JPH0629034A - メカニカルシール構造を有する固体電解質燃料電池 - Google Patents
メカニカルシール構造を有する固体電解質燃料電池Info
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- JPH0629034A JPH0629034A JP4204535A JP20453592A JPH0629034A JP H0629034 A JPH0629034 A JP H0629034A JP 4204535 A JP4204535 A JP 4204535A JP 20453592 A JP20453592 A JP 20453592A JP H0629034 A JPH0629034 A JP H0629034A
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- cell
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 単電池とセパレータとの間をシール剤を一切
使用せずに、メカニカルシール方法により完全にシール
し、長期間にわたり安定的に運転できる固体電解質燃料
電池を提供する。 【構成】 固体電解質層４を挟むように燃料極５と空気
極６を配置してなる平板状単電池３と、隣接する単電池
を電気的に直列に接続しかつ各単電池に燃料ガスと酸化
剤ガスとを分配するセパレータ１とを交互に積層して構
成される固体電解質燃料電池において、単電池の燃料極
側に対面するセパレータの表面の周縁部と単電池の固体
電解質層の周縁部との間に密封状態に介在されたジルコ
ニア又は耐熱性金属のスペーサ２と、単電池の燃料極側
に対面するセパレータの表面と単電池の燃料極との間に
弾力圧縮状態に介在された耐熱性金属のメッシュ７とを
具備する。
使用せずに、メカニカルシール方法により完全にシール
し、長期間にわたり安定的に運転できる固体電解質燃料
電池を提供する。 【構成】 固体電解質層４を挟むように燃料極５と空気
極６を配置してなる平板状単電池３と、隣接する単電池
を電気的に直列に接続しかつ各単電池に燃料ガスと酸化
剤ガスとを分配するセパレータ１とを交互に積層して構
成される固体電解質燃料電池において、単電池の燃料極
側に対面するセパレータの表面の周縁部と単電池の固体
電解質層の周縁部との間に密封状態に介在されたジルコ
ニア又は耐熱性金属のスペーサ２と、単電池の燃料極側
に対面するセパレータの表面と単電池の燃料極との間に
弾力圧縮状態に介在された耐熱性金属のメッシュ７とを
具備する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はシール剤を必要としない
メカニカルシール構造を有する固体電解質燃料電池に関
する。
メカニカルシール構造を有する固体電解質燃料電池に関
する。
【０００２】
【従来の技術】最近、酸素と水素をそれぞれ、酸化剤お
よび燃料として、燃料が本来持っている化学エネルギー
を直接電気エネルギーに変換する燃料電池が、省資源、
環境保護などの観点から注目されている。
よび燃料として、燃料が本来持っている化学エネルギー
を直接電気エネルギーに変換する燃料電池が、省資源、
環境保護などの観点から注目されている。
【０００３】イットリアなどをドープしたジルコニアを
電解質層として用い、ランタンクロマイト系酸化物等を
セパレータとして用いた固体電解質燃料電池は、作動温
度が高く、発電効率が高く、高温の廃熱の利用により総
合効率が高いので、研究開発が進んでいる。
電解質層として用い、ランタンクロマイト系酸化物等を
セパレータとして用いた固体電解質燃料電池は、作動温
度が高く、発電効率が高く、高温の廃熱の利用により総
合効率が高いので、研究開発が進んでいる。
【０００４】図９は従来の固体電解質燃料電池の断面図
である。この固体電解質燃料電池は固体電解質層１４を
挟むように燃料極１５と空気極１６を配置してなる平板
状単電池１３と、隣接する単電池１３を電気的に直列に
接続しかつ各単電池１３に燃料ガスと酸化剤ガスとを分
配するセパレータ１０とを交互に積層して複層のスタッ
クとして構成されたものである。
である。この固体電解質燃料電池は固体電解質層１４を
挟むように燃料極１５と空気極１６を配置してなる平板
