JPH06293100A - 積層板の製造方法 - Google Patents

積層板の製造方法

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Publication number
JPH06293100A
JPH06293100A JP5082302A JP8230293A JPH06293100A JP H06293100 A JPH06293100 A JP H06293100A JP 5082302 A JP5082302 A JP 5082302A JP 8230293 A JP8230293 A JP 8230293A JP H06293100 A JPH06293100 A JP H06293100A
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JP
Japan
Prior art keywords
plate
adhesive
base materials
laminated
laminated sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP5082302A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Oka
一則 岡
Kenzo Kojima
健蔵 小嶋
Yoshio Nishikawa
淑男 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okura Industrial Co Ltd
Original Assignee
Okura Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Okura Industrial Co Ltd filed Critical Okura Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】建材や住設家具に適した多様な特性を有し、し
かも”そり”の少ない積層板を製造することを目的とす
る。 【構成】膨張・収縮性の異なる複数の基材を、粒径が1
0〜300μの粒状体(軟質合成樹脂粒状体を用いるの
が好ましい。)を通常5〜40wt%の範囲で含有し、
それ自身が形成する被膜のJIS−A硬度が50〜85
である接着剤で接着積層することを特徴とする積層板の
製造方法であって、基材の一方にアクリル系もしくは不
飽和ポリエステル系の人工大理石を使用するのが特に好
ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建材や住設家具に適し
た”そり”の少ない積層板の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、木質、プラスチック、金属、
窯業材料、繊維等の各種材料からなる板材が建材や住設
家具に使用されているが、上記材料単体ではデザイン
性、耐久性、物理的・機械的性質、加工性、施工性、価
格等の諸特性を兼ね備えた板材を得るのは困難であり、
市場のニーズに合わせて各種材料を積層したものが多用
されている。
【0003】例えば、テーブルトップには木質板に高圧
メラミン板を接着したものが使用され、ユニットバスの
壁には合板と珪酸カルシウム板を積層したものが使用さ
れている。また、デザイン性に優れたアクリル板をアル
ミニウム板もしくは木質板と積層することも実際に行わ
れている。
【0004】このような積層板は単独の材料では発揮で
きない優れた特性を有している反面、各材料がそれぞれ
特有の熱膨張係数を有し、また吸水性等も異なっている
ため、通常の方法で接着積層した場合には、気温や湿度
の変化によって”そり”や”ねじれ”が生じやすいとい
う欠点があった。特に、施工後や組立後にこの”そり”
や”ねじれ”が発生すると、せっかくの美観や意匠がだ
いなしになるばかりでなく、積層板を固定している釘が
抜けたり、接着層が剥離する等の問題も生じ極めて不都
合であった。しかも、最近の冷暖房器具の普及にともな
いこのような問題の発生頻度がますます高くなってきて
いるのが現状であった。
【0005】こうした問題を解決するために、接着剤を
部分的に塗布して非接着部を設けたり、弾性接着剤を厚
塗りする等の手段が取られている。しかしながら、前者
の方法の場合は接着不良を起こしたり、接着力が弱い等
の問題があり、後者の場合は多量の接着剤が必要となる
ためコスト面に問題があった。また、このような方法で
は”そり”や”ねじれ”の防止効果も十分とはいえない
ものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、単体の材料
では実現が困難なデザイン性、耐久性、物理的・機械的
性質、加工性、施工性、価格等の諸特性を兼ね備え、し
かも”そり”や”ねじれ”が少ない積層板の製造方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、膨張・
収縮性の異なる複数の基材を、粒径が10〜300μの
粒状体を含有し、それ自身が形成する被膜のJIS−A
硬度が50〜85である接着剤で接着積層することを特
徴とする積層板の製造方法が提供され、更に、前記粒状
体が軟質合成樹脂粒状体であることを特徴とする前記積
層板の製造方法が提供され、更に、前記粒状体の含有量
が5〜40wt%であることを特徴とする前記積層板の
製造方法が提供され、更にまた、前記基材の一方にアク
リル系もしくは不飽和ポリエステル系の人工大理石を使
用することを特徴とする前記積層板の製造方法が提供さ
れる。
【0008】すなわち、粒状体を含有し、それ自身が形
成する被膜に柔軟性を有する接着剤を使用して貼り合わ
せると膨張・収縮性の異なる基材同士を積層した場合に
も”そり”や”ねじれ”が防止できることを見いだし本
発明に到達した。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
用いる基材の例としては、アクリル樹脂板、塩化ビニル
樹脂板、ポリカーボネート板、ポリエチレン板、ポリプ
ロピレン板、ポリスチレン板、フェノール樹脂板、メラ
ミン樹脂板、アクリル系もしくは不飽和ポリエステル樹
脂系の人工大理石板等の合成樹脂系板状体、合板、パー
ティクルボード、MDF等の木質系板状体、鉄板、アル
ミニウム板、ステンレス板等の金属板、又はセメント
板、珪酸カルシウム板、石膏板等の無機系板状体等が挙
げられるが、得られる積層板の使用面側に使用する基材
には、デザイン性、耐久性、耐摩耗性、加工性に優れた
合成樹脂系板状体、特に最近の高級化指向に合致し、物
