JPH06292843A - ウォータジェット装置 - Google Patents

ウォータジェット装置

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JPH06292843A
JPH06292843A JP8462793A JP8462793A JPH06292843A JP H06292843 A JPH06292843 A JP H06292843A JP 8462793 A JP8462793 A JP 8462793A JP 8462793 A JP8462793 A JP 8462793A JP H06292843 A JPH06292843 A JP H06292843A
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JP
Japan
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sprockets
nozzle holder
holder
nozzle
water jet
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JP8462793A
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Takeshi Aritake
猛 有竹
Noboru Tatekawa
登 竪川
Takashi Kanai
隆史 金井
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理対象物の作用幅が比較的長尺なものにも
適用可能なウォータジェット装置を安価に提供する。 【構成】 直線走行する機体12に、第1のモータ13
によって駆動される回転体15と該回転体15の回転中
心Oを介して同一線上に位置する一対のスプロケット2
6,27とをそれぞれ回転自在に設け、前記回転体15
の偏心位置にはサポート軸18を回転自在に支承し、該
サポート軸18に複数のノズル孔25を有するノズルホ
ルダ24を連設すると共に、該ノズルホルダ24の両端
近傍に一対のピン29,30を設け、これらピン29,
30を前記スプロケット26,27の偏心位置にそれぞ
れ連結し、かつ、これらのスプロケット26,27間に
同期ベルト28を巻回した。 【効果】 一対のスプロケットとこれらスプロケットに
巻回された同期ベルトとによってノズルホルダの姿勢を
一定に保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理対象物に対してジ
ェット噴流を回転させながら噴射することにより、該処
理対象物の表面の付着物を剥離あるいは洗浄するウォー
タジェット装置に係り、特に、比較的長尺な処理対象物
に用いて好適なウォータジェット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11はこの種のウォータジェット装置
の従来例を示す断面図であり、特開昭63−36859
号公報に開示されたものである。同図において、1は移
動可能な機体、2,3はこの機枠1に軸受を介して回転
自在に支承された一対の回転体、4,5は回転体2,3
に軸受を介して回転自在に支承されたホルダ支持軸であ
り、これらホルダ支持軸4,5の中心は対応する回転体
2,3の回転中心に対してそれぞれ所定の偏心量δだけ
位置ずれしている。6は両回転体2,3の間に配置され
た駆動歯車、7はこの駆動歯車6を定速回転するモータ
であり、駆動歯車6は両回転体2,3の外周に設けられ
た従動歯車2a,3aとそれぞれ噛合している。8は両
ホルダ支持軸4,5の下端に固着されたノズルホルダで
あり、このノズルホルダ8の下面には複数のノズル孔9
が一直線状に配設されている。このノズル孔9は一方の
ホルダ支持軸4の軸心に形成された通路4aに連通され
ており、この通路4aの上端には高圧水用ホース10が
連結されている。なお、11は剥離あるいは洗浄される
べき処理対象物である。
【0003】このように構成されたウォータジェット装
置において、モータ7の駆動により駆動歯車6が回転す
ると、従動歯車2a,3aを有する両回転体2,3は同
一方向に回転し、これら回転体2,3に偏心支持された
両ホルダ支持軸4,5は偏心量δを半径とする軌跡上を
同期回転する。この場合、両ホルダ支持軸4,5はノズ
ルホルダ8と共に同一姿勢を保持して平行移動されるた
め、上記両回転体2,3の回転によって、ノズルホルダ
8の各ノズル孔9は図12に示すようにそれぞれ円形の
軌跡tを描く。この状態で、各ノズル孔9からジェット
噴流を噴射しながら、機枠1をノズル孔9の配列方向と
直交する方向(図12の矢印方向)に移動すると、処理
対象物11の表面が円形運動する各ノズル孔9の合計の
作用幅Lにわたって剥離あるいは洗浄される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の如く構成された
