JPH0628837A - ディスクドライブ装置のフロントパネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外径の異なるディスクカートリッジが挿入又
は排出可能に構成され、かつ挿入時に外形に対応するセ
ット位置にディスクカートリッジをガイドするフロント
パネルを提供する。 【構成】 挿入排出口12には、挿入方向に対して直交す
る幅方向において3.5インチのディスクカートリッジ51
の幅より僅かに広いガイド形状部12a及び5.25インチの
ディスクカートリッジ(図示省略)の幅より僅かに広いガ
イド形状部12bが形成されており、挿入時にディスクカ
ートリッジは、外径に対応するガイド形状部12a，12bに
よって装置内部のセット位置にガイドされる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクドライブ装
置，光磁気ディスクドライブ装置等のディスクドライブ
装置における外装の一部を構成し、記録ディスクを収納
したディスクカートリッジを挿入又は排出する開口部を
備えたディスクドライブ装置のフロントパネルに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、光ディスクドライブ装置，光磁気
ディスクドライブ装置等のディスクドライブ装置の発展
にはめざましいものがあり、この発展に伴い各種の規格
の記録ディスクが普及している。例えば光ディスクドラ
イブ装置において、外径が異なる記録ディスクであるＬ
Ｄ(レーザディスク)及びＣＤ(コンパクトディスク)に対
応して情報を再生できるディスクドライブ装置の需要が
高まっている。上記の従来のディスクドライブ装置は、
記録ディスクをトレイに載置し、記録ディスクがトレイ
によってローディング位置に搬送され、又はローディン
グ位置から外部に搬送される形式のものであった。

【０００３】一方、ディスクドライブ装置には、ディス
クカートリッジに収納された記録ディスクに対して情報
を記録再生するカートリッジ式ディスクドライブ装置が
ある。記録ディスクをカートリッジケース内に収納する
ことにより記録ディスクに対する塵埃付着及び外部損傷
を防止できる。高密度の情報を記録ディスクに対して記
録再生するためには、塵埃付着及び外部損傷を確実に防
止することが必要であり、カートリッジ式ディスクドラ
イブ装置は、情報の高密度記録再生化という点において
非常に有利である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなディスクカートリッジは、アクセス窓を開閉する
防塵シャッタを備えており、カートリッジ式ディスクド
ライブ装置においては、ローディング動作及びアンロー
ディング動作に連動させて前記防塵シャッタを開放又は
閉鎖させる必要があるため、ローディング機構が複雑と
なるという問題が生じる。このため、異なる種類の複数
の記録ディスクに対して記録再生可能なカートリッジ式
ディスクドライブ装置は、現時点において一般化されて
いない。しかし今後、異なる種類の複数の記録ディスク
に対応可能なカートリッジ式ディスクドライブ装置は、
普及することが十分予想されるため、このようなカート
リッジ式ディスクドライブ装置において適用可能な各種
の部材の開発が急務となっている。

【０００５】本発明の目的は、上記の課題を解決するた
め外形の異なるディスクカートリッジが挿入又は排出可
能に構成され、かつ挿入時に外形に対応するセット位置
にディスクカートリッジをガイドするディスクドライブ
装置のフロントパネルを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、ディスクカートリッジが挿入又は排出さ
れ、かつ挿入時にディスクカートリッジをセット位置に
ガイドする挿入排出口を備えたディスクドライブ装置の
フロントパネルにおいて、前記挿入排出口に異なる開口
幅の複数のガイド形状部を設け、前記開口幅に対応する
外形のディスクカートリッジの挿入を可能にしたことを
特徴とする。

