JPH06293177A - 隠し絵印刷法 - Google Patents
隠し絵印刷法Info
- Publication number
- JPH06293177A JPH06293177A JP5107588A JP10758893A JPH06293177A JP H06293177 A JPH06293177 A JP H06293177A JP 5107588 A JP5107588 A JP 5107588A JP 10758893 A JP10758893 A JP 10758893A JP H06293177 A JPH06293177 A JP H06293177A
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- Japan
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- ink
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 抽選などに利用できる隠し絵をオフセット印
刷により得ることを可能とする。 【構成】 下記配合のインキを用い且つ湿し水量を６０
〜８０％としてオフセット印刷することを特徴とする隠
し絵印刷法。 記 ＴＫニューブライトマットＯＰニス −０− ３
５〜４５％ ニューＣＫＵ タイマサツ ＯＰニス Ａ−０ ３
５〜４５％ ＴＫ マークＶニユー ６２ シロ Ｍ １
５〜２５％
刷により得ることを可能とする。 【構成】 下記配合のインキを用い且つ湿し水量を６０
〜８０％としてオフセット印刷することを特徴とする隠
し絵印刷法。 記 ＴＫニューブライトマットＯＰニス −０− ３
５〜４５％ ニューＣＫＵ タイマサツ ＯＰニス Ａ−０ ３
５〜４５％ ＴＫ マークＶニユー ６２ シロ Ｍ １
５〜２５％
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、鉛筆またはこれと同効
のものを以て印刷面を擦ったときに隠し絵（隠し文字も
含む）が現れ出る隠し絵の印刷法に関する。
のものを以て印刷面を擦ったときに隠し絵（隠し文字も
含む）が現れ出る隠し絵の印刷法に関する。
【０００２】抑々、従来のオフセット印刷は、湿し水量
を５０％以上として印刷をなした場合にはインキの着肉
が不充分となって印刷の不良を確実に発生するため、５
０％以下で行っていた。本発明は、湿し水量を６０〜８
０％としてオフセット印刷できるようにするものであ
る。
を５０％以上として印刷をなした場合にはインキの着肉
が不充分となって印刷の不良を確実に発生するため、５
０％以下で行っていた。本発明は、湿し水量を６０〜８
０％としてオフセット印刷できるようにするものであ
る。
【０００３】
【従来の技術】従来、隠し絵印刷としては次のようなも
のが知られている。 (a) 水をつけたり水の中に入れると文字や絵柄が出てく
るグラビヤ印刷による水写真。（この水写真には線画に
は向いているが調子物には向いていなく、細字は水の滲
みのために判別しにくくなる欠陥がある。） (b) 絵柄印刷の上に白色顔料等を印刷し、水に濡れると
絵柄が現れ乾くと消えるスクリーン印刷によるアクアプ
リント。（このアクアプリントには完全に隠すことが難
しく抽選には向いていない欠陥がある。） (c) 鉛筆で擦ると文字が出るグラビア印刷によるデコマ
ット（ラブプリント）。（このデコマットは印刷面が光
線の方向により見えてしまい抽選には向いていない欠陥
がある。） (d) セロハンテープで剥がすと下地が出て文字や絵が現
れるグラビヤ印刷によるクリスタルプリント。（このク
リスタルプリントは２色を必要とする欠陥がある。） (e) 爪やコインで擦ると下地が出て文字や絵が現れるス
クリーン印刷によるスクラッチプリント。（このスクラ
ッチプリントは３層を必要とする、印刷面が軟らかいの
で輸送や保管の面で注意が必要である、印刷面が擦れに
弱いので食品との直接接触は好ましくない、高温高湿状
態での長期放置、長期直接日光や紫外線は剥離の原因に
なる等の欠陥がある。） (f) 無色透明のインキで印刷し、特殊ペンで擦るとイン
キが反応して文字や絵が出るグラビヤ印刷による発色印
刷。（この発色印刷は特殊ペンが弱アルカリ性で幼児向
け企画には不向きである欠点がある。）
