JPH06281284A - ケミカルヒートポンプシステム - Google Patents

ケミカルヒートポンプシステム

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JPH06281284A
JPH06281284A JP5073754A JP7375493A JPH06281284A JP H06281284 A JPH06281284 A JP H06281284A JP 5073754 A JP5073754 A JP 5073754A JP 7375493 A JP7375493 A JP 7375493A JP H06281284 A JPH06281284 A JP H06281284A
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heat exchanger
heat
heat recovery
hot water
cooling
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Takashi Fujita
尊志 藤田
Takeshi Doi
全 土井
Hiroshi Ide
弘 井出
Kazunari Nakao
一成 中尾
Naoki Tanaka
直樹 田中
Koichi Ohata
晃一 大畑
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Kansai Electric Power Co Inc
Mitsubishi Electric Corp
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Kansai Electric Power Co Inc
Mitsubishi Electric Corp
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 システムの熱効率を向上させる。 【構成】 第1の熱交換器7を有する反応容器2と第2
の熱交換器8を有する液容器3とを連結管4で接続し、
両熱交換器に交互に冷温水を流すことにより再生運転と
出力運転を交互に行うケミカルヒートポンプシステムに
おいて、第2の熱交換器8の出口に熱回収タンク26を
備えた迂回路102を接続し、運転切り換え時にこの迂
回路102を通して冷温水を熱回収タンク26に回収
し、熱回収タンクに蓄えていた冷温水を、ファンコイル
ユニット21および冷却塔19へ至る経路に導くように
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、吸着作用や吸収作用
もしくは化学反応を利用して冷房出力を発生するケミカ
ルヒートポンプと本ヒートポンプへ冷温水を供給する温
水供給源ならびに冷却水供給源および冷房負荷からなる
ケミカルヒートポンプシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18は例えば特開平3−294762
号公報に示された従来のケミカルヒートポンプシステム
を示す構成図であり、図において、1はケミカルヒート
ポンプ、2は反応容器、3は液容器、4は反応容器2と
液容器3をつなぐ連結管、5は反応容器2に充填された
固体反応材料、6は液容器3に充填された冷媒である。
ここで、上記固体反応材料5としては、例えば、塩化カ
ルシウム(CaCl2 )があり、上記冷媒6としては例えば
メチルアミン(CH3 NH2 )がある。7は固体反応材料5
を加熱・冷却する第1の熱交換器、8は冷媒6を加熱・
冷却する第2の熱交換器、9〜16は冷温水の切換弁、
17は温水を供給する排ガス熱交換器(温水の供給
源)、18は温水配管、19は冷却水を供給する冷却塔
(冷却水の供給源)、20は冷却水配管、21は冷房負
荷としてのファンコイルユニット、22は冷水配管、2
3〜25は各冷温水を循環させるポンプである。
【0003】次に動作について説明する。図に示された
ケミカルヒートポンプ1では、反応容器2内において、
下記の(1)式に示される塩化カルシウムとメチルアミ
ンとの反応が進行し、また、液溶液3内において、下記
の(2)式に示されるメチルアミンの蒸発・凝縮が進行
する。 CaCl2 ・2CH3NH2 +4CH3NH2 (ガス)←→CaCl2 ・6CH3NH2 +ΔH …(1) CH3 NH2 (ガス)←→CH3 NH2 (液)+ΔH■ …(2) ここで、ΔH は反応熱、ΔH■は蒸発潜熱を表してい
る。
【0004】動作としては、メチルアミンと反応した塩
化カルシウム(CaCl2 ・6CH3NH2 )が分解して(1)式
の右から左への反応が進むと共に、メチルアミンのガス
が凝縮する再生運転と、メチルアミンが蒸発してガスが
発生すると共にメチルアミンのガスが塩化カルシウム
(CaCl2 ・2CH3NH2 )と反応する出力運転とがある。上
記ケミカルヒートポンプシステムでは、切換弁9〜16
を一定時間毎に操作して出力運転と再生運転を交互に行
うことで冷房出力を発生する。
【0005】図18はこのうち出力運転時の動作を示し
ている。この出力運転では、切換弁11、12、15、
16は閉、切換弁9、10、13、14は開となり、反
応容器2の第1の熱交換器7には冷却塔19からの冷却
水が、また液容器3の第2の熱交換器8にはファンコイ
ルユニット21からの冷水が流れる。そして、冷却水に
より塩化カルシウム(CaCl2 ・2CH3NH2 )は(1)式の
左から右への反応が進行して、冷媒6であるメチルアミ
ンガスと反応する。これにより液容器3内のメチルアミ
ンは蒸発し、この時の気化熱による吸熱で第2の熱交換
器8に流れる冷水が冷やされて冷房出力が取り出され
る。
【0006】図19は再生運転時の動作を示している。
この再生運転では、切換弁は9、10、13、14は
閉、切換弁11、12、15、16は開となり、反応容
器2の第1の熱交換器7には排ガス熱交換器17からの
温水が、また液容器3の第2の熱交換器8には冷却塔1
9からの冷却水が流れる。そして、温水により塩化カル
シウム(CaCl2 ・2CH3NH2 )は加熱され、(1)式の右
から左への分解反応が進行して、メチルアミンのガスが
発生する。このメチルアミンのガスは連結管4を通って
液容器3内の第2の熱交換器8により冷却され、凝縮し
て冷媒6の溶液として蓄えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のケミカルヒート
ポンプシステムは以上のように構成されているので、出
力運転時に液容器3の第2の熱交換器8に流れていた冷
水のうち切換弁9および10から第2の熱交換器8へ至
るまでの冷水が、再生運転への切り換わり時に、冷却塔
19へ流入して、冷却水温度の変動をもたらすと共に、
冷房出力の一部をそのまま大気へ放出するために性能の
低下を招くという問題があった。また、逆に再生運転か
ら出力運転へ切り換わり時には、第2の熱交換器8に流
