JPH0628786U - 時計装置 - Google Patents
時計装置Info
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- JPH0628786U JPH0628786U JP7149392U JP7149392U JPH0628786U JP H0628786 U JPH0628786 U JP H0628786U JP 7149392 U JP7149392 U JP 7149392U JP 7149392 U JP7149392 U JP 7149392U JP H0628786 U JPH0628786 U JP H0628786U
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- clock
- month
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 正確な計時動作を行う。
【構成】 #251で前回の設定時刻を古い時刻とし、
バッファにメモリされた今回の設定時刻を新しい時刻と
して、関数FN2を呼び、結果のΔTをT1とする。こ
れにより、前回の設定時刻と今回の設定時刻の差がT1
となる。次に#252で、現在の時計の時刻を古い時刻
とし、バッファにメモリされた今回の設定時刻を新しい
時刻として、関数FN2を呼び、結果のΔTをT2とす
る。これにより、現在の時刻と今回の設定時刻の差がT
2となる。このT2は、前回の設定から今回の設定まで
に生じた時計の誤差である。#253でT1/(T1−
T2)は今回測定された時計の正しい時計に対する補正
の倍率である。前回既に誤差補正が行われていれば、実
際に時計は(ERR+1)倍の速度で動いていたので、
真の誤差ERRは、ERR=(ERR+1)・(T1/
(T1−T2))−1で求められる。
バッファにメモリされた今回の設定時刻を新しい時刻と
して、関数FN2を呼び、結果のΔTをT1とする。こ
れにより、前回の設定時刻と今回の設定時刻の差がT1
となる。次に#252で、現在の時計の時刻を古い時刻
とし、バッファにメモリされた今回の設定時刻を新しい
時刻として、関数FN2を呼び、結果のΔTをT2とす
る。これにより、現在の時刻と今回の設定時刻の差がT
2となる。このT2は、前回の設定から今回の設定まで
に生じた時計の誤差である。#253でT1/(T1−
T2)は今回測定された時計の正しい時計に対する補正
の倍率である。前回既に誤差補正が行われていれば、実
際に時計は(ERR+1)倍の速度で動いていたので、
真の誤差ERRは、ERR=(ERR+1)・(T1/
(T1−T2))−1で求められる。
Description
【0001】
本考案は、例えば誤差補正が可能なカメラおよびアクセサリーに内蔵されてい る時計装置に関するものである。
【0002】
カメラ、その他の装置には、時計が組み込まれている。従来、この時計を高精 度にするために、製造時に水晶発振回路のトリマーコンデンサの容量を調整して 、発振周波数を正確に合わせるよう調整していた。
【0003】
しかしながら、経年変化によって周波数がずれると、それによる時刻ズレが蓄 積されてしまう。例えばカメラの日付写し込みを行うデータバックの内蔵時計を 例にあげると、カメラは腕時計のように毎日使うものではなくて、旅行やその他 の行事で使うなど、未使用の期間が長いのが一般的である。
【0004】 この未使用の期間もデータバックの内蔵時計は計時動作を行っているが、その 期間の発振周波数誤差は蓄積され続ける。このため、ある時点でデータバックの 時刻の写し込みを行おうとすると、時刻修正しなければ使えない程度まで時刻が ずれる可能性がある。
【0005】 この問題の解決には、経年変化の少ないカットの水晶発振子を使用すれば良い が、コスト高になる。また製造時の発振周波数調整もコスト高の要因になってい た。
【0006】 本考案はこのような状況に鑑みてなされたもので、製造時の調整が不要で、し かも特別に高精度の発振子を用いなくても、高精度の計時が可能な時計を提供す ることを目的とする。
【0007】
このような課題を解決するために本考案は、図4に示されるマイクロコンピュ ータ4のような制御手段と、時計5のような計時手段と、ADJボタンやINC ボタンのような設定手段をもつ装置において、複数回の時刻設定のうち、起点と なる時刻と、終点となる時刻の時間差を制御手段で求め、さらに終点となる時刻 と、その時の計時手段の出力する時刻との時間差から、計時手段の精度を演算し 、制御手段は計時手段の精度情報をもとに、計時手段の補正を行うこととした。
【0008】
本考案においては、正確な2つの時刻の時間差と、その間に生じた計時手段の 誤差をもとに、単位時間あたりの計時手段の誤差を知ることができるので、その 後、計時手段の補正が可能になる。
【0009】
