JPH06288439A - 伝動ベルト - Google Patents

伝動ベルト

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JPH06288439A
JPH06288439A JP8398692A JP8398692A JPH06288439A JP H06288439 A JPH06288439 A JP H06288439A JP 8398692 A JP8398692 A JP 8398692A JP 8398692 A JP8398692 A JP 8398692A JP H06288439 A JPH06288439 A JP H06288439A
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transmission belt
polyol
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powder
polyethylene
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Yoshio Taguchi
善男 田口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐摩耗性にすぐれ、高温環境下に高負荷高速駆
動した場合にも切断せず、長寿命を有するウレタンエラ
ストマーからなる伝動ベルトを提供するにある。 【構成】ポリエチレンやポリプロピレンのようなポリオ
レフインの粉末を分散させたウレタンエラストマーから
伝動ベルトを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐摩耗性にすぐれ、高
温環境下に長寿命を有するウレタンエラストマーからな
る伝動ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】ウレタンエラストマーからなる伝動ベル
トは、従来、種々の用途に用いられているが、高温環境
下に高負荷高速駆動した場合に摩耗疲労によつてベルト
が切断し、寿命が短い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のウレ
タンエラストマーからなる伝動ベルトにおける上記した
ような問題を解決するためになされたものであつて、耐
摩耗性にすぐれ、高温環境下に高負荷高速駆動した場合
にも切断せず、長寿命を有する伝動ベルトを提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による伝動ベルト
は、ポリオレフイン粉末を分散させたウレタンエラスト
マーからなることを特徴とする。本発明によるかかる伝
動ベルトは、好ましくは、ポリオレフイン粉末を分散さ
せた末端イソシアネート基のウレタンプレポリマーを鎖
延長剤と共に所定の金型に注入し、加熱硬化させること
によつて得ることができる。末端イソシアネート基のウ
レタンプレポリマーは、一般に、ポリオールに対して過
剰のポリイソシアネートを反応させることによつて得る
ことができる。
【0005】本発明において、前記ウレタンプレポリマ
ーを調製するためのポリイソシアネートとしては、特
に、限定されるものではないが、例えば、ジフエニルメ
タンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ト
ルイジンジイソシアネート、キシリジンジイソシアネー
ト、ナフタレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジシクロ
ヘキシルメタンジイソシアネート、p−フエニレンジイ
ソシアネート等が好ましく用いられる。
【0006】ポリオールも、特に、限定されるものでは
なく、種々のポリエステルポリオールやポリエーテルポ
リオール、ラクトンポリオール等が適宜に用いられる。
かかるポリエステルポリオールとして、例えば、アジピ
ン酸、セバシン酸、スベリン酸、ブラシリン酸、コハク
酸等の炭素数2〜20の脂肪族ジカルボン酸、テレフタ
ル酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸等を多塩基
酸成分とし、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ペンタングリコール、ヘキサ
ングリコール、ネオペンチルグリコール等の炭素数2〜
6の脂肪族グリコール、ジエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコール等のポリアルキレングリコール等をポ
リオール成分とするポリエステルポリオールが好ましく
用いられる。
【0007】具体的には、例えば、ポリエチレンアジペ
ートポリオール、ポリブチレンアジペートポリオール、
ポリエチレンポリプロピレンアジペートポリオール等の
アジペート系ポリオール、テレフタル酸系ポリエステル
ポリオール等が好ましく用いられる。ポリエーテルポリ
オールとしては、例えば、ポリオキシエチレンポリオー
ル、ポリオキシプロピレンポリオール、ポリオキシテト
ラメチレンポリオール等が好ましく用いられる。
【0008】上記以外にも、例えば、ポリカーボネート
ポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリベンタジ
エンポリオール、ヒマシ油系ポリオール等も用いられ
る。本発明による伝動ベルトは、好ましくは、前述した
プレポリマーを用いる方法によつて得ることができる
が、このプレポリマー法以外にも、種々の方法によつて
得ることができる。
【0009】例えば、ポリオールにポリオレフイン粉末
を混合分散させ、この混合物にポリイソシアネートと鎖
延長剤とを加え、所定の金型に注入して、加熱硬化させ
てもよい。別の方法として、ポリオール、ポリイソシア
ネート及び鎖延長剤からなる混合物にポリオレフイン粉
末を混合分散させ、この混合物を所定の金型に注入し
て、加熱硬化させてもよい。更に別の方法として、鎖延
長剤とポリオレフイン粉末との混合物を調製し、これを
ポリオールとポリイソシアネートとに混合し、かくして
得られた混合物を所定の金型に注入して、加熱硬化させ
てもよい。かかる方法において、ポリイソシアネートや
