JPH06287299A - ポリアミドの連続製造法 - Google Patents

ポリアミドの連続製造法

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JPH06287299A
JPH06287299A JP7357993A JP7357993A JPH06287299A JP H06287299 A JPH06287299 A JP H06287299A JP 7357993 A JP7357993 A JP 7357993A JP 7357993 A JP7357993 A JP 7357993A JP H06287299 A JPH06287299 A JP H06287299A
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JP
Japan
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unit
polymerization
polyamide
hexamethylene
iii
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Application number
JP7357993A
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Masaaki Iwamoto
正聰 岩元
Koji Onishi
功治 大西
Kazuhiko Kominami
一彦 小南
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ヘキサメチレンテレフタラミド単位と(1)ヘ
キサメチレンイソフタラミド単位、(2)ヘキサメチレ
ンアジパミド単位および(3)カプロアミド単位から選
ばれたいずれかの単位からなる結晶性コポリアミドを製
造するに当たって、相対粘度(ηr)が1.6を越え
2.5以下を満足する一次縮合物を連続重合し、次いで
該一次縮合物を溶融機で連続高重合度化することを特徴
とするポリアミドの連続製造法。 【効果】本発明の製造方法を用いることにより、耐熱性
のよい結晶性コポリアミドを効率良く連続的に製造する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリアミドの連続製造法
に関し、特に自動車部品、電気・電子部品に適した低吸
水、耐熱ポリアミドの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアミドはエンジニアリングプラスチ
ックとしての優れた特性を利用して、自動車分野、電気
・電子分野等で幅広く使用されてきている。
【0003】従来、これらの成形品はガラス繊維で強化
したナイロン6、ナイロン66が使用されてきたが(特
開昭59−161461号公報)、近年の技術革新によ
る自動車のエンジンルームの温度上昇やマイクロエレク
トロニクスの進展に伴い、さらに高温雰囲気下での使用
に耐え得る極薄肉成形品の材料が要求されてきた。しか
しながら、ナイロン6やナイロン66の融点(Tm)は
それぞれ220℃、260℃でありガラス繊維で強化し
た場合でも熱変形温度の限界はそれぞれ融点どまりであ
る。
【0004】最近、これらの高温雰囲気下での使用に耐
え得るコポリアミドとして、テレフタル酸およびイソフ
タル酸含有コポリアミド、またはそれらのガラス繊維強
化品が数多く提案されている(特開昭59−16142
8号公報、特開昭59−155426号公報、特開昭5
9−53536号公報、特開昭62−156130号公
報) 。製造法としては、ナイロン塩より重合物に至るま
で固体状態で重合反応させる方法などが提案されている
(特開昭62−20527号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のテレフタル酸、イソフタル酸含有のコポリアミドはテ
レフタル酸成分単位が多くなると溶融粘度が高くなり通
常の溶融重合法では吐出不可能だったり、ポリマ融点が
ポリマの熱分解温度に近いため溶融重合時に分解や劣化
を起こしたりしていた。また、ナイロン塩より重合物に
至るまで固体状態で重合反応させる方法は、重合物の組
成が安定しないなどの問題がある。よって本発明は、高
温雰囲気下での使用に充分耐え得る高い剛性と高い熱変
形温度を有し、安価でかつ吸水性の低いポリアミドを安
定して製造することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決する方法について鋭意検討した結果、一次縮合物
を連続重合し、該一次縮合物を溶融機で短時間に連続高
