JPH06289725A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH06289725A
JPH06289725A JP5096913A JP9691393A JPH06289725A JP H06289725 A JPH06289725 A JP H06289725A JP 5096913 A JP5096913 A JP 5096913A JP 9691393 A JP9691393 A JP 9691393A JP H06289725 A JPH06289725 A JP H06289725A
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JP
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blade
toner
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developing
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Application number
JP5096913A
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English (en)
Inventor
Junichi Kato
淳一 加藤
Masaki Oshima
磨佐基 尾島
Michihito Yamazaki
道仁 山崎
Hiroki Kisu
浩樹 木須
Erika Asano
えりか 浅野
Hiroaki Ogata
寛明 緒方
Hiroto Hasegawa
浩人 長谷川
Kazue Sakurai
和重 櫻井
Hiroshi Sato
博 佐藤
Yukihiro Ozeki
行弘 大関
Katsuhiro Sakaizawa
勝弘 境澤
Masaharu Okubo
正晴 大久保
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Priority to ES94105196T priority patent/ES2141782T3/es
Priority to US08/220,553 priority patent/US5519472A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像剤規制部材に印加した交番電圧による交
番電界の強度を、現像剤担持体上に担持された磁性一成
分現像剤をほぐすのに十分なものとして、現像剤担持体
上に形成された強帯電現像剤層及び異物等を除去し、こ
れらによる現像剤の塗布ムラ、帯電ムラを緩和して、高
品質の画像を得ることが可能な現像装置を提供すること
である。 【構成】 現像スリーブ9上の一成分現像剤である磁性
トナー6を規制するブレード26のスリーブ9側に高抵
抗層26cを設け、そのブレード26に、v/(D+t
/εr )(但し、v(V):ブレードと現像スリーブと
の間の電位差、D(m):これらの間の間隔、t
(m):高抵抗層の厚み、εr :高抵抗層の比誘電率)
が1×106 (V/m)以上となるように交番電圧を印
加した。 【効果】 上記の交番電圧による交番電界の強度をスリ
ーブ9上に担持された磁性トナーをほぐすのに十分にで
き、目的を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式を利用し
た複写機やページプリンター等の画像形成装置に用いら
れる現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用した複写機やページ
プリンター等の画像形成装置の概略構成を図3に示す。
【0003】図3において、1は画像形成装置の本体で
あり、装置本体1内の略中央部に潜像担持体である円筒
状の感光ドラム2が回転自在に設置され、感光ドラム2
はその軸を中心として一方向に回転される。感光ドラム
2はその表面を帯電装置(帯電ローラ)3により一様に
帯電された後、露光装置4で像露光を行なって潜像が形
成される。感光ドラム2上の潜像は現像装置5により現
像される。
【0004】現像装置5は、現像剤6を収容した現像容
器7を備え、容器7の感光ドラム2と対向した開口部に
現像剤担持体である現像スリーブ9が回転自在に設置さ
れている。現像スリーブ9の上方には現像剤規制部材の
ブレード8が設置され、このブレード8は現像スリーブ
9上に担持された現像剤6の層厚を規制して、現像剤層
を塗布、形成する。
【0005】現像剤層に形成された現像剤6は、現像ス
リーブ9の回転に伴い感光ドラム2と対向した現像部に
搬送され、感光ドラム2上に形成された潜像の現像に供
される。現像時、現像スリーブ9に接続された現像バイ
アス電源19によって、直流電圧に交流電圧を重畳した
現像バイアスが現像スリーブ9と感光ドラム2との間に
印加され、現像が促進される。感光ドラム2上の潜像
は、現像によってトナー像として可視化される。
