JPH06287379A - マレイミド系樹脂組成物 - Google Patents
マレイミド系樹脂組成物Info
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- JPH06287379A JPH06287379A JP7228093A JP7228093A JPH06287379A JP H06287379 A JPH06287379 A JP H06287379A JP 7228093 A JP7228093 A JP 7228093A JP 7228093 A JP7228093 A JP 7228093A JP H06287379 A JPH06287379 A JP H06287379A
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- Japan
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- weight
- maleimide
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- component
- parts
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 成形性に優れ、かつ耐熱性と耐衝撃性のバラ
ンスが良好なマレイミド系樹脂組成物を提供する。 【構成】 (A)芳香族ビニル単量体25〜90重量
%、マレイミド系単量体75〜10重量%および不飽和
ニトリル単量体0〜40重量%からなる重量平均分子量
が7〜15万であるマレイミド系共重合体、(B)芳香
族ビニル単量体25〜90重量%、マレイミド系単量体
70〜5重量%および不飽和ニトリル単量体5〜40重
量%からなる重量平均分子量が15〜30万であるマレ
イミド系共重合体ならびに(C)ABS系樹脂からな
り、(A)成分中のマレイミド系単量体の含有量が
(B)成分中のそれより少なくとも5重量%は多く、
(A)および(B)成分の合計量に占める(A)成分の
組成割合は10〜50重量%であり、かつ、(A)、
(B)および(C)成分の合計量に占める(C)成分の
組成割合が10〜60重量%であるマレイミド系樹脂組
成物である。
ンスが良好なマレイミド系樹脂組成物を提供する。 【構成】 (A)芳香族ビニル単量体25〜90重量
%、マレイミド系単量体75〜10重量%および不飽和
ニトリル単量体0〜40重量%からなる重量平均分子量
が7〜15万であるマレイミド系共重合体、(B)芳香
族ビニル単量体25〜90重量%、マレイミド系単量体
70〜5重量%および不飽和ニトリル単量体5〜40重
量%からなる重量平均分子量が15〜30万であるマレ
イミド系共重合体ならびに(C)ABS系樹脂からな
り、(A)成分中のマレイミド系単量体の含有量が
(B)成分中のそれより少なくとも5重量%は多く、
(A)および(B)成分の合計量に占める(A)成分の
組成割合は10〜50重量%であり、かつ、(A)、
(B)および(C)成分の合計量に占める(C)成分の
組成割合が10〜60重量%であるマレイミド系樹脂組
成物である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形性に優れ、かつ耐
熱性と耐衝撃性のバランスが良好なマレイミド系樹脂組
成物に関する。
熱性と耐衝撃性のバランスが良好なマレイミド系樹脂組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ABS系樹脂は、成形加工性、耐
衝撃性などに優れ、家電、自動車、日用雑貨など広い分
野に渡って利用されている。近年、該樹脂の耐熱性向上
が要求され、耐熱性を改良する方法が検討されている。
例えば、スチレンとアクリロニトリルとの共重合体の分
子鎖中にマレイミド系単量体を導入したマレイミド系共
重合体をブレンドする方法がある。該方法では、マレイ
ミド系共重合体の含有量が高いほど耐熱性は改良される
が、成形性が急速に低下するという欠点を有する。この
問題を解決するために、低分子量のマレイミド系共重合
体をブレンドする方法が提案されている。
衝撃性などに優れ、家電、自動車、日用雑貨など広い分
野に渡って利用されている。近年、該樹脂の耐熱性向上
が要求され、耐熱性を改良する方法が検討されている。
例えば、スチレンとアクリロニトリルとの共重合体の分
子鎖中にマレイミド系単量体を導入したマレイミド系共
重合体をブレンドする方法がある。該方法では、マレイ
