JPH06283524A - Lsi配線膜およびその製造方法 - Google Patents

Lsi配線膜およびその製造方法

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JPH06283524A
JPH06283524A JP6817293A JP6817293A JPH06283524A JP H06283524 A JPH06283524 A JP H06283524A JP 6817293 A JP6817293 A JP 6817293A JP 6817293 A JP6817293 A JP 6817293A JP H06283524 A JPH06283524 A JP H06283524A
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JP
Japan
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film
etching
wiring
wiring film
gas
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JP6817293A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Kanetani
政好 金谷
Ryoichi Matsumoto
良一 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、半導体装置における配線膜(アル
ミニウムあるいはその合金など)の構造と製法に関する
もので、その形状を改善して、配線剥離、オーバーエッ
チによる断線、ストレスマイグレーション(SM)寿命
の問題を解消し、ひいては集積度を向上を図ることを目
的とする。 【構成】 本発明は、前記配線膜3の構造を、その製造
時におけるエッチング条件により、中細り(糸巻き形
状、本要約書ではこちら)か中太り(ビア樽形状)の形
状にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミニウム(Al)あ
るいはアルミニウム合金膜からなるサブミクロンクラス
のLSI配線膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】LSIの配線材料として、現在アルミニ
ウム(Al)またはアルミニウム合金膜が用いられてい
る。従来この様な配線膜においてはエレクトロマイグレ
ーションとストレスマイグレーション(以下EM・SM
と略す。)による配線の断線がよく知られている。この
うちEMの平均寿命MTTFはBlackのモデルの式
よりMTTF=AJ-n・EXP(Ea/kT)で説明さ
れていて、配線幅が1.5μmまでは粒界構造の理由で
この式に良く合致していて、電流一定なら配線幅が細る
と共にMTTFは低下していた。ところがサブミクロン
幅においてはアルミ粒界がバンブー状粒界構造となるた
め、第18回VLSI Forum「メタライゼーショ
ンの最新動向」講演予稿集(1989−12−15)プ
レスジャーナル社p.19−37(文献1)のp.21
の新宮原正三氏によって説明されているように、逆にM
TTFは向上する。一方SMにおいては同文献のp.3
6に甲藤久郎氏によって説明されているように、SM寿
命は配線幅の3乗で低下している。結果としてサブミク
ロン幅の寿命はSMで決定されている。LSI配線膜の
従来技術として、特開平1−305535号公報(文献
2)に開示されるものがあり、図3に示すように、シリ
コン基板(半導体基板)1上に形成された絶縁膜2の上
に逆テーパ形状のアルミニウム配線3とパッシベーショ
ン膜4を形成し、アルミニウム配線3の逆テーパ状立ち
上がり部とその側方のパッシベーション膜との間に空隙
5を設けたものであり、この公報ではこの空隙で配線膜
にかかる応力を低減させると説明している。図3では、
その上にパッシベーション膜(絶縁膜)4を形成した構
造を示しているが、これはこの発明に直接関係するもの
ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の配線膜では逆テーパ形状のアルミニウム配線膜を絶
縁膜上に形成していることから、以下の問題点がある。
【0004】 配線膜と下地絶縁膜との接着面積が減
少しており、配線膜の剥離が起きやすい。
【0005】 配線膜とコンタクトホールの寸法上の
マージンを現行の垂直または若干の順テーパ形状の配線
膜より多く必要とし、集積度が低下する。
【0006】 逆テーパ形状の形成には一般的にドラ
イエッチの際、オーバーエッチを使用するが、配線膜が
段差等で膜厚が薄くなっている場合その部分の逆テーパ
の度合いが進み断線の確率が増加する。
【0007】 配線膜の側壁の空隙により配線幅方向
の応力σY は効果がみられ減少するが、σY と同程度の
応力を有しSMの発生の主原因とされている配線方向の
応力σX については、変化が無くむしろ空隙のため配線
方向に配線膜のアルミニウムが移動しやすいことから、
SM寿命は悪化する。前記項はVLSI Forum
講演予稿集(P34)で説明されている様に、膜ストレ
ス(応力)の大きいP−SiN(プラズマ励起生成窒化
膜)パッシベーション配線膜が逆にSM寿命が長い事よ
り応力以外の因子である配線膜の移動容易度(配線膜と
パッシベーション膜の密着性)が推測できる。以上述べ
たように、単純に配線膜のストレス減少のみでは改善で
きない問題があり、技術的に満足できるものは得られな
かった。
【0008】この発明は、以上述べた配線膜剥離と配線
膜の集積度の低下とオーバーエッチによる断線とSM寿
命の悪化の問題点を除去するため、配線膜の断面形状を
改善し、SM寿命の優れたSLI配線膜を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルミニウム
配線膜構造においてアルミニウム配線膜の断面形状を、
トップ部(上部)(a)をミドル部(中間部)(b)に
対し太く仕上げ、かつ、ボトム部(下部)(c)をミド
ル部(b)よりも太くする様に仕上げたもの(中細り、
糸巻き形状と表現)、もしくは、ミドル部(b)をトッ
プ部(a)、ボトル部(c)より太くしたもの(中太
り、ビア樽形状と表現)である。
【0010】
【作用】前述したように、本発明は、配線膜の断面形状
を糸巻き状またはビア樽形状としたため、下層の絶縁膜
との接触面積を増加させる事ができ、SMの発生の主原
因とされている配線方向の応力σX に対して、絶縁膜と
の接触面積が増加することから、Alの移動を妨げるこ
とに効果がある。
【0011】従って、配線膜の剥離、オーバエッチによ
る断線、SM寿命の悪化を改善でき、かつ集積度を向上
できる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例に用いた試料の
断面形状を示す。
【0013】図1の構造の製法としては、シリコン(S
i)基板1上に酸化膜からなる絶縁膜2、従来同様、熱
酸化法、CVD(化学的気相成長)法で形成する。次に
スパッタ法を用いて、配線膜としてアルミニウム膜(又
はアルミニウム合金膜)3を全面に付着させた後、通常
のレジスト工程を用いたホトリソ(ホトリソグラフ
ィ)、エッチング技術でアルミニウム膜3をパターニン
グする。アルミニウム膜3はRIE(Reactive
Ion Etching)を用いてエッチングを行な
って、アルミニウム配線膜3を中細り、つまり糸巻形状
に形成する。以下に詳細にそのエッチング条件を記す。
【0014】条件(1.1) 本パターンを形成する為に、ホトリソ・エッチング工程
にてレジスト膜(図示せず。以下同じ)をマスクとし、
高周波電力密度0.8W/cm2 、ガス圧150mTo
rr(以下mTと記載)、BCl3 ガス48sccm及
びCl2 ガス32sccm、CHCl3 ガス5scc
m、N2 ガス120sccmの条件下において、アルミ
ニウム膜(アルミニウム合金膜ふくむ)3を6000Å
/minにてオーバーエッチ100%でドライエッチン
グする。そして、レジスト膜をO2及びCF4 により除
去する事により、図1の中細り(糸巻き)形状が得られ
る。この時のトップ部aの寸法は、1.2μm、ミドル
部bの寸法は1.025μm、ボトム部cの寸法は1.
