JPH06292492A - スピニングリールの制動装置 - Google Patents
スピニングリールの制動装置Info
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- JPH06292492A JPH06292492A JP8034693A JP8034693A JPH06292492A JP H06292492 A JPH06292492 A JP H06292492A JP 8034693 A JP8034693 A JP 8034693A JP 8034693 A JP8034693 A JP 8034693A JP H06292492 A JPH06292492 A JP H06292492A
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- brake
- braking
- brake shoes
- rotor
- shoes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 しゃくりのないブレーキ操作を可能にする。
【構成】 レバー操作具24によって、ブレーキドラム
21Aに作用するブレーキシュー23A,23Bを複数
個設け、一方のブレーキシュー23Aの制動面をナイロ
ンで構成し、他方のブレーキシュー23Bをプライウッ
ドで構成し、ナイロン製ブレーキシュー23Aを先行し
て、ブレーキドラム21Aに作用するようにしてある。
21Aに作用するブレーキシュー23A,23Bを複数
個設け、一方のブレーキシュー23Aの制動面をナイロ
ンで構成し、他方のブレーキシュー23Bをプライウッ
ドで構成し、ナイロン製ブレーキシュー23Aを先行し
て、ブレーキドラム21Aに作用するようにしてある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、実開平3−5
6370号公報において示すように、レバー式制動装置
を有するスピニングリールの制動装置に関する。
6370号公報において示すように、レバー式制動装置
を有するスピニングリールの制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、円筒状制動面を有するブレーキ
体と互いに相対回転するブレーキシューの制動面を構成
するに、単一の部材(例えば、プライウッド等)を利用
し、その制動面は平滑面に形成して行っていた。
体と互いに相対回転するブレーキシューの制動面を構成
するに、単一の部材(例えば、プライウッド等)を利用
し、その制動面は平滑面に形成して行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な構成であると、摩擦抵抗は経年変化による劣化を別に
すれば略一定であり、適性な摩擦力に設定することが難
しものであった。つまり、プライウッド等を使用する
と、摩擦抵抗が高く、特に雨天等で制動面が水に濡れた
場合には、制動時にロータが‘しゃくり’現象を起こす
ことがあり、円滑な制動特性を得にくい面があった。本
発明の目的は、円滑な制動特性を発揮するスピニングリ
ールの制動装置を提供する点にある。
な構成であると、摩擦抵抗は経年変化による劣化を別に
すれば略一定であり、適性な摩擦力に設定することが難
しものであった。つまり、プライウッド等を使用する
と、摩擦抵抗が高く、特に雨天等で制動面が水に濡れた
場合には、制動時にロータが‘しゃくり’現象を起こす
ことがあり、円滑な制動特性を得にくい面があった。本
発明の目的は、円滑な制動特性を発揮するスピニングリ
ールの制動装置を提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本第1発明による特徴構
成は、制動面を有するブレーキ体と、相対回転するブレ
ーキ体に対してブレーキ操作に基づく前記ブレーキ体へ
の圧接状態でロータにブレーキ力を作用させる複数のブ
レーキシューを設け、前記複数のブレーキシューのうち
に、前記ブレーキ体に作用して発生させる摩擦抵抗が異
なるものに設定してあるブレーキシューを含ませている
点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
成は、制動面を有するブレーキ体と、相対回転するブレ
ーキ体に対してブレーキ操作に基づく前記ブレーキ体へ
の圧接状態でロータにブレーキ力を作用させる複数のブ