重合度化することによって効率よく、安定した高重合度
化ポリマを得ることを見出し、本発明に到達した。すな
わち、本発明は、 (1)反復単位 (I)下記構造単位で表わされるヘキサメチレンテレフ
タルアミド単位、
【化5】 および下記反復単位(II)〜(IV)から選ばれるいずれ
かの単位、(II)下記構で表わされるヘキサメチレンイ
ソフタルアミド単位、
【化6】 (III )下記構造単位で表わされるヘキサメチレンアジ
パミド単位、
【化7】 (IV)下記構造単位で表わされるカプロアミド単位、
【化8】 からなり、共重合比率が重量比で(I)/(II)=55
/45〜80/20または(I)/(III )=20/8
0〜80/20または(I)/(IV)=55/45〜9
0/10の範囲にある結晶性コポリアミドを製造するに
当たって、150℃〜350℃の条件下で、1%硫酸溶
液の25℃における相対粘度(ηr)が1.6を越え
2.5以下の一次縮合物を連続重合し、連続的に該一次
縮合物を溶融機で連続高重合度化することを特徴とす
る、ポリアミドの連続製造法である。
【0007】本発明の結晶性コポリアミドとは(I)ヘ
キサメチレンテレフタルアミド単位と(II)ヘキサメチ
レンイソフタルアミド単位、(III )ヘキサメチレンア
ジパミド単位および(IV)カプロアミド単位から選ば
れるいずれかの単位とから形成される共重合ポリアミド
であり、(I)/(II)の共重合比率が重量比で55/
45〜80/20、(以下、6T/6Iコポリアミドと
いう)または(I)/(III )の共重合比率が重量比で
20/80〜80/20(以下、6T/66コポリアミ
ドという)。または(I)/(IV)の共重合比率が重量
比で55/45〜90/10(以下、6T/6コポリア
ミドという)の範囲のものをいう。
【0008】本発明によれば、6T/6Iの共重合比率
が55/45〜80/20、好ましくは60/40〜8
0/20、より好ましくは60/40〜70/30の範
囲にあることが必要である。また、6T/66の共重合
比率が20/80〜80/20、好ましくは35/65
〜70/30、より好ましくは40/60〜60/40
の範囲にあることが必要である。また、6T/6の共重
合比率が55/45〜90/10、好ましくは60/4
0〜85/15、より好ましくは60/40〜80/2
0の範囲にあることが必要である。ここでいう6T/6
I、6T/66および6T/6コポリアミドの共重合比
率はポリマ融点が、おおよそ270℃〜340℃の範囲
にある結晶性コポリアミドに関するものである。6T/
6I、6T/66および6T/6の共重合比率がそれぞ
れ40/60、20/80、55/45よりも少ないと
ポリマ融点が低下するために、熱変形温度などの耐熱性
が低下するので好ましくない。また、6T/6I、6T
/66および6T/6の共重合比率がそれぞれ80/2
0、80/20、90/10よりも多いとポリマ融点が
高くなり耐熱性は向上するが、加工温度が高くなりポリ
マが熱分解を起こすので好ましくない。結晶性コポリア
ミドの重合度については特に制限がなく、通常1%硫酸
溶液の25℃における相対粘度(ηr)が2.0〜5.
0にあるものを任意に用いることができる。
【0009】本発明の一次縮合物は、ヘキサメチレンジ
アミン、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、ε
−カプロラクタムなどのモノマー、ヘキサメチレンジア
ミンとテレフタル酸またはイソフタル酸、アジピン酸と
の塩の水溶液、水溶液の濃縮物および塩の一種以上を加
圧式重合釜へ連続供給し、撹拌条件下150℃〜350
℃に加熱することで得られる。連続重合の効率を挙げる
ために、原料の形態としては原料混合水溶液を50%以
上、好ましくは65%以上に濃縮して仕込むのが好まし
い。
【0010】反応温度は150℃〜350℃にする必要
があり、好ましくは180℃〜340℃、より好ましく
は190℃〜340℃である。反応温度が150℃より
も低いと反応時間が長くなり好ましくない、また、反応
温度が350℃よりも高いと一次縮合物の熱分解による
発泡が起きるため好ましくない。
【0011】本発明の一次縮合物をつくるときの圧力
は、通常0〜100kg/cm2 -G、好ましくは2〜7
0kg/cm2 -G,より好ましくは5〜60kg/cm
2 -Gに保つように操作される。一次縮合物は少量の水の
存在により、顕著な凝固点降下を与えるために、150
℃〜350℃の温度で溶融状態のまま重合釜から吐出す
る事ができる。
【0012】本発明の一次縮合物の相対粘度(ηr)は
1.6を越え2.5以下であることが必要であり、好ま
しくは1.6を越えて2.3以下、より好ましくは1.
