JPH062862Y2 - 四輪操舵装置 - Google Patents
四輪操舵装置Info
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- JPH062862Y2 JPH062862Y2 JP14429987U JP14429987U JPH062862Y2 JP H062862 Y2 JPH062862 Y2 JP H062862Y2 JP 14429987 U JP14429987 U JP 14429987U JP 14429987 U JP14429987 U JP 14429987U JP H062862 Y2 JPH062862 Y2 JP H062862Y2
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- JP
- Japan
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- rear wheel
- circuit
- temperature
- wheel steering
- steering
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- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両の前後輪を操舵するようにした四輪操舵
装置に関する。
装置に関する。
(従来の技術) 従来、四輪操舵装置としては、例えば、特開昭61−2
7767号公報に記載されているようなものが知られて
いる。
7767号公報に記載されているようなものが知られて
いる。
この従来の四輪操舵装置は、油圧ポンプかかの油圧によ
り前輪の操舵を助けるパワーステアリング装置と、該パ
ワーステアリング装置に含まれ、前輪側切換制御弁によ
り油圧の供給切換が成されて前輪を操舵する前輪操舵ア
クチュエータと、該前輪操舵アクチュエータを介して油
圧が供給される後輪側切換制御弁と、この後輪側切換制
御弁の切換作動により駆動して後輪を操舵する後輪操舵
アクチュエータと、を備えたものであった。
り前輪の操舵を助けるパワーステアリング装置と、該パ
ワーステアリング装置に含まれ、前輪側切換制御弁によ
り油圧の供給切換が成されて前輪を操舵する前輪操舵ア
クチュエータと、該前輪操舵アクチュエータを介して油
圧が供給される後輪側切換制御弁と、この後輪側切換制
御弁の切換作動により駆動して後輪を操舵する後輪操舵
アクチュエータと、を備えたものであった。
尚、前記前輪操舵アクチュエータと後輪操舵アクチュエ
ータとは前後に離れて配置されていて、両者は長い配管
で接続されていた。
ータとは前後に離れて配置されていて、両者は長い配管
で接続されていた。
上述の従来装置は、ステアリングを操舵すると、前輪操
舵アクチュエータに油圧が伝達されて駆動し前輪が操舵
されると共に、後輪側切換制御弁を介して後輪操舵アク
チュエータにも油圧が伝達され、この後輪側切換制御弁
の前輪の操舵に対応した切換作動により、後輪操舵アク
チュエータが後輪を操舵すべく駆動されるものであっ
た。
舵アクチュエータに油圧が伝達されて駆動し前輪が操舵
されると共に、後輪側切換制御弁を介して後輪操舵アク
チュエータにも油圧が伝達され、この後輪側切換制御弁
の前輪の操舵に対応した切換作動により、後輪操舵アク
チュエータが後輪を操舵すべく駆動されるものであっ
た。
(考案が解決しようとする問題点) このような従来の四輪操舵装置にあっては、パワーステ
アリング装置において、油圧ポンプが常時作動していて
オイルはポンプにより暖められた状態で循環している
が、後輪操舵アクチュエータ及び配管には、全く循環さ
れておらず、また、パワーステアリング装置(常時、オ
イルが循環されている部分)とこの後輪操舵アクチュエ
ータとの間の配管が長い構造であったために、以下に述
べる問題点があった。
アリング装置において、油圧ポンプが常時作動していて
オイルはポンプにより暖められた状態で循環している
が、後輪操舵アクチュエータ及び配管には、全く循環さ
れておらず、また、パワーステアリング装置(常時、オ
イルが循環されている部分)とこの後輪操舵アクチュエ
ータとの間の配管が長い構造であったために、以下に述
べる問題点があった。
即ち、常時循環されている部分のオイルはポンプの熱で
暖められていて粘性が低くなっているのに対し、常時循
環されていない部分である配管や両アクチュエータ内お
オイルは、冬季等低温の場合では、オイルの温度が低下
してしまい、オイルの粘性が高くなる。