ミド系共重合体の含有量が高いほど耐熱性は改良される
が、成形性が急速に低下するという欠点を有する。この
問題を解決するために、低分子量のマレイミド系共重合
体をブレンドする方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では、耐衝撃性が低下するという問題点がある。この
ように従来の技術においては、成形性、耐衝撃性を損な
うことなく耐熱性を改良することは困難であった。本発
明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、成形性
に優れ、かつ耐熱性と耐衝撃性のバランスが良好なマレ
イミド系樹脂組成物を得ることを目的とする。
法では、耐衝撃性が低下するという問題点がある。この
ように従来の技術においては、成形性、耐衝撃性を損な
うことなく耐熱性を改良することは困難であった。本発
明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、成形性
に優れ、かつ耐熱性と耐衝撃性のバランスが良好なマレ
イミド系樹脂組成物を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、低分子量高マレイミド成分と高分子量低
マレイミド成分を併用してブレンドすることにより上記
目的が達成できることを見いだし、この知見に基づいて
本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
(A)芳香族ビニル単量体25〜90重量%、マレイミ
ド系単量体75〜10重量%および不飽和ニトリル単量
体0〜40重量%からなる重量平均分子量が7〜15万
であるマレイミド系共重合体、(B)芳香族ビニル単量
体25〜90重量%、マレイミド系単量体70〜5重量
%および不飽和ニトリル単量体5〜40重量%からなる
重量平均分子量が15〜30万であるマレイミド系共重
合体ならびに(C)ABS系樹脂からなり、(A)成分
中のマレイミド系単量体の含有量が(B)成分中のそれ
より少なくとも5重量%は多く、(A)および(B)成
分の合計量に占める(A)成分の組成割合は10〜50
重量%であり、かつ、(A)、(B)および(C)成分
の合計量に占める(C)成分の組成割合が10〜60重
量%であるマレイミド系樹脂組成物を提供するものであ
る。
を重ねた結果、低分子量高マレイミド成分と高分子量低
マレイミド成分を併用してブレンドすることにより上記
目的が達成できることを見いだし、この知見に基づいて
本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
(A)芳香族ビニル単量体25〜90重量%、マレイミ
ド系単量体75〜10重量%および不飽和ニトリル単量
体0〜40重量%からなる重量平均分子量が7〜15万
であるマレイミド系共重合体、(B)芳香族ビニル単量
体25〜90重量%、マレイミド系単量体70〜5重量
%および不飽和ニトリル単量体5〜40重量%からなる
重量平均分子量が15〜30万であるマレイミド系共重
合体ならびに(C)ABS系樹脂からなり、(A)成分
中のマレイミド系単量体の含有量が(B)成分中のそれ
より少なくとも5重量%は多く、(A)および(B)成
分の合計量に占める(A)成分の組成割合は10〜50
重量%であり、かつ、(A)、(B)および(C)成分
の合計量に占める(C)成分の組成割合が10〜60重
量%であるマレイミド系樹脂組成物を提供するものであ
る。
【0005】以下、本発明を具体的に説明する。本発明
における(A)マレイミド系共重合体(以下、A成分と
いう)の共重合成分である芳香族ビニル単量体として
は、スチレン、メチルスチレン、ハロゲン化スチレンな
どが挙げられる。また、他の共重合成分であるマレイミ
ド系単量体としては、N−フェニルマレイミド、N−シ
クロヘキシルマレイミド、N−メチルマレイミド、N−
エチルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−
2−メチルフェニルマレイミド、N−2−クロロフェニ
ルマレイミド、N−t−ブチルフェニルマレイミド、N
−ラウリルフェニルマレイミド、などを挙げることがで
きる。これらの中では、特にN−フェニルマレイミドお
よびN−シクロヘキシルマレイミドが好ましい。さら
に、不飽和ニトリル単量体としては、アクリロニトリ
ル、メタアクリロニトリルなどが挙げられる。これらの
単量体は1種のみでもよく、2種以上を併用してもよ
い。
