JPH06289492A - 透過型投影スクリーンとその製造方法 - Google Patents
透過型投影スクリーンとその製造方法Info
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- JPH06289492A JPH06289492A JP5095200A JP9520093A JPH06289492A JP H06289492 A JPH06289492 A JP H06289492A JP 5095200 A JP5095200 A JP 5095200A JP 9520093 A JP9520093 A JP 9520093A JP H06289492 A JPH06289492 A JP H06289492A
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- Japan
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- layer
- convex
- light emitting
- emitting portion
- convex lens
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- Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 表裏面のレンズ形状の位置決め及びシートの
厚みの制御が容易であり、シャープなレンズ形状を成形
でき、しかも短時間に、大量に製造することを可能とす
る。 【構成】 凸状出光部12は背面凸レンズ11と一体に
成形される第1層11A及びその第1層11A上に形成
され少なくとも頂部を含む第2層11Bの2つの部分を
有しているので、それぞれの部分を異なる方法によって
製造することができ、第2層11Bをシャープなレンズ
形状に成形できるとともに、第1層の上に第2層を形成
するので、両者の位置決めも容易である。
厚みの制御が容易であり、シャープなレンズ形状を成形
でき、しかも短時間に、大量に製造することを可能とす
る。 【構成】 凸状出光部12は背面凸レンズ11と一体に
成形される第1層11A及びその第1層11A上に形成
され少なくとも頂部を含む第2層11Bの2つの部分を
有しているので、それぞれの部分を異なる方法によって
製造することができ、第2層11Bをシャープなレンズ
形状に成形できるとともに、第1層の上に第2層を形成
するので、両者の位置決めも容易である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロジェクションテレ
ビ等に使用される透過型投影スクリーンに関するもので
ある。
ビ等に使用される透過型投影スクリーンに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の透過型投影スクリーンとして、
前面からの入光により画面のコントラストが低下するこ
となく、しかも、前面での映像形成のための出光に支障
のないものが開発されている(例えば、特開平2−11
8560号)。図2は、前記公報のスクリーンを説明す
るための図である。このスクリーン2は、背面に平行に
配列された背面凸レンズ21を有している。この背面凸
レンズ21は、円の一部や楕円の一部などのゆるやかな
曲面を有している。これら背面凸レンズ21の焦点距離
はスクリーン2の厚さにほぼ等しく、また、各背面凸レ
ンズ21は背後から投写される光を前面に導くように構
成されている。
前面からの入光により画面のコントラストが低下するこ
となく、しかも、前面での映像形成のための出光に支障
のないものが開発されている(例えば、特開平2−11
8560号)。図2は、前記公報のスクリーンを説明す
るための図である。このスクリーン2は、背面に平行に
配列された背面凸レンズ21を有している。この背面凸
レンズ21は、円の一部や楕円の一部などのゆるやかな
曲面を有している。これら背面凸レンズ21の焦点距離
はスクリーン2の厚さにほぼ等しく、また、各背面凸レ
ンズ21は背後から投写される光を前面に導くように構
成されている。
【0003】また、スクリーン2の前面には、各背面凸
レンズ21に平行な凸状出光部22が設けられている。
つまり、背面凸レンズ21と凸状出光部22とは、この
スクリーン2に対して垂直な同一平面X上にあるように
してある。凸状出光部22は、それらの間に介在する三
