JPH06292694A - 携帯型サベヤー - Google Patents

携帯型サベヤー

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JPH06292694A
JPH06292694A JP18664891A JP18664891A JPH06292694A JP H06292694 A JPH06292694 A JP H06292694A JP 18664891 A JP18664891 A JP 18664891A JP 18664891 A JP18664891 A JP 18664891A JP H06292694 A JPH06292694 A JP H06292694A
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Minoru Ai
稔 藍
Takehiko Hara
武彦 原
Toshimitsu Oki
敏光 黄木
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Sankin Industry Co Ltd
Ai Minoru
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Sankin Industry Co Ltd
Ai Minoru
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Abstract

(57)【要約】 【目的】白衣のポケット等に入れて自由に携帯すること
ができ、何時、いかなる場所においても、手軽に、しか
も精度の高いサベーラインの描記を行うことのできる携
帯型サベヤーを提供する。 【構成】顎模型を載置固定するための雲台と、少なくと
もこの雲台の顎模型載置平面に直立する状態及び折り畳
まれて同載置平面に平行する状態が選択できる態様で同
雲台の一部にその一方端が支承される支柱と、この支柱
を回転の軸として同支柱の他方端にその一方端が軸着さ
れる第1のアームと、この第1のアームの延長アームと
して該第1のアームと同方向への回転が許されるよう同
第1のアームの他方端にその一方端が軸着される第2の
アームと、この第2のアームの他方端に配設されて上記
雲台に載置固定された顎模型にサベーラインを描記する
ためのペン手段を同第2のアームと直角にかつ着脱自在
に支持するペン手段ホルダと、をそれぞれ具えてサベヤ
ーを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、義歯の設計や製作を
行うための歯科技工用機器として、採得した顎模型上で
支台歯や残存歯、歯槽堤などの平行関係やアンダーカッ
トの位置などの測定、及びサベーラインの描記を行うの
に用いられるサベヤーに関する。
【0002】
【従来の技術】サベヤーとは上述のように、義歯の設計
や製作にあたり、採得した顎模型上で支台歯や残存歯、
歯槽堤などの平行関係やアンダーカットの位置などの測
定を行ったり、残存歯にサベーライン、すなわちクラス
プと称される義歯装着用の鉤を掛止するためのラインを
描記するために用いられる歯科技工用機器である。
【0003】図7に、従来一般に用いられているサベヤ
ーの外観を示す。
【0004】すなわちこのサベヤーにおいて、1は、机
上等に置かれる台座、2は、顎模型を載置固定するため
の雲台、3は、これら台座1と雲台2との間にあって台
座1に対する雲台2の配置角度、ひいてはこの雲台2に
載置固定される顎模型の配置角度を調節するための角度
調節機構、4は、台座1上に垂直に固着された支柱、5
はアーム、6は、このアーム5を、その長さ方向に伸縮
自在に、かつ支柱4を回転の軸として回動自在に支持す
る第1アーム支持部、7は、主に上述したサベーライン
の描記に用いられるペン部材、8は、このペン部材7を
着脱自在に支持するペン部材支持アーム、そして9は、
このペン部材支持アーム8を垂直方向に、かつその長さ
方向に伸縮自在に支持する第2アーム支持部、をそれぞ
れ示す。なお、上記雲台2には、これに載置された顎模
型を固定するための可動ピン2a及び固定ピン2b,2