れていた冷却水が、冷房負荷であるファンコイルユニッ
ト21へ流れるため、冷水温度が高くなりファンコイル
ユニット21から出る冷風温度が切り換え時に高くなる
という問題があった。
【0008】同様に従来のケミカルヒートポンプシステ
ムでは、出力運転時に反応容器2の第1の熱交換器7に
流れていた冷却水が再生運転へ切り換えた時に排ガス熱
交換器17へ流入して温水温度を低下させるために、再
生運転中の熱入力が十分に行われないという問題があっ
た。また逆に再生運転から出力運転へ切り換わる時に
は、第1の熱交換器7に流れていた温水が冷却塔19へ
流れるため、冷却水温度が変動して性能の低下を招くと
いう問題があった。
【0009】また、従来のケミカルヒートポンプシステ
ムでは、反応容器2内の第1の熱交換器7へ流入する冷
温水の流れ方向が常に同じであるため、第1の熱交換器
7の入口近くにある固体反応材料5では、温水と冷却水
の温度差が大きいことによって所定の反応量が得られる
ものの、出口近くにある固体反応材料5では、温度差が
小さくなって反応量が少なくなり、その結果、反応容器
2全体としての反応量が少なくなることから、ケミカル
ヒートポンプの性能が十分に出ないという問題があっ
た。
【0010】また、従来のケミカルヒートポンプシステ
ムでは、システムの起動時に、冷水を冷房負荷であるフ
ァンコイルユニット21へ流すため、冷水が温められて
しまい、所定の冷水温度となって効率良く運転が行われ
るまでに長時間を要するという問題があった。
【0011】また、従来のケミカルヒートポンプシステ
ムでは、システムの起動時に、熱容量の大きな排ガス熱
交換器17からのみ温水を得るようにしていたため、温
水温度が所定温度に達して能力を出すまでに長時間を要
するという問題があった。
【0012】請求項1〜8の発明は上記のような問題点
を解消するためになされたもので、熱効率を向上させる
ことのできるケミカルヒートポンプシステムを提供する
ことを目的とする。
【0013】請求項9の発明は性能を十分に発揮させる
ことのできるケミカルヒートポンプシステムを提供する
ことを目的とする。
【0014】請求項10、11の発明は起動時間の短い
ケミカルヒートポンプシステムを提供することを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るケ
ミカルヒートポンプシステムは、液容器内の第2の熱交
換器の出口から冷房負荷および冷却水供給源へ至る経路
途中に、熱回収タンクを備えた迂回路を接続し、熱回収
用切換手段を切り換えることにより、この迂回路に選択
的に冷温水を流すようにしたものである。
【0016】請求項2の発明に係るケミカルヒートポン
プシステムは、反応容器の第1の熱交換器の出口から温
水供給源および冷却水供給源へ至る経路途中に、熱回収
タンクを備えた迂回路を接続し、熱回収用切換手段を切
り換えることにより、この迂回路に選択的に冷温水を流
すようにしたものである。
【0017】請求項3の発明に係るケミカルヒートポン
プシステムは、上記熱回収タンクを迂回路中に2個並列
に設け、これらを選択手段によって、冷温水の導入側と
導出側とに交互に使い分けるようにしたものである。
【0018】請求項4の発明に係るケミカルヒートポン
プシステムは、請求項1または2の発明において、上記
熱回収タンクの内部に、同タンク内の冷温水の入側と出
側との間の流体の移動を抑制する仕切り板を設けたもの
である。
【0019】請求項5の発明に係るケミカルヒートポン
プシステムは、その仕切り板を垂直な仕切り板としたも
のである。
【0020】請求項6の発明に係るケミカルヒートポン
プシステムは、その仕切り板を水平な仕切り板としたも
のである。
【0021】請求項7の発明に係るケミカルヒートポン
プシステムは、第1の熱交換器の出口から温水供給源お
よび冷却水供給源へ至る経路途中に、第1の熱回収タン
クを備えた第1の迂回路を接続し、第1の熱回収用切換
手段を切り換えることによりこの第1の迂回路に選択的
に冷温水を流すようにし、同時に、第2の熱交換器の出
口から冷房負荷および冷却水供給源へ至る経路途中に、
第2の熱回収タンクを備えた第2の迂回路を接続し、第
2の熱回収用切換手段を切り換えることによりこの第2
の迂回路に選択的に冷温水を流すようにしたものであ
る。
【0022】請求項8の発明に係るケミカルヒートポン
プシステムは、液容器側の熱回収と反応容器側の熱回収
とを同じ熱回収タンクで行うようにし、さらに反応容器
内の第1の熱交換器の出口と冷房負荷および冷却水の供
給源へ至る経路とを第1の開閉手段を介して接続し、液
容器側の第2の熱交換器の出口と温水の供給源および冷
却水の供給源へ至る経路とを第2の開閉手段を介して接
続したものである。
【0023】請求項9の発明に係るケミカルヒートポン
プシステムは、第1の熱交換器の入口と出口に各々流れ
方向切換弁を設けて、第1の熱交換器内の流れを順方向
及び逆方向に設定可能としたものである。
【0024】請求項10の発明に係るケミカルヒートポ
ンプシステムは、冷房負荷の入側流路と出側流路とをバ
イパスするバイパス流路を設けると共に、冷温水を冷房
負荷へ流通させるかバイパス流路へ流通させるかを選択
する起動用切換弁を設けたものである。
【0025】請求項11の発明に係るケミカルヒートポ
ンプシステムは、温水の供給源と第1の熱交換器との間
に該供給源から出た温水を第1の熱交換器を経ずに小循
環させるバイパス流路を設けると共に、流路を小循環側
に切り換える起動用切換弁を設け、更に小循環流路内に
加熱手段を設けたものである。
【0026】
【作用】請求項1の発明におけるケミカルヒートポンプ
システムは、出力運転から再生運転への切り換え時に、
熱回収用切換手段を切り換えることで、第2の熱交換器
から出た冷水(出力運転時の残留冷水)を、直接冷却水
供給源へは送らずに、迂回路を通して熱回収タンクへ送
り、代わりに熱回収タンクに蓄えていた冷却水を冷却水
供給源へ送る。また、再生運転から出力運転への切り換
え時には、熱回収用切換手段を切り換えることで、第2
の熱交換器から出た冷却水(再生運転時の残留冷却水)
を、直接冷房負荷へは送らずに、迂回路を通して熱回収
タンクへ送り、代わりに熱回収タンクに蓄えていた冷水
を冷房負荷へ送る。
【0027】請求項2の発明のおけるケミカルヒートポ
ンプシステムは、出力運転から再生運転への切り換え時
に、熱回収用切換手段を切り換えることで、第1の熱交
換器から出た冷却水(出力運転時の残留冷却水)を、直
接温水供給源へは送らずに、迂回路を通して熱回収タン
クへ送り、代わりに熱回収タンクに蓄えていた温水を温
水供給源へ送る。また、再生運転から出力運転への切り
換え時には、熱回収用切換手段を切り換えることで、第
1の熱交換器から出た温水(再生運転時の残留温水)
を、直接冷却水供給源へは送らずに、迂回路を通して熱
回収タンクへ送り、代わりに熱回収タンクに蓄えていた
冷却水を冷却水供給源へ送る。
【0028】請求項3の発明におけるケミカルヒートポ
