JPH06284595A - 自動電圧切換式電源回路 - Google Patents

自動電圧切換式電源回路

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JPH06284595A
JPH06284595A JP5068510A JP6851093A JPH06284595A JP H06284595 A JPH06284595 A JP H06284595A JP 5068510 A JP5068510 A JP 5068510A JP 6851093 A JP6851093 A JP 6851093A JP H06284595 A JPH06284595 A JP H06284595A
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Takio Maekawa
多喜夫 前川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易で、低価格の回路構成で、自動電圧切換
を行わせる。 【構成】 リンギングチョークコンバータ方式の電源回
路において、トランスTの2次巻線L2に並列に接続さ
れたダイオードD2、抵抗R3及びトランジスタQ3か
らなる直列回路と、この電源回路に接続される蓄電池B
への供給電流を検出する抵抗R4とを備える。そして、
交流入力電圧が上昇し、上記供給電流が所定レベル以上
になって、抵抗R4に発生する電圧がトランジスタQ3
のベース−エミッタ間電圧以上になると、トランジスタ
Q3がオンし、トランスTの2次巻線L2から出力され
る電流の一部がダイオードD2側に流れる。これによ
り、蓄電池Bに供給される電流が所定レベル以下にされ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リンギングチョークコ
ンバータ方式の電源回路に係り、特に100V系、20
0V系等、異なる交流入力に対して出力の一定化を図る
自動電圧切換機能を有する電源回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、モータ等を駆動するための電源や
Ni−Cd電池等の2次電池を充電するための充電器に
対して小型化や軽量化の要求が強いため、それらの回路
にスイッチングレギュレータが使用されるようになって
いる。また、上記電源や充電器等の電源回路を海外で使
用する機会が増大しているため、AC100〜240V
に自動的に対応するものが求められている。そのため、
従来、特開昭56−115141号公報、特開昭58−
43144号公報に示すような自動電圧切換機能を有す
る電源回路が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
電源回路は、特開昭56−115141号公報に示す回
路は、オン時間幅を設定する回路が複雑で、特開昭58
−43144号公報に示す回路は、オン、オフの繰返し
周期を一定に保持するための回路が複雑で、いずれも高
価なものとなっていた。
【0004】本発明は、上記問題を解決するもので、簡
易で、低価格の回路構成で自動電圧切換式電源回路を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、交流入力を整流して得られる直流電源の
両端間にトランスの1次巻線とスイッチング素子との直
列回路を接続するとともに、上記スイッチング素子の制
御端子に帰還用の3次巻線を接続して発振を行わせるこ
とにより、上記スイッチング素子をオン、オフさせ、こ
のオン、オフにより上記トランスの2次巻線に誘起され
る出力を整流して負荷に供給するようにしたリンギング
チョークコンバータ方式の電源回路において、上記2次
巻線の両端に接続された、整流素子、抵抗負荷及びスイ
ッチ手段からなる直列回路と、上記負荷への出力のレベ
ルを検出するレベル検出手段とを備え、検出された上記
出力レベルが所定レベル以上になると、上記スイッチ手
段をオンさせるようになされている(請求項1)。
【0006】また、交流入力を整流して得られる直流電
源の両端間にトランスの1次巻線とスイッチング素子と
の直列回路を接続するとともに、上記スイッチング素子
の制御端子に帰還用の3次巻線を接続して発振を行わせ
ることにより上記スイッチング素子をオンさせ、上記ス
イッチング素子に流れる電流が予め設定されたレベルに
達すると上記スイッチング素子をオフさせ、このオン、
オフにより上記トランスの2次巻線に誘起される出力を
整流して負荷に供給するようにしたリンギングチョーク
コンバータ方式の電源回路において、上記1次巻線に磁
気結合された4次巻線と、この4次巻線の両端に接続さ