cが設けられており、また上記ペン部材7には、通常2
mm程度の径を有してその先端が斜めに落とされた芯7
aが装着されている。
【0005】以下、このようなサベヤーを用いて行われ
るサベーラインの描記手法について、図8を併せ参照し
て簡単に説明する。
【0006】サベーラインとは上述のように、クラスプ
と称される義歯装着用の鉤が残存歯に対して的確に掛止
されるように、しかも当該義歯の着脱も容易であるよう
に、そのクラスプ装着対象となる残存歯(正確にはその
歯形採得に基づく模型)に対してほぼ水平方向に描記さ
れるライン(クラスプラインと称されることもある)で
ある。そしてこのような意図から、該ラインは通常、上
記クラスプ装着対象となる残存歯(模型)の側面曲面に
おいて水平方向に最も膨らみの大きな点を結んだライン
として、すなわち同側面曲面が垂直方向に延びる線と交
わる点を結んだラインとして描記される。
【0007】さて、こうしたサベーラインの描記にあた
っては、これに先立ってまず、当の義歯を製作しようと
する患者の顎模型の作成が行われる。そしてこの作成さ
れた顎模型が、図8(a)に示される態様で、上記雲台
2に載置されるとともに、上記ピン2a〜2cを通じて
固定される。なおこの際、該載置、固定された顎模型の
姿勢が上記台座1に対してほぼ水平となるよう、上記角
度調節機構3を通じて雲台2の配置角度も併せ調節され
る。
【0008】こうして、サベヤーに対する顎模型の取付
が完了すると、次いで図8(b)に示される態様で、上
記ペン部材7によるサベーラインの描記が開始される。
【0009】この場合、ペン部材7及びその芯7aは、
台座1に対して垂直に配設されており、またこの取り付
けられた顎模型も、同台座1に対してほぼ水平な状態が
保持されていることから、芯7aの先端部側面を当該顎
模型において上記クラスプの装着対象となる残存歯の側
面に当接させつつその当接面にラインを描記すれば、こ
の描記されるラインが当のサベーラインとなる。
【0010】こうしてサベーラインが描記されれば、以
後は、このサベーラインに合致するようその製作対象と
する義歯のクラスプを設計、製作することで、その製作
される義歯は、装着精度が高く、着脱も容易なものとな
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、図7に示
されるようなサベヤーを用いてサベーラインの描記を行
うようにすれば、義歯の装着精度を高める上で極めて有
効な、正確なサベーラインを比較的簡単に描記すること
ができるようになる。
【0012】ただし、この図7に示されるような従来の
サベヤーは、上述のように机上等での利用が大前提とな
るものであることから、 ( 1)使用する場所が自ずと限定されてしまう。
【0013】( 2)またこのため、上記顎模型による義歯
やクラスプの設計は、どうしても技工士に任せることが
多くなる。実際に患者の治療にあたるのは歯科医であ
り、本来であれば、こうした義歯やクラスプの設計に
も、この歯科医としての意思が反映されてしかるべきで
ある。
【0014】( 3)模型によっては細部の見にくいものも
あるが、サベヤーに取り付けてしまうと、その確認がよ
り困難になる。
【0015】等々、の不都合も避け得ないものとなって
いる。
【0016】この発明は、こうした実情に鑑みてなされ
たものであり、白衣のポケット等に入れて自由に携帯す
ることができ、何時、いかなる場所においても、手軽
に、しかも精度の高いサベーラインの描記を行うことの
できる携帯型サベヤーを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】こうした目的を達成する
ため、この発明では、 ( a)顎模型を載置固定するための雲台。
【0018】( b)少なくともこの雲台の顎模型載置平面
に直立する状態及び折り畳まれて同載置平面に平行する
状態が選択できる態様で、同雲台の一部にその一方端が
支承される支柱。
【0019】( c)この支柱を回転の軸として、同支柱の
他方端にその一方端が軸着される第1のアーム。
【0020】( d)この第1のアームの延長アームとし
て、同第1のアームと同方向への回転が許されるよう、