まず、本考案の実施例において、プログラム上で使用する関数について説明す る。図1は、年月を指定すると、その月の日数を返す関数FN1の演算フローチ ャートを示す。#100から始まる関数FN1はサブルーチンの形をとっており 、まず#101で与えられた月(M)が2月であるか否かを判定する。
【0010】 2月であれば#102以降の閏年の処理に移る。#102で年(Y)の4の剰 余が0と判定すると閏年なので、#105で日数Nは29日とし、閏年以外は# 104で28日とする。また2月以外は、#103で8月以上は1を加えて2の 剰余が1なら大の月であるから、整数演算 N=30+{(M+M/8) MOD 2} で日数Nが求められ、いずれの場合も#106でリターンする。なお、21世紀 中まではこの方法で閏年が求められることは周知である。
【0011】 また図2は、与えられた新旧2つの時刻の時間差を求める関数FN2の演算フ ローチャートである。古いの時刻の年月日時分秒をそれぞれY0,M0,D0, H0,MIN0,S0とし、新しい時刻の年月日時分秒をそれぞれY1,M1, D1,H1,MIN1,S1で与え、#110で始まるサブルーチンで処理を行 う。
【0012】 #111で与えられた2つの時刻の年が等しいと判断され、かつ#112で月 まで等しいと判断された場合のみ#117に進むことができるが、それ以外は# 113に進む。#113以降の処理は、新しい時刻を古い時刻と同一の年月+日 数の形で表すことを目的とするものであり、まず#113でM1から1(1月) を減じる。
【0013】 そして、この結果、#114でM1が0でないと判定されたとき、#116で Y1年M1月の月の日数を前述の関数FN1で求めてD1に加算する。M1が0 であることが#114で判断されれば、#115でY1を1年減じるとともに、 M1を12とする。そして#116でY1年M1月の月の日数を前述の関数FN 1で求めてD1に加算する。これを新しい時刻と古い時刻の年月が同一になるま で繰り返す。これにより、例えば1992年1月1日は1991年12月32日 と表される。
【0014】 #117では日数の差分を秒で表し、ΔTに記憶する。即ち、次の演算を行う 。 ΔT=86400×(D1−D0)
【0015】 #118では、2つの時刻の時分秒を秒に換算した後、差分をとって、先のΔ Tに加算する。即ち、次の演算を行う。 ΔT=ΔT+3600×H1+60×MIN1+S1 −(3600×H0+60×MIN0+S0)
【0016】 これによって、2つの時刻の時間差ΔTが秒を単位として求められ、#119 でリターンし、演算が終了する。なお、この時間差の求め方は一例であって、他 のアルゴリズムであってもよい。
【0017】 次に、実際の時刻設定を行う際の処理を説明する。まず、図3は、カメラのデ ータバックの時計部分の操作部材20と表示部24を示している。各操作部材2 0は以下の機能を持っている。
【0018】 モード(MODE)ボタン21を押す毎に、データバックの写し込み機能を選 択することができ、年月日/時分/写し込み無しの3種類のモードが順次選択で きる。ADJボタン23は、内蔵時計の年月日時分秒の各設定を開始または終了 するボタンである。ADJボタン23を押すと、モードに無関係に年月日の表示 になり、同時に年の表示が点滅を開始し、年の入力待ちであることを示す。
【0019】 この時、INCボタン22を押す毎に、年の表示がインクリメントする。なお 、所定の西暦、例えば2010年(表示は下2桁)を越えると、1990年に戻 るようになっている。再度ADJボタン23を押すと、年の表示の点滅が終了し 、月の表示が点滅を開始し、月の入力待ちになる。月は1から12が順次設定可 能であり、再度ADJボタン23を押すと、月の表示の点滅が終了し、日の表示 が点滅を開始する。日の設定も年月と同様であるが、既に設定済みの年月から関 数FN1を用いて、その年月の日数を演算し、入力された日がその日数を越える と1に戻るようになっている。
【0020】 次に、ADJボタン23を押すと表示は時分に切り換わり、同様に、時および 分が設定される。また、分の設定を入力した後のADJボタン23の操作で、は じめて内蔵時計の年月日時分が更新され、秒の桁は0になるものとする。同時に 表示は設定状態から、通常のモード設定に従った表示に戻る。
【0021】 このような機能は、図3の操作部材20からの入力を、マイクロコンピュータ で処理し、内蔵時計と表示を制御する事で行われる。図4は、全体構成を示すブ ロック図である。図3で示した操作部材20のMODEボタン21、INCボタ ン22またはADJボタン23の操作は、それぞれプッシュスイッチで構成され るMODE_SW8、INC_SW9、ADJ_SW10のオン、オフを介して 、図4に示されるように、RSフリップフロップ1乃至3により検出される。
