JPH06278285A - インクジェット記録ヘッドカートリッジ及びそのインク供給方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドカートリッジ及びそのインク供給方法

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JPH06278285A
JPH06278285A JP9370993A JP9370993A JPH06278285A JP H06278285 A JPH06278285 A JP H06278285A JP 9370993 A JP9370993 A JP 9370993A JP 9370993 A JP9370993 A JP 9370993A JP H06278285 A JPH06278285 A JP H06278285A
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Shinji Tabata
伸司 田端
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録ヘッド部にかかるインク圧の変動をなく
して信頼性を向上させるとともに、低コスト化が可能な
インクジェット記録ヘッドカートリッジ及びそのインク
供給方法を提供する。 【構成】 記録ヘッド部1及びインク収容部2は、中継
部3に対して着脱自在に構成されている。インク収容部
2を中継部3に装着した際に、中継部3のインク供給管
6がインク収容部2内に挿入される。インク収容部2
と、中継部3内の負圧発生部との内圧差により、インク
供給管6の開口から、インク収容部2内のインクが押し
出され、インク供給管6内にインクが滴下し、インクの
供給が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置に装着されるインクジェット記録ヘッドカートリッジ
およびインクジェット記録ヘッドカートリッジにおける
インクの供給方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録装置で使用さ
れている記録ヘッドにおいては、例えば特開昭60−2
04345号公報等に記載されているような、記録ヘッ
ド部とインク収容部が着脱自在に装着可能なものが知ら
れている。記録ヘッド部とインク収容部が着脱自在に装
着可能な記録ヘッドカートリッジは、記録ヘッド部とイ
ンク収容部が一体化した記録ヘッドカートリッジに比べ
て、必要に応じて記録ヘッド部とインク収容部のどちら
か一方のみ交換すればよく、ランニングコストが低いと
いう特徴があった。
【0003】一方、インクジェット記録装置で使用され
る記録ヘッドカートリッジにおいては、インク収容部か
ら記録ヘッドへインクを供給し、記録ヘッドから被記録
媒体上へインクを吐出させて記録を行なっている。この
とき、記録ヘッドにおいては、インクを吐出させた際に
発生する負圧により、インク収容部からインクの供給を
受ける。しかし、単に記録ヘッドとインク収容部を接続
しただけでは、インク面と記録ヘッドの位置関係や、イ
ンク残量の変化によるインク圧の変化等により、インク
の安定した供給を行なうことができず、印字品質の低下
が発生する。そのため、記録ヘッドとインク収容部の間
に、圧力調整弁を設けたり、負圧発生部を設けることが
考えられている。圧力調整弁は、ゴミ等により故障を生
じやすく、実際の使用には適さなかった。
【0004】負圧発生部を設ける技術としては、例え
ば、特願平3−285745号に記載されているよう
に、インク収容部と第2のインク室を毛細管で接続し、
第2のインク室の負圧により、毛細管の先端からインク
を第2のインク室に滴下させることにより、常に第2の
インク室の圧力を一定に保つようにインクを供給する技
術がある。この技術では、毛細管に常にインクが満たさ
れた状態に保持する必要がある。しかし、カートリッジ
の保存状態によっては毛細管内に空気が入り込む恐れが
あり、取り扱い上の問題がある。また、毛細管内に空気
が入らないように、インク収容部と第2のインク室とは
一体として形成する必要があり、上述のようにカートリ
ッジ部を着脱自在に構成する場合には、交換不要の第2
のインク室までも交換することになり、ランニングコス
トを押し上げるとともに、充分なインク量を確保するた
めには交換部品が大型化してしまうという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、記録ヘッド部にかかるイン
ク圧の変動をなくして信頼性を向上させるとともに、低
