JPH0629247A - 処理装置 - Google Patents

処理装置

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JPH0629247A
JPH0629247A JP20590992A JP20590992A JPH0629247A JP H0629247 A JPH0629247 A JP H0629247A JP 20590992 A JP20590992 A JP 20590992A JP 20590992 A JP20590992 A JP 20590992A JP H0629247 A JPH0629247 A JP H0629247A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理室内の圧力を検出する圧力検出手段から
出力される圧力信号に重畳する電磁波ノイズを抑制する
ことができる処理装置を提供するものである。 【構成】 本発明は、導電性材料からなる減圧容器3内
に設けられた電極11,13に高周波電力16を印加し
て被処理体2の処理を行なう処理装置1において、上記
容器3の壁の孔部30に設けられた圧力検出器25と、
上記孔部30に導電性部材よりなる多孔状または網状の
電磁波シールド部材36を設け構成されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被処理体としての半導体ウエハを
プラズマ処理する処理室内の圧力を設定値に制御する場
合の方法として、例えば特開昭63−58833号公報
に示すものが知られている。この方法は、処理室内の圧
力値をモニターし、上記処理室内を排気する排気管と排
気手段との間に設けられた開閉弁を圧力制御装置により
コントロールし、処理室内の圧力を所望の圧力値にする
ものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような処理室内で、交流電圧、例えば高周波電圧を印加
することによりプラズマを生成させ、被処理体、例えば
半導体ウエハをプラズマ処理する装置において、上記プ
ラズマが発生した処理室内の圧力値を検出する圧力検出
手段(例えば、ダイアフラム真空計,ピラニ真空計
等)、に上記高周波及びこの高周波の高調波等の電磁波
ノイズが上記圧力検出手段から出力される圧力信号に重
合し、安定した圧力信号を得ることが困難であるという
ことが判った。さらに、この圧力信号を基とし、処理室
内の圧力を所望の圧力値に制御するための圧力制御装置
が上記電磁波ノイズをモニターしてしまい処理室内の圧
力を微少変動させてしまうという問題点がある。さら
に、処理室内の圧力が微少変動することにより、処理室
内で処理を行なう被処理体を均一に処理できなくなり、
被処理体の歩留り及び生産性が低下するという改善点が
ある。
【0004】本発明の目的は、処理室内の圧力を検出す
る圧力検出手段から出力される圧力信号に重畳する電磁
波ノイズを抑制することができる処理装置を提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、導電性材料か
らなる減圧容器内に設けられた電極に高周波電力を印加
して被処理体の処理を行なう処理装置において、上記容
器の壁の孔部に設けられた圧力検出器と上記孔部に導電
性部材よりなる多孔状または網状の電磁波シールド部材
を設け構成されたものである。
【0006】
【作用】本発明は、以上のように構成されたので、処理
室内の圧力を検出する圧力検出手段より出力される圧力
信号に重合する電磁波ノイズを抑制することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明をマグネトロン放電型ドライエ
ッチング装置に適用した第1の実施例について図面に基
づいて詳述する。図1,図2及び図3に示す如く、この
マグネトロン放電型ドライエッチング装置1は、被処理
体、例えば半導体ウエハ2をプラズマにより処理するた
めのアルミニウム等の金属で上下閉塞した略円筒状に形
成された処理室3を備えている。この処理室3の側壁に
は上記半導体ウエハ2を上記処理室3に搬入搬出するた
めの第一の開口部4が設けられ、この開口部4を開閉す
るための第一のゲートバルブ5が設けられている。ま
た、処理室3の側方には、ロードロック室50が設けら
れ、このロードロック室50には、上記半導体ウエハ2
を処理室3内に搬入又は搬出するための搬送機構51が
設けられている。また、このロードロック室50の側壁
の他端には、上記ロードロック室50内に上記半導体ウ
エハ2を搬入または搬出するための第二の開口部4aが
設けられ、この開口部4aを開閉するための第二のゲー
トバルブ5aが設けられている。また、このロードロッ
ク室50内を大気または減圧にするための給排気管(図
