JPH06284356A - テレビ放送受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】スクランブル処理された独立音声放送を受信選
択するときの操作性改善を計ること。 【構成】リモコン送信機１１に設けられた１つの釦を操
作し、所定のチャンネル選択を行う第１の指令信号１２
と、デコーダの音声選択回路で独立音声放送を選択する
第２の指令信号１３が、連続的に送信される。テレビ放
送受信装置１は、マイクロプロセッサー１７の制御によ
り、テレビ放送受信回路２において所定の放送チャンネ
ルを選択すると共に、信号切替回路３においてデコーダ
からの入力信号を選択する。また、デコーダ４は、映像
・音声処理回路２２において独立音声放送を選択し、ス
クランブル解除処理を行った信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、衛星放送等のスクラン
ブル放送チャンネルを受信できる放送受信機、及びその
機能を内蔵したビデオテープレコーダー、又はテレビ等
の放送受信機器に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、特に衛星放送が盛んになるにつ
れ、有料にて視聴者に番組を提供する手段として、予
め、映像、及び音声信号にスクランブル処理を施して放
送し、通常は視聴できないようにし、料金を支払った視
聴者のみにスクランブル解除装置(以下デコーダとい
う）を供給して視聴可能とする手段が出てきた。それに
伴いテレビ放送受信機器もデコーダの接続が可能なも
の、すなわち、スクランブル放送のチャンネルに切換え
た時は、デコーダを経由しスクランブルを解除した信号
を出力するものが登場している。

【０００３】図２は、この種の装置のシステムブロック
を示す。テレビ放送受信装置１のテレビ放送受信回路２
には、アンテナからのＩＦ信号８が入力され、ベースバ
ンド信号に復調される。この信号は、映像，音声情報を
もつ検波信号５と、音声，スクランブル情報を含んだビ
ットストリーム信号６として、デコーダ４に入力され、
デコーダ４によってスクランブル解除された 映像・音
声信号７をテレビ放送受信装置１に入力するように接続
される。テレビ放送受信装置１には信号切替回路３が設
けられ、前記テレビ放送受信回路２からの映像・音声信
号９と、デコーダ３から入力される映像・音声信号７を
切替える構成となっている。

【０００４】スクランブル処理された有料放送を受信す
るときは、映像・音声信号７を、また非スクランブルの
放送を受信するときは、映像・音声信号９を選択する。
ここでは、便宜的に映像・音声信号７及び９は１つのラ
インで示し、信号切替回路３も１系統しか表示していな
いが、実際には映像１系統、音声２系統のトータル３系
統、３回路である。この信号切替回路３の制御は、図示
されていないが、手動でチャンネル毎に設定することに
よりチャンネル選択に連動して切替える方法や、有料放
送のスクランブル信号を自動検知して行う方法等があ
る。信号切替回路３の出力は、図示されていない映像・
音声出力回路または映像・音声処理回路に入力される。

【０００５】ここで、有料放送のテレビチャンネルと同
一のチャンネルを用いて放送される、テレビ放送とは異
なる独立したスクランブル処理された音声放送（以下、
独立音声放送という）を受信する場合には、上記に示す
ようにテレビ放送受信装置１とデコーダ３を接続し、テ
レビ放送受信装置１において所望の放送チャンネルを選
択し、かつ、デコーダ３において上記独立音声放送を選
択する操作が必要であった。デコーダ３は、１つの放送
チャンネルに含まれる２種類の音声放送を選択して出力
する機能を有するものである。

【０００６】なお、この種の装置として、例えば電子技
術出版（株）発行の「テレビ技術」’９０年４月号Ｐ７
２に記載のものが挙げられる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術では、独立音声放送を受信する場合、テレビ
放送受信装置にて所望の放送チャンネルを選択し、さら
にデコーダの音声選択操作にて上記独立音声放送を選択
しなければならない、という２つの操作をおこなわなけ
ればならなかった。このため異なる２種類の装置の操作
を行わなければならず使い勝手の悪いものであった。本
発明の目的は、上記した従来技術の欠点を解決し、使い
勝手の良い装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、デコーダもテレビ放送受信装置も赤外線リモコンに
より操作可能であることに着目し、リモコン送信機によ
りデコーダの音声切換えを独立音声放送にする信号と、
テレビ放送受信装置のチャンネルを所望のスクランブル
放送のチャンネルに切り換える信号を連続で送信するこ
とにより、１つの操作で独立音声放送を受信することが
できる。

