JPH06286154A - インクジェットカートリッジ - Google Patents

インクジェットカートリッジ

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JPH06286154A
JPH06286154A JP10190193A JP10190193A JPH06286154A JP H06286154 A JPH06286154 A JP H06286154A JP 10190193 A JP10190193 A JP 10190193A JP 10190193 A JP10190193 A JP 10190193A JP H06286154 A JPH06286154 A JP H06286154A
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JP
Japan
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chamber
ink
pressure
conduit
porous member
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Application number
JP10190193A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Fujimura
義彦 藤村
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カートリッジの取り扱いや、気温、気圧の変
動等の外部環境が変化しても、記録ヘッドに供給するイ
ンク圧力を常に適正に保持し、信頼性の高いインクジェ
ットカートリッジを提供する。 【構成】 第1の室3と第2の室8は、管路6により接
続されている。管路6の第2の室8側の端部は、撥イン
ク性を有しており、適正なインクの表面張力により、第
2の室8の圧力が調整される。管路6の第1の室3側の
端部には、第1の多孔質部材が配されており、カートリ
ッジが逆さにされても第1の室3内の空気が管路6に入
り込まない。第2の室8の空気の容積は、管路6の容積
の3倍以内に構成されており、気温や気圧の変化により
第2の室8内の圧力変化を、管路6により吸収し、記録
ヘッド1に対するインク圧は一定に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
タに用いるインクジェットカートリッジに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】インクジェットカートリッジにおいて
は、プリンタの構成上、インクタンクのインク液面が記
録ヘッドノズル面より高くなることがある。このような
場合、記録ヘッドのノズル面には高さの相違による水頭
差圧が加わり、ノズルよりインクが流出する。これを防
止するため、インクタンク内に負圧を発生する手段を必
要とする。
【0003】このインクタンク内に負圧を発生する手段
としては、インクタンク内にスポンジなどの多孔性部材
を配置し、その毛細管力を利用する方法が一般的であ
り、広く用いられている。しかし、スポンジにインクを
完全に充填することができず、また、充填されたインク
を使い切ることができない等の欠点を有しており、カー
トリッジの小型化が困難であった。また、インクタンク
と記録ヘッド間に圧調整弁を設ける方法も提案されてい
るが、高価となるとともに、圧調整弁の故障が生じやす
く、実際の使用には適さなかった。
【0004】また、特願平3−285745号に記載さ
れているような、インクを貯留する第1の室と、密閉さ
れた第2の室と、第1の室と第2の室とを毛細管で接続
する技術がある。この技術では、第1の室内のインクに
かかる大気圧と、記録ヘッドにおけるインクの消費によ
る第2の室内の負圧との圧力差により、インクが毛細管
を介して第2の室に供給される。このとき、毛細管の第
2の室側の開口部において、インクの表面張力により、
第2の室および記録ヘッドにおけるインク圧を一定にし
ている。
【0005】この技術によれば、記録ヘッドに適正な圧
力でインクを供給することができる。しかし、カートリ
ッジの取り扱い方によっては、例えばカートリッジを逆
さに保持した場合などは、第1の室の空気が毛細管を介
して第2の室に入り込み、第2の室における圧力が上昇
し、記録ヘッドに対して良好な負圧を保持できず、記録
ヘッドのノズルよりインクが流失してしまう場合があ
る。また、気圧の変動や温度の変化により、第2の室の
空気の体積が変化すると、第2の室の空気が毛細管内に
入り込み、毛細管内が空気で満たされた状態になり、例