コスト化が可能なインクジェット記録ヘッドカートリッ
ジ及びそのインク供給方法を提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、インク収容部から負圧発生部を介
して記録ヘッドにインクを供給するインクジェット記録
ヘッドカートリッジのインク供給方法において、前記イ
ンク収容部と前記負圧発生部の内圧差に応じて前記イン
ク収容部に設けた開口からインクを押し出し、前記負圧
発生部へインクを送ることを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2に記載の発明においては、
インク収容部と負圧発生部を管状部材により連結し、前
記インク収容部内のインクを管状部材を通じて前記負圧
発生部に送り、さらに前記負圧発生部から記録ヘッドに
インクを供給するインクジェット記録ヘッドカートリッ
ジのインク供給方法において、前記インク収容部と前記
負圧発生部の内圧差に応じて前記管状部材に設けた開口
から前記インク収容部に収容されているインクを前記管
状部材内に押し出し、前記負圧発生部へインクを送るこ
とを特徴とするものである。
【0008】請求項3に記載の発明においては、インク
ジェット記録装置に用いるインクジェット記録ヘッドカ
ートリッジにおいて、インクを吐出させて記録を行なう
記録ヘッドと、該記録ヘッドにインクを供給する負圧発
生部と、インクを収容するインク収容部と、該インク収
容部と前記負圧発生部を連結するとともに前記インク収
容部との連結部に開口を有し該開口から前記インク収容
部と前記負圧発生部の内圧差に応じて前記インク収容部
から押し出されたインクを前記負圧発生部へ送る管状部
材を有することを特徴とするものである。前記インク収
容部および前記記録ヘッド部は、着脱自在に構成され、
前記インク収容部および前記記録ヘッド部を交換可能と
することができる。また、前記インク収容部と負圧発生
部の間に弁を設けることができる。さらに、前記負圧発
生部は、インクジェット記録装置のキャリッジ上に取り
付けられるように構成することができる。
【0009】
【作用】本発明によれば、請求項1に記載の発明におい
てはインク収容部に設けられた開口から、また、請求項
2に記載の発明においては管状部材に設けられた開口か
ら、インク収容部に収容されているインクが直接押し出
されて、負圧発生部へ送られるため、従来技術で用いて
いた毛細管のように、常にインクを充填しておく部分が
なく、常に安定して記録ヘッドにインクを供給すること
ができるようになる。
【0010】また、このようなインク供給方法を用いる
ことにより、インク収容部は負圧発生部から分離でき、
交換の必要のあるインク収容部と記録ヘッド部のみを交
換可能として、負圧発生部をキャリッジ上に装着させて
おく構成とすることが可能となる。これにより、ランニ
ングコストを大幅に低減できるとともに、インク収容部
のインク容量の増大と取り扱いの自由度の向上を図るこ
とができる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明のインクジェット記録ヘッド
カートリッジの一実施例を示す全体構成図である。図
中、1は記録ヘッド部、2はインク収容部、3は中継
部、4はインク収容部装着部材、5は記録ヘッド部装着
部材、6はインク供給管、7はインク供給管挿入口、
8,9は電気コネクタ、10は入出力端子である。イン
クジェット記録ヘッドカートリッジは、中継部3に記録
ヘッド部1およびインク収容部2が装着されて構成され
る。
【0012】インク収容部2には、インクが充填されて
いる。このインク収容部2は、中継部3に対して着脱自
在に構成されており、インク収容部2に設けられている
インク収容部装着部材4により、中継部3に装着したと
きに、中継部3から容易にはずれることのないように固
定される。また、インク収容部2を中継部3に装着した
際に、中継部3のインク供給管6がインク収容部2内に
挿入される。後述するように、本発明のインクジェット
記録ヘッドカートリッジでは、インク収容部2から中継
部3内の負圧発生部へのインクの供給を、両者の内圧差
により行なっている。そのため、インクの漏れを防ぐた
め、この結合部分での気密性を高める必要がある。その
ための構成としては、例えば、インク供給管6が挿入さ
れる部分に弾性体のシール部を有し、これをインク供給
管6の挿入により突き破る構成や、弾性体の開口可能な
部分を押し広げて挿入する構成など、種々の構成を用い
ることができる。また、インク供給管6の挿入口部分
に、弁を設けることもできる。この弁は、中継部3から
可動制御できるように構成することができる。この場合