ンプシステムは、出力運転から再生運転への切り換え時
には、第1の熱交換器または第2の熱交換器から出た冷
温水を一方の熱回収タンクに蓄え、他方の熱回収タンク
に蓄えてたおいた冷温水を排出する。反対に、再生運転
から出力運転への切り換え時には、第1の熱交換器また
は第2の熱交換器から出た冷温水を他方の熱回収タンク
に蓄え、一方の熱回収タンクに蓄えておいた冷温水を排
出する。
【0029】請求項4の発明におけるケミカルヒートポ
ンプシステムは、熱回収タンク内における冷温水の移動
を仕切り板によって抑制する。それにより、熱回収タン
クに入って来た冷温水と熱回収タンクから出る冷温水と
が混じりにくくなり、熱回収効率が向上する。
【0030】請求項5の発明におけるケミカルヒートポ
ンプシステムは、垂直な仕切り板により冷温水の移動を
抑制する。
【0031】請求項6の発明におけるケミカルヒートポ
ンプシステムは、水平な仕切り板により冷温水の移動を
抑制する。
【0032】請求項7の発明におけるケミカルヒートポ
ンプシステムは、出力運転から再生運転への切り換え時
に、第1の熱交換器から出た冷却水(出力運転時の残留
冷却水)を、直接温水供給源へは送らずに、第1の迂回
路を通して第1の熱回収タンクへ送り、代わりに第1の
熱回収タンクに蓄えていた温水を温水供給源へ送る。同
時に、第2の熱交換器から出た冷水(出力運転時の残留
冷水)を、直接冷却水供給源へは送らずに、第2の迂回
路を通して第2の熱回収タンクへ送り、代わりに第2の
熱回収タンクに蓄えていた冷却水を冷却水供給源へ送
る。また、再生運転から出力運転への切り換え時には、
第1の熱交換器から出た温水(再生運転時の残留温水)
を、直接冷却水供給源へは送らずに、第1の迂回路を通
して第1の熱回収タンクへ送り、代わりに第1の熱回収
タンクに蓄えていた冷却水を冷却水供給源へ送る。同時
に、第2の熱交換器から出た冷却水(再生運転時の残留
冷却水)を、直接冷房負荷へは送らずに、第2の迂回路
を通して第2の熱回収タンクへ送り、代わりに第2の熱
回収タンクに蓄えていた冷水を冷房負荷へ送る。
【0033】請求項8の発明におけるケミカルヒートポ
ンプシステムは、出力運転から再生運転への切り換え時
に、第1の熱交換器から出た冷却水(出力運転時の残留
冷却水)を、直接温水供給源へは送らずに、第2の開閉
手段を介して冷却水供給源へ送る。代わりに第1の迂回
路を一部経由して熱回収タンクに蓄えていた温水を温水
供給源へ送る。同時に、第2の熱交換器から出た冷水
(出力運転時の残留冷水)を第2の迂回路を一部経由し
て熱回収タンクに導入する。一方、再生運転から出力運
転への切り換え時には、第1の熱交換器から出た温水
(再生運転時の残留温水)を、直接冷却水供給源へは送
らずに、第1の迂回路を通して熱回収タンクへ送る。代
わりに第2の熱交換器から出た冷却水(再生運転時の残
留冷却水)を第2の開閉手段を介して冷却水供給源へ送
る。同時に熱回収タンクに蓄えていた冷水を第2の迂回
路を一部経由して冷房負荷へ送る。
【0034】請求項9の発明におけるケミカルヒートポ
ンプシステムは、反応容器2の第1の熱交換器7の流入
口と流出口に設けた流路方向切換弁により、冷温水の流
れる方向を順方向に切り換えたり逆方向に切り換えたり
することができる。
【0035】請求項10の発明におけるケミカルヒート
ポンプシステムは、起動時にバイパス流路側に冷水を流
すことにより、冷水を冷房負荷に流さずに循環させるこ
とができる。
【0036】請求項11の発明におけるケミカルヒート
ポンプシステムは、起動時に流路を小循環側に切り換え
ることで、加熱手段と温水供給源との間で温水を小循環
させることができ、短時間で温水を加熱することができ
る。
【0037】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は請求項1の発明の一実施例によるケミカル
ヒートポンプシステムを示す構成図であり、図におい
て、102は熱回収用の迂回路、26は熱回収タンク、
27は熱回収ポンプ、28〜30は電磁式等の開閉弁で
構成された熱回収用切換弁(熱回収用切換手段)であ
る。また、その他の構成については従来と同様につき説
明を省略する。上記迂回路102は、第2の熱交換器8
の出口から冷房負荷であるファンコイルユニット21お
よび冷却水供給源である冷却塔19への経路途中に接続
されている。そして、上記経路上の迂回路102の接続
点間に上記熱回収用切換弁30が配置されている。ま
た、迂回路102の中に上記熱回収タンク26、熱回収
ポンプ27、熱回収用切換弁28、29が配置されてい
る。
【0038】次に動作について説明する。図1はこの実
施例のケミカルヒートポンプシステムの出力運転時の動
作を示している。この出力運転では、切換弁11、1
2、15、16、28、29は閉、切換弁9、10、1
3、14、30は開となり、反応容器2の第1の熱交換
器7には冷却塔19からの冷却水が、また、液容器3の
第2の熱交換器8にはファンコイルユニット21からの
冷水が流れる。また、熱回収タンク26には冷却水が蓄
えられている。
【0039】そして、冷却水により塩化カルシウム(Ca
Cl2 ・2CH3NH2 )は上記(1)式の左から右への反応が
進行して冷媒6であるメチルアミンガスと反応する。こ
れにより液容器3内のメチルアミンは蒸発し、このとき
の気化熱による吸熱作用で第2の熱交換器8に流れる冷
水が冷やされて冷房出力が取り出される。出力運転が一
定時間行われた後、切換弁9〜16が操作されて再生運
転に移行するが、その間に次に示す熱回収運転が行われ
る。
【0040】図2は出力運転と再生運転の間に行われる
熱回収運転時の動作を示している。この熱回収運転で
は、切換弁9、10、13、14、30は閉、切換弁1
1、12、15、16、28、29は開となり、熱回収
用ポンプ27が駆動される。これにより切換弁9から液
容器3の第2の熱交換器8の出口までの配管経路内にあ
る冷水(出力運転時の残留冷水)が、切換弁11から供
給される冷却水に押し出されて、熱回収用切換弁28を
経て熱回収タンク26へ送られ、ここで蓄えられる。ま
た、熱回収タンク26に蓄えられていた冷却水は、熱回
収ポンプ27と熱回収用切換弁29を経て冷却塔19へ
送られる。このように、出力運転から再生運転へ移行す
るときに、冷却塔19へ、第2の熱交換器8内の出力運
転時の残留冷水の代わりに、予め熱回収タンク26に蓄
えておいた冷却水が送られるため、冷却水の温度変動が
なくなり、再生運転が初期から円滑に行われる。
【0041】図3は再生運転時の動作を示している。こ
の再生運転では、切換弁9、10、13、14、28、
29は閉、切換弁11、12、15、16、30は開と
なり、反応容器2の第1の熱交換器7には排ガス熱交換
器17からの温水が、また、液容器3の第2の熱交換器
8には冷却塔19からの冷却水が流れる。そして、温水
により塩化カルシウム(CaCl2 ・2CH3NH2 )は加熱さ
れ、上記(1)式の右から左への分解反応が進行してメ