従来のウォータジェット装置にあっては、同期回転する
両ホルダ支持軸4,5によってノズルホルダ8の姿勢が
一定に保たれるため、ジェット噴流の噴射領域を正確に
コントロールでき、剥離あるいは洗浄のムラを防止でき
るという利点がある。しかしながら、両ホルダ支持軸
4,5の回転を同期させるための手段として、1つの駆
動歯車6と2つの従動歯車2a,3aとを必要とするた
め、ノズルホルダ8の寸法が長く大型化した場合、つま
り、処理対象物11における作用幅Lが大きくなった場
合、1つの駆動歯車6と2つの従動歯車2a,3aとで
構成される歯車列の寸法も必然的に大きくなり、その結
果、構造が複雑化しコスト高になるという問題があっ
た。
【0005】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、処理対象物の作用幅
が比較的長尺なものにも適用可能なウォータジェット装
置を安価に提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の目的
は、移動可能な機体と、この機体に回転可能に支承され
た回転体と、複数のノズル孔を有するノズルホルダと、
このノズルホルダに設けられ前記回転体の偏心位置に支
持されたサポート軸とを備え、前記回転体の回転に伴っ
て前記サポート軸が前記偏心量を半径とする軌跡を描い
て回転運動するウォータジェット装置において、前記機
体の前記回転体の回転中心を介した同一線上に一対のス
プロケットを回転自在に設け、これらのスプロケット間
に同期ベルトを巻回し、前記ノズルホルダの両端近傍に
前記サポート軸を介して同一線上に配置された一対のピ
ンを設け、これらのピンを前記スプロケットの偏心位置
にそれぞれ連結することによって達成される。
【0007】
【作用】回転体が回転すると、サポート軸は偏心量を半
径として回転体の回転中心のまわりを公転し、一対のピ
ンは偏心量を半径としてスプロケットの回転中心のまわ
りを公転する。その際、両スプロケットには同期ベルト
が巻回されているため、両ピン相互間の回転ズレはな
く、ノズルホルダは同一姿勢を保ちながら平行移動す
る。したがって、サポート軸が1回転すると、ノズルホ
ルダの各ノズル孔はそれぞれ円形の軌跡を描いて1回転
し、この状態で各ノズル孔からジェット噴流を噴射しな
がら機体を移動すると、処理対象物の表面が円形運動す
る各ノズル孔の合計の幅にわたって剥離あるいは洗浄さ
れる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例に係るウォータジェット
装置の正面図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、図
3は該ウォータジェット装置に備えられる台車の側断面
図、図4は図1のB−B線に沿う断面図、図5は処理対
象物の一例である廃ゴムクローラの斜視図、図6は該廃
ゴムクローラの構成図、図7は該廃ゴムクローラの断面
図、図8はサポート軸の軌跡を示す説明図、図9はノズ
ルホルダの軌跡を示す説明図、図10はノズル孔の軌跡
を示す説明図である。
【0009】本実施例に係るウォータジェット装置は、
ドライブ装置Cと、該ドライブ装置Cの走行を案内する
支持体Dと、処理対象物を搭載する台車Eとで概略構成
されている。まず、ドライブ装置Cについて説明する
と、12はドライブ装置Cの本体を成す機体であり、該
機体12には第1のモータ13と第2のモータ14とが
それぞれ取り付けられている。15は機体12の下部に
軸受16を介して回転自在に支承された回転体であり、
該回転体15の上部外周に形成されたリングギヤ15a
は第1のモータ13の出力軸に取り付けられたピニオン
17と噛合している。18は回転体15に軸受19を介
して回転自在に支承された中空のサポート軸であり、図
8に示すように、該サポート軸18の中心は回転体15
の回転中心Oに対して所定の偏心量eだけ位置ずれして
いる。このサポート軸18の上端は水圧ホース20を介
して機体12の管路5aに連結されており、さらに、該
管路5aには別の水圧ホース21が連結されている。2
2はシャフトであり、図1,2に示すように、該シャフ
ト22は前記機体12の上部両側面に片側について2
本、合計で4本取り付けられており、各シャフト22の
先端にはローラ23が回転自在に取り付けられている。
【0010】24は内部に管路24aを有するノズルホ
ルダであり、該ノズルホルダ24は垂直部を介して上下
の水平部が連続するコの字状に形成されている。このノ
ズルホルダ24の上方の水平部の略中央は前記サポート
軸18の下端に連設されており、また、上下の水平部に
はそれぞれ複数のノズル孔25が一直線状に配設されて
いる。26,27はスプロケットであり、これらのスプ
ロケット26,27は前記機体12の下部側面に突設さ
れた一対の支持片5b,5cにそれぞれ回転自在に支承
