JPH06291714A - 無線呼出用受信機及び移動電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】無線呼出用受信機によって呼び出され電話応答
を求められたとき、応答相手へ電話するときの６〜１０
桁のダイヤル操作の煩わしさを排除する。 【構成】個別呼出番号が付与され、被呼に対して、予め
定められた相手またはメッセージによって示された相手
に最寄りの電話機から応答を行って情報変換できる無線
呼出しシステムにおける無線呼出用受信機に、キー操作
部１１を設け、被呼に対して、そのキー操作によって応
答相手の電話番号を含み他のシステムの移動電話機の起
動，自動ダイヤル制御信号を赤外線信号に変換して送出
する赤外線送信部９を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は無呼出用受信機及び移動
電話機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の無線呼出用受信機には、個別呼出
信号を受信すると被呼報知信号を発するトーンオンリ形
と、個別呼出信号に引き続いて送られてくるメッセージ
をＬＣＤ（液晶表示器）等により表示するメッセージ表
示形とがある。トーンオンリ形の場合は、呼出しを受け
ると近くの電話機から予め定められた応答相手へ電話を
掛けて用件が伝達される。一方、メッセージ表示形の場
合は、呼出しを受けると、メッセージ表示を見て用件を
知るか、又はメッセージ表示に指定された応答相手に近
くの電話機から連絡する方法が一般的に行われている。
このようにトーンオンリ形の場合は予め定められた特定
のダイヤル番号へ応答ダイヤルし、メッセージ表示形の
場合はメッセージ表示を見ながら応答相手へダイヤルす
るように構成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、呼出し
を受けて応答を求められる度に６〜１０桁のダイヤル番
号をダイヤルすることは煩わしく、特に、メッセージ表
示形の場合はその都度、不特定の相手のダイヤル番号を
表示を見ながらダイヤルすることは著しく煩わしい。ト
ーンオンリ形，メッセージ表示形いずれの場合も受信専
用機能しかなく、受信した情報に対する応答は全て使用
者が処理しなければならず、その煩わしさが著しいとい
う欠点がある。本発明の目的は、このような煩わしさを
なくした無線呼出用受信機及びその組合せ対象となる移
動電話機を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の無線呼出用受信
機は、パーソナルコンピュータ，携帯電話機またはコー
ドレス電話機と組合せて、無線呼出用受信機で受信した
被呼に対して、その呼に対応した処理が前記組合せ機器
に対して自動的に実行することができ、更に、これらの
組合せ機器の制御操作を実行できるようにしたことを要
旨とするものであり、その構成は、予め付与された個別
番号と一致する個別呼出信号を受信したとき、報知音を
出力するか、または報知音を出力するとともにメッセー
ジを表示するように構成された無線呼出しシステムにお
ける無線呼出用受信機において、キー操作部と、被呼の
種類に対応する応答相手の電話番号を予め記憶させた特
定ダイヤル番号記憶部と、前記キー操作部の操作により
任意の電話番号の書き込み，読み出し，消去のできる電
話番号帳記憶部と、遠隔制御信号を赤外線に変換して外
部に送出する赤外線送信部と、予め付与された個別番号
と一致する個別呼出信号を受信したとき、前記キー操作
部を操作することにより、前記特定ダイヤル番号記憶部
から読み出した電話番号，前記メッセージ表示に示され
た電話番号，前記電話番号帳記憶部から読出した電話番
号のいずれかを含み、他の移動電話システムの移動電話
機の起動動作，前記電話番号のダイヤル発呼動作を行わ
せるための前記遠隔制御信号を前記赤外線送信部に与え
る制御部とを備えたことを特徴とするものである。

【０００５】すなわち、本発明の無線呼出用受信機は、
構造的に独立した構造で構成され、呼出を受ける毎に使
用者が行う応答動作を軽減するため、トーンオンリ形受
信機の呼に対しては、操作部のワンタッチ操作により予
め定められた応答相手の電話番号に対応する信号を赤外
線送信部から送出し、メッセージ付き受信機の呼に対し
ては、操作部のワンタッチ操作により予め設定した制御
動作によりメッセージ内容を赤外線送信部から送出する
ように構成されている。更に、操作部からの操作内容が
赤外線送信部から光信号として送出されるように構成さ
れ、外部の組合せ機器のモード操作や、個別呼出しの被
呼に対応した処理操作ができるようにしたことを特徴と
するものである。

