JPH0628818Y2 - パラボラアンテナ - Google Patents
パラボラアンテナInfo
- Publication number
- JPH0628818Y2 JPH0628818Y2 JP1987144363U JP14436387U JPH0628818Y2 JP H0628818 Y2 JPH0628818 Y2 JP H0628818Y2 JP 1987144363 U JP1987144363 U JP 1987144363U JP 14436387 U JP14436387 U JP 14436387U JP H0628818 Y2 JPH0628818 Y2 JP H0628818Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reflector
- horn
- parabolic
- antenna
- parabolic reflector
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- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は電気特性の向上を図ったパラボラアンテナに関
する。
する。
一般に、地上マイクロ回線に使用されるパラボラアンテ
ナでは、一次放射器の給電導波管をパラボラ反射器の頂
点を貫通して取り付けたものがある。例えば、第2図は
その一例であり、パラボラ反射器1に対向配置される一
次放射器2は、ホーン3と給電導波管4とで構成され、
給電導波管4はパラボラ反射器1の頂点部を貫通し、こ
の貫通箇所に設けた取付部6において反射器1に固定さ
れている。
ナでは、一次放射器の給電導波管をパラボラ反射器の頂
点を貫通して取り付けたものがある。例えば、第2図は
その一例であり、パラボラ反射器1に対向配置される一
次放射器2は、ホーン3と給電導波管4とで構成され、
給電導波管4はパラボラ反射器1の頂点部を貫通し、こ
の貫通箇所に設けた取付部6において反射器1に固定さ
れている。
従来、この種のアンテナでは、パラボラ反射器1からホ
ーン3の照射点への反射を打ち消すために、ホーンの照
射点において位相が逆相でパラボラ反射器から反射量と
同等の照射エネルギを発生させる頂点整合板7をパラボ
ラ反射器1の頂点近傍に設けていた。
ーン3の照射点への反射を打ち消すために、ホーンの照
射点において位相が逆相でパラボラ反射器から反射量と
同等の照射エネルギを発生させる頂点整合板7をパラボ
ラ反射器1の頂点近傍に設けていた。
上述した従来の頂点整合板7は、パラボラ反射器1の頂
点近傍に配設しているためにホーン3の照射点より離れ
た位置となり、有効な整合を行うためには径を大きくす
る必要があり、また給電導波管4によって影になる部分
が生じるので、更に径を大きくしなければならない。こ
のため、ホーンに比べて頂点整合板7及び取付部が大き
くなり、一次放射器2やアンテナ自体の輸送が困難にな
るとともに、慣性重量が増大して振動等により給電導波
管が座屈する等の弊害が生じる問題がある。
点近傍に配設しているためにホーン3の照射点より離れ
た位置となり、有効な整合を行うためには径を大きくす
る必要があり、また給電導波管4によって影になる部分
が生じるので、更に径を大きくしなければならない。こ
のため、ホーンに比べて頂点整合板7及び取付部が大き
くなり、一次放射器2やアンテナ自体の輸送が困難にな
るとともに、慣性重量が増大して振動等により給電導波
管が座屈する等の弊害が生じる問題がある。
本考案は頂点整合板及び取付部の小型化を図って上記問
題を解消したパラボラアンテナを提供することを目的と
している。
題を解消したパラボラアンテナを提供することを目的と
している。
本考案のパラボラアンテナは、給電導波管のホーンに可
及的に近い位置に、パラボラ反射器及び給電導波管によ
るホーンへの反射を打ち消す二段構成の階段状の小型の
反射板を取着し、反射器と給電導波管のそれぞれの反射
を各反射板により打ち消すように構成し、整合板として
の反射板の小型化を図る一方で、打ち消しに際しての調
整を容易なものとしている。
及的に近い位置に、パラボラ反射器及び給電導波管によ
るホーンへの反射を打ち消す二段構成の階段状の小型の
反射板を取着し、反射器と給電導波管のそれぞれの反射
を各反射板により打ち消すように構成し、整合板として
の反射板の小型化を図る一方で、打ち消しに際しての調
整を容易なものとしている。
次に、本考案を図面を参照して説明する。
第1図は本考案の一実施例の縦断面図である。図におい
て、1は放物面に形成したパラボラ反射器であり、この
パラボラ反射器1の前面位置には一次放射器2を配設し
ている。この一次放射器2は、パラボラ反射器1に対向
配置したホーン3と、このホーン3を図外の送受信機器
に接続させる給電導波管4とからなり、この給電導波管
4は前記パラボラ反射器1の頂点を貫通し、この貫通箇
所に設けた取付部6においてパラボラ反射器1に固定さ
せている。そして、前記給電導波管4の一部、即ちパラ
ボラ反射器1の機能を阻害することがない範囲で前記ホ
ーン3に可及的に近い位置に反射板5を取着している。
て、1は放物面に形成したパラボラ反射器であり、この
パラボラ反射器1の前面位置には一次放射器2を配設し
ている。この一次放射器2は、パラボラ反射器1に対向
配置したホーン3と、このホーン3を図外の送受信機器
に接続させる給電導波管4とからなり、この給電導波管
4は前記パラボラ反射器1の頂点を貫通し、この貫通箇
所に設けた取付部6においてパラボラ反射器1に固定さ
せている。そして、前記給電導波管4の一部、即ちパラ