における(A)マレイミド系共重合体(以下、A成分と
いう)の共重合成分である芳香族ビニル単量体として
は、スチレン、メチルスチレン、ハロゲン化スチレンな
どが挙げられる。また、他の共重合成分であるマレイミ
ド系単量体としては、N−フェニルマレイミド、N−シ
クロヘキシルマレイミド、N−メチルマレイミド、N−
エチルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−
2−メチルフェニルマレイミド、N−2−クロロフェニ
ルマレイミド、N−t−ブチルフェニルマレイミド、N
−ラウリルフェニルマレイミド、などを挙げることがで
きる。これらの中では、特にN−フェニルマレイミドお
よびN−シクロヘキシルマレイミドが好ましい。さら
に、不飽和ニトリル単量体としては、アクリロニトリ
ル、メタアクリロニトリルなどが挙げられる。これらの
単量体は1種のみでもよく、2種以上を併用してもよ
い。
【0006】本発明のA成分における共重合割合は、芳
香族ビニル単量体が25〜90重量%であり、マレイミ
ド系単量体が75〜10重量%であり、かつ不飽和ニト
リル単量体が0〜40重量%である。マレイミド系単量
体が10重量%未満では耐熱性が十分ではなく、75重
量%を超えると耐衝撃性が著しく低下する。不飽和ニト
リル単量体は、本発明の必須成分ではないが、40重量
%を超えると加工性が悪くなる。また、A成分の分子量
は重量平均で7〜15万であることが必要である。平均
分子量が7万未満では耐衝撃性が低下する。一方、15
万を超えると成形性が低下する。
香族ビニル単量体が25〜90重量%であり、マレイミ
ド系単量体が75〜10重量%であり、かつ不飽和ニト
リル単量体が0〜40重量%である。マレイミド系単量
体が10重量%未満では耐熱性が十分ではなく、75重
量%を超えると耐衝撃性が著しく低下する。不飽和ニト
リル単量体は、本発明の必須成分ではないが、40重量
%を超えると加工性が悪くなる。また、A成分の分子量
は重量平均で7〜15万であることが必要である。平均
分子量が7万未満では耐衝撃性が低下する。一方、15
万を超えると成形性が低下する。
【0007】本発明における(B)マレイミド系共重合
体(以下、B成分という)の共重合成分である各単量体
は、上記A成分と同様である。本発明のB成分における
共重合割合は、芳香族ビニル単量体が25〜90重量%
であり、マレイミド系単量体が70〜10重量%であ
り、かつ不飽和ニトリル単量体が5〜40重量%であ
る。マレイミド系単量体が10重量%未満では耐熱性が
十分ではなく、70重量%を超えると耐衝撃性が著しく
低下する。不飽和ニトリル単量体は、本発明の必須成分
であり、5〜40重量%必要である。不飽和ニトリル単
量体が5重量%未満では耐衝撃性が低下する。一方、4
0重量%を超えると加工性が悪くなる。また、B成分の
分子量は重量平均で15〜30万であることが必要であ
る。平均分子量が15万未満では耐衝撃性が低下する。
一方、30万を超えると成形性が低下する。
体(以下、B成分という)の共重合成分である各単量体
は、上記A成分と同様である。本発明のB成分における
共重合割合は、芳香族ビニル単量体が25〜90重量%
であり、マレイミド系単量体が70〜10重量%であ
り、かつ不飽和ニトリル単量体が5〜40重量%であ
る。マレイミド系単量体が10重量%未満では耐熱性が
十分ではなく、70重量%を超えると耐衝撃性が著しく
低下する。不飽和ニトリル単量体は、本発明の必須成分
であり、5〜40重量%必要である。不飽和ニトリル単
量体が5重量%未満では耐衝撃性が低下する。一方、4
0重量%を超えると加工性が悪くなる。また、B成分の
分子量は重量平均で15〜30万であることが必要であ
る。平均分子量が15万未満では耐衝撃性が低下する。
一方、30万を超えると成形性が低下する。
【0008】さらに、本発明におけるA成分中のマレイ
ミド系単量体の共重合割合が、B成分のそれより少なく
とも5重量%多いことが必要である。両者の差が5重量
%未満では、耐熱性と成形性のバランスに優れたものが
得られない。また、A成分とB成分との合計量に占める
A成分の組成割合は、10〜50重量%である。A成分
の組成割合が10重量%未満では加工性が低下する。一
方、50重量%を超えると耐衝撃性が低下するので好ま
しくない。AおよびB成分は、従来公知の技術、例えば
懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法および塊状重合法
などにより製造することができる。
