JPH04168017A - 屈曲部を有する樹脂製中空製品の製造方法 - Google Patents

屈曲部を有する樹脂製中空製品の製造方法

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JPH04168017A
JPH04168017A JP29188490A JP29188490A JPH04168017A JP H04168017 A JPH04168017 A JP H04168017A JP 29188490 A JP29188490 A JP 29188490A JP 29188490 A JP29188490 A JP 29188490A JP H04168017 A JPH04168017 A JP H04168017A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、屈曲部を有する樹脂製中空製品の製造方法に
関する。
[従来の技術] 従来、インテークマニホールド等の屈曲部を有する中空
体製品の製造方法が提案されている。
例えば、特開昭63−92419号公報、同62−21
8115号公報等には、低融点合金製の消失性中子を用
いた屈曲管の製造方法が開示されている。しかしこの方
法は、低融点合金中子の鋳造に要する機械エネルギーや
工程上−貫して必要な熱エネルギーの消費が極めて大き
く、又、中子の重量か大きく取扱いが困難であり、さら
にスズ、ビスマス合金、ガラス等を用いた場合には割れ
やすく、特にガラスをクラッシュさせると「かさ」が急
増して屈曲管を内側から変形させ、屈曲管が割れる危険
性がある等といった問題点がある。
特開平1−178529号公報には2分割された状態の
形にあらかじめ成形された樹脂部品を連結した中空樹脂
中子が開示されている。しかし、このタイプの中子は接
合部が問題となる。たとえば、溶看接看では接合部に段
差を生じたり、パリの発生があり、又、熱剥離を生ずる
おそれがある。
特開昭81−202827号公報にはブロー成形によっ
て得た中空の樹脂中子の中空部に砂等の無機微粒子を補
強材として充填した樹脂製中子が記載されている。しか
しブロー成形ではパリの切除が必要で、又、−股部の肉
厚は数ミリが限度であり、屈曲部ではさらに肉薄になり
、内部補強なしでは屈曲管の成形時に樹脂圧力、温度に
耐えることができない。そして砂等の内部補強材を使用
すると中子が汚れ、完全に中子材と内部補強材を分離す
ることは困難である。この場合、射出成形で中実の中子
を成形すれば、補強材は不要になるが、一方、樹脂の収
縮のため中子はえくぼ状のヒケを生ずる。又、屈曲管と
一体に成形後中子を除去しようとすれば、露出部が少な
く、加熱、溶剤クラッシュ等の中子除去作業ができない
又、特公昭54−15291号公報には、厚肉物品の成
形方法が記載されている。このような方法で中子を製造
すれば中子は中空になり、加熱溶剤クラッシュ等は容易
であるか、一方、ガス注入口は中子の肉厚が薄く、樹脂
の流動端末では厚くなり、屈曲部に、屈曲管を射出成形
するとき樹脂圧力、熱がかかり、応力が極大となって中
子が変形し易い(第6図参照)。これを防ぐためには中
子の中空率を低下させて全体の肉厚を厚くする必要かあ
るが、これは中子材の使用量を増加させ、中子重量を増
加させるとともに、溶剤クラッシュ等の除去工程の非効
率化を来たす。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、こうした実情に鑑み、軽量でかつ屈曲部を有
するも製品の成形条件下に変形することのない易消失性
の中子を用い、生産性よく樹脂製中空製品を製造する方
法を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者は鋭意検討した結果、少なくとも2つのゲート
から樹脂をキャビティ内にその容量以下の量で射出後、
直ちに非相溶性の流体を注入することにより屈曲中空部
に仕切壁を補強材として形成することが有効であること
を知見し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、樹脂製中空製品を製造する方法で
あって、下記の工程からなる屈曲部を有する樹脂製中空
製品の製造方法である。
(1)少なくとも2つのゲートよりキャビティに注入し
た射出成形工程中のそれぞれの溶融樹脂中にその樹脂と
相溶しない流体を圧入する工程。
(2)それぞれの樹脂の内部を押圧してキャビティの屈
曲部で会合させ、その会合部において仕切壁を形成し、
樹脂製中子を成形する工程。
(3)この中子を樹脂外殼成形型にインサートして、中
子の末端部を残して外周部に樹脂製外殼部を形成する工
程。
(4)中子の末端部から中空内部に中子材侵食性流体を
注入して中子を消失させる工程。
本発明の方法に使用する中子材としては、例えばポリス
チレン、ハイインパクトポリスチレン、ポリカーボネー
ト、あるいは水溶性樹脂等があげられる。
本発明の中子に仕切壁を形成するために、その射出成形
時に注入される流体としては、中子樹脂材料と相溶しな
い流体であればよく、例えば窒素ガス、炭酸ガス、空気
等の気体あるいは水等の液体を用いることができる。
本発明は、仕切壁を中空内部の屈曲部に有する中子を金
型にインサートして従来公知の方法で製品を成形するが
、その中子は成形後溶剤の注入によって、除去すること
ができる。この溶剤としては中子材料を溶解あるいは浸
透、クラック等を生じさせるものが使用され、たとえば
、テトラクロロエタン、イソプロパツール等の有機溶剤
又中子材が水溶性である場合には水を中子を除去するた
めの溶剤として使用することができる。又、本発明の方
法によって製造される屈曲管の成形材料には、例えばポ
リアミド(ナイロン6.46.68等)、ポリフェニレ
ンサルファイド、ポリスルフォン等のエンジニアリング
プラスチック、又はそれらのミネラル強化剤、ガラスフ
ァイバー強化材などの強化材、あるいは他の樹脂との複