前記第1のアームの他方端にその一方端が軸着される第
2のアーム。
【0021】( e)この第2のアームの他方端に配設され
て、上記雲台に載置固定された顎模型にサベーラインを
描記するためのペン手段を、同第2のアームと直角に、
かつ着脱自在に支持するペン手段ホルダ。
【0022】をそれぞれ具えてサベヤーを構成するよう
にする。
【0023】
【作用】上記構成から明らかなように、このサベヤーに
おいては、前述した台座に相当する要素は存在せず、上
記( a)の雲台に、上記( b)の支柱が上記態様で直接支承
される。すなわち、支柱( b)を雲台( a)の顎模型載置平
面に対し直立させることによって前述したサベーライン
の描記が可能となり、また同支柱( b)を折り畳んで、こ
れを雲台( a)の顎模型載置平面に平行な状態とすること
によって、白衣のポケットにしまい込む等の携帯が可能
となる。勿論この携帯の際には、上記第2のアーム( d)
は、上記第1のアーム( c)に重なる方向に回転収縮さ
れ、ペン手段も通常は、上記ペン手段ホルダ( e)から外
される。なお、後述する実施例においては、このペン手
段ホルダ( e)が、一般に市販されている、そして通常身
に付けられることも多い「シャープペンシル」などもそ
のままペン手段として使用することができるように考慮
されていて、より携帯性に優れたものとなっている。
【0024】また、支柱( b)を雲台( a)の顎模型載置平
面に対し直立させてサベーラインを描記する際には、雲
台( a)とこれに載置固定した顎模型とを直接片手に持
ち、他方の空いている手でペン手段を操作しつつ当該顎
模型のクラスプ装着対象となる残存歯に対応した部分に
サベーラインを描記するといった、いわばフリーハンド
にも似たかたちとなるが、支柱( b)、第1のアーム(
c)、第2のアーム( d)、及びペン手段ホルダ( e)の上記
の関係により、この操作されるペン手段は常に支柱( b)
との平行な関係が維持され、またこれを、雲台( a)の顎
模型載置平面に対し直立される関係に維持することも可
能であることから(この顎模型載置平面に対する角度は
雲台( a)と支柱( b)の状態に応じて任意に変更され
る)、手軽な描記方法であるにもかかわらず、従来の据
置型のサベヤーに劣らない安定したサベーラインの描記
が可能となる。しかも、据置型と違って顎模型を直接手
で持つことにより、該顎模型の細部についての視認も容
易となる。
【0025】
【実施例】図1〜図3に、この発明にかかる携帯型サベ
ヤーの一実施例を示す。
【0026】これら図のうち、図1は、該実施例サベヤ
ーの側面から見た構成を示し、図2は、同実施例サベヤ
ーの底面からみた構成を示し、図3は、同実施例サベヤ
ーの平面からみた構成を示す。
【0027】これらの図に示されるように、この実施例
による携帯型サベヤーは、大きくは、顎模型を載置固定
するための雲台10、この雲台10によって支承される
支柱20、この支柱20を回転の軸として同支柱20の
上端部にその一方端が軸着される第1のアーム30、こ
の第1のアーム30の延長アームとして該第1のアーム
30と同方向への回転が許されるよう同第1のアーム3
0の他方端にその一方端が軸着される第2のアーム4
0、そしてこの第2のアーム40の他方端に配設されて
ペンPを同第2のアーム40と直角に、かつペンPの上
下動並びに回動が自在な態様で着脱自在に支持するとす
るペンホルダ50、をそれぞれ具えて構成される。
【0028】以下、これら各要素について、その構造及
び機能を順次具体的に説明する。
【0029】まず、顎模型が載置固定される雲台10に
は、図2或いは図3に示されるようなほぼ長方形の孔1
1が設けられており、この孔11の中をスライダ12
が、ネジ13の回転に基づき矢印F1方向にスライドす
る構造となっている。このネジ13は、ネジ頭14の回
動に応じて回転する。
【0030】また図1或いは図3に示されるように、上
記スライダ12の上部には模型固定用の可動ピン15a
が一体に形成されており、また雲台10の上面には、同
じく模型固定用の固定ピン15b及び15cが固着され
ており、スライダ12に追従して矢印F1’方向に自在
