JPH06288360A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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JPH06288360A
JPH06288360A JP7436893A JP7436893A JPH06288360A JP H06288360 A JPH06288360 A JP H06288360A JP 7436893 A JP7436893 A JP 7436893A JP 7436893 A JP7436893 A JP 7436893A JP H06288360 A JPH06288360 A JP H06288360A
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Japan
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drive shaft
movable scroll
compression chamber
movable
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Akira Nakamoto
昭 中本
Masakazu Obayashi
正和 大林
Masaya Nakamura
雅哉 中村
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/0042Driving elements, brakes, couplings, transmissions specially adapted for pumps
    • F04C29/005Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions
    • F04C29/0057Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions for eccentric movement

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】圧縮室の径方向のシールを確保しつつ、公転半
径を縮小する方向の荷重が一時的に過大となった場合に
も両渦巻体の破壊を確実に回避する。 【構成】駆動軸33と駆動ブッシュ36との間には、公
転半径を拡大する方向に付勢力をもち、付勢力に抗する
臨界荷重により変位量が急増加する弾性座屈可能な板ば
ね34cが介在されている。公転半径を縮小する方向の
荷重が一時的に臨界荷重を越えれば、板ばね34cは変
位量が急増加する。このため、可動スクロールは公転半
径が縮小され、その可動渦巻体は固定スクロールの固定
渦巻体から離反する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクロール型圧縮機に
関し、詳しくは駆動軸と駆動ブッシュとの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のスクロール型圧縮機として、例え
ば特開昭57−83291号公報記載にものが知られて
いる。この圧縮機では、ハウジング内に固定側板及び固
定渦巻体からなる固定スクロールが固定され、この固定
スクロールには可動側板及び可動渦巻体からなる可動ス
クロールが互いに180°位相をずらして噛合されてい
る。また、ハウジングには軸受を介して駆動軸が回転自
在に支承されており、この駆動軸の大径部内端には偏心
ピンが植設されている。偏心ピンには自転防止機構との
協働により軸受を介して可動スクロールを公転のみ可能
に支承する駆動ブッシュが嵌合されており、大径部内端
と駆動ブッシュとの間には同様にカウンタウェイトが嵌
合されている。
【0003】また、特開平2−176179号公報に
は、駆動軸に上記偏心ピンの代わりにスライドキーを突
設し、このスライドキーに嵌合する駆動ブッシュが駆動
軸の反回転方向に傾斜した直線方向に摺動可能になされ
たスクロール型圧縮機が開示されている。この種の圧縮
機では、駆動軸の回転が駆動ブッシュ又はスライドキー
及び自転防止機構により可動スクロールの公転運動とさ
れ、これによって固定スクロールと可動スクロールとの
噛合により形成される圧縮室が順次容積を縮小させなが
ら中心方向へ移動されるため、冷媒ガスを流体吸入口か
ら圧縮室内に吸入し、圧縮室内の冷媒ガスを順次圧縮し
て吐出室へ吐出する。このとき、カウンタウェイトは、
駆動ブッシュが可動スクロールから受ける偏心モーメン
トを相殺し、可動スクロールの動的不均衡を吸収する。
【0004】この間、圧縮室の径方向のシールを確保す