レーキシューを設け、前記複数のブレーキシューのうち
に、前記ブレーキ体に作用して発生させる摩擦抵抗が異
なるものに設定してあるブレーキシューを含ませている
点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0005】
【作用】つまり、複数のブレーキシューのうちに、異な
る摩擦抵抗を発生させるブレーキシューを混在させるこ
とによって、その異なる摩擦抵抗の中間の摩擦抵抗を得
ることができ、程よい制動力にできる。
る摩擦抵抗を発生させるブレーキシューを混在させるこ
とによって、その異なる摩擦抵抗の中間の摩擦抵抗を得
ることができ、程よい制動力にできる。
【0006】
【発明の効果】ブレーキシューが複数ある点に着目し
て、摩擦抵抗の異なるブレーキシューを配することによ
って、摩擦抵抗を高低いずれの状態にも偏らない適切な
ものにでき、円滑な制動力を発揮する制動装置を提供で
きるに至った。
て、摩擦抵抗の異なるブレーキシューを配することによ
って、摩擦抵抗を高低いずれの状態にも偏らない適切な
ものにでき、円滑な制動力を発揮する制動装置を提供で
きるに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本第2発明による特徴構
成は、制動面を有するブレーキ体と、相対回転するブレ
ーキ体に対してブレーキ操作に基づく前記ブレーキ体へ
の圧接状態でロータにブレーキ力を作用させる複数のブ
レーキシューを設け、前記複数のブレーキシューのうち
の一部ブレーキシューにおける制動面を、他のブレーキ
シューの制動面と異なる摩擦特性を有する制動面に構成
してある点にあり、その作用、及び、効果は次の通りで
ある。
成は、制動面を有するブレーキ体と、相対回転するブレ
ーキ体に対してブレーキ操作に基づく前記ブレーキ体へ
の圧接状態でロータにブレーキ力を作用させる複数のブ
レーキシューを設け、前記複数のブレーキシューのうち
の一部ブレーキシューにおける制動面を、他のブレーキ
シューの制動面と異なる摩擦特性を有する制動面に構成
してある点にあり、その作用、及び、効果は次の通りで
ある。
【0008】
【作用】つまり、その摩擦特性を異なるものにすること
によって、異なる摩擦抵抗を有する制動面を得るととも
に、その異なる摩擦抵抗の中間の摩擦抵抗を得ることが
でき、程よい制動力にできる。
によって、異なる摩擦抵抗を有する制動面を得るととも
に、その異なる摩擦抵抗の中間の摩擦抵抗を得ることが
でき、程よい制動力にできる。
【0009】
【発明の効果】ブレーキシューが複数ある点に着目し
て、摩擦特性を異ならせ摩擦抵抗の異なるブレーキシュ
ーを配することによって、摩擦抵抗を高低いずれの状態
にも偏らない適切なものにでき、円滑な制動力を発揮す
る制動装置を提供できるに至った。
て、摩擦特性を異ならせ摩擦抵抗の異なるブレーキシュ
ーを配することによって、摩擦抵抗を高低いずれの状態
にも偏らない適切なものにでき、円滑な制動力を発揮す
る制動装置を提供できるに至った。
【0010】
【課題を解決するための手段】本第3発明による特徴構
成は、制動面を有するブレーキ体と、相対回転するブレ
ーキ体に対してブレーキ操作に基づく前記ブレーキ体へ
の圧接状態でロータにブレーキ力を作用させる複数のブ
レーキシューを設け、前記複数のブレーキシューのうち
の一部ブレーキシューを、他のブレーキシューに比べて
その発生させる摩擦抵抗が低摩擦抵抗のものに設定し、
前記低摩擦抵抗のブレーキシューを先行してブレーキ体
に作用させるように構成してある点にあり、その作用、
及び、効果は次の通りである。
成は、制動面を有するブレーキ体と、相対回転するブレ
ーキ体に対してブレーキ操作に基づく前記ブレーキ体へ
の圧接状態でロータにブレーキ力を作用させる複数のブ
レーキシューを設け、前記複数のブレーキシューのうち
の一部ブレーキシューを、他のブレーキシューに比べて
その発生させる摩擦抵抗が低摩擦抵抗のものに設定し、
前記低摩擦抵抗のブレーキシューを先行してブレーキ体
に作用させるように構成してある点にあり、その作用、
及び、効果は次の通りである。
【0011】
【作用】つまり、ブレーキ操作を行うと、先ず、低摩擦
抵抗のブレーキシューがブレーキ体に作用して、穏やか
な制動力を作用させるとともに、ブレーキ操作の途中か
ら高摩擦抵抗のブレーキシューも作用し、両者で強力な
制動力を作用させる。
