JPH0628252U - 燃料ガスの気化促進装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】液状の燃料ガスの組成を液体分子構造から気化
しやすい分子構造として、気化促進を図る。 【構成】銅線によって形成した芯線１０上に電極となる
ダイオード１３と遠赤外線セラミックボール１１及び電
磁波ボール１２とを組付けて芯部を構成するとともに、
この芯部を遠赤外線プラチナ綿の内皮と白銅を編込んで
形成した外皮にて被覆することによって本体部１７を構
成し、この本体部１７を燃料タンク２０の給油キャップ
２１に接続して本体部１７を燃料タンク２０内に吊下げ
保持する。 【効果】遠赤外線セラミットボール１１及び遠赤外線プ
ラチナ綿からの遠赤外線と電磁波ボールからの電磁波か
らなる複合波を液状の燃料ガスに作用させることによっ
て、燃焼室に送られた燃料ガスの完全燃焼化が図られ、
出力アップ、有毒な排気ガスの発生が減少される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、燃料タンク内に装填されることによって燃料ガスを気化しやすい組 成に組変えるようにした燃料ガスの気化促進装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

最近は、あらゆる場所、機会をとらえて環境浄化が叫ばれており、また環境浄 化に関する各種の法令が立法化され或いは検討されている。特に、世界中で６億 台以上の自動車が排出する排気ガスは、地球の大気の組成を変えるほどの量とな っており、自動車の排気ガス対策は、地球的規模の最重要課題といっても過言で はない。 国内においては極めて厳しい基準によって自動車の排気ガス対策が講じられて いるがまだまだ充分とはいえない状況にあり、また、排気ガス対策を講じること によって、自動車の性能低下をきたしている。

【０００３】 ところで、ガソリン、灯油等の液体燃料に対して遠赤外線或いは電磁波を作用 させることによって、液体分子構造がより気化しやすい分子配列となることが知 られている。 この原理を利用して、燃料タンク内に遠赤外線或いは電磁波発生手段を配設し てなる気化促進装置が提案されている。

【０００４】 図３は、従来、気化促進装置と称して一般に提供されている装置であり、銅線 によって芯線１を形成し、この芯線１にダイオード２を組付けて芯部を構成する とともに、この芯部を遠赤外線プラチナ綿の内皮３と綿布を編込んで形成した外 皮４にて被覆することによって本体部５が構成される。

【０００５】 前記芯線１の一端にはワイヤーが接続されており、しかしてこの気化促進装置 は、ワイヤーの延長端部を燃料タンクのキャップ内面に接続することによって、 ワイヤーで吊下げられた状態で本体部５が燃料タンク内に装填される。 また、上述した燃料タンク吊下げ方式の気化促進装置ではないが、遠赤外線セ ラミック体を燃料タンクに投入するようにしたものも提供されている。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述した燃料タンク吊下げ方式の気化促進装置にあっては、外 皮が綿布で形成されているため腐食しやすく、ガソリンストレナーの目詰まりが 発生するといった問題点があった。また、電極となるダイオードを備えてはいる が、燃料ガスに作用させてその気化を促進する遠赤外線を発生する部材は内皮の 遠赤外線プラチナ綿であって、この遠赤外線プラチナ綿と前記ダイオードとが隔 離された構造の従来装置にあっては、遠赤外線の発生は不充分であり、充分な気 化促進機能が奏せられないといった問題点があった。

【０００７】 また、遠赤外線セラミック体を燃料タンクに投入する方法も、前記遠赤外線セ ラミック体が給油パイプと燃料タンク本体との間に介挿配設されたネットに滞留 してしまい、給油パイプが詰まって給油不能といった事態を引き起こすことがあ った。

【０００８】 したがって、本考案は、燃料タンク内に装填することによって液状の燃料ガス を気化しやすい組成とする遠赤外線及び電磁波からなる複合波を効率良く発生さ せるようにして、燃焼室から排出される有害な排気ガスを減少させ、また燃料ガ スを完全燃焼させることによって、エンジンの出力をアップさせ、もって燃料ガ スの消費を節約する燃料タンク吊下げ方式の気化促進装置を提供することを目的 にする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

以上の目的を達成するために、本考案に係る気化促進装置は、銅線によって形 成した芯線上に電極となるダイオードと遠赤外線セラミックボール及び電磁波ボ ールとを導通状態に組付けた芯部を構成するとともに、この芯部を遠赤外線プラ チナ綿の内皮と白銅を編込んで形成した外皮にて被覆することによって本体部を 構成してなり、前記芯線の一端を燃料タンクのキャップに接続して燃料タンク内 に吊下げ保持してなる。