暖められていて粘性が低くなっているのに対し、常時循
環されていない部分である配管や両アクチュエータ内お
オイルは、冬季等低温の場合では、オイルの温度が低下
してしまい、オイルの粘性が高くなる。
そこで、前後輪の操舵を行った場合に、暖められている
オイルは、それに近い位置であってしかもストローク量
の多い前輪操舵アクチュエータには油圧伝達の際に供給
されるが、そこから離れていてストローク量も小さな後
輪操舵アクチュエータに対しては、油圧は伝達されるが
この暖められたオイル自体は供給されないもので、この
後輪操舵アクチュエータにあっては、低温下では内部の
オイルの粘性が高いままであるために応答性が悪いとい
う問題点が生じるものであった。
オイルは、それに近い位置であってしかもストローク量
の多い前輪操舵アクチュエータには油圧伝達の際に供給
されるが、そこから離れていてストローク量も小さな後
輪操舵アクチュエータに対しては、油圧は伝達されるが
この暖められたオイル自体は供給されないもので、この
後輪操舵アクチュエータにあっては、低温下では内部の
オイルの粘性が高いままであるために応答性が悪いとい
う問題点が生じるものであった。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上述のような問題点を解決し、作動液の温度
が低下して粘性が高くなることによって後輪操舵アクチ
ュエータの応答性が低下するのを防止することを目的と
している。
が低下して粘性が高くなることによって後輪操舵アクチ
ュエータの応答性が低下するのを防止することを目的と
している。
この目的達成のために、本考案では、ピストン両側の圧
力室の液圧差に基きピストンが摺動して後輪を操舵する
後輪操舵アクチュエータと、所定の条件に基き前輪の操
舵に対応して後輪を操舵すべく切り換えられ、両圧力室
に液圧供給源から液圧を供給したりリザーバタンクへド
レンさせたりする切換制御弁と、前記後輪アクチュエー
タと切換弁とを接続する接続回路とから成る後輪作動回
路を備えた四輪操舵装置において、前記後輪作動回路の
後輪アクチュエータ近傍とリザーバタンク側とを後輪側
リターン回路で接続し、該リターン回路に、作動液の温
度が所定以下の低温であるとき後輪作動回路内の作動液
の一部をリザーバタンク側へ戻すために開き、それより
も高い温度で閉じている温度感知弁を設けた手段とし
た。
力室の液圧差に基きピストンが摺動して後輪を操舵する
後輪操舵アクチュエータと、所定の条件に基き前輪の操
舵に対応して後輪を操舵すべく切り換えられ、両圧力室
に液圧供給源から液圧を供給したりリザーバタンクへド
レンさせたりする切換制御弁と、前記後輪アクチュエー
タと切換弁とを接続する接続回路とから成る後輪作動回
路を備えた四輪操舵装置において、前記後輪作動回路の
後輪アクチュエータ近傍とリザーバタンク側とを後輪側
リターン回路で接続し、該リターン回路に、作動液の温
度が所定以下の低温であるとき後輪作動回路内の作動液
の一部をリザーバタンク側へ戻すために開き、それより
も高い温度で閉じている温度感知弁を設けた手段とし
た。
(作用) 冬季等外環状が低温であって、作動液の温度も低下して
いるときの作動について説明する。
いるときの作動について説明する。
温度感知弁では、作動液が所定温度以下の低温であるこ
とを感知して開状態となり、これによって、後輪作動回
路の後輪操舵アクチュエータ近傍とリザーバタンクは連
通された状態となる。
とを感知して開状態となり、これによって、後輪作動回
路の後輪操舵アクチュエータ近傍とリザーバタンクは連
通された状態となる。
しかし、後輪作動回路に液圧が供給されない状態では、
この低温で粘性の高くなった作動液は後輪作動回路内に
留まっている。
この低温で粘性の高くなった作動液は後輪作動回路内に
留まっている。
そして、ステアリングで操舵操作を行うと、前輪操舵ア
クチュエータにより前輪が操舵されると共に、後輪作動
回路にも液圧の伝達が成される。この後輪作動回路では
前輪の操舵に応じて切換制御弁の切り換えが行われ、後
輪操舵アクチュエータの一方の圧力室に液圧が伝達され
ると共に、他方の圧力室の作動液がドレンされる。
クチュエータにより前輪が操舵されると共に、後輪作動
回路にも液圧の伝達が成される。この後輪作動回路では
前輪の操舵に応じて切換制御弁の切り換えが行われ、後
輪操舵アクチュエータの一方の圧力室に液圧が伝達され
ると共に、他方の圧力室の作動液がドレンされる。
そして、液圧が達成され圧力室では、この液圧上昇に伴
ない、低温で粘性の高い作動液の一部が温度感知弁を介