角形断面の凹溝Yによって分離されている。各凸状出光
部22の厚さは、その頂部Zへ向かって漸減するように
形成され、各凸状出光部22の頂部Zは、光が透過可能
に構成されている。つまり、凸状出光部22は、幅に対
して高さの高く、また、側面が平面であり、そのなす角
が大きくシャープな形状をしている。さらに、各凸状出
光部22の両側面は、遮光材23により被覆されてい
る。
レンズ21に平行な凸状出光部22が設けられている。
つまり、背面凸レンズ21と凸状出光部22とは、この
スクリーン2に対して垂直な同一平面X上にあるように
してある。凸状出光部22は、それらの間に介在する三
角形断面の凹溝Yによって分離されている。各凸状出光
部22の厚さは、その頂部Zへ向かって漸減するように
形成され、各凸状出光部22の頂部Zは、光が透過可能
に構成されている。つまり、凸状出光部22は、幅に対
して高さの高く、また、側面が平面であり、そのなす角
が大きくシャープな形状をしている。さらに、各凸状出
光部22の両側面は、遮光材23により被覆されてい
る。
【0004】このようなスクリーン2は、各凸状出光部
22のようなシャープな形状を成形しなければならない
ので、レンズ形状の逆形状を持つような金型を用いて、
透明シートをプレス成形するか、又は、透明樹脂の
重合成形による製造が適している。
22のようなシャープな形状を成形しなければならない
ので、レンズ形状の逆形状を持つような金型を用いて、
透明シートをプレス成形するか、又は、透明樹脂の
重合成形による製造が適している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記2つの方
法とも表裏の金型の位置を合わせるのは難しく、位置の
あったものを量産するのは実用的ではない。前者のプレ
ス成形では、表側の金型,透明シート,裏側の金型を、
各々の金型の位置を合わせて積載し、位置がずれないよ
うにしながら、大きな圧力をかけなければならないが、
これは大変困難であった。
法とも表裏の金型の位置を合わせるのは難しく、位置の
あったものを量産するのは実用的ではない。前者のプレ
ス成形では、表側の金型,透明シート,裏側の金型を、
各々の金型の位置を合わせて積載し、位置がずれないよ
うにしながら、大きな圧力をかけなければならないが、
これは大変困難であった。
【0006】後者の重合成形では、表側の金型と裏側の
金型によってセルを組み、そのときに金型同士の位置を
あわせ、その間に樹脂のモノマーを流し込み、加熱炉の
中において、数時間保持して重合させるが、その間に位
置がずれないように保持しなければならず、量産性の非
常に悪い方法であり、実用的でない。
金型によってセルを組み、そのときに金型同士の位置を
あわせ、その間に樹脂のモノマーを流し込み、加熱炉の
中において、数時間保持して重合させるが、その間に位
置がずれないように保持しなければならず、量産性の非
常に悪い方法であり、実用的でない。
【0007】前記2つの方法とも、シートの厚みを制御
するのが難しく、また、厚みのバラツキが大きくなって
しまう。これも、均一な特性のシートを得るためには重
大な障害となる。また、2つの方法とも、1mm程度以
下の薄いスクリーンシートを作るには適していないの
で、ピッチ0.5mm程度以下のものは作りにくい。
するのが難しく、また、厚みのバラツキが大きくなって
しまう。これも、均一な特性のシートを得るためには重
大な障害となる。また、2つの方法とも、1mm程度以
下の薄いスクリーンシートを作るには適していないの
で、ピッチ0.5mm程度以下のものは作りにくい。
【0008】一方、樹脂を加熱溶融してシート状にし、
金型ロールに挟んで加圧成形する押し出し成形方法で
は、表裏の位置合わせが容易であり、また、1mm程度
以下のシートを成形することもでき、連続的に製造する
ので量産性もよい。しかし、凸状出光部22のようなシ
ャープな形状を成形するのは難しく、そのような形状を
作ろうとしても、なまった形状(図3参照)しか得られ
ない、という問題点があった。
金型ロールに挟んで加圧成形する押し出し成形方法で
は、表裏の位置合わせが容易であり、また、1mm程度
以下のシートを成形することもでき、連続的に製造する
ので量産性もよい。しかし、凸状出光部22のようなシ
ャープな形状を成形するのは難しく、そのような形状を
作ろうとしても、なまった形状(図3参照)しか得られ
ない、という問題点があった。
【0009】本発明の目的は、前述の課題を解決し、表
裏面のレンズ形状の位置決め及びシートの厚みの制御が