えば、第2の室内の空気が第1の室に逃げるなど、毛細
管力による圧力のバランスを保てなくなってしまうとい
う問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、カートリッジの取り扱い
や、気温の変化や、気圧の変動といった外部環境の変化
によるインクの漏れやこぼれをなくし、記録ヘッドに供
給するインク圧力を常に適正なものとすることにより、
信頼性の高いインクジェットカートリッジを提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録ヘッドと
インクタンクを有するインクジェット記録装置に用いる
インクジェットカートリッジにおいて、前記インクタン
クは、主にインクを貯留し大気との開口を有する第1の
室と、多孔質部材を有する密閉された第2の室と、前記
第1の室と第2の室とを接続する管路を有し、前記管路
の第2の室側の先端よりインクが滴下するようにしたも
のであって、請求項1に記載の発明では、前記管路の第
1の室側の開口部に多孔質部材を有することを特徴とす
るものである。また、請求項2に記載の発明では、前記
管路の少なくとも第2の室側の開口部先端が撥水性を有
するように構成されていることを特徴とするものであ
る。さらに、請求項3に記載の発明では、前記第2の室
に配された多孔質部材に凹部を設けたことを特徴とする
ものである。請求項4に記載の発明では、前記第2の室
の容積が前記管路の容積の3倍以下に構成されているこ
とを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、請求項1に記載の発明におい
て、管路の第1の室側の開口部に多孔質部材を設けるこ
とにより、例えば、カートリッジを逆さにされた場合で
も、多孔質部材によりインクが保持されるので、管路内
に空気の侵入するのを防ぐことができる。また、請求項
2に記載の発明において、管路の少なくとも第2の室側
の開口部先端に撥水性を持たせることにより、管路の開
口部にインク滴の表面が異常に大きくなって、インク圧
のバランスが崩れるのを防止することができる。さら
に、請求項3に記載の発明において、第2の室に配され
た多孔質部材に凹部を設けることにより、多少の傾斜に
より管路の開口部から斜めにインクが滴下する場合で
も、インクを確実に多孔質部材に吸収させることができ
るとともに、多孔質部材に吸収されているインクと滴下
するインクを、空気を抱き込むことなく収容することが
できる。請求項4に記載の発明において、第2の室の容
積が管路の容積の3倍以下に構成されることにより、温
度や気圧の変化により、第2の室内の空気が膨張して管
路内に侵入しても、管路の全長が空気により満たされる
ことはない。これらの構成により、カートリッジの取り
扱いや、温度や気圧の変化といった環境の変化によるイ
ンク圧の変化を抑え、常に良好なインク圧を確保するこ
とができる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明のインクジェットカートリッ
ジの一実施例を示す概略構成図である。図中、1は記録
ヘッド部、2はインクタンク、3は第1の室、4は大気
連通孔、5はメッシュ部材、6は管路、7は第1の多孔
質部材、8は第2の室、9は第2の多孔質部材、10は
フィルタ、11は流路、12はインクである。記録ヘッ
ド1は、ヘッドチップが取り付けられたヒートシンク
と、ヘッドチップに電気信号を供給するプリント配線基
板、ヘッドチップにインクを供給するマニホールドなど
から構成される。これらの構成については、図示してい
ない。ヘッドチップには、多数のノズルが高密度で形成
されている。例えば、128本のノズルを300spi
の密度で配置することができる。各ノズルには、通電に
よって気泡を発生させ、インク滴を噴射するための発熱
体が設けられている。図1において、インク滴の噴射は
下向きに行なわれる。
【0010】インクタンク2は、インク12を貯蔵する
第1の室3と、第2の多孔質部材9を有する第2の室8
とからなる。インクタンク2は、例えば、PET(ポリ
エチレンテレフタレート)で形成することができる。第
1の室3には第1の室の圧力を大気圧に等しく保つ大気
連通孔4が設けられており、大気連通孔4の下部にはイ
ンクが大気連通孔から流出するのを防ぐため、空気のみ
を通し、インクを通さないメッシュ部材5が配置されて
いる。メッシュ部材5は、例えば、SUSメッシュフィ
ルタにフッ素樹脂コーティングを行なって撥水性を付与
した材料や、緻密に織られた布に防水加工を行なったも
のを用いることができる。
【0011】第2の室8は、管路6および記録ヘッド部
1へのインクの流路11を封鎖すると、密閉状態とな
る。第2の室8は、約1.5ccの容積を持ち、略半分