にも、弁とインク供給管6との間の気密性について、充
分配慮する必要がある。また、弁をインク収容部2のイ
ンク供給管6の挿入口に設けた場合、インク収容部2を
取り外したときに、インクの漏れを防止する効果も有し
ている。
【0013】図2は、インク収容部2の一例を示す構成
図である。図中、11はハウジング、12は大気連通
口、13はインク袋、14はインク供給弁、15はイン
ク供給口である。インク袋13にはインクが充填されて
おり、インク供給弁14は通常閉じた状態である。ハウ
ジング11の上部には、大気連通口12が設けられてい
る。中継部3にインク供給部2が装着され、中継部のイ
ンク供給管6内の圧力が負圧の状態でインク供給弁14
を開くと、大気連通口12からインク袋13にかかる大
気圧との圧力差に応じて、インク袋13のインクがイン
ク供給管6に供給されることになる。
【0014】図1に戻って説明する。中継部3には、イ
ンク収容部2および記録ヘッド部1が装着される。ま
た、中継部3の内部には、負圧発生部が格納されてお
り、負圧発生部から伸びるインク供給管6が突出してい
る。このインク供給管6を介して、インク収容部2が装
着されたときにインク収容部2から負圧発生部へインク
が供給される。また、中継部3に記録ヘッド部1が装着
されたとき、インク供給管挿入口7へインク供給管が挿
入され、中継部3の内部の負圧発生部から記録ヘッド部
1へインクが供給される。電気コネクタ8は、記録ヘッ
ド部1へ駆動制御信号を出力する。また、電気コネクタ
9は、記録装置本体から記録ヘッド部1の駆動制御信号
を入力して電気コネクタ8に送るとともに、中継部3内
に装着されているインク量制御用のソレノイドや、イン
ク残量センサ等と接続され、それらの信号の入出力を行
なう。この中継部3は、インクジェット記録装置のキャ
リッジ等に取り付けられ、固定される。
【0015】記録ヘッド部1は、内部に配列されている
ノズルからインクを被記録媒体に対して吐出し、記録を
行なう。この記録ヘッド部1は、中継部3に対して着脱
自在に構成されており、記録ヘッド部装着部材5によ
り、中継部3に固定される。記録ヘッド部1を中継部3
に装着することにより、記録ヘッド部1に設けられたイ
ンク供給管が、中継部3のインク供給管挿入口7に挿入
され、負圧発生部と結合されて、記録ヘッド部1にイン
クが供給される。インク供給管等のインク流路には、例
えば、OリングやSUSメッシュのフィルタ等を装着す
ることができる。また、記録ヘッド部1の装着ととも
に、入出力端子10が中継部3の電気的コネクタ8と結
合される。記録ヘッド部1の交換は、記録ヘッド部1を
中継部3に装着してからの累積駆動パルス数をカウント
して、例えばEEPROM等に記憶させておき、カウン
ト値がある値以上になるとユーザに記録ヘッド部1の交
換を促す。ユーザは交換指示に基づき、交換を行なえば
よい。
【0016】上述のように、本発明のインクジェット記
録ヘッドカートリッジによれば、記録ヘッド部1とイン
ク収容部2は、中継部3と着脱自在に構成されるので、
交換の必要となる部品のみを寿命に応じて交換すればよ
い。そのため、ランニングコストを低下させることがで
きる。特に、インク収容部2は、負圧発生部と切り離し
て交換することができるので、交換部品を簡素化し、小
型化してコストダウンを図るとともに、収容できるイン
クの量を増加させ、インク収容部2の交換の手間を少な
くすることができる。
【0017】図3は、本発明のインクジェット記録ヘッ
ドカートリッジの一実施例における中継部3(図1)付
近の構成を説明するための断面図である。図中、図1、
図2と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略す
る。21はインク中継部材、22はインク保持部材収容
部、23はインク保持部材、24はインク残量センサ、
25はソレノイド、26はインク供給弁開閉部材、27
は毛細管、28は開口である。
【0018】中継部3には、インク中継部材21、イン
ク残量センサ24、ソレノイド25等が納められてい
る。インク中継部材21の中にはポリエステル樹脂より
なるインク保持部材収容部22が形成され、その中にポ
リエステルフェルトからなるインク保持部材23が内蔵
され、インクが含浸されている。このインク中継部材2
1が負圧発生部を形成する。インク保持部材収容部22
の上方には、毛細管27、インク供給管6が形成されて
おり、毛細管27には発光素子と受光素子よりなる光学
式のインク残量センサ24が搭載されている。インク保
持部材23と毛細管27は、中継部3から記録ヘッド部