容易であり、シャープなレンズ形状を成形でき、しかも
短時間で製造できる量産に適した透過型投影スクリーン
を提供することである。
裏面のレンズ形状の位置決め及びシートの厚みの制御が
容易であり、シャープなレンズ形状を成形でき、しかも
短時間で製造できる量産に適した透過型投影スクリーン
を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明による透過型投影スクリーンの解決手段は、
背面に平行に配列された背面凸レンズを有し、これら背
面凸レンズの焦点距離はスクリーンの厚さにほぼ等し
く、また、各背面凸レンズは背後から投写される光を前
面に導くように構成されており、前面には、各背面凸レ
ンズに平行な凸状出光部が設けられている透過型投影ス
クリーンであって、前記凸状出光部は、それらの間に介
在する三角形断面の凹溝によって分離されていて、各凸
状出光部の厚さは、その頂部へ向かって漸減するように
形成され、各凸状出光部の頂部は、光が透過可能に構成
され、各凸状出光部の両側面は、遮光材により被覆され
ている透過型スクリーンにおいて、前記凸状出光部は、
前記背面凸レンズと一体に成形される第1層及びその第
1層上に形成され少なくとも前記頂部を含む第2層とか
ら構成したことを特徴とする。
に、本発明による透過型投影スクリーンの解決手段は、
背面に平行に配列された背面凸レンズを有し、これら背
面凸レンズの焦点距離はスクリーンの厚さにほぼ等し
く、また、各背面凸レンズは背後から投写される光を前
面に導くように構成されており、前面には、各背面凸レ
ンズに平行な凸状出光部が設けられている透過型投影ス
クリーンであって、前記凸状出光部は、それらの間に介
在する三角形断面の凹溝によって分離されていて、各凸
状出光部の厚さは、その頂部へ向かって漸減するように
形成され、各凸状出光部の頂部は、光が透過可能に構成
され、各凸状出光部の両側面は、遮光材により被覆され
ている透過型スクリーンにおいて、前記凸状出光部は、
前記背面凸レンズと一体に成形される第1層及びその第
1層上に形成され少なくとも前記頂部を含む第2層とか
ら構成したことを特徴とする。
【0011】また、本発明による透過型投影スクリーン
の製造方法の第1の解決手段は、前記解決手段の透過型
投影スクリーンを製造する透過型投影スクリーンの製造
方法において、前記背面凸レンズと前記凸状出光部の前
記第1層を含む部分を成形する第1の工程と、前記凸状
出光部の前記第1層上に前記第2層を成形する第2の工
程とから構成したことを特徴とする。
の製造方法の第1の解決手段は、前記解決手段の透過型
投影スクリーンを製造する透過型投影スクリーンの製造
方法において、前記背面凸レンズと前記凸状出光部の前
記第1層を含む部分を成形する第1の工程と、前記凸状
出光部の前記第1層上に前記第2層を成形する第2の工
程とから構成したことを特徴とする。
【0012】本発明による透過型投影スクリーンの製造
方法の第2の解決手段は、前記第1の解決手段におい
て、前記第1の工程は、熱可塑性樹脂を加熱成型したこ
とを特徴とする。
方法の第2の解決手段は、前記第1の解決手段におい
て、前記第1の工程は、熱可塑性樹脂を加熱成型したこ
とを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明によれば、凸状出光部が背面凸レンズと
一体に成形される第1層及びその第1層上に形成され少
なくとも頂部を含む第2層の2つの部分を有しているの
で、それぞれの部分を異なる方法によって製造すること
ができ、第1層は熱可塑性樹脂の加熱成形等の表裏の位
置決めが容易な方法を適用することができ、第1層の形
状に第2層を成形する型を位置合わせして、第2層をシ
ャープなレンズ形状を成形するのに適した方法で成形す
ることにより、容易に表裏が正確に位置決めされ、シャ
ープなレンズ形状を有するハイコントラストなスクリー
ンを得ることができる。
一体に成形される第1層及びその第1層上に形成され少
なくとも頂部を含む第2層の2つの部分を有しているの
で、それぞれの部分を異なる方法によって製造すること
ができ、第1層は熱可塑性樹脂の加熱成形等の表裏の位
置決めが容易な方法を適用することができ、第1層の形
状に第2層を成形する型を位置合わせして、第2層をシ
ャープなレンズ形状を成形するのに適した方法で成形す
ることにより、容易に表裏が正確に位置決めされ、シャ
ープなレンズ形状を有するハイコントラストなスクリー