【０００７】またディスクカートリッジが挿入又は排出
される挿入排出口と、この挿入排出口に配置されてディ
スクカートリッジの挿入排出動作に連動して、開放又は
閉鎖するフロントドアとを備えたディスクドライブ装置
のフロントパネルにおいて、前記フロントドアに独立し
て開閉可能な異なるパネル幅の複数のドアパネルを設
け、前記パネル幅に対応する外形のディスクカートリッ
ジの挿入排出を可能にしたことを特徴とする。さらに前
記フロントドアにおいて第１のパネル幅の前記ドアパネ
ルに欠成部を形成し、この欠成部に前記第１のパネル幅
より狭いパネル幅のドアパネルを配置したことを特徴と
する。さらに前記挿入排出口に異なる開口幅の複数のガ
イド形状部を設け、前記開口幅に対応する外形のディス
クカートリッジの挿入を可能にしたことを特徴とする。
さらに第１のパネル幅に対応する外形のディスクカート
リッジの排出動作に連動して第１のパネル幅の前記ドア
パネルに係合して第１のパネル幅のドアパネルを閉鎖位
置に拘束し、かつ第１のパネル幅に対応する外形のディ
スクカートリッジの挿入動作に連動して第１のパネル幅
のドアパネルに対して非係合状態となる拘束手段を設け
たことを特徴とする。

【０００８】さらに前記挿入排出口から挿入されたディ
スクカートリッジを検知する検知手段からの検知信号に
対応してディスクカートリッジの種類を表示する表示部
を備えたことを特徴とする。

【０００９】

【作用】上記の手段によれば、異なる開口幅の複数のガ
イド形状部によって、挿入時にガイド形状部の開口幅に
対応するディスクカートリッジがセット位置にガイドさ
れる。

【００１０】また異なるパネル幅の複数のドアパネルに
よって、ディスクカートリッジの挿入排出動作に連動し
てディスクカートリッジの外形に対応するパネル幅のド
アパネルが開放又は閉鎖される。さらに第１のパネル幅
のドアパネルの欠成部に第１のパネル幅より狭いパネル
幅のドアパネルを配置することにより、挿入排出口を拡
大することなく挿入排出口に複数のドアパネルが配置さ
れる。さらに異なる開口幅の複数のガイド形状部によっ
て、挿入時にガイド形状部の開口幅に対応するディスク
カートリッジがセット位置にガイドされる。さらに拘束
手段によって、第１のパネル幅に対応する外形のディス
クカートリッジの排出動作に連動して第１のパネル幅の
ドアパネルが閉鎖位置に拘束され、かつ挿入動作に連動
して第１のパネル幅のドアパネルが開閉可能になる。

【００１１】さらに表示部によって、検知手段からの検
知信号が入力することによりディスクカートリッジの種
類が表示される。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。

【００１３】図２は本発明の第１実施例であるフロント
パネルを示す斜視図、図１及び図３は本実施例における
ディスクカートリッジ挿入時の説明図である。

【００１４】フロントパネル10は、図示しないカートリ
ッジ式ディスク装置における外装の一部を構成するもの
であり、このカートリッジ式ディスクドライブ装置は、
3.5インチ又は5.25インチの記録ディスクに対して光学
的又は磁気的に情報を記録再生可能であるものとする。

【００１５】11はパネル本体、12はパネル本体11に形成
された挿入排出口、13は挿入排出口12に配置されたフロ
ントドア、14は装置内部のローディング機構(図示省略)
と係合しているイジェクトボタン、15a及び15bはＬＥＤ
(発光ダイオード)である。

【００１６】また図１に示したディスクカートリッジ51
は内部に3.5インチの記録ディスク(図示省略)を収納
し、図３に示したディスクカートリッジ52は内部に5.25
インチの情報ディスク(図示省略)を収納している。

【００１７】挿入排出口12には、挿入排出方向に対して
直交する幅方向において3.5インチのディスクカートリ
ッジ51の幅より僅かに広いガイド形状部12a及び5.25イ
ンチのディスクカートリッジ52の幅より僅かに広いガイ
ド形状部12bとが形成されている。さらに挿入排出口12
には、両側面の上端部付近の回動軸(図示省略)を中心と
して回動自在に防塵用のフロントドア13が配置されてお
り、このフロントドア13は、挿入排出口12を略密閉する
閉鎖位置にバネ等の弾性部材(図示省略)の付勢力によっ
て保持されている。

