JPH06287529A - アクリル系感圧性接着剤の製造方法 - Google Patents

アクリル系感圧性接着剤の製造方法

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JPH06287529A
JPH06287529A JP5077892A JP7789293A JPH06287529A JP H06287529 A JPH06287529 A JP H06287529A JP 5077892 A JP5077892 A JP 5077892A JP 7789293 A JP7789293 A JP 7789293A JP H06287529 A JPH06287529 A JP H06287529A
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acrylic pressure
pressure
residual
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Masaru Nakayama
勝 中山
Motoi Nagano
基 長野
Tetsuya Sasada
徹也 笹田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F220/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F220/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms; Derivatives thereof
    • C08F220/10Esters
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    • C08F220/16Esters of monohydric alcohols or phenols of phenols or of alcohols containing two or more carbon atoms
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 残存アクリレートモノマーの少ないアクリル
系粘着剤を製造すること。 【構成】 (メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成
分とするビニル系モノマーを共重合してアクリル系感圧
性接着剤を製造するに当り、重合終盤において、一般式
CH2=CHOCOR(Rは炭素数4以上のアルキル基を
示す)で表される高沸点モノマーを介在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アクリル系感圧性接
着剤の製造方法に関し、より詳しくは未反応残存アクリ
レートモノマーを減少させるに有効な製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アクリル系感圧性接着剤は、粘着力、凝
集力などの粘着性能及び耐候性、耐油性などに優れ、テ
ープ、ラベルもしくはシートの製造に広く使用されてい
る。従来のアクリル系感圧性接着剤には、n-ブチルアク
リレート、2-エチルヘキシルアクリレートなどのガラス
転移点が比較的低く、粘着性のポリマーを形成し得る
(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし、こ
れに架橋点を与えたり分子間力を高め、凝集力を向上さ
せる成分として、(メタ)アクリル酸や2-ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、アクリルアミドなどの官能
基を有するモノマー、その他スチレンや酢酸ビニルなど
のガラス転移点が比較的高いポリマーを形成し得るハー
ドモノマーを共重合した共重合体が使用されている。こ
れらのアクリル系ポリマーの重合は、通常は約20時間以
内で完了し、約10時間以内で完了させることが更に好ま
しい。これらの重合に際し、反応温度を上げたり、開始
剤量を増やすことによりフリーラジカルを多量に発生さ
せ、共重合体への転化率が95%以上にさせることは可能
であるが、全てのモノマーを反応させ、残存モノマーを
皆無にすることは不可能とされている。また、これら主
成分モノマーの揮発性が低いため、容易に取り除かれる
ことはなく、最終生成物中の残存アクリレートモノマー
は、不快感を与える臭気を有し、感圧性接着剤組成物を
