JPH06285346A - 糊の製造装置 - Google Patents

糊の製造装置

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JPH06285346A
JPH06285346A JP10496793A JP10496793A JPH06285346A JP H06285346 A JPH06285346 A JP H06285346A JP 10496793 A JP10496793 A JP 10496793A JP 10496793 A JP10496793 A JP 10496793A JP H06285346 A JPH06285346 A JP H06285346A
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JP
Japan
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tank
viscosity
solution
stirring
stirring tank
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JP10496793A
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English (en)
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Hiroshi Suzumura
鈴村  洋
Katsuaki Makino
勝昭 槙野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 品質一定の糊を自動的に製造する。 【構成】 主として澱粉8、水10、水酸化ナトリウム
6の糊原料を混合・撹拌する撹拌タンク12を設け、同
タンク12から混合・撹拌された溶液をポンプ14によ
り高速撹拌機15に送って更に混合・剪断を行ない、か
つこの高速撹拌機15で撹拌された溶液の粘度を測定す
る粘度計16を設け、この粘度計16により測定された
粘度が所定粘度に達しない場合は同溶液を撹拌タンク1
2に還流し、所定粘度に達した溶液は貯蔵タンク19,
20に送給するよう制御装置17で制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は段ボール製造用糊等の糊
の製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来糊の製造方法としては、スタインホ
ール方式、即ちメイン液とキャリア液の溶液を混合する
やり方が主流であった。また近年スタインホール方式で
はなく、1つの溶液で糊を作るノンキャリア方式も開発
されて来ている。スタインホール方式とは、澱粉を糊化
して粘稠な糊液(キャリア液)を作り、別に作った澱粉
の懸濁液(メイン液)と混合して接着用糊液を作る方式
である。キャリア液の糊化には、適量の水酸化ナトリウ
ムを用いる。更に加熱して高粘度のキャリア液を作り、
メイン液を混合した後、一定温度に保つ改良方式が用い
られている。キャリア液の糊液は、メイン液の生澱粉粒
の沈降を防ぐもので、接着力の主体はメイン液の生澱粉
粒が熱糊化する瞬間にあると云われているが、何れにし
ても、澱粉のアルカリ及び熱による糊化特性・粘度特性
並びに接着力が、工業規模で大量に用いられる場合に均
一で、かつ安定であることが必須条件である。
【0003】次にスタインホール方式での代表的な糊の
製造装置として、図6に示すヘンリープライアット装置
について述べる。図6に示すように、最初に第1撹拌タ
ンク1に蒸気11と水10を注ぎ65℃にする。次に澱
粉を添加後数分撹拌し、水酸化ナトリウム水溶液3を添
加する(キャリア液)。また第2撹拌タンク2には、蒸
気11と水10を注いで40℃とし、硼砂を添加した後
澱粉を添加し、約5分間撹拌する(メイン液)。このメ
イン液に、第1撹拌タンク1で調整したキャリア液を約
15分かけて混入し、20〜30分撹拌して糊を作る。
できた糊を貯蔵タンク19,20に入れ、温水循環装置
29で温度コントロールする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
のヘンリープライアット装置の場合には、次のような問