れた、上記1次巻線と同位相となる向きにのみ電流を流
す整流素子とスイッチ手段とからなる直列回路と、上記
負荷への出力のレベルを検出するレベル検出手段とを備
え、検出された上記出力レベルが所定レベル以上になる
と、上記スイッチ手段をオンさせるようになされている
(請求項2)。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明によれば、交流入力電圧が
高いときに、負荷への出力レベルが所定レベル以上にな
ると、スイッチ手段がオンにされ、2次巻線に誘起され
た出力の一部が整流素子を介して抵抗負荷に流されて、
負荷への出力レベルが所定レベル以下になされている。
【0008】また、請求項2記載の発明によれば、交流
入力電圧が高いときに、負荷への出力レベルが所定レベ
ル以上になると、スイッチ手段がオンにされ、4次巻線
に発生する出力により1次巻線に誘起される電流がスイ
ッチング素子に流入する。従って、スイッチング素子に
流れる電流が予め設定されたレベルに達するまでに1次
巻線に蓄積されるエネルギーが、この流入した電流分だ
け減少することになる。これにより、2次巻線に誘起さ
れる出力が低下し、負荷への出力レベルが所定レベル以
下になされている。
【0009】
【実施例】まず、本発明に係る自動電圧切換式電源回路
の第1実施例について図1,図2に基づいて説明する。
この電源回路は、整流ブリッジBDからなる整流部1、
トランスT等からなる電源部2、負荷としての蓄電池B
及び電流検出用の抵抗R4等からなる出力検出部3等で
構成され、蓄電池Bを充電する充電電流を供給するもの
である。
【0010】整流ブリッジBDは、接続された交流電源
からの交流入力を整流してトランスTの1次巻線L1に
出力するもので、1次巻線L1とアースライン間には、
さらにスイッチング用のトランジスタQ1とエミッタ抵
抗R2とが直列に接続されている。トランスTは、1次
巻線L1、2次巻線L2及び1次側に巻回されたベース
巻線L3からなり、トランジスタQ1のオン・オフによ
り1次巻線L1に流入する電流がスイッチングされ、こ
れにより2次巻線L2及びベース巻線L3に電圧が誘起
されるようになっている。起動抵抗R1は、トランジス
タQ1にベース電流を供給してトランジスタQ1を起動
させるものである。
【0011】トランジスタQ1のベースとアースライン
間には、ベース巻線L3及びコンデンサC1からなる直
列回路が接続され、起動抵抗R1によりトランジスタQ
1がオンを開始すると、ベース巻線L3に電圧が誘起さ
れ、この誘起電圧によりコンデンサC1の両端電圧が持
ち上げられてトランジスタQ1にベース電流が供給さ
れ、この結果トランジスタQ1が急激にオンするように
なっている。
【0012】また、制御用のトランジスタQ2は、その
ベースがトランジスタQ1のエミッタに、コレクタがト
ランジスタQ1のベースに、エミッタがアースラインに
接続されている。エミッタ抵抗R2は、トランジスタQ
1のオフタイミングを設定するもので、トランジスタQ
1のコレクタ電流により発生する電圧によりトランジス
タQ2をオンさせ、トランジスタQ1のベースをアース
ラインに落としてトランジスタQ1をオフさせるもので
ある。
【0013】2次巻線L2にはダイオードD1が直列接
続され、2次巻線L2に誘起された電力をダイオードD
1により整流し、出力端子に接続された蓄電池Bに充電
電流を供給している。
【0014】以上により、自励発振方式のコンバータで
あるリンギングチョークコンバータからなる電源回路が
構成されている。
【0015】抵抗R4は、蓄電池Bの負極側の端子と2
次巻線L2間に接続され、蓄電池Bに供給される充電電
流を検出するものである。ダイオードD1のアノードに
ダイオードD2のアノードが接続され、ダイオードD2
のカソードは、抵抗R3を介してトランジスタQ3のコ
レクタに接続されている。トランジスタQ3は、蓄電池
Bに供給される充電電流を調整するもので、ベースが蓄
電池Bの負極側の端子に、エミッタがトランスTの2次
側のアースラインに接続されている。なお、ダイオード
D2は、ダイオードD1で代用するようにしてもよい。
【0016】ここで、抵抗R4の抵抗値R4は、 R4=VBE3/IM …(1) に設定されている。但し、IM:蓄電池Bに供給する充
電電流の上限値、VBE3:トランジスタQ3のベース−
エミッタ間電圧である。
【0017】これによって、蓄電池Bに供給される充電
電流IOがIO<IMのときは、トランジスタQ3はオフ
になっており、2次巻線L2からの出力電流は、全てダ
イオードD1を介して蓄電池Bに流入するようになって
いる。なお、上記充電電流の上限値IMは、交流電源が
AC100Vのときは、IO<IM、AC220Vのとき
