JPH0628705Y2 - 電流検出装置における絶縁筒体と光ファイバケーブルとの連結構造 - Google Patents

電流検出装置における絶縁筒体と光ファイバケーブルとの連結構造

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JPH0628705Y2
JPH0628705Y2 JP5476089U JP5476089U JPH0628705Y2 JP H0628705 Y2 JPH0628705 Y2 JP H0628705Y2 JP 5476089 U JP5476089 U JP 5476089U JP 5476089 U JP5476089 U JP 5476089U JP H0628705 Y2 JPH0628705 Y2 JP H0628705Y2
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JP
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optical fiber
cylinder
fiber cable
insulating
insulating cylinder
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正二 和気
雅之 森川
明道 沖本
敏仁 国枝
義明 亀嶋
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東京電力株式会社
日本碍子株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、電流検出装置における絶縁筒体と光ファイ
バケーブルとの連結構造に関するものである。
[従来の技術] 従来の電流検出装置においては、絶縁筒体に電流センサ
を内装すると共に、その電流センサに接続した光ファイ
バケーブルを絶縁筒体のケーブル引き出し孔から外部に
引き出し、光ファイバケーブルにはゴム等の弾性材料よ
りなる円錐筒状のシール部材を挿通すると共に、そのシ
ール部材を絶縁筒体のケーブル引き出し孔に外側から嵌
合し、絶縁筒体の外面には複数のネジにより固定板を装
着し、この固定板によりシール部材をケーブル引き出し
孔に押圧固定して、シール部材の弾性変形により光ファ
イバケーブルを絶縁筒体に対しシール状態で連結固定し
ていた。
[考案が解決しようとする課題] ところが、この従来構成においては、複数のネジにより
固定板を絶縁筒体の外面に固定する等の至極面倒な作業
が必要であるため、ケーブルの連結固定作業が非常に煩
雑で時間がかかると共に、複数のネジの螺合のために絶
縁筒体の固定板取付部の肉厚を大きくとって、絶縁筒体
を頑丈に形成しなければならないという問題点があっ
た。
この考案は、このような従来の技術に存在する問題点に
着目してなされたものであって、絶縁筒体内からの光フ
ァイバケーブルの引き出し部において、光ファイバケー
ブルを絶縁筒体に対しシール状態で容易かつ短時間に連
結固定することができ、しかも、絶縁筒体を肉厚の大き
な頑丈な構成とする必要もない電流検出装置における絶
縁筒体と光ファイバケーブルとの連結構造を提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、この考案の電流検出装置
における絶縁筒体と光ファイバケーブルとの連結構造に
おいては、外周に絶縁ひだを備えた絶縁筒体の内頂部に
電流センサを内蔵し、絶縁筒体の下部には第1シール部
材を介して蓋体を螺合固定し、この蓋体には、前記電流
センサに接続した光ファイバケーブルを挿通すると共
に、外周にネジ部を有する第1シール用筒体を設け、該
第1シール用筒体には、第2シール部材を介して第2シ
ール用筒体を螺合し、該第2シール用筒体の締付け時に
前記第2シール部材を光ファイバケーブルの外周面に圧
接したものである。
また、前記蓋体の外周に、第1シール用筒体及び第2シ
ール用筒体を覆い、かつ光ファイバケーブルの外周に接
触嵌合する保護カバーを装着するとよい。
[作用] 上記のように構成された電流検出装置における絶縁筒体