【0022】 RSフリップフロップ1乃至3の各出力Qは、マイクロコンピュータ4に入力 され、そのマイクロコンピュータ4は、所定のタイミングにおいて、フリップフ ロップ1乃至3をリセットするようになっている。従って、各スイッチ8乃至9 (ボタン21乃至23)を操作すると、その操作がフリップフロップ1乃至3に 記憶され、マイクロコンピュータ4が、その状態を読み込んだ後にRSフリップ フロップをリセットすることで、操作回数に対応した入力が可能になる。
【0023】 なお、フリップフロップ1乃至3は、マイクロコンピュータ4に内蔵されたも のでも良く、例えば、割り込み機能の割り込み要求フラグで代用しても良い。時 計5は、マイクロコンピュータ4によって年月日時分秒が変更及び読み出し可能 であれば、独立した時計ユニットであっても良いし、またマイクロコンピュータ 4に内蔵されていてもよい。
【0024】 表示部材6(図3における表示部24に対応する)は、例えばドライバ付きの 液晶表示素子であって、マイクロコンピュータ4によって表示が制御される。書 き込みユニット7は、データバックのメインの機能である年月日、あるいは時分 の書き込みを担当する部材であるが、本考案では、書き込み動作自体には言及し ない。
【0025】 図5は、8ビット分のフラグが格納されるマイクロコンピュータ4内部のRA Mを表している。下位2ビットの「mode」の部分はデータバックの動作モー ドを表し、00は書き込みオフの設定、01は年月日、10は時分を書き込む設 定に対応している。またy,m,d,h,minの5種類のフラグは、それぞれ 年、月、日、時、分の入力選択のフラグで、1になっている項目がADJボタン 23でインクリメントされるものとする。またフラグsは、時刻設定がなされた ときに1になるフラグである。なお、フラグあるいはビットデータは小文字で表 すことにする。
【0026】 図6は、時刻設定の際のマイクロコンピュータ4の処理を示すフローチャート であり、図4のフリップフロップ1乃至3を入力としたモード切り換えおよび時 刻設定を#200以降のサブルーチンの形で表したものである。まず#201で フリップフロップ1の出力Qを読み、それが1であればモードボタンが押されて いるので、モードの切り換えを#202乃至#205で行う。
【0027】 即ち、#202で「mode」が00,01,10のいずれかであるのか判定 される。00のとき、#203で「mode」は01とされる。また、01また は10のとき、#204または#205で、「mode」は10または00に、 それぞれ設定される。そして、#206でフリップフロップ1をリセットして、 モードの切り換えが完了する。
【0028】 #207以降は時刻設定の処理で、フリップフロップ2の出力Qが1であれば ADJボタン23が押されているので、#208でとりあえずフリップフロップ 2をリセットした後に、#209以降の何らかの処理を行う。
【0029】 フラグy,m,d,h,minは全部が0か、どれか1つだけ1になるので、 その状態が#209,#211,#213,#215,#217で判定される。 yが1のとき、#210でy=0,m=1とされる。mが1のとき、#212で m=0,d=1とされる。dが1のとき、#214でd=0,h=1とされる。 hが1のとき、#216でh=0,min=1とされる。これにより、y,m, d,hがADJボタン23を操作する毎に順次セットされる。
【0030】 さらに、m,d,h,minの全部が0の場合は、時刻設定でない状態であり 、この時ADJボタン23が押されたと言うことは、時刻設定開始の要求であり 、#220でy=1として、それ以後、年の入力を受け付けるようにする。さら に#221では、バッファの初期値として、現在時刻がバッファに代入される( このデータが上述したように、書き換えられる)。
【0031】 時刻設定は(時計5の書き換えは)、入力の都度行われるのではなく、年月日 時の入力データをバッファにためておき(例えば年のデータYEARは、バッフ ァYEAR_BFにストアされる(以下、月日時分についても同様に記載する) )、最後に分が入力されたとき、#219で書き換えが行われる。
【0032】 次に、#222以降のINCボタン22を操作して、時刻を入力する処理を説 明する。フリップフロップ3の出力Qが1ならば、とりあえず#223でフリッ プフロップ3をリセットしてから、INCボタン22が押されたとして、時刻設 定中は、#224乃至#227、#228乃至#231、#232乃至#235 、#236乃至#239、#240乃至#243で、それぞれ年月日時分の数値 をインクリメントする処理を行う。
【0033】 時刻設定中でなければ、#224、#228、#232、#236、#240 を介して#244に抜けて何も行わない。
【0034】 日の設定を例にとると、#232でd=1が検出されて、#233で、日の入 力データのバッファであるDAY_BFのデータDAYをインクリメントする。 その結果、#234において、それ以前に設定済みの年月から関数FN1で求め た日数を越えてしまったら、#235でDAY_BFを1の初期値に戻す。
