JPH06280739A - 多連式プランジャーポンプによる液体圧送方法とそのポンプ - Google Patents

多連式プランジャーポンプによる液体圧送方法とそのポンプ

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JPH06280739A
JPH06280739A JP13554691A JP13554691A JPH06280739A JP H06280739 A JPH06280739 A JP H06280739A JP 13554691 A JP13554691 A JP 13554691A JP 13554691 A JP13554691 A JP 13554691A JP H06280739 A JPH06280739 A JP H06280739A
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liquid
plunger
pressure
plunger pump
cylinder
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JP13554691A
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Masabumi Matsunaga
正文 松永
Ikuo Yamagata
育夫 山▲県▼
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Nordson KK
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Nordson KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シェアセンシティブやヒートセンシティブの
液体を、多連式プランジャーポンプにより、ポンプ外に
液体を漏洩させることなく、また該液体を硬化せしめる
ことなく加圧圧送し、更に該ポンプへの液体補給を重力
液圧又は比較的低液圧を利用して自動的に行うことであ
る。 【構成】 複数のプランジャーポンプの中、常に何れか
一つを加圧作動させる装置と、該装置に連結される各プ
ランジャーが密閉式液体用チャンバーを上下に貫いて設
けられ、また該チャンバーの下方にはシリンダーが直結
されている多連式プランジャーポンプであり、該ポンプ
の作動においては、プランジャー・シリンダー間のシー
ルは緩くても良く、従って上記液体も硬化することな
く、又漏洩液体は密閉式液体用チャンバー内に戻される
ので再使用でき、ポンプ外部に漏洩することはないので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体圧送用多連式プラン
ジャーポンプに係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、液体圧送用ポンプとしては、一般
にギアポンプやプランジャーポンプなどが使用されてき
た。ただし、塗料や接着剤などに対しては、それらの中
に含まれている顔料やフィラー等が研磨剤となってギア
ポンプの歯面を痛め、それらの寿命を著しく低下させる
という問題等があるため、比較的摩耗発生の少ないプラ
ンジャーポンプが多く使われてきた。
【0003】ところが、最近、UV(UltraVio
let)系などの塗料や接着剤が多く用いられるように
なってきた。これらのUV系の場合は、紫外線によって
硬化する樹脂を主体とするものであるが、シェアセンシ
ティブ(せん断感応性)やヒートセンシティブ(熱感応
性)であるものが多い。これらはポンプ内のプランジャ
ーの往復作動により、該シリンダーに装着したシールと
プランジャーとの間、又はプランジャーに装着したシー
ルとシリンダーとの間のせん断又は摩擦作用により発生
した熱によって該液体の一部が硬化するものである。
又、無機粒子(タルク、炭酸カルシウム、クレイ等)や
顔料を多く含む液体はプランジャーやシールを摩耗させ
ていた。このようにしてプランジャーポンプ内において
は、(1)シェアセンシティブ又はヒートセンシティブ
な液体は硬化し易く、それらがポンプの性能を低下せし
める。(2)プランジャーの往復作動により、吐出液圧
は脈動したり、シールとプランジャー間、又はシールと
シリンダー間の抵抗が高くなり、停止したりして塗布を
不均一なものとする。(3)シールとプランジャー又は
シリンダーの摩耗が進み、液体が外部に漏洩し、同ポン
プの周辺を汚染し、又、液体が無駄になるばかりでな
く、その手入れに手間を要し、連続作業を妨げるなどと
いう問題があった。
【0004】これらの中、第(3)項の漏洩問題に対し
ては、シール部の間隙を小とすると、漏洩は減少するが
増大する摩擦熱によって硬化が進み、ポンプが停止した
り研磨性の高い液体の場合にはシールが摩耗する。また
比較的低粘度(100cps以下)の液体を比較的高い
液圧(50〜210kg/cm2 )にする場合における
漏洩は益々増大するなどという問題が発生し、十分な解
決策は得られなかった。
【0005】なお、上記第(2)項に対しては、二本の
プランジャーをエアシリンダーにより相互に関連付ける
ことにより液体加圧に脈動を発生させることなく、液圧
を一定にかつ連続的に圧送する方法が、米国ノードソン
・コーポレーションにより発明され公知となっている