してリターン回路からリザーバタンク側へ戻され、それ
に応じて、前輪操舵アクチュエータ側から新しい作動
液、即ち、液圧供給源で暖められて粘性が低くなってい
る作動液が供給され、この液圧供給側の圧力室内の作動
液は、徐々にこの暖かな粘性の低い作動液に交換され
る。そして、リターン回路側からリザーバタンクへ戻さ
れる作動液の温度が高くなると温度動作感知弁は閉じら
れる。尚、リターン回路からの戻り量は、操作性に影響
が出ない程度にしておくのが好ましい。
ない、低温で粘性の高い作動液の一部が温度感知弁を介
してリターン回路からリザーバタンク側へ戻され、それ
に応じて、前輪操舵アクチュエータ側から新しい作動
液、即ち、液圧供給源で暖められて粘性が低くなってい
る作動液が供給され、この液圧供給側の圧力室内の作動
液は、徐々にこの暖かな粘性の低い作動液に交換され
る。そして、リターン回路側からリザーバタンクへ戻さ
れる作動液の温度が高くなると温度動作感知弁は閉じら
れる。尚、リターン回路からの戻り量は、操作性に影響
が出ない程度にしておくのが好ましい。
一方、ドレンされる側の圧力室内の作動液は、後輪操舵
アクチュエータのピストンがストロークして容積変化し
たのに相当する量が、切換制御弁側及びリターン回路を
介してドレンされる。
アクチュエータのピストンがストロークして容積変化し
たのに相当する量が、切換制御弁側及びリターン回路を
介してドレンされる。
また、このドレンされた側の圧力室も、次に逆に操舵さ
れた場合には、上述したのと同様にして暖かい作動液が
供給されたり、または、切換制御弁が中立状態い切り換
わったときに、上述したようにして暖められた一方の圧
力室の作動液が同圧となるまで供給されて、温度上昇が
成されたりする。
れた場合には、上述したのと同様にして暖かい作動液が
供給されたり、または、切換制御弁が中立状態い切り換
わったときに、上述したようにして暖められた一方の圧
力室の作動液が同圧となるまで供給されて、温度上昇が
成されたりする。
このようにして、圧力室内の作動液が暖かで粘性の低い
ものに入れ換わると、後輪操舵アクチュエータの応答性
は良くなる。
ものに入れ換わると、後輪操舵アクチュエータの応答性
は良くなる。
このように、従来では、後輪作動回路内の作動液は、ほ
とんど循環されることがなく、一旦温度が低下して粘度
が高くなった作動液が後輪作動回路に留まり、後輪操舵
アクチュエータの応答性が悪くなるのに対し、本考案で
は、後輪作動回路内の作動液が低温になると操舵時に液
圧供給源側と循環され、暖かな液圧供給源側の作動液と
入れ換えられるため、後輪操舵アクチュエータの応答性
の低下が防止されるもので、特に、カーブが多い道を運
転したような場合では、2回目以降の左右操舵時の応答
性において、従来と顕著な差が見られる。
とんど循環されることがなく、一旦温度が低下して粘度
が高くなった作動液が後輪作動回路に留まり、後輪操舵
アクチュエータの応答性が悪くなるのに対し、本考案で
は、後輪作動回路内の作動液が低温になると操舵時に液
圧供給源側と循環され、暖かな液圧供給源側の作動液と
入れ換えられるため、後輪操舵アクチュエータの応答性
の低下が防止されるもので、特に、カーブが多い道を運
転したような場合では、2回目以降の左右操舵時の応答
性において、従来と顕著な差が見られる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
まず、実施例の構成について説明する。
第1図は、本考案の一実施例の四輪操舵装置を示す全体
図であって、同図において10は前輪操舵アクチュエー
タを示す。この前輪操舵アクチュエータ10は、ピスト
ン11を挟んで左右圧力室12,13を有し、この左右
圧力室12,13はパワーステアリング装置20に接続
されている。即ち、前記パワーステアリング装置20は
ポンプ1からの液圧供給回路2とリザーバタンク3に至
るドレン回路4に接続され、ステアリング30を右に回
すと右圧力室13に必要な量の作動液(例えばオイル)
が供給されて液圧が伝達されると共に左圧力室12の液
圧がドレンされ、また、ステアリング30を左に回す
と、左圧力室12に作動液が供給されて液圧が伝達され
ると共に右圧力室13がドレンされ、それいよってピス
トン11が摺動し、前輪5が左右に操舵されるようにな
っている。尚、この伝達液圧はステアリング30の操舵
角等(実際には、角速度,路面反力等により定まる。)
に応じた液圧となるように構成されている。
図であって、同図において10は前輪操舵アクチュエー
タを示す。この前輪操舵アクチュエータ10は、ピスト