抵抗のブレーキシューがブレーキ体に作用して、穏やか
な制動力を作用させるとともに、ブレーキ操作の途中か
ら高摩擦抵抗のブレーキシューも作用し、両者で強力な
制動力を作用させる。
【0012】
【発明の効果】したがって、制動力を徐々に高めること
ができて、制動を‘しゃくり’のない円滑なものにで
き、針がかりした魚をばらしたり、糸切れを招く等の不
都合を回避できる。
ができて、制動を‘しゃくり’のない円滑なものにで
き、針がかりした魚をばらしたり、糸切れを招く等の不
都合を回避できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図7乃至図8に示すように、ハンドル1を備えた
リール本体2の前部にベール3を有したロータ4、及
び、釣り糸を巻取るスプール5夫々を配置すると共に、
ハンドル1と連結するハンドル軸6によって駆動される
駆動ギヤ7、この駆動ギヤ7からの駆動力を受けるピニ
オンギヤ8、及び、このピニオンギヤ8と一体形成され
た筒軸9夫々を介してロータ4に伝える巻取り駆動系を
構成する。更に、ピニオンギヤ8からの動力を、入力ギ
ヤ10、螺軸11に連動し、この螺軸11の螺旋溝11
Aに係入する係合片12と、この係合片12を支持する
可動部材13とで成るオシレーティング機構によって前
記動力を往復運動に変換してスプール軸14に伝える系
を備えてスピニングリールを構成する。
する。図7乃至図8に示すように、ハンドル1を備えた
リール本体2の前部にベール3を有したロータ4、及
び、釣り糸を巻取るスプール5夫々を配置すると共に、
ハンドル1と連結するハンドル軸6によって駆動される
駆動ギヤ7、この駆動ギヤ7からの駆動力を受けるピニ
オンギヤ8、及び、このピニオンギヤ8と一体形成され
た筒軸9夫々を介してロータ4に伝える巻取り駆動系を
構成する。更に、ピニオンギヤ8からの動力を、入力ギ
ヤ10、螺軸11に連動し、この螺軸11の螺旋溝11
Aに係入する係合片12と、この係合片12を支持する
可動部材13とで成るオシレーティング機構によって前
記動力を往復運動に変換してスプール軸14に伝える系
を備えてスピニングリールを構成する。
【0014】リール本体2の構成について説明する。図
9に示すように、リール本体前面に肉厚のフランジ部2
Aを形成するとともに、このフランジ部2Aをロータ4
の後部凹入部内に入り込ませて、フランジ部2Aの後面
とロータ4の後面とを面一にしてある。一方、リール本
体2の左側面に蓋部材33が設けられてあり、この蓋部
材33の前端に対向するフランジ部2Aの一部を削り落
として前方に入り込ませ、蓋部材33とフランジ部2A
の後面との間隙をロータ4で隠して見えにくいようにす
る。
9に示すように、リール本体前面に肉厚のフランジ部2
Aを形成するとともに、このフランジ部2Aをロータ4
の後部凹入部内に入り込ませて、フランジ部2Aの後面
とロータ4の後面とを面一にしてある。一方、リール本
体2の左側面に蓋部材33が設けられてあり、この蓋部
材33の前端に対向するフランジ部2Aの一部を削り落
として前方に入り込ませ、蓋部材33とフランジ部2A
の後面との間隙をロータ4で隠して見えにくいようにす
る。
【0015】ハンドル1における摘み部16の構造につ
いて説明する。図6に示すように、ハンドル軸6より片
持ち状に延出したフレーム17の先端に、摘み部16を
取り付ける。この摘み部16を、取り付け用の支軸18
と、この取り付け用の支軸18に外嵌する外装部材19
と、この外装部材19の凹入部に圧入されて外装部材を
支軸18に取り付け固定する弾性の高い栓部材20とで
構成する。支軸18のフレーム17への取り付け部位近
くに、段付部18aを形成するとともに、この段付部1
8aに周り込みその段付部18aに接当する鍔部19a
を外装部材19の先端に設けてある。また、栓部材20
の内端に突出部20aを形成し、その突出部20aを支
軸18の頭部18Aに接当させ、この突出部20aと鍔
部19aとで支軸18を挟み込み外装部材19を取り付
け固定する。このリールでは魚が掛かった際にはロータ
4の回転に所望の強さの制動力を作用させ得る制動装置
が備えられている。
いて説明する。図6に示すように、ハンドル軸6より片
持ち状に延出したフレーム17の先端に、摘み部16を
取り付ける。この摘み部16を、取り付け用の支軸18
と、この取り付け用の支軸18に外嵌する外装部材19
と、この外装部材19の凹入部に圧入されて外装部材を
