JPH0628820U - 焦点調整装置 - Google Patents

焦点調整装置

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JPH0628820U
JPH0628820U JP7038392U JP7038392U JPH0628820U JP H0628820 U JPH0628820 U JP H0628820U JP 7038392 U JP7038392 U JP 7038392U JP 7038392 U JP7038392 U JP 7038392U JP H0628820 U JPH0628820 U JP H0628820U
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光規 飯間
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旭光学工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光源部からの光の光ビーム径を測定すること
で光源部の焦点調整を簡単にしかも正確に行うことがで
きる焦点調整装置を得る。 【構成】 光源部1から射出される光の光ビーム径を光
軸上の異なる点で測定して光源部の焦点調整を行う装置
において、光源部1と光ビーム径測定器3との間に、そ
の光軸回りの回転位置に応じて選択的に光を反射させる
偏光ビームスプリッタ41と、この偏光ビームスプリッ
タで反射された光を光軸に向けて反射させる反射器42
とで構成される光路調整器4を設ける。偏光ビームスプ
リッタ41の回転位置を変化させることで、光ビーム径
測定器3に至る光路を変化させ、光ビーム径測定器を移
動させることなく光軸上の異なる位置での光ビーム径の
測定が可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はレーザプリンタやバーコードリーダ等の光学装置に用いられる光源部 の焦点位置を調整するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザプリンタのレーザ光走査装置として、例えば図4に示すものが提供され ている。このレーザ光走査装置では、レーザ光源部100から射出されるレーザ 光をレンズ101でコリメートさせて回転駆動されるポリゴンミラー102に投 射させ、このポリゴンミラー102で反射されたレーザ光をfθレンズ103等 の結像光学系で集束させて感光体104の表面に投射させる。前記ポリゴンミラ ー102の回転により、レーザ光の反射方向が変化され、これによりレーザ光を 感光体104の一方向に走査させる。 ところで、このようなレーザ光走査装置では、レンズ101やfθレンズ10 3等の収差により、光軸に対する振れ角度に応じて同図の鎖線で示すように焦点 位置に偏差が生じるため、感光体104の表面に合焦状態で走査を行うためには 、感光体の表面が結像光学系の焦点深度内に正しく位置される必要がある。
【0003】 したがって、このレーザ光走査装置の組み付けに際しては、レーザ光源部10 0を構成するレーザ光源とコリメータレンズとの光軸上の位置を調整して焦点調 整を行なう必要がある。即ち、一般に結像光学系では通常図5に示すように光ビ ーム径が焦点位置Pの近傍で最小となり、その前後で光ビーム径が徐々に増大さ れる。したがって、要求される解像度に基づいて決められる光ビーム径に対応す る光軸上の異なる2つの位置の間を焦点深度として設定し、この焦点深度の前側 と後ろ側の各点P1,P2における光ビーム径が許容される径寸法となるように 調整を行えば、感光体表面における合焦状態が保持されることになる。
【0004】 そこで、従来では、図6のように、焦点調整される光源部1からのレーザ光を ハーフミラー7とミラー8で反射させ、かつ結像光学系2を通した上で光ビーム 径測定器3Aに入射させている。そして、この光ビーム径測定器3Aをレーザ光 の光軸方向に沿って所要距離移動させ、その移動された異なる2点の位置での光 ビーム径をそれぞれ測定し、かつその測定径が所要の値となるように光源部1の レーザ光源とコリメータレンズとの距離を調整することで、焦点調整を行ってい る。 また、この測定を行うためには、レーザ光の光軸が光ビーム径測定器3の光軸 、即ちその移動方向に一致させる必要があるため、ハーフミラー7で分岐された レーザ光の一部をレンズ系5を通してTVカメラ等で構成される光軸調整器6に 入射させ、このレーザ光の光軸を所定位置に調整して光ビーム系測定器3に対す る光軸位置の調整を行っている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
