JPH06288217A - 2サイクルエンジンの潤滑油供給装置 - Google Patents

2サイクルエンジンの潤滑油供給装置

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JPH06288217A
JPH06288217A JP7702793A JP7702793A JPH06288217A JP H06288217 A JPH06288217 A JP H06288217A JP 7702793 A JP7702793 A JP 7702793A JP 7702793 A JP7702793 A JP 7702793A JP H06288217 A JPH06288217 A JP H06288217A
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JP
Japan
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lubricating oil
oil supply
pump
valve
discharge
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JP7702793A
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English (en)
Inventor
Takao Moriya
貴於 守屋
Masaya Suenari
昌也 末成
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE69408055T priority patent/DE69408055T2/de
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Priority to US08/221,943 priority patent/US5597051A/en
Publication of JPH06288217A publication Critical patent/JPH06288217A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two

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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 給油間隔が長くなった場合においても給油量
精度を確保でき、また弁体の位置検出が容易であり、構
造が複雑になる問題もない2サイクルエンジンの潤滑油
供給装置を提供する。 【構成】 潤滑油供給装置の潤滑ポンプ15を、弁体を
駆動パルス信号が入力される毎に間歇的に単位角度θず
つn回、合計角度(n×θ)回転させることにより、か
つ第n回目の単位角度θの回転により潤滑油を吐出する
パルス吐出型のものとする。またエンジン運転状態に応
じて単位時間必要給油量qを求める給油量演算手段と、
該単位時間必要給油量qに基づいて上記潤滑油ポンプの
1吐出量Qの1/nの潤滑油消費時間tを求め、該消費
時間tをn回積算した値を上記潤滑油ポンプの吐出周期
とする吐出周期演算手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潤滑ポンプにより被潤
滑部に潤滑油を供給する2サイクルエンジンの潤滑油供
給装置に関し、詳細には給油間隔が長い場合にも精度良
く必要量給油できるようにした潤滑ポンプの構造,及び
吐出周期設定方法の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】2サイクルエンジンでは、潤滑ポンプに
よりピストン摺動面,クランク軸受等の被潤滑部に潤滑
油を直接、又は空気とともに間接的に供給する潤滑油供
給装置を採用するのが一般的である。この種の潤滑油供
給装置では、給油量は、1回当たりの単位給油量と給油
間隔とで決定され、従来から上記単位給油量を一定と
し、給油間隔をエンジンの運転状態に応じて可変制御し
たり、又は給油間隔を一定とし、単位給油量を可変制御
するようにした潤滑油供給装置が提案されている(例え