【0006】得られたトナー像は、転写装置(転写ロー
ラ)10により転写材11上に転写される。転写材11
はカセット11aから給紙ローラ12で給紙され、レジ
ストローラ13により感光ドラム2上のトナー像と同期
を取って感光ドラム2と転写ローラ10の当接部の間に
送られる。転写ローラ10によりトナー像が転写された
転写材11は定着装置14に搬送され、そこで熱及び圧
力によりトナー像が転写材11上に定着され永久画像と
された後、画像形成装置の機外に排出される。
【0007】一方、感光ドラム2は、転写されずにその
表面上に残ったトナーをクリーニング装置15により清
掃して除去された後、再び帯電ローラ3によって帯電さ
れ、上記の画像形成工程を繰り返す。
【0008】画像形成装置のメンテナンスを容易にする
ために、現像装置5を現像プロセスユニットとし、感光
ドラム2、帯電ローラ3及びクリーニング装置15を一
体化して画像形成プロセス・クリーニングユニット16
とし、これら各プロセスユニットを装置本体1に着脱自
在な構成として設置することが行なわれる。更に上記2
つのユニットをプロセスカートリッジ17として一体化
して、メンテナンスを一層簡単にしたものも普及してい
る。
【0009】このような現像プロセスユニット又はプロ
セスカートリッジの現像剤には、キャリアが残らない磁
性一成分現像剤(磁性トナー)が使われることが多い。
現像剤6として磁性トナーを用いる場合は、二成分現像
剤のときと同様、現像剤6を現像スリーブ9上に磁力で
保持するためのマグネットローラ18が現像スリーブ9
内に配設される。このマグネットローラ18は、現像ス
リーブ9の回転に対して非回転に固定設置される。
【0010】ところで、近年、電子写真画像の解像度の
向上を目的として、トナーの粒径を6〜9μm程度に小
粒径化する傾向にある。小粒径化したトナーは、粒径の
大きなトナーに比べて単位体積当たりの粒子数が多いた
めに、各トナー粒子に均等に現像スリーブやブレード表
面との接触の機会を与えにくく、均一に帯電させること
が難しい。特に非接触現像方式の現像装置では、トナー
の帯電効率が低くトナーの不均一帯電が生じ易く、画像
濃度及び解像度が低下し、非画像部のカブリやトナーの
飛散が悪化する。
【0011】このためブレードの設置形式としては、ブ
レードの側面を現像スリーブに摺擦するように当接させ
る接触方式が用いられることが多い。接触方式では、ト
ナーを現像スリーブ及びブレードの双方で押付けて摺擦
させるために、非接触方式に比べてトナーを帯電する能
力が高く、小粒径化したトナーに適している。接触方式
のブレードの材質としては、燐青銅等の金属バネ材やウ
レタン、シリコン等の弾性ゴム材が用いられ、現像スリ
ーブに対し所定の当接圧が加わるように設置される。
【0012】更にトナーの帯電効率を向上するために、
トナーと現像スリーブ若しくはブレードとが接触する機
会の増加を目的として、現像スリーブ上に塗布されるト
ナーの層厚を薄くする努力がなされている。トナーの層
厚は現像スリーブ表面の粗さ、ブレードの当接圧、硬度
などによってある程度の制御が可能であるが、一成分現
像剤である磁性トナーの場合は、現像スリーブの表面粗
さで調整することが多い。トナーの層厚は現像スリーブ
表面の粗さが小さくなるほど薄くなり、トナーの帯電効
率が高くなって帯電量が増加する傾向にある。
【0013】トナーの薄層化に伴いトナーの帯電効率は
向上するが、当然ながら現像部へのトナー搬送量、従っ
て現像部でのトナー供給量が低下して、得られる画像の
濃度が低下するので、トナー層の薄層化には限界があ
る。又トナー層は薄層化するほど現像スリーブとブレー
ドとの摺擦状況に敏感になり、トナーの塗布ムラが発生
し易い。
【0014】上記の対策としては、感光ドラムに対する
現像スリーブの回転速度比を増大してトナー供給量を維
持したり、ブレードの現像スリーブとの摺擦部には硬度
の小さな(アスカーC硬度で70°以下)の弾性体を用
いて、トナーの塗布ムラの発生を抑えるなどの方法が取
られている。
【0015】又トナーの凝集物、繊維などの異物の存在
によりブレードの規制で発生するトナーの塗布ムラを積
極的に解消する方法として、特公昭63−41068号
に記載されているように、現像スリーブとこれに対向す
る非接触式ブレードなどの部材との間に交番電界を加え
て、帯電したトナーを振動させる方法が提案されてい
る。
【0016】以上のように、従来、トナーの帯電効率を
向上させる努力が行なわれている。しかし、トナーの帯
電量が必要以上に増加すると、現像スリーブやブレード
の表面にこれを覆う強く帯電したトナーの層(強帯電ト
ナー層)が生じ、様々な弊害が発生してくる。
【0017】上記の強帯電トナー層は次のようにして生
じる。強帯電トナーには、現像スリーブ又はブレードと
の間の距離及びトナー帯電量に比例した静電鏡映力が働
く。更に現像スリーブやブレードの表面に付着したトナ
ーには、その他に様々な物理吸着力が働く。従って強帯
電トナーが一度現像スリーブやブレードの表面に付着す
ると、大きな鏡映力に種々の物理吸着力が加わった力が