【００１８】ディスクカートリッジ51の挿入時にユーザ
は、図１に示すようにガイド形状部12aの開口部内にお
ける上面及び両側面の延長面に対してディスクカートリ
ッジ51の下面及び両側面が略一致する位置にディスクカ
ートリッジ51を位置合わせし、次にディスクカートリッ
ジ51をフロントドア13に当接させ、かつ弾性部材の付勢
力に抗してフロントドア13を拡開して内部に挿入する。
挿入時においてユーザは、ディスクカートリッジ51の下
面をガイド形状部12aに接触させ、かつ両側面をガイド
形状部12aに接触又は近接させた状態でディスクカート
リッジ51を装置内部に挿入する。

【００１９】またディスカートリッジ52の挿入時にユー
ザは、図３に示すようにガイド形状部12bの開口部内に
おける上面及び両側面の延長面に対してディスクカート
リッジ52の下面及び両側面が略一致する位置に位置合わ
せし、次にディスクカートリッジ52を挿入方向に移動さ
せる。この時、図１に基づいて説明した場合と同様にユ
ーザは、ディスクカートリッジ52の下面をガイド形状部
12bに接触させ、かつ両側面をガイド形状部12bに接触又
は近接させた状態でディスクカートリッジ52を装置内部
に挿入する。

【００２０】一般にカートリッジ式ディスクドライブ装
置は、外部から所定のセット位置に挿入されたディスク
カートリッジを記録ディスクに対して記録再生可能なロ
ーディング位置に移動させ、又はイジェクトボタン14を
押下されることによりディスクカートリッジ51，52をロ
ーディング位置から取出し可能な排出位置に移動させる
ローディング機構を備える。3.5インチ及び5.25インチ
の記録ディスクに対して記録再生可能なカートリッジ式
ディスクドライブ装置においてユーザは、ディスクカー
トリッジ51又はディスクカートリッジ52をそれぞれディ
スクカートリッジ51，52の種類に対応するセット位置に
確実にセットしなければならない。

【００２１】ディスクカートリッジ51，52をガイド形状
部12a，12bに接触又は近接させた状態で装置内部に挿入
していくことにより、ディスクカートリッジ51，52をガ
イド形状部12a，12bによってローディング機構における
ディスクカートリッジ51，52に対応するそれぞれのセッ
ト位置にガイドできるため、ユーザはディスクカートリ
ッジ51，52を所定のセット位置に確実にセットできる。

【００２２】またフロントドア13は、ディスクカートリ
ッジ51，52が装置内部にあるときに開放位置に保持さ
れ、ディスクカートリッジ51，52が排出位置から外部に
取出されることにより、弾性部材の付勢力によって閉鎖
位置に復帰する。

【００２３】図４は本発明の第２実施例であるフロント
パネルを示す斜視図、図５及び図６は本実施例における
ディスクカートリッジ挿入時の説明図であり、図１乃至
図３に基づいて説明した部材に対応する部材については
同一符号を付して説明を省略する。

【００２４】フロントパネル20は、カートリッジ式ディ
スクドライブ装置における外装の一部を構成するもので
ある。

【００２５】挿入排出口12には、幅方向においてディス
クカートリッジ51の幅と略同一幅に形成されたドアパネ
ルである第１フロントドア23a及びディスクカートリッ
ジ52の幅と略同一幅に形成されたドアパネルである第２
フロントドア23bとが配置されている。第１フロントド
ア23aは、第１フロントドア23aが開放することにより第
１フロントドア23aより僅かに広く形成された開口部と
なる第２フロントドア23bの欠成部23cを開放又は閉鎖す
るように取付られ、第１フロントドア23aと第２フロン
トドア23bとは一体に形成され、かつそれぞれが独立し
て開閉できるように構成されている。ここで第１のフロ
ンドドア23aと第２フロントドア23bとは、それぞれ両側
面の上端部付近の回動軸(図示省略)を中心として回動自
在に構成されており、第１フロントドア23aは、欠成部2
3cを略密閉する閉鎖位置に弾性部材(図示省略)の付勢力
によって保持され、第２フロントドア23bは、第１フロ
ントドア23aと共に挿入排出口12を略密閉する閉鎖位置
に弾性部材(図示省略)の付勢力によって保持されてい
る。また第２フロントドア23bの弾性部材の付勢力は、
第１フロントドア23aの弾性部材の付勢力より強く構成
されている。