【0035】 例えば、1993年1月まで設定されている時の日の入力は、31日の次は1 日に戻る。他の項目も同様にして入力され、このサブルーチンは#244でリタ ーンする。但し、これらの場合、最大の基準値は、それぞれ、2011年、13 月、23時または59分とされ、初期値は、それぞれ、1990年、1月、0時 または0分とされる。
【0036】 次に、図7で図6の#219のオートアジャスト処理の内容を説明する。まず 、図7の処理で用いる変数を定義すると、前述のように「YEAR」、「MON TH」、「DAY」、「HOUR」、「MIN」、「SEC」は、時計5の現在 時刻の年月日時分秒である。また、YEAR_BF、MONTH_BF、DAY _BF、HOUR_BF、MIN_BFも前述のように、時刻設定の入力を一時 メモリしておくバッファである。
【0037】 そして、YEAR_START、MONTH_START、DAY_STAR T、HOUR_START、MIN_STARTは、現在動作している時計5の 時刻を設定した時の年月日時分秒とする。
【0038】 図7において、まず#250でフラグsが1の場合は、以前に時計5を設定し たことがある(#256)ので、#251で以下の処理を行う。即ち、前回の設 定時刻を古い時刻とし(Y0=YEAR_START、M0=MONTH_ST ART、D0=DAY_START、H0=HOUR_START、MIN0= MIN_START、S0=0)、バッファにメモリされた今回の設定時刻を新 しい時刻として(Y1=YEAR_BF、M1=MONTH_BF、D1=DA Y_BF、H1=HOUR_BF、MIN1=MIN_BF、S1=0)、関数 FN2(図2)を呼び、結果のΔT(#118)をT1とする。すなわち、前回 の設定時刻と今回の設定時刻の差がT1である。
【0039】 次に、#252で、現在の時計5の時刻を古い時刻とし(Y0=YEAR、M 0=MONTH、D0=DAY、H0=HOUR、MIN0=MIN、S0=S EC)、バッファにメモリされた今回の設定時刻を新しい時刻として(Y1=Y EAR_BF、M1=MONTH_BF、D1=DAY_BF、H1=HOUR _BF、MIN1=MIN_BF、S1=0)、関数FN2(図2)を呼び、結 果のΔTをT2とする。すなわち、現在の時刻と今回の設定時刻の差がT2であ り、このT2が前回の設定から今回の設定までに生じた時計の誤差である。
【0040】 次に、#253でT1/(T1−T2)を演算する。これは、今回測定された 時計5の正しい時計に対する補正の倍率である。さらに前回既に誤差補正が行わ れていれば、実際に時計5は(ERR+1)倍の速度で動いていたので、真の誤 差ERRは ERR=(ERR+1)・{T1/(T1−T2)}−1 で求められる。なお、時計5が遅れている場合は、ERRは正の値になり、進む 場合には負の値になる。
【0041】 前述の#250でs=0の場合には、前回の設定時刻が無効なのでERRを演 算することができなくて、#254でERR=0とする。
【0042】 #253または#254の次に、#255に進み、バッファにメモリされた今 回の設定時刻を時計5に書き込んで、時刻の更新を行う(YEAR=YEAR_ BF、MONTH=MONTH_BF、DAY=DAY_BF、HOUR=HO UR_BF、MIN=MIN_BF、SEC=0)。
【0043】 なお、使用者がADJボタン23を押して時刻を設定しようとしてから、図6 の#207でその操作が検出されて、図7の#255に到達するまでには時間遅 れが存在するが、マイクロコンピュータ4の処理はきわめて高速なので、この時 間は無視できる。
【0044】 時刻の設定が完了したので#256でs=1にして、また#257で今回の設 定時刻を、次回の設定の時に参照できるようにメモリに記憶し(YEAR_ST ART=YEAR_BF、MONTH_START=MONTH_BF、DAY _START=DAY_BF、HOUR_START=HOUR_BF、MIN _START=MIN_BF)、#258でリターンする。
【0045】 これまでの処理で、時計5の精度を測定することができた。
【0046】 次に、図8を参照して、時計5の通常の動作時に誤差分を補正する処理につい て説明する。図8の処理は、#300から毎秒何回か実行される誤差補正のサブ ルーチンであり、#301で誤差ERRの符号に対応して時計5を進める処理と 遅らせる処理に分かれる。