るため、可動スクロールは公転半径を拡大する方向に付
勢され、その可動渦巻体が固定スクロールの固定渦巻体
へ押し付けられていることが好ましい。一方、液圧縮、
両渦巻体の相対位置関係に生じる微差、異物混入等に起
因する両渦巻体の衝突を回避するため、可動スクロール
は公転半径を縮小する方向にも移動可能であることが好
ましい。このため、本出願人は特開昭61−21548
1号において、公転半径を拡大する方向に付勢力をもつ
弾性材により、駆動ブッシュが常には公転半径を拡大す
る方向に付勢されつつ、公転半径を縮小する方向にも移
動可能になされた圧縮機を提案した。前記特開平2−1
76179号公報記載の圧縮機においても同様の構成が
望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、公転半径を拡
大する方向に付勢力をもつ弾性材を設けたとしても、起
動時等において大量の潤滑油が圧縮室内に存在し、かつ
高速で運転するような場合には、公転半径を縮小する方
向の荷重が一時的に過大となり、一般的な弾性変形を行
なう弾性材では変位が間に合わないことがある。このた
め、この場合には、両渦巻体の破壊を生じて圧縮機の耐
久性を損なう結果となる。
【0006】本発明は、圧縮室の径方向のシールを確保
しつつ、公転半径を縮小する方向の荷重が一時的に過大
となった場合にも両渦巻体の破壊を確実に回避できるよ
うにすることを解決すべき課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明のスクロール型圧縮機では、上記課題を解
決するため、固定スクロールと、該固定スクロールと噛
合することにより圧縮室を形成する可動スクロールと、
軸受を介して回転自在に支承され、大径部内端に偏心ピ
ンが突設された駆動軸と、該偏心ピンに嵌合され、自転
防止機構との協働により軸受を介して該可動スクロール
を偏心して公転のみ可能に支承する駆動ブッシュと、該
偏心ピン周りに配設され、該可動スクロールの動的不均
衡を吸収するカウンタウェイトとを含み、該可動スクロ
ールの公転運動によって該圧縮室が冷媒ガスを吸入する
とともに該冷媒ガスの圧力を高めて吐出するスクロール
型圧縮機において、前記駆動軸と前記駆動ブッシュとの
間には、公転半径を拡大する方向に付勢力をもち、該付
勢力に抗する臨界荷重により変位量が急増加する弾性座
屈可能な弾性材が介在されているという新規な手段を講
じている。
【0008】(2)本発明のスクロール型圧縮機では、
上記課題を解決するため、固定スクロールと、該固定ス
クロールと噛合することにより圧縮室を形成する可動ス
クロールと、軸受を介して回転自在に支承され、大径部
内端にスライドキーが突設された駆動軸と、該駆動軸の
反回転方向に傾斜した直線方向に摺動可能に該スライド
キーに嵌合され、自転防止機構との協働により軸受を介
して該可動スクロールを偏心して公転のみ可能に支承す
る駆動ブッシュと、該スライドキー周りに配設され、該
可動スクロールの動的不均衡を吸収するカウンタウェイ
トとを含み、該可動スクロールの公転運動によって該圧
縮室が冷媒ガスを吸入するとともに該冷媒ガスの圧力を
高めて吐出するスクロール型圧縮機において、前記駆動
軸と前記駆動ブッシュとの間には、公転半径を拡大する
方向に付勢力をもち、該付勢力に抗する臨界荷重により
変位量が急増加する弾性座屈可能な弾性材が介在されて
いるという新規な手段を講じている。
【0009】本発明に係る弾性座屈可能な弾性材として
は、「強度設計データブック(強度設計データブック編
集委員会編、東京裳華房発行、第380〜385頁、第
864〜873頁)」に開示されているように、飛移り
座屈、飛越座屈等を生じる形状の弾性材を採用すること
ができる。かかる弾性座屈可能な弾性材は、「機械工学
便覧・改訂第6版(日本機械学会編1977、第4−1
19〜125頁)」において、かくの非線形理論により
解析されている。
【0010】
【作用】本発明のスクロール型圧縮機では、駆動軸と駆
動ブッシュとの間に介在された弾性材が公転半径を拡大
する方向に付勢力をもつため、付勢力に抗する荷重が臨
界荷重未満であれば、可動スクロールは公転半径を拡大
する方向に付勢され、その可動渦巻体が固定スクロール
の固定渦巻体へ押し付けられている。
【0011】一方、起動時等において大量の潤滑油が圧
縮室内に存在し、高速で運転するような場合、公転半径
を縮小する方向の荷重が一時的に過大となれば、付勢力
に抗する荷重が臨界荷重を越えるため、弾性材は変位量
が急増加する。このため、可動スクロールは公転半径が
縮小され、その可動渦巻体は固定スクロールの固定渦巻
体から離反するため、両渦巻体の破壊を生じることがな