にスライドする可動ピン15aとこれら固定ピン15b
及び15cとの協働した挟み込みによって、雲台10上
に載置される顎模型を固定する。
【0031】またこのサベヤーは、基本的には、雲台1
0を直接手に持って操作するものであるが、机上等に置
いた状態での操作も可能であるように、同雲台10の底
面には、図1或いは図2に示されるようなゴム足16
a、16b、及び16cが設けられている。
【0032】またこの雲台10において、17は、その
底面に設けられた半球状の溝であり、そして18は、こ
の溝17と対向する面に同じく球の一部に対応した溝を
有する板材であり、これら溝17及び板材18によっ
て、上記支柱20を支承するための支承機構が形成され
る。
【0033】ここで、支柱20の構造について併せて説
明する。
【0034】支柱20には、図1〜図3に明示されるよ
うに、その下方端近傍に継手21が設けられており、更
にこの継手21の先端には、同継手21と一体に球体2
2が設けられている。そしてこの支柱20は、上記継手
21の先端に設けられた球体22を通じて雲台10に支
承される。
【0035】すなわち、雲台10の上記支承機構では、
溝17に上記球体22を受け、更にこの球体22を板材
18によって圧着することで、支柱20全体を支承する
ようになる。こうした圧着は、ネジ18a及び18bに
よる板材18の締め付けによって行われる。
【0036】ただし該実施例サベヤーにあっては、その
使用にあたって、雲台10に対する支柱20の姿勢を、
矢印F2(図1)の態様で、また必要であれば、更に矢
印F2’(図1)の態様で、これを操作する医師が自ら
の手で任意に選択できるように、こうしたネジ18a及
び18bによる板材18の締め付けの度合いが調節され
る。
【0037】因みに、矢印F2の態様とは、球体22を
中心とした支柱20の矢印F2方向への回動において、
このサベヤーを側面から見たときの雲台10の模型載置
平面に対して任意に選ばれる支柱20の配置角度を指
し、これには「支柱20が雲台10の模型載置平面に直
立する状態(図1に示される状態)」、及び「支柱20
が折り畳まれて、これが雲台10の模型載置平面に平行
する状態」が少なくとも含まれる(矢印F2は90度以
上の角度にもなり得る)。また矢印F2’の態様とは、
球体22を中心とした支柱20の矢印F2’方向、すな
わち継手21を軸とする方向への回動において、同サベ
ヤーを正面から見たときの雲台10の模型載置平面に対
して任意に選ばれる支柱20の配置角度を指す。
【0038】したがって、支柱20に対する雲台10の
こうした支承構造によれば、実際のサベーイング(サベ
ーラインを描記する操作)にあたっては、上記「支柱2
0が雲台10の模型載置平面に直立する状態(図1に示
される状態)」を基本的に選び、更に必要に応じて、こ
れら矢印F2及びF2’の態様で支柱20の配置角度を
調節することで、図7に示した従来のサベヤーでいう角
度調節機構3の機能に相当する機能が実質的に達成され
ることとなり、また、サベーイングを行わないときに
は、上記「支柱20が折り畳まれてこれが雲台10の模
型載置平面に平行する状態」を基本的に選ぶことによっ
て、例えば白衣のポケットにそのまま仕舞い込めるな
ど、自由に携帯できる形態となる。
【0039】なお、この支承機構の構造は、上述した構
造に限られることなく任意であり、他に例えば、適宜の
レバーの操作に基づいて上記球体22がロックされたり
またそのロックが外されたりするような周知の機構を採
用し、ロックが外された状態にあるときにのみ、上述し
た矢印F2或いはF2’の態様での姿勢調整が可能とな
るような構造としてもよい。
【0040】さて、こうして任意に姿勢調整できる態様
で雲台10に支承される支柱20の他方端(上端)部分
には、第1のアーム30を軸着するための軸機構23が
設けられており、第1のアーム30は、この軸機構23
を通じて、支柱20を回転の軸とするように軸着され
る。図3に示す矢印F3は、こうした第1のアーム30
の回転可能方向を示す。なお、上記軸機構23は、磁石
に磁着される金属材料によって形成されている。
【0041】また、この第1のアーム30の他方端に