支軸18に取り付け固定する弾性の高い栓部材20とで
構成する。支軸18のフレーム17への取り付け部位近
くに、段付部18aを形成するとともに、この段付部1
8aに周り込みその段付部18aに接当する鍔部19a
を外装部材19の先端に設けてある。また、栓部材20
の内端に突出部20aを形成し、その突出部20aを支
軸18の頭部18Aに接当させ、この突出部20aと鍔
部19aとで支軸18を挟み込み外装部材19を取り付
け固定する。このリールでは魚が掛かった際にはロータ
4の回転に所望の強さの制動力を作用させ得る制動装置
が備えられている。
【0016】図1乃至図2に示すように、ロータ4の内
部には,該ロータ4の回転軸芯Xと同軸芯上で回転自在
となるよう、ロータ4のドラム部4Aの内面に、ロータ
4の釣り糸巻き取り方向への回転のみを許す一方向クラ
ッチC、及び、ベアリング21を配置し、このベアリン
グ21のインナレース21Aをブレーキドラム(例え
ば、ブレーキ体)としそのインナーレース21Aの内周
面21Bに接触可能な一対のブレーキシュー23A,2
3Bを備え、このブレーキシュー23A,23Bを操作
するレバー型の操作具24を備えて、ロータ4に対する
制動装置を構成する。図2に示すように、前記一方向ク
ラッチCはベアリング21のインナレース21Aに揺動
自在に支承した爪体25とロータ4のドラム部4Aの内
周面に形成した内歯型の多数の歯部26とでラチェット
ホイール型に構成してある。この一方向クラッチCに
は、図示してないが、爪体25を歯部26に係合する作
用状態と歯部26より離れる非作用状態とに切り換える
機構を設けてあり、その切換機構によって、ロータ4の
糸繰り出し方向への回転時には、操作具24でのブレー
キ操作が可能になり、糸を巻上げ操作する際には、ブレ
ーキ操作具24をブレーキ操作状態に維持しながら、巻
上げ操作が可能である。前記夫々のブレーキシュー23
A,23Bは、一方のもの23Aが操作具24の端部に
備えられナイロンで形成されるとともに、他方のもの2
3Bが連係機構Rを介して操作自在に構成されロータ4
の回転軸芯Xを挟んで対向する位置に配置され、ナイロ
ン製に比して摩擦抵抗の大きな樹脂を含浸させたプライ
ウッド製に構成してある。操作具24はリール本体2に
支軸27周りで揺動自在に支持している。
部には,該ロータ4の回転軸芯Xと同軸芯上で回転自在
となるよう、ロータ4のドラム部4Aの内面に、ロータ
4の釣り糸巻き取り方向への回転のみを許す一方向クラ
ッチC、及び、ベアリング21を配置し、このベアリン
グ21のインナレース21Aをブレーキドラム(例え
ば、ブレーキ体)としそのインナーレース21Aの内周
面21Bに接触可能な一対のブレーキシュー23A,2
3Bを備え、このブレーキシュー23A,23Bを操作
するレバー型の操作具24を備えて、ロータ4に対する
制動装置を構成する。図2に示すように、前記一方向ク
ラッチCはベアリング21のインナレース21Aに揺動
自在に支承した爪体25とロータ4のドラム部4Aの内
周面に形成した内歯型の多数の歯部26とでラチェット
ホイール型に構成してある。この一方向クラッチCに
は、図示してないが、爪体25を歯部26に係合する作
用状態と歯部26より離れる非作用状態とに切り換える
機構を設けてあり、その切換機構によって、ロータ4の
糸繰り出し方向への回転時には、操作具24でのブレー
キ操作が可能になり、糸を巻上げ操作する際には、ブレ
ーキ操作具24をブレーキ操作状態に維持しながら、巻
上げ操作が可能である。前記夫々のブレーキシュー23
A,23Bは、一方のもの23Aが操作具24の端部に
備えられナイロンで形成されるとともに、他方のもの2
3Bが連係機構Rを介して操作自在に構成されロータ4
の回転軸芯Xを挟んで対向する位置に配置され、ナイロ
ン製に比して摩擦抵抗の大きな樹脂を含浸させたプライ
ウッド製に構成してある。操作具24はリール本体2に
支軸27周りで揺動自在に支持している。
【0017】前記連係機構Rを構成するに、図3及び図
4に示すように、ナイロン製のブレーキシュー23Aと
並設され操作具24の先端に係止されるフック部29A
を一端に形成したリンク部材29と、一端を操作具24
に係合させたリンク部材29の他端と係合した状態で支
軸28A周りで天秤揺動自在に支持される揺動片28と
で構成し、この揺動片28の先端に前記したプライウッ
ド製のブレーキシュー23Bを揺動自在に軸支するとと