ば特開平2−204608号公報参照。)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記潤滑ポ
ンプをDCモータで駆動するとともに、給油間隔を可変
制御するように構成した場合、特に給油間隔が長くなる
と、ポンプ内でのリーク量が無視できない量になるとと
もに、そのリーク量がエンジンの運転条件に応じて変化
することから上記単位給油量に誤差が生じ、結果的に給
油量の精度が低下する問題がある。
【0004】またDCモータ駆動ポンプの場合、給油間
隔を制御するには、該弁体の回転角度位置の検出を行っ
てフィードバック制御する必要があるが、この位置検出
を行うための構造が複雑になる問題もある。
【0005】本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ
たもので、特に給油間隔が長くなった場合においても給
油量精度を確保でき、また弁体の位置検出が容易であ
り、構造が複雑になる問題もない2サイクルエンジンの
潤滑油供給装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、潤滑
ポンプにより被潤滑部に潤滑油を供給する2サイクルエ
ンジンの潤滑油供給装置において、上記潤滑ポンプが、
弁体を駆動パルス信号が入力される毎に間歇的に単位角
度θずつn回、合計角度(n×θ)回転させることによ
り、かつ第n回目の単位角度θの回転により潤滑油を吐
出するパルス吐出型のものであることを特徴としてい
る。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の潤滑油ポン
プと、エンジン運転状態に応じて単位時間必要給油量q
を求める給油量演算手段と、該単位時間必要給油量qに
基づいて上記潤滑油ポンプの1吐出量Qの1/nの潤滑
油消費時間tを求め、該消費時間tをn回積算した値を
上記潤滑油ポンプの吐出周期とする吐出周期演算手段と
を備えたことを特徴とする2サイクルエンジンの潤滑油
供給装置である。
【0008】
【作用】本発明の潤滑油供給装置によれば、潤滑ポンプ
を、第n回目の単位角度θの回転により潤滑油を吐出す
るように構成したが、この第n回目の回転に要する時間
は極短時間で、かつ一定であることから、潤滑油のリー
ク量は極わずかで、かつ一定である。そのため、このリ
ーク量を考慮に入れておくことが容易であり、その結果
給油間隔が長くなっても一定量の潤滑油を吐出でき、給
油量精度を向上できる。
【0009】また本発明の潤滑油ポンプでは、弁体の位
置検出は、駆動パルス信号の入力回数をカウントするだ
けで可能であり、従って吐出周期をフィードバック制御
する場合の構造が複雑になることもない。
【0010】また請求項2の発明によれば、吐出周期を
求める場合に、Q/nの潤滑油消費時間tをエンジン運
転条件に応じて変化する単位時間必要給油量qに基づい
て求め、この潤滑油消費時間tをn回積算した時間を吐
出周期としたので、吐出周期間で運転条件が変化した場
合、これに応じてリアルタイムで上記q、ひいては上記
tが変化し、その結果吐出周期がリアルタイムで変化す
るので、応答性が良い。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1ないし図16は本発明の一実施例による2サイ
クルエンジンの潤滑油供給装置を説明するための図であ
り、図1は全体構成図、図2,図3,図4は潤滑ポンプ
の断面正面図,断面側面図,底面図、図5は図2のV−
V線断面図、図6は外部電極部分の断面図、図7はブロ
ック構成図、図8はエンジン回転数−スロットル開度−
駆動パルス周期特性図、図9〜12は駆動パルス周期の
演算方法を示す図、図13〜16は動作を説明するため
のフローチャートである。
【0012】これらの図において、1は本実施例の潤滑
油供給装置が採用された2サイクルエンジンであり、こ
れはクランクケース2,シリンダボディ3,シリンダヘ
ッド4,上記シリンダボディ3のシリンダボア3a内に
挿入配置されたピストン5,及び該ピストン5がコンロ
ッド6を介して連結されたクランク軸7を備えている。
【0013】また上記シリンダボア3a内に連通する吸
気ポート3bには気化器8が接続されており、該吸気ポ
ート3bの気化器下流側に本実施例の潤滑油供給装置9
が給油管10で接続されている。なお、上記気化器8の
ピストン弁8aはスロットルグリップ11によって開閉