を第2の多孔質部材9が占めている。この第2の室8の
容積は、管路6の容積の3倍以下に構成する。第2の多
孔質部材9に用いられる多孔性材料としては、例えば、
ポリエステルフェルト、ウレタンフォーム、プラスチッ
ク焼結体などがある。また、適度な保持圧を発生させる
ため、その空隙密度が適宜制御されている必要があり、
平均ボアサイズは200μ程度が望ましい。
【0012】第1の室3と第2の室8は、管路6によっ
て連結されている。第1の室3は大気解放されており、
第2の室8は密閉されている。従って、第2の室8側の
管路6の端部には、インク12の液面と管路6の端部の
高低差、および、大気と第2の室8の差圧が作用し、イ
ンクタンク2の第1の室3に蓄えられたインクは、第1
の室3と第2の室8とを接続する管路6によって、第2
の室8に供給される。管路6の第1の室側には、第1の
多孔質部材7が設けられている。第1の多孔質部材7
は、インクジェットカートリッジを例えば逆さにした場
合に、管路6に空気が混入するのを防止している。材料
としては、フェルト、セルローススポンジ、ウレタンフ
ォームなどを用いることができる。
【0013】管路6は、ケースと一体で形成することが
でき、第1の室側の開口はインクタンクの略底部に設け
られ、第1の多孔質部材7に接して、または、埋没させ
て配置されている。また、第2の室側の開口は、通常使
用時のインク液面より高い位置にある。また、管路6に
は、図示しない蛇行部を設けることができ、管路の全容
積を約0.5ccとすることができる。
【0014】管路6の先端は、第2の室内の空間に突出
している。突出部は、例えば先端外径400μm、内径
200μmとすることができる。管路6は、その内部お
よび外部とともにフッソ系コーティング剤でコートされ
ており、インクが約60度の接触角を有するように構成
されている。撥インク性のコーティング材料としては、
例えば、シリコーン樹脂:SR2410(東レ・ダウコ
ーニング株式会社)や、含フッ素シリコンKP−801
(信越化学株式会社)等を用いることができる。
【0015】第2の多孔質部材9は、この管路6の先端
を略中心とした球面に近い形状の凹部を有している。こ
のインクジェットカートリッジを使用する時に、管路6
の先端からインク滴が第2の多孔質部材9へ滴下する際
に、振動等により滴下方向がずれても確実に多孔性材料
に吸収することができるように配置されている。また、
第2の多孔質部材9に含まれているインク面が凹部の底
部付近より上になるように設定することにより、滴下し
たインクが第2の多孔質部材9内のインクに収容され、
空気の抱き込みを低減することができる。例えば、図2
に示したように、インクの滴下する中央部付近に凹部を
設けて、この部分ではインク面が露出するように構成す
ることができる。もちろん、球面形状と中央部付近の凹
部を組み合わせて形成することも可能である。第2の室
の下側には、ゴミをトラップするフィルタ10が設けら
れており、流路11により記録ヘッド部1と接続されて
いる。
【0016】記録ヘッド部1のインク供給圧は、第2の
室8の圧力、すなわち、大気との差圧と、第2の室8の
第2の多孔質部材9の保持圧と、第2の室8と記録ヘッ
ド部1のノズル面との高低差の和で定まる。この値が印
字に適した値になるように、第2の多孔質部材9が選定
される。インク供給圧としては、例えば、−30〜−1
50mmH2 Oとすることができる。
【0017】本発明のインクジェットカートリッジの一
実施例におけるインク供給動作の例について説明する。
通常状態では、管路6の端部のインクは、インク自身の
表面張力によって、管路6の端部に保持されている。印
字によってインクが消費されると、第2の室8の第2の
多孔質部材9を充填しているインクが記録ヘッド部1に
送られる。これによって第2の室8の圧力が低下する。
第2の室8の負圧が大きくなり、第1の室3と第2の室
8の圧力差が管路6の先端のインクの表面張力と高低差
による力を上回ると、管路6の端部におけるインクの表
面張力による釣合が崩れ、管路6の端部からインクが流
出し、液滴を形成し、最終的に第2の多孔質部材9に滴
下する。第2の室8の圧力は、インクの滴下によって緩
和される。これにより、第1の室3と第2の室8の圧力
差が、管路先端でのインクの表面張力と、第2の室8と
記録ヘッド部1のノズル面との高低差の和との釣り合い
が回復し、インクの滴下は停止する。このようにして、
印字によって消費したのとほぼ同じ量のインクが、第1
の室3から第2の室8へ供給される。
【0018】このように、本発明のインクジェットカー
トリッジでは、インク12の液面が記録ヘッド部1のノ
ズルより高い位置にあるにもかかわらず、ノズルに適正