ボラ反射器1の機能を阻害することがない範囲で前記ホ
ーン3に可及的に近い位置に反射板5を取着している。
この反射板5は一段若しくは数段に配列した小さな反射
板を前記ホーン3に対向させて配置しており、パラボラ
反射器1からホーン3の照射点へ向かう反射を打ち消す
ように構成している。
板を前記ホーン3に対向させて配置しており、パラボラ
反射器1からホーン3の照射点へ向かう反射を打ち消す
ように構成している。
したがって、この構成によれば、反射板5はホーンの照
射点に対して位相が逆相でパラボラ反射器1から反射量
と同等の照射エネルギを発生させてパラボラアンテナの
電気特性を改善することができるが、ここでは反射板5
をホーン3に近接配置しているため、その分反射板5を
小型化しても十分な機能が発揮できる。これにより、従
来の頂点整合板より形状の小さな反射板とすることがで
き、取付部6を小さくして輸送の簡易化を図り、かつ振
動等による給電導波管4の座屈の発生を防止できる。
射点に対して位相が逆相でパラボラ反射器1から反射量
と同等の照射エネルギを発生させてパラボラアンテナの
電気特性を改善することができるが、ここでは反射板5
をホーン3に近接配置しているため、その分反射板5を
小型化しても十分な機能が発揮できる。これにより、従
来の頂点整合板より形状の小さな反射板とすることがで
き、取付部6を小さくして輸送の簡易化を図り、かつ振
動等による給電導波管4の座屈の発生を防止できる。
ここで、前記小型の反射板5が電波に対してどのように
影響するのかを考察する。一般にパラボラアンテナにお
いては、例えば、40dBの利得を有するものはパラボ
ラ反射器(放物面鏡)の面積を有効に利用することによ
って、等方性アンテナに比べて1万倍の電力を一方向に
集中させることができる。一方、ホーンから放射され、
パラボラ反射器を照射した電波が再びホーンに戻される
量は、例えば、SAMUEL SILVER "MICROWAVE ANTENNA THE
ORY AND DESIGN"McGRAW-HILL1949pp444〜447に基づいて
おおよそその計算が可能であり、次のようになる。
影響するのかを考察する。一般にパラボラアンテナにお
いては、例えば、40dBの利得を有するものはパラボ
ラ反射器(放物面鏡)の面積を有効に利用することによ
って、等方性アンテナに比べて1万倍の電力を一方向に
集中させることができる。一方、ホーンから放射され、
パラボラ反射器を照射した電波が再びホーンに戻される
量は、例えば、SAMUEL SILVER "MICROWAVE ANTENNA THE
ORY AND DESIGN"McGRAW-HILL1949pp444〜447に基づいて
おおよそその計算が可能であり、次のようになる。
波長に比較してアンテナ口径が充分に大きい場合は、ホ
ーンの反射係数の大きさΓ、即ちホーンより発し、パラ
ボラ反射器を照射し、再び一次放射器に戻る量は、次式
で近似される。
ーンの反射係数の大きさΓ、即ちホーンより発し、パラ
ボラ反射器を照射し、再び一次放射器に戻る量は、次式
で近似される。
|Γ|≒Go・λ/4πf ここで、λ:波長、Go:ホーンの利得、f:パラボラ
反射器の焦点距離 今、パラボラ反射器の開口が70°で、口径が3mの場
合、10dBi程度のホーンを用いて4GHzで作動させ
ると、アンテナの利得はおおよそ40dBとなる。
反射器の焦点距離 今、パラボラ反射器の開口が70°で、口径が3mの場
合、10dBi程度のホーンを用いて4GHzで作動させ
ると、アンテナの利得はおおよそ40dBとなる。
また、アンテナ効率を約63%としたとき、Go=10
dBi=3.162、λ=74.95mm、f=1071mmとすると、前
式から、Γ≒0.0176=-35.1dBとなる。
dBi=3.162、λ=74.95mm、f=1071mmとすると、前
式から、Γ≒0.0176=-35.1dBとなる。
つまり、振幅1の電磁波が発射されたときに、パラボラ
反射器の影響を受けてホーンに戻る波は、たかだか0.01
76である。そして、反射板5はこの微小なエネルギを更
に小さくすることを目的として取り付けられる。
反射器の影響を受けてホーンに戻る波は、たかだか0.01
76である。そして、反射板5はこの微小なエネルギを更
に小さくすることを目的として取り付けられる。
前記したように、アンテナ利得は1万倍程度の量を取り
扱うものであるので、反射板5を設けたたために、その
分アンテナ利得にとって無効エネルギとなったとして
も、それはアンテナ利得に比較すれば微々たるものであ
り、アンテナ利得に対する影響は殆ど無視することがで
きる。
扱うものであるので、反射板5を設けたたために、その
分アンテナ利得にとって無効エネルギとなったとして
も、それはアンテナ利得に比較すれば微々たるものであ
り、アンテナ利得に対する影響は殆ど無視することがで
きる。
したがって、本考案のように階段状の反射板を仮に異な
る方向に向けた場合でも、これによってアンテナ装置と
しての正常な作動が阻害されることはない。このこと
は、第2図に示した従来構成における頂点整合板7を備
えるアンテナにおいても、前記した無効エネルギの発生
は生じているものであり、この従来アンテナ装置におい
ても何らの不具合が生じていないことからも明らかであ
る。
る方向に向けた場合でも、これによってアンテナ装置と
しての正常な作動が阻害されることはない。このこと
は、第2図に示した従来構成における頂点整合板7を備
えるアンテナにおいても、前記した無効エネルギの発生
は生じているものであり、この従来アンテナ装置におい
ても何らの不具合が生じていないことからも明らかであ
る。
以上説明したように本考案は、給電導波管のホーンに可