される。
【0014】上記潤滑油供給装置9は、オイルタンク1
2と、該タンク12にオイルフィルタ13を備えた導入
管14を介して連結されたオイルポンプ15とを備えて
いる。なお、16はエンジン側からオイルポンプ側への
流れを阻止する逆止弁である。
【0015】上記オイルポンプ15は、図2ないし図6
に示すように、ポンプケース17と、該ポンプケース1
7内に挿入配置された弁体18と、該弁体18を駆動す
るステップモータ19とを備えた、1回転2回吐出型の
ものである。上記ステップモータ19は駆動パルス信号
が入力される毎に所定角度ずつ、本実施例の場合は45
度ずつ回転するタイプのものである。また、上記45度
の回転速度は上記駆動パルス信号のパルス幅が狭いほど
速く、広いほど遅くなる。
【0016】上記ポンプケース17は、上ケース20と
下ケース21とをボルト22で結合してなる両端開口が
閉塞された円筒状のものである。上記下ケース21の底
面には、1つの吸込口21aと2つの吐出口21b,2
1cが90度角度間隔をなすように一体に下方に吐出形
成されている。上記ステップモータ19のモータケース
19aは上記上ケース20に上記ボルト22で共締めに
より締付け固定されており、また出力軸19bは上記上
ケース20から該ポンプケース17内に突出している。
【0017】上記弁体18は、上記下ケース21内に配
置されボルト24で固定された弁ケース25と、該弁ケ
ース25の軸心部内に回転自在に挿入配置された弁筒2
6と、該弁筒26の軸心部内に回転可能かつ軸方向移動
可能に配置された弁棒27と、該弁棒27,弁筒26を
回転駆動する弁キャップ28とを備えている。
【0018】上記弁ケース25には吸込凹部25a,2
5aが180度角度間隔で対向するように、かつポンプ
ケース17の内部を介して上記吸込口21aに連通する
ように形成されており、該両吸込凹部25a,25aは
該弁筒26に軸直角方向に貫通形成された吸込孔25b
及び弁筒挿入穴を介して連通している。またこの弁ケー
ス25には、吐出孔25cが上記吸込孔25bと直交す
るように貫通形成されており、該吐出孔25cの両端部
は上記吐出口21b,21cに連通している。
【0019】上記弁筒26の上端部は上記弁キャップ2
8の保持孔28a内に挿入されており、かつばね31に
より下方に付勢されている。またこの弁筒26の下端に
はプラグ29が油密に嵌合挿入されており、該プラグ2
9と弁筒26と上記弁棒27の下端面とで囲まれた空間
が油圧発生室aとなっている。また上記弁筒26には連
通孔26aが形成されており、該連通孔26aは、該弁
筒26の角度位置によって上記油圧発生室aを上記吸込
孔25b,又は一方の吐出孔25cに連通させ、あるい
は弁ケース25で油密に閉塞される。
【0020】上記弁棒27はこれの上部に形成された段
部と上記弁キャップ28の保持孔28aとの間に配設さ
れたばね32によって、上記油圧発生室aを圧縮する方
向に付勢されている。またこの弁棒27の上部には駆動
軸30が該弁棒27の軸直角方向に挿入固定されてお
り、該駆動軸30は上記弁筒26の上部に形成された縦
長のスリット孔26bを挿通し、その両端部は上記弁キ
ャップ28の係止溝28bに係止している。これにより
ステップモータ19の回転が弁キャップ28,駆動軸3
0を介して弁筒26,及び弁棒27に伝達される。
【0021】また上記弁ケース25の上端にはカム25
dが形成されている。このカム25dは、上記駆動軸3
0ひいては弁軸27の軸方向位置を規制するためのもの
であり、上記弁筒26の連通孔26aが吐出孔25cと
連通する角度位置(吐出位置)にあるとき上記弁軸27
がばね32の付勢力によって下降するのを許容し、他の
角度位置にあるときは上記弁軸27をばね32の付勢力
に抗して上昇させる。また、上記弁筒26が吐出位置に
くると上記駆動軸30が、ばね42bに接触し、これに
より外部端子42aから吐出検出信号が取り外される。
【0022】図1において、33は潤滑油供給制御,点
火時期制御,排気ガス制御等を行うECUであり、これ
はモータ位置センサ34からのモータ位置信号a,スロ
ットルポジションセンサ35からのスロットル開度信号
b,エンジン温度センサ36からのエンジン温信号c,
排気ガス圧力センサ37からの排圧信号d,及びエンジ
ン回転センサ38からの回転速度信号eがそれぞれ入力
