JPH06284849A - 貝類の付着を防止した汚濁防止膜 - Google Patents
貝類の付着を防止した汚濁防止膜Info
- Publication number
- JPH06284849A JPH06284849A JP9885593A JP9885593A JPH06284849A JP H06284849 A JPH06284849 A JP H06284849A JP 9885593 A JP9885593 A JP 9885593A JP 9885593 A JP9885593 A JP 9885593A JP H06284849 A JPH06284849 A JP H06284849A
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- Japan
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- float
- curtain
- nets
- carten
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、フロ−ト下端から垂下されるカ−
テン表面への貝類の付着を防止した汚濁防止膜に関する
ものである。 【構成】 フロ−トと、それより垂下するカ−テンとか
らなる汚濁防止膜であって、前記カ−テンの表裏両面に
ネットを垂下させたことを特徴とする貝類の付着を防止
した汚濁防止膜。 【効果】 本発明は、自然力(波浪や潮流)を利用して
汚濁防止膜全面にわたって貝類の付着を阻止したもので
あり、このため、汚濁防止膜としての機能を充分にはた
せることとなったものである。
テン表面への貝類の付着を防止した汚濁防止膜に関する
ものである。 【構成】 フロ−トと、それより垂下するカ−テンとか
らなる汚濁防止膜であって、前記カ−テンの表裏両面に
ネットを垂下させたことを特徴とする貝類の付着を防止
した汚濁防止膜。 【効果】 本発明は、自然力(波浪や潮流)を利用して
汚濁防止膜全面にわたって貝類の付着を阻止したもので
あり、このため、汚濁防止膜としての機能を充分にはた
せることとなったものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロ−ト下端から垂下
されるカ−テン表面への貝類の付着を防止した汚濁防止
膜に関するものである。
されるカ−テン表面への貝類の付着を防止した汚濁防止
膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フロ−トの下部にカ−テンを垂下させて
なる汚濁防止膜を長期間海中に設置しておくと、カ−テ
ンの表面に貝類の付着を生じる。このため、フロ−トの
沈み込みが生じたり、引き上げた際悪臭を発し衛生的に
も問題があった。
なる汚濁防止膜を長期間海中に設置しておくと、カ−テ
ンの表面に貝類の付着を生じる。このため、フロ−トの
沈み込みが生じたり、引き上げた際悪臭を発し衛生的に
も問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、カ−テンに
化学的処理を施す方法が採られている。即ち、有機錫、
銅イオン、チッソイオン等の毒性の高い塗料を塗布する
方法があるが、これはそのまま海水中に溶け込むことに
なり、周囲の漁業への悪影響が指摘されている。又、シ
リコン系の塗布剤を施こすこともあるが、これはフロ−
トの表面を滑らかにして貝類の付着を防止するものであ
って、コスト的に高価なものとなり実用的ではない。
化学的処理を施す方法が採られている。即ち、有機錫、
銅イオン、チッソイオン等の毒性の高い塗料を塗布する
方法があるが、これはそのまま海水中に溶け込むことに
なり、周囲の漁業への悪影響が指摘されている。又、シ
リコン系の塗布剤を施こすこともあるが、これはフロ−
トの表面を滑らかにして貝類の付着を防止するものであ
って、コスト的に高価なものとなり実用的ではない。
【0004】一方、実開昭61−112041号にて提
案されている方法は、カ−テンの所々に重り付きのロ−
プを垂下しておくものであり、これがワイパ−の役目を
なすよう挙動して貝類の付着を防止するものであるが、
このロ−プの挙動部分から外れる部分は貝類の付着を防
止できないという欠点がある。
案されている方法は、カ−テンの所々に重り付きのロ−
プを垂下しておくものであり、これがワイパ−の役目を
なすよう挙動して貝類の付着を防止するものであるが、
このロ−プの挙動部分から外れる部分は貝類の付着を防
止できないという欠点がある。
【0005】本発明のあっては、以上のような従来の技
術に鑑みてなされたものであって、カ−テン全面の貝類
の付着を防止しようとするにあり、毒性のあるものを用
いずしかもコスト的に安価な汚濁防止膜を提供するもの
である。
術に鑑みてなされたものであって、カ−テン全面の貝類
の付着を防止しようとするにあり、毒性のあるものを用
いずしかもコスト的に安価な汚濁防止膜を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の目的を達
成するために次のような構成としたものである。即ち、
本発明は、フロ−トと、それより垂下するカ−テンとか
らなる汚濁防止膜であって、前記カ−テンの表裏両面に
ネットを垂下させたことを特徴とする貝類の付着を防止
した汚濁防止膜であって、好ましくは、前記ネットの下
端に重りを取り付けた汚濁防止膜にかかるものである。
成するために次のような構成としたものである。即ち、
本発明は、フロ−トと、それより垂下するカ−テンとか
らなる汚濁防止膜であって、前記カ−テンの表裏両面に
ネットを垂下させたことを特徴とする貝類の付着を防止
した汚濁防止膜であって、好ましくは、前記ネットの下
端に重りを取り付けた汚濁防止膜にかかるものである。
【0007】
【作用】先ず、本発明の基本構成は、フロ−トにカ−テ
ンを垂下し、その下端に重りを取り付けた構成であっ
