JPH06280740A - 低粘性燃料油用ラジアルピストンポンプ - Google Patents

低粘性燃料油用ラジアルピストンポンプ

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JPH06280740A
JPH06280740A JP5090547A JP9054793A JPH06280740A JP H06280740 A JPH06280740 A JP H06280740A JP 5090547 A JP5090547 A JP 5090547A JP 9054793 A JP9054793 A JP 9054793A JP H06280740 A JPH06280740 A JP H06280740A
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JP
Japan
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piston
fuel oil
cam
cam ring
piston pump
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JP5090547A
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Katsumi Takatsu
勝美 高津
Takao Hasegawa
隆夫 長谷川
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Bosch Corp
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Zexel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低粘性燃料油用ラジアルピストンポンプにお
けるカムリングとピストンとの互いの摺接面の早期摩耗
と焼き付きを防止する。 【構成】 カムリング9のピストン11が摺接する外周
面には、窒化クロムからなる被膜を形成する。ピストン
11には、窒化珪素の焼結体からなるピストンチップ1
1Bを設け、このピストン11Bをカムリング9に摺接
させる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガソリン等の低粘性
燃料油を加圧するために用いられる低粘性燃料油用ラジ
アルピストンポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のポンプは、カム軸にカ
ムリング(カム)を相対回転自在に嵌合させるととも
に、このカムリングの外周面にピストンを接触させる。
そして、カム軸を回転駆動することによってピストンを
往復動させ、これによって燃料油を加圧するようになっ
ている(特開平3ー175158号公報参照)。なお、
カムリングを用いずに、カム軸のカム部にピストンを直
接摺接させることもある。
【0003】ところで、上記ポンプにおいては、カムリ
ングの外周面とピストンの端面とが高圧をもって摺接す
る。そこで、それらの摺接面間を潤滑油によって潤滑す
る必要がある。この場合、潤滑性だけを考慮するのであ
れば、潤滑性に優れた高粘性油を潤滑油として用いるの
がよい。しかし、高粘性油を用いるとそれが燃料油に混
入して燃焼に悪影響を及ぼすおそれがある。そこで、通
常は、燃料油を潤滑油として用いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ガソリン等
の低粘性の燃料油は潤滑性が劣る。このため、低粘性の
燃料油を潤滑油として使用すると、カムリングとピスト
ンとの互いの摺接面が早期に摩耗したり、焼き付いてし
まうという問題があった。
【0005】なお、2つの物体の互いの摺接面が早期摩
耗する場合、各物体の表面に窒化クロム等の硬質被膜等
を形成し、これによって早期摩耗を防止する技術が公知
である。しかし、カム軸とピストンとの互いの摺接面
は、単に摺接するだけでなく、高圧をもって摺接する。
このため、材質を考慮せずに単に硬質被膜を形成したの
では、摺接面の早期摩耗および焼き付きを防止すること
ができないのみならず、摩擦抵抗が増大する等の問題が
生じることが判明した。そこで、鋭意研究した結果、各