されている。28は両スプロケット26,27に巻回さ
れた同期ベルトであり、該同期ベルト28は機体12の
下面とノズルホルダ24の上方の水平部との間に配置さ
れている。また、前記ノズルホルダ24の上方の水平部
の両端近傍にはピン29,30がそれぞれ植設されてお
り、これらのピン29,30は前記スプロケット26,
27のそれぞれの回転中心O1,O2に対して偏心量eだ
け位置ずれして連結されている。図9に示すように、両
スプロケット26,27の回転中心O1,O2は回転体1
5の回転中心Oに対して等距離lに設定されており、両
ピン29,30も回転体15の回転中心Oに対して等距
離lに設定されている。したがって、両スプロケット2
6,27の回転中心O1,O2は回転体15の回転中心O
を介して機体12側に一直線上に配置されると共に、両
ピン29,30はサポート軸18を介してノズルホルダ
24側に一直線上に配置され、かつ、ピン29〜回転中
心O1〜回転中心O〜サポート軸18〜ピン29とサポ
ート軸18〜回転中心O〜回転中心O2〜ピン30〜サ
ポート軸18とはそれぞれ長辺をl,短辺をeとする平
行四辺形を形成し、ピン29〜回転中心O1〜回転中心
2〜ピン30は長辺を2l,短辺をeとする平行四辺
形を形成する。
【0011】次に、前記支持体Dについて説明すると、
図1および図4に示すように、支持体Dは一対の支持枠
31とこれら支持枠31の上面に架設された2本のレー
ル32とから成る。図2から明らかなように、これらの
レール32は断面コの字状に形成され、前記各ローラ2
3にそれぞれ嵌合されている。また、一方のレール32
の上面にはラックギヤ33が固着されており、該ラック
ギヤ33は前記第2のモータ14の出力軸に取り付けら
れたピニオン34と噛合している。したがって、前述し
たドライブ装置Cは支持体Dの2本のレール32に懸下
され、第2のモータ14を駆動源としてレール32に沿
って走行する。なお、前記ノズル孔25の配列方向は、
ドライブ装置Cの移動方向(レール32の延出方向)と
直角になるように設定されている。
【0012】次に、前記台車Eについて説明すると、台
車Eは一対の支持板35と、これら支持板35間に保持
されたホルダ36と、該ホルダ36上に載置される処理
対象物としての廃ゴムクローラ37、およびこの廃ゴム
クローラ37を固定するためのクランプ機構とから成
る。図1および図3に示すように、前記支持板35の下
面両端にはキャスタ38が取り付けられており、これら
キャスタ38によって台車Eが自由に移動できるように
なっている。また、両支持板35の上端には断面L字状
のクランプ39がボルト40とナット41によって取り
付けられており、廃ゴムクローラ37はこれらクランプ
39の先端が食い込むことで前記ホルダ36上に確実に
固定されるようになっている。このホルダ36は断面逆
T字状に形成され、その両端は両支持板35に設けられ
た孔(図示せず)にスライド自在に嵌合されている。前
記廃ゴムクローラ37は油圧ショベルの下部走行体やク
ローラキャリアの下部走行体等に多用されている廃棄物
であり、図5〜図7に示すように、帯状のゴムリング4
2と、該ゴムリング42内に等ピッチ間隔で埋設された
芯金43と、各芯金43の下面に埋設された多数本の補
強用鋼線44とで構成されている。この廃ゴムクローラ
37は適当な長さに切断された状態でホルダ36上に載
置されており、図2に示すように、これらホルダ36と
廃ゴムクローラ37は前記ノズルホルダ24の開口端か
ら上下の水平部間に挿入されるようになっている。
【0013】このように構成されたウォータジェット装
置においては、まず、台車Eをドライブ装置Cから後退
させた状態で、適当な長さに切断した廃ゴムクローラ3
7をホルダ36上に載置する。この時、芯金43の凹部
43aをホルダ36の凸部に合致させることで、ホルダ
36と廃ゴムクローラ37とを位置決めする。次いで、
支持板35とホルダ36とを水平方向にスライドさせる
ことにより、両支持板35の間隔を調整した後、対をな
すボルト40とナット41を締め付けることにより、廃
ゴムクローラ37の両端を一対のクランプ39でホルダ
36に固定する。この時、クランプ39の先端がゴムリ
ング42内に食い込んで鋼線44を押さえる程度まで、
ボルト40とナット41を締め付ける。しかる後、キャ
スタ38を利用して台車Eを移動し、図1,2に示すよ
うに、ホルダ36と廃ゴムクローラ37をノズルホルダ
24の開口端から上下の水平部間に挿入すると共に、台
車Eの長軸(ホルダ36の長手方向)をドライブ装置C
の移動方向(レール32の延出方向)に位置合わせす
る。
【0014】このように廃ゴムクローラ37を搭載した
台車Eをドライブ装置Cに対して位置決めした後、高圧
水を水圧ホース21に供給すると、この高圧水は管路5
a、水圧ホース20、サポート軸18を経由してノズル
ホルダ24の管路24aに入り、該管路24aに連通す
る多数のノズル孔25から廃ゴムクローラ37の表面へ