も、その延長アームとなる第2のアーム40を軸着する
ための軸機構31が設けられており、第2のアーム40
は、この軸機構31を通じて、該第1のアーム30の他
方端から更に図3の矢印F4に示される方向への回転が
可能となるよう態様で軸着されている。
【0042】そしてこの第2のアーム40には、その先
端部近傍に磁石片41が設けてあり、該第2のアーム4
0が上記第1アーム30と重なる方向に折り畳まれた際
には、支柱20に設けられた上記軸機構23がこの磁石
41に磁着されるようにしている。これにより、サベー
イングを行わないときに、特に上述した「支柱20が折
り畳まれてこれが雲台10の模型載置平面に平行する状
態」が選ばれて同サベヤーが携帯されるときに、第2の
アーム40が垂れ下がるなどして、その携帯性が阻害さ
れることを避けることができるようになる。
【0043】なお、こうした第2のアーム40と支柱2
0との係着機構も、上記磁着によるものに限られること
なく任意であり、上記第2のアーム40を支柱20側に
畳んだときのこれら各対向する部位の当着に基づいてこ
れら各部が着脱自在に係着する機構でありさえすれば、
他のいかなる機構を採用してもよい。
【0044】また更に、第2のアーム40には、その先
端部に、ペンホルダ50が設けられている。
【0045】このペンホルダ50は、上述したように、
雲台10に載置固定される顎模型に対してサベーライン
を描記するためのペンPを、第2のアーム40と直角
に、かつペンPの上下動並びに回動が自在な態様で、着
脱自在に支持するものである。そしてこの実施例サベヤ
ーでは特に、上記ペンPとして、一般に市販されてい
る、そして通常身に付けられることも多い既製の「シャ
ープペンシル」をもそのまま使用することができるよう
に、該ペンホルダ50の形状を決定している。
【0046】これにより、医師が普段「シャープペンシ
ル」を使用していれば、同サベヤーを携帯する際に、ペ
ンPとしてわざわざそれ専用のものを併せ携帯する必要
はなくなり、同サベヤーのより手軽な携帯が可能とな
る。そしてサベーイングに際しては、医師自らが所持し
ている「シャープペンシル」を、ペンPとしてこのペン
ホルダ50に挿入し、その長さが適宜の長さとなったと
ころで、ネジ51によってこれを固定するか、若しくは
固定せずに単に「シャープペンシル」を挿入するだけに
して、その上下動並びに回動の自由な状態でこれを使用
することとなる。もっとも、ペンPをホルダ50に装着
したままの状態で同サベヤーを携帯することも勿論可能
であり、その場合であれ、上述した係着機構の採用など
により、その携帯性が大きく阻害されることはない。ま
た、上記ペンPが一般に市販されている既製の「シャー
プペンシル」に限られないことも勿論であり、該サベヤ
ー専用のペンとして同等のものを用意するようにしても
よい。何れにしろ、サベーラインの描記に用いられる芯
P1としては、0.9mm径程度のものが使用できるこ
とが、顎模型の細部にわたって正確なサベーラインを描
記できるようにする上で望ましい。
【0047】次に、図4及び図5を併せ参照して、この
実施例サベヤーによるサベーイングの仕方について簡単
に説明する。
【0048】まず図4は、顎模型として上顎模型M1
が、サベーイングの対象してこのサベヤーの雲台10に
載置、固定された状態を模式的に示したものである。こ
のような上顎模型M1の場合には、同図4に示されるよ
うに、雲台10上に突出される前記可動ピン15a及び
固定ピン15b,15cをそのまま利用して、該顎模型
M1を雲台10上に固定することができる。
【0049】また図5は、顎模型として下顎模型M2
が、サベーイングの対象してこのサベヤーの雲台10に
載置、固定された状態を模式的に示したものである。こ
のような下顎模型M2の場合には通常、口蓋が大きなア
ーチ状となることから、同図5に示されるように、雲台
10上に突出される前記可動ピン15aにその中心部分
が掛止される角棒状の補助部材(少なくとも顎模型M2
に当接される部分はゴムなどによって形成されるものと
する)70を用い、この補助部材70と前記固定ピン1
5b及び15cとによって、該顎模型M2を雲台10上