【０００６】さらに、リモコン機能を有する上記本発明
の無線呼出用受信機を実用化するためには、遠隔操作さ
れる機能を有する携帯電話，自動車電話，コードレス電
話が必要である。すなわち、大ゾーン構成の無線呼出し
システムと、小ゾーン構成の携帯電話システム，自動車
電話システム、または小電力無線のコードレス電話シス
テムとの組合せ併用による新たな通信システムを提供す
るものである。すなわち、無線呼出しシステムの被呼に
対する応答を、無線呼出用受信機をリモコン操作機とし
て受信データを制御信号に変換し、携帯電話，自動車電
話，コードレス電話などの移動電話機に赤外線による制
御信号を送って自動ダイヤルさせるものである。

【０００７】本発明の移動電話機は、公共電話システム
の移動電話機において、前記本発明による無線呼出用受
信機からの赤外線を受光して遠隔制御信号に変換する赤
外線受光器と、該赤外線受光器からの遠隔制御信号に従
った起動動作，ダイヤル発呼動作を行わしめる制御部と
を備えたことを特徴とするものである。

【０００８】

【実施例】以下本発明の詳細と組合せ外部機器として携
帯電話機を利用した実施例を図によって説明する。図１
は、本発明による無線呼出用受信機の回路構成例を示す
ブロック図である。無線電波によって送られて来る信号
は、アンテナ１で捕らえられ受信部２で復調され、信号
変換部３でデジタル信号に変換され、デコード部４でデ
ータ信号にデコードされる。一方、各受信機には１つま
たは複数の個別呼出番号（ＩＤ番号）が付与されるの
で、予めこの番号をＩＤ番号記憶部７に記憶させてお
き、前記デコード部４の出力とＩＤ番号記憶部７から読
出した出力とを照合部５で比較照合し、一致したとき当
該受信機が呼出されたことを示す検知信号を出力する。
６は記憶部である。

【０００９】呼出しを受けると、制御部１２は検知信号
によりその呼の種類を判別して被呼種類記憶部６１に記
憶し、その種類によって予め設定された報知信号を音，
光，又は振動などによって報知部８から使用者に知らせ
る。更に、前記呼に引き続くメッセージを受信すると、
制御部１２は被呼メッセージ記憶部６２にそのメッセー
ジを記憶するとともにＬＣＤ表示部１０に表示する。特
定ダイヤル番号記憶部６３は、使用者がメッセージの無
い呼出しを受信したとき、予め定めた特定の応答相手の
電話番号を記憶させておく記憶部であり、操作部１１か
らの操作により制御部１２から読出し命令を受けて記憶
内容が読み出される電話番号帳記憶部６４は、操作部１
１からの操作によって入力した記憶番号，名前，電話番
号を記憶するとともに、前記被呼メッセージの中に含ま
れる名前及び電話番号を操作部１１からの操作によって
記憶させるための記憶部である。

【００１０】赤外線送信部９は、操作部１１からの操
作、及び予め設定した制御部１２のプログラムにより、
前記記憶部から記憶内容を読み出し、その内容を含む遠
隔制御信号を赤外線に変換して送出する。赤外線への変
換は、所定の配列のデジタル制御信号に対応して赤外線
をオンオフさせることによって行われる。光る時間を変
えて短い方を０、長い方を１とする方法と、光る時間は
同じで、次の光を出すまでの時間間隔を変えて０と１と
する方法があり、いずれの場合も、外部の他の光と区別
するため光を約３３〜４０ｋＨｚで点滅させる。ＬＣＤ
表示部１０は、操作部１１によって操作した内容に対応
して被呼表示，メッセージ表示，電話番号帳表示，操作
状態表示などの表示を行う。操作部１１は、無線呼出受
信のメモリ，メモリコール，報知リセット，メッセージ
表示操作の外に、電話番号帳の登録，消去、動作モード
の切替、記憶部へのデータ入力、フックボタン，短縮ダ
イヤルボタン，番号サーチボタン（０〜９，＃，＊）
等、携帯電話機等をリモート操作するためのキースイッ
チ群によって構成されたキー操作部である。制御部１２
は、前記各部及び操作部１１からの信号を受け、前記各
部の統括制御を行う。