ポリオールとしては、前述したものを用いることができ
る。
【0010】本発明において、ポリオレフイン粉末とし
ては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンの粉末が
好適に用いられる。特に、本発明においては、平均分子
量が5000以上、融点又は軟化点が50〜250℃、
好ましくは80〜200℃の範囲にあり、粒径が500
μm以下、好ましくは100μm以下であるポリオレフ
イン粉末が好ましく用いられる。その配合量は、得られ
るウレタンエラストマー100重量部に対して、通常、
1〜50重量部の範囲であり、好ましくは10〜30重
量部の範囲である。
【0011】上記鎖延長剤には、脂肪族又は芳香族ジオ
ールや、脂肪族又は芳香族ジアミン等が好ましく用いら
れる。脂肪族ジオールとしては、例えば、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコ
ール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール
等を挙げることができる。また、芳香族ジオールとして
は、例えば、(p−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、テ
レフタル酸ヒドロキシエチル、ビスフエノールAのヒド
ロキシエチルエステル、ビス(p−ヒドロキシエトキシ
フエニル)スルホン等を挙げることができる。
【0012】他方、脂肪族ジアミンとしては、エチレン
ジアミン、ヘキサメチレンジアミン、イソホロンジアミ
ン等を挙げることができる。芳香族ジアミンとしては、
例えば、4,4'−ジアミノジフエニルメタン、3,3'−ジク
ロロ−4,4'−ジアミノジフエニルメタン等を挙げること
ができる。ウレタンプレポリマーの加熱硬化に際して、
鎖延長剤は、鎖延長剤の有する活性水酸基とウレタンプ
レポリマーの有するイソシアネート基との化学当量比、
即ち、水酸基/イソシアネート基当量比が0.9〜1.4、
好ましくは0.95〜1.1の範囲になるように用いられ
る。
【0013】本発明による伝動ベルトは、好ましくは、
抗張体が埋設される。この抗張体としては、スチールコ
ード、ポリエステル繊維コード、芳香族アミド繊維コー
ド等が好ましく用いられるが、これらに限定されるもの
ではない。更に、伝動ベルトの製造に際して、必要に応
じて、フタル酸ジオクチル、アジピン酸ジオクチル等の
可塑剤、顔料、触媒、酸化防止剤等を含有させてもよ
い。
【0014】ウレタンエラストマーを得る際の加熱硬化
温度は、通常、室温乃至200℃、好ましくは50〜1
50℃である。例えば、前述したプレポリマー法による
場合、予め抗張体を挿入した金型内にポリオレフイン粉
末を分散させたウレタンプレポリマーを鎖延長剤と共に
注入し、室温乃至200℃、好ましくは50〜150℃
の温度に加熱硬化させ、この後、更に後硬化させること
によつて、抗張体を埋設した伝動ベルトを得ることがで
きる。
【0015】
【発明の効果】本発明による伝動ベルトは、ポリオレフ
イン粉末を分散させたウレタンエラストマーからなり、
ポリオレフイン粉末がウレタンエラストマーからなる伝
動ベルトの摩擦係数を低減させ、潤滑性を高めて、耐摩
耗性を改善するので、高温環境下において、高負荷高速
駆動した場合にも長寿命を有する。
【0016】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。 実施例1 接着処理した芳香族ポリアミド(デユポン社製ケブラ
ー)コードを内径100mmの円柱状の金型(内型)に0.
5mmピツチで螺旋状に巻き付けた後、この金型を円柱状
の金型(外型)に挿入し、80℃に予熱した。
【0017】次に、ポリオキシテトラメチレングリコー
ル(平均分子量2000)と2,4−トリレンジイソシア
ネートからのプレポリマー(イソシアネート基含有量3.
6重量%)100重量部に対してポリエチレン粉末(エ
アープロダクツ社製PRIMAX UH−1250、融
点147℃)15重量部を加え、80℃で混合し、分散
させた。この混合物に溶融させた3,3'−ジクロロ−4,4'
−ジアミノジフエニルメタン11重量部を加え、混合し
た後、脱泡させた。
【0018】先に予熱した金型に上記脱泡した混合物を
注入し、100℃で30分間加熱硬化させた。この後、
脱泡し、オーブン中で100℃の温度で10時間、加熱
し、後硬化させて、内部にケブラーコードを抗張体とし
て有する厚さ1.2mmの平ベルトを得た。この平ベルトを
直径20mmの金属製駆動プーリーと直径20mmの金属製
従動プーリーの間に掛けわたし、100℃の温度条件下
に従動プーリー側に10Kgの張力を加え、駆動プーリー
を2500rpm で回転させて、高温下におけるベルトの
耐摩耗性の評価指標として損傷時間を測定したところ、
135時間であつた。 実施例2 実施例1において、ポリエチレン粉末を30重量部用い
た以外は、実施例1と同様にして、内部にケブラーコー
ドを抗張体として有する厚さ1.2mmの平ベルトを得た。
【0019】この平ベルトについて、実施例1と同様に
して、高温下におけるベルトの耐摩耗性の評価指標とし
て損傷時間を測定したところ、146時間であつた。 比較例1 実施例1において、ポリエチレン粉末をプレポリマーに
混合しなかつた以外は、実施例1と同様にして、内部に
ケブラーコードを抗張体として有する厚さ1.2mmの平ベ
ルトを得た。
【0020】この平ベルトについて、実施例1と同様に
して、高温下におけるベルトの耐摩耗性の評価指標とし
て損傷時間を測定したところ、40時間であつた。以上
の結果から、本発明による伝動ベルトが高温環境下に高
負荷で高速駆動した場合にも長寿命を有することが示さ
れる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフイン粉末を分散させたウレタン
    エラストマーからなることを特徴とする伝動ベルト。
  2. 【請求項2】ポリオレフインがポリエチレン又はポリプ
    ロピレンであることを特徴とする請求項1記載の伝動ベ
    ルト。
  3. 【請求項3】抗張体を埋設してなることを特徴とする請
    求項1又は2記載の伝動ベルト。
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