状単電池１３と、隣接する単電池１３を電気的に直列に
接続しかつ各単電池１３に燃料ガスと酸化剤ガスとを分
配するセパレータ１０とを交互に積層して複層のスタッ
クとして構成されたものである。
【０００５】内部マニホールド型固体電解質燃料電池は
セパレータ１０が酸化剤および燃料のガスの給排気、分
配および電気的接続の機能を兼ね備える一体型の構造で
ある。そのため、セパレータの辺部にガスの給排気の孔
が開けられ、この孔から単電池１３の電極面にガスが給
排気され、さらに、電極面の隅々にガスを均等に分配す
るため、および、隣あう電池１３を直列に接続するため
電極面に溝１０ｃの加工が施されている。一方、単電池
の固体電解質層１４の電極が付いていない部分にガス給
排気の孔（図示せず）が開けられ、電池１３を積層する
過程でこの孔を連結し、スタック内部にガス通路を形成
している。
セパレータ１０が酸化剤および燃料のガスの給排気、分
配および電気的接続の機能を兼ね備える一体型の構造で
ある。そのため、セパレータの辺部にガスの給排気の孔
が開けられ、この孔から単電池１３の電極面にガスが給
排気され、さらに、電極面の隅々にガスを均等に分配す
るため、および、隣あう電池１３を直列に接続するため
電極面に溝１０ｃの加工が施されている。一方、単電池
の固体電解質層１４の電極が付いていない部分にガス給
排気の孔（図示せず）が開けられ、電池１３を積層する
過程でこの孔を連結し、スタック内部にガス通路を形成
している。
【０００６】スタックの内部で燃料と酸化剤ガスが混合
すると、燃料電池の効率が低下するのはもちろん、混合
により燃焼して局部的に温度上昇を生じ、熱応力分布が
不均一となり、スタックの寿命を短縮させる。
すると、燃料電池の効率が低下するのはもちろん、混合
により燃焼して局部的に温度上昇を生じ、熱応力分布が
不均一となり、スタックの寿命を短縮させる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】従来、スタック内で燃
料と酸化剤ガスが混合しないようにするため、単電池と
セパレータとのシール面にシール剤１２を挟む方法があ
る。このシール剤１２には適当な材料が見つからない欠
点がある。また、シール剤にセラミック接着剤を使用す
る方法があるが、セラミック接着剤で完全に接着する
と、各構成材料の熱膨張の差により接着部に歪を生じ、
単電池の固体電解質層に割れを起こすとともに、複数回
のサーマルサイクル中に接着剤の劣化によりガス漏れ発
生の原因となる。また、シール剤にシリカ系ガラスを用
いる方法があるが、シール剤中のシリカ成分が長期運転
中に蒸発し、低温部に付着、堆積する。その結果、電極
の劣化を引き起こすことになり、長期運転には問題が有
った。
料と酸化剤ガスが混合しないようにするため、単電池と
セパレータとのシール面にシール剤１２を挟む方法があ
る。このシール剤１２には適当な材料が見つからない欠
点がある。また、シール剤にセラミック接着剤を使用す
る方法があるが、セラミック接着剤で完全に接着する
と、各構成材料の熱膨張の差により接着部に歪を生じ、
単電池の固体電解質層に割れを起こすとともに、複数回
のサーマルサイクル中に接着剤の劣化によりガス漏れ発
生の原因となる。また、シール剤にシリカ系ガラスを用
いる方法があるが、シール剤中のシリカ成分が長期運転
中に蒸発し、低温部に付着、堆積する。その結果、電極
の劣化を引き起こすことになり、長期運転には問題が有
った。
【０００８】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、単電池とセパレータとの間をシール剤を一切使用せ
ずに、メカニカルシール方法により完全にシールし、長
期間にわたり安定的に運転できる固体電解質燃料電池を
提供することを目的とする。
で、単電池とセパレータとの間をシール剤を一切使用せ
ずに、メカニカルシール方法により完全にシールし、長
期間にわたり安定的に運転できる固体電解質燃料電池を
提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は固体電解質層を挟むように燃料極と空気極
を配置してなる平板状単電池と、隣接する単電池を電気
的に直列に接続しかつ各単電池に燃料ガスと酸化剤ガス
とを分配するセパレータとを交互に積層して構成される