チルアミンのガスが発生する。このメチルアミンのガス
は連結管4を通って液容器内の第2の熱交換器8により
冷却され、凝縮して冷媒6の液として蓄えられる。再生
運転は一定時間行われた後、切換弁9〜16が操作され
て出力運転に移行するが、その間に次に示す熱回収運転
が行われる。
【0042】図4は再生運転と出力運転の間に行われる
熱回収運転時の動作を示している。この熱回収運転で
は、切換弁11、12、15、16、30は閉、切換弁
9、10、13、14、28、29は開となり、熱回収
ポンプ27が駆動される。これにより、切換弁11から
液容器3の第2の熱交換器8の出口までの配管経路内に
ある冷却水(再生運転時の残留冷却水)が、切換弁9か
ら供給される冷水に押し出されて、熱回収用切換弁28
を経て熱回収タンク26へ送られて、ここで蓄えられ
る。また、熱回収タンク26に蓄えられていた冷水は、
熱回収ポンプ27と熱回収用切換弁29を経てファンコ
イルユニット21へ送られる。このように、再生運転か
ら出力運転へ移行するときに、冷房負荷であるファンコ
イルユニット21へ、第2の熱交換器8内の再生運転時
の残留冷却水の代わりに、予め熱回収タンク26に蓄え
ておいた冷水を送ることができるため、ファンコイルユ
ニット21からの出力温度を一定に保持することができ
る。また、発生した冷熱を有効に出力できることから、
システムの熱効率を向上させることができる。
【0043】実施例2.図5は請求項2の発明の一実施
例によるケミカルヒートポンプシステムを示す構成図で
ある。上記実施例1では、液容器3側の熱回収を行う回
路例について説明したが、本実施例では、図5に示すよ
うに反応容器2の第1の熱交換器7出口から温水供給源
である排ガス熱交換器17および冷却水供給源である冷
却塔19へ至る経路途中に、迂回路101が接続されて
いる。そして、上記経路上の迂回路101の接続点間に
熱回収用切換弁30が配置され、また迂回路101の中
に、熱回収タンク26、熱回収ポンプ27、熱回収用切
換弁28、29が配置されている。
【0044】次に動作について説明する。図5はこの実
施例のケミカルヒートポンプシステムの出力運転時の動
作を示している。この出力運転では、切換弁11、1
2、15、16、28、29は閉、切換弁9、10、1
3、14、30は開となり、反応容器2の第1の熱交換
器7には冷却塔19からの冷却水が、また、液容器3の
第2の熱交換器8にはファンコイルユニット21からの
冷水が流れる。また、熱回収タンク26には温水が蓄え
られている。出力運転は一定時間行われた後、切換弁9
〜16が操作されて再生運転になるが、その間に次に示
す熱回収運転が行われる。
【0045】図6は出力運転と再生運転の間に行われる
熱回収運転時の動作を示している。この熱回収運転で
は、切換弁9、10、13、14、30は閉、切換弁1
1、12、15、16、28、29は開となり、熱回収
ポンプ27が駆動される。これにより切換弁13から反
応容器2の第1の熱交換器7の出口までの配管経路内に
ある冷却水(出力運転時の残留冷却水)が、切換弁15
から供給される温水に押し出されて、熱回収用切換弁2
8を経て熱回収タンク26へ送られ、ここで蓄えられ
る。また、熱回収タンク26に蓄えられていた温水は、
熱回収ポンプ27と熱回収用切換弁29を経て排ガス熱
交換器17へ送られる。このように出力運転から再生運
転へ移行するときに、排ガス熱交換器17へ、第1の熱
交換器7内の出力運転時の残留冷却水の代わりに、予め
熱回収タンク26に蓄えておいた温水が送られるため、
温水の温度変動がなくなり、再生運転が初期から円滑に
行われる。
【0046】図7は再生運転時の動作を示している。こ
の再生運転では、切換弁9、10、13、14、28、
29は閉、切換弁11、12、15、16、30は開と
なり、反応容器2の第1の熱交換器7には排ガス熱交換
器17からの温水が、また、液容器3の第2の熱交換器
8には冷却塔19からの冷却水が流れる。再生運転は一
定時間行われた後、切換弁9〜16が操作されて出力運
転に移行するが、その間に次に示す熱回収運転が行われ
る。
【0047】図8は再生運転と出力運転の間に行われる
熱回収運転時の動作を示している。この熱回収運転で
は、切換弁11、12、15、16、30は閉、切換弁
9、10、13、14、28、29は開となり、熱回収
ポンプ27が駆動される。これにより、切換弁15から
反応容器2の第1の熱交換器7出口までの配管経路内に
ある温水(再生運転時の残留温水)が、切換弁13から
供給される冷却水に押し出されて、熱回収用切換弁28
を経て熱回収タンク26へ送られて、ここで蓄えられ
る。また、熱回収タンク26に蓄えられていた冷却水
は、熱回収ポンプ27と熱回収用切換弁29を経て冷却
塔19へ送られる。このように、再生運転から出力運転
へ移行するときに、冷却水の供給源である冷却塔19
へ、第1の熱交換器7内の再生運転時の残留温水の代わ
りに、予め熱回収タンク26に蓄えておいた冷却水を送
ることができるため、冷却水温度を一定に保持すること
ができる。また、温水の熱を外気へ放出することなく、
出力運転から再生運転への切り換え時に有効利用できる
ことから、システムの熱効率を向上させることができ
る。
【0048】実施例3.図9は請求項3の発明の一実施
例によるケミカルヒートポンプシステムを示す構成図で
ある。上記実施例1においては、1個の熱回収タンク2
6を用いた場合を示したが、本実施例3では第1の熱回
収タンク26aと第2の熱回収タンク26bの2個の熱
回収タンクを用いている。このシステムでは、迂回路1
02中に互いに並列に2個の熱回収タンク26a、26
bが配置されており、各熱回収タンク26a、26bの
入側および出側に、それぞれ熱回収用切換弁28a、2
8b、29a、29bが設けられている。ここでは、熱
回収用切換弁28a、28b、29a、29bが、熱回
収用切換手段としての機能の他に、両熱回収タンク26
a、26bを選択的に使い分ける選択手段としての機能
をも果たす。
【0049】次に動作について説明する。図9は出力運
転と再生運転との間に行われる熱回収運転時の動作を示
している。この熱回収運転では、切換弁9、10、1
3、14、28a、29、30は閉、切換弁11、1
2、15、16、28b、29aは開となり、熱回収ポ
ンプ27が駆動される。熱回収運転開始時には、第1の
熱回収タンク26aには冷却水が蓄えられており、ま
た、第2の熱回収タンク26bは空となっている。運転
中は、配管中の冷水は熱回収用切換弁28bから第2の
熱回収タンク26bへ送られて蓄えられ、第1の熱回収
タンク26aに蓄えられた冷却水は、熱回収用切換弁2
9a、熱回収ポンプ27を介して冷却塔19へ送られ
る。このように、2個の熱回収タンク26a、26bを
用いて熱回収運転を行うことにより、蓄えられた冷却水
と、送られてくる冷水とが混合せず、効果的に熱回収を
行うことができる。また、再生運転と出力運転との間に
行われる熱回収運転時には、熱回収用切換弁28a、2