な負圧を作用させることができる。そのために、本発明
においては、第1の室3から記録ヘッド部1にいたるイ
ンク流路を、管路6の第2の室8側の端部において、一
旦インクの表面張力で遮断する必要がある。このときの
管路6の毛細管力によるインクの保持状態が重要とな
る。図3乃至図6は、管路6の先端部付近のインクの保
持状態の説明図である。図3に示すように、接触角を
θ,インクの表面張力をγ,管路6の半径をrとすると
き、圧力差Pは、 P=2×γ×sinθ/r で求められる。この関係から、接触角θ=60゜,イン
クの表面張力γ=30dyn/cm,管路6の半径r=
100μmのとき、保持圧力Pは52mmH2 Oであ
る。図4に示すように、インクの表面が、管路6の外径
にまで広がってしまった場合には、管路6の外径の1/
2がrとなり、例えばr=200μmとすれば、保持圧
力Pは1/2の26mmH2 Oとなる。このように、管
路6の先端におけるインクの付着状態によって、保持圧
力が変化してしまう。
【0019】そのため、インクの保持状態を安定に保つ
には、管路6の先端付近の表面処理を施すことが効果的
である。図5に示すように、コーティング13などによ
って外面に撥インク性の表面処理を行なっておくと、イ
ンクの保持は管路6の内壁で安定して行なわれ、結果と
して記録ヘッド部1へのインクの供給も安定して行なう
ことができる。
【0020】また、図6に示すように、毛細管先端にテ
ーパーをつけ、毛細管先端の外径を細くすると、実効的
な管路の径の変化が小さくなり、インク保持圧の変動を
小さくすることができる。この場合も、管路の先端付近
や外面に、撥インク性のコーティングを施すことによ
り、さらに安定したインクの供給を行なうことができ
る。
【0021】使用中に温度や気圧等の環境条件が変動す
る場合について説明する。温度の上昇、あるいは大気圧
の減少によって、第2の室の気圧が相対的に増加する
と、管路6内のインクが第1の室3へ戻されることによ
って、第2の室8内の気圧が過剰に高くなることなく、
釣合が保たれる。一般に起こり得る気圧変化や温度変化
による気圧変化は、最大で30%程度である。この変化
によって、第2の室8の空気容積の30%のインクが第
1の室3へ戻されることによって、ノズルからのインク
流出が防止される。このとき、管路6が完全に空気で置
き換わると、管路6による毛細管力が好適に作用しなく
なるので好ましくない。また、空気が第1の室3へ流入
してしまうと、繰り返しの変動に耐えられなくなり、動
作が損なわれる。従って、管路6の容量は、第2の室8
の空気容積の30%以上を有することが望ましく、安定
して動作するには第2の室8の容積の1/3以上が望ま
しい。
【0022】本発明のインクジェットカートリッジは、
図1に示されているような、記録ヘッド部1とインクタ
ンク2が一体の構成に限らない。例えば、前出の特願平
3−285745号に記載されているように、記録ヘッ
ド部1とインクタンク2を別体で構成し、インクタンク
2を着脱可能に構成することができる。この場合には、
インクタンク2が記録ヘッド部1から外れている状態に
おいて、第2の室8の密閉性を考慮する必要がある。そ
のために、インクの流路11が途中で分離される部分
に、ジョイント部として、シール部材やゴム等によるパ
ッキング部材を設けて、インクタンク2を記録ヘッド部
1に装着する際に、記録ヘッド部1からのインク流路が
ジョイント部を貫通するように構成することができる。
また、ジョイント部に弁を設け、インクタンク2の装着
時に弁が開く構成を用いることもできる。
【0023】また、第1の室3を着脱可能に構成するこ
とも可能である。図7は、第1の室を着脱可能に構成し
た場合の構成図である。図中、14は連結部である。こ
の場合には、第1の多孔質部材7を残して第1の室3が
着脱される。第1の室3が外された状態でも、第1の多
孔質部材7にインクが含浸されており、長期にわたり放
置されない限り、管路6内に空気が入り込むことはな
い。また、この状態で装置を傾けた場合でも、第1の多
孔質部材7の毛細管力により、インクが他の部分へ流失
することもない。このような構成の場合にも、第1の室
3は、取り外された状態でインクが漏れないように構成
する必要がある。例えば、第1の多孔質部材7に連結さ
れる連結部14に、シール部材や弁等を設け、装着時に
シール部材に開口したり、弁を開ける構成を用いること
ができる。または、大気連通孔4を第1の室3の着脱に
応じて開閉する構成とすることもできる。このように、
第1の室3を着脱可能に構成することにより、交換部分
の構成を簡素化し、また、構成部品を小型化し、または
収容するインク量を増加させることができ、ランニング
コストを低減することができる。もちろん、第1の室3