が、図6に示したプランジャー(83)とシリンダー内
部(96)のシール(93)部よりの液体の漏洩(L
l)及び上記シール(93)部に発生する液体の局部的
硬化現象は解決されなかった。よって同業界では、それ
らの問題の発生しないエアスプレイ塗布方式に切り換え
るなどしてきたのである。所が、同方式では作業現場に
おけるミスト発生による環境公害や資源浪費など、別の
問題が発生し、業界ではこれらの問題解決されたエアレ
ススプレイシステムの登場を強く要望していたのであ
る。ただし、第(1)項は依然として解決されなかった
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】液体を連続的一定加圧
圧送する多連式プランジャーポンプにより、シェアセン
シティブ、ヒートセンシティブな塗料や接着剤などを含
む液体の特性を落とすことなく圧送すると共に、同液体
の漏洩を防いで生産性を向上させることが本発明の課題
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、液体を
連続的一定加圧圧送する多連式プランジャーポンプにお
いて、それぞれのプランジャーの挿入されている各シリ
ンダーの直上部に、それらのプランジャーを囲んだ液体
供給通路が備えられた密閉式液体用チャンバーを設ける
ことにより、上記プランジャーのシール部より仮に液体
が漏洩したとしてもその液体を上記密閉式液体用チャン
バーへ戻し、即ち外部への液体漏洩を防ぎ、同時に戻さ
れた液体を再び使用し、同チャンバーへの液体補給を重
力液圧又は低圧供給により自動的に行う方法とその多連
式プランジャーポンプとを提供するものである。
【0008】次に本発明の方法について説明する。本発
明は、複数のプランジャーが備えられ、それらの中何れ
か一つが常に液体の加圧作動を行い、液体を圧送する多
連式プランジャーポンプの作動方法における改良であ
る。図1を参照されたい。これらのプランジャーは相互
に上昇、降下を繰り返しているが、説明上第一のプラン
ジャー(3)が上昇行程にあるとする。該プランジャー
の収容されているシリンダー内部(6)は負圧となり、
更に必要に応じて低い供給液圧により、該プランジャー
(3)の浸せきされている密閉式液体用チャンバー
(7)より液体(L)が液体通路(8)を通って流入し
て来、その上昇行程が終わると、シリンダー内部(6)
には液体が充満される。その状態が隣接の第二のプラン
ジャーポンプ(1A)であり、次にそのプランジャー
(3A)が降下すると、同シリンダー内部(6A)の液
体は加圧され、圧送用チェックバルブ(15A)の弁を
開いて液体圧送通路(16A,17,18)内に圧送さ
れる。また、プランジャー(3A又は3)とシール(1
3A又は13)との間隙(C1 )を一般の場合よりも大
としてもよい。又図面ではシリンダーにシールを装着さ
せているが、プランジャーにシールを装着させても良
い。上述のシールとシリンダー間の間隙を一般の場合よ
り大としても良いということは、シールとプランジャー
又はシリンダーのしゅう動抵抗を圧送性能に影響の出な
い範囲で小さくする事である。従って漏洩する様にして
も良いのである。このより大きい間隙(C1 )部にては
発生する摩擦やせん断の作用も少なく、それらによって
生ずる液体の変質も発生せず、また漏洩した液体は密閉
式液体用チャンバー(7)内の液体に混入されて再び使
用される。
【0009】また、上述のごとく間隙(C1 )のより大
なる場合には、シリンダー内部(6)の負圧時における
流入量も大となるわけで、特に比較的粘度の高い(数百
cps以上)液体の場合には、シール(13)を取り外
し、更に、前述の密閉式液体用チャンバー(7)と圧送
用チェックバルブ(15)とを連通させ、かつ、密閉式
液体用チャンバーとシリンダー(5)とを連通させてい
る液体通路(8)を省略してもよい。又、液体供給通路
を備えた密閉式液体用チャンバーはプランジャーの数だ
け独立させて設けてもよい。上述の如く、シール(1
3,13A)部における摩擦やせん断の作用を少なく出
来るので、シェアセンシティブやヒートセンシティブの
液体に対しても問題なく適用できる。
【0010】次に本発明の多連式プランジャーポンプの
構造について説明する。説明を容易にするため、二連式
プランジャーポンプを取り上げる。図1を参照された
い。駆動装置は前述した従来の技術の項ではエアシリン
ダー式を取り上げたが、実際にはその他、エアの代わり
に他の圧縮気体、又は油圧式、電動式、クランク式、ラ
ックアンドピニオン式、カム式など多数あげられる。こ
れらは何れでも適用できるので、これらを総括して単に
駆動装置とした。先ずその駆動装置について説明する。
同装置による作動は、図2に見られるグラフのように、
第一のプランジャーの加圧作動中は、他のプランジャー
の加圧作動は休止又は待機しており、そして上記加圧作
動の終了直前に自動的に第二のプランジャーにリレイし
てその加圧作動を始めさせるのである。このようにして
それぞれの加圧作動の終了直前に、又他のプランジャー
(再び第一のプランジャー又は第三のプランジャー…
…)へと交互に、又はサークル的にリレイし、全体とし
てはそれらの中何れか一つが常に加圧作動をしているよ
うに、即ち経時的シリーズに加圧行動を行い、なおかつ
それらリレイ時には若干の間隔をラップさせて、連続的
にプランジャーの加圧作動を行わしめる駆動装置である