【００１０】

【作用】

本考案に係る気化促進装置によれば、芯線の端部を燃料タンクのキャップ内面 に接続することによって、本体が燃料タンク内に装填される。この状態で、ダイ オードを電極として、遠赤外線セラミックボール及び遠赤外線プラチナ綿からは 遠赤外線が、また電磁波ボールからは電磁波が燃料タンク内で発生し、これら遠 赤外線と電磁波との複合波によって、燃料ガスの液体分子構造は気化しやすい分 子構造に結合される。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案を図面に示した実施例によって詳細に説明する。 図１は、本考案に係る気化促進装置の要部断面図を示し、銅線によって形成さ れた芯線１０上には複数個の遠赤外線セラミックボール１１及び永久磁石からな る電磁波ボール１２とが互いに導通するようにして組付けられている。さらに、 前記芯線１０上には、前記遠赤外線セラミックボール１１及び電磁波ボール１２ の電極として作用するダイオード１３が接続されている。 これら遠赤外線セラミックボール１１、電磁波ボール１２群及びダイオード１ ３とを覆うようにして、遠赤外線プラチナ綿１４が内皮として巻回されるととも に、外皮として網目に組んだ白銅線１５とが被覆されている。

【００１２】 また、前記遠赤外線プラチナ綿１４及び白銅線１５の両端には、真鍮のキャッ プ１６Ａ、１６Ｂが、前記芯線１０と導通するようにしてそれぞれ嵌合装着され ており、全体紡錘形の本体部１７が構成される。 したがって、キャップ１６及び芯線１０を介して、遠赤外線プラチナ綿１４及 び白銅線１５は、前記遠赤外線セラミックボール１１、電磁波ボール１２と同様 に前記ダイオード１３と導通状態に接続されている。 また、前記芯線１０の一端は、本体部１７の一方キャップ１６Ａより幾分突出 しており、また他端は他方キャップ１６Ｂから突出して接続環１８が形成されて いる。この接続環１８にはワイヤー１９が接続されている。

【００１３】 以上のように構成された実施例気化促進装置は、図２に示すように、前記ワイ ヤー１９の一端を燃料タンク２０の給油口に被冠された給油キャップ２１の内面 に接続することにより、本体１７を、給油パイプ２２を介して燃料タンク２０内 へと吊下げ保持される。

【００１４】 以上によって、燃料タンク２０内に吊下げ保持された実施例気化促進装置は、 たとえば燃料タンク２０の揺れにともなってタンク内に発生する静電気がタンク 壁及び芯線１０を介してダイオード１３へと供給されることによってダイオード １３に電荷が生じ、これによって遠赤外線セラミックボール１１及び遠い赤外線 プラチナ綿１４からは遠赤外線波が発生されるとともに電磁波ボール１２からは 電磁波が発振される。そして、これら遠赤外線波と電磁波との複合波は、網目状 の白銅線１５において拡散されて燃料タンク２０内に放射される。 しかして、燃料タンク２０内に充填された液状の燃料ガスは、液体分子構造か らより気化しやすい分子構造へと組成が変えられた状態で、燃料タンク２０から エンジン部へと送られ、これによってエンジン内の燃焼室において燃料ガスのよ り完全燃焼化が図られる。

【００１５】 なお、上記実施例は自動車の燃料タンク内に吊下げ保持される気化促進装置に ついて説明したが、本考案は、家庭用灯油ストーブ或いは大型トラック等にも使 用されるものであることは勿論である。

【００１６】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように、本考案に係る気化促進装置によれば、遠赤外線波 と電磁波との複合波が燃料タンク内で効率よく発生されるようにしたものである から、燃料タンクから送られた燃料ガスは、エンジン部において完全燃焼し、エ ンジン出力のアップが図られるとともに、有害排気ガスを大幅に減少させて環境 汚染の防止に貢献する。 また、排気ガス特有の悪臭の低下、燃料タンク内のサビ発生の防止或いは燃料 パイプの腐食防止など種々の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る自動車用気化促進装置の要部断面
図である。

【図２】上記気化促進装置を燃料タンク内に吊下げ保持
した状態の説明図である。

【図３】従来の気化促進装置の要部断面図である。

【符号の説明】

１０ 芯線 １１ 遠赤外線セラミックボール １２ 電磁波ボール １３ ダイオード １４ 遠赤外線プラチナ綿 １５ 白銅線 １６ キャップ １７ 本体部 １８ 接続環 １９ ワイヤー ２０ 燃料タンク ２１ 給油キャップ ２２ 給油パイプ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 銅線によって形成した芯線上に電極とな
   るダイオードと遠赤外線セラミックボール及び電磁波ボ
   ールとを導通状態に組付けて芯部を構成するとともに、
   この芯部を遠赤外線プラチナ綿の内皮と白銅を編込んで
   形成した外皮にて被覆することによって本体部を構成し
   てなり、前記芯線の一端を燃料タンクのキャップに接続
   して本体部を燃料タンク内に吊下げ保持してなる燃料ガ
   スの気化促進装置。