JPH0628942A - スイッチ故障検出方法 - Google Patents

スイッチ故障検出方法

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JPH0628942A
JPH0628942A JP4181941A JP18194192A JPH0628942A JP H0628942 A JPH0628942 A JP H0628942A JP 4181941 A JP4181941 A JP 4181941A JP 18194192 A JP18194192 A JP 18194192A JP H0628942 A JPH0628942 A JP H0628942A
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signal
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイヤル式シフトスイッチにおいて、該ダイ
ヤル式シフトスイッチから出力される4つの信号の組み
合わせよりなる組み合わせ信号が順次遷移していく場合
に、上記信号の出力回路を二重系にすることなく故障を
迅速に検出する。 【構成】 組み合わせ信号の遷移段階st1における比
較データcd1を作成しておく。比較データcd1は、
遷移前の組み合わせ信号におけるHigh状態の信号の
数である2つにより特定される遷移後の組み合わせ信号
におけるHigh状態の信号の数である1つを示す。そ
して、組み合わせ信号の遷移段階st1において、遷移
後の組み合わせ信号におけるHigh状態の信号の数を
比較データcd1が示す1つと比較し(ステップS
2)、High状態の信号の数が1つでない場合には上
記ダイヤル式シフトスイッチは故障していると判定する
(ステップS4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチ故障検出方法
に関し、特に、スイッチから出力される複数の信号の組
み合わせよりなる組み合わせ信号が順次遷移していく場
合における上記スイッチの故障検出方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、車両において、運転者の変速操作
による負担を軽減するために、自動変速機を搭載するも
のが多くなってきており、例えば、実開昭60−189
645号に記載されるように、シフト位置を指定するシ
フト位置指定信号がコントローラに入力されることによ
り、コントローラが上記シフト位置指定信号に基づいて
自動変速機を制御してシフトチェンジが行なわれるもの
が知られている。
【0003】さらに、最近、複数の信号の組み合わせよ
りなる組み合わせ信号を上記シフト位置指定信号として
出力するダイヤル式シフトスイッチがシフトレバーに代
わるものとして知られてきている。このようなダイヤル
式シフトスイッチの一例としては、回転自在のダイヤル
を備え、該ダイヤルが各シフト位置に対応するダイヤル
位置を有しており、ダイヤルが各シフト位置に対応する
ダイヤル位置に設定されると当該シフト位置を指定する
シフト位置指定信号としての複数の信号の組み合わせよ
りなる組み合わせ信号が出力されるものが知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ダイヤ
ル式シフトスイッチのダイヤルが、シフトチェンジが行
なわれるために、一のシフト位置に対応するダイヤル位
置から該ダイヤル位置の隣に位置する他のシフト位置に
対応するダイヤル位置まで回転される際に、このような
ダイヤルの回転操作に伴いダイヤル式シフトスイッチか
ら出力される複数の信号の組み合わせによりなる組み合
わせ信号がどのように遷移していくかを考慮した結果、
以下のようなことが判明した。
【0005】上記ダイヤル式シフトスイッチにおいて、
該ダイヤル式シフトスイッチから4つの信号φ1、φ
2、φ3及びφ4が出力され、該4つの信号φn(n=
1〜4)のそれぞれはHigh状態とLow状態との2
つの状態を持ち、4つの信号φn(n=1〜4)の組み
合わせよりなる組み合わせ信号が[α1,α2,α3,
α4]で表わされる(ここで、αn(n=1〜4)は、
信号φnの状態を示し、信号φnがHigh状態である
場合には“H”の値をとると共に信号φnがLow状態
である場合には“L”の値をとる)とすると、例えば、
ニュートラルレンジ(Nレンジ)を指定するシフト位置