8b、29a、29bが上記と逆に操作されることで、
熱回収タンク26a、26bが逆に使われる。つまり、
導入側(受入側)と導出側(送出側)とが逆になる。こ
の場合は、2個の熱回収タンク26a、26bを用いて
熱回収運転を行うことにより、蓄えられた冷水と送られ
てくる冷却水とが混合せず、効果的に熱回収を行うこと
ができる。
【0050】実施例4.図10は請求項3の発明の別の
実施例によるケミカルヒートポンプシステムを示す構成
図である。上記実施例3においては、液容器3側の熱回
収を2個の熱回収タンク26a、26bを用いて行う場
合について説明したが、本実施例4では反応容器2側の
熱回収を2個の熱回収タンク26a、26bを用いて行
うように構成している。基本的な構成は、図5に示した
実施例2と同様である。異なるのは、迂回路101中に
互いに並列に2個の熱回収タンク26a、26bが配置
されており、各熱回収タンク26a、26bの入側およ
び出側に、それぞれ熱回収用切換弁28a、28b、2
9a、29bが設けられている点である。実施例3と同
様に、ここでは熱回収用切換弁28a、28b、29
a、29bが、熱回収用切換手段としての機能の他に、
両熱回収タンク26a、26bを選択的に使い分ける選
択手段としての機能をも果たす。
【0051】次に動作について説明する。図10は出力
運転と再生運転との間に行われる熱回収運転時の動作を
示している。この熱回収運転では、切換弁9、10、1
3、14、28a、29、30は閉、切換弁11、1
2、15、16、28b、29aは開となり、熱回収ポ
ンプ27が駆動される。熱回収運転開始時には、第1の
熱回収タンク26aには温水が蓄えられており、また、
第2の熱回収タンク26bは空となっている。運転中
は、配管中の冷却水は熱回収用切換弁28bから第2の
熱回収タンク26bへ送られて蓄えられ、第1の熱回収
タンク26aに蓄えられた温水は、熱回収用切換弁29
a、熱回収ポンプ27を介して冷却塔19へ送られる。
このように、2個の熱回収タンク26a、26bを用い
て熱回収運転を行うことにより、蓄えられた温水と送ら
れてくる冷却水とが混合せず、効果的に熱回収を行うこ
とができる。また、再生運転と出力運転との間に行われ
る熱回収運転時には、熱回収用切換弁28a、28b、
29a、29bが上記と逆に操作されることで、熱回収
タンク26a、26bが逆に使われる。つまり、導入側
(受入側)と導出側(送出側)とが逆になる。この場合
は、2個の熱回収タンク26a、26bを用いて熱回収
運転を行うことにより、蓄えられた冷却水と送られてく
る温水とが混合せず、効果的に熱回収を行うことができ
る。
【0052】実施例5.上記実施例3、4では、2個の
熱回収タンクを用いることで、導入側流体と導出側流体
の混合を無くした例を説明したが、例えば内部に入側と
出側間の流体移動を抑制する仕切り板を備えた熱回収タ
ンクを用いても同様の効果が得られる(請求項4)。図
11は内部に垂直な仕切り板31を設けた熱回収タンク
26を示し(請求項5)、図12は内部に水平な仕切り
板32を設けた熱回収タンク26を示している(請求項
6)。いずれの熱回収タンク26も、仕切り板31、3
2が迷路状に設けられており、上部から流入する冷温水
と、下部から排出する蓄えられた冷温水とが混合しにく
い構造となっている。そして、混合しにくいことによ
り、効果的な熱回収を行うことができる。
【0053】実施例6.上記実施例1、2、3、4で
は、液容器3側の熱回収と反応容器2側の熱回収を個別
に行う場合を示したが、両者を組み合わせて行うように
構成してもよい(請求項7)。その場合は、液容器3側
の熱回収と反応容器2側の熱回収を同時に行うことがで
きるので、熱効率が倍加する。
【0054】実施例7.図13は請求項8の発明の実施
例によるケミカルヒートポンプシステムを示す構成図で
ある。上記実施例6では、液容器3側の熱回収と反応容
器2側の熱回収を同時に行うものの、別々の熱回収タン
クにより行う場合を説明したが、本実施例では、図13
に示すように1個の共通の熱回収タンク26により両側
の熱回収を行うように構成している。この図において、
101は第1の迂回路、102は第2の迂回路、28
b,29b,30bは第1の熱回収切換手段を構成する
熱回収用切換弁、28a,29a,30aは第2の熱回
収切換手段を構成する熱回収用切換弁、27a,27b
は熱回収ポンプである。ここでは、共通の熱回収タンク
26を用いていることにより、第1の迂回路101と第
2の迂回路の熱回収タンク26への入側同士および出側
同士がそれぞれ連通している。さらに、第1の熱交換器
7の出口と、ファンコイルユニット21および冷却塔1
9へ至る経路とが、第1の開閉手段としての熱回収切換
弁34で接続されると共に、第2の熱交換器8の出口
と、排ガス熱交換器17および冷却塔19へ至る経路と
が、第2の開閉手段としての熱回収切換弁33を介して
接続されている。
【0055】次に動作について説明する。図13は出力
運転と再生運転との間に行われる熱回収運転時の動作を
示している。この熱回収運転では、切換弁9、10、1
3、14、28b、29a、30a、30b、33は
閉、切換弁11、12、15、16、28a、29b、
34が開となり、熱回収ポンプ27bが駆動される。こ
れにより、切換弁9から液容器3の第2の熱交換器8出
口までの配管経路内にある出力運転時の残留冷水が、切
換弁11から供給される冷却水に押し出されて熱回収用
切換弁28aを経て熱回収タンク26へ送られ、ここで
蓄えられる。また切換弁13から反応容器2の第1の熱
交換器7の出口までの配管経路内にある出力運転時の残
留冷却水は、切換弁15から供給される温水に押し出さ
れて、熱回収用切換34を経て冷却塔19へ送られる。
また、熱回収タンク26内に蓄えられていた温水は、熱
回収ポンプ27と熱回収用切換弁29bを経て排ガス熱
交換器17へ送られる。このように、出力運転から再生
運転へ移行するときに、冷却塔19へ、第2の熱交換器
8内の残留冷水の代わりに、第1の熱交換器7内の残留
冷却水を送ると共に、排ガス熱交換器17へ、第1の熱
交換器7内の残留冷却水の代わりに、熱回収タンク26
内に蓄えておいた温水を送るため、冷却水や温水の温度
変動を押さえることができ、再生運転が円滑に行われ
る。
【0056】図14は再生運転と出力運転の間に行われ
る熱回収運転時の動作を示している。この熱回収運転で
は、切換弁11、12、15、16、28a、29b、
30a、30b、34は閉、切換弁9、10、13、1
4と28b、29aは開となり、熱回収ポンプ27aが
駆動される。これにより、切換弁15から反応容器2の
第1の熱交換器7の出口までの配管経路内にある再生運
転時の残留温水が、切換弁13から供給される冷却水に
押し出されて、熱回収用切換弁28bを経て熱回収タン
ク26へ送られ、ここで蓄えられる。また、切換弁11
から液容器3の第2の熱交換器8の出口までの配管経路
内にある再生運転時の残留冷却水は、切換弁9から供給