示しない)が設けられている。
【0008】さらに、上記処理室3の側壁の他の箇所に
は処理ガス(例えば、CHF3,CF4,CCL4等)
を上記処理室3内に供給すべく接続されたガス供給管6
が設けられている。また、上記処理室3の底壁には処理
室3内を排気するための排気口7が開設されており、こ
の排気口7には排気能力を変化させる如く設けられた圧
力制御装置8により制御される開閉弁、例えばバタフラ
イバルブ9が設けられ、このバタフライバルブ9には排
気手段、例えば真空ポンプ10が接続されている。
【0009】また、上記処理室3の上部及び下部には一
対の電極が設けられ、一方の上部電極11は上記処理室
3の上部に絶縁材料からなるホルダ12により固定的に
吊持されるとともにアースに接続されている。他方の下
部電極13には上記半導体ウエハ2が載置されるととも
に、処理室3の底壁に絶縁体14を介して挿入された給
電棒15を介し、周波数、例えば13.56MHz、又
は40MHzの高周波電力を出力する高周波電源16が
接続され、カソードカップリング(RIE)方式の平行
平板電極が構成されている。
【0010】また、上記処理室3の上部には上記半導体
ウエハ2の表面に対して平行な磁界を形成する永久磁石
20が設けられ、この永久磁石20の上部には回転軸2
1が接続され、この回転軸21は磁気の漏洩を防ぐため
に設けられた磁気シールド部材、例えばパーマロイで形
成されたカバー22に貫通され回転自在に支承されてお
り、また、この回転軸21は上記カバー22の外部に設
置された回転手段としてのモーター23により回転駆動
されるように構成されている。
【0011】また、図2に示すように、上記処理室3の
側壁には、上記処理室3内の圧力を測定するための開口
部30が開設され、導電性の封止体、例えば導電性のO
リング32を介して圧力検出手段25(例えば、ダイア
フラム真空計,ピラニ真空計等)が取付け金具33をス
プリングワッシャー34を介し、ボルト35を上記処理
室3に螺着することにより気密に接続されている。ま
た、上記圧力検出手段25には、上記処理室3内の圧力
を検出するための検出口としての検出開口部25aを備
えている。さらに、上記Oリング32の内周にはこのO
リング32と密着し、導通する如く、導電性部材、例え
ばステンレス等の金属製の支持リング31が環裝されて
おり、この支持リング31の内周面には導電性の部材、
例えばニクロム線(Ni−Cu)、または、アルミ線
(Al)、または、鉄(Fe)とクロム(Cr)とアル
ミニウム(Al)の合金線であるカンタル(商品名)な
どにより多孔状またはメッシュ状に形成された電磁波シ
ールド36が着接されている。さらに、この電磁波シー
ルド36は上記Oリングを介し、圧力検出手段25と導
通され、上記、電磁波シールド36は、接地点25bで
接地されるように構成されている。
【0012】また、上記圧力検出手段25から出力され
る圧力信号は上記処理室3内の圧力を管理制御する如く
設けられた装置コントローラ40に接続されており、さ
らに、この圧力信号は処理室3内圧力を制御する上記圧
力制御装置8にも接続されている。そして、上記装置コ
ントローラ40からは処理室3内の圧力を指示する圧力
指示信号が上記圧力制御装置8に、処理室3内圧力を表
示するための圧力表示信号が表示器41にそれぞれ接続
されている。以上の如く、マグネトロン放電型ドライエ
ッチング装置1が構成されている。
【0013】次に、被処理体を処理する処理動作を説明
する。図1の状態より、ゲートバルブ5aを開放し、搬
送機構51によりロードロック室50の外部に設けられ
た図示しない未処理用のウエハカセットから半導体ウエ
ハ2をロードロック室50内に搬入し、ゲートバルブ5
aを閉じ、図示しない排気管よりロードロック室50内
を所定圧力、例えば1×10−3Torrまで減圧す
る。次に、ゲートバルブ5を開放し、搬送機構51によ
り半導体ウエハ2を処理室3内に搬入するとともに下部
電極13上に載置し、その後、搬送機構51は処理室3
外に移動し、ゲートバルブ5を閉じる。次に、処理室3
内の圧力を所定の真空度、例えば1×10−4Torr
まで減圧するために、装置コントローラ40からバタフ
ライバルブ9を全開するための指示信号が圧力制御装置
8に送信し、この指示により圧力制御装置8はバタフラ
イバルブ9を全開にする。さらに、上記真空度に達した
後、ガス供給管6から処理ガスを例えば100sccm
供給するとともに、装置コントローラ40から圧力制御
装置8に全開解除の信号を送信し、さらに圧力指示信号
が送信される。
【0014】次に、圧力制御装置8は、処理室3内の圧
力を装置コントローラ40からの圧力指示信号にて指示
された圧力値、例えば40mTorrにするために、圧
力検出手段25から出力される圧力信号をモニターしな