て、これらをアンカ−ロ−プをもって海底のアンカ−に
係止したものである。そして、本発明の特徴は、前記の
カ−テンに隣接してネットを垂下させたものであり、こ
のネットの下端には重りを取り付ける場合もある。
ンを垂下し、その下端に重りを取り付けた構成であっ
て、これらをアンカ−ロ−プをもって海底のアンカ−に
係止したものである。そして、本発明の特徴は、前記の
カ−テンに隣接してネットを垂下させたものであり、こ
のネットの下端には重りを取り付ける場合もある。
【0008】このネットはナイロンやポリエステル等の
耐久性のある合成繊維が一般に用いられ、これらは海水
よりも重いため、重りを取り付けなくとも効果はある
が、重りを取り付けてもよいことは勿論である。そし
て、かかるネットは菱目と正目の2つの方向で使用でき
るが、菱目の方がネットの目そのものの動きもあり、貝
類の付着防止能をより発揮することができる。尚、かか
るネットはカ−テンをフロ−トに固定するボルト及びナ
ットにて共締めされるのが一般的であるが、カ−テンに
部分的に縫着することも可能であり、固定方法は特に制
限はない。
耐久性のある合成繊維が一般に用いられ、これらは海水
よりも重いため、重りを取り付けなくとも効果はある
が、重りを取り付けてもよいことは勿論である。そし
て、かかるネットは菱目と正目の2つの方向で使用でき
るが、菱目の方がネットの目そのものの動きもあり、貝
類の付着防止能をより発揮することができる。尚、かか
るネットはカ−テンをフロ−トに固定するボルト及びナ
ットにて共締めされるのが一般的であるが、カ−テンに
部分的に縫着することも可能であり、固定方法は特に制
限はない。
【0009】本発明は以上の構成を採用した汚濁防止膜
であって、カ−テンとこれに隣接したネットが波等の動
きにつれて擦れ合い、貝類の付着を阻止するものであ
り、カ−テン全面にわたってその効果を発揮することと
なる。
であって、カ−テンとこれに隣接したネットが波等の動
きにつれて擦れ合い、貝類の付着を阻止するものであ
り、カ−テン全面にわたってその効果を発揮することと
なる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面をもって更に詳細に説明
する。図1は本発明の基本構造を示す汚濁防止膜の正面
図であり、図2はその側面図である。図中、1はフロ−
トであり、このフロ−トに連接されてカ−テン2が垂下
されている。この例ではカ−テン2の下端に重り3が取
り付けられている。そして、フロ−ト1の下側よりアン
カ−ロ−プ4が左右に張り出しており、これは海底に固
定されたアンカ−5に連接されている。
する。図1は本発明の基本構造を示す汚濁防止膜の正面
図であり、図2はその側面図である。図中、1はフロ−
トであり、このフロ−トに連接されてカ−テン2が垂下
されている。この例ではカ−テン2の下端に重り3が取
り付けられている。そして、フロ−ト1の下側よりアン
カ−ロ−プ4が左右に張り出しており、これは海底に固
定されたアンカ−5に連接されている。
【0011】さて、図3は本発明の汚濁防止膜の部分正
面図であり、図4はその側面図である。本発明の特徴
は、図に示すようにカ−テン2の左右にネット6、6を
備えたものである。そして、場合によっては図に示すよ
うにネット6、6の下端に重り7、7を取り付けてなる
ものである。ネット6、6の固定方法は任意であるが、
この例ではフロ−ト1とカ−テン2とを連接するための
ボルト及びナット8、9によって、ネット6、6の上端
を共締めしたものである。そして、かかるネット6、6
は、この例では菱目をなしてカ−テン2に隣接してい
る。
面図であり、図4はその側面図である。本発明の特徴
は、図に示すようにカ−テン2の左右にネット6、6を
備えたものである。そして、場合によっては図に示すよ
うにネット6、6の下端に重り7、7を取り付けてなる
ものである。ネット6、6の固定方法は任意であるが、
この例ではフロ−ト1とカ−テン2とを連接するための
ボルト及びナット8、9によって、ネット6、6の上端
を共締めしたものである。そして、かかるネット6、6
は、この例では菱目をなしてカ−テン2に隣接してい
る。
【0012】さて、図5は実際に海中にて使用され、潮
流によって影響された汚濁防止膜を示すが、フロ−ト1
はアンカ−ロ−プ(図示せず)によってその位置が定め
られているのに対して、カ−テン2は上端が固定される
が、波浪や潮流によって左右にゆれ動くことになる。し
かるに、このカ−テン2に隣接して備えられたネット
6、6も同様にゆれ動くこととなるが、カ−テン2とネ
ット6、6とはこのゆれ動く際に擦れ合うものであり、
ここで貝類の付着を阻止する機能を発揮することとなる
のである。図例にあっては、右側のネット61 とカ−テ
ン2とが接触するが、潮流が逆になると左側のネット6
2 とカ−テン2とが接触することとなり、カ−テン2の
左右の面の貝類の付着が阻止されるものである。
流によって影響された汚濁防止膜を示すが、フロ−ト1
はアンカ−ロ−プ(図示せず)によってその位置が定め
られているのに対して、カ−テン2は上端が固定される
が、波浪や潮流によって左右にゆれ動くことになる。し
かるに、このカ−テン2に隣接して備えられたネット
6、6も同様にゆれ動くこととなるが、カ−テン2とネ
ット6、6とはこのゆれ動く際に擦れ合うものであり、
ここで貝類の付着を阻止する機能を発揮することとなる
のである。図例にあっては、右側のネット61 とカ−テ
ン2とが接触するが、潮流が逆になると左側のネット6
2 とカ−テン2とが接触することとなり、カ−テン2の
左右の面の貝類の付着が阻止されるものである。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上のような構成としたため、
自然力(波浪や潮流)を利用して汚濁防止膜全面にわた
って貝類の付着を阻止したものであり、このため、汚濁
