JPH0628583B2 - 棒状物品の運搬及び回転用運搬装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、棒状物品をその軸線に対して横切る方向に運
びかつこれらの物品をその軸線の周りに回転させるため
の装置に関する。

本発明は特に喫煙商品、特に紙巻煙草の製造上に有益で
あるが、以下のこれに関する記載は限定されない単なる
一例である。

〔従来の技術〕

紙巻煙草を、その軸線に対して横切る方向に運搬装置上
で供給し、また移動する紙巻煙草が様々の操作を受ける
多くの操作部署を通って供給する、紙巻煙草製造機械は
公知である。

多数の前記操作を実施するには、紙巻煙草がこれらの紙
巻煙草の軸線に対して正しい角度で走行するようその軸
線周りに回転されることが要求される。

公知の製造機械においては、その軸線周りの紙巻煙草の
前記回転は通常転動によって行われ、この転動は通常、
紙巻煙草によって辿られかつこの紙巻煙草に横方向に接
触するようにされた道筋に沿って設けられた固定表面に
よって行われ、それによりこれらの紙巻煙草が、前記運
搬装置上で、この目的のために横方向に広げられた各凹
所の内部で回転される。

極めて正確に行われなかったならば、最新の紙巻煙草製
造機械において依然として欠くことができないと考えら
れている前記の転動作用は、多くの重大な障害をもたら
すことになる。

実際に、いかなる専門家も、紙巻煙草の転動は、直接の
煙草材の逸失がないとしても、少なくとも紙巻煙草の構
成上の抵抗生を甚だしく減少することになり、そのため
また安全にこれ以外の処理に耐えるための紙巻煙草の強
度を、甚だしく減少させることとなるということを知っ
ている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明の目的は、紙巻煙草に転動を与えることなしに、
横切る方向に移動する紙巻煙草をその軸線の周りに回転
させるための装置を提供することである。

〔問題点を解決するための手段〕

この目的に鑑み、本発明はその軸線に対して横切る方向
に棒状物品を運搬しかつこれらの紙巻煙草をその軸線の
周りに回転させるための装置において、コンベアと、こ
のコンベア自体の進行方向に対して横切る方向にこのコ
ンベア上に担持されかつその各々がそれぞれの前記物品
を受け入れるようにされた多数の回転自在の凹所と、前
記コンベア上に担持されかつ各々が少なくとも１つのそ
れぞれの前記凹所に連結された多数の歯車列と、前記凹
所が前記コンベアと共に進行するにつれて、その軸線周
りに与えられた角度だけこれら凹所を前方にまた後方に
回転させるため、前記歯車列を連続して作動させるよう
にされたカム手段とを具備することを特徴とするもので
ある。

〔実施例〕

本発明の限定されない装置が添付図面を参照して以下に
説明される。

第１図及び第２図において、１は紙巻煙草２のためのコ
ンベア又は供給ローラを示し、このコンベア又は供給ロ
ーラ１は、３でその全体が示されかつローラ１に加えて
さらに供給ローラ４及び積降しローラ５を具備する機械
の一部を形成し、このローラ４及び５は同じように回転
しかつローラ１の端縁に２つの異なった個所で接するよ
うに配置されている。

ローラ１は、６でその全体が示されかつ紙巻煙草２をそ
の軸線に対して横断方向に運び同時にこの紙巻煙草をそ
の軸線周りに回転させるようにされたコンベアの一部を
形成する。

第２図に示すように、ローラ１は、機械３の側壁８から
突出しかつその自由端に外側フランジ９を有する固定軸
７によって回転自在に支持されており、この外側フラン
ジ９は、ローラ１を支持する第１ベアリング１０の内輪
とその外縁の周りで係合している。ローラ１は、軸７と
共軸に配置されかつこの軸に壁８と対面するその凹面側
が嵌合されている、本質的に円筒状のベル（筒部）１１
を具えている。ベル１１は、ベアリング１０を収容する
軸方向の中心孔１３を有する底壁１２と、本質的に円筒
状の側壁１４とを提供する。

ベル１１の側壁１４はフランジ９に近接した小径部分１
５と、壁８に対面して配置されかつ環状肩部１７によっ
て部分１５と接合された拡大部分１６とを具えている。
壁１４の内面から２つの環状フランジ１８，１９が半径
方向内側に延出し、その第１のフランジは肩部１７に配
設され、第２のフランジは壁１４の自由端に配設されて
壁８に面し、軸７と共軸の円筒穴２０を区画形成し軸７
にローラ１を支持する第２のベアリング２１を収容して
いる。

フランジ１９に、側壁１４は外歯車２２を設け、この歯
車２２は歯車２３と噛み合い、この歯車２３は、壁８に
より回転自在に支持されかつ与えられた一定の速度でロ
ーラ４及び５と反対方向にそれ自身の軸の周りにローラ
１を回転させるための駆動装置（図示しない）に連結さ
れている。