もに、前記筒軸9を支承するベアリング30のベアリン
グ押え31によってリンク部材29の持ち上がりを阻止
している。リンク部材29のフック部29A先端に引張
バネ32を引っ掛け、操作具24と連係機構Rを非制動
方向に付勢している。以上のような構成によって、操作
具24を操作した場合には、連係機構Rによって一対の
ブレーキシュー23A,23Bにおける両制動面部がイ
ンナレース21Aに接触して制動力を作用させる。両ブ
レーキシュー23A,23Bは、実際には操作具24の
先端に固定してあるナイロン製のブレーキシュー23A
が先行してブレーキドラムとしてのインナーレース21
Aに圧接するとともに、連係機構Rの応答遅れに起因し
てナイロン製のブレーキシュー23Aに遅れてプライウ
ッド製のブレーキシュー23Bがブレーキドラムとして
のインナーレース21Aに作用する。したがって、比較
的スムーズにブレーキ力を作用させるナイロン製のブレ
ーキシュー23Aが作用して、‘シャクリ’なくブレー
キを作動させるとともに、やや遅れてプライウッド製の
ブレーキシュー23Bが作用して、その強力なブレーキ
力を作用させる。尚、ブレーキシュー23A,23Bは
略180°対角位置でブレーキドラム21Aに作用する
ので、ブレーキシュー23A,23Bの接触に起因して
ロータ4に作用する力が互いに相殺され、操作具24を
強力に操作しても、筒軸9等に対して曲げ方向に力が作
用することを抑えることができる。又、ブレーキシュー
23A,23Bを支点首振り式にすると、制動面に沿う
状態がより容易に得られ、ブレーキ力を適切に作用させ
ることができる。
4に示すように、ナイロン製のブレーキシュー23Aと
並設され操作具24の先端に係止されるフック部29A
を一端に形成したリンク部材29と、一端を操作具24
に係合させたリンク部材29の他端と係合した状態で支
軸28A周りで天秤揺動自在に支持される揺動片28と
で構成し、この揺動片28の先端に前記したプライウッ
ド製のブレーキシュー23Bを揺動自在に軸支するとと
もに、前記筒軸9を支承するベアリング30のベアリン
グ押え31によってリンク部材29の持ち上がりを阻止
している。リンク部材29のフック部29A先端に引張
バネ32を引っ掛け、操作具24と連係機構Rを非制動
方向に付勢している。以上のような構成によって、操作
具24を操作した場合には、連係機構Rによって一対の
ブレーキシュー23A,23Bにおける両制動面部がイ
ンナレース21Aに接触して制動力を作用させる。両ブ
レーキシュー23A,23Bは、実際には操作具24の
先端に固定してあるナイロン製のブレーキシュー23A
が先行してブレーキドラムとしてのインナーレース21
Aに圧接するとともに、連係機構Rの応答遅れに起因し
てナイロン製のブレーキシュー23Aに遅れてプライウ
ッド製のブレーキシュー23Bがブレーキドラムとして
のインナーレース21Aに作用する。したがって、比較
的スムーズにブレーキ力を作用させるナイロン製のブレ
ーキシュー23Aが作用して、‘シャクリ’なくブレー
キを作動させるとともに、やや遅れてプライウッド製の
ブレーキシュー23Bが作用して、その強力なブレーキ
力を作用させる。尚、ブレーキシュー23A,23Bは
略180°対角位置でブレーキドラム21Aに作用する
ので、ブレーキシュー23A,23Bの接触に起因して
ロータ4に作用する力が互いに相殺され、操作具24を
強力に操作しても、筒軸9等に対して曲げ方向に力が作
用することを抑えることができる。又、ブレーキシュー
23A,23Bを支点首振り式にすると、制動面に沿う
状態がより容易に得られ、ブレーキ力を適切に作用させ
ることができる。
【0018】〔別実施例〕 ブレーキシュー23A,23Bとしては、3個以上
配置してもよい。この場合に、そのうちの少なくとも、
二個のものは互いに摩擦抵抗の異なるものであることが
必要である。 摩擦抵抗を異なるものにする場合には、前記したよ
うに、制動面の摩擦特性を異ならせるものが必要であ
り、その方法としては、樹脂(ナイロン)と木材(プラ
イウッド)とのように、材質を異ならせてもよいが、同
材質であっても、ブレーキ制動面の粗面度が異なるよう
にしてもよい。例えば、一方は平滑面に仕上げ、他方を
凹凸面とすることが考えられる。或いは、摩擦係数の異
なるコ−ティングを施してもよい。更には、両者の接触
面積を異ならせるようにしてもよい。更には、摩擦係数
は同一であっても、摩擦抵抗を異ならせる為に、制動面