がらバタフライバルブ9を開閉駆動し、指示圧力値に保
つように制御する。さらに、下部電極13に高周波電源
16から高周波電力を印加し、処理室3内にプラズマ2
4が生成される。さらに、モーター23を駆動し、回転
軸21に接続された磁石20を回転することにより、こ
れに同期してプラズマ密度の高い部分も回転し、この回
転されたブラズマにより、半導体ウエハ2は指示圧力値
の下でエッチング処理される。
【0015】この処理完了の後、モーター23の回転駆
動を停止し、高周波電力の印加を解除するとともに、処
理ガスの供給を停止する。次に、処理室3内にはガス供
給管6より所定ガス、例えば窒素(N2)を供給すると
ともに、真空ポンプ10により一度排気された後、ロー
ドロック室50内の圧力と同等の圧力値になるよう圧力
検出手段25からの圧力信号をモニターしながら圧力制
御装置8はバタフライバルブ9を開閉駆動する。次に、
ゲートバルブ5を開放し、搬送機構51により下部電極
13に載置された半導体ウエハ2をロードロック室50
に搬出し、ゲートバルブ5を閉じる。さらに、ロードロ
ック室50内に図示しない給気管により所定ガス、例え
ば窒素(N2)を供給し、大気と同等圧にされた後、ゲ
ートバルブ4aを開放し、搬送機構51により半導体ウ
エハ2はロードロック室50の外部に設けられた図示し
ない処理済み用のウエハカセットに収容される。以上の
動作が順次くり返され半導体ウエハが処理される。
【0016】以上の処理動作の説明からも判るように、
圧力制御手段25から出力される圧力信号は処理におい
て重要な役割を果たすものである。上述したプラズマに
より、被処理体を処理する処理中の圧力信号波形は図4
に示すように、圧力検出手段25(例えば、ダイアフラ
ム真空計,ピラニ真空計等)から出力される圧力信号は
高周波電源16から印加される高周波バイアスの周波
数、例えば13.56MHzが印加前の圧力信号71に
重畳され、重畳圧力信号70となる。
【0017】この重畳圧力信号70は高周波電源16か
ら印加される高周波電力の電力を、例えば400wと
し、処理室3内を、例えば40mTorrにしたとき
の、図4の振幅幅70aは約5mTorrの圧力に相当
する。また、上記処理室3内の圧力を例えば20mTo
rrの圧力下にしたときも上記振幅幅と同等の圧力振幅
幅が得られ、この変動は高周波電源16から印加される
高周波電力の印加電力に比例する。さらに、上記重畳圧
力信号70は圧力制御装置8に送信され、この圧力制御
装置8はバタフライバルブ9の開閉角度を図4の角度経
時波73に示すように微少変動させてしまう。
【0018】この開閉角度の角度経時波73の最大変動
幅αは、上記圧力の下で処理ガス、例えばCHF3を例
えば50sccm供給した場合、開閉角度の全閉から全
開までの範囲を0〜90度としたときに、約1度変動す
ることになる。この1度の変動は、圧力では約6mTo
rrの変動に相当する。さらに、上記開閉角度が角度経
時波73に示すように微少変動することにより、処理室
3内の圧力が微少変動し処理中の半導体ウエハ2のエッ
チング特性、例えば選択比を経時的に変動させ、処理が
均一に施せなくなる。
【0019】そこで、上述した電磁波シールド36を処
理室3と圧力検出手段25間に設けた場合、前記の条件
下において、図5に示すように、重畳圧力信号70の振
幅幅70bは約1mTorrの圧力に相当するまで低下
し、開閉角度の角度経時波73の最大変動幅βも、約
0.2度の変動に低下することになる。この0.2度の
変動は、圧力では約1mTorrの変動になり、処理室
3内の圧力の変動を抑制していることが判る。
【0020】前記実施例によれば次の効果が得られる。 (1)処理室3内の圧力を検出するための圧力検出手段
25の検出口25aの前段に電磁波シールドを設けたこ
とにより、圧力検出手段25から出力される圧力信号に
重畳する電磁波ノイズのノイズ量を低減することができ
る。 (2)上記電磁波ノイズのノイズ量を低減することがで
きるので、処理室3内の圧力を制御する圧力制御装置が
上記電磁波ノイズにより変動する変動動作の動作量を低
減することができる。 (3)処理室3内の圧力の変動が低減されるので、処理
室3内で処理される被処理体のエッチングによる選択比
のバラツキを抑制することができ、製品の品質及び信頼
性を高めることができる。 (4)電磁波シールドが支持リングに接着されているの
で挿脱自在となり、電磁波シールドの寿命の際でも簡単
に取替えることが可能となる。
【0021】次に、第2の実施例について説明を行なう
が、第1の実施例と同一部分には同一符合を付けて説明
を省略する。図6に示すように、処理室3内の圧力を測
定するための処理室3の側壁に設けられた開口部30
に、図7に示す電磁シールド36の外周端61を開口部
30の全口を被う如く、処理室3に溶接することにより