される冷水に押し出されて、熱回収用切換弁33を介し
て冷却塔19へ送られる。また、熱回収タンク26内に
蓄えられていた冷水は、熱回収ポンプ27と熱回収用切
換弁29を経てファンコイルユニット21へ送られる。
このように、再生運転から出力運転へ移行するときに、
冷却水の供給源である冷却塔19へ、温水の代わりに冷
却水を送ることができると共に、ファンコイルユニット
21へ、冷却水の代わりに冷水を送ることができるた
め、冷却水および冷水温度を一定に保持することができ
ると共に、温水の熱を外気へ放出することなく出力運転
から再生運転の切り換え時に有効に利用でき、それによ
りシステムの熱効率を向上させることができる。
【0057】実施例8.図15は請求項9の発明の実施
例によるケミカルヒートポンプシステムを示す構成図で
ある。図において、35、36は反応容器2の第1の熱
交換器7へ流入する冷温水の流れ方向を換えるための流
れ方向切換弁である。
【0058】次に動作について説明する。図15は再生
運転時の流れを示している。排ガス熱交換器17からの
温水は、流れ方向切換弁35から熱交換器7の入口に流
入し、流れ方向切換弁36から排ガス熱交換器17へ戻
る。次に、図16は再生運転時において、流れ方向を逆
向きに換えたときの流れを示している。この場合、排ガ
ス熱交換器17からの温水は流れ方向切換弁36から熱
交換器7の入口に流入する。このように熱交換器7への
流れ方向を切り換えることにより、熱交換器7の入口近
くにある固体反応材料5では温水と冷却水の温度差が大
きいため、所定量の反応量が得られるものの、出口近く
にある固体反応材料5では反応量が少なくなるという現
象を無くし、反応容器2全体としての反応量を多くする
ことができる。
【0059】実施例9.図17は請求項10および請求
項11の発明の実施例によるケミカルヒートポンプシス
テムを示す構成図である。図において、103はファン
コイルユニット21の入側流路と出側流路とをバイパス
する冷水側のバイパス流路、37は冷水をファンコイル
ユニット21へ流すかバイパス流路103へ流すかを選
択する起動用切換弁、104は排ガス熱交換器17と第
1の熱交換器7との間に設けられた温水側のバイパス流
路である。このバイパス流路104は、排ガス熱交換器
17から出た温水を第1の熱交換器7を経ずに小循環さ
せるもので、この小循環路内に、ポンプ25および加熱
手段39が配置されている。この加熱手段39として
は、スチーム加熱器あるいはヒータを用いることができ
る。また、38はバイパス流路104に介装された起動
用切換弁38であり、これは小循環を実現するためのも
のである。
【0060】次に動作について説明する。図17は本シ
ステムの起動時の運転状態を示している。運転起動時は
冷水温度や温水供給のための排ガス熱交換器17が所定
温度になっていないため、早急な温度の設定が必要であ
る。本システムでは、起動用切換弁37を切り換えるこ
とにより、システム起動時は、冷水をファンコイルユニ
ット21へ流さずにバイパスさせる。これにより、冷水
がファンコイルユニット21で温められることがなくな
り、第2の熱交換器8とバイパス流路103を通って循
環することで、早急に温度が下がることになる。
【0061】同時に、起動用切換弁38を開いて、小循
環路内で温水を循環させることにより、加熱手段39で
温水温度が高められるので、排ガス熱交換器17の立上
がり時間を短くすることができる。
【0062】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれば
液容器内の第2の熱交換器の出口から冷房負荷および冷
却水供給源への経路途中に、熱回収タンクを備えた迂回
路を接続するように構成したので、出力運転時の残留冷
水や再生運転時の残留冷却水を熱回収タンクにそれぞれ
回収して、運転切り換え時にそれらを冷却水供給源や冷
房負荷へ送ることができる。このため、運転切り換え時
の冷温水の温度変動を小さくすることができ、それによ
りシステムの熱効率を向上させることができる効果があ
る。
【0063】請求項2の発明によれば反応容器内の第1
の熱交換器の出口から温水供給源および冷却水供給源へ
の経路途中に、熱回収タンクを備えた迂回路を接続する
ように構成したので、出力運転時の残留冷却水や再生運
転時の残留温水を熱回収タンクにそれぞれ回収して、運
転切り換え時にそれらを温水供給源や冷却水供給源へへ
送ることができる。このため、運転切り換え時の冷温水
の温度変動を小さくすることができ、それによりシステ
ムの熱効率を向上させることができる効果がある。
【0064】請求項3の発明によれば迂回路中に2個の
熱回収タンクを並列に設け、交互に使い分けるように構
成したので、導入する冷温水と導出する冷温水との混合
を確実に防止することができ、熱回収を効率良く行うこ
とができて、システムの熱効率をより向上させる効果が
ある。
【0065】請求項4の発明によれば仕切り板を有した
熱回収タンクを用いるように構成したので、上記の導入
冷温水と導出冷温水の混合の問題を1個のタンクを用い
て解消することができ、コスト的に有利になる効果があ
る。
【0066】請求項5の発明によれば垂直な仕切り板を
有した熱回収タンクを用いるように構成したので、冷温
水の水平方向の移動を抑制し、熱回収を効率良く行える
効果がある。
【0067】請求項6の発明によれば水平な仕切り板を
有した熱回収タンクを用いるように構成したので、冷温
水の上下方向の移動を抑制し、熱回収を効率良く行える
効果がある。
【0068】請求項7の発明によれば反応容器側の熱回
収を行う第1の迂回路と液容器側の熱回収を行う第2の
迂回路を共に設けるように構成したので、請求項1の発
明と請求項2の発明の効果を同時に得ることができ、シ
ステムの熱効率をより向上させることができる効果があ
る。
【0069】請求項8の発明によれば第1の迂回路の熱
回収タンクと第2の迂回路の熱回収タンクを共通の熱回
収タンクとするように構成したので、設備コストが安価
にすむ上、熱効率が向上する効果がある。
【0070】請求項9の発明によれば反応容器内の第1
の熱交換器の入口と出口に各々流れ方向切換弁35、3
6を設け、冷温水を第1の熱交換器に対して順方向にも
逆方向にも流せるように構成したので、反応容器全体と
しての反応量を多くすることができ、性能の向上を図る
ことができる効果がある。
【0071】請求項10の発明によれば起動時に冷房負
荷の手前で冷水を循環させるように構成したので、冷水
温度を早急に下げることができ、結果として起動時間を
短縮することができる効果がある。
【0072】請求項11の発明によれば起動時に温水供
給源と加熱手段を温水が小循環するように構成したの
で、温水供給源の立上がり時間を短くすることができ、
結果として起動時間を短縮することができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1によるケミカルヒートポン
プシステムの出力運転時の動作を示す構成図である。