ン11を挟んで左右圧力室12,13を有し、この左右
圧力室12,13はパワーステアリング装置20に接続
されている。即ち、前記パワーステアリング装置20は
ポンプ1からの液圧供給回路2とリザーバタンク3に至
るドレン回路4に接続され、ステアリング30を右に回
すと右圧力室13に必要な量の作動液(例えばオイル)
が供給されて液圧が伝達されると共に左圧力室12の液
圧がドレンされ、また、ステアリング30を左に回す
と、左圧力室12に作動液が供給されて液圧が伝達され
ると共に右圧力室13がドレンされ、それいよってピス
トン11が摺動し、前輪5が左右に操舵されるようにな
っている。尚、この伝達液圧はステアリング30の操舵
角等(実際には、角速度,路面反力等により定まる。)
に応じた液圧となるように構成されている。
また、図において40は後輪操舵アクチュエータであっ
て、第1液圧伝達回路6及び第2液圧伝達回路7を介し
て前記パワーステアリング装置20と接続されている。
また、両液圧伝達回路6,7の途中には切換制御弁50
が設けられ、前記パワーステアリング装置20と後輪操
舵アクチュエータ40とを連通させたり遮断させたりし
て後輪8を操舵するようになっている。
て、第1液圧伝達回路6及び第2液圧伝達回路7を介し
て前記パワーステアリング装置20と接続されている。
また、両液圧伝達回路6,7の途中には切換制御弁50
が設けられ、前記パワーステアリング装置20と後輪操
舵アクチュエータ40とを連通させたり遮断させたりし
て後輪8を操舵するようになっている。
前記後輪操舵アクチュエータ40は、シリンダチューブ
41にピストン42が設けられ、ピストンロッド43は
後輪8に連結されている。また、前記ピストン42の左
右には右圧力室46及び左圧力室47が形成され、右圧
力室46の隣りには右圧力室46に連通してスプリング
収納室48が形成され、ピストン42を中立位置に付勢
する付勢手段としてのリターンスプリング49が設けら
れている。
41にピストン42が設けられ、ピストンロッド43は
後輪8に連結されている。また、前記ピストン42の左
右には右圧力室46及び左圧力室47が形成され、右圧
力室46の隣りには右圧力室46に連通してスプリング
収納室48が形成され、ピストン42を中立位置に付勢
する付勢手段としてのリターンスプリング49が設けら
れている。
また、前記後輪操舵アクチュエータ40の両圧力室4
6,47は、右側接続回路461及び左側接続回路47
1を介して切換制御弁50に接続されている。この切換
制御弁50は、後輪操舵アクチュエータ40の駆動を制
御(4WS状態と2WS状態を切換えて)するもので、
コントローラ90に作動を制御される。
6,47は、右側接続回路461及び左側接続回路47
1を介して切換制御弁50に接続されている。この切換
制御弁50は、後輪操舵アクチュエータ40の駆動を制
御(4WS状態と2WS状態を切換えて)するもので、
コントローラ90に作動を制御される。
即ち、前記切換制御弁50は、一方に前記両液圧伝達回
路6,7が接続され、他方には、右圧力室46に接続さ
れた右側接続回路461,左圧力室47に接続された左
側接続回路471が接続され、ソレノイド51が作動し
ていないOFF状態では、図示するように後輪操舵アク
チュエータ40の左右圧力室を連通して両圧力室を同圧
に保つと共に、両液圧伝達回路6,7を遮断し、また、
ソレノイド51が作動た操舵制御状態では、第1液圧伝
達回路6と左側伝達路471を連通させると共に第2液
圧伝達回路7と右側伝達路461を連通させ、後輪操舵
アクチュエータ40が、後輪8を前輪5とは逆位相に操
舵させるように構成されている。
路6,7が接続され、他方には、右圧力室46に接続さ
れた右側接続回路461,左圧力室47に接続された左
側接続回路471が接続され、ソレノイド51が作動し
ていないOFF状態では、図示するように後輪操舵アク
チュエータ40の左右圧力室を連通して両圧力室を同圧
に保つと共に、両液圧伝達回路6,7を遮断し、また、
ソレノイド51が作動た操舵制御状態では、第1液圧伝
達回路6と左側伝達路471を連通させると共に第2液
圧伝達回路7と右側伝達路461を連通させ、後輪操舵
アクチュエータ40が、後輪8を前輪5とは逆位相に操
舵させるように構成されている。
前記後輪操舵アクチュエータ40と切換制御弁50と第
1,第2両液圧伝達回路6,7と左右両側接続回路46
1,471とで後輪作動回路60が構成されている。
1,第2両液圧伝達回路6,7と左右両側接続回路46
1,471とで後輪作動回路60が構成されている。