され、イグニッションコイル30に点火信号A,排気バ
ルブ制御用サーボモータ40に制御信号B,潤滑油供給
装置9の駆動モータ19に駆動パルス信号Cをそれぞれ
出力する。なお、排圧信号dの代わりにクランク室圧力
信号d′を採用してもよい。
【0023】上記ECU33の機能ブロック図(図7)
に示すように、該ECU33は点火回路39からの点火
パルス信号により点火パルス周期を演算する点火パルス
周期計算機能33aと、点火パルスが入力される毎に上
記ステップモータの基本駆動パルス周期をマップ演算す
る基本駆動パルス周期計算機能33bと、この基本駆動
パルス周期をバッテリ電圧センサ41からのバッテリ電
圧,及びエンジン温度に応じて補正する補正計算機能3
3cと、駆動パルス信号出力機能33dと、モータ駆動
パルス信号とディストリビュータ40からのモータ位置
信号とから、モータ駆動パルス信号の出力状況とステッ
プモータの回転状況とが一致しているか否かを判断する
脱調検出機能33eと、ステップモータの回転方向を正
又は逆方向にセットする正逆セット機能33fとを備え
ている。なお33gは点火回路39からの点火パルス信
号,及び脱調検出機能33eからの脱調検出信号から点
火時期を制御する点火時期制御機能である。
【0024】次に本実施例装置の作用効果について説明
する。まず、図13〜16のフローチャートに沿って本
実施例の潤滑油供給装置の概略動作を説明する。図13
において、イグニッションスイッチをオンすると、EC
U33はメモリの内容をリセットするとともにワーニン
グランプを点灯し(ステップS1,S2)、エンジン回
転数,スロットル開度等の各種のエンジン運転条件を表
す信号を読み込み、運転モードの判別を行う(ステップ
S3,S4)。
【0025】エンジンストップモードの場合はステップ
S3に戻り(ステップS5)、アイドルモードの場合
は、ワーニングランプを消灯し、クランク軸7の回転回
数が偶数か否か判断し、偶数でない場合は、ステップS
3に戻る(ステップS6〜8)。一方、偶数の場合は後
述するステップS11に移行し、これにより熱負荷の小
さいアイドリング時にはエンジンの2回転に1回基本駆
動パルス周期の演算を行なう。
【0026】一方、通常モードの場合は、ワーニングラ
ンプを消灯し、エンジン回転速度,スロットル開度に応
じたステップモータの基本駆動パルス周期をマップ演算
により求め(ステップS9〜11)、該基本駆動パルス
周期をエンジン温度,バッテリ電圧に応じて設定された
制限値(図11,図12参照)以下に制限する補正を行
い、補正された駆動パルス周期を格納する(ステップS
12〜14)。なお、上記基本駆動パルス周期の演算方
法については後述する。
【0027】ここでエンジン温度による補正は、エンジ
ン温度が高いほど熱負荷が大きいことから、図11に示
すように、エンジン温度が高いほど駆動パルス周期を短
く制限し、これにより十分な潤滑性を確保する。またバ
ッテリ電圧による補正は、図12に示すように、バッテ
リ電圧が低いほど駆動パルス周期の制限値を長くする。
これによりバッテリの負荷を緩和し、モータの発熱を防
止する。なお、このバッテリ電圧の低下は、例えばバッ
テリ端子が外れてしまい、エンジンの発電機からの電圧
のみでモータを駆動する場合を想定している。
【0028】上記駆動パルス周期の出力動作は、図14
に示すように、上記ステップS14で格納された補正後
の駆動パルス周期とタイマカウント数が一致したとき行
う(ステップS21〜23)。
【0029】また本実施例では、ステップモータ19の
回転数制御はオープンループで行う。但し動作確認のた
めモータ駆動パルス数が2nで1回転しているか否かの
脱調検出を行う。上記駆動パルス周期がモータ1回転中
に変化してもパルス数は変わらないので、上記脱調検出
は容易確実に行うことができる。
【0030】上記脱調検出動作は図15に示すように行
う。駆動パルス信号が出力される毎にステップモータ1
9が1ステップずつ回転し、このステップ番号が2n番
目のときモータは1回転するはずである。そこでステッ
プモータ19が1回転した時の駆動パルス番号Aを検出
する(ステップS31〜33)とともに、ステップモー
タ19が実際に1回転したとき(吐出検出信号が入力さ
れたとき)の駆動パルス数の累積値Bを検出し、上記パ
ルス番号Aと累積値Bとが一致するか否かを判断する
(ステップS34,35)