は、IO≧IMになるように、設定されている。
【0018】次に、この電源回路の動作について説明す
る。まず、接続される交流電源の電圧が例えばAC10
0Vの場合について説明する。
【0019】この交流電源からの交流入力が整流部1で
整流され、この直流電源により起動抵抗R1を通してト
ランジスタQ1にベース電流IBが供給される。このベ
ース電流IBによりトランジスタQ1はオンし始め、コ
レクタ電流ICが流れる。このコレクタ電流ICにより1
次巻線L1の両端に電圧が発生する。この発生電圧によ
りベース巻線L3に電圧が誘起され、この誘起電圧でコ
ンデンサC1の両端電圧が持ち上げられ、トランジスタ
Q1にさらにベース電流IBが供給される。この正帰還
によりトランジスタQ1は急激にオンする。
【0020】トランジスタQ1のコレクタ電流ICは、 IC=(V1/L1)ton …(2) で表わされる。但し、V1:1次巻線L1の両端電圧、
1:1次巻線L1のインダクタンス、ton:トランジ
スタQ1のオン時間である。
【0021】このコレクタ電流ICによりエミッタ抵抗
R2に発生する電圧V2は、 V2=IC×R2 …(3) となる。但し、R2:エミッタ抵抗R2の抵抗値であ
る。
【0022】コレクタ電流ICが増加し、この電圧V
2が、V2=VBE2(但し、VBE2:トランジスタQ2のベ
ース−エミッタ間電圧)になると、トランジスタQ2が
オンし、トランジスタQ1に供給されていたベース電流
Bをアースラインに流すため、図2(a)に示すよう
に、トランジスタQ1は急激にオフになる。そして、1
次巻線L1の励磁エネルギーが2次巻線L2に誘起さ
れ、この誘起電圧がダイオードD1で整流されて、蓄電
池Bに充電電流が供給される。
【0023】このように、トランジスタQ2は、コレク
タ電流ICのピーク値ICPを一定に保持し、2次巻線L
2の出力を一定レベルにするものである。オフになった
トランジスタQ1は、再度上述と同様にしてオンし、以
下これが繰り返されて、図2(c)に示すように、蓄電
池Bに所定レベルの充電電流IOが供給される。このと
き、トランジスタQ3はオフしているため、2次巻線L
2からの出力電流は、全てダイオードD1側に流れ、蓄
電池Bに充電電流として供給される。
【0024】次に、接続される交流電源の電圧がAC1
00Vより大きい場合、例えばAC220Vの場合につ
いて説明する。
【0025】この場合、コレクタ電流ICのピーク値I
CPは、トランジスタQ2の動作によって決まるので変化
しないが、(2)式において電圧V1の値が大きくなる
ためトランジスタQ1のオン時間tonが短縮される。一
方、トランジスタQ1のオフ時間toffは変化しないの
で、その分、発振周波数f=1/(toff+ton)が上
昇し、2次巻線L2の出力は、AC100Vのときに比
べると増大することとなる。従って、蓄電池Bへの充電
電流が増大すると、トランジスタQ3がオンし、2次巻
線L2からの出力電流の一部が抵抗R3に分流されるの
で、蓄電池Bに供給される充電電流は、上記IMを越え
ることがない。
【0026】なお、交流入力電圧の上昇による出力の増
加分をそのまま抵抗等で消費させると、発熱が大きくな
り回路の小型化が困難になる。しかしながら、トランジ
スタQ3のオン時は抵抗R3が蓄電池Bに並列に接続さ
れるので、2次巻線L2の負荷インピーダンスが低下
し、2次巻線L2の両端電圧が低下する。
【0027】このとき、2次巻線L2の出力電流I
2は、 I2=IOP−(VL2/L2)toff で表わされる。但し、VL2:2次巻線L2の両端電圧、
2:2次巻線L2のインダクタンス、toff:トランジ
スタQ1のオフ時間である。
【0028】抵抗R3の並列接続により電圧VL2が低下
し、時間toffは抵抗R3が無い場合に比べて長くな
る。従って、トランジスタQ1のオフ時間toffが長く
なるので、トランジスタQ1の発振周波数f=1/(t
off+ton)が低下する。この結果、2次巻線L2から
の出力電流が低減される。また、これにより抵抗R3に
流れる電流も低下するので、発熱も大きくならない。
【0029】このように、接続される交流電源の電圧が
上昇しても、その分蓄電池Bに供給される充電電流が低
減されるので、蓄電池Bが過充電されることはなくな
る。
【0030】次に、本発明に係る自動電圧切換式電源回
路の第2実施例について図3に基づき説明する。なお、
第1実施例と同一機能を有するものは、同一符号を付し
ている。この電源回路は、出力検出部3がツェナーダイ
オードD3等で構成され、出力端子間に所定レベルの電
圧を出力するものである。
【0031】ツェナーダイオードD3は、カソードが出
力端子の正極側に、アノードが電流制限用の抵抗R5を
介してトランジスタQ3のベースに接続されている。な