摺接面に特定の材質からなる被膜等を形成することによ
り、上記の問題を解決することができるという知見を得
るに至ったものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の知見
に基づいてなされたものであり、請求項1に係る発明
(以下、第1の発明という。)は、燃料油加圧用のピス
トンをカムによって往復動させるようにした低粘性燃料
油用ラジアルピストンポンプにおいて、上記カムと上記
ピストンとの互いに接する2つの接触面の一方に窒化ク
ロムからなる被膜を設け、他方に窒化珪素焼結体を設け
たことを特徴としている。
【0007】また、請求項2に係る発明(以下、第2の
発明という。)は、上記カムと上記ピストンとの間の互
いに接する2つの接触面の一方に非晶質硬質炭素膜を設
け、他方に自己潤滑性が高い材料を含有する金属系複合
材料からなる被膜を設けたことを特徴としている。
【0008】
【作用】第1の発明においては、窒化クロム層と窒化珪
素焼結体との間の摩擦抵抗が小さく、しかも一方の材料
が他方の材料へ移着したり、凝着することがほとんど発
生しない。したがって、早期摩耗および焼き付きが防止
される。この点は、第2の発明において特定した材質ど
うしでも同様である。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例について図1〜図7
を参照して説明する。図1〜図4は第1の発明に係る低
粘性燃料油用ラジアルピストンポンプ1を示すもので、
このポンプ1の基本的構成は従来のポンプと同様になっ
ている。そこで、従来と同様な構成部分についてまず簡
単に説明する。
【0010】図1において符号2はポンプ本体である。
ポンプ本体2は、ハウジング2A、スペーサ2B、シリ
ンダ2Cおよびカバー2Dを有しており、これらはスペ
ーサ2Bとシリンダ2Cとの間、およびシリンダ2Cと
カバー2Dとの間にリーフ弁3,4をそれぞれ介在させ
た状態でボルト5によって固定されている。ポンプ本体
2の内部には、潤滑油室6が形成されている。この潤滑
油室6内には、ガソリン等の低粘性燃料油が潤滑油とし
て循環するようになっている。
【0011】上記潤滑油室6にはカム軸7が挿通配置さ
れており、このカム軸7は軸受B1,B2を介してポンプ
本体2に回転自在に支持されている。カム軸7の一端部
は、ポンプ本体2から外部に突出しており、その突出し
た端部がエンジンの出力軸(図示せず)に連結され、カ
ム軸7が回転駆動されるようになっている。
【0012】カム軸7は、その軸線に対して偏心した偏
心部7aを有している。偏心部7aの外周には、後述す
るリング8を介してカムリング(カム)9が相対回転自
在に嵌合されている。このカムリング9の外周面は、図
2に示すように、正五角形状に形成されており、五角形
の各辺をなす5つの平坦面(接触面)9aには、スリー
ブ10を介してシリンダ2Cに摺動自在に設けられたピ
ストン11がばね12によって突き当てられている。し
たがって、カム軸7が回転すると、それに追随してピス
トン11が往復動する。
【0013】上記構成において、カム軸7の回転に追随
してピストン11が往復動すると、往動時には燃料加圧
室13内の燃料油が加圧され、復動時には燃料加圧室1
3に燃料油が導入される。すなわち、燃料加圧室13
は、通路14を介して燃料入口15に連通されており、
通路14は、上記リーフ弁3によりピストン11の往動
時には閉じられ、ピストン11の復動時には開かれるよ
うになっている。また、燃料加圧室13は、通路16を
介して燃料出口17に連通されており、通路16は、上
記リーフ弁4によりピストン11の往動時には開かれ、
ピストン11の復動時には閉じられるようになってい
る。したがって、ピストン11の往動時には燃料加圧室
13内の燃料油が加圧され、加圧された燃料油が通路1
6を介して燃料出口17から吐出される。一方、ピスト
ン11の復動時には、燃料入口15から通路14を介し
て燃料加圧室13に燃料油が導入される。
【0014】以上の構成は、従来のラジアルピストンポ
ンプと同様である(例えば、上記特開平3ー17515
8号公報に記載のポンプ)が、第1の発明に係るこのポ
ンプ1はさらに次の構成を有している。すなわち、図2
に示すように、偏心部7aの外周にはリング8が嵌合固
定されており、カムリング9の内周面全体および外周面