のが知られている。 (a) 水をつけたり水の中に入れると文字や絵柄が出てく
るグラビヤ印刷による水写真。（この水写真には線画に
は向いているが調子物には向いていなく、細字は水の滲
みのために判別しにくくなる欠陥がある。） (b) 絵柄印刷の上に白色顔料等を印刷し、水に濡れると
絵柄が現れ乾くと消えるスクリーン印刷によるアクアプ
リント。（このアクアプリントには完全に隠すことが難
しく抽選には向いていない欠陥がある。） (c) 鉛筆で擦ると文字が出るグラビア印刷によるデコマ
ット（ラブプリント）。（このデコマットは印刷面が光
線の方向により見えてしまい抽選には向いていない欠陥
がある。） (d) セロハンテープで剥がすと下地が出て文字や絵が現
れるグラビヤ印刷によるクリスタルプリント。（このク
リスタルプリントは２色を必要とする欠陥がある。） (e) 爪やコインで擦ると下地が出て文字や絵が現れるス
クリーン印刷によるスクラッチプリント。（このスクラ
ッチプリントは３層を必要とする、印刷面が軟らかいの
で輸送や保管の面で注意が必要である、印刷面が擦れに
弱いので食品との直接接触は好ましくない、高温高湿状
態での長期放置、長期直接日光や紫外線は剥離の原因に
なる等の欠陥がある。） (f) 無色透明のインキで印刷し、特殊ペンで擦るとイン
キが反応して文字や絵が出るグラビヤ印刷による発色印
刷。（この発色印刷は特殊ペンが弱アルカリ性で幼児向
け企画には不向きである欠点がある。）
【０００４】上記(a) 〜(f) において記したように、こ
の種の隠し絵はグラビヤ印刷またはスクリーン印刷によ
りなされていて、印刷効率の良いオフセット印刷による
ものは今までには見当たらない。
の種の隠し絵はグラビヤ印刷またはスクリーン印刷によ
りなされていて、印刷効率の良いオフセット印刷による
ものは今までには見当たらない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記(a) 〜
(f) のもつ欠陥のすべてを解消できる隠し絵をオフセッ
ト印刷により得ることを可能とする新規の隠し絵印刷法
を提供することを目的とする。
(f) のもつ欠陥のすべてを解消できる隠し絵をオフセッ
ト印刷により得ることを可能とする新規の隠し絵印刷法
を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係わる隠し絵印刷法は、下の記１、記２また
は記３配合のインキを用い且つ湿し水量を６０〜８０％
としてオフセット印刷するようにしたものである。 記１ ＴＫニューブライトマットＯＰニス −０− ４５〜５５％ ニューＣＫＵ タイマサツ ＯＰニス Ａ−０ ４５〜５５％ 記２ ＴＫニューブライトマットＯＰニス −０− ３５〜４５％ ニューＣＫＵ タイマサツ ＯＰニス Ａ−０ ３５〜４５％ ＴＫ マークＶニユー ６２ シロ Ｍ １５〜２５％ 記３ ＴＫニューブライトマットＯＰニス −０− ３５〜４５％ ニューＣＫＵ タイマサツ ＯＰニス Ａ−０ ３５〜４５％ ＰＯ １００ シロ Ｍ １５〜２５％
に本発明に係わる隠し絵印刷法は、下の記１、記２また
は記３配合のインキを用い且つ湿し水量を６０〜８０％
としてオフセット印刷するようにしたものである。 記１ ＴＫニューブライトマットＯＰニス −０− ４５〜５５％ ニューＣＫＵ タイマサツ ＯＰニス Ａ−０ ４５〜５５％ 記２ ＴＫニューブライトマットＯＰニス −０− ３５〜４５％ ニューＣＫＵ タイマサツ ＯＰニス Ａ−０ ３５〜４５％ ＴＫ マークＶニユー ６２ シロ Ｍ １５〜２５％ 記３ ＴＫニューブライトマットＯＰニス −０− ３５〜４５％ ニューＣＫＵ タイマサツ ＯＰニス Ａ−０ ３５〜４５％ ＰＯ １００ シロ Ｍ １５〜２５％
【０００７】尚、記１は上質紙用であり、記２はビニー
ル（合成樹脂シート）用であり、記３はアートコート紙
用である。
ル（合成樹脂シート）用であり、記３はアートコート紙
用である。
【０００８】
【実施例】本発明に係わる隠し絵印刷法は、先ず図１に
示している湿し水装置１、着肉装置２、版胴３・ゴム胴
４・圧胴５をもつ印刷装置６から成る隠し絵印刷部７
と、図には示していない多色印刷部、給紙装置、排紙装
置と、より構成された常用の印刷機（因に、隠し絵印刷
部７も常用のものである。）を用意し、また、次の配合