05μmとなり中細り、糸巻き形状いわばくびれ形状が
得られる。
【0015】条件(1.2) 高周波電力密度0.6W/cm2 、ガス圧100mT、
BCl3 ガス10sccm、Cl2 ガス10sccm、
CHCl3 ガス5sccm、N2 ガス80sccmの条
件下において、3000Å/minにてオーバーエッチ
100%でドライエッチングする事によってもくびれ形
状を形成する事ができた。
【0016】この時のトップ部a寸法は1.15μm、
ミドル部b寸法は1.075μm、ボトム部c寸法は
1.225μmのくびれ形状ができる。
【0017】条件(1.3) 高周波電力密度0.8W/cm2 、ガス圧150mT、
BCl3 48sccm及びCl2 ガス32sccm、C
HCl3 ガス5sccm、N2 ガス120sccmの条
件下において、アルミニウム膜(アルミニウム合金膜ふ
くむ)3を6000Å/minにてジャストエッチ(オ
ーバーエッチ0%)する。その後オーバーエッチングと
して、0.6W/cm2 、ガス圧150mT、BCl3
8sccm及びCl2 15sccm、CHCl3 16s
ccm、N2 ガス113sccmの条件下において、8
0秒エッチングする事により、くびれ形状となる。この
時のトップ部a寸法は1.15μm、ミドル部b寸法は
0.90μm、ボトム部c寸法は1.00μmとなる。
つまり、2ステップエッチングとするのである。
【0018】条件(1.4) 高周波電力密度0.8W/cm2 、ガス圧150mT、
BCl3 48sccm、及びCl2 ガス32sccm、
CHCl3 ガス5sccm、N2 ガス120sccmの
条件下において、6000Å/minにてジャストエッ
チングする。その後、同一条件にて10秒オーバーエッ
チングした後、高周波電力密度0.6W/cm2 、ガス
圧150mT、BCl3 90sccm、CHCl3 10
sccm、N2 40sccmにてドライエッチングを第
1ステップに対し、100%のオーバーエッチングを行
なう事により、トップ部a寸法1.15μm、ミドル部
b寸法1.075μm、ボトム部c寸法1.15μmの
くびれ形状が得られる。
【0019】条件(1.5) 高周波電力密度0.8W/cm2 、ガス圧力100m
T、BCl3 10sccm、Cl2 20sccm、CH
Cl3 ガス5sccm、N2 ガス120sccm、の条
件下において、Al膜厚に対し60%エッチングを行な
う(この時のAl膜のエッチングレートは4000Å/
min)。
【0020】その後、高周波電力密度0.6W/c
2 、ガス圧150mT、BCl3 20sccm、Cl
2 10sccm、CHCl3 15sccm、N2 120
sccmにて、ジャストエッチまでエッチングし、その
後、第1、第2ステップジャストエッチまでの時間に対
し100%オーバエッチを行なう事によりくびれ形状が
できる。
【0021】以上のように、アルミニウム配線膜の断面
形状を糸巻き形にすると、上層の絶縁膜4との接触面積
を増加させることができ、Alの移動を防げることがで
きる。
【0022】このことを、文献1中の図Metal T
hickness/Metal Lifetime(P
36右上)とMetal Width/Metal L
ifetime(P36左中)及び、配線応力の線幅依
存性の計算機シミュレーション結果(P26図10)を
用いて簡単に説明する。Metal WidthとMe
tal ThicknessとのMetal Life
timeの関係は、τ∞W3.2 ・T2.8 ・exp(0.
6eV/kT)と説明されており、つまり配線寿命はほ
ぼ配線幅と配線膜厚の3乗で決定されているわけであ
り、例えば配線幅が半分の場合、膜厚を倍とすれば配線
寿命は同等となるわけである。しかし配線応力の配線幅
依存性のシミュレーション結果によると、配線応力は配
線幅の減少とともに増加するとあり、断面積あたりの応
力は増加しているはずである。以上のことから配線側面
の面積つまり絶縁膜との接触面積の効果が配線寿命に表
れていると考えられる。更に、配線膜を糸巻き形状とし
たので上方エッヂが廂構造となるため、配線膜の応力緩
和の効果も見られる。文献1987IEEE/IRPS