【0031】上記AとBとが一致したときは脱調は生じ
ていないとしてステップS31に戻る。AとBとが異な
るときは脱調が生じていると判断し、ステップS36に
移行して、エンジン運転を継続するか否かを判断し、エ
ンジン運転を継続しない場合は上記正常時と同様にステ
ップS31に戻る。
【0032】一方、エンジン運転を継続する場合は、脱
調状態の解除動作を行う。脱調の原因が例えばゴミ等の
詰まりのような場合は、ステップモータの逆転によって
解除可能であることから、モータ駆動方向を逆方向にセ
ットし、ステップモータ19をnステップだけ逆転さ
せ、再び正方向にセットする(ステップS37〜3
9)。そして脱調が継続しているか否かを判断し、解除
している場合は上記ステップS31に戻り、継続中の場
合はエンジン回転数に上限をセットし、焼き付きを防止
する(ステップS40,41)。
【0033】また本実施例装置では、オイルポンプの行
程の種類に応じてステップモータ19の回転速度等を制
御するようにしており、この動作は、図16に示す手順
で行われる。オイルポンプ15の弁筒26の連通孔26
aが吐出孔25cに一致したことを検出するポート位置
検出信号が入力されると、該信号入力時からのステップ
数をカウントすることによって現在の行程の種類を判別
する(ステップS41,42)。
【0034】そして現行程が吐出行程である場合は、駆
動パルス幅を標準のmより狭く設定する(ステップS4
2,43)。これにより上記吐出行程を他の行程より高
速で行うことができ、上記油圧発生室aが閉塞されかつ
圧力の高い状態をできるだけ短時間にすることができ、
その結果潤滑油のリーク量を減少できる。また現行程が
吸引行程である場合は、駆動パルス幅をmより広く設定
する(ステップS44,45)。これにより吸引行程を
ゆっくり行うことができ、その結果泡の発生を防止して
潤滑油の吸引量を増大できる。また、上記吐出行程,吸
引行程以外の行程では、標準のパルス幅とする(ステッ
プS46,47)。
【0035】なお、上記行程判断後の動作については各
種の変形例が考えられる。例えば、吐出行程,吸引行程
のように大きな駆動力が必要な場合は他の行程よりステ
ップモータの励磁電流を大きくしたり励磁方法を変えた
りする、また他の行程では停止可能とする、等が考えら
れる。
【0036】次に上記オイルポンプ15の動作について
説明する。オイルポンプ15の弁筒26の連通孔26a
が吐出孔21bと一致した角度位置から、ステップモー
タ19が第1回目の駆動パルス信号の入力によって弁筒
26と弁棒27を共に図5で時計回りに45度回転駆動
すると、カムケース25のカム25dの凸面によって駆
動軸30が突き上げられ、これにより弁棒27が上昇
し、油圧発生室a内は負圧となる。
【0037】第2回目の駆動パルス信号の入力によって
弁筒26,及び弁棒27がさらに45度回転するとその
途中から該弁筒26の連通孔26aが弁ケース25の吸
込孔25bと一致し始め、ポンプケース17内に充満し
ている潤滑油が連通孔26aを介して油圧発生室a内に
吸引され、該油圧発生室a内に潤滑油が充満する。
【0038】第3回目の駆動パルス信号の入力によって
弁筒26,弁棒27がさらに45度回転すると、その途
中から弁筒26の連通孔26aは弁ケース25によって
遮断され、上記吸引された潤滑油は油圧発生室a内に閉
じ込められることとなる。上記連通孔26aと吸込孔2
5bとが一部又は完全に一致している角度範囲が吸引行
程となる(図5参照)。
【0039】そして第4回目の駆動パルス信号の入力に
よって弁筒26,弁棒27がさらに45度回転すると、
上記駆動軸30がカム25dの凹部に位置し、弁棒27
がばね32によって下方に押し下げられるとともに、上
記45度回転の途中から弁筒26の連通孔26aが吐出
孔25cに一致し始める。これにより潤滑油が供給管1
0介して吸気ポート3b内に供給される。またこのとき
上記吐出検出信号が出力され、上記連通孔孔26aと吐
出孔25cとが一部又は完全に一致している角度範囲が
吐出行程となる(図5参照)。
【0040】本実施例では上記駆動パルスが4回入力さ
れると潤滑油が1回吐出されるのであるが、この駆動パ
ルスの入力間隔(駆動パルス周期)の設定方法を、図9
のタイミングチャート,及びECU33が内蔵する三次
元マップ(図8)に基づいて説明する。ここで図8の縦