【０００９】

【作用】独立音声放送を受信する場合、リモコン送信機
は、１つの釦操作により、デコーダの音声切り換えを独
立音声放送に切り換える信号と、テレビ放送受信装置の
チャンネルをスクランブル放送のチャンネルに切り換え
る信号を、連続で送信する。

【００１０】デコーダは入力信号を復調した後、スクラ
ンブルを解除する回路を経て、独立音声信号を出力す
る。独立音声の選択は、リモコン受光部で受けた信号に
より切り換えられる。

【００１１】テレビ放送受信装置には、リモコン受光
部、システム制御を行うマイクロプロセッサ、該マイク
ロプロセッサーにより制御されるテレビ放送受信回路、
音声信号復調回路、及び信号切替回路が設けられてい
る。リモコン送信器からの信号を受けたリモコン受光部
は、その情報をマイクロプロセッサーに伝達する。マイ
クロプロセッサーは、所定のスクランブル放送チャンネ
ルを選択するようテレビ放送受信回路を制御し、また、
デコーダからの入力信号を選択するように信号切替回路
を制御する。信号切替回路は、スクランブル放送チャン
ネルを選択した時のみデコーダからの入力信号に切替え
るように動作する。また、スクランブル放送のチャンネ
ルに切り換える信号を受けると、現在のチャンネルが該
当するチャンネルでない時は、該当チャンネルに切り換
えるが、すでにそのチャンネルになっている時は、何も
切り換えない。

【００１２】これにより、リモコン送信機の１つの釦操
作により、テレビ放送受信装置において、所定のスクラ
ンブル放送を受信選択し、かつデコーダからの入力信号
を選択すると同時に、デコーダにおいて、独立音声放送
を選択し、独立音声放送を視聴することができる。

【００１３】

【実施例】図１は、本発明の一実施例を示すブロック図
である。本図において、１１はリモコン送信機、１はテ
レビ放送受信装置、４はデコーダを示す。上述した従来
技術を示す図２と同一機能を示すものには、同一符号を
付している。また映像、及び音声信号は便宜的に１本の
線にて表している。

【００１４】使用者が、スクランブル処理された有料放
送の独立音声放送を視聴する場合を考える。リモコン送
信機１１は、所定の操作釦を押すことにより、所定の有
料放送チャンネルを選択する第１の指令信号１２と、デ
コーダ４の音声選択回路において独立音声信号を選択す
る第２の指令信号１３を連続して送信する。デコーダ４
の音声選択回路は、本発明における主要構成を成すもの
ではないので、ここでの詳細な説明は省略するが、映像
・音声処理回路２２の一部の構成を成すものであり、所
定のディジタル信号に変換された異なる２種類の音声信
号情報を含むビットストリーム信号６から、所望の音声
ディジタル信号情報を抽出するものである。

【００１５】第１の指令信号１２は、テレビ放送受信装
置１のリモコン受信回路１４に入力され、チャンネル選
択信号１５となりマイクロプロセッサー１７に入力され
る。マイクロプロセッサー１７は、テレビ放送受信回路
２に、所定の有料放送チャンネルになるようにチャンネ
ル切換制御信号１６を送る。この選択チャンネルは、予
め、マイクロプロセッサー１７に記憶されているもので
あり、第１の指令信号１２を受けて送信される。このチ
ャンネル設定は、装置の使用者が外部より任意に設定可
能なものであり、ＥＡＲＯＭ等を用いて構成される。こ
の時、テレビ放送受信回路２が、すでに所定のチャンネ
ル受信状態であれば、チャンネル切換制御信号１６は出
ない。また、マイクロプロセッサー１７は、同時に、信
号切替回路３にデコーダ切換制御信号１８を送り、信号
切替回路３においてデコーダから入力される映像・音声
信号７を選択するように動作する（図示の状態）。