6を越えて2.1以下の範囲であることが必要である。
相対粘度(ηr)が1.6以下の場合、溶融高重合度化
工程での重合時間が長くなり、また、相対粘度が2.5
よりも大きいと一次縮合物の溶融粘度が高くなりすぎ吐
出不良を引き起こすので好ましくない。ここで、一次縮
合物のηrは、未反応原料成分の含量を2%以下になる
まで抽出および揮発などにより除去したのち測定に供さ
れる。
【0013】本発明の一次縮合物を造る装置については
特に制限がなく、完全混合型反応釜、プラグフロー型反
応釜など公知のものを使用できる。必要に応じ多槽式に
することもできる。
【0014】通常のポリアミド重合ではモノマーおよび
塩中に含まれているトータルCOOH基量とトータルN
2基量が等量になるように原料仕込みするのが一般的
であるが、本発明では原料仕込時にジカルボン酸成分ま
たはジアミン成分を過剰にしてCOOH基またはNH2
基の多い一次縮合物を造ることもできる。後の溶解機中
で高重合度化を考慮すると好ましい仕込比は、構成成分
モノマ−のモル数と塩のジカルボン酸成分単位およびジ
アミン成分単位のト−タルモル数に対して0〜10モル
%過剰にジカルボン酸成分またはジアミン成分を仕込む
ことである。ジカルボン酸成分としては特に限定されな
いがアジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸ま
たはテレフタル酸イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸
などを挙げることができる。ジアミン成分としては特に
限定されないが、例えばテトラメチレンジアミン、ヘキ
サメチレンジアミンなどの脂肪族ジアミンなどを挙げる
ことができる。
【0015】ジカルボン酸成分またはジアミン成分を過
剰仕込みする場合、溶融高重合度化工程において、重合
速度をコントロールするため、不足分のジアミン成分ま
たはジカルボン酸成分を添加することもできる。
【0016】一次縮合物の重合度調節、溶融高重合度化
での重合度調節を容易にするために、重合度調節剤の添
加が有効である。重合度調節剤としては通常モノアミン
化合物、モノカルボン酸化合物が用いられるが、好まし
くは安息香酸、ステアリン酸であり、特に好ましくは安
息香酸が用いられる。重合度調節剤の添加量は、構成成
分モノマ−のモル数と塩のジカルボン酸成分単位および
ジアミン成分単位のト−タルモル数に対し0〜0.1倍
モル、好ましくは、0.0001〜0.05倍モル用い
られる。
【0017】本発明の一次縮合物を連続的に溶融機で連
続高重合度化する方法とは、連続的に重合させた一次縮
合物を順次溶融機に供給し、溶融機を用いて一次縮合物
を溶融押出しすることによって連続的に高重合度化する
方法である。
【0018】溶融機への一次縮合物の供給方法は連続で
あるという以外特定されず、例えば溶融機に重合釜を直
結させても良いし、重合釜から吐出された一次縮合物を
フラッシュさせ揮発分を除去した後、溶融機に供給する
方法などを用いることができる。
【0019】溶融機内の樹脂温度は、260℃〜370
℃の範囲が好ましい。
【0020】溶融機としては押出機、ニーダーなど汎用
の溶融機を用いることができるが、2軸押出機、2軸ニ
ーダーが好ましい。
【0021】溶融機での滞留時間は特に定めないが、好
ましくは20秒以上、特に好ましくは30秒以上であ
る。滞留時間が短いと有効に高重合度化が進まないため
好ましくない。滞留時間を長くし高重合度化を進めるに
は、溶融機を2台以上直列にして用いるのも有効であ
る。リン系触媒は高重合度化に有効であり、必要に応じ
て添加しても良い。
【0022】高重合度化したポリアミドは必要に応じ固
相重合してさらに重合度を上げることもできる。
【0023】本発明で得られるポリアミドには充填剤を
添加することができる。充填剤とは、ガラス製の繊維あ
るいはビーズ、タルク、カオリン、ウオラストナイト、
マイカ、シリカ、アルミナ、ケイソウ土、クレー、セッ
コウ、ベンガラ、グラファイト、二酸化チタン、酸化亜
鉛、銅、ステンレスなどの粉状または板状の無機系化合
物、他のポリマー繊維(炭素繊維)などであり、好まし
くはガラス繊維である。ガラス繊維としては熱可塑性樹
脂や熱硬化性樹脂などの補強剤として一般にガラス繊維
が用いられるが、特に好ましいのは直径3〜20μm程
度の連続長繊維のストランドから作られたガラスロービ
ング、ガラスチョップドストランド、ガラス糸などであ
る。かかる充填剤の配合割合は該ポリアミド100重量