い。
【0012】
【実施例】
(実施例1)以下、請求項1記載の発明を具体化した実
施例1を図面を参照しつつ説明する。この圧縮機は、図
1に示すように、固定側板21と、この固定側板21と
一体に形成され外郭を形成するシェル部22と、固定側
板21の内側にインボリュート曲線等により形成された
固定渦巻体23とからなる固定スクロール2が、可動側
板41と、この可動側板41の内側にインボリュート曲
線等により形成された可動渦巻体42とからなる可動ス
クロール4と噛合することにより、圧縮室39を形成し
ている。
【0013】固定スクロール2のシェル部22と締結手
段により結合されたフロントハウジング30内には、軸
封装置31及び主軸受32を介し、図2に示すように、
駆動軸33がOs線を軸心として回転自在に支承されて
いる。駆動軸33の大径部内端33aには、Op線を中
心線とする円柱状の偏心ピン34aがOs線から偏心し
て突設されているとともに、Op線から離れた位置のば
ね座34bがOp線と平行に突設されている。
【0014】カウンタウェイト35には、偏心ピン34
aが嵌合される偏心穴35aが貫設されているととも
に、ばね座34bが遊嵌される円弧穴35cが貫設され
ている。また、カウンタウェイト35の背面には駆動軸
33の大径部内端33aが遊嵌される座ぐり35bが刻
設されている。駆動ブッシュ36には、偏心穴35aと
整合して偏心ピン34aが嵌合される偏心穴36aが貫
設されているとともに、円弧穴35cと整合してばね座
34bが遊嵌される円弧穴36bが貫設されている。こ
の駆動ブッシュ36は、Ob線を中心とする円柱状に形
成され、図示しないピンによりカウンタウェイト35と
一体に構成されている。
【0015】これらカウンタウェイト35及び駆動ブッ
シュ36は、座ぐり35bを駆動軸33の大径部内端3
3aに遊嵌させ、偏心ピン34aを偏心穴35a及び偏
心穴36aに嵌合し、この偏心ピン34aにサークリッ
プ51を係止することにより、駆動軸33に係留され
る。ここで、カウンタウェイト35及び駆動ブッシュ3
6の円弧穴35c及び円弧穴36bと、駆動軸33のば
ね座34bとの間には、この圧縮機の特徴的な構成とし
て、公転半径を拡大する方向に付勢力をもつ弾性材とし
てのばね34cが介在されている。
【0016】このばね34cは、図5に示すように、半
円筒殻状に形成されたものであり、前記刊行物の計算式
により、図6に示すように、付勢力に抗する力Fが臨界
荷重Fcrになるまでは変位量δが比例的関係を示し、
力Fが臨界荷重Fcrを越えれば、変位量がδ1 からδ
2 まで急増加(飛び移り現象)する特性を有すべく設定
されている。
【0017】そして、駆動ブッシュ36は自転防止機構
37との協働により、軸受38を介して可動スクロール
4を距離Rだけ偏心して公転のみ可能に支承している。
また、図1に示すように、フロントハウジング30には
カウンタウェイト34の周面と対向して冷凍回路と通じ
る冷媒吸入口8が貫設されている。この冷媒吸入口8に
は、フロントハウジング30及び自転防止機構37の一
部を貫通することにより、カウンタウェイト35を回避
して圧縮室39と直接通じる吸入路9が連通している。
また、固定スクロール2の固定側板21の中央部分には
吐出段階の圧縮室39と連通する吐出口11が貫設され
ている。固定スクロール2にはリアハウジング10が固
定されており、吐出口11は逆止弁12を介してリアハ
ウジング10の内部に形成された吐出室13と連通し、
吐出室13は図示しない冷媒吐出口で冷凍回路と連通し
ている。
【0018】上記のように構成されたこの圧縮機では、
駆動軸33が車両用エンジンから電磁クラッチ等を介し
て回転される。これにより、図2に示す偏心ピン34a
が軸心Osを中心として駆動され、駆動ブッシュ36が
自転防止機構37との協働により可動スクロール4を軸
心Osを中心として設定偏心量Rで公転させる。そし
て、図1に示す固定側板21、固定渦巻体23、可動側
板41及び可動渦巻体42により形成される圧縮室39
は順次容積を縮小させながら中心方向へ移動されるた
め、冷凍回路より冷媒が冷媒吸入口8から吸入路9を経
て圧縮室39に吸入される。その後、圧縮室39の移動
によって圧縮された冷媒は、逆止弁12を押し開いて吐
出口11から吐出室13へ吐出される。
【0019】ここで、この圧縮機では、カウンタウェイ
ト35に形成した座ぐり35bの遊嵌間隙によって、カ
ウンタウェイト35及び駆動ブッシュ36は、偏心ピン
34a周りに限られた調整回動が許容される。このた
め、カウンタウェイト35及び駆動ブッシュ36は、図
3に示すように、ばね34cの臨界荷重Fcr未満の付