ローラ１は紙巻煙草２をその各々の軸線周りに回転させ
るようにされた回転装置２４を収容する。第３図に示す
ように、この装置２４は２組の歯車列２５，２６を具
え、これら歯車列にローラ１の外縁の周りに軸方向に配
されかつ各紙巻煙草２をそれぞれ受け入れるようにされ
た交互の対の凹所２７のそれぞれが対応している。前記
のことから、前記対の凹所２７の１つが例えば歯車列２
５と対応するときは２つの近接する対の凹所２７が歯車
列２６に対応することがわかる。

各歯車列２５は、ベル１１の軸線と平行な軸線を持った
枢着ピン２９を具えたロッカーアーム２８を具えてい
る。このピン２９は、フランジ１８を貫通して形成され
た貫通孔３０に回転自在に係合し、壁１２に面するその
端部が、ピン２９に直角な第１の腕３１に一体に連結さ
れ、この腕３１は、その自由端に、カム３３に沿って動
くローラ３２を持ったタペット手段が連結されている。

カム３３は軸７と一体であり軸７自体の軸線の周りに形
成された作用面を有している。

壁８に面する端部において、ピン２９は、扇形歯車３４
からなる第２の腕と一体に連結され、この扇形歯車３４
は、軸７の軸線に直角な平面上に延出しかつカム３６に
沿って動くローラ３５を具えたタペット手段と一体であ
る。カム３６は軸７と一体でありかつ軸７自体の軸線の
周りに形成された作用面を有している。

なお、ローラ32とローラ35はピン29の軸線に対して直径
方向反対側の位置に配置されている。

各扇形歯車３４は２つの歯車３７と噛み合い、各歯車３
７は軸７に平行な各軸３８上に嵌合され、この軸３８
は、その一端においてベル１１の肩部分１７に形成され
た孔３９を貫通して回転自在に取付けられその他端にお
いてフランジ１９に形成された孔４０を貫通して回転自
在に取付けられている。

壁１２に面する各軸３８の端部は、各孔３９を貫通して
ベル１１の外に出ており、また壁１４上の部分１５の外
側に延出しかつ各凹所の２７を区画形成する軸方向の溝
を有する、軸方向の付属具４１に一体に連結されてい
る。この凹所２７に沿って排出溝４２が走行し、この排
出溝４２は各軸３８に沿って延出するダクト４３に連通
しまた壁８に面する側において排気管（図示しない）に
連通する排出溝４４に連通している。

溝４４は環状分配板４５の前面上に形成され、ローラ４
とローラ５とローラ１との間の本質的に接触状態にある
個所の間で軸７の軸線周りに延在している。

分配板４５は円筒状ブッシュ４６上に軸方向摺動自在に
取付けられ、ブッシュ４６は軸７と共軸でかつ壁８と一
体であり、また分配板４５は多数のスプリング４７によ
って軸３８の端部に融通自在に接触するように保持され
ている。

各歯車列２６はロッカーアーム４８を具え、このロッカ
ーアーム４８はフランジ１９の貫通孔５０を介して回転
自在に取付けられた枢着ピン４９を具えている。ロッカ
ーアーム４８は本質的にロッカーアーム２８と同一であ
り、その各々が第１の腕５１と扇形歯車５３とを具え、
この腕５１は腕３１と同様のものでローラ５２を具えて
いるタペット手段を具え、扇形歯車５３は扇形歯車３４
と同様のものでタペットローラ５４を有している。

各ローラ５４はカム３６の作用面に接触して取付けら
れ、一方、各ローラ５２は、軸７と一体で軸７自体の軸
線周りに形成れた作用面を有するもう１つのカム５５と
接触して取付けられている。

扇形歯車５３の各々は、各扇形歯車３４によって制御さ
れる２つの近接する対の凹所２７の間に位置する一対の
凹所に対して、各軸３８上に取付けられた２つの歯車３
７と噛み合う。

第３図に示すように、カム３３とカム５５にはそれに沿
ってローラ３２とローラ５２とがそれぞれ走行し、これ
らカムは同一であり各々が、低い部分５６と高い部分５
７と２つの傾斜した接合部分５８とからなる作用面を有
している。

他方において、カム３６には、交互に配されたローラ３
５とローラ５４が、カム３３，５５と同様に、走行し、
このカム３６は、低い部分５９と高い部分６０と２つの
傾斜した接合部分６１とからなる作用面を有している。

ベル１１が駆動歯車２３で回転される時、ローラ３２と
ローラ５２とは各カム３３及び５５の作用面に沿って転
動し、一方、ローラ３５及び５４はカム３６の作用面に
沿って転動する。

ローラ３２がカム３３上の低い部分５６を離れて傾斜部
分５８の１つに沿って転動を開始する時、対応するロー
ラ３５はカム３６上の対応する高い部分５９を離れて前
記カム３６上の対応する傾斜部分６１に沿って転動を開
始する。