ジェット噴流として噴射される。使用されるジェット噴
流の圧力は300〜700kgf/cm2程度で充分だが、作
業効率を高めるために1000kgf/cm2以上としても差
し支えない。この状態で第1のモータ13に通電する
と、該第1のモータ13の出力軸はピニオン17を回転
させ、ピニオン17と噛合するリングギヤ15aを介し
て回転体15が回転する。回転体15が回転すると、図
8に示すように、サポート軸18は偏心量eを半径とし
て回転体15の回転中心Oのまわりを公転する。このサ
ポート軸18と両ピン29,30はノズルホルダ24側
に一直線上に配置され、かつ、両ピン29,30はスプ
ロケット26,27のそれぞれの回転中心O1,O2に対
して偏心量eだけ位置ずれして連結されているため、図
9に示すように、サポート軸18が回転中心Oのまわり
を角度θだけ回転すると、両ピン29,30もそれぞれ
回転中心O1,O2のまわりを同一方向に角度θだけ回転
する。その際、両ピン29,30と係合するスプロケッ
ト26,27には同期ベルト28が巻回されているた
め、該同期ベルト28の作用によって両ピン29,30
相互間の回転ズレは確実に防止される。したがって、サ
ポート軸18が1回転すると、ノズルホルダ24は同一
姿勢を保持しながら平行移動し、ノズルホルダ24の各
ノズル孔25はそれぞれ円形の軌跡を描いて1回転す
る。なお、図10に示すように、1個のノズル孔25が
描く円形の軌跡の直径は2eとなるため、ノズル孔25
をピッチ2eの距離でn個設けた場合の作用幅は2e・
nとなる。
【0015】次に、第2のモータ14に通電すると、該
第2のモータ14の出力軸はピニオン34を回転させる
が、ピニオン34と噛合するラックギヤ33は支持体D
のレール33に固着されていて移動しないため、ピニオ
ン34がラックギヤ33上を転動し、第2のモータ14
を搭載したドライブ装置Cが移動する。その際、ドライ
ブ装置Cはレール32とローラ23との嵌合部分を介し
て両レール32に吊り下げられているため、ドライブ装
置Cはローラ23の回転を伴いながら両レール32に沿
って移動する。ここで、各ノズル孔25はドライブ装置
Cの移動方向と直角になるよう配設されているため、各
ノズル孔25から噴射されるジェット噴流は、各ノズル
孔25の合計の作用幅2e・nをもってドライブ装置C
の移動方向(図10の矢印方向)に進行し、しかも、各
ノズル孔25はコの字状のノズルホルダ24の上下の水
平部にそれぞれ形成されているため、ドライブ装置Cの
1回の走行によって、ジェット噴流は廃ゴムクローラ3
7の上下両表面のゴムリング42を全て剥離する。な
お、ジェット噴流によって剥離されたゴムリング42は
下方に落下し、台車E上には芯金43と鋼線44とが残
るため、上記した一連の操作が完了した後、台車Eをド
ライブ装置Cから再び後退させ、ボルト40とナット4
1を緩めてクランプ39を外すことにより、廃ゴムクロ
ーラ37をゴムリング42と芯金43および鋼線44の
三者にきれいに分離することができる。
【0016】上記一実施例にあっては、これまでリサイ
クル処理が困難とされていた廃ゴムクローラ37を、ゴ
ムリング42と芯金43および鋼線44の三者にきれい
に分離することができるため、これらのゴムリング42
と芯金43および鋼線44を再生利用することが可能に
なる。すなわち、ゴムリング42はジェット噴流によっ
て機械的に剥離され、化学的に変成していないため、ゴ
ム素材としてリサイクルでき、芯金43と鋼線44もく
ず鉄等としてリサイクルできる。特に、ゴムクローラは
油圧ショベルやクローラキャリアの下部走行体等に多用
されており、それらの生産量が多いことと、表面のゴム
リングがゴム製のため機械本体より早く老朽化し、新品
と交換する頻度が高いこと等の理由により、年間かなり
の量のゴムクローラが廃ゴムクローラとして廃棄処分さ
れていることを考慮すると、廃ゴムクローラをリサイク
ル処理できるということは、地球環境保護の点からも有
益である。
【0017】また、一対のスプロケット26,27とこ
れらスプロケット26,27に巻回された同期ベルト2
8とによってノズルホルダ24の姿勢が一定に保たれる
ため、廃ゴムクローラ37のように剥離すべき作用幅が
大きな処理対象物であっても、ジェット噴流の噴射領域
を正確にコントロールでき、剥離ムラを防止することが
できる。しかも、このようにノズルホルダ24の寸法が
長く大型化した場合でも、単に同期ベルト28を長くす
ることで大型化に対応できるため、コストアップを抑え
ることができる。
【0018】また、ノズルホルダ24をコの字状に形成
し、該ノズルホルダ24の上下の水平部に各ノズル孔2
5をそれぞれ形成したため、廃ゴムクローラ37の上下
両表面のゴムリング42が同時に剥離され、作業能率を
向上できる。
【0019】また、ドライブ装置Cおよび該ドライブ装
置Cの走行を案内する支持体Dに対し、廃ゴムクローラ
37が搭載される台車Eを独立して構成したため、台車