及的に近い位置に設けた二段構成の階段状の小型の反射
板を設け、これによりパラボラ反射器及び給電導波管に
よるホーンへの反射を打ち消すように構成しているの
で、反射器と給電導波管のそれぞれからの反射を各反射
板を独立に調整かつ設定して打ち消すことが可能とな
り、調整のパラメータが増大し、より最適な調整が可能
となる。また、整合板としての反射板の小型化が可能と
なり、取付部の小型化を図ることも可能となる。
及的に近い位置に設けた二段構成の階段状の小型の反射
板を設け、これによりパラボラ反射器及び給電導波管に
よるホーンへの反射を打ち消すように構成しているの
で、反射器と給電導波管のそれぞれからの反射を各反射
板を独立に調整かつ設定して打ち消すことが可能とな
り、調整のパラメータが増大し、より最適な調整が可能
となる。また、整合板としての反射板の小型化が可能と
なり、取付部の小型化を図ることも可能となる。
第1図は本考案の一実施例の縦断面図、第2図は従来構
造の縦断面図である。 1…パラボラ反射器、2…一次放射器、3…ホーン、4
…給電導波管、5…反射板、6…取付部、7…頂点整合
板。
造の縦断面図である。 1…パラボラ反射器、2…一次放射器、3…ホーン、4
…給電導波管、5…反射板、6…取付部、7…頂点整合
板。
Claims (1)
- 【請求項1】パラボラ反射器と、このパラボラ反射器に
対向配置したホーン及びこれに給電する給電導波管から
なる一次放射器とを備え、前記給電導波管のホーンに可
及的に近い位置には前記パラボラ反射器及び前記給電導
波管によるホーンへの反射を打ち消す二段構成の階段状
の小型の反射板を取着したことを特徴とするパラボラア
ンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987144363U JPH0628818Y2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | パラボラアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987144363U JPH0628818Y2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | パラボラアンテナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6451312U JPS6451312U (ja) | 1989-03-30 |
JPH0628818Y2 true JPH0628818Y2 (ja) | 1994-08-03 |
Family
ID=31412006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987144363U Expired - Lifetime JPH0628818Y2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | パラボラアンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0628818Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013150996A1 (ja) | 2012-04-02 | 2013-10-10 | 古野電気株式会社 | アンテナ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56156001A (en) * | 1980-05-06 | 1981-12-02 | Nec Corp | Double reflector type antenna device |
JPS56156601A (en) * | 1980-05-02 | 1981-12-03 | Fuso Light Alloys Co Ltd | Illumination system |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60145718U (ja) * | 1984-03-07 | 1985-09-27 | 日本電気株式会社 | 頂点整合板 |
-
1987
- 1987-09-24 JP JP1987144363U patent/JPH0628818Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56156601A (en) * | 1980-05-02 | 1981-12-03 | Fuso Light Alloys Co Ltd | Illumination system |
JPS56156001A (en) * | 1980-05-06 | 1981-12-02 | Nec Corp | Double reflector type antenna device |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013150996A1 (ja) | 2012-04-02 | 2013-10-10 | 古野電気株式会社 | アンテナ |
US9472856B2 (en) | 2012-04-02 | 2016-10-18 | Furuno Electric Co., Ltd. | Antenna |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6451312U (ja) | 1989-03-30 |
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