指定信号は組み合わせ信号[L,H,H,L]で表わさ
れ、ドライブレンジ(Dレンジ)を指定するシフト位置
指定信号は組み合わせ信号[H,L,L,H]で表わさ
れる。
【0006】ここで、ダイヤルがNレンジに対応するダ
イヤル位置から該ダイヤル位置の隣に位置するDレンジ
に対応するダイヤル位置まで回転される際に、ダイヤル
の回転操作に伴って、4つの信号φn(n=1〜4)の
組み合わせによりなる組み合わせ信号[α1,α2,α
3,α4]は、各信号φn間においてLow状態からH
igh状態への遷移またはHigh状態からLow状態
への遷移のタイミングのずれが存在するため、Nレンジ
を指定するシフト位置指定信号としての[L,H,H,
L]から、[L,L,H,L]または[L,H,L,
L]に、次に[L,L,L,L]に、次に[H,L,
L,L]または[L,L,L,H]に、そして、Dレン
ジを指定するシフト位置指定信号としての[H,L,
L,H]に遷移していく。
【0007】このようなダイヤル式シフトスイッチにお
いて、該ダイヤル式シフトスイッチから出力される4つ
の信号φn(n=1〜4)の組み合わせよりなる組み合
わせ信号が上記のように順次遷移していく場合に断線や
ショート等の故障を迅速に検出する方法としては、各信
号φnを伝達し出力する回路を第1の回路と第2の回路
との二重系にして各信号φnに対応する第1及び第2の
回路における信号同志が常に同一であるか否かを調べて
同一でない場合には該ダイヤル式シフトスイッチは故障
していると判定するものが考慮される。
【0008】ところが、上記ダイヤル式シフトスイッチ
における故障検出方法においては、各信号φnを伝達し
出力する回路を二重系にするためコストアップに繋がり
回路が煩雑になるという問題点がある。
【0009】本発明は上記に鑑みなされたものであっ
て、スイッチから出力される複数の信号の組み合わせよ
りなる組み合わせ信号が順次遷移していく場合におい
て、スイッチを二重系にすることなくスイッチの故障を
迅速に検出することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、スイッチから出力される複数の信号の組
み合わせよりなる組み合わせ信号が順次遷移していく場
合において、組み合わせ信号の各遷移段階ごとに、当該
遷移段階における遷移後の組み合わせ信号を、当該遷移
段階における遷移前の組み合わせ信号により特定される
遷移後の組み合わせ信号と比較することにより、スイッ
チの故障の検出を行なうものである。
【0011】具体的に本発明が講じた解決手段は、スイ
ッチから出力される複数の信号の組み合わせよりなる組
み合わせ信号が順次遷移していく場合における上記スイ
ッチの故障検出方法を対象とし、上記組み合わせ信号の
各遷移段階ごとの、遷移前の組み合わせ信号により特定
される遷移後の組み合わせ信号を示す遷移段階別比較デ
ータを作成しておき、上記組み合わせ信号の各遷移段階
ごとに、当該遷移段階における遷移後の組み合わせ信号
を当該遷移段階に対応する上記遷移段階別比較データと
比較し、当該遷移後の組み合わせ信号が該遷移段階別比
較データと同一でない場合には上記スイッチは故障して
いると判定する構成とするものである
【0012】
【作用】上記の構成により、スイッチから出力される複
数の信号の組み合わせよりなる組み合わせ信号が順次遷
移していく場合において、組み合わせ信号の各遷移段階
ごとの遷移段階別比較データは、当該遷移段階における
遷移前の組み合わせ信号により特定される遷移後の組み
合わせ信号を示している。このため、組み合わせ信号の
各遷移段階ごとに、当該遷移段階における遷移後の組み
合わせ信号を当該遷移段階に対応する上記遷移段階別比
較データと比較することによりスイッチの故障を検出す
ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係るスイッチ故障
検出方法をダイヤル式シフトスイッチに適用した場合に
ついて説明する。
【0014】まず、上記実施例に係るスイッチ故障検出
方法が適用されたダイヤル式シフトスイッチについて説
明する。
【0015】上記ダイヤル式シフトスイッチは、回転自
在のダイヤルを備え、該ダイヤルは、シフト位置である
パーキングレンジ(Pレンジ)、リバースレンジ(Rレ
ンジ)、ニュートラルレンジ(Nレンジ)、ドライブレ
ンジ(Dレンジ)、セコンドギアレンジ(Sレンジ)及
びローギアレンジ(Lレンジ)にそれぞれ対応するダイ