固体電解質燃料電池において、前記単電池の燃料極側に
対面する前記セパレータの表面の電極と接しない部分と
前記単電池の固体電解質層の電極のない面との間に気密
状態に介在されたスペーサと、前記単電池の燃料極側に
対面する前記セパレータの表面と前記単電池の燃料極と
の間に弾力圧縮状態に介在された耐熱性金属のメッシュ
又はフェルトとを具備することで、燃料極側の気密性を
確保するとともに、電解質板の可撓性を利用して、空気
極側の気密性も同時に確保することを特徴とする。
め、本発明は固体電解質層を挟むように燃料極と空気極
を配置してなる平板状単電池と、隣接する単電池を電気
的に直列に接続しかつ各単電池に燃料ガスと酸化剤ガス
とを分配するセパレータとを交互に積層して構成される
固体電解質燃料電池において、前記単電池の燃料極側に
対面する前記セパレータの表面の電極と接しない部分と
前記単電池の固体電解質層の電極のない面との間に気密
状態に介在されたスペーサと、前記単電池の燃料極側に
対面する前記セパレータの表面と前記単電池の燃料極と
の間に弾力圧縮状態に介在された耐熱性金属のメッシュ
又はフェルトとを具備することで、燃料極側の気密性を
確保するとともに、電解質板の可撓性を利用して、空気
極側の気密性も同時に確保することを特徴とする。
【００１０】また、本発明は前記スペーサが部分安定化
ジルコニアからなることを特徴とする。
ジルコニアからなることを特徴とする。
【００１１】また、本発明は前記スペーサが耐熱性金属
からなることを特徴とする。
からなることを特徴とする。
【００１２】
【作用】単電池の燃料極側に対面するセパレータの表面
の周縁部と前記単電池の固体電解質層の周縁部との間に
ジルコニアのスペーサが密封状態に介在されているの
で、上下２層のセパレータと、それらの間にある単電池
の電解質層およびスペーサは互いに面接触によって密封
性を保ち、ガスの漏出と混合を防ぐことができる。単電
池の燃料極側に対面する前記セパレータの表面と前記単
電池の燃料極との間に耐熱性金属のメッシュ又はフェル
トが弾力圧縮状態に介在されているので、上部のセパレ
ータと燃料極はメッシュ又はフェルトを介して弾力的に
接触し良好な導通状態となり、下部のセパレータと空気
極は裏面の燃料極側から弾力的に加圧され、直接に接触
し良好な導通状態となる。
の周縁部と前記単電池の固体電解質層の周縁部との間に
ジルコニアのスペーサが密封状態に介在されているの
で、上下２層のセパレータと、それらの間にある単電池
の電解質層およびスペーサは互いに面接触によって密封
性を保ち、ガスの漏出と混合を防ぐことができる。単電
池の燃料極側に対面する前記セパレータの表面と前記単
電池の燃料極との間に耐熱性金属のメッシュ又はフェル
トが弾力圧縮状態に介在されているので、上部のセパレ
ータと燃料極はメッシュ又はフェルトを介して弾力的に
接触し良好な導通状態となり、下部のセパレータと空気
極は裏面の燃料極側から弾力的に加圧され、直接に接触
し良好な導通状態となる。
【００１３】この際、単電池の両電極や固体電解質層、
セパレータおよびスペーサはそれぞれの厚みに精度上の
誤差があっても、弾力性のあるメッシュが介在するの
で、常に互いに圧着されている。
セパレータおよびスペーサはそれぞれの厚みに精度上の
誤差があっても、弾力性のあるメッシュが介在するの
で、常に互いに圧着されている。
【００１４】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【００１５】図８は本発明のメカニカルシール構造を有
する固体電解質燃料電池の断面図である。
する固体電解質燃料電池の断面図である。
【００１６】本発明の固体電解質燃料電池は固体電解質
層４を挟むように燃料極５と空気極６を配置してなる平
板状単電池３と、隣接する単電池３を電気的に直列に接
続しかつ各単電池に燃料ガスと酸化剤ガスとを分配する
セパレータ１とを交互に積層して構成されている。
層４を挟むように燃料極５と空気極６を配置してなる平
板状単電池３と、隣接する単電池３を電気的に直列に接
続しかつ各単電池に燃料ガスと酸化剤ガスとを分配する
セパレータ１とを交互に積層して構成されている。
【００１７】図１はセパレータ１の平面図、図２は図１
の線II-II断面図、図３は図１の線III-III断面図であ
る。