勢力Fにより、中心線Opを中心として公転半径が拡大
する方向に微小角θだけ揺動し、これにより可動スクロ
ール4はRなる公転半径で公転し、その可動渦巻体42
は固定スクロール2の固定渦巻体23へ押し付けられて
いる。
【0020】一方、起動時等において大量の潤滑油が圧
縮室39内に存在し、高速で運転するような場合に、公
転半径を縮小する方向の荷重が一時的に過大となれば、
付勢力に抗する力Fが臨界荷重Fcrになった時点でば
ね34cの変位量がδ1 からδ2 まで急増加する。この
ため、可動スクロール4はR−Δなる公転半径で公転
し、その可動渦巻体42は固定スクロール2の固定渦巻
体23から離反するため、両渦巻体23、42の破壊を
生じることがない。
【0021】なお、付勢力に抗する力Fが臨界荷重Fc
rを下回れば、ばね34cは力Fと変位量δとが再び比
例的関係を示し、可動スクロール4はRなる公転半径に
復帰した状態で公転する。したがって、この圧縮機で
は、圧縮室39の径方向のシールを確保しつつ、公転半
径を縮小する方向の荷重が一時的に過大となった場合に
も両渦巻体23、42の破壊を確実に回避することがで
きる。また、この圧縮機では、駆動ブッシュ36の移動
をコイルばねで行なう場合と比較して小型化できる。 (実施例2)次に、請求項2記載の発明を具体化した実
施例2を図面を参照しつつ説明する。
【0022】この圧縮機では、図7及び図8に示すよう
に、駆動軸33の大径部内端33aには円柱凸部から二
面幅を設けることによりスライドキー61aが形成され
ている。カウンタウェイト63にはこのスライドキー6
1aが直線摺動可能に嵌合されるスライド穴63aが貫
設され、駆動ブッシュ62にもスライドキー61aが直
線摺動可能に嵌合されるスライド穴62aが貫設されて
いる。
【0023】カウンタウェイト63には中心線Obを軸
とする円柱状凸部63cが突設され、駆動ブッシュ62
にも中心線Obを軸とする円柱状凹部62bが凹設さ
れ、これら凹凸部62b、63cの嵌合により、カウン
タウエィト63及び駆動ブッシュ62が結合されてい
る。また、カウンタウェイト63の背面には、実施例1
と同様に、駆動軸33の大径部内端33aと調整直線摺
動を許容すべく遊嵌する円形状の座ぐり63bが形成さ
れている。
【0024】カウンタウェイト63及び駆動ブッシュ6
2は、スライドキー61aがスライド孔62a、63a
に挿入され、その突出端にサークリップ64が係止され
ることにより、スライドキー61aに対して調整直線摺
動可能に係留されている。かかるカウンタウェイト63
及び駆動ブッシュ62がスライドキー61aにより摺動
する方向Sは、駆動軸33の回転方向とは逆に傾斜した
直線方向である。ここで、カウンタウェイト35及び駆
動ブッシュ36におけるスライド穴62a、63aとス
ライドキー61aとの間には、この圧縮機の特徴的な構
成として、公転半径を拡大する方向に付勢力をもつ弾性
材としてのばね61bが介在されている。
【0025】このばね61bも、図5に示す実施例1の
ばね34cと同様に、半円筒殻状に形成されたものであ
り、前記刊行物の計算式により、実施例1のばね34c
と同様の図6に示す弾性座屈可能な特性を有している。
他の構成は実施例1と同一であるため、同一の構成につ
いては同一符号を付し、説明を省略する。この圧縮機で
は、駆動軸33の回転がスライドキー61aを介して駆
動ブッシュ62及び自転防止機構37により可動スクロ
ール4の公転運動とされ、実施例1と同様に、圧縮室3
9により冷媒の吸入・圧縮・吐出を行なう。
【0026】ここで、この圧縮機では、駆動軸33の駆
動力によって駆動ブッシュ62がスライドキー61aに
対して摺動方向Sに所定距離だけ摺動可能であり、カウ
ンタウェイト63に形成した座ぐり63bの遊嵌間隙に
よって、カウンタウェイト63及び駆動ブッシュ62
は、スライドキー61aによる限られた調整直線摺動が
許容される。このため、カウンタウェイト63及び駆動
ブッシュ62は、ばね61bの臨界荷重Fcr未満の付
勢力Fにより、中心線Opを中心として公転半径が拡大
する方向に微小長さだけ移動し、これにより可動スクロ
ール4は所定の公転半径で公転し、その可動渦巻体42
は固定スクロール2の固定渦巻体23へ押し付けられて
いる。
【0027】一方、公転半径を縮小する方向の荷重が一
時的に過大となれば、付勢力に抗する力Fが臨界荷重F
crになった時点でばね61bの変位量がδ1 からδ2
まで急増加する。このため、可動スクロール4は縮小さ
れた公転半径で公転し、その可動渦巻体42は固定スク
ロール2の固定渦巻体23から離反するため、両渦巻体
23、42の破壊を生じることがない。
【0028】なお、付勢力に抗する力Fが臨界荷重Fc