(1987−7)(米)P.4のFigure7の配線
断面の応力分布の計算結果によれば、配線膜の上方エッ
ヂに応力の集中が見られ一般にSMの原因となると言わ
れている。従って、本実施例のように配線膜の上方エッ
ヂを廂構造とすると、廂部分により応力の集中が緩和さ
れるからでありSM寿命がさらに向上することが見込め
るのである。
【0023】以下に、前記各条件(1.1)ないし
(1.5)のそれぞれの特徴とエッチングメカニズムを
述べておく。
【0024】条件(1.1)は0.8W/cm2 と比較
的Power密度が高く、エッチングガスにほぼ等量の
BCl3 とCl2 を用い、また側壁保護としてデポガス
であるCHCl3 の小量使用と、100%の追加エッチ
ングを行っているため、結果として1ステップで高速の
エッチングにおいて糸巻き型の断面形状の配線膜が得ら
れる特徴がある。
【0025】詳細なエッチングメカニズムは不明である
が、以下のように推定される。
【0026】まず、下地酸化膜が露出するまでは、約6
000Å毎分と高速のエッチングでほぼ垂直な側壁形状
でエッチングされる。(実際その後のエッチング(追加
エッチング)無しでは垂直な形状であることを確認して
いる。)次に、追加エッチング過程では配線膜側壁上部
において、初期のエッチングで配線膜上のレジストより
供給されてカーボン系の保護膜が形成されている点と、
下地酸化膜が露出されるとエッチングされ、酸素が供給
され酸化物系の保護膜(例えばB2 3 )などが配線膜
側壁下部に形成されることより、配線膜側壁中央部が選
択的にエッチングされると考られる。また、デポ(デポ
ジション)ガスの小量の使用は追加エッチングでのエッ
チングの抑制と、側壁下部の保護膜の保護として機能し
ていると考えられる。
【0027】条件(1.2)は0.6W/cm2 と比較
的Power密度が低く、エッチングガスにほぼ等量の
BCl3 とCl2 を用い、また側壁保護としてデポガス
であるCHCl3 の小量使用と、100%の追加エッチ
ングを行っているため、結果としてエッチング速度は3
000Å毎分と低いが、ワンステップで、糸巻き型の断
面形状で全体として若干順テーパ型の配線膜が得られる
特徴がある。順テーパが得られるエッチングメカニズム
として、Power密度が低いためイオン衝撃の低下が
考えられ、側壁下部の保護効果が増加したものと思われ
る。
【0028】条件(1.3)はONEステップ目に0.
8W/cm2 と比較的Power密度が高く、エッチン
グガスにはほぼ等量のBCl3 とCl2 を用い、また側
壁保護としてデポ(デポジション)ガスであるCHCl
3 の小量使用して、下地酸化膜が露出するまでエッチン
グし2ステップ目エッチングガスはCl2 /BCl3
を2とし、デポガスのCHCl3 はCl2 とほぼ等量と
して追加エッチングを100%行ったもので、2ステッ
プのエッチングとなるが追加エッチング時間でミドル部
b寸法が制御でき、糸巻き型断面形状の配線膜が高速の
エッチングで得られる特徴がある。エッチングメカニズ
ムとしては、1ステップ目に等量のBCl3 とCl2
小量のCHCl3 を使用し下地酸化膜が露出するまでエ
ッチングしているため、配線膜側壁上部にはレジストか
ら供給され形成した保護膜と側壁下部には下地酸化膜の
エッチング生成物による保護膜(例えば酸化物系のB2
3 )が形成されている状態となっていて、2ステップ
目にCl2 リッチのエッチングガスで100%の追加エ
ッチングを行っているため、塩素エッチング種は酸化膜
と反応が少ないため大部分が反射し配線膜側壁中央部を
選択的にエッチングすると考えられる。デポガスである
CHCl3 がCl2 と等量必要とするのは側壁下部の保
護膜が下地酸化膜より供給されないため保護膜の保護効
果に必要であるからと思われる。
【0029】従って、本実施例は追加エッチングでの酸
化膜の目減りがすくない特徴を持っている。
【0030】条件(1.4)は1ステップ目に0.8W
/cm2 と比較的Power密度が高く、エッチングガ
スにはほぼ等量のBCl3 とCl2 を用い、また側壁保
護としてデポガスであるCHCl3 の小量使用して、下
