JPH0628620U - 検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定結果の正確性が損なわれることのない検
出装置を提供する。 【構成】 本考案に係る検出装置１は、非接触検出器５
と、この非接触検出器５の検出面７に対向し検出面７か
らの外表面までの距離が変化する検出用回動カム３とか
らなることを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、超音波やレーザー光等の非接触式の検出器を用いて、距離の計測や 、回転角度の計測を行うための検出装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

軸等の回転角度や直線距離の計測を行う場合、接触式と非接触式の検出器が提 案されている。接触式の検出器として、例えば、軸の回転角度の計測を行う場合 には、ポテンショメータを用いて、その抵抗値により回転角度を測定していた。 また、直線距離の計測を行う場合にもワイヤー等を用いてポテンショメータ、差 動トランスといったもの用いて測定していた。

【０００３】 非接触式の検出器は、超音波やレーザー光を動体に照射し反射してくる超音波 やレーザー光を検出することにより軸の角度や直線距離の計測を行っている。こ の非接触式の検出器の場合は、検出精度を高くすればするほど、計測範囲が狭く なり、大きい角度あるいは長い距離を計測することが出来ない。このため、大き い角度や長い距離の計測を行う場合には、上述の接触式の検出器が適している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、接触式の検出器の場合には、被検出対象物と共に移動する可動部が あるため磨耗したり、あるいは可動部と共に移動する電線が断線したりして、計 測結果の精度に変化が生じる。従って、従来の検出器においては、測定結果の正 確性が損なわれることがある。

【０００５】 そこで本考案は、測定結果の正確性が損なわれることのない検出装置を提供す ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため本考案では、非接触検出器と、この非接触検出器の検 出面に対向して外表面が配置され回動により検出面からの外表面までの距離が変 化する検出用回動カムと、被検出対象物の動作を回動カムに伝達する伝達手段と からなることを特徴としている。

【０００７】

【作用】

本考案に係る検出装置によれば、例えば回転軸の回転角度を測定する場合には 、回転軸に検出用回動カムを取り付けて、検出用回動カムの外表面までの距離を 非接触検出器により計測する。この場合、検出用回動カムが一回転すると再び最 初から計測を開始するので、検出用回動カムの回転数を測定することにより、３ ６０°以上の角度でも計測することが可能である。

【０００８】 また、移動距離を計測する場合には、直線距離を回転運動に変換して、回転運 動により回転する軸に検出用回動カムを取り付ける。そして、検出用回動カムの 外表面までの距離を非接触検出器により計測することにより距離を計測する。こ の場合、検出用回動カムが一回転すると再び最初から計測を開始するので、検出 用可動カムの回転数を測定することにより、長い距離を計測することも可能であ る。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案に係る検出装置の実施例について説明する。図１は検出装置１を 示す斜視図であり、図２は検出装置１に用いられる検出用回動カム３を示す側面 図である。

【００１０】 図１に示すように、検出装置１は、非接触検出器５と、この非接触検出器５の 検出面７に外表面９が対向して配置された検出用回動カム３と、伝達機構１３と からなる。この伝達機構１３は、いわゆるラック１５とピニオン１７とからなり 、ピニオン１７の回転軸部に回転軸１１が取り付けられている。従って、ラック １５が矢印ａ方向へ移動すると、この直線運動がピニオン１７を介して回転運動 に変換され回転軸１１が矢印ｂ方向へ回動する。

【００１１】 図２に示すように、上記検出用回動カム３は、回転軸１１から外表面９までの 距離が最も短い短径位置１７から、一回転した位置が回転軸１１から外表面９ま で最も長い長径位置１９まで次第に距離が長く形成され、短径位置１７と長径位 置１９との連結部に段部１５が形成されている。

【００１２】 なお、非接触検出器７は、検出用回動カム３の外表面に向けて超音波あるいは レーザー光を照射して、その反射波あるいは反射光が戻ってくる時間により検出 用回動カム３の外表面９までの距離を検出し、この結果を電流変換器２１により 電流に変換して出力する。

【００１３】 このような検出装置１により回転軸１１の回転角度を測定する場合には、長径 位置１９の外表面９に非接触検出器５の検出面７を対向させる。そして、回転軸 １１が回動すると、外表面９と検出面７との距離Ｌが次第に長くなり、図３に示 すように電流変換器２１から出力される電流が次第の大きくなる。そして、検出 用回動カム３が短径位置１７に位置したとき電流値がピークになり、検出用回動 カム３が一回転すると、再び長径位置１９に戻り、電流値は０になる。そして再 び回転軸１１の回動角度を計測する。

【００１４】 この場合、検出用回動カム３の回転数を計測することにより、３６０°以上の 角度も計測することが出来る。

【００１５】 また、距離を測定する場合には、回転軸１１を伝達機構１３のピニオン１７に 固定し、ラック１７の直線運動を回転運動に変換して計測する。この場合にも、 非接触検出器７の検出面７と検出用回動カム３の表面９までの距離が変化するこ とにより、距離を計測することが出来る。また、距離の計測の場合にも、検出用 回動カム３の回転数を計測することにより、長い距離の計測をも可能となる。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように本考案に係る検出装置は、非接触検出器と、この非接触検 出器の検出面に対向し被測定対象物の動きに応じて回動して検出面からの外表面 までの距離が変化する検出用回動カムとからなるので、測定結果の正確性が損な われることがなく、しかも、測定範囲を広くすることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る検出装置を示す斜視図である。

【図２】検出装置に用いられた検出用回動カムを示す側
面図である。

【図３】非接触検出器からの出力を示す線図である。

【符号の説明】

１ 検出装置 ３ 検出用回動カム ５ 非接触検出器 ７ 検出面 ９ 外表面 １１ 回転軸 １３ 伝達機構

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 非接触検出器と、この非接触検出器の検
   出面に対向して外表面が配置され回動により検出面から
   の外表面までの距離が変化する検出用回動カムと、被検
   出対象物の動作を前記回動カムに伝達する伝達手段とか
   らなることを特徴とする検出装置。