題があった。即ち、従来のスタインホール方式の糊を製
造することは可能であるが、この方式では糊の物性を何
らチェックできずに、時間のみでコントロールしてお
り、誤操作があっても製造した糊の異常性を発見するこ
とはできなかった。また近年スタインホール方式よりも
改善された方式として、ノンキャリア方式がある。これ
は40℃の水に水酸化ナトリウムを添加し、更に澱粉添
加後撹拌し、次に水酸化ナトリウムを添加する。そして
粘度を測定しながら所定の粘度範囲に入ると、硼酸、硼
砂を添加して撹拌するが、前記ヘンリープライアット装
置では、このようなプロセスには全く対応できなかっ
た。更にヘンリープライアット装置では、タンクに羽根
のついた撹拌機があるのみで、撹拌はされているが均一
な混合性と高剪断をかける点で問題があった。また撹拌
速度を上げても、動力がかかる割には均一性、高剪断性
は改善されなかった。またヘンリープライアット装置で
は、全て人力によって製造されており、自動化されてい
ないなどの欠点があった。本発明は前記従来の問題を解
決するために提案されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、主と
して澱粉、水、水酸化ナトリウム及び硼砂の糊原料を混
合・撹拌する撹拌タンクと、同撹拌タンクにて混合・撹
拌された溶液を更に混合・剪断を行なう高速撹拌機と、
同高速撹拌機で撹拌された溶液の粘度を測定する手段
と、この粘度の測定結果に基づき、所定粘度に達しない
場合は、前記溶液を前記撹拌タンクに還流させて再度高
速撹拌機に供給し、また所定粘度に達した溶液は、貯蔵
タンクに送給するよう制御する手段を備えてなるもので
あり、また高速撹拌機が、二軸式撹拌機、ビーズミル、
又は超音波分散機であることを特徴とするもので、これ
を課題解決のための手段とするものである。また本発明
は、主として澱粉、水、水酸化ナトリウム及び硼砂の糊
原料を混合・撹拌する撹拌タンクと、同撹拌タンクの内
面中央底部に配設され、同タンク内の溶液を更に混合・
剪断を行なう高速撹拌機と、同高速撹拌機で撹拌された
溶液の粘度を測定する手段と、この粘度の測定結果に基
づき、所定粘度に達しない場合は、前記溶液を前記撹拌
タンクに還流させて再度高速撹拌機に供給し、また所定
粘度に達した溶液は、貯蔵タンクに送給するよう制御す
る手段を備えてなるもので、これを課題解決のための手
段とするものである。
【0006】
【作用】水を撹拌タンクに供給し、蒸気を注入して温度
を上げ、次に澱粉を撹拌タンクに投入する。また水酸化
ナトリウムを注入し、撹拌機で混合しながらポンプを稼
動させ、高速撹拌機を通して撹拌タンクに戻す。以上の
操作によりキャリア液を調整し、同キャリア液を撹拌タ
ンクに保持すると共に、同キャリア液の上に水を張り、
蒸気を注入して温度を上げ、次いで硼砂を撹拌タンクに
入れ、更に澱粉を供給する。次に高速撹拌機で剪断しな
がら混合し、粘度計により粘度を測定し、所定の粘度に
なったら撹拌を止め、貯蔵タンクに供給する。
【0007】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1及び図2は本発明の第1及び第2実施例を示
す。先ず図1の第1実施例について説明すると、4は硼
砂、5は硼砂タンク、6は水酸化ナトリウム、7は貯蔵
タンク、8は澱粉、9は澱粉タンク、10は水、11は
蒸気、12は撹拌タンクである。撹拌タンク12は、主
として澱粉8、水10、水酸化ナトリウム6及び硼砂4
よりなる糊原料を混合・撹拌するものであり、この混合
・撹拌された溶液は、ポンプ14により高速撹拌機15
に送入されて、更に混合・剪断される。16は高速撹拌
機15で撹拌された溶液の粘度を測定する粘度計で、こ
の粘度計16での測定結果に基づき、所定粘度に達しな
い場合は、制御装置17による指令によって前記溶液を
撹拌タンク12に還流させ、再度高速撹拌機15に供給
して混合・剪断させる。また所定の粘度に達した溶液
は、制御装置17からの信号により貯蔵タンク19,2
0に送給される。なお、制御装置17はこの他に、各原
料供給系弁のオン、オフ、各原料の入る順序、撹拌機及
びモータの稼動時間、糊の粘度の検出等を制御するもの
である。
【0008】また図1はキャリア型(スタインホール方
式)の糊製造装置を示す。図1において作用を説明する
と、水10を撹拌タンク12に供給し、蒸気11を注入