お、ダイオードD2はダイオードD1で代用してもよ
い。トランジスタQ3は、出力電圧を調整するもので、
コレクタが抵抗R3を介してダイオードD2のカソード
に、エミッタが出力端子の負極側に接続されている。負
荷Lは、例えばモータ等の負荷である。
【0032】次に、この電源回路の動作について説明す
る。交流入力がAC100Vのときは、第1実施例と同
様の動作で、出力端子間に所定レベルの電圧が出力さ
れ、接続される負荷Lに印加される。
【0033】一方、交流入力がAC220Vのときは、
出力電圧VOが、 VO≧VZ+VBE3 …(4) になる。但し、VZ:ツェナーダイオードD3のツェナ
ー電圧、VBE3:トランジスタQ3のベース−エミッタ
間電圧である。
【0034】このとき、ツェナーダイオードD3が導通
してトランジスタQ3がオンすることにより、2次巻線
L2の出力電流の一部、すなわち増大分がダイオードD
2を介して抵抗R3に流れる。この抵抗R3の並列接続
により、第1実施例の場合と同様に、上記電圧VL2が低
下し、この電源回路の出力端子から出力される電圧が所
定レベルになされている。
【0035】次に、本発明に係る自動電圧切換式電源回
路の第3実施例について図4,図5に基づき説明する。
なお、第1実施例と同一機能を有するものは、同一符号
を付している。
【0036】この電源回路は、トランスTに4次巻線L
4を有し、出力検出部3は第1実施例と同一構成で、出
力端子に接続される蓄電池Bに所定レベルの充電電流を
供給するものである。
【0037】4次巻線L4は、1次巻線L1に対してト
ランスTの2次側に、トランジスタQ1がオンしている
ときに電圧が発生するように、すなわち1次巻線L1と
同位相で出力が取り出せるように巻回されている。
【0038】ダイオードD2は、アノードが4次巻線L
4に、カソードが抵抗R3を介してトランジスタQ3の
コレクタに接続され、4次巻線L4に誘起される出力が
1次巻線L1と同位相となる向きのときのみ、流入する
ようになっている。トランジスタQ3は、蓄電池Bに供
給される充電電流を調整するもので、ベースが蓄電池B
の負極側の端子に、エミッタがトランスTの2次側のア
ースラインに接続されている。
【0039】ここで、抵抗R4の抵抗値R4を第1実施
例と同様に(1)式のように設定しておく。
【0040】次に、この電源回路の動作について説明す
ると、接続される交流電源がAC100Vのときは、ト
ランジスタQ3がオフになっているので、4次巻線L4
の両端は開放状態となり、第1実施例の場合と同様の動
作になる。
【0041】一方、接続される交流電源が、例えばAC
220Vのときは、2次巻線L2の出力が増大し、蓄電
池Bに供給される充電電流IOがIO≧IMになると、ト
ランジスタQ3がオンし、抵抗R3がダイオードD2を
介して4次巻線L4に接続される。
【0042】4次巻線L4の両端に発生する電圧V
4は、 V4=(n4/n1)V1 になる。但し、n4:4次巻線L4の巻数、n1:1次巻
線L1の巻数、V1:1次巻線L1の両端電圧である。
【0043】また、抵抗R3に流れる電流I3は、 I3=(V4−VfD2)/R3 になる。但し、VfD2:ダイオードD2の順方向電圧で
ある。
【0044】この電流I3により、トランジスタQ1に
は、 IQ1=(n4/n1)I3 の電流が流れる。
【0045】従って、トランジスタQ3がオンし、かつ
トランジスタQ1がオンしたときにトランジスタQ1に
流れるコレクタ電流ICは、上記(2)式とIQ1の合成
になり、 IC=(V1/L1)ton+(n4/n1)I3 で表わされる。このコレクタ電流ICの電流波形を図5
に示す。
【0046】コレクタ電流ICのピーク値ICPは、第1
実施例の場合と同様にエミッタ抵抗R2及びトランジス
タQ2により一定に制限されるので、トランジスタQ3
がオンすると、トランジスタQ1のオン時間tonが多少
短縮されるが、一方、(n4/n1)I3分だけ(V1
1)tonが小さくなり、この(n4/n1)I3分だけ1
次巻線L1に蓄積されるエネルギーは減少する。
【0047】すなわち、(V1/L1)tonで励磁される
エネルギーが低下することにより、2次巻線L2への出
力は、全体として低下するので、蓄電池Bへの充電電流
が一定レベルに保持される。
【0048】次に、本発明に係る自動電圧切換式電源回
路の第4実施例について図6に基づき説明する。なお、
第1実施例と同一機能を有するものは、同一符号を付し
ている。
【0049】この電源回路は、電源部2が第3実施例
と、出力検出部3が第2実施例と同一構成で、出力端子
間に所定レベルの電圧を出力するものである。
【0050】この電源回路の動作を説明すると、交流入
力がAC220Vのときは、第2実施例と同様に、その