地酸化膜が露出するまでエッチングし、2ステップ目エ
ッチングガスはBCl3 のみとし、デポガスのCHCl
3 は小量で追加エッチングを100%行ったもので、2
ステップのエッチングとなるが追加エッチング時間でミ
ドル部b寸法が制御でき、糸巻き型断面形状の配線膜が
高速のエッチングで得られる特徴がある。
【0031】エッチングメカニズムとしては、ONEス
テップ目に等量のBCl3 とCl2と小量のCHCl3
を使用し下地酸化膜が露出するまでエッチングしている
ため、配線膜側壁上部にはレジストから供給され形成し
た保護膜と側壁下部には下地酸化膜のエッチング生成物
による保護膜(例えば酸化物系のB2 3 )が形成され
ている状態となっていて、そして2ステップ目にBCl
3 のみのエッチングガスで100%の追加エッチングを
行っているため、等方エッチング成分で配線膜側壁中央
部を選択的にエッチングすると考えており、デポガスで
あるCHCl3は等方エッチングの抑制と側壁下部の保
護膜の保護に機能していると思われる。
【0032】また追加エッチングにエッチングガスとし
てBCl3 のみ使用しているため追加エッチング中に配
線側壁下部に保護膜が形成される特性があり、本条件は
1ステップ目のエッチングにおいて側壁下部に保護膜の
形成のないエッチングガスの使用も可能である特徴もあ
る。
【0033】条件(1.5)は1ステップ目に0.8W
/cm2 と比較的Power密度が高く、エッチングガ
スはCl2 /BCl3 比を2とし、また側壁保護として
デポガスであるCHCl3 の小量使用して、配線膜の6
0%までエッチングし、2ステップ目エッチングガスは
BCl3 とCl2 を等量とし、デポガスのCHCl3
ONEステップ目より増量して引き続きエッチングを行
ったもので、2ステップのエッチングとなるが追加エッ
チング時間を大幅に増やす必要無く、1ステップ目のエ
ッチング時間でミドル部b寸法が制御でき糸巻き型断面
形状の配線膜がさらに高速のエッチングで得られる特徴
がある。
【0034】エッチングメカニズムとしては、1ステッ
プ目にCl2 リッチのエッチングガスと小量のCHCl
3 を使用しエッチングしているため、比垂直成分(等方
エッチ成分ではない。)のエッチング種により配線膜が
逆テーパ形状に形成され、2ステップ目にデポガスを増
量しているので配線膜側壁が保護されながら配線残膜を
エッチングしているため、糸巻き型の形状が得られると
考えられる。
【0035】従って、原理的に1ステップと2ステップ
を繰り返すことは可能であり、単純な糸巻き型だけでな
く配線膜側壁を波型に形成できる特徴をもっている。
【0036】図2は本発明の第2実施例に用いた試料の
断面形状を示す。同図の製法としては、従来例、第1の
実施例同様、まず、シリコン基板1上に酸化膜からなる
絶縁膜2を形成する。次にスパッタ法にてアルミニウム
膜(以下Al膜と略す)、Al合金膜、Al合金膜+異
種金属膜(Ti,TiN,WSix,MoSix等)3
を全面に蒸着させた後、通常のレジスト膜パターニング
工程にて、Al膜3をパターニングする。Al膜3はR
IE法にてエッチングを行ない、Al配線膜3をビア樽
形状に形成する。以下に詳細にエッチング条件を記す。
【0037】条件(2.1) 本パターンを形成する為にレジスト膜をマスクとし、高
周波電力密度0.6W/cm2 、ガス圧力100mT、
BCl3 13sccm、N2 80sccm、Cl2 7s
ccm、CHCl3 5sccmの条件下において、Al
膜を5000Å/minにてオーバーエッチを100%
行なう。その後、レジスト膜を除去する事により、ミド
ル部bに対し、トップ、ボトム部a,cの寸法をミドル
寸法0.95μm、トップ寸法0.50μm、ボトム寸
法0.50μmの寸法の様に細くできる。
【0038】条件(2.2) 高周波電力密度0.6W/cm2 、ガス圧力100m
T、BCl3 20sccm、N2 120sccm、Cl
2 10sccm、CHCl3 5sccmの条件下におい
て、Al膜3を5200Å/min、にてオーバーエッ
チ100%行なう事により、ミドル部b寸法0.80μ
m、トップ部a寸法0.65μm、ボトム部c寸法0.