ローラ３２及び３５が前記の各傾斜部分５８及び６１に
沿って転動するにつれて、対応するロッカーアーム２８
及びそれに伴って対応する扇形歯車３４が２つの異なっ
た末端角度位置の間で対応するピン２９の軸線周りに連
続的に回転し、したがって対応する２つの付属具４１を
その軸線の周りに回転させることになる。

各扇形歯車３４と対応歯車３７との間の駆動比は通常、
前記２つの末端角度位置の間での扇形歯車３４の角移動
が、付属具４１にその軸線周りの３６０゜を超える回転
を生じさせるようなものである。

明らかなように、前記ローラ３２及び３５が他の対応す
る対の傾斜部分５８及び６１に沿って走行する時、付属
具４１は出発位置に向って反対方向に戻るよう回転され
る。

上記の装置において、３つのカム３３，３６及び５５の
使用は、全て特定の構造的要求によるものであり、例え
ば図示のように、ローラ３５及び５４の積極的な２方向
案内を提供するために対向側面上に２つの溝を持った１
つのカム３６は、扇形歯車３４及び５４の角度制御をも
たらすのに十分であり、カム３３及び５５又はローラ３
２及び５２に対しては何も必要としない。

さらに、２つの小組立体２５及び２６を設置するのは専
ら、ローラ１の直径を与えられた限度内に保つ必要性に
基づいている。実際に、ローラ１を大きな直径とし、ま
たそれに伴いカムも大きな直径とすることにより、ロッ
カーアーム２８及び４８の全てをカム３６の同じ側に配
置することが可能となる。

各扇形歯車３４及び５３が２つの連続した凹所２７を当
てがわれているという事実は、また、任意の構成上の選
択事項であり、各凹所２７がそれ自身の扇形歯車を当て
がわれ又は各扇形歯車が３つもしくはそれ以上の凹所２
７を制御する回転装置がより適していることは明らかで
ある。

最後に、上記の装置において回転装置２４はローラ１に
当てがわれているが、カム３３，３６及び５５の形状は
明らかに、任意の形状例えば細長い環状のコンベアに装
置２４を適合させるために変更させてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の運搬装置に適合したフィルタ組立機械
の一部の概略前面図、 第２図は本発明の運搬装置の概略断面図、 第３図は明瞭にするためにその一部分を取り除いた、第
２図の部分の斜面図である。 １……ローラ、２……紙巻煙草、 ４……供給ローラ、５……積降しローラ、 ６……運搬装置、７……固定軸、 ２５，２６……歯車列、２７……凹所、 ３３，３６，５５……カム、 ３２，３５，５２，５４……タペット。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】棒状物品（２）をその軸線に対して横切る
   方向に運びかつこれらの棒状物品をその軸線の周りに回
   転させるための運搬装置において、コンベア（１）と、
   コンベア（１）自身の進行方向に対して横切る方向に前
   記コンベア（１）上に担持されかつ各々がそれぞれの前
   記物品（２）を受け入れるようにされた多数の回転自在
   の凹所（27）と、前記コンベア（１）上に担持されかつ
   各々が少なくとも１つのそれぞれの前記凹所（27）に連
   結された多数の歯車列（25，26）と、前記凹所（27）が
   前記コンベア（１）と共に進行するにつれて前記凹所
   （27）をその軸線の周りに与えられた角度だけ前方にま
   た後方に回転させるため前記歯車列（25，26）を連続し
   て作動させるようにされたカム手段（33，36，55）と
   を、具備することを特徴とする運搬装置。
2. 【請求項２】各々の前記歯車列（25，26）が、前記コン
   ベア（１）に枢着されかつその一端に前記カム手段（3
   3，55）と協同するタペット手段（32，52）が設けられ
   その他端に少なくとも１つの前記凹所（27）に連結され
   た扇形歯車（34，53）が設けられたロッカーアーム（2
   8，48）を具備することを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載の装置。
3. 【請求項３】各々の前記凹所（27）が、この凹所（27）
   と共軸でかつ前記歯車列（25，26）に連結された各歯車
   （37）に一体に連結されていることを特徴とする特許請
   求の範囲第２項記載の装置。
4. 【請求項４】各々の前記扇形歯車（34，53）が少なくと
   も２つの前記歯車（37）と噛み合うことを特徴とする特
   許請求の範囲第３項記載の装置。
5. 【請求項５】さらに他のタペット手段（35，54）が各々
   の前記扇形歯車（34，53）上に担持され、さらにカム手
   段（36）が前記タペット手段（35，54）と協同するよう
   設けられていることを特徴とする特許請求の範囲第２項
   又は第３項又は第４項記載の装置。
6. 【請求項６】前記コンベアが、それ自身の軸線周りに回
   転するよう取付けられたローラ（１）からなり、前記歯
   車列（25，26）が前記ローラ（１）の回転軸線の周りに
   配置されていることを特徴とする前記特許請求の範囲各
   項中の１項に記載の装置。