ンを得ることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面などを参照しながら、実施例をあ
げて、さらに詳しく説明する。図1は、本発明による透
過型投影スクリーンの実施例の断面形状を示す図であ
る。なお、前述した従来例と同様な機能を果たす部分に
は、末尾の符号を統一して付し、重複する説明を省略す
る。
げて、さらに詳しく説明する。図1は、本発明による透
過型投影スクリーンの実施例の断面形状を示す図であ
る。なお、前述した従来例と同様な機能を果たす部分に
は、末尾の符号を統一して付し、重複する説明を省略す
る。
【0015】この実施例の透過型投影スクリーン1は、
入光側の背面凸レンズ11と、その背面凸レンズ11と
一体に形成される第1層12A及びその第1層12A上
に形成された第2層12Bからなる凸状出光部12とか
ら構成されている。このスクリーン1は、ゆるやかな曲
線形状を持つ第1層12Aと、シャープな形状を有する
第2層12Bからなるが、この2つの部分の屈折率を同
じにすれば、光学的には1つの樹脂で形成されたものと
同じである。また、この2つの部分に少し屈折率の差が
あってもあまり影響はない。さらに、2つの部分に分か
れているので、シャープな形状を有する第2層12Bに
のみ拡散剤を混入したり、着色するような場合に、特に
有効である。特に、このようなスクリーン1において
は、スクリーンの厚みが背面凸レンズ11のピッチに比
べて大きいので、スクリーン全体に拡散剤を混入する
と、投射光が背面凸レンズ近傍から散乱され凸状出光部
12の頂部から出射せずに遮光材13に吸収されてしま
い、映像の輝度や解像度が低下してしまうので、これを
防止するには拡散剤を第2層12Bにのみ混入してやる
ことが望ましい。また、背面凸レンズ11と、これと一
体に形成される第1層12Aを有するスクリーンシート
10の屈折率を第2層12Bの屈折率よりも高くする
と、スクリーンシート10は、入光側に背面凸レンズ1
1を有し、出光側にも第1層12Aからなる凸レンズを
有する両面レンチキュラーレンズとすることができる。
透過型投影装置においては、投射管として、赤,緑,青
の各色の光を投影するCRT等の光源を用いており、こ
の場合に、スクリーンに入射する投射光の角度が各色に
よって異なることになるが、スクリーンシート10と第
2層12Bの屈折率及び背面凸レンズ、第1層12Aの
形状を適正に設定することにより、各色の投射光の集光
する位置のずれを少なくすることができる。
入光側の背面凸レンズ11と、その背面凸レンズ11と
一体に形成される第1層12A及びその第1層12A上
に形成された第2層12Bからなる凸状出光部12とか
ら構成されている。このスクリーン1は、ゆるやかな曲
線形状を持つ第1層12Aと、シャープな形状を有する
第2層12Bからなるが、この2つの部分の屈折率を同
じにすれば、光学的には1つの樹脂で形成されたものと
同じである。また、この2つの部分に少し屈折率の差が
あってもあまり影響はない。さらに、2つの部分に分か
れているので、シャープな形状を有する第2層12Bに
のみ拡散剤を混入したり、着色するような場合に、特に
有効である。特に、このようなスクリーン1において
は、スクリーンの厚みが背面凸レンズ11のピッチに比
べて大きいので、スクリーン全体に拡散剤を混入する
と、投射光が背面凸レンズ近傍から散乱され凸状出光部
12の頂部から出射せずに遮光材13に吸収されてしま
い、映像の輝度や解像度が低下してしまうので、これを
防止するには拡散剤を第2層12Bにのみ混入してやる
ことが望ましい。また、背面凸レンズ11と、これと一
体に形成される第1層12Aを有するスクリーンシート
10の屈折率を第2層12Bの屈折率よりも高くする
と、スクリーンシート10は、入光側に背面凸レンズ1
1を有し、出光側にも第1層12Aからなる凸レンズを
有する両面レンチキュラーレンズとすることができる。
透過型投影装置においては、投射管として、赤,緑,青
の各色の光を投影するCRT等の光源を用いており、こ
の場合に、スクリーンに入射する投射光の角度が各色に
よって異なることになるが、スクリーンシート10と第
2層12Bの屈折率及び背面凸レンズ、第1層12Aの
形状を適正に設定することにより、各色の投射光の集光
する位置のずれを少なくすることができる。
【0016】図3〜図5は、本発明による透過型投影ス
クリーンの製造方法の実施例を示す工程図であって、図
3は第1の工程を示す模式図、図4は第2の工程を示す