して温度を60℃に保つ。次に澱粉タンク9より澱粉8
を撹拌タンク12に投入する。次いで水酸化ナトリウム
の貯蔵タンク7より水酸化ナトリウム6を撹拌タンク1
2に供給し、撹拌機18で混合しながら、ポンプ14を
稼動させて高速撹拌機15を通した後、撹拌タンク12
に戻す。以上の操作によりキャリア液を調整する。
【0009】このキャリア液を撹拌タンク12に保持す
ると共に、同キャリア液の上に水10を張り、蒸気11
を入れて温度を45℃に上げ、次に硼砂タンク5より硼
砂4を撹拌タンク12に投入し、更に澱粉8を澱粉タン
ク9より供給する。次に撹拌機18とポンプ14と高速
撹拌機15で、剪断しながら混合する。また粘度計16
により粘度を測定し、所定の粘度になったら撹拌機等を
止め、貯蔵タンク19又は20に供給する。なお、13
は供給原料の計量に用いるためのロードセルである。粘
度計16は糊を作るプロセスの中で測定するため、落下
式の粘度計か、振動の減衰を測定する振動式粘度計を用
いる。この両者の粘度計は液体のこびり付きが少ない点
に最大の特徴がある。
【0010】次に図2はノンキャリア方式の糊製造装置
の構成を示す。図2において水10を撹拌タンク12に
入れ、蒸気11を注入して温度を40℃にし撹拌機18
を回す。次に水酸化ナトリウム6を貯蔵タンク7より供
給し、更に澱粉8をタンク9より供給する。そして温度
30℃の水酸化ナトリウム溶液(貯蔵タンク7内の水酸
化ナトリウム6と、水10と蒸気11とを混合)を保持
した水酸化ナトリウムタンク28より水酸化ナトリウム
溶液を撹拌タンク12に供給し、ポンプ14を駆動して
高速撹拌機15により混合・剪断し、混合しながら、所
定の粘度になると硼酸タンク22と硼砂タンク5から供
給した硼酸と硼砂を混合する混合タンク27により混合
液を供給する。その後ホルマリンタンク24と耐水化剤
タンク26より、それぞれホルマリン23と耐水化剤2
5を供給する。そして撹拌タンク12内の撹拌機18、
ポンプ14、高速撹拌機15を稼動させながら糊を循環
させて、所定の濃度になると装置を停止する。なお、前
記供給系・弁・ロードセル13・撹拌機18等は全て制
御装置17で制御している。
【0011】次に図1に示す系での、シングルフェーサ
用の糊製造プロセスについて具体例を説明する。先ず水
10を211kg撹拌タンク12に投入し、蒸気11を
注入して温度を40℃に保つ。次に水10を43.8k
gと澱粉8を17.4kg投入して羽根18で撹拌す
る。次いでその中に澱粉8を5.5kg投入し、かつ水
酸化ナトリウムを13.7kg入れてポンプ14と高速
撹拌機15を稼動させ、約6分間循環させた。これが終
了すると、全液を撹拌タンク12に保持し、その溶液の
上に水10を229kg入れ、蒸気11を注入して温度
を26℃にした。次に水10を47.9kgと、12.
4kgの澱粉8を撹拌タンク12に入れて羽根18で撹
拌すると共に、その中に澱粉8を4.0kg入れ、更に
硼砂4を215g添加し、かつポンプ14と高速撹拌機
15を稼動させて約6分間循環させた。その後落球型粘
度計で粘度が350〜400cpになったことを確認し
たとき循環を止め、貯蔵タンク19に送入したところ、
均一な糊が得られた。
【0012】次に図2に示す系でのノンキャリア型製糊
プロセスについて具体例を説明する。水10を135リ
ットル(135kg)撹拌タンク12に注入し、蒸気1
1を入れて温度を40℃に保持した。次に水酸化ナトリ
ウムを0.3kg撹拌タンク12に入れ、更に澱粉8を
50kg撹拌タンク12に注入し、撹拌羽根18を回し
た。次いで水酸化ナトリウム溶液28を添加し、更にポ
ンプ14を用いて高速撹拌機15の間を循環させた。次
に粘度計の粘度が約480〜520cpになった時、硼
砂4及び硼酸21をそれぞれ0.37kg及び0.28
kg入れた。次にホルマリン23を0.066kgと、
耐水化剤25(メラミン樹脂)を0.066kg入れ、
粘度が700〜750cpになった時循環を止め、貯蔵
タンク19に送入したところ、品質のよい糊が得られ
た。
【0013】次に図3及び図4の第3及び第4実施例に
ついて説明すると、この実施例は夫々図1及び図2の実
施例における高速撹拌機15のようにポンプ14とスト
レージタンク19,20を結ぶ配管上に設けた場合とは
異なり、高速撹拌機15’を撹拌タンク12の内面中央
底部に設けたもので、同撹拌機15’は通常数千回転/
