assembly
JPH1067031A (ja) 成形製品の鋳型からの取外し時における鋳型部分との接触障害防止
JP7368219B2 (ja) 樹脂成形品
EP1317358A1 (en) A plastics material fuel tank for a motor vehicle
KR200189584Y1 (ko) 물성이 다른 재료를 사용하여 만들어지는 바퀴
JPS59171761A (ja) 自動車用フロントフエンダの成形方法および成形型
JP2521404Y2 (ja) 自動車のバンパ取付構造
WO1991015304A1 (fr) Materiau de masquage pour pieces raccordees
JP2001263313A (ja) 樹脂成型品の取付構造及びその樹脂成型品の成型方法
JP3338617B2 (ja) 樹脂製ホイールキャップ
JP7079760B2 (ja) ヘッドライト取付構造
KR200144524Y1 (ko) 사출금형
JPH0732023Y2 (ja) 射出成形型
JP2900846B2 (ja) 樹脂中子の引抜き方法
JPH0710037A (ja) カウルルーバトップ
JPH04168017A (ja) 屈曲部を有する樹脂製中空製品の製造方法
JPS6147241A (ja) Frp部品の製造方法
JP2005014837A (ja) マッドガード