前記コントローラ90は、ステアリング30のコラムシ
ャフト31に設けられた操舵角センサ91から操舵角を
示す舵角信号hが入力されると共に、駆動伝達系に設け
られた車速センサ92から車速信号iが入力されてい
て、車速が所定以下の低車速時には、前輪5と逆位相に
後輪8を操舵させるべく切換制御弁50に作動信号sを
出力する。尚、後輪8の操舵角度は前輪5の操舵角度に
比例するようになっている。
ャフト31に設けられた操舵角センサ91から操舵角を
示す舵角信号hが入力されると共に、駆動伝達系に設け
られた車速センサ92から車速信号iが入力されてい
て、車速が所定以下の低車速時には、前輪5と逆位相に
後輪8を操舵させるべく切換制御弁50に作動信号sを
出力する。尚、後輪8の操舵角度は前輪5の操舵角度に
比例するようになっている。
前記後輪操舵アクチュエータ40の左右両圧力室46,
47には、それぞれに、溶接による固定されたコネクタ
(第2図に示す)81を介してリターン回路80に接続
され、両圧力室46,47はこのリターン回路80によ
りパワーステアリング装置20のドレ回路4に接続され
ている。そして、このコネクタ81の内部には、第2図
に示すように、温度感知弁としてのバイメタルバルブ8
2が設けられていて、このバイメタルバルブ82は、所
定温度よりも高い温度では図のように、断面円弧形状の
弁部83が穴を塞いでいる。また、温度が所定温度以下
の低温になると、弁部83が平らな形状に変形して穴8
4を開き、圧力室46、47とリザーバタンク3とを連
通させる構造になっている。
47には、それぞれに、溶接による固定されたコネクタ
(第2図に示す)81を介してリターン回路80に接続
され、両圧力室46,47はこのリターン回路80によ
りパワーステアリング装置20のドレ回路4に接続され
ている。そして、このコネクタ81の内部には、第2図
に示すように、温度感知弁としてのバイメタルバルブ8
2が設けられていて、このバイメタルバルブ82は、所
定温度よりも高い温度では図のように、断面円弧形状の
弁部83が穴を塞いでいる。また、温度が所定温度以下
の低温になると、弁部83が平らな形状に変形して穴8
4を開き、圧力室46、47とリザーバタンク3とを連
通させる構造になっている。
次に、実施例の作用を説明する。
(イ)作動液の温度が所定の温度以上の場合。
作動液の温度が所定の温度以上の場合、バイメタルバル
ブ81は弁部82が穴84を閉じた状態となっていて
(第2図参照)、リターン回路80は閉鎖されている。
ブ81は弁部82が穴84を閉じた状態となっていて
(第2図参照)、リターン回路80は閉鎖されている。
従って、ソレオイド51が駆動され切換制御弁50が操
舵作動状態となると、後輪操舵アクチュエータ40の両
圧力室46,47の一方にパワーステアリング装置20
から液圧が伝達され他方がドレンされて、後輪8が操舵
されるが、このとき、リターン回路80は閉鎖されてい
るから、後輪操舵アクチュエータ40の液圧が伝達され
る側の圧力室では、液圧が伝達されるだけで、作動液の
供給は殆どなく作動液の循環は殆ど成されない。即ち、
液圧伝達の際の作動液の供給量はピストン42のストロ
ークによる圧力室内の容積変化量に相当し、通常、作動
液の供給は後輪作動回路60の途中までしか成されな
い。
舵作動状態となると、後輪操舵アクチュエータ40の両
圧力室46,47の一方にパワーステアリング装置20
から液圧が伝達され他方がドレンされて、後輪8が操舵
されるが、このとき、リターン回路80は閉鎖されてい
るから、後輪操舵アクチュエータ40の液圧が伝達され
る側の圧力室では、液圧が伝達されるだけで、作動液の
供給は殆どなく作動液の循環は殆ど成されない。即ち、
液圧伝達の際の作動液の供給量はピストン42のストロ
ークによる圧力室内の容積変化量に相当し、通常、作動
液の供給は後輪作動回路60の途中までしか成されな
い。
(ロ)作動液の温度が所定の温度以下の場合。
パワーステアリング装置20では、作動液が常に循環さ
れていて、作動液はンプ1で暖められ粘性が低い状態と
なっているが、それに対し、後輪作動回路60内の作動
液は、常時、循環されないために、冬季等において外気
により冷され低温となり粘性が高い状態となることがあ
る。このように、両圧力室46,47内の作動液の温度
が所定の温度以下い低下すると、バイメタルバルブ82
が変形して穴84が開かれ、リターン回路80により後
輪操舵アクチュエータ40の両圧力室46,47とドレ
ン回路4とが連通された状態となる。
れていて、作動液はンプ1で暖められ粘性が低い状態と
なっているが、それに対し、後輪作動回路60内の作動