ミド系単量体の共重合割合が、B成分のそれより少なく
とも5重量%多いことが必要である。両者の差が5重量
%未満では、耐熱性と成形性のバランスに優れたものが
得られない。また、A成分とB成分との合計量に占める
A成分の組成割合は、10〜50重量%である。A成分
の組成割合が10重量%未満では加工性が低下する。一
方、50重量%を超えると耐衝撃性が低下するので好ま
しくない。AおよびB成分は、従来公知の技術、例えば
懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法および塊状重合法
などにより製造することができる。
【0009】本発明におけるABS系樹脂としては、ポ
リブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合ゴムなどの
ゴム状重合体に、スチレンなどの芳香族ビニル単量体お
よびアクリロニトリルなどの不飽和単量体をグラフトし
たグラフト重合体などが挙げられる。ABS系樹脂中の
ゴム状重合体の含有量は、10〜70重量%が好まし
い。ゴム状重合体の含有量が10重量%未満では十分な
耐衝撃性が発現しない。また、70重量%を超えると混
合が困難となり、均一な組成物が得られなくなる。AB
S系樹脂は、多方面の分野に用いられ、その製造法も公
知の技術である(例えば、化学工学協会編「化学プロセ
ス集成」第835〜838頁、昭和45年(株)東京化
学同人発行など)。
リブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合ゴムなどの
ゴム状重合体に、スチレンなどの芳香族ビニル単量体お
よびアクリロニトリルなどの不飽和単量体をグラフトし
たグラフト重合体などが挙げられる。ABS系樹脂中の
ゴム状重合体の含有量は、10〜70重量%が好まし
い。ゴム状重合体の含有量が10重量%未満では十分な
耐衝撃性が発現しない。また、70重量%を超えると混
合が困難となり、均一な組成物が得られなくなる。AB
S系樹脂は、多方面の分野に用いられ、その製造法も公
知の技術である(例えば、化学工学協会編「化学プロセ
ス集成」第835〜838頁、昭和45年(株)東京化
学同人発行など)。
【0010】本発明の組成物に占めるABS系樹脂の組
成割合は、10〜60重量%である。ABS系樹脂の組
成割合が10重量%未満では十分な耐衝撃性が得られな
い。一方、60重量%を超えると耐熱性が不十分とな
る。さらに、本発明の組成物には、当業界で通常用いら
れている添加剤、例えば滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、難燃剤、顔料、各種充填剤などを添加してもよい。
成割合は、10〜60重量%である。ABS系樹脂の組
成割合が10重量%未満では十分な耐衝撃性が得られな
い。一方、60重量%を超えると耐熱性が不十分とな
る。さらに、本発明の組成物には、当業界で通常用いら
れている添加剤、例えば滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、難燃剤、顔料、各種充填剤などを添加してもよい。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。なお、メルトフローレート(以下、MFRとい
う)はJIS K7210に準拠し、温度250℃、荷
重5kgで測定した。また、アイゾット衝撃強度(ノッ
チ付)はJIS K7110に準拠した。ビカット軟化
点はJIS K7206に準拠し、荷重5kgで測定し
た。また、以下で使用する部はすべて重量部を表す。
明する。なお、メルトフローレート(以下、MFRとい
う)はJIS K7210に準拠し、温度250℃、荷
重5kgで測定した。また、アイゾット衝撃強度(ノッ
チ付)はJIS K7110に準拠した。ビカット軟化
点はJIS K7206に準拠し、荷重5kgで測定し
た。また、以下で使用する部はすべて重量部を表す。
【0012】(A成分の調整)10Lのオートクレーブ
にスチレン44部、アクリロニトリル20部、N−フェ
ニルマレイミド36部、イオン交換水150部、分散剤
としてリン酸第三カルシウム3部、重合開始剤としてラ
ウロイルオパーオキサイド0.05部、t−ブチルパー
オキシラウレート0.03部および連鎖移動剤としてt
−ドデシルメルカプタン0.5部を仕込んだ。加熱し、
80℃で3時間、120℃で2時間、さらに130℃ま
で1時間で昇温し、反応を終了した。反応後、常法に従
い反応物を回収し、マレイミド含有量37.8重量%お