模式図、図5は第2の工程を製造装置の実施例を示す図
である。第1の工程101は、図3に示すように、入光
側金型31と出光側金型32の位置を合わせた状態で、
前述したアクリル樹脂などの押し出し法により成形する
ことによって、背面凸レンズ11と凸状出光部12の第
1層(レンズ形状のなまった部分)12Aを製造する工
程である。
クリーンの製造方法の実施例を示す工程図であって、図
3は第1の工程を示す模式図、図4は第2の工程を示す
模式図、図5は第2の工程を製造装置の実施例を示す図
である。第1の工程101は、図3に示すように、入光
側金型31と出光側金型32の位置を合わせた状態で、
前述したアクリル樹脂などの押し出し法により成形する
ことによって、背面凸レンズ11と凸状出光部12の第
1層(レンズ形状のなまった部分)12Aを製造する工
程である。
【0017】次の第2の工程102は、図4に示すよう
に、凸状出光部12の第1層12Aの出光面の上に、第
2層12Bを形成する工程である。これは、図3によっ
て成形されたスクリーンシート10上に、図4(A)に
示すように、出光面の逆形状を有する金型41を積載
し、その金型41とスクリーンシート10の間に、樹脂
のモノマーを充填して重合させる。
に、凸状出光部12の第1層12Aの出光面の上に、第
2層12Bを形成する工程である。これは、図3によっ
て成形されたスクリーンシート10上に、図4(A)に
示すように、出光面の逆形状を有する金型41を積載
し、その金型41とスクリーンシート10の間に、樹脂
のモノマーを充填して重合させる。
【0018】第2の工程は、紫外線硬化樹脂を充填し、
スクリーンシート10の側から紫外線を照射して硬化さ
せるようにしてもよい。このように、紫外線硬化樹脂を
使用する場合には、図5に示すように、ロール金型51
を用い、巻取りロール56から供給されるスクリーンシ
ート10を、押しロール52によってロール金型51に
押しつけ、その間にディスペンサ54により紫外線硬化
樹脂を滴下し、その状態で紫外線ランプ55から紫外線
を照射して硬化し、剥離ロール53を用いて剥離したの
ち、巻取りロール57により巻き取るようにすれば、連
続的に製造ができて、量産性にすぐれている。
スクリーンシート10の側から紫外線を照射して硬化さ
せるようにしてもよい。このように、紫外線硬化樹脂を
使用する場合には、図5に示すように、ロール金型51
を用い、巻取りロール56から供給されるスクリーンシ
ート10を、押しロール52によってロール金型51に
押しつけ、その間にディスペンサ54により紫外線硬化
樹脂を滴下し、その状態で紫外線ランプ55から紫外線
を照射して硬化し、剥離ロール53を用いて剥離したの
ち、巻取りロール57により巻き取るようにすれば、連
続的に製造ができて、量産性にすぐれている。
【0019】第2の工程102は、いずれの方法でも、
押し出し法により成形した凸状出光部12の第1層12
Aの凸状の部分と、金型41又はロール金型51の溝が
かみ合うので、位置合わせをしなくても位置が合い、容
易に製造できる。
押し出し法により成形した凸状出光部12の第1層12
Aの凸状の部分と、金型41又はロール金型51の溝が
かみ合うので、位置合わせをしなくても位置が合い、容
易に製造できる。
【0020】(製造例)以下、具体的な製造例をあげ
て、さらに詳しく説明する。図5は、本発明による透過
型投影スクリーンの製造例を説明する図である。一方側
に、ピッチP1=0.3mm、曲面形状の半径R1=
0.3mmの凸レンズ型を有する入光側金型31を用
い、他方側に、端部にW2=0.015mmづつの平坦
部があり、その間に幅W1=0.27mm、半径R2=
0.15mmの曲面であるよう凸レンズ型がピッチP2
=W1+2×W2=0.3mmで並んでいる出光側金型
32を用い、2つの金型の頂点M,Nの位置が揃った状
態でアクリル樹脂を押し出し成形することにより、背面
凸レンズ11と凸状出光部12の第1層1Aとの頂点間
の距離T1=0.4mmであるようなスクリーンシート
10を作製した(第1の工程101)。
て、さらに詳しく説明する。図5は、本発明による透過
型投影スクリーンの製造例を説明する図である。一方側
に、ピッチP1=0.3mm、曲面形状の半径R1=
0.3mmの凸レンズ型を有する入光側金型31を用
い、他方側に、端部にW2=0.015mmづつの平坦
部があり、その間に幅W1=0.27mm、半径R2=
0.15mmの曲面であるよう凸レンズ型がピッチP2