塗工する現場をはじめ、テープ等使用現場でも問題にな
っている。
【0003】このような問題解決のため、特開昭63−17
5086号公報には低沸点のスキャベンジャーモノマーを添
加して、主成分モノマーを優先的に反応させ、残存した
スキャベンジャーモノマーはテープ等の製造工程で揮発
させようとする技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のスキャベンジャ
ーモノマーを添加して残留モノマーを反応させる場合、
温度などの反応条件をアクリレートモノマーの重合条件
とほぼ同じにする必要があるため、アクリレートモノマ
ーの重合に引続いて同じ反応容器内で反応させている。
このため、残存モノマーの反応が終了する迄、反応容器
を次の重合に供することができず、それだけ製造時間が
長くなっていた。また、感圧性接着剤組成物の不快臭を
根本的に解決するには到っていない。この発明は、上記
の点に鑑みてなされたものであり、アクリル系共重合体
の重合後、高温の反応工程を必要とせずに、残存アクリ
レートモノマーの少ないアクリル系粘着剤を製造できる
方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とす
るビニル系モノマーを、重合開始剤の存在下でラジカル
重合させるアクリル系感圧性接着剤の製造方法におい
て、重合反応の終盤で、一般式 CH2=CHOCOR (式中、Rは炭素数4以上のアル
キル基を示す) で表されるモノマーを介在させ、未反応残存モノマーと
反応させることにより重合系中の残存アクリレートモノ
マーを減少させることを特徴とし、請求項2記載の発明
は、重合反応の終盤で、分子内に少なくとも2以上の重
合性二重結合を有するモノマーを介在させ、未反応残存
モノマーと反応させることにより重合系中の残存アクリ
レートモノマーを減少させることを特徴とし、請求項3
に記載の発明は、重合反応の終盤で、光重合開始剤を介
在させ、光を照射することにより未反応モノマーの反応
を促進させて残存アクリレートモノマーを減少させるこ
とを特徴としており、これによって課題を解決せんとす
るものである。更に、請求項4の発明は、請求項1,2
又は3記載の製造方法により得られたアクリル系感圧性
接着剤を用いたことを特徴とする感圧性接着テープ、ラ
ベルもしくはシートに関わり、残存アクリレートモノマ
ーによる不快臭を解決するものである。
【0006】以下に本発明を詳述する。本発明において
用いられる主成分モノマーとしては、例えばn-ブチルア
クリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、イソオク
チルアクリレート、イソノニルアクリレートなどの粘着
性ポリマーを形成し得るモノマーが好適に挙げられ、エ
チル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレー
ト等のモノマーもTgの調節など必要に応じて用いられ
る。また、上記主成分モノマーと共重合し得るモノマー
としては、(メタ)アクリル酸、2-ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、アクリルアミドなどのモノマー
で、後述の架橋剤と反応して凝集力を向上させるものが
好適に用いられる。更に、Tgの高い重合体が得られる酢
酸ビニル、スチレン、N-ビニルピロリドンなどのモノマ
ーや、逆にTgの低い共重合体が得られるテトラヒドロフ
ルフリルアクリレート、ポリエチレングリコールアクリ
レートなどのビニル系モノマーも用いることができる。
これらのモノマーはそれぞれ2種以上が用いられてよ
い。
【0007】請求項1記載の発明で用いられる一般式 CH2=CHOCOR (Rは炭素数4以上のアルキル基
を示す) で表されるモノマーとしては、例えばカプロン酸ビニ
ル、ラウリン酸ビニル、パルミチン酸ビニル等がある。
これらのモノマーを1種以上介在させればよい。介在さ
せる時期としては重合反応の終盤であり、モノマーの転
化率が95%以上である必要がある。また、その介在させ
る量は未反応モノマー量と等モル以上必要であり、仕込
みモノマー量に対して約0.01〜5重量%の範囲とされる
のが好ましい。
【0008】請求項2記載の発明で用いられる分子内に
少なくとも2以上の重合性二重結合を有するモノマーと