rを下回れば、ばね61bは力Fと変位量δとが再び比
例的関係を示し、可動スクロール4は所定の公転半径に
復帰した状態で公転する。したがって、この圧縮機にお
いても、実施例1と同一の効果を奏することができる。
【0029】なお、上記実施例1、2ではばね34c、
61bとして半円筒殻状に形成されたものを採用した
が、例えば図9に示すような半球殻状のものを採用した
り、梁状にものを採用したりすることもできる。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のスクロー
ル型圧縮機では、駆動軸と駆動ブッシュとの間に介在さ
れた弾性材が公転半径を拡大する方向に付勢力をもつた
め、付勢力に抗する荷重が臨界荷重未満であれば、圧縮
室の径方向のシールが確保されている。
【0031】また、この圧縮機では、公転半径を縮小す
る方向の荷重が一時的に過大となり、付勢力に抗する荷
重が臨界荷重を越えれば、弾性材が変位量を大きく増加
させるため、両渦巻体の破壊を生じることがなく、優れ
た耐久性を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の圧縮機の縦断面図である。
【図2】実施例1の圧縮機における要部断面図である。
【図3】実施例1の圧縮機に係り、公転半径最大時にお
ける図2のA−A矢視断面図である。
【図4】実施例1の圧縮機に係り、公転半径縮小時にお
ける図2のA−A矢視断面図である。
【図5】実施例1の圧縮機に係り、ばねの斜視図であ
る。
【図6】実施例1の圧縮機に係り、ばねの特性を示すグ
ラフである。
【図7】実施例2の圧縮機における要部断面図である。
【図8】実施例2の圧縮機に係り、図7のB−B矢視断
面図である。
【図9】他のばねの斜視図である。
【符号の説明】
2…固定スクロール 4…可動スクロール 39…
圧縮室 32…主軸受 34a…偏心ピン 61a
…スライドキー 33…駆動軸 33a…大径部内端 37…
自転防止機構 38…軸受 36…駆動ブッシュ 35…
カウンタウェイト 34c、61b…ばね(弾性材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定スクロールと、該固定スクロールと噛
    合することにより圧縮室を形成する可動スクロールと、
    軸受を介して回転自在に支承され、大径部内端に偏心ピ
    ンが突設された駆動軸と、該偏心ピンに嵌合され、自転
    防止機構との協働により軸受を介して該可動スクロール
    を偏心して公転のみ可能に支承する駆動ブッシュと、該
    偏心ピン周りに配設され、該可動スクロールの動的不均
    衡を吸収するカウンタウェイトとを含み、該可動スクロ
    ールの公転運動によって該圧縮室が冷媒ガスを吸入する
    とともに該冷媒ガスの圧力を高めて吐出するスクロール
    型圧縮機において、 前記駆動軸と前記駆動ブッシュとの間には、公転半径を
    拡大する方向に付勢力をもち、該付勢力に抗する臨界荷
    重により変位量が急増加する弾性座屈可能な弾性材が介
    在されていることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 【請求項2】固定スクロールと、該固定スクロールと噛
    合することにより圧縮室を形成する可動スクロールと、
    軸受を介して回転自在に支承され、大径部内端にスライ
    ドキーが突設された駆動軸と、該駆動軸の反回転方向に
    傾斜した直線方向に摺動可能に該スライドキーに嵌合さ
    れ、自転防止機構との協働により軸受を介して該可動ス
    クロールを偏心して公転のみ可能に支承する駆動ブッシ
    ュと、該スライドキー周りに配設され、該可動スクロー
    ルの動的不均衡を吸収するカウンタウェイトとを含み、
    該可動スクロールの公転運動によって該圧縮室が冷媒ガ
    スを吸入するとともに該冷媒ガスの圧力を高めて吐出す
    るスクロール型圧縮機において、 前記駆動軸と前記駆動ブッシュとの間には、公転半径を
    拡大する方向に付勢力をもち、該付勢力に抗する臨界荷
    重により変位量が急増加する弾性座屈可能な弾性材が介
    在されていることを特徴とするスクロール型圧縮機。
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WO2020022826A1 (ko) * 2018-07-26 2020-01-30 한온시스템 주식회사 편심 부시를 포함하는 전동압축기

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