のうちの平坦面9aには、被膜18,19がそれぞれ形
成されている。また、図1および図4に示すように、ピ
ストン11の下端部には、ピストンチップ(窒化珪素焼
結体)11Bが設けられている。
【0015】リング8は、窒化珪素(Si34)の粉末
に結合剤を混合して圧粉成形し、これを焼結して形成し
たものである。結合剤としては、例えば酸化セリウム、
酸化マグネシウム、酸化ストロンチウム、酸化珪素、酸
化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化イットリウ
ム、酸化コバルト、酸化ニッケル、酸化ニオブ等を用い
る。焼結温度は、1500〜1900°Cとする。リン
グ8の内周面および外周面は研摩加工する。
【0016】カムリング9の内周面および外周面に形成
された被膜18,19は、いずれも窒化クロム(CrN
x;0<X≦1)からなるものであり、例えば化学的蒸
着法(CVD法)または物理的蒸着法(PVD法)等に
よって形成されている。各被膜18,19の厚さは、カ
ムリング9の材質に応じて適宜決定されるが、例えばカ
ムリング9の材質としてSKH51、SKD11、Su
J2等の鉄系材料を用いる場合には、1〜200μmに
するのが望ましい。これは、被膜18,19の厚さを1
μm以下にすると、被膜18,19自体が早期摩耗して
しまうからであり、200μm以上にすると被膜18,
19とカムリング9との熱膨張率差により、被膜18,
19にクラックや剥離が生じてしまうからである。
【0017】また、ピストン11は、その下端にピスト
ンチップ11Bを有している。すなわち、図1および図
4に示すように、ピストン11は、スリーブ10に摺動
自在に嵌合されたピストン本体11Aと、このピストン
本体11の下端部に設けられたピストンチップ11Bと
からなるものであり、ピストン本体11Aの下端面に
は、テーパ孔部11aとストレート孔部11bとが同芯
に形成されている。
【0018】一方、ピストンチップ11Bは、リング8
と同一の成分である窒化珪素を圧粉成形後、焼結してな
るものであり、上記テーパ孔部11aおよびストレート
孔部11bに対応したテーパ部11cおよび円柱部11
d、並びにテーパ部11cの下端部に続く円板部11e
から構成されている。そして、テーパ部11cおよび円
柱部11dをテーパ孔部11aおよびストレート孔部1
1bにそれぞれ嵌合されている。さらに、円板部11e
をピストン本体11Aの下端面に突き当てた状態でろう
付け固定または焼嵌めにより固定してもよい。
【0019】上記構成のラジアルピストンポンプ1にお
いては、ピストン11の下端部に窒化珪素の焼結体から
なるピストンチップ11Bを設けるとともに、カムリン
グ9の平坦面9aに窒化クロムからなる被膜19を設け
ているので、潤滑油としてガソリン等の低粘性燃料油を
用いたとしても、それらが早期に摩耗したりあるいは焼
き付いたりするのを防止することができる。
【0020】上記の効果は、カムリング9と偏心部7a
に設けられたリング8との間においても同様である。た
だし、カムリング9と偏心部7aとの間の面圧は、カム
リング9とピストン11との間の面圧に比して小さいの
で、カムリング9の内周面に被膜18を形成したり、偏
心部7aにリング8を装着することなく、カムリング9
と偏心部7aとを直接にまたは一般的なプレーンベアリ
ング等を介して接触させてもよい。
【0021】次に、上記効果を確認するために行った実
験結果を紹介する。この実験においては、この発明に係
るポンプ(以下、発明品という。)として、カムリング
9の平坦面9aに厚さが10μmの窒化クロムからなる
被膜19を形成するとともに、ピストン11に窒化珪素
の焼結体からなるピストンチップ11Bを設けたものを
準備し、これと比較するためのポンプ(以下、従来品と
いう。)として、カムリング9の平坦面9aとこれに摺
接するピストン11の端面とに厚さが10μmであるテ
フロン含有Ni−P複合めっきの被覆層をそれぞれ形成
したものを準備した。そして、これら発明品と従来品と
の摩耗量および焼き付きの有無を検査した。なお、この
実験においては、潤滑油としてガソリンを用い、カム軸
7の回転数を5000rpmとし、カムリング9とピス
トン11との接触圧を10MPaとした。
【0022】摩耗量については、実験開始後、24時
間、100時間および500時間経過したときに測定し