液は、常時、循環されないために、冬季等において外気
により冷され低温となり粘性が高い状態となることがあ
る。このように、両圧力室46,47内の作動液の温度
が所定の温度以下い低下すると、バイメタルバルブ82
が変形して穴84が開かれ、リターン回路80により後
輪操舵アクチュエータ40の両圧力室46,47とドレ
ン回路4とが連通された状態となる。
この状態において切換制御弁50が操舵作動状態となる
と、後輪操舵アクチュエータ40の両圧力室46,47
の一方にパワーステアリング装置20から液圧が伝達さ
れ他方がドレンされて、後輪8が操舵されるが、このと
き、リターン回路80は開かれているから、液圧が伝達
された圧力室46(47)では、この液圧上昇に伴な
い、(低温で粘性の高い)作動液の一部がリターン回路
80からリザーバタンク3側へ戻され、それに応じて、
パワーステアリング装置20側から新しい作動液、即
ち、ポンプ1で暖められて粘性が低くなっている作動液
が供給され、この液圧伝達される圧力室46(47)内
の作動液は、徐々にこの暖かな粘性の低い作動液に交換
される。そして、リターン回路80側からリザーバタン
ク3へ戻される作動液の温度が高くなるとバイメタルバ
ルブ82の形が元に戻り穴84が閉じられる。
と、後輪操舵アクチュエータ40の両圧力室46,47
の一方にパワーステアリング装置20から液圧が伝達さ
れ他方がドレンされて、後輪8が操舵されるが、このと
き、リターン回路80は開かれているから、液圧が伝達
された圧力室46(47)では、この液圧上昇に伴な
い、(低温で粘性の高い)作動液の一部がリターン回路
80からリザーバタンク3側へ戻され、それに応じて、
パワーステアリング装置20側から新しい作動液、即
ち、ポンプ1で暖められて粘性が低くなっている作動液
が供給され、この液圧伝達される圧力室46(47)内
の作動液は、徐々にこの暖かな粘性の低い作動液に交換
される。そして、リターン回路80側からリザーバタン
ク3へ戻される作動液の温度が高くなるとバイメタルバ
ルブ82の形が元に戻り穴84が閉じられる。
一方、ドレンされる側の圧力室47(46)内の作動液
は、後輪操舵アクチュエータ40のピストン42がスト
ロークして容積変化したのに相当する量が、切換制御弁
50及びリターン回路80を介してドレンされる。
は、後輪操舵アクチュエータ40のピストン42がスト
ロークして容積変化したのに相当する量が、切換制御弁
50及びリターン回路80を介してドレンされる。
また、このドレンされた側の圧力室47(46)も、次
に逆に操舵された場合には、上述したのと同様にして暖
かい作動液が供給されたり、または、切換制御弁50が
OFF状態に切り変わったときに、上述したようにして
暖められた一方の圧力室46(47)の作動液が同圧と
なるまで供給されて、温度上昇が成されたりする。
に逆に操舵された場合には、上述したのと同様にして暖
かい作動液が供給されたり、または、切換制御弁50が
OFF状態に切り変わったときに、上述したようにして
暖められた一方の圧力室46(47)の作動液が同圧と
なるまで供給されて、温度上昇が成されたりする。
このようにして、両圧力室46,47内の作動液が暖か
で粘性の低いものい入れ換わると、後輪操舵アクチュエ
ータ40の応答性は良くなる。
で粘性の低いものい入れ換わると、後輪操舵アクチュエ
ータ40の応答性は良くなる。
尚、この低温の粘性の高い作動液と、それよりも高い温
度で粘性の低い作動液との交換は、後輪操舵アクチュエ
ータ40の作動に影響が出ないよう小さい穴84により
徐々に行われるもので、それに応じて、応答性も徐々に
良好になるが、一旦入れ換わってしまうと、応答性は良
好に保たれる。即ち、カーブが連続するような道を走行
する場合において、最初のカーブを曲るときの操舵によ
り一旦作動液の交換が成されると、その次からのカーブ
での操舵に対する応答性が高く保たれる。
度で粘性の低い作動液との交換は、後輪操舵アクチュエ
ータ40の作動に影響が出ないよう小さい穴84により
徐々に行われるもので、それに応じて、応答性も徐々に
良好になるが、一旦入れ換わってしまうと、応答性は良
好に保たれる。即ち、カーブが連続するような道を走行
する場合において、最初のカーブを曲るときの操舵によ
り一旦作動液の交換が成されると、その次からのカーブ
での操舵に対する応答性が高く保たれる。
このように、実施例装置にあっては、後輪操舵アクチュ
エータ40(後輪作動回路60)内の作動液が低温にな
ると操舵時にパワーステアリング装置20側と循環さ