軸(Z軸)のモータ駆動パルス周期は、上記オイルポン
プ15の1回当たり吐出量Qを上記ステップ数n(本実
施例の場合は4)で割った潤滑油量の消費時間tに相当
する時間を表している。ここで上記消費時間tは、エン
ジン回転数,スロットル開度に応じて予めマップ化され
ている単位時間当たり必要な給油量qに応じて求められ
る。
【0041】上記ECU33は、点火パルスが入力され
る毎に(図9の点火パルス波形図中,・・・)、そ
の時点でのエンジン回転速度,及びスロットル開度に応
じた駆動パルス周期を図8のマップから求め(図9のa
1,a2・・・)、点火パルスが入力される毎にメモリ
内に格納された駆動パルス周期を書き換える。
【0042】前回の潤滑油吐出の時点(図9のポンプ吐
出波形図中B1)で、最新のマップ値、例えばa1によ
って第1回目の駆動パルスを出力するタイミングを決定
し、該駆動パルス周期a1がタイマカウントによって経
過した時点で第1回目の駆動パルス(図中A1)を出力
するとともに、再び最新のマップ値、例えば上記a2に
よって第2回目の駆動パルス出力タイミングを決定し、
該駆動パルス周期a2が経過した時点で第2回目の駆動
パルス(A2)を出力し、以下順次、第3回目,第4回
目の駆動パルス(A3,A4)を出力する。
【0043】上記第2回目の駆動パルスが出力される
と、上記オイルポンプ15の弁筒26の連通孔26aが
吸込孔25bに連通し、潤滑油が油圧発生室a内に吸引
され、上記第4回目の駆動パルスが出力されると上記連
通孔26aが吐出口25cに連通するとともに、弁棒2
7が下降し、これにより油圧発生室a内の潤滑油が吐出
される。
【0044】なお、図9の説明では、点火パルス周期が
駆動パルス周期より狭いことから、最新のマップ値は常
に更新されていたが、点火パルス周期より駆動パルス周
期が短い場合は、上記最新のマップ値は前回と同じ値と
なる。
【0045】ここで上記駆動パルス周期、ひいては潤滑
油吐出周期は、図10に示すように、エンジン回転数が
高いほと短く、エンジン回転数が低いほど長くなる。こ
れによりエンジン回転が高い場合はポンプの吐出回数も
多くなり、熱負荷の増加に対応して潤滑油供給量が増加
する。
【0046】このように本実施例の潤滑油供給装置9に
よれば、オイルポンプ15を、第2回目回転の途中から
第3回目の回転の途中までの吸引行程において潤滑油を
油圧発生室a内に吸引し、第3回目の45度の回転時に
は油圧発生室a内の油圧をポンプケース17内と同じ圧
力に保持し、第4回目の単位角度45度の回転の途中よ
り弁棒27で油圧発生室aを縮小させるとともに連通孔
26aを吐出孔25cに一致させて潤滑油を吐出するよ
うに構成したので、給油間隔が長くなっても一定量の潤
滑油を吐出でき、給油量精度を向上できる。即ち、上記
第4回目の単位角度45度の回転に伴って連通孔26a
の弁ケース25によるシール面積が小さくなると潤滑油
はポンプ内でリークし易くなるのであるが、上記45度
の回転自体が極短時間に行われ、かつ一定速度で行われ
るので、上記リーク量は極少量でかつ一定である。従っ
てこの一定のリーク量を考慮に入れて油量制御すること
は容易であり、従って上述のように給油量精度を向上で
きる。
【0047】また本実施例のオイルポンプ15では、弁
筒26の位置検出は、駆動パルス信号の入力回数をカウ
ントするだけで可能であり、従って吐出周期をフィード
バック制御する場合の構造が複雑になることもない。
【0048】また本実施例によれば、オイル吐出量Qの
1/4の潤滑油消費時間tを駆動パルス周期とし、この
駆動パルス周期が4回経過した時間間隔をオイル吐出周
期としたので、吐出周期の途中においてエンジンの運転
条件が変化した場合、これに応じて上記消費時間tが変
化し、これにより駆動パルス周期が変化する。従って、
エンジンの運転条件の変化に対する応答性が極めて良好
である。
【0049】図17ないし図20は本発明の第2実施例
に係るオイルポンプを示し、図中、図2〜図6と同一符
号は同一又は相当部分を示す。本実施例のオイルポンプ
50は、1回転当たり1回吐出する単吐出型のものであ
り、ポンプケース17の下ケース21の底部には1つの
吸込管21aと1つの吐出管21bとが180度角度間
隔を開けて突出形成されている。
【0050】弁体48は、上記下ケース21内に配置さ
れ、ボルト24で固定された弁ケース44と、該弁ケー