このような従来の装置では、光軸に沿った異なる位置P1,P2での光ビーム 径を正確に測定するためには、光ビーム径測定器3Aの移動方向を光源部1から のレーザ光の光軸に対して正確に一致させる必要があり、そのための設定作業が 極めて繁雑でかつ難しいという問題がある。 また、光ビーム径の測定に際しては、光軸上の異なる2点間での光ビーム径測 定器3Aの移動位置及び移動量を正確に測定する必要があり、この測定において 誤差が発生し易く、かつ高頻度の測定器の往復運動の衝撃により測定器の信頼性 が損なわれ、これが光ビーム径の測定誤差となり、結果として焦点調整における 誤差になるという問題がある。 本考案の目的は、光源部の焦点調整を簡単にしかも正確に行うことができる焦 点調整装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、焦点調整される光源部と、この光源部から射出される光の光ビーム 径を測定する測定器との間の光路長を調整するための光路調整器を介挿しており 、この光路調整器は、光軸上に配置されてその光軸回りの回転位置に応じて選択 的に光を反射させる偏光ビームスプリッタと、この偏光ビームスプリッタで反射 された光を光軸に向けて反射させる反射器とを備えている。
【0007】
【実施例】
次に、本考案について図面を参照して説明する。図1は本考案の一実施例の全 体構成図である。1は焦点が調整される光源部であり、レーザ光源と、このレー ザ光源から射出されるレーザ光を平行光束とするコリメータレンズとで構成され る。例えば、図2に示すように、鏡筒11の一端部にレーザ光源としてのレーザ ダイオード12を支持した光源ブロック13を取着し、かつ鏡筒11内には内筒 14に支持したコリメータレンズ15を光軸方向に移動可能に構成している。そ して、鏡筒11内で内筒14を光軸方向に移動させてコリメータレンズ15の光 軸位置を調整することで、コリメータレンズによる光源部1の焦点位置が調整さ れるようになっている。この光源部1は、例えば、図4に示したレーザ光走査装 置の光源部100として用いられるものである。
【0008】 また、図1において、2は前記光源部1から射出されたレーザ光を結像するた めの結像光学系、3はこの結像光学系2で結像される光ビームのビーム系を測定 するための光ビーム径測定器、4はこの光ビーム径測定器3に到達される光の光 路を調整するための光路調整器であり、前記結像光学系2と光ビーム系測定器3 との間に介挿される。また、5はレンズ系、6は光軸調整器である。 前記光源部1から射出されるレーザ光はハーフミラー7及びミラー8によって 反射されて結像光学系2を透過され、更に光路調整器4を透過された上で光ビー ム径測定器3に入射され、ここで光ビーム径が測定される。 前記結像光学系2は、図4のレーザ光走査装置ではfθレンズ103を含む結 像光学系のものと等価である。また、前記光ビーム径測定器3は、例えば面分割 した複数個の受光素子で構成し、これらの受光素子の受光面に結像される光強度 の分布から光ビーム径を測定することができる。更に、前記光軸調整器6はハー フミラー7を透過された光源部からのレーザ光を検出してその光軸を前記光ビー ム径測定器3の中心位置に一致させるように調整するためのものであり、TVカ メラ等により構成される。レンズ系5は光軸調整器6に入射される光ビームを集 束させるためのものである。
【0009】 前記結像光学系2と光ビーム径測定器3との間に介挿される光路調整器4は、 図3のように、光ビームの光軸上に配置された偏光ビームスプリッタ41と、こ の偏光ビームスプリッタ41の一側部に配置された反射器42とで構成される。 前記偏光ビームスプリッタ41は、角棒状の透明材で構成されており、この透 明材の内部には光軸に対してそれぞれ背反する方向に45度の角度で傾斜させた 一対の偏光板43,44を設けている。各偏光板43,44の偏光方向は互いに 一致されている。そして、この偏光ビームスプリッタ41は図外の回転駆動機構 により、光軸Oの回りの方向に90度の範囲で回転されるように構成される。 また、前記反射器42は前記各偏光板43,44に対応した距離で離間配置さ れた一対の反射鏡45,46で構成され、かつ各反射鏡45,46は45度で対 向配置されている。この反射器42は、前側の反射鏡45に入射された光を後側 の反射鏡46で反射させることで、反射器42に入射されてくるレーザ光を18 0度反対方向に反射させるように構成される。なお、この反射鏡の代わりにプリ ズムを用いてもよい。