た。その結果、従来品では、カムリング9の平均摩耗量
が、5μm、7μm、10μmであり、ピストン11の
摩耗量が、7μm、9μm、10μmであった。これに
対し、発明品では、各時間経過時におけるカムリング9
とピストンチップ11Bとの各平均摩耗量がいずれも0
μmであり、耐摩耗性が著しく向上した。
【0023】また、従来品では、実験開始後100時間
経過すると、カムリング9とピストン11との間に焼き
付きが発生し、カム軸7が回転不能に陥ることがあっ
た。しかし、発明品では、実験開始から500時間経過
した後でも焼き付きの発生が全くなかった。
【0024】なお、上記の実施例においては、カムリン
グ9の内・外周面に窒化クロムからなる被膜18,19
をそれぞれ形成しているが、カムリング9を窒化珪素か
ら形成してもよい。そのようにする場合には、偏心部7
aにリング8を設けることなく、その外周面に窒化クロ
ムの被膜を設け、またピストン11のカムリング9と摺
接する下端面に窒化クロムの被膜を設ければよい。これ
らの被膜の厚さは、偏心部7aおよびピストン11を鉄
系材料で形成する場合には、上記の実施例と同様に、1
〜200μmにするのがよい。
【0025】また、ピストン11については、これに変
えて図5または図6に示すものを用いてもよい。図5に
示すピストン21は、ピストン本体21Aの端面にスト
レート孔部21aを形成する一方、ピストンチップ21
Bを、ストレート部21b、これに続く円弧部21cお
よび円板部21dから構成したものであり、ピストンチ
ップ21Bは、ストレート部21bをストレート孔部2
1aに嵌合若しくはろう付けされることにより、ピスト
ン本体21Aに固定されている。
【0026】また、図6に示すピストン31は、ピスト
ン本体31Aの端面にストレート孔部31aを形成する
一方、ピストンチップ31Bを円柱状に形成したもので
あり、ピストンチップ31Bはストレート孔部31aに
嵌合若しくはろう付け固定されている。
【0027】次に、第2の発明の実施例について説明す
る。この実施例においては、図7に示すように、カムリ
ング9の内周面全体および外周面の5つの平坦面(摺動
面)9aに被膜28,29がそれぞれ形成されている。
これらの被膜28,29は、非晶質硬質炭素膜からなる
ものであり、CVD法によって形成される。また、被膜
28,29の厚さは、カムリング9をSKH51、SK
D11、SUJ2等の鉄系材料で形成する場合には、ク
ラックまたは剥離の発生を防止するとともに、早期摩耗
を防止するために、0.1μm〜5μmにするのがよ
い。
【0028】一方、カムリング9の内周面に摺接する偏
心部7aの外周面と、カムリング9の平坦面9aに摺接
するピストン11の下端面とには、被膜26,27がそ
れぞれ形成されている。なお、この実施例ではピストン
11の下端面から外周面にわたって被膜27が形成され
ているが、ピストン11の外周面には形成しなくともよ
い。
【0029】被膜26,27は、自己潤滑性が高い材料
を含有する金属系複合材料からなるものであり、この金
属系複合材料をメッキまたは焼結することによって形成
されている。自己潤滑性が高い材料としては、ポリアミ
ド若しくはポリアセタール系プラスチック、ポリエチレ
ン、ポリテトラフロロエチレン、ポリエーテルスルホ
ン、ポリフェニレンオキシド、芳香族ポリエステル、ポ
リエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィ
ド、芳香族ポリアミド、ポリプロメリイミドまたはポリ
アミドイミド等があり、これらの中から適宜選択され
る。
【0030】また、金属系複合材料の基本構成元素は,
鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、亜鉛
(Zn)、銅(Cu)、錫(Sn)、鉛(Pb)、アル
ミニウム(Al)、珪素(Si)、マグネシウム(M
g)、モリブデン(Mo)、リン(P)、ホウ素(B)
等から選択される。通常、選択した基本構成元素を合金
とする。例えば、NiーP合金(重量比で92:8)、
NiーB合金(重量比で99:1)あるいはPbーSn
ーCu合金(重量比で10:10:80)とする。そし
て、これらの合金に上記の自己潤滑性に富む材料、例え
ばポリテトラフロロエチレンを3〜20vol%以上含
有させてメッキ層を形成する。勿論、焼結金属膜として