理的・機械的特性等にも優れた人工大理石が好適に用い
られる。
【0010】本発明は膨張・収縮性が異なる基材であれ
ばどのような組み合わせの場合でも効果があり、二層あ
るいは三層以上の積層板の製造に適用できるが、特に、
互いの熱膨張係数が大きく異なっている基材を接着積層
した場合や、水分による寸法変化が大きい木質系板状体
を一方の基材として用いた場合に効果的である。また、
使用する基材の厚さがあまり薄い場合は膨張・収縮に伴
う応力が小さいため”そり”や”ねじれ”が起こりにく
いので特に本発明の方法を適用する必要がなく、通常、
本発明の対象とする基材の厚みは0.5mm以上であ
る。
【0011】上記基材を接着積層する際に使用する接着
剤としてはエポキシ系、シリコーン系、エポキシ−シリ
コーン系、ウレタン系、アクリル系、エチレン−酢酸ビ
ニル系等のうち、形成する被膜のJIS−A硬度が50
〜85程度の柔らかくて弾力性がある樹脂成分を有し、
更に粒径が10〜300μのポリエチレン、エチレン−
酢酸ビニル系樹脂の粉砕物、ゴム粉、アクリル樹脂粉等
の粒状体を混入したものを主成分とする接着剤を使用す
る。粒状体としては、弾力性がある軟質合成樹脂からな
るものが特に好ましく、含有量は5〜40重量%、特に
10〜30重量%とするのが接着力の低下も少なく、”
そり”防止効果も大きく好ましい。。
【0012】本発明においては、上記樹脂成分と粒状体
からなる接着剤を用いることが最大の特徴であり、この
ような構成にすることにより通常の接着剤塗布量で基材
の膨張・収縮性の違いに起因する”そり”や”ねじれ”
を防止することができるのである。
【0013】一方、JIS−A硬度が上記範囲内であっ
ても粒状体を含有させずに樹脂成分をそのまま接着剤と
して使用した場合には”そり”や”ねじれ”を防止する
ために、厚塗りする必要がありコスト面や作業性に問題
があり、また効果も不十分である。
【0014】
【実施例】以下、実施例にて本発明を説明する。なお、
試験は寸法300×900mmの積層板を下記の試験条
件に設定した試験機中で4時間放置した後、”そり”の
形状、及び”そり”の大きさを測定することによって行
った。 試験条件 (1)温度40℃、湿度90% (2)温度60℃、湿度60% (3)温度60℃、湿度なし 実施例1 厚み12mmの合板と厚み3mmのアクリル系人工大理
石(大倉工業製、商品名:エルドール、線膨張係数:
3.8×10-5/℃)をポリエチレン粉末(新日鉄化学
製、商品名:フローセン、平均粒径150μ)を15w
t%混入したエチレン−酢酸ビニル系接着剤(カネボウ
NSC製、商品名:ヨゾドール767、被膜のJIS−
A硬度:70)を170g/m2塗布して接着して寸法30
0×900mmの本発明の積層板を得た。得られた積層
板の”そり”試験結果を表1に示す。
【0015】実施例2 合板のかわりに厚み2mmのアルミニウム板(線膨張係
数:2.3×10-5/℃)を使用した以外は実施例1と
同様にして寸法300×900mmの本発明の積層板を
得た。得られた積層板の”そり”試験結果を表1に示
す。
【0016】比較例1 ポリエチレン粉末を含有させない以外は実施例1と同様
にして寸法300×900mmの積層板を得た。得られ
た積層板の”そり”試験結果を表1に示す。
【0017】比較例2 厚み2mmのアルミニウム板(線膨張係数:2.3×1
-5/℃)と厚み3mmのアクリル系人工大理石(大倉
工業製、商品名:エルドール、線膨張係数:3.8×1
-5/℃)をポリエチレン粉末(新日鉄化学製、商品
名:フローセン、平均粒径150μ)を15wt%含有
したエポキシ系接着剤(コニシ製、商品名:エポキシ接
着剤E−250、被膜のJIS−A硬度:100以上で
あり測定できず)を170g/m2用いて接着して寸法30
0×900mmの積層板を得た。得られた積層板の”そ
り”試験結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】実施例3 厚み20mmのパーティクルボードと硬質塩化ビニル化
粧板(線膨張係数:6.0×10-5)を生ゴム粉(粒径
100〜200μ)を30wt%混入したエポキシ−シ
リコーン系接着剤(JIS−A硬度:70)を280g/
m2用いて接着後、養生して寸法300×900mmの積
層板を得た。得られた積層板を温度60℃、湿度60%
の環境下で4時間放置したところ、”そり”は1.0m
mにおさまり、実用上支障のないものであった。
【0020】
【効果】本発明の方法によれば、膨張・収縮性の異なる
基材を接着積層しても”そり”や”ねじれ”が防止で
き、しかも接着剤をさほど多量に使用する必要がないの
でコスト面でも有利である。したがって、多様な基材を
組み合わせた優れた特性を有する積層板を製造すること
が容易にできるようになった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】膨張・収縮性の異なる複数の基材を、粒径
    が10〜300μの粒状体を含有し、それ自身が形成す
    る被膜のJIS−A硬度が50〜85である接着剤で接
    着積層することを特徴とする積層板の製造方法。
  2. 【請求項2】前記粒状体が軟質合成樹脂粒状体であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の積層板の製造方法。
  3. 【請求項3】前記粒状体の含有量が5〜40wt%であ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の積層板
    の製造方法。
  4. 【請求項4】前記基材の一方にアクリル系もしくは不飽
    和ポリエステル系の人工大理石を使用することを特徴と
    する請求項1又は請求項2又は請求項3記載の積層板の
    製造方法。
JP5082302A 1993-04-09 1993-04-09 積層板の製造方法 Pending JPH06293100A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019138028A (ja) * 2018-02-08 2019-08-22 アーキヤマデ株式会社 接着剤組成物および断熱材敷設方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019138028A (ja) * 2018-02-08 2019-08-22 アーキヤマデ株式会社 接着剤組成物および断熱材敷設方法

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