ス44の弁孔44e内に回転可能かつ軸方向移動可能に
配置された弁棒45とを備えている。上記弁ケース44
の上記吸込管21a側には該吸込管21aに連通する吸
込凹部44aと、該凹部44aと上記弁孔44eとを連
通する吸込孔44bが形成されている。また上記弁ケー
ス44の上記吐出管21b側には該吐出管21bと上記
弁孔44eとを連通する吐出孔44cが形成されてい
る。
【0051】上記弁棒45の下端面と上記弁孔44eと
上記下ケース21の底面とで囲まれた空間が油圧発生室
aとなっており、該弁棒45にはこの油圧発生室aと上
記吸込口44b又は吐出口44cとを連通する連通孔4
5aが形成されている。またこの弁棒45の上部には駆
動軸46が軸直角方向に挿入固着されている。この駆動
軸46の一端は弁キャップ28の係止溝28bに係止し
ている。これにより弁軸45は駆動キャップ28と共に
回転し、またばね32で上記油圧発生室aを縮小する方
向に付勢され、かつカム25dにより上記ばね力に抗し
て支持されている。
【0052】43は弁棒45の角度位置を検出するセン
サである。該センサ43は図17では弁棒45が吸込位
置にきたことを検出するようになっているが、吐出位置
にきたことを検出するように構成してもよい。吐出位置
を検出するには、図17と対称位置にセンサ43を配設
すれば良い。
【0053】本実施例のオイルポンプ50では、弁棒4
5の連通孔45aが吐出孔44cに一致し潤滑油が吐出
された吐出位置から、弁棒45がステップモータ19に
より90度回転するとカム25dの凸部によって駆動軸
46ひいては弁棒45が上昇し、油圧発生aが所定の容
積となり、該油圧発生室a内は負圧となる。この状態で
弁棒45がさらに90度回転するとその途中から上記連
通孔45aが吸込口44bと一致し、潤滑油が油圧発生
室a内に導入される。ここからさらに90度回転すると
その途中から連通孔45aが弁ケース44によって遮弊
される。この場合油圧発生室a内はポンプケース17内
と同じ圧力である。そして最後の90度回転すると、そ
の途中から駆動軸46がカム25dの凹部に位置し、こ
れにより弁棒45がばね32の付勢力によって油圧発生
室aを縮小し、また連通孔45aが途中から吐出孔44
cに一致し始め、その結果潤滑油が吐出される。
【0054】なお、上記実施例では、ステップモータが
単位角度90度ずつ回転する場合を説明したが、この単
位角度は90度に限られるものでないことは勿論であ
る。また上記実施例ではオイルポンプとして、ステップ
モータによって弁棒を、又は弁棒及び弁筒を所定角度ず
つ回転させるように構成したものを説明したが、駆動源
はステップモータに限定されるものではなく、要は所定
角度ずつ回転させることが可能であればよい。
【0055】上記所定角度ずつの回転は、例えば図21
に示すように、電磁ソレノイド51とワンウェイギヤ5
2との組合わせによっても実現できる。この例では、駆
動パルス信号が入力される毎に電磁ソレノイド51のピ
ストンロッドを進退させ、ワンウェイギヤ52を1歯ず
つ回転させる。これによりワンウェイギヤ52の軸心に
結合された弁棒を所定角度ずつ回転させる。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明の潤滑油供給装置に
よれば、潤滑ポンプを、第n回目の単位角度θの回転に
より潤滑油を吐出するように構成したので、潤滑油のリ
ーク量は極わずかで、かつ一定であり、従って給油間隔
が長くなっても一定量の潤滑油を吐出でき、給油量精度
を向上できる効果がある。
【0057】また本発明の潤滑油ポンプでは、弁体の位
置検出は、駆動パルス信号の入力回数をカウントするだ
けで可能であり、従って吐出周期をフィードバック制御
する場合の構造を簡素化できる効果がある。
【0058】また請求項2の発明によれば、吐出周期を
求める場合に、Q/nの潤滑油消費時間tをn回積算し
た時間を吐出周期としたので、吐出周期間で運転条件が
変化した場合、これに応じて上記tが変化するので、運
転条件の変化に容易に追随でき、応答性を向上できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による2サイクルエンジン
の潤滑油供給装置の全体構成図である。
【図2】上記第1実施例のオイルポンプの断面正面図で
ある。