ヤル位置dpP、dpR、dpN、dpD、dpS及び
dpLを有しており、ダイヤル位置dpPとdpRとは
互いに隣り合う位置にあり、ダイヤル位置dpRとdp
Nとは互いに隣り合う位置にあり、ダイヤル位置dpN
とdpDとは互いに隣り合う位置にあり、ダイヤル位置
dpDとdpSとは互いに隣り合う位置にあり、ダイヤ
ル位置dpSとdpLとは互いに隣り合う位置にある。
ダイヤルを回転させることにより、ダイヤル位置がdp
P、dpR、dpN、dpD、dpSまたはdpLに設
定される。
【0016】図5は上記ダイヤル式シフトスイッチにお
ける信号の出力回路を示し、ダイヤル式シフトスイッチ
は、4つの信号φ1、φ2、φ3及びφ4を常時出力し
ており、該4つの信号φn(n=1〜4)のそれぞれは
High状態(+v[V])とLow状態(0[V])
との2つの状態を持っている。swP、swR、sw
N、swD、swS及びswLはシフト位置指定信号ス
イッチであり、例えば、ダイヤルを回転させてダイヤル
位置がdpPに設定されるとシフト位置指定信号スイッ
チswPが閉塞状態になり且つswR、swN、sw
D、swS及びswLが開放状態となる。これにより、
信号φ3及びφ4の出力回路のみに電流が流れ、信号φ
3及びφ4は+v[V]即ちHigh状態となる一方、
信号φ1及びφ2は0[V]即ちLow状態のままであ
る。同様に、ダイヤル位置がdpRに設定されるとシフ
ト位置指定信号スイッチswRのみが閉塞状態になるた
め信号φ2及びφ4はHigh状態となる一方信号φ1
及びφ3はLow状態となり、ダイヤル位置がdpNに
設定されるとシフト位置指定信号スイッチswNのみが
閉塞状態になるため信号φ2及びφ3はHigh状態と
なる一方信号φ1及びφ4はLow状態となり、ダイヤ
ル位置がdpDに設定されるとシフト位置指定信号スイ
ッチswDのみが閉塞状態になるため信号φ1及びφ4
はHigh状態となる一方信号φ2及びφ3はLow状
態となり、ダイヤル位置がdpSに設定されるとシフト
位置指定信号スイッチswSのみが閉塞状態になるため
信号φ1及びφ3はHigh状態となる一方信号φ2及
びφ4はLow状態となり、ダイヤル位置がdpLに設
定されるとシフト位置指定信号スイッチswLのみが閉
塞状態になるため信号φ1及びφ2はHigh状態とな
る一方信号φ3及びφ4はLow状態となる。上記4つ
の信号φn(n=1〜4)の組み合わせよりなる組み合
わせ信号は[α1,α2,α3,α4]で表わされる。
ここで、αn(n=1〜4)は、信号φnの状態を示
し、信号φnがHigh状態である場合には“H”の値
をとる一方信号φnがLow状態である場合には“L”
の値をとるものとする。
【0017】
【表1】
【0018】表1は各シフト位置を指定するシフト位置
指定信号としての組み合わせ信号を示し、表1に示すよ
うに、Pレンジを指定するシフト位置指定信号としての
組み合わせ信号は[L,L,H,H]で表わされ、Rレ
ンジを指定するシフト位置指定信号としての組み合わせ
信号は[L,H,L,H]で表わされ、Nレンジを指定
するシフト位置指定信号としての組み合わせ信号は
[L,H,H,L]で表わされ、Dレンジを指定するシ
フト位置指定信号としての組み合わせ信号は[H,L,
L,H]で表わされ、Sレンジを指定するシフト位置指
定信号としての組み合わせ信号は[H,L,H,L]で
表わされ、Lレンジを指定するシフト位置指定信号とし
ての組み合わせ信号は[H,H,L,L]で表わされ
る。
【0019】ダイヤル式シフトスイッチは、ダイヤルが
回転されて各シフト位置に対応するダイヤル位置に設定
されることにより、当該シフト位置を指定するシフト位
置指定信号としての組み合わせ信号を出力する。上記シ
フト位置指定信号がコントローラに入力されることによ
り、コントローラが上記シフト位置指定信号に基づいて
自動変速機を制御してシフトチェンジが行なわれる。
【0020】次に、上記のようなダイヤル式シフトスイ
ッチにおいて、シフトチェンジが行なわれるために、ダ
イヤルが一のシフト位置に対応するダイヤル位置から該
ダイヤル位置の隣に位置する他のシフト位置に対応する
ダイヤル位置まで回転される際に、このようなダイヤル
の回転操作に伴いダイヤル式シフトスイッチから出力さ
れる4つの信号φn(n=1〜4)の組み合わせよりな
る組み合わせ信号がどのように遷移していくかを説明す
る。例えば、ダイヤルがダイヤル位置dpNから該ダイ
ヤル位置dpNの隣に位置するダイヤル位置dpDまで