=W1+2×W2=0.3mmで並んでいる出光側金型
32を用い、2つの金型の頂点M,Nの位置が揃った状
態でアクリル樹脂を押し出し成形することにより、背面
凸レンズ11と凸状出光部12の第1層1Aとの頂点間
の距離T1=0.4mmであるようなスクリーンシート
10を作製した(第1の工程101)。
【0021】次に、スクリーンシート10の上に、開口
部の幅W4(=ピッチP2)=0.3mm、深さD1=
0.4mm、頂部の幅W3=0.12mmであるような
ロール状金型51を用い、図5に示したような製造装置
5により、ウレタンアクリレート系の紫外線硬化性樹脂
を硬化させて、凸状出光部12の第2層12Bを成形し
(第2の工程102)、図6に示すような厚みT0=
0.71mmの透過型投影スクリーン1を得た。
部の幅W4(=ピッチP2)=0.3mm、深さD1=
0.4mm、頂部の幅W3=0.12mmであるような
ロール状金型51を用い、図5に示したような製造装置
5により、ウレタンアクリレート系の紫外線硬化性樹脂
を硬化させて、凸状出光部12の第2層12Bを成形し
(第2の工程102)、図6に示すような厚みT0=
0.71mmの透過型投影スクリーン1を得た。
【0022】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、凸状出光部が背面凸レンズと一体に成形される第
1層及びその第1層上に形成される第2層の2つの部分
を有しているので、第2層を別の製造方法によりシャー
プなレンズ形状に成形することが可能となる。また、凸
状出光部は、第1層上に第2層を形成するので、位置決
めが容易である。したがって、コントラストの低下がな
い透過型投影スクリーンの量産が容易にできるようなっ
た。
れば、凸状出光部が背面凸レンズと一体に成形される第
1層及びその第1層上に形成される第2層の2つの部分
を有しているので、第2層を別の製造方法によりシャー
プなレンズ形状に成形することが可能となる。また、凸
状出光部は、第1層上に第2層を形成するので、位置決
めが容易である。したがって、コントラストの低下がな
い透過型投影スクリーンの量産が容易にできるようなっ
た。
【図1】本発明の透過型投影スクリーンの実施例を示す
図である。
図である。
【図2】従来の透過型投影スクリーンの一例(コントラ
ストの低下のないタイプ)を示す図である。
ストの低下のないタイプ)を示す図である。
【図3】本発明による透過型投影スクリーンの製造方法
の実施例(第1の工程)を示す模式図である。
の実施例(第1の工程)を示す模式図である。
【図4】本発明による透過型投影スクリーンの製造方法
の実施例(第2の工程)を示す模式図である。
の実施例(第2の工程)を示す模式図である。
【図5】実施例に係る透過型投影スクリーンの製造方法
の第2の工程に使用される製造装置を示す図である。
の第2の工程に使用される製造装置を示す図である。
【図6】本発明による透過型投影スクリーンの製造例を
説明するための図である。
説明するための図である。
1 透過型投影スクリーン 10 スクリーンシート 11 背面凸レンズ 12 凸状出光部 12A 第1層 12B 第2層 31 入光側金型 32 出光側金型(第1工程) 41 出光側金型(第2工程) 5 製造装置(第2工程) 51 ロール金型 52 押しロール 53 離型ロール 54 ディスペンサ 55 紫外線ランプ 56,57 巻き取りロール
Claims (3)
- 【請求項1】 背面に平行に配列された背面凸レンズを
有し、これら背面凸レンズの焦点距離はスクリーンの厚
さにほぼ等しく、また、各背面凸レンズは背後から投写
される光を前面に導くように構成されており、前面に
は、各背面凸レンズに平行な凸状出光部が設けられてい
る透過型投影スクリーンであって、 前記凸状出光部は、それらの間に介在する三角形断面の
凹溝によって分離されていて、各凸状出光部の厚さは、
その頂部へ向かって漸減するように形成され、各凸状出
光部の頂部は、光が透過可能に構成され、各凸状出光部
の両側面は、遮光材により被覆されている透過型スクリ
ーンにおいて、 前記凸状出光部は、前記背面凸レンズと一体に成形され
る第1層及びその第1層上に形成され少なくとも前記頂
部を含む第2層とから構成したことを特徴とする透過型
投影スクリーン。 - 【請求項2】 前記請求項1に記載の透過型投影スクリ
ーンを製造する透過型投影スクリーンの製造方法におい
て、 前記背面凸レンズと前記凸状出光部の前記第1層を含む