設けられている。また、上記電磁波シールド36は処理
室3の接地点3aを介して接地されている。以上の如
く、電磁波シールドを二重に設けたことにより、電磁波
ノイズの影響をさらに低減することができる。
【0022】次に、第3の実施例について説明を行なう
が、第1の実施例と同一部分には同一符合を付けて説明
を省略する。図8に示すように、処理室3内の圧力を検
出する圧力検出手段25の検出開口部25aの内周端6
6に電磁波シールド36が電磁波シールド36の外周端
を溶接することにより設けられている。また、この電磁
波シールド36は圧力検出部25の接地点25bを介し
て接地され構成されている。以上の如く構成されたの
で、さらに電磁波シールドの接地がより確実になり、さ
らにシールド効果を高めることができる。
【0023】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可
能である。処理室3内の圧力を測定するための開口部3
0と圧力検出手段25の間であればどこでも電磁波シー
ルドを設けてもよいことはもちろんであり、圧力検出手
段25の検出口33の前段であればどこでも電磁波シー
ルド36を設けてもよいことは説明するまでもない。ま
た、電磁波シールド36を形成する部材に、抵抗率の高
い導電性材料を用い、さらに上記電磁波シールド36に
DC電波を印加することにより、電磁波シールド36を
発熱体とし、電磁波のシールド効果と、この電磁波シー
ルド36に付着する生成化合物の除去とを兼用すること
も可能である。また、プラズマエッチング装置において
は、上記電磁波シールド36に処理中に、生成されるプ
ラズマの電位よりも高いプラスの電位をDC電源を電磁
波シールド36に印加することにより、プラズマによる
上記電磁波シールド36を形成する部材の磨耗を防ぎ、
さらに電磁波も遮断することも可能である。前記実施例
では、マグネトロン放電型ドライエッチング装置につい
て説明をおこなったが、プラズマCVD装置やLCDプ
ラズマ装置やECRプラズマ装置等の処理装置にも応用
できるのは当然のことである。さらに、半導体製造装置
に限らず、交流電圧を印加することにより被処理体の処
理を行なう処理室であって、この処理室内の圧力値を検
出する圧力検出手段を設けた処理装置であればいずれに
も適用できる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の代表的な
ものによって得られる効果を説明すれば、圧力検出手段
の検出口の前段に導電性部材により多孔状またはメッシ
ュ状に形成された電磁波シールドが設けられたので、処
理室内の圧力を検出する圧力検出手段より出力される圧
力信号に重畳する電磁波ノイズを抑制することができた
め、圧力検出手段から出力される圧力信号に重畳する電
磁波ノイズのノイズ量を低減することができるという顕
著な効果がある。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例のマグネトロン放電
型ドライエッチング装置を示す縱概略断面図である。
【図2】第1の実施例の電磁波シールドの取付け部分の
概略断面図である。
【図3】第1の実施例の電磁波シールドの取付け斜視図
である。
【図4】第1の実施例の作用を説明するための特性図で
ある。
【図5】第1の実施例の作用を説明するための特性図で
ある。
【図6】第2の実施例の電磁波シールドの取付け部分の
概略断面図である。
【図7】第2の実施例の電磁波シールドの取付け斜視図
である。
【図8】第3の実施例の電磁波シールドの取付け斜視図
である。
【符合の説明】
1 マグネトロン放電型ドライエッチング装置 2 被処理体(半導体ウエハ) 3 処理室 8 圧力制御装置 9 開閉弁(バタフライバルブ) 10 排気手段(真空ポンプ) 16 交流電圧(高周波電源) 25 圧力検出手段 25a 検出口 31 支持リング 32 導電性Oリング 36 電磁波シールド 40 装置コントローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性材料からなる容器内に設けられた
    電極に高周波電力を印加して被処理体の処理を行なう処
    理装置において、 上記容器の壁の孔部に設けられた圧力検出器と、 上記孔部に導電性部材よりなる多孔状または網状の電磁
    波シールド部材を設けたことを特徴とする処理装置。
  2. 【請求項2】 上記電磁波シールド部材と上記圧力検出
    器は導電性部材よりなる弾性封止部材を介して上記容器
    の壁の孔部に設けられたことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の処理装置。
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