回転される際には、ダイヤルの回転操作に伴って、4つ
の信号φn(n=1〜4)の組み合わせによりなる組み
合わせ信号[α1,α2,α3,α4]は、各信号φn
間においてLow状態からHigh状態への遷移または
High状態からLow状態への遷移のタイミングのず
れが存在するため、Nレンジを指定するシフト位置指定
信号としての[L,H,H,L]から、[L,L,H,
L]または[L,H,L,L]に、次に[L,L,L,
L]に、次に[H,L,L,L]または[L,L,L,
H]に、そして、Dレンジを指定するシフト位置指定信
号としての[H,L,L,H]に遷移していく。ここ
で、上記のように順次遷移していく組み合わせ信号にお
いて、各組み合わせ信号におけるHigh状態の信号φ
nの数に着目すると、High状態の信号φnの数は
2、1、0、1、2と遷移していく。ダイヤルが各シフ
ト位置に対応するダイヤル位置から当該ダイヤル位置の
隣に位置するシフト位置に対応するダイヤル位置まで回
転される際には、ダイヤルがダイヤル位置dpNから該
ダイヤル位置dpNの隣に位置するダイヤル位置dpD
まで回転される際に限らず、順次遷移していく組み合わ
せ信号におけるHigh状態の信号φnの数は2、1、
0、1、2と遷移していく。
【0021】次に、上記ダイヤル式シフトスイッチに適
用されたスイッチ故障検出方法について図面を基に説明
する。
【0022】上記スイッチ故障検出方法は、上記ダイヤ
ル式シフトスイッチにおいて、ダイヤルが各シフト位置
に対応するダイヤル位置から当該ダイヤル位置の隣に位
置するシフト位置に対応するダイヤル位置まで回転され
る際に、該ダイヤル式シフトスイッチが出力する4つの
信号φn(n=1〜4)のそれぞれを伝達し出力する回
路の断線やショート等の故障を検出するものである。
【0023】ダイヤル式シフトスイッチにおいて、ダイ
ヤルが一のシフト位置に対応するダイヤル位置から該ダ
イヤル位置の隣に位置する他のシフト位置に対応するダ
イヤル位置まで回転される際に、ダイヤルの回転操作に
伴って順次遷移していく組み合わせ信号におけるHig
h状態の信号φnの数は、正常時には、上記のように、
2、1、0、1、2と遷移していく。ダイヤルの回転操
作開始直後において、組み合わせ信号におけるHigh
状態の信号φnの数が2つから1つに遷移する段階を遷
移段階st1とし、ダイヤルの回転操作前半時におい
て、組み合わせ信号におけるHigh状態の信号φnの
数が1つから0に遷移する段階を遷移段階st2とし、
ダイヤルの回転操作後半時において、組み合わせ信号に
おけるHigh状態の信号φnの数が0から1つに遷移
する段階を遷移段階st3とし、ダイヤルの回転操作終
了直前において、組み合わせ信号におけるHigh状態
の信号φnの数が1つから2つに遷移する段階を遷移段
階st4とする。
【0024】上記スイッチ故障検出方法の前処理とし
て、組み合わせ信号の各遷移段階ごとに、遷移前の組み
合わせ信号により特定される遷移後の組み合わせ信号を
示す遷移段階別比較データを作成しておく。ここで、組
み合わせ信号におけるHigh状態の信号φnの数に着
目すると、上記遷移段階別比較データは、遷移前の組み
合わせ信号におけるHigh状態の信号φnの数により
特定される遷移後の組み合わせ信号におけるHigh状
態の信号φnの数を示している。従って、遷移段階st
1における遷移段階別比較データである比較データcd
1は、遷移前の組み合わせ信号におけるHigh状態の
信号φnの数である2つにより特定される遷移後の組み
合わせ信号におけるHigh状態の信号φnの数である
1つを示し、遷移段階st2における遷移段階別比較デ
ータである比較データcd2は、遷移前の組み合わせ信
号におけるHigh状態の信号φnの数である1つによ
り特定される遷移後の組み合わせ信号におけるHigh
状態の信号φnの数である0を示し、遷移段階st3に
おける遷移段階別比較データである比較データcd3
は、遷移前の組み合わせ信号におけるHigh状態の信
号φnの数である0により特定される遷移後の組み合わ
せ信号におけるHigh状態の信号φnの数である1つ
を示し、遷移段階st4における遷移段階別比較データ
である比較データcd4は、遷移前の組み合わせ信号に
おけるHigh状態の信号φnの数である1つにより特
定される遷移後の組み合わせ信号におけるHigh状態
の信号φnの数である2つを示すことになる。
【0025】上記スイッチ故障検出方法においては組み