の線II-II断面図、図３は図１の線III-III断面図であ
る。
【００１８】セパレータ１はストロンチウムドープラン
タンクロマイトを加圧成型し空気中で焼成して得た平板
状焼結体である。４隅にガスの給排気孔１ａが開けら
れ、さらに、単電池３の電極面の隅々にガスを均等に分
配するため、電極面に溝１ｃが施されている。溝１ｃと
溝１ｃの間は隣あう単電池３を直列に接続するため突起
１ｂとなっている。図２から分かるように、表面の溝１
ｃは左右２個の対角線方向の給排気孔１ａに連通し、ま
た、裏面の溝１ｃは左右２個の対角線方向の別の給排気
孔１ａに連通している。セパレータ１の表面と裏面の周
縁部１ｄはスペーサ２または単電池３の固体電解質層４
と重ねるための面である。
タンクロマイトを加圧成型し空気中で焼成して得た平板
状焼結体である。４隅にガスの給排気孔１ａが開けら
れ、さらに、単電池３の電極面の隅々にガスを均等に分
配するため、電極面に溝１ｃが施されている。溝１ｃと
溝１ｃの間は隣あう単電池３を直列に接続するため突起
１ｂとなっている。図２から分かるように、表面の溝１
ｃは左右２個の対角線方向の給排気孔１ａに連通し、ま
た、裏面の溝１ｃは左右２個の対角線方向の別の給排気
孔１ａに連通している。セパレータ１の表面と裏面の周
縁部１ｄはスペーサ２または単電池３の固体電解質層４
と重ねるための面である。
【００１９】図４はスペーサ２の平面図、図５は図４の
線Ｖ−Ｖ断面図である。
線Ｖ−Ｖ断面図である。
【００２０】スペーサ２は部分安定化ジルコニア又は耐
熱性金属で造られ、厚みが３００ミクロンである。中央
部にほぼ正方形の孔２ｅが開けられ、かつ対角線上の４
隅にガスの給排気孔２ａが開けられている。孔２ｅは単
電池３の電極５、６のそれぞれの面積より広く、また孔
２ａはセパレータ１の給排気孔１ａの大きさおよび配置
と同一である。スペーサ２の表面と裏面の周縁部２ｄは
セパレータ１または単電池３の固体電解質層４と重ねる
ためのシール面である。
熱性金属で造られ、厚みが３００ミクロンである。中央
部にほぼ正方形の孔２ｅが開けられ、かつ対角線上の４
隅にガスの給排気孔２ａが開けられている。孔２ｅは単
電池３の電極５、６のそれぞれの面積より広く、また孔
２ａはセパレータ１の給排気孔１ａの大きさおよび配置
と同一である。スペーサ２の表面と裏面の周縁部２ｄは
セパレータ１または単電池３の固体電解質層４と重ねる
ためのシール面である。
【００２１】図６は単電池３の平面図、図７は図６の線
VII-VII断面図である。
VII-VII断面図である。
【００２２】単電池３は固体電解質層４を挟むように燃
料極５としてＮｉ／ＹＳＺサーメットを、空気極６とし
て（Ｌａ、Ｓｒ）ＭｎＯ3をスクリーン印刷などにより
コーティングしたものである。固体電解質層４はイット
リアなどをドープしたジルコニア焼結体（ＹＳＺ）で造
られる。固体電解質層４の４隅にガスの給排気孔３ａが
開けられている。このガス給排気孔３ａはセパレータ１
の給排気孔１ａの大きさおよび配置と同一である。ま
た、固体電解質層４の表面と裏面の周縁部３ｄはセパレ
ータ１またはスペーサ２と重ねるための面である。
料極５としてＮｉ／ＹＳＺサーメットを、空気極６とし
て（Ｌａ、Ｓｒ）ＭｎＯ3をスクリーン印刷などにより
コーティングしたものである。固体電解質層４はイット
リアなどをドープしたジルコニア焼結体（ＹＳＺ）で造
られる。固体電解質層４の４隅にガスの給排気孔３ａが
開けられている。このガス給排気孔３ａはセパレータ１
の給排気孔１ａの大きさおよび配置と同一である。ま
た、固体電解質層４の表面と裏面の周縁部３ｄはセパレ
ータ１またはスペーサ２と重ねるための面である。
【００２３】図８に示すニッケル等の耐熱性金属で造ら
れ、還元雰囲気下で電子伝導性および伸縮性があり、単
電池３の燃料極５の全面を覆う広さを有するメッシュま
たはフェルト７が弾力的にセパレータと燃料極の間に介
在している。
れ、還元雰囲気下で電子伝導性および伸縮性があり、単
電池３の燃料極５の全面を覆う広さを有するメッシュま
たはフェルト７が弾力的にセパレータと燃料極の間に介
在している。
【００２４】上述の構成要素を図８の断面図に示すよう
複層のスタックに組み立てて、本発明の固体電解質燃料
電池を構成する。 （１）単電池３の燃料極５に対面する上部セパレータ１
の下面の周縁部１ｄと、単電池３の固体電解質層４の上