【００１６】デコーダ切替制御信号１８は、例えば、使
用者が手動で任意にチャンネル毎に設定する方法とし、
チャンネル選択に連動して出力する方法や、あるいは映
像・音声処理回路１９において、ディジタル音声信号に
含まれるスクランブル情報のデータを検出し、これをマ
イクロプロセッサー１７に入力することにより、自動的
に切り替え制御を行う方法等がある。いずれにしても、
スクランブル処理された有料放送を視聴する場合には、
デコーダ３からの映像・音声信号７を選択し、それ以外
の放送を試聴する場合には、映像・音声処理回路１９の
出力信号９を選択するように信号切替回路３は動作す
る。

【００１７】また、第２の指令信号１３は、デコーダ４
のリモコン受信回路２０に入力される。リモコン受信回
路２０は、音声切換回路が独立音声放送を選択するよう
音声選択制御信号２１を映像・音声処理回路２２に送
る。

【００１８】これにより、テレビ放送受信回路２で選択
受信し復調された信号は、映像及び音声信号情報をもつ
検波信号５と、音声及びスクランブル情報をもつビット
ストリーム信号６として、テレビ放送受信装置１からデ
コーダ４の映像・音声処理回路２２に入力される。映像
・音声処理回路２２はビットストリーム信号６のスクラ
ンブル情報をもとに映像及び音声信号に施されたスクラ
ンブル処理を解除する信号処理を行い、さらに所定の信
号処理を行って通常の映像及び音声信号に変換する。こ
の映像・音声信号７は、デコーダ４から再びテレビ放送
受信装置１の信号切替回路３に入力され、ここで選択出
力される。この出力信号は、図示しない映像・音声出力
回路または映像・音声処理回路に送られる。

【００１９】一方、独立音声放送ではないテレビ音声放
送を視聴する場合を考える。この場合には、テレビ放送
がスクランブル処理された場合と、非スクランブルの場
合の２通りがある。

【００２０】リモコン送信機１１の所定の操作釦を押す
ことにより、リモコン送信機１１から、所望のチャンネ
ル選択を行う第１の指令信号１２と、デコーダ４の音声
選択回路においてテレビ音声信号を選択する第２の指令
信号１３が連続的に送信される。上記と同様にして、テ
レビ放送受信装置１では、テレビ放送受信回路２におい
て所望の放送チャンネルが選択受信され、復調されて出
力される。また、デコーダ４においては、映像・音声処
理回路２２において、テレビ音声放送が選択される。こ
のとき、選択受信したテレビ放送がスクランブル処理さ
れている場合、デコーダ切替制御信号１８により、信号
切替回路３において、デコーダ４からの入力信号７が選
択され出力される。デコーダ切替制御信号１８及び映像
・音声処理回路２２の動作については、前述した通りで
ある。また、非スクランブル処理のテレビ放送の場合に
は、信号切替回路３において、映像・音声処理回路１９
の出力信号９が選択され出力される。

【００２１】装置としての、１使用例を以下に示す。リ
モコン送信機１１には、例えば「独立音声選択」という
様な所定の操作釦が設けられている。今、装置の使用者
は任意のテレビ放送を受信しテレビ音声を視聴している
とする。この状態で、上記所定の操作釦を押すと、リモ
コン送信機１１から、予め設定された独立音声放送のチ
ャンネルを選択する第１の指令信号１２と、デコーダ４
の音声選択回路において独立音声放送を選択する第２の
指令信号１３が連続送信され、上述したように独立音声
放送を受信し視聴することができる。このとき、マイク
ロプロセッサー１７は上記操作釦が押される前の受信チ
ャンネルを記憶しているものとする。使用者が再度上記
操作釦を押すと、リモコン送信機１１から、独立音声放
送を解除する指令信号１２及び１３が送信される。この
信号を受けるとテレビ放送受信装置１においてマイクロ
プロセッサー１７は、前に記憶している放送チャンネル
を選択するようにチャンネル切替制御信号１６をテレビ
放送受信回路２に送る。また、該放送チャンネルに対応
したデコーダ切替制御信号１８を信号切替回路３に送
る。また、デコーダ４においては、リモコン送信機１１
からの信号を受けて、音声選択回路においてテレビ音声
を選択する。これにより、使用者は、１つの釦操作によ
り、今視聴している放送チャンネルから独立音声放送
へ、独立音声放送から先に視聴していた放送チャンネル
に切り替えることができる。