1を脱着したとき、毛細管力によりインクを保持し、イ
ンク漏れが起こらないようにしている。インク保持部材
収容部22の横には、インク供給管挿入口7が開口して
いる。
【0019】中継部3に記録ヘッド部1が装着される
と、記録ヘッド部装着部材5により固定され、記録ヘッ
ド部1の入出力端子10が電気コネクタ8に接続される
とともに、記録ヘッド部1のインク供給管がインク供給
管挿入口7を貫通し、インク保持部材23と圧接され
る。一方、中継部3にインク収容部2が装着されると、
インク収容部装着部材4により固定され、インク供給管
6はインク収容部2に挿入される。それとともに、ソレ
ノイド25は、インク供給弁開閉部材26を介してイン
ク収容部2のインク供給弁14と連結される。
【0020】図5は、インク供給弁14の一例を示す斜
視図である。図中、28は開口である。インク供給弁1
4の下方の管状部分には、開口28が設けられている。
インク収容部2が取り外されている状態、および、ソレ
ノイド25によりインク供給弁が移動されない状態で
は、この開口は、例えばインク収容部2の内部には露出
せず、また、インク供給弁14の上部の広がりにより、
インク収容部2内のインクは漏出しない。ソレノイド2
5により、インク供給弁14が上方に押し上げられる
と、開口28がインク収容部2内に現れることになる。
インク供給弁14は、このほかの態様でももちろんよ
い。例えば、スリットを有する回転体とし、インク供給
管6に設けられた開口とスリットが一致したときにイン
クが供給されるものでもよいし、蓋状の弁とし、インク
供給管6に設けられた開口を露出させるような形式でも
よい。
【0021】本発明のインクジェット記録ヘッドカート
リッジの一実施例における動作を、図3,図4,図6を
用いて説明する。図4は、図3におけるインク供給弁1
4の閉じている状態を示す断面図、図6は、インクの供
給の説明図である。
【0022】印字、あるいは、メンテナンス時のノズル
からの吸引によって、記録ヘッド部1においてインクが
消費されると、インク保持部材23に充填されているイ
ンクが記録ヘッド19へ送られる。これによって、イン
ク保持部材収容部22やインク供給管6内のインク量が
減少し、この部分の圧力が低下する。その後、駆動信号
により一定期間、ソレノイド25をオンにし、インク供
給弁開閉部材26を介してインク供給弁14を開ける。
インク供給弁14が開けられると、インク収容部2内の
インクがインク供給管6を経由してインク保持部材23
に滴下される。この状態を図6を用いて説明する。
【0023】インク供給弁14またはインク供給管6に
設けられた開口28は、インクの表面張力によって、通
常の状態では滴下しないように、この開口28の大きさ
を調整しておく。インクの消費によりインク供給管6内
の圧力が低下すると、インク供給管6とインク収容部2
との圧力差に応じて、図6(A)乃至(C)に示すよう
に、徐々に開口28からインクがせりだしてくる。そし
て、圧力差がインクの表面張力を上回ると、図6(D)
に示すように、インク供給管内に伝わり落ちることにな
る。このインクの滴下に伴い、インク供給管6内の圧力
が上昇する。そして、インク供給管6とインク収容部2
の圧力差がインクの表面張力とつりあうと、インクの滴
下は停止する。このように、インク収容部2から直接イ
ンクが滴下する方式であるので、従来のように、インク
供給管6内にインクを充填しておき、インク中継部材2
1とともに交換する必要はなく、インク収容部2のみを
交換可能とすることができる。
【0024】なお、図6では、1つの開口28について
示したが、開口28は1つに限らず、複数個設けること
ができる。その場合、各開口について、図6に示したよ
うにして、インクの滴下が行なわれる。
【0025】インク供給管6内に滴下されたインクは、
インク供給管6内の管壁を伝って毛細管27を通り、イ
ンク保持部材23に吸収される。インクの滴下にともな
ってインク供給管6、インク保持部材収容部22内の圧
力は大気圧に近づき、インクの滴下は停止する。ソレノ
イド25は、インクを供給するのに充分な時間だけオン
の状態に制御される。その後、ソレノイド25をオフに
してインク供給弁14を閉じる。この状態を図4に示
す。この時点でインク残量センサ24でインクなしが検
出されると、記録装置にインクなしの信号を出力し、ユ
ーザにインク収容部2の交換を促す。
【0026】この例では、記録装置本体の制御回路によ
り、印字あるいはメンテナンス時の吸引の動作を行なわ
せることによりインクが消費したとして、ある時間だけ
ソレノイド25をオンに制御していたが、インク残量セ
ンサ24でインクなしが検出されたときに、ソレノイド