分で回る外周回転体30と、内部の固定円筒31より構
成されており、同固定円筒31の外周面と外周回転体3
0との間の隙間より液体は図5の矢印の如く流れるよう
になっている。また高速撹拌機15と粘度計16は配管
32により連結されている。ここで外周回転体30が回
転すると、固定円筒31の外周面との間の隙間を液体は
流れ、同液体は剪断をかけられながら糊が引きちぎられ
ると同時に、撹拌羽根18の撹拌作用により、タンク内
全体の液体は均一に混合される。なお、前記以外の図3
及び図4の構成は図1及び図2と同一である。
【0014】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明では、撹
拌及び混合性を上げるために、高速撹拌機を設置すると
共に、高速撹拌機としてビーズミル、超音波分散機、二
軸式分散機、高速モータ等を用い、また撹拌タンクと高
速撹拌機の循環ラインに、粘度計を設置したことによ
り、スタインホール方式及びノンキャリア方式の糊の両
者を調製することが可能で、均一混合と高剪断がかかり
均一な糊の製造が可能である。また最終製品の糊を粘度
でチェックするので、糊の品質を一定にすることがで
き、不適当な糊をコルゲータ側へ送り込むことがない。
また高速撹拌機を撹拌タンクの内部中央底部に設けたの
で、この場合は装置をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る糊の製造装置の系統
図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る糊の製造装置の系統
図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る糊の製造装置の系統
図である。
【図4】本発明の第4実施例に係る糊の製造装置の系統
図である。
【図5】図3及び図4における撹拌タンクの詳細縦断面
図である。
【図6】従来の糊の製造装置の概念図である。
【符号の説明】
4 硼砂 5 硼砂タンク 6 水酸化ナトリウム 7 貯蔵タンク 8 澱粉 9 澱粉タンク 10 水 11 蒸気 12 タンク 13 ロードセル 14 ポンプ 15 高速撹拌機 16 粘度計 17 制御装置 18 撹拌羽根 19,20 ストレージタンク(貯蔵タンク) 21 硼酸 22 硼酸タンク 23 ホルマリン 24 ホルマリンタンク 25 耐水化剤 26 耐水化剤タンク 27 硼酸、硼砂混合タンク 28 水酸化ナトリウム溶液タンク 29 温水循環装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主として澱粉、水、水酸化ナトリウム及
    び硼砂の糊原料を混合・撹拌する撹拌タンクと、同撹拌
    タンクにて混合・撹拌された溶液を更に混合・剪断を行
    なう高速撹拌機と、同高速撹拌機で撹拌された溶液の粘
    度を測定する手段と、この粘度の測定結果に基づき、所
    定粘度に達しない場合は、前記溶液を前記撹拌タンクに
    還流させて再度高速撹拌機に供給し、また所定粘度に達
    した溶液は、貯蔵タンクに送給するよう制御する手段を
    備えたことを特徴とする糊の製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の糊の製造装置において、
    高速撹拌機が、二軸式撹拌機、ビーズミル、又は超音波
    分散機であることを特徴とする糊の製造装置。
  3. 【請求項3】 主として澱粉、水、水酸化ナトリウム及
    び硼砂の糊原料を混合・撹拌する撹拌タンクと、同撹拌
    タンクの内面中央底部に配設され、同タンク内の溶液を
    更に混合・剪断を行なう高速撹拌機と、同高速撹拌機で
    撹拌された溶液の粘度を測定する手段と、この粘度の測
    定結果に基づき、所定粘度に達しない場合は、前記溶液
    を前記撹拌タンクに還流させて再度高速撹拌機に供給
    し、また所定粘度に達した溶液は、貯蔵タンクに送給す
    るよう制御する手段を備えたことを特徴とする糊の製造
    装置。
JP10496793A 1993-04-08 1993-04-08 糊の製造装置 Withdrawn JPH06285346A (ja)

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