JPH06284910A - 衣服用ボタンの製法 - Google Patents
衣服用ボタンの製法Info
- Publication number
- JPH06284910A JPH06284910A JP9532593A JP9532593A JPH06284910A JP H06284910 A JPH06284910 A JP H06284910A JP 9532593 A JP9532593 A JP 9532593A JP 9532593 A JP9532593 A JP 9532593A JP H06284910 A JPH06284910 A JP H06284910A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- button body
- button
- manufacturing
- solidified
- Prior art date
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- Granted
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 阿古屋貝の利用を可能にする。
【構成】 阿古屋貝の貝殻に切削・研磨加工を施してワ
イシャツ等衣服のボタン本体1を得る工程、ボタン本体
1の全表面上にエポキシ樹脂等合成樹脂を溶融状態で適
量まで載せ且つ同樹脂をその表面張力により丸味がつい
たままの状態で固化してボタン本体1の表面に樹脂層2
を設ける工程、当該樹脂層付きボタン本体1に糸通し孔
3を穿設する工程を行う。
イシャツ等衣服のボタン本体1を得る工程、ボタン本体
1の全表面上にエポキシ樹脂等合成樹脂を溶融状態で適
量まで載せ且つ同樹脂をその表面張力により丸味がつい
たままの状態で固化してボタン本体1の表面に樹脂層2
を設ける工程、当該樹脂層付きボタン本体1に糸通し孔
3を穿設する工程を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衣服用ボタンの製法に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】抑々、阿古屋貝は真珠を得るのに利用さ
れ、その貝殻の大半は廃棄されている。しかし、この廃
棄には比較的多額の費用がかかること、この廃棄が公害
問題を惹き起していることが現実であり、可避的事項と
なっている。本発明は斯る可避的事項に鑑み案出された
ものである。すなわち阿古屋貝の貝殻を捨てずに利用す
ることを可能とする衣服用ボタンの製法の発明を提供
し、これにより上記廃棄を減らすようにするものであ
る。尚、本発明者は本発明に至る過程において、阿古屋
貝の貝殻に切削・研磨加工を施す作業および糸通し孔を
明ける作業を施す製造方法(すなわち樹脂層のない従来
の貝ボタンの製法)で衣服用ボタンを試作した。しか
し、この試作品は貝ボタン特有の色調(風合)を備えて
いて色調は充分であるが、強さが不充分であり、商品と
して提供できないという致命的な欠陥をもっていること
が判った。
れ、その貝殻の大半は廃棄されている。しかし、この廃
棄には比較的多額の費用がかかること、この廃棄が公害
問題を惹き起していることが現実であり、可避的事項と
なっている。本発明は斯る可避的事項に鑑み案出された
ものである。すなわち阿古屋貝の貝殻を捨てずに利用す
ることを可能とする衣服用ボタンの製法の発明を提供
し、これにより上記廃棄を減らすようにするものであ
る。尚、本発明者は本発明に至る過程において、阿古屋
貝の貝殻に切削・研磨加工を施す作業および糸通し孔を
明ける作業を施す製造方法(すなわち樹脂層のない従来
の貝ボタンの製法)で衣服用ボタンを試作した。しか
し、この試作品は貝ボタン特有の色調(風合)を備えて
いて色調は充分であるが、強さが不充分であり、商品と
して提供できないという致命的な欠陥をもっていること
が判った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、阿古屋貝の
貝殻の廃棄および上記の致命的な欠陥を回避するのに有
効な新規の衣服用ボタンの製法を提供することを目的と
する。
貝殻の廃棄および上記の致命的な欠陥を回避するのに有
効な新規の衣服用ボタンの製法を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係わる衣服用ボタンの製法は、阿古屋貝の貝
殻に切削・研磨加工を施してワイシャツ等衣服のボタン
本体1を得る工程、ボタン本体1の全表面上にエポキシ
樹脂等合成樹脂を溶融状態で適量まで載せ且つ同樹脂を
その表面張力により丸味がついたままの状態で固化して
ボタン本体1の表面に樹脂層2を設ける工程、当該樹脂
層付きボタン本体1に糸通し孔3を穿設する工程をなす
ようにしたものである。
に本発明に係わる衣服用ボタンの製法は、阿古屋貝の貝
殻に切削・研磨加工を施してワイシャツ等衣服のボタン
本体1を得る工程、ボタン本体1の全表面上にエポキシ
樹脂等合成樹脂を溶融状態で適量まで載せ且つ同樹脂を
その表面張力により丸味がついたままの状態で固化して
ボタン本体1の表面に樹脂層2を設ける工程、当該樹脂
層付きボタン本体1に糸通し孔3を穿設する工程をなす
ようにしたものである。
【0005】
【実施例】図に示す実施例は、阿古屋貝の貝殻を以てワ
イシャツのボタン本体1を構成し、このボタン本体1の
全表面上に適量の不透明エポキシ樹脂を溶融状態で流し
載せ且つ同樹脂をその表面張力により丸味がついたまま
の状態で固化することによってボタン本体1の表面に樹
脂層2を設けたのち糸通し孔3を穿設して完成品4を得
たものである。尚、本発明は透明の樹脂、またはエポキ
シ樹脂以外の樹脂で実施することが可能である。
イシャツのボタン本体1を構成し、このボタン本体1の
全表面上に適量の不透明エポキシ樹脂を溶融状態で流し
載せ且つ同樹脂をその表面張力により丸味がついたまま
の状態で固化することによってボタン本体1の表面に樹
脂層2を設けたのち糸通し孔3を穿設して完成品4を得
たものである。尚、本発明は透明の樹脂、またはエポキ
シ樹脂以外の樹脂で実施することが可能である。
【0006】
【発明の効果】本発明は上記のように阿古屋貝の貝殻に
切削・研磨加工を施してワイシャツ等衣服のボタン本体
1を得る工程、ボタン本体1の全表面上にエポキシ樹脂
等合成樹脂を溶融状態で適量まで載せ且つ同樹脂をその
表面張力により丸味がついたままの状態で固化してボタ
ン本体1の表面に樹脂層2を設ける工程、当該樹脂層付
きボタン本体1に糸通し孔3を穿設する工程をなすこと
を特徴とするので、貝ボタンの色調(風合)を備え強さ