【００２６】ディスクカートリッジ51の挿入時にはユー
ザは、図５に示すように第１フロントドア23aに対して
前面を対向させる位置にディスクカートリッジ51を位置
合わせし、次にディスクカートリッジ51を挿入方向に移
動させる。ディスクカートリッジ51は、第１フロントド
ア23aに当接し、かつ弾性部材の付勢力に抗して第１フ
ロントドア23aを拡開して内部に挿入される。ディスク
カートリッジ51の挿入時において、第１フロントドア23
aの弾性部材の付勢力が第２フロントドア23bの弾性部材
の付勢力より弱いため、第１フロントドア23aは優先的
に開放し、またユーザは、ディスクカートリッジ51より
僅かに広い幅の欠成部23c及び挿入排出口12の開口部内
の上面の一部によってガイドされた状態でディスクカー
トリッジ51を内部に挿入する。

【００２７】ディスクカートリッジ52の挿入時にユーザ
は、図６に示すように第２フロントドア23bに対してデ
ィスクカートリッジ52の前面を対向させる位置にディス
クカートリッジ52を位置合わせし、次にディスクカート
リッジ52を挿入方向に移動させる。ディスクカートリッ
ジ52は、第２フロントドア23bに当接し、かつ第２フロ
ントドア23bの付勢力に抗して第１フロントドア23aと一
体に形成された第２フロントドア23bを拡開して内部に
挿入される。ディスクカートリッジ52の挿入時において
ユーザは、ディスクカートリッジ52より僅かに広い幅の
挿入排出口12の上面及び両側面によってガイドされた状
態でディスクカートリッジ52を内部に挿入していく。

【００２８】挿入時に第１フロントドア23aを拡開して
欠成部23cからディスクカートリッジ51を内部に挿入す
ることにより、欠成部23c及び挿入排出口12の一部によ
ってディスクカートリッジ51に対応する所定のセット位
置にガイドできるため、ユーザはディスクカートリッジ
51を所定のセット位置に確実にセットでき、さらに挿入
排出口12における開口面積を必要最小のものにすること
ができるため、装置内部に塵埃が侵入することを抑制で
きる。また挿入時に第１フロントドア23aと一体の第２
フロントドア23bを拡開して挿入排出口12からディスク
カートリッジ52を内部に挿入することにより、挿入排出
口12によってディスクカートリッジ52に対応する所定の
セット位置にガイドできるため、ユーザはディスクカー
トリッジ52を所定のセット位置に確実にセットできる。

【００２９】第１フロントドア23aは、ディスクカート
リッジ51が装置内部にあるとき開放位置に保持され、デ
ィスクカートリッジ51が排出位置から外部に取出される
ことにより、弾性部材の付勢力によって閉鎖位置に復帰
する。また第１フロントドア51と一体の第２フロントド
ア23bも同様に、ディスクカートリッジ52が装置内部に
おるとき開放位置に保持され、ディスクカートリッジ52
が排出位置から外部に取出されて閉鎖位置に復帰する。

【００３０】図７は本発明の第３実施例であるフロント
パネルを示す斜視図、図８及び図９は本実施例における
ディスクカートリッジ挿入時の説明図であり、図１乃至
図６に基づいて説明した部材に対応する部材について同
一符号を付して説明を省略する。

【００３１】第１フロントドア33aは、欠成部23c及びガ
イド形状部12aを開放又は閉鎖するように取付けられ、
第１フロントドア33aと第２フロントドア23bとは一体に
形成され、かつそれぞれが独立して開閉できるように構
成されている。ここで、第１フロントドア33aは、両側
面の上端部付近の回動軸(図示省略)を中心として回動自
在に構成され、欠成部23c及びガイド形状部12aを略密閉
する閉鎖位置に弾性部材(図示省略)の付勢力によって保
持されている。また第２フロントドア23bの弾性部材の
付勢力は、第１フロントドア33aの弾性部材の付勢力よ
り強く構成されている。