しては、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト等の2官能(メタ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパントリ(メタ)アクリレート等の3官能(メタ)ア
クリレートが例示でき、これらのモノマーを1種以上介
在させればよい。介在させる時期としては重合反応の終
盤であり、モノマーの転化率が95%以上である必要があ
る。また、その介在させる量は未反応モノマー量と等モ
ル以上必要であり、仕込みモノマー量に対して約0.01〜
5重量%の範囲とされるのが好ましい。
【0009】これらのモノマーは沸点が高く、かつ、不
快臭が少ないので、仮に微量残存するようなことがあっ
ても、不快臭の問題は解決される。
【0010】請求項3の発明で用いられる光開始剤は、
ベンジルジアルキルケタール、ベンゾフェノン、アセト
フェノン等光開始剤として公知のものなら何でもよく、
重合反応の終盤に介在せられ、引き続き光が照射され
る。光開始剤の介在せられる量は、仕込みモノマー量に
対して約0.01重量%〜5重量%の範囲とされるのが好ま
しい。なお、光開始剤の活性度が重合速度、即ち、本発
明の効果に著しく影響するので、照射光の波長との組合
せが重要となる。照射に用いられる波長は 300〜400nm
領域にスペクトルを持つものが好ましい。光の強度につ
いては反応液表面において 0.1〜1000mW/cm2程度が好ま
しい。ところで、光を照射する方法としては、勿論、重
合反応槽内に照射してもよいが、重合反応槽とは別の槽
や場所であってもよく、例えば重合反応槽に直結したガ
ラス管を移動中に照射する方法、或いはガラス製容器な
どに移し替えたあとで容器越しに照射する方法等が考え
られてよい。
【0011】感圧性接着剤すなわち上記モノマーの共重
合体は、転化率95%に達するまでは一般にベンゾイルパ
ーオキサイドやアゾビスイソブチロニトリル等の熱重合
開始剤を用いる常法の溶液重合や塊状重合、或いは過硫
酸アンモニウムや過硫酸カリウム等の水溶性開始剤を用
いる常法の乳化重合で得ることができる。しかしなが
ら、請求項3に係る発明の場合は反応液内部に光が透過
しにくいので、乳化重合は不適当である。
【0012】アクリル系感圧性接着剤は、凝集力や耐熱
性、耐溶剤性などを高めるために、一般に、使用に際し
て架橋剤を配合する。このような架橋剤としては、ポリ
イソシアネート、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、多価金
属塩、金属キレート等が用いられる。その他、本発明に
おいては各種の粘着付与樹脂をはじめ、炭酸カルシウ
ム、酸化チタン等の増量剤や充填剤などの通常用いられ
る配合剤を添加してもよい。このようにして、残存アク
リレートモノマーの極めて少ないアクリル系感圧性接着
剤組成物が得られる。そして、この感圧性接着剤組成物
は、例えば溶剤や水に溶解、分散した形で基材上に塗
布、乾燥され、紙、織布、不織布、セロハン、各種プラ
スチックフィルム、発泡シート、金属箔等の支持体に感
圧性接着層が設けられた粘着テープ、ラベルもしくはシ
ートが得られる。また、上記の感圧性接着剤組成物の溶
液、もしくは分散液を紙、織布、不織布に含浸させ、上
記と同様にして乾燥させ、それにより粘着剤が含浸され
た粘着テープ、ラベルもしくはシートが得られる。さら
に上記の粘着剤組成物の溶液、もしくは分散液を剥離性
の支持体に塗布、乾燥させ、それにより剥離性の支持体
上に粘着剤層を形成させた後、紙、織布、不織布、セロ
ハン、各種プラスチックフィルム、発泡シート、金属箔
等の支持体に転写させ、支持体に粘着剤の層が設けられ
た粘着テープ、ラベル、シートが得られる。
【0013】
【作用】通常の重合方法では、残存するアクリレートモ
ノマー量は仕込みモノマー量に対して約1〜5重量%で
あるが、本発明の方法によれば約 0.1重量%以下まで低
減できる。これは請求項1又は2の発明においては、一
般式CH2=CHOCOR(Rは炭素数4以上のアルキル
基を示す)で表されるモノマー或いは分子内に2以上の
重合性二重結合を有するモノマーを、重合の終盤に介在
させることにより、未反応アクリレートモノマーが優先
的に反応することによる。また、請求項3の発明におい
ては反応温度にかかわらず、光開始剤と光の照射量によ
ってフリーラジカル発生量を制御でき、未反応モノマー
の反応を促進できることによる。
【0014】
【実施例】本発明を更に詳しく説明するため、以下に実
施例を挙げる。
【0015】(参考例1)撹拌機、還流冷却器、温度
計、滴下ロート及び窒素ガス導入口を備えたガラス製の
