JPH07723U - 化粧積層板 - Google Patents

化粧積層板

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Publication number
JPH07723U
JPH07723U JP3000893U JP3000893U JPH07723U JP H07723 U JPH07723 U JP H07723U JP 3000893 U JP3000893 U JP 3000893U JP 3000893 U JP3000893 U JP 3000893U JP H07723 U JPH07723 U JP H07723U
Authority
JP
Japan
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decorative
synthetic resin
groove
base material
laminate
Prior art date
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Pending
Application number
JP3000893U
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English (en)
Inventor
一則 岡
淑男 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okura Kogyo KK
Original Assignee
Okura Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Okura Kogyo KK filed Critical Okura Kogyo KK
Priority to JP3000893U priority Critical patent/JPH07723U/ja
Publication of JPH07723U publication Critical patent/JPH07723U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】建材や住設家具に適した”そり”や”ねじれ”
の少ない、意匠性の優れた化粧積層板を提供することを
目的とする。 【構成】合成樹脂系表面化粧材2と基材4からなる化粧
積層板1において、該合成樹脂表面化粧材2(特にアク
リル系人工大理石が好ましい。)の基材との接着面側に
溝21が形成されていることを特徴とする化粧積層板
1、及び前記溝21が任意の色調に着色されていること
を特徴とする前記化粧積層板1。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は建材や住設家具に適した”そり”や”ねじれ”の少ない、意匠性の優 れた化粧積層板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から木質、合成樹脂、金属、窯業材料、繊維等の各種材料からなる板材が 建築材料や住設家具に使用されているが、上記材料単独では意匠性、耐久性、物 理的・機械的性質、加工性、施工性、価格等の諸特性を兼ね備えた板材を得るの は困難であり、一般的には市場のニーズに合わせて各種材料、特に表面化粧材と して特有の高級感や意匠性を有し、他の材料に比べ安価で、かつ容易に安定して 供給できる合成樹脂を積層したものが多用されている。
【0003】 しかしながら、このような化粧積層板は単独の材料では発揮できない優れた特 性を有している反面、各材料がそれぞれ特有の熱膨張係数を有し、また吸水性等 も異なるため、通常の方法で接着複合した場合には、気温や湿度の変化により” そり”や”ねじれ”が生じやすいという欠点があった。
【0004】 特に、施工後や組立後にこの”そり”や”ねじれ”が発生すると、せっかくの 美観や意匠性が損なわれるばかりでなく、化粧積層板を固定している釘が抜けた り、接着層が剥離する等の問題も生じ極めて不都合であった。しかも、最近の冷 暖房器具の普及に伴い、このような問題の発生頻度がますます高くなってきてい るのが現状であった。
【0005】 こうした問題を解決するために、弾性接着剤を厚塗りする等の手段が取られて いるが、高価である上に、多量の接着剤が必要となり、”そり”や”ねじれ”の 防止効果も不充分であった。
【0006】 また、小割の表面材をブロック状に貼り継ぐ方法もあるが、この場合はかなら ずしも意匠的に市場のニーズに合致するものではなく、継ぎ目部分にホコリ、ゴ ミがたまりやすくて汚れが目立ちやすいという欠点があった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は単独の材料では実現が困難な耐久性、物理的・機械的性質、加工性、 施工性、価格等の諸特性を兼ね備え、しかも”そり”や”ねじれ”が少なく、か つ、表面が平滑でホコリ、ゴミのたまりにくい優れた意匠性を有する化粧積層板 を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば合成樹脂系表面化粧材と基材からなる化粧積層板において、該 合成樹脂表面化粧材の基材との接着面側に溝が形成されていることを特徴とする 化粧積層板が提供され、 更に、前記合成樹脂系表面化粧材がアクリル系人工大理石であることを特徴と する前記化粧積層板が提供され、 更にまた、前記溝が任意の色調に着色されていることを特徴とする前記化粧積 層板が提供される。
【0009】 すなわち、基材との接着面側に溝が形成されている合成樹脂系表面化粧材を基 材と接着積層して得られた化粧積層板は積層板本来の諸特性を損なうことなく” そり”や”ねじれ”が防止できることを見いだし本考案に到達した。
【0010】 以下、本考案を図面に基づき詳細に説明する。 本考案の合成樹脂系表面化粧材2としては、例えばアクリル樹脂板、塩化ビニ ル樹脂板、ポリカーボネート板、ポリエチレン板、ポリプロピレン板、ポリスチ レン板、フェノール樹脂板、メラミン樹脂板、アクリル系もしくは不飽和ポリエ ステル樹脂系の人工大理石等が挙げられるが、意匠性、耐久性、耐摩耗性、加工 性等に優れた性質を示すアクリル系人工大理石が特に好適に用いられる。
【0011】 接着剤3としてはエポキシ系、シリコーン系、エポキシ−シリコーン系、ウレ タン系、アクリル系、エチレン−酢酸ビニル系接着剤が挙げられる。
【0012】 基材4としては、合成樹脂系表面化粧材2と膨張・収縮性の異なる基材であれ ば特に制限はないが、例えば合板、MDF、パーティクルボード等の木質板、鉄 板、アルミニウム板、ステンレス板等の金属板、セメント板、珪酸カルシウム板 、石膏板等の無機板が挙げられる。特に、本考案は熱膨張係数が大きく異なって いる表面化粧材2と基材4を接着積層した場合や、水分による寸法変化の大きい 木質板を基材4として用いた場合に効果的である。