れ、暖かな作動液と入れ換えられるため、後輪操舵アク
チュエータ40の応答性の低下が防止されるという特徴
を有するもので、特に、カーブが多い道を運転したよう
な場合では、2回目以降の左右操舵時の応答性におい
て、従来と顕著な差が見られる。
エータ40(後輪作動回路60)内の作動液が低温にな
ると操舵時にパワーステアリング装置20側と循環さ
れ、暖かな作動液と入れ換えられるため、後輪操舵アク
チュエータ40の応答性の低下が防止されるという特徴
を有するもので、特に、カーブが多い道を運転したよう
な場合では、2回目以降の左右操舵時の応答性におい
て、従来と顕著な差が見られる。
また、切換弁50は、一定条件下(例えば低車速状態)
では、切換わって、制御状態になっているので、直進状
態ではパワーステアリング装置20お左右圧力室12,
13は同圧となているが、リザー内圧より少し高くなて
いるので、直進状態でも、作動液は第1,第2液圧伝達
回路6,7か右側,左側接続回路461,471を通
り、リターン回路80はドレインし、後輪操舵アクチュ
エータ40内の作動液が入れ換わる。
では、切換わって、制御状態になっているので、直進状
態ではパワーステアリング装置20お左右圧力室12,
13は同圧となているが、リザー内圧より少し高くなて
いるので、直進状態でも、作動液は第1,第2液圧伝達
回路6,7か右側,左側接続回路461,471を通
り、リターン回路80はドレインし、後輪操舵アクチュ
エータ40内の作動液が入れ換わる。
次に、第3図の全体図に示す第2実施例について説明す
る。
る。
尚、第1実施例と同様の構成については第1実施例と同
じ符号を付けて説明を省略する。また、作用についても
第1実施例と同様の作用は説明を省略する。
じ符号を付けて説明を省略する。また、作用についても
第1実施例と同様の作用は説明を省略する。
この実施例は、切換制御弁50が後輪操舵アクチュエー
タ40の極めて近くに配設され、かつ、リターン回路8
0の一端を切換制御弁50の作動液供給側に接続させ、
一方弁85,85を介してバイメタルバルブ82を設け
た例である。尚、一方弁85,85及びバイメタルバル
ブ82は実際にはこの切換制御弁50に組み込まれてい
る。
タ40の極めて近くに配設され、かつ、リターン回路8
0の一端を切換制御弁50の作動液供給側に接続させ、
一方弁85,85を介してバイメタルバルブ82を設け
た例である。尚、一方弁85,85及びバイメタルバル
ブ82は実際にはこの切換制御弁50に組み込まれてい
る。
この場合、バイメタルバルブ82が開状態になると、ポ
ンプ1の駆動と共に作動液が循環され、第1,第2液圧
伝達回路6,7内の作動液が暖かい作動液に交換され、
この作動液が後輪操舵アクチュエータ40の作動時には
該アクチュエータ40に直に供給され、圧力室46,4
7内を暖め応答性を向上させる。
ンプ1の駆動と共に作動液が循環され、第1,第2液圧
伝達回路6,7内の作動液が暖かい作動液に交換され、
この作動液が後輪操舵アクチュエータ40の作動時には
該アクチュエータ40に直に供給され、圧力室46,4
7内を暖め応答性を向上させる。
以上、本考案の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、例え
ば、実施例装置では、温度感知弁としてバイメタルバル
ブを示したが形状記憶合金や温度検出器とソレノイドバ
ルブとの組み合わせをもちいてもよい。
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、例え
ば、実施例装置では、温度感知弁としてバイメタルバル
ブを示したが形状記憶合金や温度検出器とソレノイドバ
ルブとの組み合わせをもちいてもよい。
また、実施例では後輪を前輪と逆位相に操舵する装置を
示したが、同位相に操舵するものや、状況により同位
相,逆位相の両方に操舵するものに適用するようにして
もよい。
示したが、同位相に操舵するものや、状況により同位
相,逆位相の両方に操舵するものに適用するようにして
もよい。
(考案の効果) 以上説明してきたように、本考案の四輪操舵装置にあっ
ては、後輪作動回路の後輪操舵アクチュエータ近傍とリ
ザーバタンク側とを後輪側リターン回路で接続し、リタ
ーン回路に、作動液の温度が所定以下の低温であるとき
後輪作動回路内の作動液の一部をリザーバタンク側へ戻
すために開き、それよりも高い温度で閉じている温度感
知弁を設けた構成としたために、後輪作動回路内の作動
液が低温になると、操舵時に循環されて暖かな液圧供給
源側の作動液と入れ換えられるため、後輪操舵アクチュ