作用して、それらの表面から容易に引き剥せなくなる。
【0018】この強帯電トナー層は、後から供給される
トナーと現像スリーブやブレードとの接触を阻害する。
このため必然的にトナー同士の摩擦帯電が増加し、反対
極性に帯電するトナー(反転トナー)の量が相対的に増
加し、画像濃度の低下や非画像部のカブリの増大を引き
起こしていた。又トナーの帯電効率を低下させトナーの
帯電を不均一にする原因となっていた。
【0019】又この強帯電トナー層のトナーの一部が現
像に供されると、現像された画像部と現像されなかった
非画像部のトナーの帯電量に差が生じ、次回の現像で前
回の画像の影響が表れる所謂ゴーストと呼ばれる現象が
生じる場合があった。
【0020】特に低湿度環境では、現像スリーブ上の強
帯電トナー層のトナーが更に強く帯電して帯電ムラを生
じたり、トナー層の塗布ムラを生じ、これに対応したム
ラが画像に生じるブロッチという現象が発生する場合が
あった。
【0021】このように、現像スリーブ上に強帯電トナ
ー層が形成されると、それよる弊害が大きい。又小粒径
化されたトナーでは、現像スリーブやブレード表面に緻
密に付着するために、特に弊害が著しくなり易い。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、小粒径
化トナーを用い、上記の接触方式のブレードによりトナ
ーの帯電効率を向上した場合に、低湿環境において発生
する強帯電トナー層につき、そのトナー層を除去してト
ナーの塗布ムラ及び帯電ムラを緩和することを目的とし
て、前記の特公昭63−41068号に記載の方法に従
い、現像スリーブとこれに対向する非接触部材との間に
交番電界を加えて、強帯電トナー層を除去することを試
みた。しかし、強帯電トナー層を十分に除去するには、
電界を強力且つ均一に加える必要があり、リーク等の不
均等放電が発生し易く、実用に適さなかった。
【0023】上記のリーク等の不均等放電を発生させな
い方法として、電極部とその電極部を被覆し且つ現像ス
リーブに当接する高抵抗層とを備えたブレード構成と
し、そのブレードの電極部に電圧を印加して、ブレード
と現像スリーブとの摺擦部及びその近傍で、ブレードと
トナーに電界による微振動を加えることにより、現像ス
リーブ上の強帯電トナー層及び異物等を除去し、それら
による塗布ムラの緩和を可能とする方法がある。
【0024】しかし、ブレードの高抵抗層の厚みが厚す
ぎる場合や比誘電率が低い場合に、ブレードと現像スリ
ーブとの摺擦部及びその近傍の電界強度が小さくなるた
めに、上に述べた効果が低減するといった欠点があっ
た。
【0025】本発明の目的は、規制部材による現像剤規
制部において、規制部材に印加した交番電圧による交番
電界の強度を、現像剤担持体上に担持された磁性一成分
現像剤をほぐすのに十分なものとすることにより、現像
剤担持体上に形成された強帯電現像剤層及び異物等を除
去してこれらによる現像剤の塗布ムラ、帯電ムラを緩和
して、良好な現像により高品質の画像を得ることを可能
とした現像装置を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
現像装置にて達成される。要約すれば本発明は、現像剤
担持体上に担持して潜像担持体と対向した現像部へ搬送
される磁性一成分現像剤を、前記現像剤担持体に当接し
た現像剤規制部材で規制して、前記現像剤担持体上に所
定の層厚の現像剤層を均一に塗布、形成する現像装置に
おいて、前記規制部材は、前記現像剤担持体側に高抵抗
層が設けられ、そして前記規制部材と前記現像剤担持体
との間に交番電圧が、前記規制部材と前記現像剤担持体
との間の電位差をv(V)、これらの間の間隔をD
(m)、前記抵抗層の厚みをt(m)、その比誘電率を
εr としたときに、 v/(D+t/εr )[V/m] が1×106 (V/m)以上となるように印加されるこ
とを特徴とする現像装置である。
【0027】本発明によれば、前記現像装置が少なくと
も潜像担持体とプロセスカートリッジとして一体化さ
れ、画像形成装置本体に着脱自在とすることができる。
【0028】
【実施例】図1は、本発明の現像装置の一実施例を示す
概略構成図である。本発明では、現像剤規制ブレードで
ある弾性ブレード26は、支持板金26aに貼付けによ
り支持した電極部となる導電性ゴム層26bと、その現
像スリーブ9側の表面を被覆した樹脂高抵抗層26cと
からなっている。本実施例では、導電性ゴム層26bに
カーボン分散EPDMを用い、その表面を被覆した樹脂
高抵抗層26cは厚さ約50μmとした。ブレード26
は樹脂高抵抗層26cで現像スリーブ9に当接され、そ
の当接方向は現像スリーブ9の回転方向と逆方向であ
る。
【0029】本実施例において、ブレード26と現像ス
リーブ9との摺擦部は約2mmで、その当接圧は単位長
さ当たりの線圧で約30g/cmである。現像スリーブ
9の周速は約94mm/秒である。
【0030】上記の導電性ゴム層26bには、支持板金
26aに接続された電源27により支持板金26aを介