に作用する押圧力を異ならせるようにしてもよい。この
押圧力を異ならせる方法としては、ブレーキシュー23
A,23Bを揺動駆動するアーム比を異ならせたり、弾
性体を介して押圧する方法を採ることができる。 ロータ4に‘しゃくり’なくブレーキ力を作用させ
る方法としては、個々の制動面に摩擦抵抗の異なる制動
面部分を形成してもよい。つまり、ナイロン等の樹脂製
制動面を中心部に配し、その外周部分にプライウッド製
の制動面を形成し、樹脂製制動面をプライウッド製の制
動面よりも突出させて、樹脂製制動面が先行してブレー
キドラム21Aに作用するようにしてもよい。或いは、
樹脂製の制動面部分とプライウッド製の制動面部分を重
合わせたものでもよい。この場合には、樹脂製の制動面
部分かプライウッド製の制動面部分か何れか一方のみが
ブレーキドラム21Aに作用することになる。 前記した実施例では、一方向クラッチCを介して制
動装置を設けているが、一方向クラッチCを省略して、
直接ロータ4にブレーキシュー23A等を作用させる構
成を採ってもよい。 本発明は上記実施例以外に、本発明では、ブレーキ
シュー23A,23Bを左右方向からブレーキドラム2
1Aに接触するよう構成することが可能であり、一方向
クラッチCにローラ型、ボール型等の構造のものを用い
ることも可能である。 ブレーキドラム21Aとしては、周方向一部が途切
れているものでもよい。
配置してもよい。この場合に、そのうちの少なくとも、
二個のものは互いに摩擦抵抗の異なるものであることが
必要である。 摩擦抵抗を異なるものにする場合には、前記したよ
うに、制動面の摩擦特性を異ならせるものが必要であ
り、その方法としては、樹脂(ナイロン)と木材(プラ
イウッド)とのように、材質を異ならせてもよいが、同
材質であっても、ブレーキ制動面の粗面度が異なるよう
にしてもよい。例えば、一方は平滑面に仕上げ、他方を
凹凸面とすることが考えられる。或いは、摩擦係数の異
なるコ−ティングを施してもよい。更には、両者の接触
面積を異ならせるようにしてもよい。更には、摩擦係数
は同一であっても、摩擦抵抗を異ならせる為に、制動面
に作用する押圧力を異ならせるようにしてもよい。この
押圧力を異ならせる方法としては、ブレーキシュー23
A,23Bを揺動駆動するアーム比を異ならせたり、弾
性体を介して押圧する方法を採ることができる。 ロータ4に‘しゃくり’なくブレーキ力を作用させ
る方法としては、個々の制動面に摩擦抵抗の異なる制動
面部分を形成してもよい。つまり、ナイロン等の樹脂製
制動面を中心部に配し、その外周部分にプライウッド製
の制動面を形成し、樹脂製制動面をプライウッド製の制
動面よりも突出させて、樹脂製制動面が先行してブレー
キドラム21Aに作用するようにしてもよい。或いは、
樹脂製の制動面部分とプライウッド製の制動面部分を重
合わせたものでもよい。この場合には、樹脂製の制動面
部分かプライウッド製の制動面部分か何れか一方のみが
ブレーキドラム21Aに作用することになる。 前記した実施例では、一方向クラッチCを介して制
動装置を設けているが、一方向クラッチCを省略して、
直接ロータ4にブレーキシュー23A等を作用させる構
成を採ってもよい。 本発明は上記実施例以外に、本発明では、ブレーキ
シュー23A,23Bを左右方向からブレーキドラム2
1Aに接触するよう構成することが可能であり、一方向
クラッチCにローラ型、ボール型等の構造のものを用い
ることも可能である。 ブレーキドラム21Aとしては、周方向一部が途切
れているものでもよい。
【0019】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】制動状態のブレーキシュー、連係機構の正面図
【図2】一方向クラッチを示す正面図
【図3】ブレーキシュー、連係機構の側面図
【図4】非制動状態のブレーキシュー、連係機構の正面
図
図
【図5】リールのフランジ部を示す平面図
【図6】ハンドル摘み部の断面図
【図7】リール本体の縦断側面図
【図8】リールの全体側面図
4 ロータ 21A ブレーキ体 23A,23B ブレーキシュー
Claims (3)
- 【請求項1】 制動面を有するブレーキ体(21A)
と、相対回転するブレーキ体(21A)に対してブレー
キ操作に基づく前記ブレーキ体(21A)への圧接状態
でロータ(4)にブレーキ力を作用させる複数のブレー
キシュー(23A)(23B)を設け、前記複数のブレ