と光ファイバケーブルとの連結構造によれば、絶縁筒体
の下部に第1のシール部材を介して蓋体を螺合固定し、
その蓋体に設けられた第1のシール用筒体に光ファイバ
ケーブルを挿通した状態で、その外周のネジ部に第2シ
ール部材を介して第2シール用筒体を螺合すると、この
第2シール用筒体の締付けに伴い、第2シール部材が光
ファイバケーブルの外周面に圧接される。それにより、
絶縁筒体と蓋体との間が第1シール部材にてシールされ
ると共に、第1シール用筒体と光ファイバケーブルとの
間が第2シール部材にてシールされる。
[実施例] 以下、この考案を具体化した電流検出装置の一実施例
を、図面に基づいて詳細に説明する。
第3図に示すように、絶縁筒体1は繊維強化プラスチッ
ク(FRP)等の絶縁材料により、下方に向かって開口
した筒状に形成されている。エチレン・プロピレンゴム
(EPゴム)等の耐候性材料よりなる外被体2は絶縁筒
体1の外周にモールド形成され、その外周面には複数の
絶縁ひだ3が形成されている。
第3図〜第5図に示すように、一対の把持部材4は前記
絶縁筒体1の上部に突出形成され、この把持部材4間に
は電線収容凹部5が設けられている。また、各把持部材
4の内面には上下方向に延びる嵌合溝6が形成されると
共に、上部外周にはネジ部7が設けられている。硬質ゴ
ムよりなる下電線ホルダ8は両側面の突条9を嵌合溝6
に嵌合した状態で、電線収容凹部5内に位置決め収容さ
れ、その上面には電線支持凹部10が設けられている。
硬質ゴムよりなる上電線ホルダ11は両側面の突条12
を嵌合溝6に嵌合した状態で、電線収容凹部5内に位置
決め収容され、その下面には電線支持凹部13が設けら
れると共に、上面には両把持部材4間において把持部材
4と同一円周上に延びる一対の突片14が形成されてい
る。
電線15は前記絶縁筒体1の電線収容凹部5内に下及び
上電線ホルダ8,11を収容する際に、両電線ホルダ
8,11の電線支持凹部10,13間に挿通支持され
る。FRP等の絶縁材料よりなる蓋体16は把持部材4
のネジ部7に螺合固定され、その下面には上電線ホルダ
11の上面に当接して、両電線ホルダ8,11を電線1
5の挟持状態で絶縁筒体1の上面に押圧するための押圧
突起17が設けられている。また、蓋体16の外面には
EPゴム等の耐候性材料よりなる外被体18がモールド
形成されている。
第3図及び第6図に示すように、横断面四角形状の収容
室21は前記絶縁筒体1の内頂部に設けられ、その下端
縁には段差部22が設けられている。筒状部23は絶縁
筒体1の下端に突設され、その内周面には雌ネジ部24
が形成されると共に、外周面には雄ネジ部25が形成さ
れている。
第1図、第3図、第6図及び第9図に示すように、横断
面四角形状をなす電流センサ26は前記絶縁筒体1の下
端開口部から収容室21内に回動不能に嵌合され、ポッ
ケル素子等の電気光学素子を主体とした構成となってい
る。この電流センサ26に光信号を入出力するための光
ファイバケーブル27は、ポリエチレン等の絶縁外被2
8と、絶縁外被28内の中心に収容されたテンションワ
イヤ29と、テンションワイヤ29の両側に収容された
入射用及び出射用の光ファイバ30,31と、絶縁外被
28内に設けた緩衝層32と、緩衝層32の外面に巻装
した保護テープ33とから構成されている。
そして、前記各光ファイバ30,31の一端部は、補強
筒34を介して電流センサ26の底部に導入接続されて
いる。また、入射用光ファイバ30の他端部は図示しな
い光源に接続され、出射用光ファイバ31の他端部は図
示しない測定器に接続されている。そして、光源から発
生される光が入射用光ファイバ30を通して電流センサ
26に伝送され、前記電線15に流れる電流に比例した
電流の変化が、電流センサ26において光の強弱信号に
変換され、その光信号が出射用光ファイバ31を通して
測定器に伝送されて、その測定器で電線15に流れる電
流が測定されるようになっている。
第3図、第8図及び第10図に示すように、前記光ファ
イバケーブル27を保持するためのケーブル保持具35
は、複数のネジ36により互いに接合固定された一対の
挟持部材37からなり、両挟持部材37の接合面には光
ファイバケーブル27のテンションワイヤ29の上端部