よび重量平均分子量8.3万の共重合体(以下、A−1
という)を得た。同様にして、スチレン52部、アクリ
ロニトリル20部およびN−フェニルマレイミド28部
を使用してマレイミド含有量29.6重量%および重量
平均分子量8.5万の共重合体(以下、A−2という)
を得た。
にスチレン44部、アクリロニトリル20部、N−フェ
ニルマレイミド36部、イオン交換水150部、分散剤
としてリン酸第三カルシウム3部、重合開始剤としてラ
ウロイルオパーオキサイド0.05部、t−ブチルパー
オキシラウレート0.03部および連鎖移動剤としてt
−ドデシルメルカプタン0.5部を仕込んだ。加熱し、
80℃で3時間、120℃で2時間、さらに130℃ま
で1時間で昇温し、反応を終了した。反応後、常法に従
い反応物を回収し、マレイミド含有量37.8重量%お
よび重量平均分子量8.3万の共重合体(以下、A−1
という)を得た。同様にして、スチレン52部、アクリ
ロニトリル20部およびN−フェニルマレイミド28部
を使用してマレイミド含有量29.6重量%および重量
平均分子量8.5万の共重合体(以下、A−2という)
を得た。
【0013】(B成分の調整)10Lのオートクレーブ
にスチレン55部、アクリロニトリル20部、N−フェ
ニルマレイミド25部、イオン交換水150部、分散剤
としてリン酸第三カルシウム3部、重合開始剤としてラ
ウロイルオパーオキサイド0.03部、t−ブチルパー
オキシラウレート0.03部および連鎖移動剤としてt
−ドデシルメルカプタン0.2部を仕込んだ。加熱し、
80℃で3時間、120℃で2時間、さらに130℃ま
で1時間で昇温し、反応を終了した。反応後、常法に従
い反応物を回収し、マレイミド含有量27.5重量%お
よび重量平均分子量28.3万の共重合体(以下、B−
1という)を得た。
にスチレン55部、アクリロニトリル20部、N−フェ
ニルマレイミド25部、イオン交換水150部、分散剤
としてリン酸第三カルシウム3部、重合開始剤としてラ
ウロイルオパーオキサイド0.03部、t−ブチルパー
オキシラウレート0.03部および連鎖移動剤としてt
−ドデシルメルカプタン0.2部を仕込んだ。加熱し、
80℃で3時間、120℃で2時間、さらに130℃ま
で1時間で昇温し、反応を終了した。反応後、常法に従
い反応物を回収し、マレイミド含有量27.5重量%お
よび重量平均分子量28.3万の共重合体(以下、B−
1という)を得た。
【0014】同様にして、スチレン64部、アクリロニ
トリル20部およびN−フェニルマレイミド16部を使
用してマレイミド含有量16.4重量%および重量平均
分子量26.5万の共重合体(以下、B−2という)お
よびスチレン55部、アクリロニトリル20部およびN
−フェニルマレイミド25部を使用してマレイミド含有
量27.8重量%および重量平均分子量17.2万の共
重合体(以下、B−3という)を得た。
トリル20部およびN−フェニルマレイミド16部を使
用してマレイミド含有量16.4重量%および重量平均
分子量26.5万の共重合体(以下、B−2という)お
よびスチレン55部、アクリロニトリル20部およびN
−フェニルマレイミド25部を使用してマレイミド含有
量27.8重量%および重量平均分子量17.2万の共
重合体(以下、B−3という)を得た。
【0015】(ABSの調整)公知の乳化重合法によ
り、ポリブタジエンラテックス(日本ゼオン社製111
NF)50部(固形分換算)、スチレン37.5部およ
びアクリロニトリル12.5部をグラフト重合し、ゴム
分約50%のグラフト共重合体を得た。該共重合体と、
公知の懸濁重合法により、スチレン75%およびアクリ
ロニトリル25%を共重合して得られた重量平均分子量
約13万のAS共重合体と混合し、ABS系樹脂を得
た。
り、ポリブタジエンラテックス(日本ゼオン社製111
NF)50部(固形分換算)、スチレン37.5部およ
びアクリロニトリル12.5部をグラフト重合し、ゴム
分約50%のグラフト共重合体を得た。該共重合体と、
公知の懸濁重合法により、スチレン75%およびアクリ
ロニトリル25%を共重合して得られた重量平均分子量
約13万のAS共重合体と混合し、ABS系樹脂を得
た。
【0016】実施例1〜5、比較例1〜7 表1に示す成分および配合割合で混合し、押出機により
ペレット化した。各ペレットを射出成形して試料を作成
した。各試料についてMFR、アイゾット(ノッチ付)
およびビカット軟化点を測定した。これらの結果を表1
に示す。
ペレット化した。各ペレットを射出成形して試料を作成