【００２２】即ち、スクランブル処理された独立音声放
送を視聴する場合には、リモコン送信機１１に設けられ
た１つの操作釦を押すだけで、デコーダ４の音声選択回
路が独立音声放送を選択し、テレビ放送受信装置１の受
信チャンネルが予め設定された独立音声放送のチャンネ
ルを選択し、さらに信号切替回路３が、デコーダ４から
のスクランブル処理が解除された映像・音声信号７を選
択するように動作して、スクランブル処理の解除された
独立音声放送の信号を出力することができる。また、テ
レビ音声を視聴する場合にも、同様にして、１つの釦操
作でおこなうことができる。

【００２３】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、リ
モコン送信機に設けられた１つの釦操作で、テレビ放送
受信装置の受信チャンネルを予め設定された独立音声放
送のチャンネルに切り替えると共に、デコーダから入力
されるスクランブル処理が解除された映像及び音声信号
を選択し、さらにデコーダの音声選択において独立音声
を選択するように動作し、スクランブル処理された独立
音声放送を受信して視聴することができるので、操作の
簡単な使い勝手の良い放送受信装置を提供することがで
きる。さらに、既存のデコーダ装置を変更することな
く、容易な方法で実現できるという顕著な効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【図２】従来のシステム概略を示すブロック図である。

【符号の説明】

１…テレビ放送受信装置、２…テレビ放送受信回路、３
…信号切替回路、４…デコーダ、５…検波信号、６…ビ
ットストリーム信号、７…映像・音声信号、８…ＩＦ信
号、９…映像・音声信号、１１…リモコン送信機、１２
…第１の指令信号、１３…第２の指令信号、１４…リモ
コン受信回路、１５…チャンネル選択信号、１６…チャ
ンネル切替制御信号、１７…マイクロプロセッサー、１
８…デコーダ切替制御信号、１９…映像・音声処理回
路、２０…リモコン受信回路、２１…音声選択制御信
号、２２…映像・音声処理回路。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】スクランブル処理された有料放送のスクラ
   ンブルを解除し、通常のテレビ信号を出力するスクラン
   ブル解除装置が、テレビ放送チャンネルと同一のチャン
   ネルを用いて放送される、テレビ放送の音声信号とは異
   なる独立した第２の音声信号を有する放送チャンネルを
   選択した場合、前記テレビ放送の音声信号と第２の音声
   信号を選択して出力する機能を有し、該スクランブル解
   除装置と接続し、スクランブル処理された有料放送を受
   信選択したときはスクランブル解除装置を経由した信号
   を出力し、非スクランブルのテレビ放送を受信選択した
   ときはスクランブル解除装置を経由せずそのまま信号を
   出力する選択機能を有したテレビ放送受信装置におい
   て、 前記スクランブル解除装置の音声選択で第２の音声信号
   を選択する手段と、それと連動して受信チャンネルをス
   クランブル処理された所定の有料放送のチャンネルに切
   り換える手段を有したことを特徴とするテレビ放送受信
   装置。
2. 【請求項２】スクランブル解除装置の音声選択でテレビ
   放送の音声信号を選択する手段と、それと連動して受信
   チャンネルを任意のテレビ放送のチャンネルに切り換え
   る手段を有したことを特徴とする請求項１記載のテレビ
   放送受信装置。
3. 【請求項３】スクランブル解除装置の音声選択で第２の
   音声信号を選択する手段を講じる前の受信チャンネルを
   選択するようにしたことを特徴とする請求項２記載のテ
   レビ放送受信装置。