も充分である衣服用ボタンの提供を可能とするものであ
り、特に阿古屋貝の貝殻を加工して得たボタン本体は樹
脂層2により補強されて丈夫になった上に重量感も与え
られててボリュームがあるものであって商品価値が高い
ものであり、また本発明は樹脂層2の構成はボタン本体
1の全表面上にエポキシ樹脂等合成樹脂を溶融状態で適
量まで載せ且つ同樹脂をその表面張力により丸味がつい
たままの状態で固化する要領でなすようにしたので、層
2をボタン本体1に止着するのに特別に接着剤を用いる
必要がないのみならず層2の縁には表面張力により形成
された丸味が自然に現出するので特別に面取加工を施す
必要がないものであり、所期の阿古屋貝の貝殻の廃棄お
よび致命的な欠陥を回避するという目的を完全に達成す
る優れた効果を奏するものである。
切削・研磨加工を施してワイシャツ等衣服のボタン本体
1を得る工程、ボタン本体1の全表面上にエポキシ樹脂
等合成樹脂を溶融状態で適量まで載せ且つ同樹脂をその
表面張力により丸味がついたままの状態で固化してボタ
ン本体1の表面に樹脂層2を設ける工程、当該樹脂層付
きボタン本体1に糸通し孔3を穿設する工程をなすこと
を特徴とするので、貝ボタンの色調(風合)を備え強さ
も充分である衣服用ボタンの提供を可能とするものであ
り、特に阿古屋貝の貝殻を加工して得たボタン本体は樹
脂層2により補強されて丈夫になった上に重量感も与え
られててボリュームがあるものであって商品価値が高い
ものであり、また本発明は樹脂層2の構成はボタン本体
1の全表面上にエポキシ樹脂等合成樹脂を溶融状態で適
量まで載せ且つ同樹脂をその表面張力により丸味がつい
たままの状態で固化する要領でなすようにしたので、層
2をボタン本体1に止着するのに特別に接着剤を用いる
必要がないのみならず層2の縁には表面張力により形成
された丸味が自然に現出するので特別に面取加工を施す
必要がないものであり、所期の阿古屋貝の貝殻の廃棄お
よび致命的な欠陥を回避するという目的を完全に達成す
る優れた効果を奏するものである。
【図1】本発明に係わる衣服用ボタンの製法の工程を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図2】本発明製法により得た完成品を示す斜視図であ
る。
る。
【図3】図2A−A線に沿う断面図である。
1 ボタン本体 2 樹脂層 3 糸通し孔 4 完成品
Claims (1)
- 【請求項1】 阿古屋貝の貝殻に切削・研磨加工を施し
てワイシャツ等衣服のボタン本体1を得る工程、ボタン
本体1の全表面上にエポキシ樹脂等合成樹脂を溶融状態
で適量まで載せ且つ同樹脂をその表面張力により丸味が
ついたままの状態で固化してボタン本体1の表面に樹脂
層2を設ける工程、当該樹脂層付きボタン本体1に糸通
し孔3を穿設する工程をなすことを特徴とする衣服用ボ
タンの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5095325A JP3030743B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 阿古屋貝製衣服用ボタン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5095325A JP3030743B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 阿古屋貝製衣服用ボタン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06284910A true JPH06284910A (ja) | 1994-10-11 |
JP3030743B2 JP3030743B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=14134586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5095325A Expired - Lifetime JP3030743B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 阿古屋貝製衣服用ボタン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3030743B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108688037A (zh) * | 2018-06-26 | 2018-10-23 | 劲霸男装(上海)有限公司 | 一种环保透底树脂贝壳组合纽扣及其加工方法 |
CN112976600A (zh) * | 2021-01-28 | 2021-06-18 | 李洋洋 | 一种双层全覆式贝壳纽扣生产装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54120402A (en) * | 1978-03-10 | 1979-09-19 | Hitachi Metals Ltd | Diaphragm pump |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP5095325A patent/JP3030743B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54120402A (en) * | 1978-03-10 | 1979-09-19 | Hitachi Metals Ltd | Diaphragm pump |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108688037A (zh) * | 2018-06-26 | 2018-10-23 | 劲霸男装(上海)有限公司 | 一种环保透底树脂贝壳组合纽扣及其加工方法 |
CN108688037B (zh) * | 2018-06-26 | 2023-09-26 | 劲霸男装(上海)有限公司 | 一种环保透底树脂贝壳组合纽扣及其加工方法 |
CN112976600A (zh) * | 2021-01-28 | 2021-06-18 | 李洋洋 | 一种双层全覆式贝壳纽扣生产装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3030743B2 (ja) | 2000-04-10 |
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