【図2】同システムの出力運転から再生運転への切り換
わり時の動作を示す構成図である。
【図3】同システムの再生運転時の動作を示す構成図で
ある。
【図4】同システムの再生運転から出力運転への切り換
わり時の動作を示す構成図である。
【図5】この発明の実施例2のケミカルヒートポンプシ
ステムの出力運転時の動作を示す構成図である。
【図6】同システムの出力運転から再生運転への切り換
わり時の動作を示す構成図である。
【図7】同システムの再生運転時の動作を示す構成図で
ある。
【図8】同システムの再生運転から出力運転への切り換
わり時の動作を示す構成図である。
【図9】この発明の実施例3によるケミカルヒートポン
プシステムの出力運転から再生運転への切り換わり時の
動作を示す構成図である。
【図10】この発明の実施例4によるケミカルヒートポ
ンプシステムの出力運転から再生運転への切り換わり時
の動作を示す構成図である。
【図11】この発明の実施例5によるケミカルヒートポ
ンプシステムの熱回収タンクの一例の内部構造を示す構
成図である。
【図12】同熱回収タンクの他の例の内部構造を示す構
成図である。
【図13】この発明の実施例7によるケミカルヒートポ
ンプシステムの出力運転から再生運転への切り換わり時
の動作を示す構成図である。
【図14】同システムの再生運転から出力運転への切り
換わり時の動作を示す構成図である。
【図15】この発明の実施例8のケミカルヒートポンプ
システムの再生運転時の動作を示す構成図である。
【図16】同システムにおいて、第1の熱交換器の温水
の流れ方向を図15と逆にした場合を示す構成図であ
る。
【図17】この発明の実施例9のケミカルヒートポンプ
システムの起動時の動作を示す構成図である。
【図18】従来のケミカルヒートポンプシステムの一例
の出力運転時の動作を示す構成図である。
【図19】従来のケミカルヒートポンプシステムの一例
の再生運転時の動作を示す構成図である。
【符号の説明】
2 反応容器 3 液容器 4 連結管 5 固体反応材料 6 冷媒 7 第1の熱交換器 8 第2の熱交換器 17 排ガス熱交換器(温水の供給源) 19 冷却塔(冷却水の供給源) 21 ファンコイルユニット(冷房負荷) 26,26a,26b 熱回収タンク 28,29,30 熱回収用切換弁(熱回収用切換手
段) 28a,28b,29a,29b 熱回収用切換弁(熱
回収用切換手段,選択手段) 31 垂直な仕切り板 32 水平な仕切り板 33 熱回収用切換弁(第2の開閉手段) 34 熱回収用切換弁(第1の開閉手段) 35,36 流れ方向切換弁 37,38 起動用切換弁 39 加熱手段 101 迂回路,第1の迂回路 102 迂回路,第2の迂回路 103,104 バイパス流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井出 弘 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内 (72)発明者 中尾 一成 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内 (72)発明者 田中 直樹 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内 (72)発明者 大畑 晃一 大阪市北区堂島二丁目2番2号 三菱電機 株式会社関西支社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体吸着材または固体反応材料または液
    体反応材料を内部に充填し冷温水の流れる第1の熱交換
    器を設けた反応容器と、上記固体吸着材に吸着または上
    記固体反応材料もしくは上記液体反応材料と反応する冷
    媒を内部に充填し冷温水の流れる第2の熱交換器を設け
    た液容器と、上記反応容器と上記液容器とを接続する連
    結管とを備え、再生運転時に上記第1の熱交換器に温水
    を供給すると共に上記第2の熱交換器に冷却水を供給
    し、出力運転時には上記第1の熱交換器に冷却水を供給
    すると共に上記第2の熱交換器に冷水を供給し、上記冷
    水が流れる回路中に冷房負荷を設けて冷房出力が得られ
    るように構成されたケミカルヒートポンプシステムにお
    いて、上記第2の熱交換器の出口から上記冷房負荷およ
    び冷却水の供給源へ至る経路途中に、上記第2の熱交換
    器からの冷温水を熱回収タンクへ導入しかつこの熱回収
    タンクに蓄えられた冷温水を上記経路に導出する迂回路
    を接続する共に、この迂回路へ上記冷温水を通すか否か
    を選択する熱回収用切換手段を設けたことを特徴とする
    ケミカルヒートポンプシステム。
  2. 【請求項2】 固体吸着材または固体反応材料または液
    体反応材料を内部に充填し冷温水の流れる第1の熱交換
    器を設けた反応容器と、上記固体吸着材に吸着または上
    記固体反応材料もしくは上記液体反応材料と反応する冷
    媒を内部に充填し冷温水の流れる第2の熱交換器を設け
    た液容器と、上記反応容器と上記液容器とを接続する連
    結管とを備え、再生運転時に上記第1の熱交換器に温水
    を供給すると共に上記第2の熱交換器に冷却水を供給
    し、出力運転時には上記第1の熱交換器に冷却水を供給
    すると共に上記第2の熱交換器に冷水を供給し、上記冷
    水が流れる回路中に冷房負荷を設けて冷房出力が得られ
    るように構成されたケミカルヒートポンプシステムにお
    いて、上記第1の熱交換器の出口から上記温水の供給源
    および冷却水の供給源へ至る経路途中に、上記第1の熱
    交換器からの冷温水を熱回収タンクへ導入しかつこの熱
    回収タンクに蓄えられた冷温水を上記経路に導出する迂
    回路を接続する共に、この迂回路へ上記冷温水を通すか
    否かを選択する熱回収用切換手段を設けたことを特徴と
    するケミカルヒートポンプシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のケミカルヒート
    ポンプシステムにおいて、上記迂回路中に上記熱回収タ
    ンクを並列に2個設けると共に、これら2個の熱回収タ
    ンクを冷温水の導入側と導出側とに交互に使い分ける選
    択手段を設けたことを特徴とするケミカルヒートポンプ
    システム。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のケミカルヒート
    ポンプシステムにおいて、上記熱回収タンク内の冷温水
    の入側と出側との間に、それらの間の流体移動を抑制す
    る仕切り板を迷路状に配設したことを特徴とするケミカ
    ルヒートポンプシステム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のケミカルヒートポンプシ