して所定のバイアス電圧を印加できるようになってい
る。樹脂高抵抗層26cは、ブレード26と現像スリー
ブ9とのリーク防止のために設けた。現像スリーブ9に
は電源19が接続され、現像スリーブ9に感光ドラム2
との間で所定の現像バイアスが印加される。
【0031】本実施例では、絶縁性一成分磁性現像剤で
ある磁性トナー6には粒径が約6μmの負帯電トナーを
用いており、現像スリーブ9に現像バイアスとして、 直流電圧 Vdc=−400V 交流電圧 矩形波 振幅Vac=1.6kVpp 周波数f=1800Hz を加えた。
【0032】ブレード26に印加するバイアス電圧と、
ブレード26の高抵抗層26cの厚さ及びその比誘電率
と、画像品質の向上の度合との間の関係を調べるため
に、次の実験を行なった。ブレード26と現像スリーブ
9との間のギャップDは100μmとした。
【0033】実験1 ブレード26の高抵抗層26cとして比誘電率εr =2
のポリエチレンシートを、その厚みt=10、20、5
0、100、500、1000μmに変えて用い、この
ブレード26に直流電圧VDCを、VDC=−1200、−
1150、−1100、−1050、−1000、−9
00、−800、−600Vに変えて印加して現像を行
ない、これにより画像形成を行なわせて画像品質を評価
した。
【0034】ブレード26と現像スリーブ9との対向部
における高抵抗層26cが平行平板で静電容量(キャパ
シタンス)C1であると考え、ブレード26と現像スリ
ーブ9との間ギャップDが平行平板で静電容量C2であ
ると考えて、その等価回路を図2に示すように、静電容
量C1、C2の直列回路と見做し、ブレード26と現像
スリーブ9との間の電位差をvとすると、ブレード26
と現像スリーブ9との間のギャップ(D)に生じる電界
ED は、 ED =v/(D+t/εr )[V/m] のように表される。
【0035】本実施例では、現像スリーブ9の現像バイ
アスとして矩形波を用い、ブレード26のバイアスとし
て直流電圧を用いたために、この電界ED は2つの値を
示す。
【0036】上述の画像品質評価の結果と、ブレード−
現像スリーブ間ギャップに生じる電界のうちの、トナー
を現像スリーブ9から引き離す方向に力を及ぼす向きの
電界の強度の計算値を表1に示す。
【0037】実験2 ブレード26の高抵抗層26cとして比誘電率εr =5
のフェノール樹脂を用い、実験1のときと同様に、高抵
抗層の厚みtとブレードバイアスVDCとを変えて現像
し、画像形成を行なって、得られた画像の評価を行なっ
た。その結果を表2に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】表1、2に示されるように、ブレード26
の高抵抗層26cの厚みtは薄いほど、ブレードバイア
スVDCは高いほど、画像品質が良好になり、又高抵抗層
26cの比誘電率は高いほど、画像が良好になる厚みt
及びバイアスVDCの設定値に広い範囲がとれることが分
る。
【0041】又表1、2から明らかなように、ブレード
26と現像スリーブ9とのギャップに生じる電界のう
ち、トナーを現像スリーブ9から引き離す方向に力を及
ぼす向きの電界強度(計算値)が大きくなるほど、画像
評価の結果はよくなっている。表1、2から実験1、2
の電界強度の結果をまとめると、次の表3に示すようで
あった。
【0042】
【表3】
【0043】以上の結果から、ブレード26と現像スリ
ーブ9との対向部における高抵抗層26cを平行平板と
見做して静電容量と考え、ブレード26と現像スリーブ
9との間ギャップDを平行平板と見做して静電容量と考
えて、それらの静電容量の直列回路と仮定したとき、ブ
レード26と現像スリーブ9との間の電位差をvとし
て、ブレード26と現像スリーブ9との間のギャップ
(D)に生じる電界ED ED =v/(D+t/εr )[V/m] が0.90×106 V/m以上、好ましくは1×106
V/m以上であればよく、この電界強度で現像スリーブ
9上に担持されたトナーを十分にほぐして、そこに形成
された強帯電トナー層及び異物等を除去することがで
き、これらによるトナーの塗布ムラ、帯電ムラを緩和し
て良好な現像を行なわせることができ、高品質の画像を
得ることができた。勿論、ブレード26の高抵抗層26
cの存在により、ブレードバイアスが現像スリーブ9に
リークする等の不均等放電の発生がない。
【0044】実施例2 本実施例においては、実施例1の現像装置において、現
像スリーブ9への現像バイアスとして直流バイアスを、
弾性ブレード26へのバイアスとして交流電圧に直流電
圧を重畳したバイアスを印加したことが特徴である。
【0045】ブレード26としては、支持板金26aに
貼り付けたカーボン分散EPDM製の導電性ゴム層26
bの表面に、高抵抗層26cとしてポリアミド樹脂(ε
r =3)を20μmの厚みに被覆した構成とした。
【0046】粒径約6μmの負帯電トナーを用い、現像
スリーブ9に現像バイアスとして、 直流電圧 Vdc=−400V を印加し、ブレード26にブレードバイアスとして、 直流電圧 VDC=−400V 交流電圧 矩形波 振幅Vac=1.6kVpp 周波数f=1800Hz を加えた。