合わせ信号の各遷移段階において以下のような故障検出
処理を行なう。
【0026】図1は、ダイヤルの回転操作開始直後の遷
移段階st1における故障検出処理を示し、同図に示す
ように、まず、ステップS1の処理は組み合わせ信号に
おいてHigh状態の信号φnの数が2つであるか否か
を判定する処理であり、High状態の信号φnの数が
2つである場合には組み合わせ信号がまだ遷移前である
と判定して遷移するまでステップS1の判定を繰り返す
一方、High状態の信号φnの数が2つでない場合に
は組み合わせ信号が遷移したと判定してステップS2の
処理に移る。次に、ステップS2の処理は遷移後の組み
合わせ信号におけるHigh状態の信号φnの数が比較
データcd1が示す数である1つであるか否かを判定す
る処理であり、遷移後の組み合わせ信号におけるHig
h状態の信号φnの数が1つである場合には遷移段階s
t2における故障検出処理に移る(ステップS3)。一
方、遷移後の組み合わせ信号におけるHigh状態の信
号φnの数が1つでない場合には、ダイヤル式シフトス
イッチが故障していると判定して、車両が走行中の場合
にはシフト位置が強制的にDレンジに設定され、車両が
停止中の場合にはシフト位置が強制的にNレンジに設定
される(ステップS4)。
【0027】図2は、ダイヤルの回転操作前半時の遷移
段階st2における故障検出処理を示し、同図に示すよ
うに、まず、ステップS5の処理は組み合わせ信号にお
いてHigh状態の信号φnの数が1つであるか否かを
判定する処理であり、High状態の信号φnの数が1
つである場合には組み合わせ信号がまだ遷移前であると
判定して遷移するまでステップS5の判定を繰り返す一
方、High状態の信号φnの数が1つでない場合には
組み合わせ信号が遷移したと判定してステップS6の処
理に移る。次に、ステップS6の処理は遷移後の組み合
わせ信号におけるHigh状態の信号φnの数が比較デ
ータcd2が示す数である0であるか否かを判定する処
理であり、遷移後の組み合わせ信号におけるHigh状
態の信号φnの数が0である場合には遷移段階st3に
おける故障検出処理に移る(ステップS7)。一方、遷
移後の組み合わせ信号におけるHigh状態の信号φn
の数が0でない場合には、ダイヤル式シフトスイッチが
故障していると判定して、車両が走行中の場合にはシフ
ト位置が強制的にDレンジに設定され、車両が停止中の
場合にはシフト位置が強制的にNレンジに設定される
(ステップS8)。
【0028】図3は、ダイヤルの回転操作後半時の遷移
段階st3における故障検出処理を示し、同図に示すよ
うに、まず、ステップS9の処理は組み合わせ信号にお
いてHigh状態の信号φnの数が0であるか否かを判
定する処理であり、High状態の信号φnの数が0で
ある場合には組み合わせ信号がまだ遷移前であると判定
して遷移するまでステップS9の判定を繰り返す一方、
High状態の信号φnの数が0でない場合には組み合
わせ信号が遷移したと判定してステップS10の処理に
移る。次に、ステップS10の処理は遷移後の組み合わ
せ信号におけるHigh状態の信号φnの数が比較デー
タcd3が示す数である1つであるか否かを判定する処
理であり、遷移後の組み合わせ信号におけるHigh状
態の信号φnの数が1つである場合には遷移段階st4
における故障検出処理に移る(ステップS11)。一
方、遷移後の組み合わせ信号におけるHigh状態の信
号φnの数が1つでない場合には、ダイヤル式シフトス
イッチが故障していると判定して、車両が走行中の場合
にはシフト位置が強制的にDレンジに設定され、車両が
停止中の場合にはシフト位置が強制的にNレンジに設定
される(ステップS12)。
【0029】図4は、ダイヤルの回転操作終了直前の遷
移段階st4における故障検出処理を示し、同図に示す
ように、まず、ステップS13の処理は組み合わせ信号
においてHigh状態の信号φnの数が1つであるか否
かを判定する処理であり、High状態の信号φnの数
が1つである場合には組み合わせ信号がまだ遷移前であ
ると判定して遷移するまでステップS13の判定を繰り
返す一方、High状態の信号φnの数が1つでない場
合には組み合わせ信号が遷移したと判定してステップS
14の処理に移る。次に、ステップS14の処理は遷移
後の組み合わせ信号におけるHigh状態の信号φnの
数が比較データcd4が示す数である2つであるか否か
を判定する処理であり、遷移後の組み合わせ信号におけ
るHigh状態の信号φnの数が2つである場合には遷