部に対して通常0〜200重量部の範囲であり、好まし
くは0を越えて150重量部の範囲、とくに好ましくは
10〜100重量部である。
【0024】本発明の結晶性コポリアミドに充填剤を配
合する方法については特に制限がなく、公知のいずれの
方法も使用することができる。配合方法の具体例として
は結晶性コポリアミドのペレットに充填剤をドライブレ
ンドし、これを単軸スクリューまたは二軸スクリュー押
出機で溶融混練する方法などが挙げられる。押出機で高
重合度化する場合、押出機途中にサイドフィードする方
法が生産効率が高く好ましい。
【0025】本発明において、一次縮合物を作るとき、
溶融高重合度化、コンパウンドあるいは成形工程など、
必要に応じて触媒、耐熱安定剤、耐候性安定剤、可塑
剤、離形剤、滑剤、結晶核剤、顔料、染料、他の重合体
などを添加することができる。これらの添加剤として
は、耐熱安定剤(ヒンダードフェノール系、ヒドロキノ
ン系、ホスファイト系およびこれらの置換体、ヨウ化
銅、ヨウ化カリウムなど)、耐候性安定剤(レゾルシノ
ール系、サリシレート系、ベンゾトリアゾール系、ベン
ゾフェノン系、ヒンダードアミン系など)、離型剤およ
び滑剤(モンタン酸およびその塩、そのエステル、その
ハーフエステル、ステアリルアルコール、ステアラミド
およびポリエチレンワックスなど)、顔料(硫化カドミ
ウム、フタロシアニン系化合物、カーボンブラックな
ど)および染料(ニグロシンなど)、他の重合体(他の
ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリフ
ェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド、液晶ポ
リマー、ポリエーテルスルフォン、ABS樹脂、SAN
樹脂、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン・α−オレフィン共重合体、ア
イオノマー樹脂、SBS,SEBSなど)を挙げること
ができる。
【0026】添加剤のコンパウンドは生産性の点から、
溶融機において高重合度化と同時あるいは連続で行うの
がより好ましい。
【0027】ポリアミドの色調改善には、酸化防止剤の
添加が有効であり、特に次亜リン酸ソーダおよびヒンダ
ードフェノール系酸化防止剤の添加が好ましい。次亜リ
ン酸ソーダは一次縮合物の高重合度化促進にも有効であ
る。
【0028】本発明のポリアミドは、繊維、フィルム、
樹脂、接着剤、塗料などに有用である。樹脂の用途例と
しては、スイッチ類、超小型スライドスイッチ、DIP
スイッチ、スイッチのハウジング、ランプソケット、結
束バンド、コネクタ、コネクタのハウジング、コネクタ
のシェル、ICソケット類、コイルボビン、ボビンカバ
ー、リレー、リレーボックス、コンデンサーケース、モ
ーターの内部部品、小型モーターケース、ギヤ・カム、
ダンシングプーリー、スペーサー、インシュレーター、
ファスナー、バックル、ワイヤークリップ、自転車ホイ
ール、キャスター、ヘルメット、端子台、電動工具のハ
ウジング、スターターの絶縁部分、スポイラー、キャニ
スター、ラジエタータンク、チャンバータンク、リザー
バータンク、ヒューズボックス、エアークリーナーケー
ス、エアコンファン、ターミナルのハウジング、ホイー
ルカバー、吸排気パイプ、ベアリングリテーナー、シリ
ンダーヘッドカバー、インテークマニホ−ルド、ウオー
ターパイプインペラ、クラッチレリーズ、スピーカー振
動板、耐熱容器、電子レンジ部品、炊飯器部品、プリン
タリボンガイドなどに代表される電気・電子関連部品、
自動車・車両関連部品、家電・事務電気製品部品、コン
ピューター関連部品、ファクシミリ・複写機関連部品、
機械関連部品、その他各種用途に有用である。
【0029】
【実施例】以下に実施例を示し本発明をさらに詳しく説
明する。なお、実施例および比較例中の諸特性は次の方
法で測定した。
【0030】1)融点(Tm) DSC(PERKIN-ELMER7 型)を用い、サンプル8〜10
mgを昇温速度20℃/minで測定して得られた融解
曲線の最大値を示す温度を(T)とする。サンプル8〜
10mgを昇温速度20℃/minで加熱しT+20℃
で5分間保持し、次に、20℃/minの降温速度で3
0℃まで冷却し、30℃で5分間保持した後、再び20
℃/minの昇温速度でT+20℃まで加熱する。この
時の融解曲線の最大値を融点(Tm)とした。
【0031】2)引張り強度 ASTM−D638に準じて測定した。
【0032】3)曲げ強度 ASTM−D790に準じて測定した。