を着脱可能に構成し、さらに、第2の室8から記録ヘッ
ド部1を着脱自在に構成することができる。この場合に
は、交換の必要のない第2の室8の部分を固定し、交換
の必要のある記録ヘッド部1と第1の室3を交換可能と
することができる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、カートリッジの取り扱いに関する条件を緩和
し、例えば、カートリッジを逆さまにした後に装着した
場合であっても、インク漏れなどを起こさず、正常に動
作させることができる。また、傾斜などの設置状態や温
度、気圧などの変化など、使用する環境条件を緩和し、
記録ヘッドに供給するインク圧力を常に適正なものとす
ることにより、信頼性の高いインクジェットカートリッ
ジを提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェットカートリッジの一実
施例を示す概略構成図である。
【図2】 本発明のインクジェットカートリッジの一実
施例における第2の多孔質部材の別の形状の説明図であ
る。
【図3】 管路の先端部付近のインクの保持状態の説明
図である。
【図4】 管路の先端部付近のインクの保持状態の説明
図である。
【図5】 管路の先端部付近のインクの保持状態の説明
図である。
【図6】 管路の先端部付近のインクの保持状態の説明
図である。
【図7】 本発明のインクジェットカートリッジにおい
て第1の室を着脱可能に構成した場合の構成図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド部、2 インクタンク、3 第1の室、
4 大気連通孔、5メッシュ部材、6 管路、7 第1
の多孔質部材、8 第2の室、9 第2の多孔質部材、
10 フィルタ、11 流路、12 インク、13 コ
ーティング、14 連結部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドとインクタンクを有するイン
    クジェット記録装置に用いるインクジェットカートリッ
    ジにおいて、前記インクタンクは主にインクを貯留し大
    気との開口を有する第1の室と、多孔質部材を有する密
    閉された第2の室と、前記第1の室と前記第2の室とを
    接続する管路と、該管路の第1の室側の開口部に多孔質
    部材を有し、前記管路の第2の室側の先端よりインクが
    滴下するようにしたを特徴とするインクジェットカート
    リッジ。
  2. 【請求項2】 記録ヘッドとインクタンクを有するイン
    クジェット記録装置に用いるインクジェットカートリッ
    ジにおいて、前記インクタンクは主にインクを貯留し大
    気との開口を有する第1の室と、多孔質部材を有する密
    閉された第2の室と、前記第1の室と前記第2の室とを
    接続し少なくとも第2の室側の開口部先端が撥水性を有
    するように構成した管路を有し、前記管路の第2の室側
    の先端よりインクが滴下するようにしたを特徴とするイ
    ンクジェットカートリッジ。
  3. 【請求項3】 記録ヘッドとインクタンクを有するイン
    クジェット記録装置に用いるインクジェットカートリッ
    ジにおいて、前記インクタンクは主にインクを貯留し大
    気との開口を有する第1の室と、凹部を有する多孔質部
    材が配され密閉された第2の室と、前記第1の室と前記
    第2の室とを接続する管路を有し、該管路の第2の室側
    の先端よりインクが滴下するようにしたを特徴とするイ
    ンクジェットカートリッジ。
  4. 【請求項4】 記録ヘッドとインクタンクを有するイン
    クジェット記録装置に用いるインクジェットカートリッ
    ジにおいて、前記インクタンクは主にインクを貯留し大
    気との開口を有する第1の室と、多孔質部材を有する密
    閉された第2の室と、前記第1の室と前記第2の室とを
    接続する管路を有し、前記第2の室の容積が前記管路の
    容積の3倍以下に構成されていることを特徴とするイン
    クジェットカートリッジ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000326527A (ja) * 1999-05-24 2000-11-28 Nitto Denko Corp インクカートリッジ
JP2007518600A (ja) * 2004-01-19 2007-07-12 ナインスター・イメージ・カンパニー・リミテッド インクジェットプリンタのインク・カートリッジ

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