【0047】 まず、ERRが0または正(ERR≧0)の場合は、時計5を進めなければな らない。このとき、#302で、0時0分0秒から現在までの時間T3を演算す る(Y0=YEAR、M0=MONTH、D0=DAY、H0=HOUR、MI N0=MIN、S0=SEC、Y1=YEAR、M1=MONTH、D1=DA Y、H1=HOUR、MIN1=MIN、S1=SEC、として、関数FN2( 図2)でΔTを演算し、これをT3とする)。次に、#303でT3に補正値( ERR+1)を乗じた時間を1日(86400秒)と比較する。T3が8640 0秒より大きくなった場合のみ、#304で時計を翌日の0時0分0秒に書き換 える(DAY=DAY+1、HOUR=0、MIN=0、SEC=0とする)。
【0048】 これで時計5は1日当たりの補正時間分だけ進んで、正しい時刻になる。#3 05〜#308は、#304で日をインクリメントしたために、月、年が繰り上 がる場合の処理である。
【0049】 即ち、#305で、関数FN1(図1)により現在の月の日数を演算し、DA Yが、これより大きければ#306に進み、DAY=1とし、MONTHをイン クリメントする。インクリメントされたMONTHが12より大きいと#307 で判定されたときは、#308でMONTH=1とし、YEARをインクリメン トする。
【0050】 一方、ERRが負の場合は、#309以降の時計を遅らせる処理を行う。#3 09乃至#311でHOUR、MIN、SECを0と比較し、0時0分0秒を検 出する。この時点から1日当たりの補正時間分だけ時計5を遅らせることにする 。0時0分0秒を検出すると、#313で時計5を遅らせるためのタイマ1をリ セットし、#316で時計5を0時0分1秒にする(SEC=1にする)。
【0051】 再度このサブルーチンが実行されたときは0時0分1秒なので、#312でS EC=1と判定され、#314に処理が移り、タイマ1が1日当たりの補正時間 分(86400×ERRの絶対値)+2秒経過したかどうかを調べる。もし経過 していれば、#315で時計5を0時0分2秒にして、経過していなければ#3 16で0時0分1秒を保持する。従って、0時0分0秒から0時0分2秒までに 1日当たりの補正時間分+2秒を要することになるので、時計5は補正時間分だ け遅れて、正しい時刻になる。以上が本考案の基本的な実施例である。
【0052】 しかし、実施にあたり、いくつかの留意点がある。まず、使用者が入力する時 刻は絶対に正確であるという前提のもとに、前記実施例は成り立っている。正確 な時計を実現するために、正確な設定は不可欠であるが、本考案では時刻設定に 誤りがあると、誤差ERRを実態以上に大きく演算してしまう可能性がある。入 力された時刻が正しいかどうかをマイクロコンピュータ4が知ることはできない ので、ありえないERRが演算された場合には、それを無効とする事が必要であ る。
【0053】 そこで、時計5に用いた発振子の精度は予めわかっているので、それとERR を比較することができる。図9は、この対策を盛り込んだ例であり、図7の#2 53の処理でERRが求められた直後に、#260の処理を追加した構成とされ ている。
【0054】 ERRの絶対値が発振子の精度Accよりも大きい場合には、#254でER R=0としている。従って、ありえないほど大きな補正を行ってしまうことが防 止される。
【0055】 また、できるだけ長い時間を分母にして、誤差を演算した方が周囲温度や電源 電圧による発振子の変動を平均化する事ができて、一層精度の高い補正が可能に なる。そこで、図10図のような処理を行うことができる。
【0056】 図10においては、図7の#251で時間T1が求められた直後に、それを# 270で所定の値T4と比較するようになされている。T4は、例えば1ヶ月で ある。T1がT4より小さければ、誤差測定をするのに十分でないとして、#2 52と#253の処理がスキップされ、#255以降の時刻の書換のみ行うよう になる。
【0057】
以上のように本考案によれば、使用者は従来どおりの時刻設定を行うだけで、 正確な計時動作を実現できる。さらに、用者は本考案の動作原理を全く意識する ことなく、容易に操作が可能である。製造者は発振子を非常に高精度にする必要 も、また調整をする必要もない。これはコスト上有利である。また発振子の精度 の経年変化にも、その都度順応した補正が行われ、長い期間にわたり高精度を実 現できる。
【0058】 またマイクロコンピュータを用いた多くの製品が、マイクロコンピュータの動 作用のクロックと時計用のサブクロックを持つ場合があるが、精度の劣るマイク ロコンピュータの動作用のクロックだけでも本考案により正確な時計が実現可能 となる。
【0059】 また本考案を、カメラのデータバックで実施すれば、時刻の誤差が毎日補正さ れ、急に使用しても正確な日付が写し込まれる。
【図1】本考案の実施例で用いたソフトウエアの関数F
N1のフローチャートである。
N1のフローチャートである。
【図2】本考案の実施例で用いたソフトウエアの関数F
N2のフローチャートである。
N2のフローチャートである。
【図3】本考案の実施例の操作部材を示す外観図であ
る。
る。
【図4】本考案の構成を示すブロック図である。
【図5】本考案の実施例で用いたソフトウエアのフラグ