【００３２】ディスクカートリッジ51の挿入時にユーザ
は、図８に示すように第１フロントドア33aに対して前
面を対向させる位置にディスクカートリッジ51を位置合
わせし、次にディスクカートリッジ51を挿入方向に移動
させる。ディスクカートリッジ51は、第１フロントドア
33aに当接し、かつ弾性部材の付勢力に抗して第１フロ
ントドア33aを拡開して内部に挿入される。

【００３３】ディスクカートリッジ51が、図４の第２実
施例の場合と比較して固定部であるガイド形状部12aに
よってガイドされるため、ユーザはディスクカートリッ
ジ51に正確に所定のセット位置に移動させることができ
る。さらにディスクカートリッジ51の挿入時の挿入排出
口における開口部を必要最小の欠成部23c及びガイド形
状部12aとすることができるため、装置内部に塵埃が侵
入することを抑制できる。またディスクカートリッジ52
の挿入時にユーザは、図９に示すようにディスクカート
リッド52を位置合わせして装置内部に挿入することによ
り、ユーザは第２実施例と同様にディスクカートリッジ
52を所定のセット位置に確実にセットできる。

【００３４】図10は本発明の第２実施例及び第３実施例
において適用可能な拘束機構を示す側面断面図、図11は
図10の拘束機構が配置された第２実施例を示す斜視図で
ある。

【００３５】拘束機構は、軸41aを中心として回動可能
な拘束部材41、この拘束部材41をＡ方向に付勢している
コイルスプリング42とによって構成されている。２つの
拘束部材41は、図11に示すように幅方向中心に対して対
称配置され、第２フロントドア23bの下端部に対して接
離可能に構成されている。また拘束部材41は当接部41b
及び爪部41cを備え、この爪部41cは、ディスクカートリ
ッジ52の非挿入時に第２フロントドア23bの下端部に対
して係合して第２フロントドア23bを回動方向において
拘束している。

【００３６】前述したように第２フロントドア23bは、
図示を省略した弾性部材の付勢力が調整されて、第１フ
ロンドトア23aの開放時に閉鎖位置を保持するように構
成されている。しかし弾性部材の付勢力は経時的に変化
することがあり、第２フロントドア23bの弾性部材の付
勢力が低下した場合、第１フロントドア23aの開放時に
第１フロントドア23aを介して第２フロントドア23bにデ
ィスクカートリッジ51の付勢力が伝達されて挿入排出口
12と第２フロントドア23bとの間に隙間が生じることが
ある。隙間が生じることにより挿入時におけるディスク
カートリッジ51に対するガイドが不安定となり、さらに
装置内部に侵入する塵埃が増加する。

【００３７】ディスクカートリッジ51の挿入時、第２フ
ロントドア23bは、拘束部材41によって閉鎖位置に拘束
されているため、第１フロントドア23aを介して押圧力
が伝達されても回動しない。このため、ディスクカート
リッジ51の挿入時に挿入排出口12と第２フロントドア23
bとの間に隙間が生じることを防止できる。

【００３８】またディスクカートリッジ52の挿入時にユ
ーザは、ディスクカートリッジ52を第２フロントドア23
bの対向位置に位置合わせして挿入方向に移動させるこ
とにより、ディスクカートリッジ52の前面の下端部付近
を拘束部材41の当接部41bに当接させる。このことによ
り拘束部材41は、コイルスプリング42の付勢力に抗して
Ｃ方向に回動して爪部41cが第２フロントドア23bに対し
て非係合状態となる。爪部41cを非係合状態とすること
により、第２フロントドア23bはＢ方向に回動可能とな
り、ディスクカートリッジ52は、図12の説明図に示すよ
うに第２フロントドア23bを拡開して内部に挿入され
る。

【００３９】ディスクカートリッジ52が装置内部から取
出されることにより、拘束部材41は係合位置に復帰し、
次に第２フロントドア23bが開放位置から閉鎖位置方向
に移動して爪部41cに当接する。第２フロントドア23b
は、弾性部材の付勢力によって拘束部材41をＣ方向に押
し下げて係合位置に復帰する。