【００１１】図２は本発明の無線呼出用受信機の制御動
作を示すフローチャートであり、無線呼出用受信機で呼
を受信し、組合せた携帯電話機に対してリモート操作を
実行する流れの１例を示すものである。図２において、
ステップａからｆまでの流れは従来の無線呼出用受信機
の動作の流れであり、ステップｆで電話による応答が必
要な場合は近傍の電話機または公衆電話にて用件の伝達
を行う。本発明の特徴は図２中のステップｇからｎまで
の追加機能を備えたことにある。ステップｇにおいて、
ＬＣＤ表示が応答相手の電話番号を表示している時は、
無線呼出用受信機を携帯電話機に近づけて操作部のキー
操作で、携帯電話機に対する発呼操作を行う（ステップ
ｉ）。組合せて運用している例えば自動車のダッシュボ
ード又は使用者の胸ポケット等に装着した携帯電話機に
対して赤外線送信部から携帯電話機の起動信号，フック
オフ信号，発呼相手ダイヤル番号を順次送出する（ステ
ップｊ）。この時送出される電話番号はＬＣＤ表示部１
０の画面上に表示されている番号である。ステップｇに
おいて、ＬＣＤ画面上に何も表示されない、呼出しのみ
の呼の時に前記ステップｉを実行すると、特定ダイヤル
番号記憶部６３に記憶されている特定ダイヤル番号がス
テップｊで送出され、ＬＣＤ表示画面上には特定ダイヤ
ル番号が表示される。

【００１２】ステップｇにおいて、ＬＣＤ表示部１０の
表示メッセージが応答相手の電話番号でない時、操作部
１１のキー操作により電話番号帳記憶部６４を検索し、
又は直接操作キーより入力してＬＣＤ画面上の表示応答
相手電話番号表示（ステップｉ）を実行する。ステップ
ｊによって送出した赤外線信号を受信した携帯電話機
は、ステップｐに示したように予め設定された信号変換
により自動的に起動・発呼動作を実行し、通話に入るこ
とが出来る。通話を終了した使用者は、ステップｋで操
作部１１のキー操作により終話信号を赤外線送信部９か
ら送出して携帯電話機の接続を断とする。この機能は、
自動車内や携帯電話機を上着の内ポケット，腰などに装
着し、イヤーマイクチップ等小形で目立たない送受話器
によるハンドフリー通話（送受話器を手に持たないで通
話をする送受話形態）の場合に著しい効果がある。

【００１３】図３は本発明による無線呼出用受信機の外
観構造例を示す斜視図である。図中、１０１は無線呼出
用受信機、１０２は動作電源電池部、１０はＬＣＤ表示
部、１１は操作部キースイッチ群である。９１ａ，９１
ｂは赤外線送信部の赤外線発光器であり、当該受信機を
操作中赤外線出力が手前側（９１ａ）とその反対側（９
２ｂ）に出力されるよう、相対向する２つの側面に設け
られている。赤外線発光器９１ａ，９１ｂの数と取付位
置は図の実施例に限定するものではない。

【００１４】請求項２に記載した本発明の移動電話機
は、上記本発明の無線呼出用受信機の赤外線送信部から
送出される赤外線を受光して電気信号に変換する赤外線
受光器を備え、予め定めた信号形式の光信号により、起
動，フックオフ，ダイヤル，終話などの動作が行われる
ように構成されている。

【００１５】図４は本発明の他の応用例を示し、本発明
の無線呼出用受信機から外部表示装置などに対する制御
動作を示すフローチャートであり、無線呼出用受信機で
呼を受信し、受信したメッセージを処理して組合せた他
の表示装置に表示する流れの１例を示すものである。外
部表示装置としては公共案内表示板や同報テレビ装置な
どがある。図４中、ステップＡからＣまでは従来の無線
呼出用受信機の動作の流れであり、ステップＤ，Ｅは無
線呼出用受信機で受信した情報を近傍の組合せ機器、例
えば、案内表示板装置，パーソナルコンピュータ装置等
にそのまま赤外線送信部から転送し、その信号を受信し
た組合せ機器はその情報に従った制御により表示板にメ
ッセージを表示する。