の特殊インキを用意する。 記 ＴＫニューブライトマットＯＰニス −０− ４０％ ニューＣＫＵ タイマサツ ＯＰニス Ａ−０ ４０％ ＴＫ マークＶニユー ６２ シロ Ｍ ２０％
示している湿し水装置１、着肉装置２、版胴３・ゴム胴
４・圧胴５をもつ印刷装置６から成る隠し絵印刷部７
と、図には示していない多色印刷部、給紙装置、排紙装
置と、より構成された常用の印刷機（因に、隠し絵印刷
部７も常用のものである。）を用意し、また、次の配合
の特殊インキを用意する。 記 ＴＫニューブライトマットＯＰニス −０− ４０％ ニューＣＫＵ タイマサツ ＯＰニス Ａ−０ ４０％ ＴＫ マークＶニユー ６２ シロ Ｍ ２０％
【０００９】然るのち、隠し絵印刷部７における着肉装
置に上記特殊インキを入れてインキの着肉厚さを調整す
ると共に湿し水装置１、多色印刷部およびその他を調整
し、そして印刷作業を行って図２に示すような多色印刷
個所８と隠し絵印刷個所９をもつ紙葉１０を得るもので
ある。
置に上記特殊インキを入れてインキの着肉厚さを調整す
ると共に湿し水装置１、多色印刷部およびその他を調整
し、そして印刷作業を行って図２に示すような多色印刷
個所８と隠し絵印刷個所９をもつ紙葉１０を得るもので
ある。
【００１０】尚、本発明の実施に際しては、下記配合の
特殊インキを用いることもある。 記 ＴＫニューブライトマットＯＰニス −０− ５０％ ニューＣＫＵ タイマサツ ＯＰニス Ａ−０ ５０％ または ＴＫニューブライトマットＯＰニス −０− ４０％ ニューＣＫＵ タイマサツ ＯＰニス Ａ−０ ４０％ ＰＯ １００ シロ Ｍ ２０％ また、特殊インキ１１による印刷の厚さ（ｔ）は、感覚
の発達した人が手指で触れても当該印刷の状態（存在）
を知ることができない厚さ（０．１５μ〜０．５μ）と
なるようにする。
特殊インキを用いることもある。 記 ＴＫニューブライトマットＯＰニス −０− ５０％ ニューＣＫＵ タイマサツ ＯＰニス Ａ−０ ５０％ または ＴＫニューブライトマットＯＰニス −０− ４０％ ニューＣＫＵ タイマサツ ＯＰニス Ａ−０ ４０％ ＰＯ １００ シロ Ｍ ２０％ また、特殊インキ１１による印刷の厚さ（ｔ）は、感覚
の発達した人が手指で触れても当該印刷の状態（存在）
を知ることができない厚さ（０．１５μ〜０．５μ）と
なるようにする。
【００１１】本発明において湿し水量を６０％以下とし
た場合には版面に対して上記特殊インキが着き過ぎ、ま
た８０％以上とした場合には着かなく、不良品となる。
また、インキの原料（ＯＰニス）の配合割合を上記パー
セントの範囲外とした場合には印刷が透明とならず隠し
絵にはならない。
た場合には版面に対して上記特殊インキが着き過ぎ、ま
た８０％以上とした場合には着かなく、不良品となる。
また、インキの原料（ＯＰニス）の配合割合を上記パー
セントの範囲外とした場合には印刷が透明とならず隠し
絵にはならない。
【００１２】
【作用】上記特殊インキにより得た隠し絵印刷個所９
は、透明度が極めてよく、紫外線の透過率が極めてよ
く、インキの厚さ(t) （図４参照）は０．１５μ〜０．
５μで手指の感触では判別できないものであって、光の
照射でも紫外線の照射によっても見ることができない。
は、透明度が極めてよく、紫外線の透過率が極めてよ
く、インキの厚さ(t) （図４参照）は０．１５μ〜０．
５μで手指の感触では判別できないものであって、光の
照射でも紫外線の照射によっても見ることができない。
【００１３】特殊インキの原料におけるＴＫ マークＶ
ニユ− ６２ シロ Ｍ（００１ワニス）は透明感を出
すものであり、ＰＯ １００ シロ Ｍは印刷機におけ
るロール（版胴など）への付着の量を見るためのもので
あり、ニユーＣＫＵ タイマサツ ＯＰニス Ａ−０は
版面に対する特殊インキの付着力を高める機能を果すも
のである。
ニユ− ６２ シロ Ｍ（００１ワニス）は透明感を出
すものであり、ＰＯ １００ シロ Ｍは印刷機におけ
るロール（版胴など）への付着の量を見るためのもので
あり、ニユーＣＫＵ タイマサツ ＯＰニス Ａ−０は
版面に対する特殊インキの付着力を高める機能を果すも
のである。
【００１４】
【発明の効果】本発明に係わる隠し絵印刷法は、上記の
通りであるので宝くじや三角くじ、抽選などに利用でき
