JPH0629325Y2 - 鉄筋スペーサ用下敷 - Google Patents

鉄筋スペーサ用下敷

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JPH0629325Y2
JPH0629325Y2 JP9668688U JP9668688U JPH0629325Y2 JP H0629325 Y2 JPH0629325 Y2 JP H0629325Y2 JP 9668688 U JP9668688 U JP 9668688U JP 9668688 U JP9668688 U JP 9668688U JP H0629325 Y2 JPH0629325 Y2 JP H0629325Y2
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豊 稲葉
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、鉄筋スペーサ用下敷に係わり、特に鉄筋のか
ぶり厚を確保することができる鉄筋スペーサ用下敷に関
する。
〔従来の技術〕 一般に、鉄筋コンクリート造の建造物では、建築物の耐
久性等を向上させるために、型枠と鉄筋との間に、鉄筋
のかぶり厚を確保するスペーサが配置されている。
そして、型枠上に柔軟な断熱材が配置される場合には、
断熱材の上面にスペーサを配置し鉄筋を支持すると、鉄
筋の自重等により、スペーサが断熱材に食い込み、鉄筋
のかぶり厚を確保することができなくなる虞があるた
め、従来、スペーサと断熱材との間に、受圧面積の大き
いトタン板を介装することが行われていた。
第4図は、このような従来のスペーサ及びその近傍を示
している。
図において、コンクリートスラブを形成するためのベニ
アからなる型枠11上には、例えば、フォームポリスチ
レンボードの打込み、又は、現場での発泡ウレタンの打
込みにより、柔軟な断熱材13が形成されている。
この断熱材13の上面には、コンクリートスラブ中に埋
設される鉄筋からなるスラブ筋15を支持するスペーサ
17が載置されている。このスペーサ17と断熱材13
との間には、受圧面積の大きい薄板状のトタン板19が
介装されている。
このようなスペーサ17では、スペーサ17の底面を受
圧面積の大きいトタン板19により支持しているので、
スラブ筋15の自重を受圧面積の大きいトタン板19に
より分散支持し、いわゆるスペーサ17の断熱材13へ
の食い込みを防止し、断熱材13とスラブ筋15との間
隔を一定に保持することができ、スラブ筋15のかぶり
厚を確保することができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来のスペーサ17では、ス
ペーサ17と断熱材13との間に、薄板状のトタン板1
9を介装したため、例えば、スラブ筋15上を人間が歩
く場合等、スラブ筋15に自重以外の外力Fが作用する
ことがあり、この場合には、第5図に示すように、トタ
ン板19ごと断熱材13に食い込む虞があり、スラブ筋
15のかぶり厚を確保することができなくなるという問
題があった。
本考案は上記のような問題点を解決するためになされた
もので、鉄筋のかぶり厚を確実に確保することができる
鉄筋スペーサ用下敷を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
請求項1記載の鉄筋スペーサ用下敷は、断熱材の上面に
載置されると共に、上面に鉄筋を支持するためのスペー
サが載置される板状の下敷本体を有する鉄筋スペーサ用
下敷において、前記下敷本体の下面に、前記断熱材の厚
さとほぼ同一長さを有する下敷支持部材を下方に突設し
たものである。
又、請求項2記載の鉄琴スペーサ用下敷は、必要に応じ
て、下敷本体の下面に滑り止めが形成される。
〔作用〕
本考案においては、下敷本体の下面に、断熱材の厚さと
ほぼ同一長さを有する下敷支持部材を下方に突設したの
で、鉄筋と断熱材上面との間隔は一定に保持される。
又、下敷本体の下面には、必要に応じて、滑り止めが形
成されるので、下敷本体の断熱材上の滑りが抑制され
る。
〔実施例〕
以下、本考案の詳細を図面に示す一実施例について説明
する。
第1図は、本考案の鉄筋スペーサ用下敷の一実施例を示
すもので、図において、符号31は、コンクリートスラ
ブを形成するためのベニアからなる打ち込み用型枠を示
している。
この型枠31の上面には、例えば、フォームポリスチレ
ンボードの打込み、又は、現場での発泡ウレタンの打込
みにより、柔軟な断熱材33が形成されている。この断
熱材33の上面には、鉄板からなる、例えば、一辺が1
0cm程度の正方形状の下敷本体35が載置されている。
この下敷本体35の上面には、コンクリートスラブ中に
埋設される鉄筋からなるスラブ筋37を支持するスペー
サ39が載置されている。
そして、下敷本体35中央部の下面には、断熱材33の
厚さとほぼ同一長さを有し、例えば、直径13mmの鉄筋
からなる下敷支持部材41が、溶接等により固着されて
いる。この下敷支持部材41は、断熱材33の厚さ方向
に形成された装着用孔43に挿入され、その下端は型枠
31に当接されている。