【0010】 したがって、この構成の焦点調整装置によれば、光源部1から射出されるレー ザ光のうち、ハーフミラー7を透過した光はレンズ系5を通して光軸調整器6に 入射され、この光軸調整器6を利用して光源部1の取付方向等を調節することで 、その光軸位置を調整する。これにより、ハーフミラー7及びミラー8で順次反 射されたレーザ光は光ビーム径測定器3の中心位置に入射されることになる。 このような調整を行った上で、光路調整器4の偏光ビームスプリッタ41を通 常の回転位置、即ち図3の状態から90度回転された位置に設定しておくと、光 源部1からのレーザ光(このレーザ光はレーザダイオードで発光されているため に偏光状態とされている)は偏光ビームスプリッタ41の各偏光板43,44を 透過してそのまま光ビーム径測定器3に入射され、ここで光ビーム径が測定され る。このとき、結像光学系2の結像作用により、レーザ光は光ビーム径測定器3 の測定面の後ろ側で焦点が結ばれるため、図5のP1の位置における光ビーム径 が測定される。
【0011】 次いで、光路調整器4の偏光ビームスプリッタ41を90度回転させて図3の 回転位置にすると、これに伴って偏光板43,44も90度回転されるため、レ ーザ光は前側の偏光板43で90度側方に向けて反射される。そして、この反射 光は反射器42の前側及び後側の各反射鏡45,46で順次反射され、180度 方向が反転された上で偏光ビームスプリッタの後側の偏光板44に入射され、更 にここで90度の向きに反射されて元の光軸上に戻され、光ビーム径測定器3に 入射される。これにより、光路調整器4において反射が繰り返された分だけ光ビ ーム径測定器に到達するまでの光路が長くされ、結果として結像光学系2の結像 作用により光ビーム径測定器3の測定面よりも前側で焦点が結ばれ、図5のP2 に位置における光ビーム径が測定されることになる。
【0012】 したがって、光路調整器4の偏光ビームスプリッタ41の回転位置を90度変 化させるだけで、光ビーム径測定器3を固定したままで、光軸上の異なる2点に おける光ビーム径を測定することができる。このため、光源部1の焦点位置に対 する許容焦点深度位置P1,P2における光ビーム径が予め判明していれば、前 記した前側の光ビーム径と後側の光ビーム径が所定の光ビーム径となるように光 源部1のレーザダイオード12とコリメータレンズ15との相対位置を調整すれ ば、焦点位置の調整が可能となる。
【0013】 これにより、光ビーム径測定器3に可動部を設ける必要がなくなり、焦点調整 装置の構成が簡略化できるとともに、光ビーム径の測定に際しては光ビーム径測 定器を移動する必要がないため、その移動距離の誤差に伴う焦点調整誤差が生じ ることもない。 なお、光路調整器4は、偏光ビームスプリッタ41に対する反射器42の距離 を調整すれば、反射光路を変化させることができ、結果として光軸上の異なる2 点P1,P2間の距離を調整することができる。
【0014】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、焦点調整される光源部と、光ビーム径を測定す る測定器との間に、光軸回りの回転位置に応じて選択的に光を反射させる偏光ビ ームスプリッタと、この偏光ビームスプリッタで反射された光を光軸に向けて反 射させる反射器とで構成される光路調整器を設けているので、光ビーム測定器を 可動構造にする必要がなくなり、装置の構成を簡略化することができるとともに 、光ビームを正確に測定することが可能となり、高精度な焦点調整が実現できる 効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の全体構成を示す図である。
【図2】焦点調整される光源部の断面構成図である。
【図3】光路調整器の概略構成を示す斜視図である。
【図4】レーザ光走査装置の構成を示す斜視図である。
【図5】結像レンズ系とその光ビーム径との関係を示す
図である。
【図6】従来の焦点調整装置の一例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 光源部 2 結像光学系 3 光ビーム径測定器 4 光路調整器 5 レンズ系 6 光軸調整器 41 偏光ビームスプリッタ 42 反射器

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源とコリメータレンズ又は集光レンズ
    とを備える光源部を有し、この光源部から射出される光
    の光ビーム径を光軸上の異なる複数の点で測定して前記
    光源部の焦点調整を行う装置において、前記光源部と光
    ビーム径を測定する測定器との間に介挿されて両者間の
    光路長を調整するための光路調整器を備え、この光路調
    整器は、光軸上に配置されてその光軸回りの回転位置に
    応じて選択的に前記光を反射させる偏光ビームスプリッ
    タと、この偏光ビームスプリッタで反射された光を光軸
    に向けて反射させる反射器とを備えることを特徴とする
    焦点調整装置。
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