五つ口フラスコに、ブチルアクリレート95重量部、アク
リル酸5重量部、連鎖移動剤としてラウリルメルカプタ
ン0.02重量部、溶剤として酢酸エチル80重量部を仕込み
撹拌混合した後、窒素ガスで約30分間バブリングしてモ
ノマー溶液中に溶存する酸素を除去した。その後、窒素
ガスでフラスコ内の空気を置換し撹拌しながら緩やかに
還流するまで昇温した後、熱重合開始剤としてベンゾイ
ルパーオキサイド0.01重量部を5ccの酢酸エチルに溶解
したものを滴下ロートにより投入し、反応を開始した。
1時間後にベンゾイルパーオキサイド0.02重量部、更に
3時間後に 0.1重量部を投入し、総計7時間反応を継続
した後冷却し、感圧性接着剤溶液を得た。
【0016】(参考例2)モノマー組成を2-エチルヘキ
シルアクリレート95重量部、アクリル酸5重量部とした
こと以外は参考例1と同様にして感圧性接着剤溶液を得
た。残存アクリレートモノマーの定量 島津製作所社製GC−14Aガスクロマトグラフによ
り、重合液中の残存アクリレートモノマー量を測定し
た。測定条件は以下の通りである。 ・充填剤;サーモン3000(信和化工社製) ・カラム;ガラス7G 3.2m (島津製作所社製) ・検出器;FID ・インジェクション温度; 180℃ ・カラム温度;初期 50℃×5分保持 昇温速度 10℃/分 ・検出器温度; 200℃ ・測定時間;20分 ・サンプル注入量;1マイクロリットル
【0017】測定手順としては、n-ブチルアクリレー
ト、2-エチルヘキシルアクリレートをそれぞれ 0.005
g、0.05g、 0.5gずつ計量し、これを酢酸エチルで25
ミリリットルに希釈して標準液としたものについて検量
線を求めた。次いで、重合液 2.5gを酢酸エチルで25ミ
リリットルに希釈し、上記条件にてn-ブチルアクリレー
トと2-エチルヘキシルアクリレートのピーク面積を測定
し、検量線から残存アクリレートモノマー量を求めた。
なお、参考例1及び2の残存アクリレートモノマー量は
それぞれ 2.9重量%、3.4重量%であった。
【0018】(実施例1)参考例1と全く同様にして7
時間目まで反応した後、カプロン酸ビニル 1.0重量部と
ベンゾイルパーオキサイド 0.1重量部を添加し、還流状
態を維持したまま4時間反応させた後冷却して、感圧性
接着剤溶液を得た。この溶液について、残存アクリレー
トモノマー量を測定した結果を表2に示す。
【0019】(比較例1)参考例1と全く同様にして7
時間目まで反応した後、ベンゾイルパーオキサイドのみ
0.1重量部を添加し、還流状態を維持したまま4時間反
応させた後冷却して、感圧性接着剤溶液を得た。この溶
液について、残存アクリレートモノマー量を測定した結
果を表1に示す。
【0020】(実施例2)参考例2と全く同様にして7
時間目まで反応した後、ラウリン酸ビニル 1.0重量部と
ベンゾイルパーオキサイド 0.1重量部を添加し、還流状
態を維持したまま4時間反応させた後冷却して、感圧性
接着剤溶液を得た。この溶液について、残存アクリレー
トモノマー量を測定した結果を表2に示す。
【0021】(比較例2)参考例2と全く同様にして7
時間目まで反応した後、ベンゾイルパーオキサイドのみ
0.1重量部を添加し、還流状態を維持したまま4時間反
応させた後冷却して、感圧性接着剤溶液を得た。この溶
液について、残存アクリレートモノマー量を測定した結
果を表1に示す。
【0022】(実施例3)参考例1と全く同様にして7
時間目まで反応した後、トリエチレングリコールジアク
リレート 0.7重量部とベンゾイルパーオキサイド 0.1重
量部を添加し、還流状態を維持したまま4時間反応させ
た後冷却して、感圧性接着剤溶液を得た。この溶液につ
いて、残存アクリレートモノマー量を測定した結果を併
せて表2に示す。
【0023】(実施例4)参考例1と全く同様にして7
時間目まで反応した後、トリエチレングリコールジメタ
クリレート 0.7重量部とベンゾイルパーオキサイド 0.1
重量部を添加し、還流状態を維持したままで4時間反応
させた後冷却して、感圧性接着剤溶液を得た。この溶液
について、残存アクリレートモノマー量を測定した結果
を併せて表2に示す。
【0024】(実施例5)参考例2と全く同様にして7
時間目まで反応した後、トリメチロールプロパントリア
クリレート 0.7重量部とベンゾイルパーオキサイド 0.1
重量部を添加し、還流状態を維持したままで4時間反応
させた後冷却して、感圧性接着剤溶液を得た。この溶液
について、残存アクリレートモノマー量を測定した結果