面周縁部３ｄとの間に、スペーサ２が面接触状態に挟ま
れ押しつけられている。同時に、該固体電解質層４の下
面周縁部３ｄと下部セパレータ１の上面の周縁部１ｄと
は直接面接触して押しつけられている。 （２）単電池３の燃料極５の上面と、該単電池３の燃料
極５に対面する上部セパレータ１の下面との間に、メッ
シュまたはフェルト７が弾力圧縮状態に挟まれている。
複層のスタックに組み立てて、本発明の固体電解質燃料
電池を構成する。 （１）単電池３の燃料極５に対面する上部セパレータ１
の下面の周縁部１ｄと、単電池３の固体電解質層４の上
面周縁部３ｄとの間に、スペーサ２が面接触状態に挟ま
れ押しつけられている。同時に、該固体電解質層４の下
面周縁部３ｄと下部セパレータ１の上面の周縁部１ｄと
は直接面接触して押しつけられている。 （２）単電池３の燃料極５の上面と、該単電池３の燃料
極５に対面する上部セパレータ１の下面との間に、メッ
シュまたはフェルト７が弾力圧縮状態に挟まれている。
【００２５】このようにして構成された固体電解質燃料
電池に、その周縁部のガス給気孔から各ガスを供給し、
単電池３の両電極の表面に流し、周縁部のガス排気孔か
ら排出することにより、電力が発生する。試験の結果、
開回路電圧が１．０７ボルトの好成績を得ることができ
た。
電池に、その周縁部のガス給気孔から各ガスを供給し、
単電池３の両電極の表面に流し、周縁部のガス排気孔か
ら排出することにより、電力が発生する。試験の結果、
開回路電圧が１．０７ボルトの好成績を得ることができ
た。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、固
体電解質燃料電池の構成要素であるセパレータ、単電
池、スペーサおよび金属メッシュの相互間にシール剤を
一切使用せず、メカニカルシールをしようした。金属メ
ッシュを単電池の燃料極上に配置し、セラミックス又は
耐熱性金属の薄板のスペーサをその周囲に配置し、その
スペーサに上部のセパレータを介して加重をかけて積層
することにより、面接触により燃料極側の気密性を確保
すると共に、その時空気極側の単電池の電解質とセパレ
ータとが押圧されることにより、空気極側の気密性も面
接触により同時に確保され、かつ単電池の燃料極とセパ
レータは金属メッシュを介して弾力的に圧着されて良好
な電気的接触を保持するという優れた効果が得られる。
したがって、本発明の固体電解質燃料電池は長時間の耐
久性が向上し、熱サイクルに強くなり、再現性や歩留ま
りが向上する。また、機械的シールであるために材料間
の熱膨張差を考慮する必要がなく、材料選択の幅が広が
る。
体電解質燃料電池の構成要素であるセパレータ、単電
池、スペーサおよび金属メッシュの相互間にシール剤を
一切使用せず、メカニカルシールをしようした。金属メ
ッシュを単電池の燃料極上に配置し、セラミックス又は
耐熱性金属の薄板のスペーサをその周囲に配置し、その
スペーサに上部のセパレータを介して加重をかけて積層
することにより、面接触により燃料極側の気密性を確保
すると共に、その時空気極側の単電池の電解質とセパレ
ータとが押圧されることにより、空気極側の気密性も面
接触により同時に確保され、かつ単電池の燃料極とセパ
レータは金属メッシュを介して弾力的に圧着されて良好
な電気的接触を保持するという優れた効果が得られる。
したがって、本発明の固体電解質燃料電池は長時間の耐
久性が向上し、熱サイクルに強くなり、再現性や歩留ま
りが向上する。また、機械的シールであるために材料間
の熱膨張差を考慮する必要がなく、材料選択の幅が広が
る。
【図１】本発明の固体電解質燃料電池に使用するセパレ
ータの平面図である。
ータの平面図である。
【図２】図１の線II-II断面図である。
【図３】図１の線III-III断面図である。
【図４】本発明の固体電解質燃料電池に使用するスペー
サの平面図である。
サの平面図である。
【図５】図４の線Ｖ−Ｖ断面図である。
【図６】本発明の固体電解質燃料電池に使用する単電池
の平面図である。
の平面図である。
【図７】図６の線VII-VII断面図である。
【図８】本発明の固体電解質燃料電池の断面図である。
【図９】従来の固体電解質燃料電池の断面図である。
１ セパレータ ２ スペーサ ３ 単電池 ４ 固体電解質層 ５ 燃料極 ６ 空気極 ７ メッシュ