出力電圧VOが上記(4)式に示すようになり、トラン
ジスタQ3がオンになる。そして、第3実施例と同様に
4次巻線L4の作用により、出力電圧が所定レベル以下
に保持されるようになっている。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、リンギ
ングチョークコンバータ方式の電源回路において、2次
巻線の両端に接続された、整流素子、抵抗負荷及びスイ
ッチ手段からなる直列回路と、負荷への出力レベルを検
出するレベル検出手段とを備えた構成で、あるいは、ま
た、本発明は、リンギングチョークコンバータ方式の電
源回路において、1次巻線に対して巻回された4次巻線
と、この4次巻線の両端に接続された、1次巻線と同位
相となる向きにのみ流す整流素子とスイッチ手段からな
る直列回路と、上記負荷への出力レベルを検出するレベ
ル検出手段とを備えた構成で、検出された上記出力レベ
ルが所定レベル以上になると、上記スイッチ手段をオン
させるようにしたので、機能を有する電源回路であっ
て、小型で低価格、かつ低損失の自動電圧切換式電源回
路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動電圧切換式電源回路の第1実
施例を示す回路図である。
【図2】第1実施例の回路における各部の波形図で、
(a)はトランジスタQ1のコレクタ電流ICの電流波
形、(b)はトランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間
電圧Vceの電圧波形、(c)は蓄電池Bに供給される充
電電流IOの電流波形である。
【図3】本発明に係る自動電圧切換式電源回路の第2実
施例を示す回路図である。
【図4】本発明に係る自動電圧切換式電源回路の第3実
施例を示す回路図である。
【図5】第3実施例の回路におけるトランジスタQ1の
コレクタ電流ICの電流波形図である。
【図6】本発明に係る自動電圧切換式電源回路の第4実
施例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 整流部 2 電源部 3 出力検出部 B 蓄電池 C1 コンデンサ D1,D2 ダイオード D3 ツェナーダイオード L1 1次巻線 L2 2次巻線 L3 ベース巻線 L4 4次巻線 Q1〜Q3 トランジスタ R1 起動抵抗 R2 エミッタ抵抗 R3,R4 抵抗 T トランス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流入力を整流して得られる直流電源の
    両端間にトランスの1次巻線とスイッチング素子との直
    列回路を接続するとともに、上記スイッチング素子の制
    御端子に帰還用の3次巻線を接続して発振を行わせるこ
    とにより、上記スイッチング素子をオン、オフさせ、こ
    のオン、オフにより上記トランスの2次巻線に誘起され
    る出力を整流して負荷に供給するようにしたリンギング
    チョークコンバータ方式の電源回路において、上記2次
    巻線の両端に接続された、整流素子、抵抗負荷及びスイ
    ッチ手段からなる直列回路と、上記負荷への出力のレベ
    ルを検出するレベル検出手段とを備え、検出された上記
    出力レベルが所定レベル以上になると、上記スイッチ手
    段をオンさせるようになされていることを特徴とする自
    動電圧切換式電源回路。
  2. 【請求項2】 交流入力を整流して得られる直流電源の
    両端間にトランスの1次巻線とスイッチング素子との直
    列回路を接続するとともに、上記スイッチング素子の制
    御端子に帰還用の3次巻線を接続して発振を行わせるこ
    とにより上記スイッチング素子をオンさせ、上記スイッ
    チング素子に流れる電流が予め設定されたレベルに達す
    ると上記スイッチング素子をオフさせ、このオン、オフ
    により上記トランスの2次巻線に誘起される出力を整流
    して負荷に供給するようにしたリンギングチョークコン
    バータ方式の電源回路において、上記1次巻線に磁気結
    合された4次巻線と、この4次巻線の両端に接続され
    た、上記1次巻線と同位相となる向きにのみ電流を流す
    整流素子とスイッチ手段とからなる直列回路と、上記負
    荷への出力のレベルを検出するレベル検出手段とを備
    え、検出された上記出力レベルが所定レベル以上になる
    と、上記スイッチ手段をオンさせるようになされている
    ことを特徴とする自動電圧切換式電源回路。
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