を併せて表2に示す。
【0025】(実施例6)参考例2と全く同様にして7
時間目まで反応した後、トリメチロールプロパントリメ
タクリレート 0.7重量部とベンゾイルパーオキサイド
0.1重量部を添加し、還流状態を維持したままで4時間
反応させた後冷却して、感圧性接着剤溶液を得た。この
溶液について、残存アクリレートモノマー量を測定した
結果を併せて表2に示す。
【0026】(実施例7)参考例1と全く同様にして7
時間目まで反応した後、光重合開始剤としてベンジルジ
メチルケタール 0.1重量部を添加し、ケミカルランプ
(東芝ライテック社製)を用いてフラスコ外部から波長
360nmの紫外線を4mW/cm2の強度で1時間照射した後冷
却して、感圧性接着剤溶液を得た。この溶液について、
残存アクリレートモノマー量を測定した結果を併せて表
2に示す。
【0027】(実施例8)参考例2と全く同様にして7
時間目まで反応した後、光重合開始剤としてアシルホス
フィンオキサイド 0.1重量部を添加し、実施例7と同条
件で紫外線を照射した後冷却して、感圧性接着剤溶液を
得た。この溶液について、残存アクリレートモノマー量
を測定した結果を併せて表2に示す。
【0028】(参考例3)モノマー組成をイソオクチル
アクリレート95重量部、アクリル酸5重量部としたこと
以外は参考例1と同様にして感圧性接着剤溶液を得た。
なお、この溶液中の残存モノマー量は 2.8重量%であっ
た。
【0029】(実施例9)参考例3と全く同様にして7
時間目まで反応した後、光重合開始剤としてアシルホス
フィンオキサイド 0.1重量部を添加し、実施例7と同条
件で紫外線を照射した後冷却して、感圧性接着剤溶液を
得た。この溶液について、残存アクリレートモノマー量
を測定した結果を併せて表2に示す。
【0030】(比較例3)参考例3と全く同様にして7
時間目まで反応した後、ベンゾイルパーオキサイドのみ
0.1重量部を添加し、還流状態を維持したまま4時間反
応させた後冷却して、感圧性接着剤溶液を得た。この溶
液について、残存アクリレートモノマー量を測定した結
果を併せて表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、反応時間をそれほど延
長することなく、また反応温度を上げることなく、不快
臭の原因となる未反応残存アクリレートモノマー量を約
0.1 重量%以下まで低減することができ、後工程におけ
る臭気の問題を解決することが可能となる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (メタ)アクリル酸アルキルエステルを
    主成分とするビニル系モノマーを、重合開始剤の存在下
    でラジカル重合させるアクリル系感圧性接着剤の製造方
    法において、 重合反応の終盤で、一般式 CH2=CHOCOR (式中、Rは炭素数4以上のアル
    キル基を示す) で表されるモノマーを介在させ、未反応残存モノマーと
    反応させることにより重合系中の残存アクリレートモノ
    マーを減少させることを特徴とするアクリル系感圧性接
    着剤の製造方法。
  2. 【請求項2】 (メタ)アクリル酸アルキルエステルを
    主成分とするビニル系モノマーを、重合開始剤の存在下
    でラジカル重合させるアクリル系感圧性接着剤の製造方
    法において、 重合反応の終盤で、分子内に少なくとも2以上の重合性
    二重結合を有するモノマーを介在させ、未反応残存モノ
    マーと反応させることにより重合系中の残存アクリレー
    トモノマーを減少させることを特徴とするアクリル系感
    圧性接着剤の製造方法。
  3. 【請求項3】 (メタ)アクリル酸アルキルエステルを
    主成分とするビニル系モノマーを、重合開始剤の存在下
    でラジカル重合させるアクリル系感圧性接着剤の製造方
    法において、 重合反応の終盤で、光重合開始剤を介在させ、光を照射
    することにより未反応モノマーの反応を促進させて残存
    アクリレートモノマーを減少させることを特徴とするア
    クリル系感圧性接着剤の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載の製造方法によ
    り得られたアクリル系感圧性接着剤を用いたことを特徴
    とする感圧性接着テープ、ラベルもしくはシート。
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