部分を成形する第1の工程と、 前記凸状出光部の前記第1層上に前記第2層を成形する
第2の工程とから構成したことを特徴とする透過型投影
スクリーンの製造方法。 - 【請求項3】 前記第1の工程は、熱可塑性樹脂を加熱
成型したことを特徴とする請求項2に記載の透過型投影
スクリーンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5095200A JPH06289492A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 透過型投影スクリーンとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5095200A JPH06289492A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 透過型投影スクリーンとその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06289492A true JPH06289492A (ja) | 1994-10-18 |
Family
ID=14131116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5095200A Pending JPH06289492A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 透過型投影スクリーンとその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06289492A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002025359A2 (en) * | 2000-09-19 | 2002-03-28 | Honeywell International Inc. | Display screen with metallized tapered waveguides |
US7515337B2 (en) | 2004-10-27 | 2009-04-07 | Seiko Epson Corporation | Screen, manufacturing method of screen, and projector |
JP2013058333A (ja) * | 2011-09-07 | 2013-03-28 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 照明器具用の光線制御カバー |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP5095200A patent/JPH06289492A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002025359A2 (en) * | 2000-09-19 | 2002-03-28 | Honeywell International Inc. | Display screen with metallized tapered waveguides |
WO2002025359A3 (en) * | 2000-09-19 | 2003-08-14 | Honeywell Int Inc | Display screen with metallized tapered waveguides |
EP1674900A1 (en) * | 2000-09-19 | 2006-06-28 | Honeywell International, Inc. | Display screen with metallised tapered waveguides |
US7515337B2 (en) | 2004-10-27 | 2009-04-07 | Seiko Epson Corporation | Screen, manufacturing method of screen, and projector |
JP2013058333A (ja) * | 2011-09-07 | 2013-03-28 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 照明器具用の光線制御カバー |
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