25をオンにしてインクを滴下させ、インクなし検出が
解除されるまでソレノイド25をオンにさせておくよう
に構成することもできる。この場合、ソレノイド25を
オンにしてから、ある時間経過しても、インクなしの状
態が解除されない場合、インク収容部2にはインクがな
いと判断して、ユーザにインク収容部2の交換を促すよ
うに制御する。
【0027】図7は、本発明のインクジェット記録ヘッ
ドカートリッジの一実施例における中継部3付近の別の
構成を説明するための断面図である。図中、図3と同様
の部分には同じ符号を付して説明を省略する。29は圧
力センサである。図3では、光学式のインク残量センサ
24でインク残量を検出したが、図7に示すように、圧
力センサ29を用いることもできる。圧力センサ29を
用いた場合には、インク供給管6内の圧力の低下を検出
して、ソレノイド25を動作させ、インク供給弁14の
開閉を行なったり、また、インク供給管6内が大気圧か
ら変動しなくなったことを検出して、インクがないこと
を検出するように構成することができる。なお、図7で
は、インク供給弁14を開けた状態を示しているが、イ
ンク供給弁14を閉めた場合には、図4と同様の状態と
なる。
【0028】また、図7では、毛細管27を用いずに構
成している。この場合、インク保持部材23の毛細管力
のみでインクを保持させることができる。インク保持部
材23は、インク供給管6内の空気にさらされており、
インク供給管6内を伝ってきたインクにより空気がトラ
ップされてしまう可能性がある。この空気が記録ヘッド
部1に達すると、インクの吐出不良などを引き起こし、
画質が低下する。空気をトラップしないように、インク
供給管6の下端をインク保持部材23の表面または内部
に没入させて構成することができる。
【0029】図3,図7に示した構成では、インク供給
弁14をインク供給管6の挿入口に設けているが、この
弁をインク供給管6の途中や、インク供給管6とインク
保持部材収容部22の連結部に設けることも可能であ
る。その場合には、インク供給弁14より上部のインク
供給管内とインク収容部2の圧力差と、インクの表面張
力との関係により、インク供給管内にインクが滴下する
ことになる。そのため、バランスのとれた状態でインク
供給弁14を閉めれば、インクはインク供給管6内に滴
下せず、インク供給弁14を開放すると、インクが滴下
するようになる。
【0030】インク供給弁14をインク供給管6の挿入
口に設けない構成の場合には、インク収容部2を外した
ときに、インクが漏れないための構成が必要である。た
とえば、インク供給管6の先端を尖らせておき、インク
収容部2に設けた弾性体で構成される挿入口に貫通させ
る構成とすることができる。このとき、インク内に突出
したインク供給管6の管壁に開口を設けておけばよい。
インク収容部2に設けた弾性体は、複数回の着脱を行な
わない場合には、弾性力のないシール部材であってもよ
い。
【0031】別の方法としては、インク収容部2の大気
連通口12の開閉を、中継部3へのインク収容部2の着
脱に応じて行ない、インク収容部2を取り外した状態で
大気連通口12を閉鎖しておけば、インクはインク供給
管6の挿入口から漏れることはない。
【0032】インク供給弁14により、インクの滴下の
制御を行なわない場合には、インク供給弁14を用いな
いで構成することも可能である。インク供給弁14を用
いない構成では、ソレノイド25、インク供給弁開閉部
材26も不要である。この場合にも、インク収容部2を
外したときに、インクが漏れないための構成が必要であ
り、上述のインク供給弁14をインク供給管6の挿入口
に設けない構成の場合と同様の構成を用いることができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、記録ヘッド部とインク収容部とそれらを接続
する中継部から着脱自在に構成され、記録ヘッド部とイ
ンク収容部のみ交換可能であるので、交換部品を簡素化
し、ランニングコストを低減することができる。特に、
負圧発生部を有する中継部から分離して、インク収容部
を交換することができるので、従来に比べて小型化でき
るとともに、収容できるインクの量を増加させることが
でき、交換の手間を軽減することができる、という効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェット記録ヘッドカートリ
ッジの一実施例を示す全体構成図である。
【図2】 インク収容部の一例を示す構成図である。
【図3】 本発明のインクジェット記録ヘッドカートリ
ッジの一実施例における中継部付近の構成を説明するた