る隠し絵をオフセット印刷により得ることを可能とする
ものであって、グラビヤ印刷やスクリーン印刷に比べて
極めてよい印刷効率で隠し絵を得ることができるもので
あり、また本発明により得た隠し絵は水で滲むことはな
く、特殊インキによる１回の印刷で得ることができ、印
刷面が柔かくはなく輸送や保管に有利であるのみならず
高温高湿状態での長期放置、長期直射日光や紫外線によ
る剥離を起しにくいものであり、また鉛筆で隠し絵を見
える状態とするものであって幼児向けの企画に最適なも
のである。
通りであるので宝くじや三角くじ、抽選などに利用でき
る隠し絵をオフセット印刷により得ることを可能とする
ものであって、グラビヤ印刷やスクリーン印刷に比べて
極めてよい印刷効率で隠し絵を得ることができるもので
あり、また本発明により得た隠し絵は水で滲むことはな
く、特殊インキによる１回の印刷で得ることができ、印
刷面が柔かくはなく輸送や保管に有利であるのみならず
高温高湿状態での長期放置、長期直射日光や紫外線によ
る剥離を起しにくいものであり、また鉛筆で隠し絵を見
える状態とするものであって幼児向けの企画に最適なも
のである。
【図１】本発明に係わる隠し絵印刷法の実施に利用する
印刷機の要部を示す側面略図である。
印刷機の要部を示す側面略図である。
【図２】本発明印刷法により得た印刷済み紙葉を示す表
面図である。
面図である。
【図３】同紙葉の隠し絵を鉛筆により擦り出した状態を
示す表面図である。
示す表面図である。
【図４】隠し絵部分の拡大断面図である。
１ 湿し水装置 ２ 着肉装置 ３ 版胴 ４ ゴム胴 ５ 圧胴 ６ 印刷装置 ７ 隠し絵印刷部 ８ 多色印刷個所 ９ 隠し絵印刷個所 １０ 紙葉 １１ インキ
Claims (3)
- 【請求項１】 下記配合のインキを用い且つ湿し水量を
６０〜８０％としてオフセット印刷することを特徴とす
る隠し絵印刷法。 記 ＴＫニューブライトマットＯＰニス −０− ４５〜５５％ ニューＣＫＵ タイマサツ ＯＰニス Ａ−０ ４５〜５５％ - 【請求項２】 下記配合のインキを用い且つ湿し水量を
６０〜８０％としてオフセット印刷することを特徴とす
る隠し絵印刷法。 記 ＴＫニューブライトマットＯＰニス −０− ３５〜４５％ ニューＣＫＵ タイマサツ ＯＰニス Ａ−０ ３５〜４５％ ＴＫ マークＶニユー ６２ シロ Ｍ １５〜２５％ - 【請求項３】 下記配合のインキを用い且つ湿し水量を
６０〜８０％としてオフセット印刷することを特徴とす
る隠し絵印刷法。 記 ＴＫニューブライトマットＯＰニス −０− ３５〜４５％ ニューＣＫＵ タイマサツ ＯＰニス Ａ−０ ３５〜４５％ ＰＯ １００ シロ Ｍ １５〜２５％
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5107588A JPH06293177A (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 隠し絵印刷法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5107588A JPH06293177A (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 隠し絵印刷法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06293177A true JPH06293177A (ja) | 1994-10-21 |
Family
ID=14462968
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5107588A Pending JPH06293177A (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 隠し絵印刷法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06293177A (ja) |
-
1993
- 1993-04-08 JP JP5107588A patent/JPH06293177A/ja active Pending
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