を挟持固定するための挟持溝38と、両光ファイバ3
0,31を挿通保持するための一対の保持溝39とが形
成されている。また、両挟持部材37の上端には回り止
め突起40が設けられ、ケーブル保持具35が光ファイ
バケーブル27を保持した状態で絶縁筒体1内に収容さ
れたとき、この回り止め突起40と絶縁筒体1内の段差
部22に設けられた係合凹部41との係合により、ケー
ブル保持具35が電流センサ26の下側近傍において回
転不能に位置決め保持される。
第3図、第7図及び第10図に示すように、スペーサ4
2は前記電流センサ26とケーブル保持具35との間に
おいて、絶縁筒体1の収容室21内に収容され、その両
側には光ファイバ30,31を挿通するための挿通溝4
3が形成されている。締付けリング44は絶縁筒体1の
下端内周の雌ネジ部24に螺合固定され、この締付けリ
ング44の締付けにより、ケーブル保持具35が絶縁筒
体1内の段差部22に押圧固定されると共に、電流セン
サ26がスペーサ42を介して絶縁筒体1の内頂部に押
圧固定される。なお、この実施例においては、電流セン
サ26とスペーサ42との高さの和が収容室21の深さ
よりも若干大きくなるように構成され、締付けリング4
4の締付け初期においては電流センサ26に若干の押圧
力が加わるが、ケーブル保持具35の上端が段差部22
に当接した後は電流センサ26にそれ以上の押圧力が加
わらないようになっている。
第1図、第2図及び第3図に示すように、ほぼ円盤状を
なす蓋体51は前記絶縁筒体1の下端の雄ネジ部25に
螺合した状態で、固定ネジ52により回り止め固定さ
れ、その外周には係止突条53が形成されている。第1
シール部材54は蓋体51の上面の環状溝内に嵌合さ
れ、この第1シール部材54によって絶縁筒体1と蓋体
51との間がシールされている。第1シール用筒体55
は前記光ファイバケーブル27を挿通するように、蓋体
51の中心孔に嵌挿した状態でナット56により固定さ
れ、その下端内周には粗面状のテーパ部57が形成され
ると共に、下端外周にはネジ部58が設けられている。
第3シール部材59は第1シール用筒体55のフランジ
部上面の環状溝内に嵌合され、この第3シール部材59
によって蓋体51と第1シール用筒体55との間がシー
ルされている。
第2シール部材60は前記光ファイバケーブル27に挿
通した状態で、第1シール用筒体55のの下端のテーパ
部57に係合配置されている。押圧筒体61は光ファイ
バケーブル27に挿通した状態で、第2シール部材60
の下部に配置され、その上端内周には粗面状のテーパ部
62が形成されている。第2シール用筒体63は第1シ
ール用筒体55のネジ部58に螺合され、この第2シー
ル用筒体63の締付けにより、押圧筒体61が上方に移
動される。そして、この押圧筒体61の上方移動にとも
ない、第2シール部材60が両テーパ部57,62間で
挟圧されて、光ファイバケーブル27の外周面に圧接さ
れ、第1シール用筒体55と光ファイバケーブル27と
の間がシールされる。
円錐筒状をなす保護カバー64は上端において前記蓋体
51の係止突条53に嵌合係止され、その下端において
光ファイバケーブル27の外周に接触嵌合されている。
そして、この保護カバー64により、前記蓋体51、第
1シール用筒体55及び第2シール用筒体63の外側が
覆われて、それらの部材が風雨等から保護されている。
さて、前記のように構成された電流検出装置において、
絶縁筒体1の下部に光ファイバケーブル27を連結固定
する場合には、まず、蓋体51に第3シール部材59を
介して第1シール用筒体55を嵌挿し、ナット56によ
って予め固定しておく。その後、絶縁筒体1の下端の雄
ネジ部25に第1シール部材54を介して蓋体51を螺
合固定し、第1シール用筒体55に光ファイバケーブル
27を挿通する。この状態で、第2シール部材60、押
圧筒体61及び第2シール用筒体63を光ファイバケー
ブル27に挿通し、第2シール用筒体63を第1シール
用筒体55のネジ部58に螺合すると、その第2シール
用筒体63の締付けにより、第2シール部材60が両テ
ーパ部57,62間で挟圧されて光ファイバケーブル2
7の外周面に圧接される。
従って、蓋体51及び第2シール用筒体63の締付け操