合材等が使用できる。これらはガソリン、オイル等の有
機化合物に強い耐性を有し、溶解、クラック等を生じな
い。
第1図は、本発明により製造される屈曲管の一例である
インテークマニホールドの外観を示す図である。第2図
はそのための中子の外観を示す図である。
次に、図面に基づいて本発明の製造方法の概略を説明す
る。
第3図は、本発明に使用する中子の射出成形型である。
ガスインジェクタが2ケ所型に埋込まれており、ここか
らキャビティに前記窒素ガス等の中子材と相溶しない流
体を注入するように構成されている。
まずノズルから中子形成用樹脂をキャビティ内にキャビ
ティ容積の40〜80%の樹脂量で射出する。
樹脂はランナーを経て2つのゲートからキャビティ内へ
入るが中程は未充填のままである。
次いで速やかに前記インジェクタから樹脂と非相溶性の
流体を注入する。流体注入後の状態が第3図のキャビテ
ィ内に示されている。第4図はその詳細図である。第3
.4図に見るように、樹脂はキャビティの中程で会合し
、ウェルド部を押圧しながら最終的に圧力平衡に達する
。そして、行き場所のない樹脂が会合部で仕切壁を形成
する。この仕切壁は、各インジェクタよりの流体注入圧
力を相互に調節することにより、その設置位置を調節す
ることができ、又、射出樹脂量の増減によって壁の厚み
を変化させることができる。
又、前記の仕切壁は、その薄肉の中央部を流体圧で破壊
してもなおリブ状に壁が残り、これが屈曲部を補強する
ので仕切壁がこのようなリブ形状であってもかまわない
以上のようにして成形した中子を用いて、次いで屈曲部
を有する中空製品を、樹脂の成形によって製造する工程
に入るが、この成形工程は従来の成形法により行うこと
ができる。
すなわち、前記の中子を樹脂外殼成形型にインサートし
、中子の末端部を残してその外周部に射出成形等により
樹脂外殼部を形成する。
本発明の最後の工程は、成形製品から中空の中子を除去
する工程である。
まず、屈曲部を有する成形品の中子露出部をカッタで切
落し、中空部を開口させる。その開口部より中空内部に
向けて前記の中子除去用の侵食性流体を注入する(第5
図参照)。
流体が注入されると、中子中空内壁や仕切壁にはストレ
スクラックにより小さなひび割れが無数に生じ、これに
振動を加えることによって中子は粉砕されて製品より除
去することができる。この際に中空部に鋼球を打込むと
まず仕切壁を破ることができるから、効果的に加振粉砕
ができる。又、上下開口を塞いで内部に鋼球を入れ加振
すれば中子を一層効果的に粉砕できる。
中子を粉砕し製品から除去した後、鋼球はマグネットで
容易に樹脂スクラップから分離することができる。
製品から除去された中子の樹脂スクラップはクラッシャ
で適当な大きさに粉砕するか、再ペレタイズして中子成
形用にリサイクル使用できる。又、中子材に水溶性樹脂
を使用して、中子を水に溶解させて除去する場合におい
ても、それを溶解せしめた水のpHを調整することによ
り、溶出した樹脂を分離し、リサイクルさせることがで
きる。
[作 用] 屈曲部を有する樹脂製中空製品の成形の際に使用する中
空中子の屈曲部は、射出成形の際に樹脂圧力、熱負荷に
よって変形しやすいが(第6図参照)、ここに仕切壁を
設けて中子の強度を改善したので、射出成形によっても
中子は変形せず、製品の中空部が歪んだり、狭まること
かない。
[実施例] 以下に本発明の実施例として、インテークマニホールド
を製造する場合の具体例を示す。
第3図に示す金型を使用して、ポリスチレン樹脂を金型
キャビティの約50%容量の量で、2つのゲートより3
:1の比で注入し、直ちに窒素ガスを圧カフ0kg/c
m2、及び80kg7cm2で注入し、屈曲部内部に仕
切壁を有する肉厚7111の中空中子を成形した。
次に、この中子を用いてナイロン66を使用して射出成
型によりインテークマニホールドを成形した。成形後、
中子中空内部にテトラクロロエタンを注入して加振し、
中子材を除去し、インテークマニホールドを製造した。
このインテークマニホールドには屈曲部内部においても
狭小部分は見られなかった。
[発明の効果コ 以上説明したように、本発明によれば中子の屈曲部内部
において仕切壁が形成され、これが変形し易い屈曲部の
補強材として作用するので、中子の肉厚を薄くすること
ができ、中子材の使用量を低減でき、しかも中子の除去
が容易になる等樹脂製屈曲管の生産性を高め省エネルギ
ー化を促進し、安価な樹脂屈曲管を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明により製造されるインテークマニホール
ドの外観を示す図、第2図はインテークマニホールドを
製造するための中子の外観を示す図、第3図は本発明に
使用する中子の射出成形型を説明する図、第4図は第3
図A部の部分拡大図、第5図は中子を除去する工程を説
明する図、第6図は中空屈曲部内に仕切壁を有しない中
子を用いて屈曲管を成形する場合を説明する図。 特許出願人 日本ブラスト株式会社 代理人 弁理士 小 松 秀 岳

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  樹脂製中空製品を製造する方法であって、下記の工程
    からなる屈曲部を有する樹脂製中空製品の製造方法。 (1)少なくとも2つのゲートよりキャビティに注入し
    た射出成形工程中のそれぞれの溶融樹脂中にその樹脂と
    相溶しない流体を圧入する工程。 (2)それぞれの樹脂の内部を押圧してキャビティの屈
    曲部で会合させ、その会合部において仕切壁を形成し、
    樹脂製中子を成形する工程。 (3)この中子を樹脂外殼成形型にインサートして、中
    子の末端部を残して外周部に樹脂製外殼部を形成する工
    程。 (4)中子の末端部から中空内部に中子材侵食性流体を
    注入して中子を消失させる工程。
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