に固定する。なおこの補助部材70は、矢印F5の態様
でその回動が自在であるため、顎模型M2の形状が不均
等である場合にも、これを確実に雲台10上に固定する
ことが可能となる。
【0050】さてこのサベヤーでは、こうして雲台10
上に固定された顎模型M1若しくはM2に対してサベー
イングを行う際には、基本的に次のかたちを採る。
【0051】すなわち、雲台10とこれに固定されてい
る顎模型M1若しくはM2とを直接片手に持ち、他方の
空いている手でペンPを操作しつつ当該顎模型M1若し
くはM2のクラスプ装着対象となる残存歯に対応した部
分にサベーラインを描記するといった、いわばフリーハ
ンドに似たかたちの描記手法を採る。
【0052】ただしこの際、雲台10、支柱20、第1
のアーム30、第2のアーム40、及びペンホルダ50
の上述した関係により、この操作されるペンPは、常に
支柱20との平行な関係が維持される。
【0053】またこのサベヤーでは、支柱20を支承す
る前記支承機構を通じて、このペンPを、雲台10の顎
模型載置平面に対し直立される関係に維持することも、
それ以外の任意の角度に維持することも可能となる。
【0054】このため、このサベヤーによれば、このよ
うな一見手軽な描記手法を採るにもかかわらず、従来の
据置型のサベヤーに劣らない安定したサベーラインの描
記が可能となる。
【0055】しかもこのサベヤーにおいては、据置型と
違って、顎模型M1若しくはM2を直接手で持つことに
より、これら顎模型M1若しくはM2の細部についての
視認も容易となる。
【0056】そしてこのサベヤーが、サベーイングを行
う以外のときには、支柱20を雲台10側に倒した状態
とすることによって、白衣のポケット等に入れて自由に
携帯できるようになることは再三述べた通りである。
【0057】ところで、サベーラインを描記する芯P1
として、0.9mm径程度のものが使用できることが、
顎模型の細部にわたって正確なサベーラインを描記する
上で望ましいことも上述した通りであるが、これについ
ては例えば、図6に示されるような芯保護機構をペンP
に採用するようにすれば、この芯P1として、0.9m
m程度の芯径はもとより、更に芯径の小さい(細い)も
の(例えば0.7mm〜0.5mm程度のもの)も、適
宜使用することができるようになる。
【0058】すなわちこの図6において、P2は、芯P
1をガイドし、また保護するための鞘であるが、ここで
は同図6に示されるように、その鞘長を比較的長めにと
るとともに、その側面部をほぼ半分に削ってそこから芯
P1が露呈されるようにしている。そして、鞘P2の長
さ方向に露呈されている部分も含め、芯P1のこれら露
呈されている部分を顎模型に当接させつつ前述したサベ
ーラインの描記を行うようにする。
【0059】このような芯保護機構を採用することによ
り、芯P1として、顎模型の細部にわたって正確なサベ
ーラインを描記する上で望ましい径の小さいもの、すな
わち細い芯を使用しても、その強度は十分に保証される
ようになり、上記実施例サベヤーと組み合わせることに
より、そのサベーライン描記精度を更に向上させること
もできるようになる。
【0060】もっともこのような芯保護機構は、上記実
施例サベヤーに限らず、従来の据置型のサベヤーにも同
様に適用することができ、そのペン手段の芯部分にこう
した芯保護機構を採用することで、使用する芯をより径
の小さい(細い)ものとすることができる。
【0061】また、ペンPとして、前述した既製の「シ
ャープペンシル」を利用する場合には、その芯出し部分
のみを、この芯保護機構が採用された芯出し部PT(図
6)に交換する(既製の「シャープペンシル」の多く
は、該芯出し部分がネジ構造を通じて着脱できるように
なっているため、この芯出し部PTも同等の構造として
これを付け替える)ようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
携帯型サベヤーよれば、 ( 1)白衣のポケット等に入れて自由に持ち運ぶことがで
き、使用場所、すなわちサベーラインの描記を行うべき
場所といったものが限定されない。
【0063】( 2)サベーラインの描記精度が高く、その