【００４０】第２フロントドア23bを拘束する拘束機構
によって、ディスクカートリッジ51の挿入時に第２フロ
ントドア23bを閉鎖位置に拘束できるため、ディスクカ
ートリッジ51を確実にセット位置にガイドでき、さらに
装置内部に侵入する塵埃が増加することを防止できる。

【００４１】図13は本発明の各実施例における表示部及
びカートリッジ式ディスクドライブ装置における検知ス
イッチの構成図である。

【００４２】カートリッジ式マルチディスクドライブ装
置のケース45内には、ローディング機構の一部を構成す
るローディングトレイ46が配置され、このローディング
トレイ46には、検知スイッチ43a及び検知スイッチ43bが
配置されている。ここで検知スイッチ43aはセット位置
にセットされたディスクカートリッジ51を検知して制御
部44に検知信号を出力し、検知スイッチ43bはセット位
置にセットされたディスクカートリッジ52を検知して制
御部44に検知信号を出力する。

【００４３】制御部44は、入力した検知信号によってセ
ット位置のディスクカートリッジ51，52の種類を判断し
てディスクカートリッジ51，52の種類に対応させてロー
ディング動作や記録再生動作を関する制御を実行し、か
つディスクカートリッジ51，52の種類に対応する一方の
ＬＥＤ15a，15bに駆動電流を出力する。

【００４４】ユーザは、点燈しているＬＥＤ15a，15bを
視認することにより、装置内部にあるディスクカートリ
ッジ51，52の種類を判断できる。

【００４５】以上説明したように本発明の第１実施例乃
至第３実施例によれな、ユーザは、3.5インチのディス
クカートリッジ51及び5.25インチのディスクカートリッ
ジ52を装置内部のセット位置にガイドできる。各実施例
のフロントパネル10，20，30は、２種類のディスクカー
トリッジ51，52をそれぞれのセット位置にガイドできる
ように構成されているが、必要に応じてガイド形状部又
はフロントドアを増設することにより、容易に２種類以
上のディスクカートリッジをセット位置にガイドできる
フロントパネルを提供することが可能である。

【００４６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
異なる開口幅の複数のガイド形状部によって、挿入時に
ガイド形状部の開口幅に対応するディスクカートリッジ
がセット位置にガイドされるため、例えばユーザは外形
の異なるディスクカートリッジをそれぞれに対応するセ
ット位置に移動できる。

【００４７】また異なるパネル幅の複数のドアパネルに
よって、ディスクカートリッジの挿入排出動作に連動し
て外形に対応するドアパネルを開放又は閉鎖されるた
め、例えば挿入時にユーザは外形の異なるディスクカー
トリッジをドアパネルの開放部に沿って装置内部のそれ
ぞれに対応するセット位置に移動でき、さらに第１のパ
ネル幅のドアパネルの欠成部に第１のパネル幅のドアパ
ネルの欠成部に第１のパネル幅より狭いパネル幅のドア
パネルを配置することにより、挿入排出口を拡大するこ
となく複数のドアパネルが挿入排出口に配置されるた
め、フロントパネルが大型化することを防止でき、さら
に異なる開口幅の複数のガイド形状部によって、挿入時
にガイド形状部の開口幅に対応するディスクカートリッ
ジがセット位置にガイドされるため、例えばユーザは外
形の異なるディスクカートリッジを高精度にそれぞれに
対応するセット位置に移動でき、さらに拘束手段によっ
て、第１のパネル幅に対応する外形のディスクカートリ
ッジの排出動作に連動して第１のパネル幅のドアパネル
が閉鎖位置に拘束され、かつ挿入動作に連動して第１の
パネル幅のドアパネルが開閉可能になるため、第１のパ
ネル幅に対応する外形より狭い幅のディスクカートリッ
ジの挿入時に第１のパネル幅のドアパネルを閉鎖位置に
拘束できる。

【００４８】さらに表示部によって、検知手段からの検
知信号が入力することによりディスクカートリッジの種
類が表示されるため、例えばユーザは装置内部にあるデ
ィスクカートリッジの種類を確認できる。