【００１６】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明を実
施することにより、次のような効果がある。 （１） 受信した後の応答処理の煩わしさがなくなり、
使用者の使い勝手が著しく改善されるため、今後の通信
システムの発展に寄与すること大である。 （２） 更に、携帯電話システムのみの運用の場合、携
帯電話機を常に待受状態にしておくと、携帯電話機の受
信待受消費電力が多い為に電池消費が大きく、通話をし
たいとき電池電圧が不足する欠点があったが、本発明に
よれば、著しく消費電力の少ない無線呼出用受信機で被
呼を受けることにより、携帯電話機は通話が必要になっ
た時だけ動作させれば良いので前記欠点を補う効果は著
しく大きい。 （３） 更に、携帯電話機のサービス区域と無線呼出用
受信機のサービス区域とでは、無線呼出用受信機のサー
ビス区域の方が著しく広く大きいため、携帯電話機では
接続不能な区域においても使用者に呼を伝えることがで
きる効果は著しい。 （４） 無線呼出用のシステムはそのサービス区域がよ
り公共的に広範囲であり、案内表示装置や、広範囲に一
斉に報知する情報伝達手段としては効果的なシステムで
ある。本発明によれば、案内表示板等への接続制御線を
布設する必要がなく実現することができるためその経済
的効果は著しく大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の機能回路構成例図である。

【図２】本発明の制御動作を示すフローチャートであ
る。

【図３】本発明の実施例を示す外観構造斜視図である。

【図４】本発明の応用例を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ アンテナ ２ 受信部 ３ 信号変換部 ４ デコード部 ５ 照合部 ６ 記憶部 ６１ 被呼種類記憶部 ６２ 被呼メッセージ記憶部 ６３ 特定ダイヤル番号記憶部 ６４ 電話番号帳記憶部 ７ ＩＤ番号記憶部 ８ 報知部（共鳴器，バイブレータ，ＬＥＤ等） ９ 赤外線送信部 ９１ａ，９１ｂ 赤外線発光器 １０ ＬＣＤ表示部 １１ 操作部 １２ 制御部 １０１ 無線呼出用受信機 １０２ 電池部 ｄ〜ｐ ステップ番号 Ａ〜Ｇ ステップ番号

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【手続補正書】

【提出日】平成５年１０月１３日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】発明の名称

【補正方法】変更

【補正内容】

【発明の名称】 無線呼出用受信機及び移動電話機

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 予め付与された個別番号と一致する個別
   呼出信号を受信したとき、報知音を出力するか、または
   報知音を出力するとともにメッセージを表示するように
   構成された無線呼出しシステムにおける無線呼出用受信
   機において、 キー操作部と、 被呼の種類に対応する応答相手の電話番号を予め記憶さ
   せた特定ダイヤル番号記憶部と、 前記キー操作部の操作により任意の電話番号の書き込
   み，読み出し，消去のできる電話番号帳記憶部と、 遠隔制御信号を赤外線に変換して外部に送出する赤外線
   送信部と、 予め付与された個別番号と一致する個別呼出信号を受信
   したとき、前記キー操作部を操作することにより、前記
   特定ダイヤル番号記憶部から読み出した電話番号，前記
   メッセージ表示に示された電話番号，前記電話番号帳記
   憶部から読出した電話番号のいずれかを含み、他の移動
   電話システムの移動電話機の起動動作，前記電話番号の
   ダイヤル発呼動作を行わせるための前記遠隔制御信号を
   前記赤外線送信部に与える制御部とを備えたことを特徴
   とする無線呼出用受信機。
2. 【請求項２】 公共電話システムの移動電話機におい
   て、 請求項１記載の無線呼出用受信機からの赤外線を受光し
   て遠隔制御信号に変換する赤外線受光器と、 該赤外線受光器からの遠隔制御信号に従った起動動作，
   ダイヤル発呼動作を行わしめる制御部とを備えたことを
   特徴とする移動電話機。