被膜26,27を形成してもよい。
【0031】また、被膜26,27の厚さは、偏心部7
a、ピストン11を上記のような鉄系材料で形成する場
合には、0.5〜300μmにするのがよい。これは、
0.5μm以下では被膜26,27自体が早期に摩耗し
てしまい、偏心部7a、ピストン10の摩耗を防止する
ことができなくなるからであり、300μm以上にする
と被膜26,27にクラックまたは剥離が発生するから
である。
【0032】なお、上記の実施例とは逆に、カムリング
9の内・外周面に自己潤滑性材料を含む金属系複合材料
からなる被膜を形成し、偏心部7aの外周面およびピス
トン11の下端面に非晶質硬質炭素膜からなる被膜を形
成してもよい。この場合には、非晶質硬質炭素膜を形成
したピストンチップをピストンに嵌合する構造としても
よい。また、前述したように、カムリング9の内周面と
偏心部7aの外周面との間の面圧は比較的低いので、そ
れらには被膜を形成しなくともよい。
【0033】上記第2の発明に係るポンプにおいても、
カムリングとピストンとの早期摩耗および焼き付きを防
止することができるが、この効果を確認するために、第
1の発明と同様な条件下において実験を行ったところ、
発明品の摩耗量は従来品の摩耗量のほぼ1/50であ
り、発明品は実験開始後100時間経過しても焼き付き
が発生しなかった。なお、従来品としては、第1の発明
において用いたものと同一のものを用い、また発明品で
は、被膜29の厚さを10μmとし、被膜27の厚さを
1μmとした。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明は、カ
ムとピストンとの互いに接する2つの接触面の一方に窒
化クロムからなる被膜を設け、他方に窒化珪素焼結体を
設けたものであり、第2の発明は、一方に非晶質硬質炭
素膜からなる被膜を設け、他方に自己潤滑性の高い材料
を含有する金属系複合材料からなる被膜を設けたもので
あるから、カムとピストンとの早期摩耗および焼き付き
を防止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】第1の発明に係るカムリングおよびカム軸の偏
心部の断面図である。
【図3】同カムリングの側面図である。
【図4】第1の発明に係るピストンの一例の要部を示す
断面図である。
【図5】第1の発明に係るピストンの他の例の要部を示
す断面図である。
【図6】第1の発明に係るピストンのさらに他の例の要
部を示す断面図である。
【図7】第2の発明に係るカムリングおよびカム軸の偏
心部の断面図である。
【図8】第2の発明に係るピストンの一例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 低粘性燃料油用ラジアルピストンポンプ 7 カム軸 7a 偏心部 9 カムリング(カム) 9a 平坦面(摺接面) 11 ピストン 11B ピストンチップ(窒化珪素焼結体) 19 被膜 21 ピストン 21B ピストンチップ(窒化珪素焼結体) 27 被膜 29 被膜 31 ピストン 31B ピストンチップ(窒化珪素焼結体)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料油加圧用のピストンをカムによって
    往復動させるようにした低粘性燃料油用ラジアルピスト
    ンポンプにおいて、上記カムと上記ピストンとの互いに
    接する2つの接触面の一方に窒化クロムからなる被膜を
    設け、他方に窒化珪素焼結体を設けたことを特徴とする
    低粘性燃料油用ラジアルピストンポンプ。
  2. 【請求項2】 燃料油加圧用のピストンをカムによって
    往復動させるようにした低粘性燃料油用ラジアルピスト
    ンポンプにおいて、上記カムと上記ピストンとの互いに
    接する2つの接触面の一方に非晶質硬質炭素膜を設け、
    他方に自己潤滑性の高い材料を含有する金属系複合材料
    からなる被膜を設けたことを特徴とする低粘性燃料用ラ
    ジアルピストンポンプ。
JP5090547A 1993-03-26 1993-03-26 低粘性燃料油用ラジアルピストンポンプ Pending JPH06280740A (ja)

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