防止膜としての機能を充分にはたせることとなったもの
である。
自然力(波浪や潮流)を利用して汚濁防止膜全面にわた
って貝類の付着を阻止したものであり、このため、汚濁
防止膜としての機能を充分にはたせることとなったもの
である。
【図1】図1は汚濁防止膜の正面図である。
【図2】図2は図1に示す汚濁防止膜の側面図である。
【図3】図3は本発明の汚濁防止膜の部分正面図であ
る。
る。
【図4】図4は図3に示す汚濁防止膜の部分正面図であ
る。
る。
【図5】図5は海中にて使用された汚濁防止膜の状態図
である。
である。
1‥‥フロ−ト、 2‥‥カ−テン、 3‥‥重り、 4‥‥アンカ−ロ−プ、 5‥‥アンカ−、 6、61 、62 ‥‥ネット、 7‥‥重り、 8‥‥ボルト、 9‥‥ナット。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】追加
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】追加
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】追加
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】追加
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】追加
【補正内容】
【図5】
Claims (2)
- 【請求項1】 フロ−トと、それより垂下するカ−テン
とからなる汚濁防止膜であって、前記カ−テンの表裏両
面にネットを垂下させたことを特徴とする貝類の付着を
防止した汚濁防止膜。 - 【請求項2】 前記ネットの下端に重りを取り付けた請
求項第1項記載の貝類の付着を防止した汚濁防止膜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9885593A JPH06284849A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 貝類の付着を防止した汚濁防止膜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9885593A JPH06284849A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 貝類の付着を防止した汚濁防止膜 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06284849A true JPH06284849A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=14230853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9885593A Pending JPH06284849A (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 貝類の付着を防止した汚濁防止膜 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06284849A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100418124B1 (ko) * | 2000-09-15 | 2004-02-11 | 주식회사 한국종합기술개발공사 | 수중 오탁방지막의 부착생물 제거장치 |
KR200448292Y1 (ko) * | 2008-03-14 | 2010-03-29 | (주)강원 | 오탁 방지막용 앵커 |
US9120142B2 (en) | 2008-10-10 | 2015-09-01 | Hatebur Umformmaschinen Ag | Method for producing a molded part provided with a through-hole |
JP2017031555A (ja) * | 2015-07-28 | 2017-02-09 | 株式会社三晴 | 保護ネット付き汚濁防止膜 |
JP2022090705A (ja) * | 2020-12-08 | 2022-06-20 | 北海道電力株式会社 | 生物流入抑制装置、生物流入抑制システム及び生物流入抑制方法 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP9885593A patent/JPH06284849A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100418124B1 (ko) * | 2000-09-15 | 2004-02-11 | 주식회사 한국종합기술개발공사 | 수중 오탁방지막의 부착생물 제거장치 |
KR200448292Y1 (ko) * | 2008-03-14 | 2010-03-29 | (주)강원 | 오탁 방지막용 앵커 |
US9120142B2 (en) | 2008-10-10 | 2015-09-01 | Hatebur Umformmaschinen Ag | Method for producing a molded part provided with a through-hole |
JP2017031555A (ja) * | 2015-07-28 | 2017-02-09 | 株式会社三晴 | 保護ネット付き汚濁防止膜 |
JP2022090705A (ja) * | 2020-12-08 | 2022-06-20 | 北海道電力株式会社 | 生物流入抑制装置、生物流入抑制システム及び生物流入抑制方法 |
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