さらに、下敷本体35の四隅下面には、第2図に示すよ
うに、例えば、プレス機械により切り込みが形成され、
断熱材33側に向けて突出する滑り止め45が形成され
ている。
このような鉄筋スペーサ用下敷は、例えば、下敷本体3
5を手で持って、装着用孔43に下敷支持部材41を挿
入して、第1図に示したような状態で使用される。
以上のように構成された鉄筋スペーサ用下敷では、下敷
本体35の下面に、断熱材33の厚さとほぼ同一長さを
有する下敷支持部材41が固着されているので、スラブ
筋37に、自重以外の外力が作用しても、下敷支持部材
41により、スラブ筋37と断熱材33上面との間隔h
が一定に保持され、スラブ筋37のかぶり厚を確実に確
保することができる。
又、下敷本体35の下面に断熱材33側に向けて突出す
る滑り止め45を形成したので、この滑り止め45が断
熱材33に係止され、下敷本体35の断熱材33上の滑
りが抑制され、スラブ筋37を確実に支持することがで
きる。特に、傾斜しているスラブ筋37を支持する場合
には効果的である。
さらに、下敷本体35に鉄筋を溶接等により固着し、こ
の鉄筋等に目盛りを付けると、コンクリートを打設する
場合の目印となり、コンクリートスラブの厚さを正確に
知ることができる。
尚、上記実施例では、下敷支持部材41を、直径13mm
の一本の鉄筋から形成した例について説明したが、本考
案は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、第
3図に示すように、直径6mmの鉄筋51を塩化ビニル5
3で被膜して下敷支持部材55を形成しても、上記実施
例とはほぼ同様の効果を得ることができる。
〔考案の効果〕
以上述べたように、請求項1記載の鉄筋スペーサ用下敷
では、下敷本体の下面に、断熱材の厚さとほぼ同一長さ
を有する下敷支持部材を下方に突設したので、鉄筋と断
熱材上面との間隔は一定に保持され、鉄筋のかぶり厚を
確実に確保することができる。
又、請求項2記載の鉄筋スペーサ用下敷では、下敷本体
の下面に、滑り止めを形成したので、下敷本体の断熱材
上の滑りが抑制され、例えば、傾斜して配置されている
鉄筋でも、確実に支持することができ、鉄筋のかぶり厚
を確実に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る鉄筋スペーサ用下敷の一実施例を
示す縦断面図である。 第2図は第1図の鉄筋スペーサ用下敷を示す底面図であ
る。 第3図は第1図の鉄筋スペーサ用下敷の下敷支持部材
を、鉄筋を塩化ビニルにより被膜して形成した例の一部
断面を示す側面図である。 第4図は従来のスペーサ及びその近傍を示す縦断面図で
ある。 第5図は第4図のスペーサがトタン板ごと断熱材に食い
込んだ状態を示す縦断面図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 33……断熱材 35……下敷本体 37……スラブ筋 39……スペーサ 41,55……下敷支持部材 45……滑り止め。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】断熱材の上面に載置されると共に、上面に
    鉄筋を支持するためのスペーサが載置される板状の下敷
    本体を有する鉄筋スペーサ用下敷において、前記下敷本
    体の下面に、前記断熱材の厚さとほぼ同一長さを有する
    下敷支持部材を下方に突設したことを特徴とする鉄筋ス
    ペーサ用下敷。
  2. 【請求項2】下敷本体の下面には、滑り止めが形成され
    ている請求項1記載の鉄筋スペーサ用下敷。
JP9668688U 1988-07-21 1988-07-21 鉄筋スペーサ用下敷 Expired - Lifetime JPH0629325Y2 (ja)

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JP9668688U JPH0629325Y2 (ja) 1988-07-21 1988-07-21 鉄筋スペーサ用下敷

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JP9668688U JPH0629325Y2 (ja) 1988-07-21 1988-07-21 鉄筋スペーサ用下敷

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Publication Number Publication Date
JPH0218819U JPH0218819U (ja) 1990-02-07
JPH0629325Y2 true JPH0629325Y2 (ja) 1994-08-10

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JP9668688U Expired - Lifetime JPH0629325Y2 (ja) 1988-07-21 1988-07-21 鉄筋スペーサ用下敷

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