【0033】4)曲げ弾性率 ASTM−D790に準じて測定した。
【0034】5)Izod衝撃強度 ASTM−D256に準じて測定した。 6)熱変形温度(HDT) ASTM−D648、荷重4.6kgf/cm2 と荷重
18.6kgf/cm2 に準じて測定した。
【0035】実施例1 表1に示す組成比の濃度50%の原料水溶液を30Lの
完全混合型重合機に連続供給し、内温270℃、内圧1
8kg/cm2 −G、滞留時間60分の条件で一次縮合
物の連続重合を行った。一次縮合物はフラッシュさせ連
続で揮発分を除去した後、30mmφ、L/D=45の
2軸押出機にて連続高重合度化を行った。押出機の内温
は325℃、平均滞留時間は90秒に設定した。押出機
にはベント口を設け、反応で生じた水を除去した。得ら
れたポリアミドのηrは2.5であり、十分な高重合度
化が達成されていた。
【0036】次いで該押出機のサイドフィーダから樹脂
100重量部に対して長さ3mm×直径13μmのガラ
ス繊維チョップドストランド43重量部をサイドフィー
ドし、ガラス繊維のコンパウンドと高重合度化を同時に
行った。この混合物を射出成形機により成形し、テスト
ピースを作製した。得られたテストピースを評価した結
果を表1に示す。
【0037】実施例2〜5 表1に示す条件の他は実施例1と同様の方法でポリアミ
ドを製造した。結果を表1に示した。
【0038】実施例の方法では、いずれも安定して高重
合度のポリアミドが効率よく得られており、その成形品
物性も優れたものであった。
【0039】比較例1〜2 原料組成比が本願から外れたものにつき、表1に示す条
件の他は、実施例1と同様の方法でポリアミドを製造し
た。結果を表1に示した。6T含量の低いもの(比較例
1)は、本願の狙いとする低吸水耐熱ポリアミドが得ら
れず、6T含量の多すぎるもの(比較例2)は、発泡
し、一次縮合物が安定して得られなかった。
【0040】比較例3〜4 一次縮合物の相対粘度が本願を外れたものにつき、表1
に示す条件の他は実施例1と同様の方法で行った。一次
縮合物のηrが低いもの(比較例3)は十分な高重合度
化が達成されず、一方ηrが高いもの(比較例4)は、
一次縮合物の連続重合において吐出不良を引き起こし
た。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明で得られるポリアミドは剛性及び
熱変形温度が高いばかりでなく、吸水性も低く、成形性
も良好であることから、特に自動車部品、電気・電子部
品用材料として適している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)反復単位 (I)下記構造単位で表わされるヘキサメチレンテレフ
    タルアミド単位、 【化1】 および下記反復単位(II)〜(IV)から選ばれるいずれ
    かの単位、 (II)下記構造単位で表わされるヘキサメチレンイソフ
    タルアミド単位、 【化2】 (III )下記構造単位で表わされるヘキサメチレンアジ
    パミド単位、 【化3】 (IV)下記構造単位で表わされるカプロアミド単位、 【化4】 からなり、共重合比率が重量比で(I)/(II)=55
    /45〜80/20または(I)/(III )=20/8
    0〜80/20または(I)/(IV)=55/45〜9
    0/10の範囲にある結晶性コポリアミドを製造するに
    当たって、150℃〜350℃の条件下で、1%硫酸溶
    液の25℃における相対粘度(ηr)が1.6を越え
    2.5以下の一次縮合物を連続重合し、連続的に該一次
    縮合物を溶融機で連続高重合度化することを特徴とする
    ポリアミドの連続製造法。
JP7357993A 1993-03-31 1993-03-31 ポリアミドの連続製造法 Pending JPH06287299A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140061960A (ko) 2012-11-14 2014-05-22 제일모직주식회사 중축합 수지의 제조방법

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KR20140061960A (ko) 2012-11-14 2014-05-22 제일모직주식회사 중축합 수지의 제조방법

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