【0047】本実施例でのブレードと現像スリーブとの
間のギャップD=100μmであるため、その間の空隙
に生じる現像スリーブ9からブレード26方向にトナー
に力を及ぼす向きの電界強度は、 ED =v/(D+t/εr ) ={700−(−400)}/{100×10-6+20
×10-6/3} =10×10-6[V/m] となっており、本発明の条件である1×106 V/m以
上を満たしている。
【0048】本実施例においても、良好な現像により高
品質な画像が得られた。
【0049】以上、本発明の実施例を2例だけ示した
が、本発明は、ブレード26及び現像スリーブ9の形
状、構成、材質を限定するものではない。例えば現像ス
リーブとして、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等の非金
属、非導電性の材料を用いることもできる。又現像方式
は接触、非接触のいずれでもよく、又現像バイアスもD
C印加方式、AC印加方式、DC、AC重畳印加方式等
いずれもでよい。
【0050】又上記現像装置を少なくとも感光ドラム2
と一体化して、プロセスカートリッジとして画像形成装
置本体に着脱自在に設けることができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像装置
では、現像剤担持体に当接して現像剤担持体上の現像剤
を規制する現像剤規制部材の現像剤担持体側に高抵抗層
を設け、その規制部材に、 v/(D+t/εr ) (但し、v(V):規制部材と現像剤担持体との間の電
位差、D(m):これらの間の間隔、t(m):高抵抗
層の厚み、εr :高抵抗層の比誘電率)が1×106
(V/m)以上となるように交番電圧を印加したので、
その交番電圧による交番電界の強度を、現像剤担持体上
に担持された磁性一成分現像剤をほぐすのに十分なもの
として、現像剤担持体上に形成された強帯電現像剤層及
び異物等を除去して、これらによる現像剤の塗布ムラ、
帯電ムラを緩和でき、その結果、良好な現像を行なって
高品質の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の一実施例を示す概略構成図
である。
【図2】図1の現像装置の現像剤規制部の等価回路を示
す回路図である。
【図3】従来の現像装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
2 感光ドラム 6 磁性トナー 9 現像スリーブ 18 マグネットローラ 26 弾性ブレード 26b 導電性ゴム層 26c 高抵抗層 19 電源 27 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木須 浩樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 浅野 えりか 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 緒方 寛明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 長谷川 浩人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 櫻井 和重 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大関 行弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 境澤 勝弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大久保 正晴 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤担持体上に担持して潜像担持体と
    対向した現像部へ搬送される磁性一成分現像剤を、前記
    現像剤担持体に当接した現像剤規制部材で規制して、前
    記現像剤担持体上に所定の層厚の現像剤層を均一に塗
    布、形成する現像装置において、前記規制部材は、前記
    現像剤担持体側に高抵抗層が設けられ、そして前記規制
    部材と前記現像剤担持体との間に交番電圧が、前記規制
    部材と前記現像剤担持体との間の電位差をv(V)、こ
    れらの間の間隔をD(m)、前記高抵抗層の厚みをt
    (m)、その比誘電率をεr としたときに、 v/(D+t/εr )[V/m] が1×106 (V/m)以上となるように印加されるこ
    とを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記現像装置が少なくとも潜像担持体と
    プロセスカートリッジとして一体化され、画像形成装置
    本体に着脱自在である請求項1の現像装置。
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