した。各試料についてMFR、アイゾット(ノッチ付)
およびビカット軟化点を測定した。これらの結果を表1
に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】本発明のマレイミド系樹脂組成物は、成
形性に優れ、かつ耐熱性と耐衝撃性のバランスが良好で
あるので、家電、自動車分野の材料として有用である。
形性に優れ、かつ耐熱性と耐衝撃性のバランスが良好で
あるので、家電、自動車分野の材料として有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)芳香族ビニル単量体25〜90重
量%、マレイミド系単量体75〜10重量%および不飽
和ニトリル単量体0〜40重量%からなる重量平均分子
量が7〜15万であるマレイミド系共重合体、(B)芳
香族ビニル単量体25〜90重量%、マレイミド系単量
体70〜5重量%および不飽和ニトリル単量体5〜40
重量%からなる重量平均分子量が15〜30万であるマ
レイミド系共重合体ならびに(C)ABS系樹脂からな
り、(A)成分中のマレイミド系単量体の含有量が
(B)成分中のそれより少なくとも5重量%は多く、
(A)および(B)成分の合計量に占める(A)成分の
組成割合は10〜50重量%であり、かつ、(A)、
(B)および(C)成分の合計量に占める(C)成分の
組成割合が10〜60重量%であるマレイミド系樹脂組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7228093A JPH06287379A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | マレイミド系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7228093A JPH06287379A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | マレイミド系樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06287379A true JPH06287379A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=13484722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7228093A Pending JPH06287379A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | マレイミド系樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06287379A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0741165A1 (en) * | 1994-11-11 | 1996-11-06 | Kanegafuchi Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Thermoplastic resin composition and automotive trim parts |
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1993
- 1993-03-30 JP JP7228093A patent/JPH06287379A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0741165A1 (en) * | 1994-11-11 | 1996-11-06 | Kanegafuchi Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Thermoplastic resin composition and automotive trim parts |
EP0741165A4 (en) * | 1994-11-11 | 1998-12-02 | Kanegafuchi Chemical Ind | THERMOPLASTIC RESIN COMPOSITION AND TRIMS FOR THE AUTOMOTIVE INDUSTRY |
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