ーキシュー(23A)(23B)のうちに、前記ブレー
キ体(21A)に作用して発生させる摩擦抵抗が異なる
ものに設定してあるブレーキシュー(23A)(23
B)を含ませているスピニングリールの制動装置。 - 【請求項2】 制動面を有するブレーキ体(21A)
と、相対回転するブレーキ体(21A)に対してブレー
キ操作に基づく前記ブレーキ体(21A)への圧接状態
でロータ(4)にブレーキ力を作用させる複数のブレー
キシュー(23A)(23B)を設け、前記複数のブレ
ーキシュー(23A)(23B)のうちの一部ブレーキ
シュー(23A)における制動面を、他のブレーキシュ
ー(23B)の制動面と異なる摩擦特性を有する制動面
に構成してあるスピニングリールの制動装置。 - 【請求項3】 制動面を有するブレーキ体(21A)
と、相対回転するブレーキ体(21A)に対してブレー
キ操作に基づく前記ブレーキ体(21A)への圧接状態
でロータ(4)にブレーキ力を作用させる複数のブレー
キシュー(23A)(23B)を設け、前記複数のブレ
ーキシュー(23A)(23B)のうちの一部ブレーキ
シュー(23A)を、他のブレーキシュー(23B)に
比べてその発生させる摩擦抵抗が低摩擦抵抗のものに設
定し、前記低摩擦抵抗のブレーキシュー(23A)を先
行してブレーキ体(21A)に作用させるように構成し
てあるスピニングリールの制動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8034693A JPH06292492A (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | スピニングリールの制動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8034693A JPH06292492A (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | スピニングリールの制動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06292492A true JPH06292492A (ja) | 1994-10-21 |
Family
ID=13715700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8034693A Pending JPH06292492A (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | スピニングリールの制動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06292492A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU693953B2 (en) * | 1994-11-28 | 1998-07-09 | Cosmo Oil Company Ltd | Method for improving plant salt-tolerance |
KR100455543B1 (ko) * | 1997-06-20 | 2004-12-17 | 다이와 세이꼬 가부시끼가이샤 | 낚시용 스피닝 릴 |
CN1309300C (zh) * | 2001-09-17 | 2007-04-11 | 株式会社岛野 | 旋转卷线器 |
-
1993
- 1993-04-07 JP JP8034693A patent/JPH06292492A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU693953B2 (en) * | 1994-11-28 | 1998-07-09 | Cosmo Oil Company Ltd | Method for improving plant salt-tolerance |
KR100455543B1 (ko) * | 1997-06-20 | 2004-12-17 | 다이와 세이꼬 가부시끼가이샤 | 낚시용 스피닝 릴 |
CN1309300C (zh) * | 2001-09-17 | 2007-04-11 | 株式会社岛野 | 旋转卷线器 |
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