移段階st1における故障検出処理に移る(ステップS
15)。一方、遷移後の組み合わせ信号におけるHig
h状態の信号φnの数が2つでない場合には、ダイヤル
式シフトスイッチが故障していると判定して、車両が走
行中の場合にはシフト位置が強制的にDレンジに設定さ
れ、車両が停止中の場合にはシフト位置が強制的にNレ
ンジに設定される(ステップS16)。
【0030】上記のようなスイッチ故障検出方法におい
ては、例えば、車両が停止状態から運転状態に移行され
ようとして、ダイヤル式シフトスイッチにおいて、シフ
トダイヤルがダイヤル位置dpNからダイヤル位置dp
Dまで回転される際に、ダイヤルの回転操作開始直後に
信号φ1を出力する回路がショートを起こし該信号φ1
がLow状態からHigh状態に遷移することにより、
組み合わせ信号が[L,H,H,L]から[H,H,
H,L]に遷移したとすると、図1に示される遷移段階
st1における故障検出処理のステップS2の判定がN
Oとなり、ダイヤル式シフトスイッチシフトの故障が検
出されシフト位置が強制的にNレンジに設定される(ス
テップS4)。
【0031】また、例えば、車両が走行中にシフト位置
がSレンジからDレンジにシフトチェンジされようとし
て、ダイヤル式シフトスイッチにおいて、ダイヤルがダ
イヤル位置dpSからダイヤル位置dpDまで回転され
る際に、ダイヤルの回転操作終了直前に信号φ4を出力
する回路が断線を起こし該信号φ4がHigh状態から
Low状態に遷移することにより、組み合わせ信号が
[L,L,L,H]から[L,L,L,L]に遷移した
とすると、図4に示される遷移段階st4における故障
検出処理のステップS14の判定がNOとなり、ダイヤ
ル式シフトスイッチシフトの故障が検出されシフト位置
が強制的にDレンジに設定される(ステップS16)。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るスイ
ッチ故障検出方法によると、スイッチから出力される複
数の信号の組み合わせよりなる組み合わせ信号が順次遷
移していく場合において、組み合わせ信号の各遷移段階
ごとに、当該遷移段階における遷移後の組み合わせ信号
を、当該遷移段階における遷移前の組み合わせ信号によ
り特定される遷移後の組み合わせ信号と比較することに
より、スイッチの故障を検出することができる。従っ
て、スイッチを二重系にすることなくスイッチの故障を
迅速に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るスイッチ故障検出方法
の遷移段階st1における故障検出処理の流れを示すフ
ローチャート図である。
【図2】上記実施例に係るスイッチ故障検出方法の遷移
段階st2における故障検出処理の流れを示すフローチ
ャート図である。
【図3】上記実施例に係るスイッチ故障検出方法の遷移
段階st3における故障検出処理の流れを示すフローチ
ャート図である。
【図4】上記実施例に係るスイッチ故障検出方法の遷移
段階st4における故障検出処理の流れを示すフローチ
ャート図である。
【図5】上記実施例に係るスイッチ故障検出方法が適用
されるダイヤル式シフトスイッチにおける信号の出力回
路を示す電気回路図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチから出力される複数の信号の組
    み合わせよりなる組み合わせ信号が順次遷移していく場
    合における上記スイッチの故障検出方法であって、 上記組み合わせ信号の各遷移段階ごとの、遷移前の組み
    合わせ信号により特定される遷移後の組み合わせ信号を
    示す遷移段階別比較データを作成しておき、 上記組み合わせ信号の各遷移段階ごとに、当該遷移段階
    における遷移後の組み合わせ信号を当該遷移段階に対応
    する上記遷移段階別比較データと比較し、当該遷移後の
    組み合わせ信号が該遷移段階別比較データと同一でない
    場合には上記スイッチは故障していると判定することを
    特徴とするスイッチ故障検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114137404A (zh) * 2021-11-23 2022-03-04 深圳供电局有限公司 一种电力变压器调压开关的检修方法及系统

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