操作も、フリーハンドに近い手軽さである。
【0064】( 3)顎模型を直接手で持つことにより、該
顎模型の細部についての視認も容易となる。
【0065】等々の、多くの優れた効果が得られるよう
になる。
【0066】因みに、実際に患者の治療にあたるのは歯
科医であり、本来であれば、義歯やクラスプの設計に
も、この歯科医としての意思が反映されるべきである
が、従来の据置型のサベヤーを利用する環境にあっては
前述したように、こうした義歯やクラスプの設計は技工
士に任されることが多かった。また、歯科医自身がサベ
ーイングする場合であっても、こうした据置型のサベヤ
ーを利用せざるを得ない環境にあっては、これを使用す
るためにわざわざその設置されている場所まで行かなけ
ればならない不便さから、フリーハンドで臨床患者の顎
模型にサベーラインを描くようなことも少なくなかっ
た。このような臨床上の意味からも、歯科医自身がサベ
ヤーを携帯できるようになり、しかも、精度の高いサベ
ーラインを即座に、かつ手軽に描記することができるよ
うになるこの発明の意義は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる携帯型サベヤーの一実施例に
ついてその側面構成を示す側面図。
【図2】同実施例サベヤーの底面方向から見た構成を示
す底面図。
【図3】同実施例サベヤーの平面方向から見た構成を示
す平面図。
【図4】同実施例サベヤーに上顎模型が載置固定された
状態を示す平面図。
【図5】同実施例サベヤーに下顎模型が載置固定された
状態を示す平面図。
【図6】同実施例サベヤーのペン手段に適用して好適な
サベーライン描記用芯の保持機構についてその一例を示
す斜視図。
【図7】従来のサベヤーの一例についてその構成を示す
斜視図。
【図8】この従来のサベヤーの使用法を示す斜視図。
【符号の説明】
10 雲台 12 スライダ 13 ネジ 14 ネジ頭 15 顎模型固定用ピン 17 半球溝 18 板材 20 支柱 21 継手 22 球体 23、31 軸機構 30、40 アーム 41 磁石片 50 ペンホルダ P ペン P1 芯 P2 芯鞘

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顎模型を載置固定するための雲台と、 少なくとも前記雲台の顎模型載置平面に直立する状態及
    び折り畳まれて同載置平面に平行する状態が選択できる
    態様で、前記雲台の一部にその一方端が支承される支柱
    と、 前記支柱を回転の軸として、同支柱の他方端にその一方
    端が軸着される第1のアームと、 前記第1のアームの延長アームとして、同第1のアーム
    と同方向への回転が許されるよう、前記第1のアームの
    他方端にその一方端が軸着される第2のアームと、 前記第2のアームの他方端に配設されて、前記雲台に載
    置固定された顎模型にサベーラインを描記するためのペ
    ン手段を、同第2のアームと直角に、かつ着脱自在に支
    持するペン手段ホルダと、 を具える携帯型サベヤー。
  2. 【請求項2】前記携帯型サベヤーは更に、 前記第2のアームの前記ペン手段ホルダが配設された近
    傍と、前記支柱の前記第1のアームが軸着された近傍と
    に、前記第2のアームを前記支柱側に畳んだときのこれ
    ら各部位の当着に基づいてこれら各部を着脱自在に係着
    する係着手段を具える請求項1記載の携帯型サベヤー。
  3. 【請求項3】前記係着手段は、磁石片と、これに磁着さ
    れる金属部材である請求項2記載の携帯型サベヤー。
  4. 【請求項4】前記ペン手段ホルダは、既製のシャープペ
    ンシルを前記ペン手段として、これを前記第2のアーム
    と直角にかつ、ペンの上下動並びに回動が自在な態様で
    着脱自在に支持する請求項1記載の携帯型サベヤー。
  5. 【請求項5】前記ペン手段として、芯鞘側部が半削りさ
    れてそこから芯が露呈される構造を有する芯保護機構を
    具えたものを用いる請求項1記載の携帯型サベヤー。
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