エータの応答性の低下が防止されるという効果が得られ
るもので、特に、カーブが多い道を運転したような場合
では、2回目以降の左右操舵時の応答性いおいて、従来
と顕著な差が見られるという効果が得られる。
ては、後輪作動回路の後輪操舵アクチュエータ近傍とリ
ザーバタンク側とを後輪側リターン回路で接続し、リタ
ーン回路に、作動液の温度が所定以下の低温であるとき
後輪作動回路内の作動液の一部をリザーバタンク側へ戻
すために開き、それよりも高い温度で閉じている温度感
知弁を設けた構成としたために、後輪作動回路内の作動
液が低温になると、操舵時に循環されて暖かな液圧供給
源側の作動液と入れ換えられるため、後輪操舵アクチュ
エータの応答性の低下が防止されるという効果が得られ
るもので、特に、カーブが多い道を運転したような場合
では、2回目以降の左右操舵時の応答性いおいて、従来
と顕著な差が見られるという効果が得られる。
第1図は本考案一実施例の四輪操舵装置示す全体図、第
2図は実施例装置の要部を示す拡大断面図、第3図は第
2実施例装置を示す全体図である。 1…ポンプ 3…リザーバタンク 8…後輪 40…後輪操舵アクチュエータ 42…ピストン 46…右圧力室 47…左圧力室 50…切換制御弁 80…リターン回路 82…バイメタルバルブ(温度感知弁) 461…右側接続回路 471…左側接続回路
2図は実施例装置の要部を示す拡大断面図、第3図は第
2実施例装置を示す全体図である。 1…ポンプ 3…リザーバタンク 8…後輪 40…後輪操舵アクチュエータ 42…ピストン 46…右圧力室 47…左圧力室 50…切換制御弁 80…リターン回路 82…バイメタルバルブ(温度感知弁) 461…右側接続回路 471…左側接続回路
Claims (1)
- 【請求項1】ピストン両側の圧力室の液圧差に基きピス
トンが摺動して後輪を操舵する後輪操舵アクチュエータ
と、所定の条件に基き前輪の操舵に対応して後輪を操舵
すべく切り換えられ、両圧力室に液圧供給源から液圧を
供給したりリザーバタンクへドレンさせたりする切換制
御弁と、前記後輪アクチュエータと切換弁とを接続する
接続回路とから成る後輪作動回路を備えた四輪操舵装置
において、 前記後輪作動回路の後輪アクチュエータ近傍とリザーバ
タンク側とを後輪側リターン回路で接続し、該リターン
回路に、作動液の温度が所定以下の低温であるとき後輪
作動回路内の作動液の一部をリザーバタンク側へ戻すた
めに開き、それよりも高い温度で閉じている温度感知弁
を設けたことを特徴とする四輪操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14429987U JPH062862Y2 (ja) | 1987-09-21 | 1987-09-21 | 四輪操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14429987U JPH062862Y2 (ja) | 1987-09-21 | 1987-09-21 | 四輪操舵装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6448364U JPS6448364U (ja) | 1989-03-24 |
JPH062862Y2 true JPH062862Y2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=31411887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14429987U Expired - Lifetime JPH062862Y2 (ja) | 1987-09-21 | 1987-09-21 | 四輪操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH062862Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008213669A (ja) * | 2007-03-05 | 2008-09-18 | Toyota Motor Corp | ステアリング装置 |
-
1987
- 1987-09-21 JP JP14429987U patent/JPH062862Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6448364U (ja) | 1989-03-24 |
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