65μmの形状が得られる。
【0039】条件(2.3) 高周波電力密度0.8W/cm2 、ガス圧力100m
T、BCl3 20sccm、N2 70sccm、Cl2
10sccm、CHCl3 5sccmにてAl膜3を3
300Å/minにて100%オーバーエッチする事に
より、ミドル部b寸法0.85μm、トップ部a寸法
0.7μm、ボトム部c寸法0.7μmの断面形状が得
られる。
【0040】条件(2.4) Al配線形成後、Arガスにて、Al膜3のスパッタエ
ッチを行なう事により、ミドル部b寸法に対し、トップ
部a寸法を小さくする事ができる。
【0041】以上のように、配線膜をビア樽形状にして
も、上層の絶縁膜4との接触面積を増加させることがで
き、第1の実施例同様の効果がある。
【0042】以下に、第2の実施例の各条件(2.1)
ないし(2.4)のそれぞれの特徴とエッチングメカニ
ズムについて述べておく。
【0043】条件(2.1)は0.6W/cm2 と比較
的Power密度が低くエッチングガスとし、流量比
2:1のBCl3 ,Cl2 ガスを用い、又、側壁保護膜
としCHCl3 ガスを小量使用、Clxの活性化エネル
ギーを得る為の助材としN2 ガスを使用し、100%の
追加エッチングを行なう事によりビア樽型の断面形状を
得られるものであるが、そのエッチングメカニズムにつ
いては以下のように考えられる。
【0044】上記エッチング条件下においてRF Po
wer0.5W/cm2 、0.8W/cm2 にてエッチ
ングを行なった時0.5W/cm2 では断面形状が逆テ
ーパー(オーバーエッチ100%)、0.8W/cm2
ではオーバーエッチ100%で順テーパーエッチとな
り、RF Powerにより断面形状は左右されやすい
事がわかっている。
【0045】又、本エッチング条件にてジャストエッチ
時での断面形状は若干のテーパーエッチングとなってい
る事から又レジスト膜との選択比2.0以下(通常2.
5〜3.0)である事から、配線膜側壁上部はレジスト
から供給された保護膜が形成され側壁下部に行くにした
がい保護膜量は少なくなっていると考えられる。
【0046】下地が露出されてからは、BCl3 ガス流
量がCl2 ガス流量より多い事、下地膜がエッチングさ
れている事から又、BCl3 ガスはCl2 ガスに対し等
方エッチング成分が大きい事から下地酸化膜が等方的に
エッチングされかつAl側壁下部の保護膜が上部に対し
少ない事から、Al下部のエッチングが上部に対しすす
んだ事によりビア樽形状となると推定される。
【0047】条件(2.2)は条件(2.1)と同様に
0.6W/cm2 、圧力100mTエッチングガス流量
2:1(BCl3 :Cl2 )の20sccm、10sc
cmにてかつCHCl3 5sccm、N2 120scc
mにて100%の追加エッチングを行なう事により、ビ
ア樽形状が得られる特徴がある。
【0048】上記条件にて圧力のみ150mTと真空度
を下げエッチングした場合、断面形状は逆テーパとなる
事を確認している。
【0049】エッチングメカニズムとし、条件(2.