【図3】上記オイルポンプの断面側面図である。
【図4】上記オイルポンプの底面図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】上記オイルポンプの要部断面図である。
【図7】上記第1実施例のブロック構成図である。
【図8】上記第1実施例のエンジン回転数−スロットル
開度−駆動パルス周期特性図である。
【図9】上記第1実施例の波形図である。
【図10】上記第1実施例の波形図である。
【図11】上記第1実施例のエンジン温度−駆動パルス
周期制限値特性図である。
【図12】上記第1実施例のバッテリ電圧−駆動パルス
周期制限値特性図である。
【図13】上記第1実施例のフローチャート図である。
【図14】上記第1実施例のフローチャート図である。
【図15】上記第1実施例のフローチャート図である。
【図16】上記第1実施例のフローチャート図である。
【図17】本発明の第2実施例によるオイルポンプの断
面正面図である。
【図18】上記第2実施例オイルポンプの断面側面図で
ある。
【図19】上記第2実施例オイルポンプの底面図であ
る。
【図20】図17のXX-XX 線断面図である。
【図21】オイルポンプ駆動方法の変形例を示す模式図
である。
【符号の説明】
9 潤滑油供給装置 15,50 オイルポンプ(潤滑ポンプ) 26,27 弁筒,弁棒(弁体) 33 ECU(給油量演算手段,吐出周期演算手段) 45 弁棒(弁体)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑ポンプにより被潤滑部に潤滑油を供
    給する2サイクルエンジンの潤滑油供給装置において、
    上記潤滑ポンプが、弁体を駆動パルス信号が入力される
    毎に間歇的に単位角度θずつn回、合計角度(n×θ)
    回転させることにより、かつ第n回目の単位角度θの回
    転により潤滑油を吐出するパルス吐出型のものであるこ
    とを特徴とする2サイクルエンジンの潤滑油供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、エンジン運転状態に
    応じた単位時間必要給油量qを求める給油量演算手段
    と、上記潤滑ポンプの1回当たり吐出量Qの1/nの潤
    滑油消費時間tを上記単位時間必要給油量qに基づいて
    求め、該消費時間tをn回積算した値を上記潤滑油ポン
    プの吐出周期とする吐出周期演算手段とを備えたことを
    特徴とする2サイクルエンジンの潤滑油供給装置。
JP7702793A 1993-04-02 1993-04-02 2サイクルエンジンの潤滑油供給装置 Pending JPH06288217A (ja)

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EP94105162A EP0639696B1 (en) 1993-04-02 1994-03-31 Method and system for lubricating an internal combustion engine
US08/221,943 US5597051A (en) 1993-04-02 1994-06-06 Lubricating oil supply unit for two-cycle engines
TW83109963A TW298609B (ja) 1993-04-02 1994-10-28

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114593353A (zh) * 2022-03-10 2022-06-07 南京轻机包装机械有限公司 风力发电机变桨轴承润滑系统单次加脂时间的控制方法

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CN114593353A (zh) * 2022-03-10 2022-06-07 南京轻机包装机械有限公司 风力发电机变桨轴承润滑系统单次加脂时间的控制方法
CN114593353B (zh) * 2022-03-10 2023-07-28 南京轻机包装机械有限公司 风力发电机变桨轴承润滑系统单次加脂时间的控制方法

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