    ステムにおいて、上記仕切り板が垂直な仕切り板である
    ことを特徴とするケミカルヒートポンプシステム。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のケミカルヒートポンプシ
    ステムにおいて、上記仕切り板が水平な仕切り板である
    ことを特徴とするケミカルヒートポンプシステム。
  7. 【請求項7】 固体吸着材または固体反応材料または液
    体反応材料を内部に充填し冷温水の流れる第1の熱交換
    器を設けた反応容器と、上記固体吸着材に吸着または上
    記固体反応材料もしくは上記液体反応材料と反応する冷
    媒を内部に充填し冷温水の流れる第2の熱交換器を設け
    た液容器と、上記反応容器と上記液容器とを接続する連
    結管とを備え、再生運転時に上記第1の熱交換器に温水
    を供給すると共に上記第2の熱交換器に冷却水を供給
    し、出力運転時には上記第1の熱交換器に冷却水を供給
    すると共に上記第2の熱交換器に冷水を供給し、上記冷
    水が流れる回路中に冷房負荷を設けて冷房出力が得られ
    るように構成されたケミカルヒートポンプシステムにお
    いて、上記第1の熱交換器の出口から上記温水の供給源
    および冷却水の供給源へ至る経路途中に、上記第1の熱
    交換器からの冷温水を第1の熱回収タンクへ導入しかつ
    この第1の熱回収タンクに蓄えられた冷温水を上記温水
    の供給源および冷却水の供給源へ至る経路に導出する第
    1の迂回路を接続する共に、この第1の迂回路へ上記冷
    温水を通すか否かを選択する第1の熱回収用切換手段を
    設け、また、上記第2の熱交換器の出口から上記冷房負
    荷および冷却水の供給源へ至る経路途中に、上記第2の
    熱交換器からの冷温水を第2の熱回収タンクへ導入しか
    つこの第2の熱回収タンクに蓄えられた冷温水を上記冷
    房負荷および冷却水の供給源へ至る経路に導出する第2
    の迂回路を接続する共に、この第2の迂回路へ上記冷温
    水を通すか否かを選択する第2の熱回収用切換手段を設
    けたことを特徴とするケミカルヒートポンプシステム。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のケミカルヒートポンプシ
    ステムにおいて、上記第1の熱回収タンクと第2の熱回
    収タンクを共通の熱回収タンクで構成し、第1の迂回路
    と第2の迂回路の上記熱回収タンクへの入側同士及び出
    側同士をそれぞれ連通し、さらに上記第1の熱交換器の
    出口と、上記冷房負荷および冷却水の供給源へ至る経路
    とを第1の開閉手段を介して接続し、上記第2の熱交換
    器の出口と、上記温水の供給源および冷却水の供給源へ
    至る経路とを第2の開閉手段を介して接続したことを特
    徴とするケミカルヒートポンプシステム。
  9. 【請求項9】 固体吸着材または固体反応材料または液
    体反応材料を内部に充填し冷温水の流れる第1の熱交換
    器を設けた反応容器と、上記固体吸着材に吸着または上
    記固体反応材料もしくは上記液体反応材料と反応する冷
    媒を内部に充填し冷温水の流れる第2の熱交換器を設け
    た液容器と、上記反応容器と上記液容器とを接続する連
    結管とを備え、再生運転時に上記第1の熱交換器に温水
    を供給すると共に上記第2の熱交換器に冷却水を供給
    し、出力運転時には上記第1の熱交換器に冷却水を供給
    すると共に上記第2の熱交換器に冷水を供給し、上記冷
    水が流れる回路中に冷房負荷を設けて冷房出力が得られ
    るように構成されたケミカルヒートポンプシステムにお
    いて、上記第1の熱交換器の入口と出口に各々流れ方向
    切換弁を設けて、第1の熱交換器内の流れを順方向及び
    逆方向に設定可能としたことを特徴とするケミカルヒー
    トポンプシステム。
  10. 【請求項10】 固体吸着材または固体反応材料または
    液体反応材料を内部に充填し冷温水の流れる第1の熱交
    換器を設けた反応容器と、上記固体吸着材に吸着または
    上記固体反応材料もしくは上記液体反応材料と反応する
    冷媒を内部に充填し冷温水の流れる第2の熱交換器を設
    けた液容器と、上記反応容器と上記液容器とを接続する
    連結管とを備え、再生運転時に上記第1の熱交換器に温
    水を供給すると共に上記第2の熱交換器に冷却水を供給
    し、出力運転時には上記第1の熱交換器に冷却水を供給
    すると共に上記第2の熱交換器に冷水を供給し、上記冷
    水が流れる回路中に冷房負荷を設けて冷房出力が得られ
    るように構成されたケミカルヒートポンプシステムにお
    いて、上記冷房負荷の入側流路と出側流路とをバイパス
    するバイパス流路を設けると共に、冷温水を上記冷房負
    荷へ流通させるかバイパス流路へ流通させるかを選択す
    る起動用切換弁を設けたことを特徴とするケミカルヒー
    トポンプシステム。
  11. 【請求項11】 固体吸着材または固体反応材料または
    液体反応材料を内部に充填し冷温水の流れる第1の熱交
    換器を設けた反応容器と、上記固体吸着材に吸着または
    上記固体反応材料もしくは上記液体反応材料と反応する
    冷媒を内部に充填し冷温水の流れる第2の熱交換器を設
    けた液容器と、上記反応容器と上記液容器とを接続する
    連結管とを備え、再生運転時に上記第1の熱交換器に温
    水を供給すると共に上記第2の熱交換器に冷却水を供給
    し、出力運転時には上記第1の熱交換器に冷却水を供給
    すると共に上記第2の熱交換器に冷水を供給し、上記冷
    水が流れる回路中に冷房負荷を設けて冷房出力が得られ
    るように構成されたケミカルヒートポンプシステムにお
    いて、上記温水の供給源と上記第1の熱交換器との間に
    該供給源から出た温水を上記第1の熱交換器を経ずに小
    循環させるバイパス流路を設けると共に、流路を小循環
    側に切り換える起動用切換弁を設け、更に小循環流路内
    に加熱手段を設けたことを特徴とするケミカルヒートポ
    ンプシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009121772A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Hitachi Appliances Inc ヒートポンプ給湯装置
JP2014513789A (ja) * 2011-05-19 2014-06-05 ゾルテッヒ アーゲー 循環的に作動する熱吸着式加熱または冷却システムを動作させるための方法

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