【0013】 さて、本考案の化粧積層板1は上記合成樹脂系表面化粧材2と基板4を接着剤 3を用いて貼り合わすことにより製造するのであるが、合成樹脂系表面化粧材2 の基材4との接着面側には前もって溝21を形成しておく必要がある。溝21の 形状はU字型、V字型等が挙げられ、溝21の深さは合成樹脂系表面化粧材2の 厚みに対して1/3〜2/3程度が適当である。溝21の深さは、あまり深すぎ ると表面の意匠性や機械的強度が低下し、また浅すぎると”そり”や”ねじれ” を防止する効果が少なくなるので好ましくない。また、溝21の形成方向につい ては特に限定はないが一方向もしくは二方向から形成するのが実用的であり、溝 21の形成間隔は狭い方が”そり”や”ねじれ”を防止する効果は大きいが、通 常10〜200mmの等間隔に形成するのが実用的であり好ましい。
【0014】 また、本考案においては上記溝21を着色材5を用いて任意の色調に着色する ことができる。特に、合成樹脂系表面化粧材2が半透明もしくは不透明の場合に は、着色材5の色調と合成樹脂系表面化粧材2とがミックスした新規な意匠性を 有する化粧積層板1が得られ、また接着剤3や基材4が透けて見えることによる 意匠性の低下が少なくなるので好ましい。
【0015】
【作用】 本考案のように、合成樹脂系表面化粧材2の基材4との接着面側に溝21が存 在すると膨張・収縮による応力が緩和され化粧積層板1の”そり”や”ねじれ” が防止される。したがって、使用する基材4の剛性が高かったり、厚みが厚い場 合、あるいは逆に合成樹脂系表面化粧材2の厚みが薄い場合には”そり”や”ね じれ”がもともと起こりにくいので特に、本考案を適用する必要はなく、通常合 成樹脂系表面化粧材2の厚みが0.5mm以上で、厚み比率が全体厚みに対して 3〜50%、好ましくは5〜30%程度の場合に適用される。
【0016】
【実施例】
以下、実施例にて本考案を説明する。 なお、試験は寸法300×900mmの化粧積層板を下記の試験条件に設定し た恒温恒湿器中に放置した後、”そり”の形状、及び”そり”の大きさを測定し て評価した。 <試験条件> (1)温度40℃、湿度90%RH、4時間 (2)温度60℃、湿度60%RH、4時間 (3)温度60℃、湿度 なし、4時間 実施例1 厚み18mmのパーティクルボードに高弾性エポキシ系接着剤(コニシ(株)製、 商品名;MOS−1008)をハンドローラーで15g/平方尺塗布し、裏面に深さ 1.5mm、幅2.8mmの溝を短辺方向に20mm間隔で溝を形成した厚み 3.0mmのアクリル 系人工大理石(大倉工業(株)製、商品名;エルドール、線膨張係数=3.8×10- 5 /℃)を積層して1kgf/cm2で24時間冷圧後、3日間養生して、寸法300×900mm の本考案の化粧積層板を得た。得られた化粧積層板の試験結果を表1に示す。
【0017】 実施例2 パーティクルボードのかわりに厚み 6.0mmの石綿スレートフレキシブル板(浅 野スレート(株)製、商品名;浅野フレキシブルボードA)を使用した以外は実 施例1と同様にして寸法300×900mmの本考案の化粧積層板を得た。得られた化粧 積層板の試験結果を表1に示す。
【0018】 比較例1 溝を形成しないこと以外は実施例1と同様にして寸法300×900mmの化粧積層板 を得た。得られた化粧積層板の試験結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【効果】
本考案により、膨張・収縮性の異なる基材を接着、積層しても容易に”そり” や”ねじれ”が防止できるのでデザインカウンター、出窓カウンター、浴室カウ ンター等の各種カウンターやテーブル、こたつ等の天板、壁材、天井材等の建築 材料、住設家具に適した各種性能を兼ね備え、平滑で、表面に継ぎ目がないため ホコリ、ゴミがたまることがなく、またホコリ、ゴミが付着しても容易に落とす ことができ、優れた意匠性を有する化粧積層板の提供が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の化粧積層板の一例を示す断面図であ
る。
【図2】本考案の化粧積層板の他の一例を示す断面図で
ある。
【図3】従来の化粧積層板の断面図である。
【符号の簡単な説明】
1 化粧積層板 2 合成樹脂系表面化粧材 21 溝 3 接着剤 4 基材 5 着色材

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂系表面化粧材と基材からなる化粧
    積層板において、該合成樹脂表面化粧材の基材との接着
    面側に溝が形成されていることを特徴とする化粧積層
    板。
  2. 【請求項2】前記合成樹脂系表面化粧材がアクリル系人
    工大理石であることを特徴とする請求項1記載の化粧積
    層板。
  3. 【請求項3】前記溝が任意の色調に着色されていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の化粧積層板。
JP3000893U 1993-06-04 1993-06-04 化粧積層板 Pending JPH07723U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3000893U JPH07723U (ja) 1993-06-04 1993-06-04 化粧積層板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3000893U JPH07723U (ja) 1993-06-04 1993-06-04 化粧積層板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07723U true JPH07723U (ja) 1995-01-06

Family

ID=12291856

Family Applications (1)

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JP3000893U Pending JPH07723U (ja) 1993-06-04 1993-06-04 化粧積層板

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JP (1) JPH07723U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53128785U (ja) * 1977-03-19 1978-10-13
JP2009186059A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Panasonic Corp 換気装置

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