1)同様に、レジスト膜との選択比2.0以下である事
から、配線膜側壁上部はレジスト膜から供給された保護
膜が形成されAl側壁下部は、下地SiO2 膜が等方的
にエッチングされている事から、Al側壁下部のエッチ
ング量がAl側壁上部より進んだ事により、ビア樽形状
となったものと考えられる。
【0050】条件(2.3)は0.8W/cm2 と比較
的Power密度が高く、エッチングガス流量、圧力は
2 ガス流量70sccmと実施例2に対し少なめで他
エッチング条件は条件(2.2)と同じ条件にてエッチ
ングを行なっている。エッチング速度は3000Å/m
inと低速であるがビアだる形状が得られる特徴があ
る。
【0051】エッチングメカニズムとしては、まず、前
記条件では以下の条件で行なっていることを再掲する。
【0052】1.条件(2.1)の製造方法の効果にお
いて0.8W/cm2 にてエッチングを100%オーバ
ーエッチする事により、順テーパー形状となると記して
いる。
【0053】2.条件(2.2)のエッチング条件と異
なる点とし、RF Power 0.6W/cm2 に対
し0.8W/cm2 、N2 流量とし120sccmに対
し70sccmと流量を少なくしエッチングを行なって
いる。
【0054】3.下地SiO2 のエッチング量は断面形
状は条件(2.1)(2.2)に対し大きく下地SiO
2 との選択比は悪くなっている。
【0055】この事より、ジャストエッチまではAl膜
上層レジスト膜からの側壁保護膜の影響によりテーパエ
ッチとなっており、下地SiO2 が露出(オーバーエッ
チ)してからは下地SiO2 膜のエッチングがすすんだ
為、Al側壁下部は下地酸化膜のエッチング生成物によ
る保護膜(例えばB2 3 )が形成される。これをエッ
チング条件がBCl3 がCl2 に対し多い事より、BC
3 はB2 3 等のエッチングに寄与しやすい事がわか
っている為、Al側壁下部のエッチングがすすんだ為ビ
ア樽形状となったと考えられる。
【0056】前記までの条件と異なり、Al膜の形成
後、Arガスにてスパッタエッチを行なう事により、A
l膜上層エッジ部がエッチングされビア樽形状となる事
を特徴とする。
【0057】エッチングメカニズムとし、ArガスはS
iO2 等のスパッタエッチング用に用いられることが知
られている。今回Arガスにてエッチングを行なったと
ころ、Al上部エッヂがエッチングされている事がわか
った為、以下の事が考えられる。即ち、Alエッチング
後、Al上層レジスト膜の除去をO2 プラズマにより除
去し、かつウェットにて完全に除去を行なうとAl膜表
面は酸化されAlxOxとなる。ArガスはSiO2
ッチング用ガスである為、Al表面をエッチングする
と、AlxOxとなっている所がエッチングされる為ビ
ア樽形状となる。
【0058】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の第
1の実施例では、配線膜は断面形状をミドル部の配線幅
に対しトップ部とボトム部の寸法を太くした糸巻き形状
もしくは、細くビア樽形状としたため、下層の絶縁膜と
の接触面積を増加させる事ができ、配線膜の剥離が低減
され、コンタクトホールのマージンを従来より少くでき
るので集積度は向上し、SMの発生の主原因とされてい
る、配線方向の応力σXに対して、絶縁膜との接触面積
が増加することから、Alの移動を妨げることに効果が
ある。また、従来のような逆テーパ状ではないので、断
線の確率も低減し、信頼性が高くSM寿命の優れたLS
I配線膜を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例。
【図2】本発明の第2の実施例。
【図3】従来例。
【符号の説明】
1 Si基板 2 絶縁膜 3 アルミニウム膜 4 パッシベーション膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LSIにおける半導体基板上に設けられ
    た配線膜の断面形状として、該配線膜の上部および下部
    の幅が、中間部の幅より大きいことを特徴とするLSI
    配線膜。
  2. 【請求項2】 LSIにおける半導体基板上に設けられ
    た配線膜の断面形状として、該配線膜の上部および下部
    の幅が、中間部の幅より小さいことを特徴とするLSI
    配線膜。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に、配線膜を形成するエッ
    チング工程において、少なくともBCl3 ,Cl2 ,C
    HCl3 ガスを用い、ガス圧力100ないし150mT
    orr、高周波電力密度0.6ないし0.8W/cm2
    にて、前記配線膜の断面形状がその上部と下部の幅が中
    間部の幅より大きくなるよう形成することを特徴とする
    LSI配線膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に、配線膜を形成するエッ
    チング工程において、少なくともBCl3 ,Cl3 ,C
    HCl3 ガスを用い、ガス圧力100ないし150mT
    orr、高周波電力密度0.6ないし0.8W/cm2
    にて、前記配線膜の断面形状がその上部と下部の幅が中
    間部の幅より小さくなるよう形成することを特徴とする
    LSI配線膜の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5612252A (en) * 1994-05-11 1997-03-18 United Microelectronics Corporation Method of forming metallization to improve electromigration resistance
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