Claims (3)
- 【請求項１】 固体電解質層を挟むように燃料極と空気
極を配置してなる平板状単電池と、隣接する単電池を電
気的に直列に接続しかつ各単電池に燃料ガスと酸化剤ガ
スとを分配するセパレータとを交互に積層して構成され
る固体電解質燃料電池において、前記単電池の燃料極側
に対面する前記セパレータの表面の電極と接しない部分
と前記単電池の固体電解質層の電極のない面との間に気
密状態に介在されたスペーサと、前記単電池の燃料極側
に対面する前記セパレータの表面と前記単電池の燃料極
との間に弾力圧縮状態に介在された耐熱性金属のメッシ
ュ又はフェルトとを具備することで、燃料極側の気密性
を確保するとともに、電解質板の可撓性を利用して、空
気極側の気密性も同時に確保することを特徴とするメカ
ニカルシール構造を有する固体電解質燃料電池。 - 【請求項２】 前記スペーサが部分安定化ジルコニアか
らなることを特徴とする請求項１に記載のメカニカルシ
ール構造を有する固体電解質燃料電池。 - 【請求項３】 前記スペーサが耐熱性金属からなること
を特徴とする請求項１に記載のメカニカルシール構造を
有する固体電解質燃料電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4204535A JP2654502B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | メカニカルシール構造を有する固体電解質燃料電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4204535A JP2654502B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | メカニカルシール構造を有する固体電解質燃料電池 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0629034A true JPH0629034A (ja) | 1994-02-04 |
| JP2654502B2 JP2654502B2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=16492150
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4204535A Expired - Fee Related JP2654502B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | メカニカルシール構造を有する固体電解質燃料電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2654502B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4897658A (en) * | 1987-04-09 | 1990-01-30 | Nippondenso Co., Ltd. | Analog-to-digital converter of successive-approximation type |
| WO2002093671A1 (fr) * | 2001-05-14 | 2002-11-21 | Tokyo Gas Company Limited | Structure stratifiee d'une pile a combustible oxyde solide de type a plaque plate |
| JP2005353484A (ja) * | 2004-06-11 | 2005-12-22 | Toyota Motor Corp | チューブ型燃料電池用膜電極複合体およびチューブ型燃料電池用集電体 |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP4204535A patent/JP2654502B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2654502B2 (ja) | 1997-09-17 |
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