作のみで、光ファイバケーブル27を絶縁筒体1に対し
て容易かつ短時間に連結固定することができ、そして、
この状態で、絶縁筒体1と蓋体51との間が第1シール
部材54によりシールされると共に、第1シール用筒体
55と光ファイバケーブル27との間が第2シール部材
60によりシールされる。
なお、この考案は前記実施例の構成に限定されるもので
はなく、例えば、第1シール用筒体55を蓋体51の中
央部に一体に形成したり、前記実施例における押圧筒体
61を省略して、テーパ部62を第2シール用筒体63
の内周面に一体に形成する等、この考案の趣旨から逸脱
しない範囲で、各部の構成を任意に変更して具体化する
ことも可能である。
[考案の効果] この考案は、以上説明したように構成されているため、
絶縁筒体内からの光ファイバケーブルの引き出し部にお
いて、光ファイバケーブルを絶縁筒体に対しシール状態
で容易かつ短時間に連結固定することができ、しかも、
絶縁筒体を肉厚の大きな頑丈な構成とする必要もないと
いう優れた効果を奏する。
また、第1シール用筒体及び第2シール用筒体を保護カ
バーで覆うように構成すれば、それらの部材を風雨等か
ら保護して、耐候性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は絶縁筒体の下端における光ファイバケーブルの
シール連結構造を拡大して示す部分断面図、第2図は同
じくシール連結構造を分解して示す斜視図、第3図はこ
の考案を具体化した電流検出装置の一実施例を示す断面
図、第4図は第3図のA−A線における拡大断面図、第
5図は絶縁筒体と電線との連結構造を分解して示す斜視
図、第6図は第3図のB−B線における拡大断面図、第
7図は第3図のC−C線における拡大断面図、第8図は
第3図のD−D線における拡大断面図、第9図は第3図
のE−E線における拡大断面図、第10図は電流センサ
と光ファイバケーブルとの組付け構造を分解して示す斜
視図である。 1……絶縁筒体、3……絶縁ひだ、26……電流セン
サ、27……光ファイバケーブル、51……蓋体、54
……第1シール部材、55……第1シール用筒体、58
……ネジ部、60……第2シール部材、63……第2シ
ール用筒体、64……保護カバー。
フロントページの続き (72)考案者 国枝 敏仁 岐阜県大垣市島里1丁目94番地の5 (72)考案者 亀嶋 義明 愛知県名古屋市南区戸部町1丁目57番地

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周に絶縁ひだ(3)を備えた絶縁筒体
    (1)の内頂部に電流センサ(26)を内蔵し、絶縁筒
    体(1)の下部には第1シール部材(54)を介して蓋
    体(51)を螺合固定し、この蓋体(51)には、前記
    電流センサ(26)に接続した光ファイバケーブル(2
    7)を挿通すると共に、外周にネジ部(58)を有する
    第1シール用筒体(55)を設け、該第1シール用筒体
    (55)には、第2シール部材(60)を介して第2シ
    ール用筒体(63)を螺合し、該第2シール用筒体(6
    3)の締付け時に前記第2シール部材(60)を光ファ
    イバケーブル(27)の外周面に圧接したことを特徴と
    する電流検出装置における絶縁筒体と光ファイバケーブ
    ルとの連結構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の考案において、前記蓋体
    (51)の外周に、第1シール用筒体(55)及び第2
    シール用筒体(63)を覆い、かつ光ファイバケーブル
    (27)の外周に接触嵌合する保護カバー(64)を装
    着した電流検出装置における絶縁筒体と光ファイバケー
    ブルとの連結構造。
JP5476089U 1989-05-12 1989-05-12 電流検出装置における絶縁筒体と光ファイバケーブルとの連結構造 Expired - Lifetime JPH0628705Y2 (ja)

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