Eを複数台準備することにより、1つの台車に搭載した
廃ゴムクローラをジェット噴流で剥離処理中に、次に処
理すべき廃ゴムクローラを別の台車にセットすることが
でき、段取替え時間の大幅な短縮を図ることができる。
【0020】さらに、台車Eの構成部材である支持板3
5とホルダ36とをスライド自在に嵌合したため、処理
対象物(上記実施例では廃ゴムクローラ37)の長さの
変化に容易に対応することができる。
【0021】なお、上記実施例では、処理対象物として
廃ゴムクローラ37を用い、該廃ゴムクローラ37の表
面のゴムリング42をジェット噴流によって剥離する場
合について説明したが、本発明を廃ゴムクローラ37以
外の処理対象物に適用できるのはいうまでもなく、剥離
処理の代わりに洗浄処理に適用することもできる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一対のスプロケットとこれらスプロケットに巻回された
同期ベルトとによってノズルホルダの姿勢が一定に保た
れ、しかも、同期ベルトを長くすることによってノズル
ホルダの寸法の大型化に対応できるため、廃ゴムクロー
ラのように比較的長尺な処理対象物であっても、ジェッ
ト噴流の噴射領域を正確にコントロールして、剥離ある
いは洗浄のムラを防止することができると共に、構造が
簡単で安価なウォータジェット装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るウォータジェット装置
の正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】該ウォータジェット装置に備えられる台車の側
断面図である。
【図4】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図5】処理対象物の一例である廃ゴムクローラの斜視
図である。
【図6】該廃ゴムクローラの構成図である。
【図7】該廃ゴムクローラの断面図である。
【図8】サポート軸の軌跡を示す説明図である。
【図9】ノズルホルダの軌跡を示す説明図である。
【図10】ノズル孔の軌跡を示す説明図である。
【図11】従来例に係るウォータジェット装置の断面図
である。
【図12】該ウォータジェット装置におけるノズル孔の
軌跡を示す説明図である。
【符号の説明】
C ドライブ装置 D 支持体 E 台車 12 機体 13 第1のモータ 14 第2のモータ 15 回転体 15a リングギヤ 16,19 軸受 17,34 ピニオン 18 サポート軸 23 ローラ 24 ノズルホルダ 24a 管路 25 ノズル孔 26,27 スプロケット 28 同期ベルト 29,30 ピン 31 支持枠 32 レール 33 ラックギヤ 35 支持板 36 ホルダ 37 廃ゴムクローラ 38 キャスタ 39 クランプ 42 ゴムリング 43 芯金 44 鋼線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能な機体と、この機体に回転可能
    に支承された回転体と、複数のノズル孔を有するノズル
    ホルダと、このノズルホルダに設けられ前記回転体の偏
    心位置に支持されたサポート軸とを備え、前記回転体の
    回転に伴って前記サポート軸が前記偏心量を半径とする
    軌跡を描いて回転運動するウォータジェット装置におい
    て、前記機体の前記回転体の回転中心を介した同一線上
    に一対のスプロケットを回転自在に設け、これらのスプ
    ロケット間に同期ベルトを巻回し、前記ノズルホルダの
    両端近傍に前記サポート軸を介して同一線上に配置され
    た一対のピンを設け、これらのピンを前記スプロケット
    の偏心位置にそれぞれ連結したことを特徴とするウォー
    タジェット装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記ノズルホ
    ルダはコの字状の連通部を有し、該連通部の上下に前記
    各ノズル孔を設けたことを特徴とするウォータジェット
    装置。
JP8462793A 1993-04-12 1993-04-12 ウォータジェット装置 Pending JPH06292843A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110833049A (zh) * 2019-11-15 2020-02-25 常德哲武农牧科技有限公司 一种自动投水机

Cited By (1)

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CN110833049A (zh) * 2019-11-15 2020-02-25 常德哲武农牧科技有限公司 一种自动投水机

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