【００４９】以上の結果、外形の異なる複数のディスク
カートリッジに対応可能なディスクドライブ装置に適用
可能なフロントパネルを提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例におけるディスクカートリッジ挿入
時の説明図である。

【図２】本発明の第１実施例であるフロントパネルを示
す斜視図である。

【図３】第１実施例におけるディスクカートリッジ挿入
時の説明図である。

【図４】本発明の第２実施例であるフロントパネルを示
す斜視図である。

【図５】第２実施例におけるディスクカートリッジ挿入
時の説明図である。

【図６】第２実施例におけるディスクカートリッジ挿入
時の説明図である。

【図７】本発明の第３実施例であるフロントパネルを示
す斜視図である。

【図８】第３実施例におけるディスクカートリッジ挿入
時の説明図である。

【図９】第３実施例におけるディスクカートリッジ挿入
時の説明図である。

【図１０】本発明の第２実施例及び第３実施例において
適用可能な拘束機構を示す側面断面図である。

【図１１】図10の拘束機構が配置された第２実施例を示
す斜視図である。

【図１２】ディスクカートリッジ挿入時の拘束機構を示
す説明図である。

【図１３】本発明の各実施例における表示部及びカート
リッジ式ディスクドライブ装置における検知スイッチの
構成図である。

【符号の説明】

12…挿入排出口、 12a，12b…ガイド形状部、 13…フ
ロントドア、 15a，15b…ＬＥＤ(発光ダイオード)、
23a…第１フロントドア、 23b…第２フロントドア、
23c…欠成部、 33a…第１フロントドア、 41…拘束部
材、 42…コイルスプリング、 43a，43b…検知スイッ
チ、 51，52…ディスクカートリッジ。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ディスクカートリッジが挿入又は排出さ
   れ、かつ挿入時にディスクカートリッジをセット位置に
   ガイドする挿入排出口を備えたディスクドライブ装置の
   フロントパネルにおいて、前記挿入排出口に異なる開口
   幅の複数のガイド形状部を設け、前記開口幅に対応する
   外形のディスクカートリッジの挿入を可能にしたことを
   特徴とするディスクドライブ装置のフロントパネル。
2. 【請求項２】 ディスクカートリッジが挿入又は排出さ
   れる挿入排出口と、この挿入排出口に配置されてディス
   クカートリッジの挿入排出動作に連動して開放又は閉鎖
   するフロントドアとを備えたディスクドライブ装置のフ
   ロントパネルにおいて、前記フロントドアに独立して開
   閉可能な異なるパネル幅の複数のドアパネルを設け、前
   記パネル幅に対応する外形のディスクカートリッジの挿
   入排出を可能にしたことを特徴とするディスクドライブ
   装置のフロントパネル。
3. 【請求項３】 前記フロントドアにおいて第１のパネル
   幅の前記ドアパネルに欠成部を形成し、この欠成部に前
   記第１のパネル幅より狭いパネル幅のドアパネルを配置
   したことを特徴とする請求項２記載のディスクドライブ
   装置のフロントパネル。
4. 【請求項４】 前記挿入排出口に異なる開口幅の複数の
   ガイド形状部を設け、前記開口幅に対応する外形のディ
   スクカートリッジの挿入を可能にしたことを特徴とする
   請求項２又は請求項３記載のディスクドライブ装置のフ
   ロントパネル。
5. 【請求項５】 第１のパネル幅に対応する外形のディス
   クカートリッジの排出動作に連動して第１のパネル幅の
   前記ドアパネルに係合して第１のパネル幅のドアパネル
   を閉鎖位置に拘束し、かつ第１のパネル幅に対応する外
   形のディスクカートリッジの挿入動作に連動して第１の
   パネル幅のドアパネルに対して非係合状態となる拘束手
   段を設けたことを特徴とする請求項３又は請求項４記載
   のディスクドライブ装置のフロントパネル。
6. 【請求項６】 前記挿入排出口から挿入されたディスク
   カートリッジを検知する検知手段からの検知信号に対応
   してディスクカートリッジの種類を表示する表示部を備
   えたことを特徴とする請求項１乃至請求項５のいずれか
   １項記載のディスクドライブ装置のフロントパネル。