めの断面図である。
【図4】 図3におけるインク供給弁の閉じている状態
を示す断面図である。
【図5】 インク供給弁の一例を示す斜視図である。
【図6】 インクの供給の説明図である。
【図7】 本発明のインクジェット記録ヘッドカートリ
ッジの一実施例における中継部付近の別の構成を説明す
るための断面図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド部、2 インク収容部、3 中継部、4
インク収容部装着部材、5 記録ヘッド部装着部材、
6 インク供給管、7 インク供給管挿入口、8,9
電気コネクタ、10 入出力端子、11 ハウジング、
12 大気連通口、13 インク袋、14 インク供給
弁、15 インク供給口、21 インク中継部材、22
インク保持部材収容部、23 インク保持部材、24
インク残量センサ、25 ソレノイド、26 インク
供給弁開閉部材、27 毛細管、28 開口、29 圧
力センサ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク収容部から負圧発生部を介して記
    録ヘッドにインクを供給するインクジェット記録ヘッド
    カートリッジのインク供給方法において、前記インク収
    容部と前記負圧発生部の内圧差に応じて前記インク収容
    部に設けた開口からインクを押し出し、前記負圧発生部
    へインクを送ることを特徴とするインクジェット記録ヘ
    ッドカートリッジのインク供給方法。
  2. 【請求項2】 インク収容部と負圧発生部を管状部材に
    より連結し、前記インク収容部内のインクを管状部材を
    通じて前記負圧発生部に送り、さらに前記負圧発生部か
    ら記録ヘッドにインクを供給するインクジェット記録ヘ
    ッドカートリッジのインク供給方法において、前記イン
    ク収容部と前記負圧発生部の内圧差に応じて前記管状部
    材に設けた開口から前記インク収容部に収容されている
    インクを前記管状部材内に押し出し、前記負圧発生部へ
    インクを送ることを特徴とするインクジェット記録ヘッ
    ドカートリッジのインク供給方法。
  3. 【請求項3】 インクジェット記録装置に用いるインク
    ジェット記録ヘッドカートリッジにおいて、インクを吐
    出させて記録を行なう記録ヘッドと、該記録ヘッドにイ
    ンクを供給する負圧発生部と、インクを収容するインク
    収容部と、該インク収容部と前記負圧発生部を連結する
    とともに前記インク収容部との連結部に開口を有し該開
    口から前記インク収容部と前記負圧発生部の内圧差に応
    じて前記インク収容部から押し出されたインクを前記負
    圧発生部へ送る管状部材を有することを特徴とするイン
    クジェット記録ヘッドカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記インク収容部が着脱自在に構成さ
    れ、前記インク収容部が交換可能であることを特徴とす
    る請求項3に記載のインクジェット記録ヘッドカートリ
    ッジ。
  5. 【請求項5】 前記インク収容部と負圧発生部の間に弁
    を設けたことを特徴とする請求項3または4に記載のイ
    ンクジェット記録ヘッドカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッド部が着脱自在に構成さ
    れ、前記記録ヘッド部が交換可能であることを特徴とす
    る請求項3乃至5のいずれか1項に記載のインクジェッ
    ト記録ヘッドカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記負圧発生部は、インクジェット記録
    装置のキャリッジ上に取り付けられることを特徴とする
    請求項3乃至6のいずれか1項に記載のインクジェット
    記録ヘッドカートリッジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007130812A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Seiko Epson Corp 液体収容容器
JP2009298157A (ja) * 2006-02-15 2009-12-24 Seiko Epson Corp 液体残量検出方法、故障検出装置、液体消費装置、及び液体収容容器

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