の説明図である。
の説明図である。
【図6】本考案の実施例で用いたソフトウエアの時刻設
定に関する処理のフローチャートである。
定に関する処理のフローチャートである。
【図7】本考案の実施例で用いたソフトウエアの誤差演
算に関する処理のフローチャートである。
算に関する処理のフローチャートである。
【図8】本考案の実施例で用いたソフトウエアの誤差補
正に関する処理のフローチャートである。
正に関する処理のフローチャートである。
【図9】本考案の誤入力による誤った補正を防止したソ
フトウエアのフローチャートである。
フトウエアのフローチャートである。
【図10】本考案のより正確な誤差の補正を可能とした
ソフトウエアのフローチャートである。
ソフトウエアのフローチャートである。
1乃至3 フリップフロップ 4 マイクロコンピュータ 5 時計 6 表示部材 7 書込ユニット
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも年月日時分秒を計時および出
力可能な計時手段と、 前記計時手段の時刻を設定するための設定手段と、 制御手段を備え、 前記制御手段は前記設定手段で前記計時手段の時刻を設
定した時刻を第1の時刻とし、 前記第1の時刻より後に前記設定手段で前記計時手段の
時刻を設定した時刻を第2の時刻とし、 前記第1の時刻と第2の時刻の差を第1の時間差とし、 前記第2の時刻と前記第2の時刻における前記計時手段
の出力との間の差を第2の時間差とし、 前記第1の時間差と第2の時間差とから前記計時手段の
精度情報を演算出力し、 前記精度情報をもとに前記計時手段の補正を行うことを
特徴とする時計装置。 - 【請求項2】 請求項1において前記制御手段は、 前記第1及び第2の時刻間の第1の時間差と、 前記第2の時刻と第2の時刻における前記計時手段の出
力間の第2の時間差の比が、所定の値の範囲内にある場
合に限り精度情報を有効とすることを特徴とする時計装
置。 - 【請求項3】 請求項1において前記制御手段は、 前記第1及び第2の時刻間の第1の時間差が所定の値以
上の場合に限り、前記精度情報を有効とすることを特徴
とする時計装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7149392U JPH0628786U (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 時計装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7149392U JPH0628786U (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 時計装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0628786U true JPH0628786U (ja) | 1994-04-15 |
Family
ID=13462249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7149392U Withdrawn JPH0628786U (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 時計装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0628786U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006009041A1 (ja) * | 2004-07-15 | 2006-01-26 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 時刻認証装置、時刻認証方法、コンピュータプログラム、記録媒体、集積回路及び時刻認証システム |
-
1992
- 1992-09-18 JP JP7149392U patent/JPH0628786U/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006009041A1 (ja) * | 2004-07-15 | 2006-01-26 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 時刻認証装置、時刻認証方法、コンピュータプログラム、記録媒体、集積回路及び時刻認証システム |
JPWO2006009041A1 (ja) * | 2004-07-15 | 2008-05-01 | 松下電器産業株式会社 | 時刻認証装置、時刻認証方法、コンピュータプログラム、記録媒体、集積回路及び時刻認証システム |
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