ということである。
【0011】上述のような駆動装置(2)に直結された
各プランジャー(3,3A)の先端部は、一般の場合と
同様に、その収容されるシリンダー(5,5A)内に挿
入されている。本発明はそのシリンダー(5,5A)の
直上部に、それらプランジャー(3,3A)を囲んで密
閉式液体用チャンバー(7)を設けたことである。そし
て該密閉式液体用チャンバー(7)と圧送用チェックバ
ルブ(15,15A)とを、かつ該チャンバーと上記シ
リンダー(5,5A)とを液体通路(8)によって連通
したものであり、該液体通路(8)上には吸込用チェッ
クバルブ(9)が設けられている。更に又、上記プラン
ジャー(3,3A)又はシリンダー(5,5A)とシー
ル(13,13A)との間隙(C1 )は一般の場合より
も大としてもよい。
【0012】また上記間隙(C1 )を一般の場合よりも
大としても良い理由は、特に対象とする液体がシェアセ
ンシティブやヒートセンシティブである場合に、従来の
如く小なる間隙であっては、摩擦熱やせん断作用が発生
し易く、それらによって液体が硬化し易くなるので、そ
れを未然に防止するためである。
【0013】なお、上記の摩擦力やせん断作用の発生を
より少なくするためには、摩擦係数の最も少ないフッ素
系樹脂を使用することが望ましい。即ちプランジャー又
はシール、シリンダーの中、少なくとも一つをフッ素系
樹脂製とするか、又は同樹脂加工することである。その
際、シールは複数枚重ね合わせたVパッキンよりも、フ
ッ素系樹脂(テフロン)製Oリングの方が望ましい。
【0014】上述したように、高粘度液体の場合には、
密閉式液体用チャンバー(7)と圧送用チェックバルブ
(15)とをかつ密閉式液体用チャンバーとシリンダー
(5)とを連通させている液体通路(8)を削除し、更
に前記間隙(C1 )をより大とするためにシール(1
3)をも除いて、直接プランジャー(3)とシリンダー
(5)の間から液体を吸い込ませても良い。また上記密
閉式液体用チャンバー(7)は液体タンク(10)等と
連通管(19)により接続され、又、該チャンバー
(7)の駆動部側壁とプランジャー(3又は3A)との
間には、低圧用シール(11又は11A)が取り付けら
れている。この時、蓋部も壁とみなすものとする。
【0015】液槽内の圧力は通常大気圧か必要に応じて
数kg/cm2 の圧力を加えるのが一般的であり、低圧
用シール(11,11A)からの液体の漏洩はほとんど
ないと考えてよい。必要に応じて上記低圧用シールの外
部に同種の液体あるいは溶媒、可塑剤を充填させた室を
設けて、わずかに漏洩した固形分を含んだ液体の固化を
防ぐことを行っても良い。
【0016】
【作用】前項記載の本発明による多連式プランジャーポ
ンプの作用について説明する。同じく図1を参照された
い。これら複数のそれぞれのプランジャーの作動は、前
述したように駆動装置よりの駆動により行われ、それは
経時的シリーズに、少なくともそれらの中の何れか一つ
が、常に加圧作動を行わしむるものである。その作動は
先ず第一のプランジャー(3)の先端部がシリンダー
(5)内にて下死点(Dp)の位置にある状態からスタ
ートすることとする。該プランジャー(3)の先端部
は、その下死点(Dp)の位置より、上記駆動装置
(2)の働きにより、所要の一定速度をもって上昇する
と、同シリンダー内部(6)は負圧となり、該密閉式液
体用チャンバー(7)と連通されている液体通路(8)
の吸込用チェックバルブ(9)を通って該チャンバー
(7)内の液体(L)は吸い込まれる。そしてプランジ
ャー(3)の上死点(Up)に達することによって同シ
リンダー内部(6)は液体で充満される。その状態で駆
動装置(2)よりの始動の時機を待機するのである。
【0017】他方、それに先立ち第二のプランジャー
(3A)は、上記と同様の作動によって、既に上死点
(Up)の位置にあり、シリンダー内部(6A)には、
既に液体が満たされ待機している。説明は前後するが、
上述の第一のプランジャー(3)が下死点(Dp)に達
する直前に、即ち若干の時間をラップさせて、第二のプ
ランジャー(3A)は上記駆動装置(2)の駆動により
降下を始め、加圧作動を行うのである。その加圧は一定
圧の下に行われ、一定圧に加圧された液体(Lp)は、
圧送用チェックバルブ(15A)を通過し、液体集合通
路(18)を通って所要の装置に圧送されるのである。
なお、上記加圧作動において、シリンダー内部(6A)
の加圧液体(Lp)は、シール(13A)部の間隙(C
1 )が大きい場合には漏洩するが、それが密閉式液体用
チャンバー(7)内であるため、その液体(L)に吸収
される。そして再び使用されるのである。
【0018】上述のようにして、第二のプランジャー
(3A)が降下し、その下死点(Dp)に達する直前
に、上述の場合と同じく駆動装置よりの駆動により、上
死点(Up)で待機している上述の第一のプランジャー
(3)は降下を始め、加圧作動を行うのである。そして
上述の第二のプランジャー(3A)による液体圧送を受
け継ぎ、中断することなく引き続いて一定の加圧液体
(Lp)を、上記液体集合通路(18)を通して、上記
所用の装置に圧送するのである。
【0019】また、シール(13,13A)とプランジ
ャー(3,3A)又はシリンダー(5,5A)との間隙
(C1 )は、一般よりも大に出来ることとしたが、これ
は前述の通り、摩擦熱やせん断力の発生を防ぐために効
果的である。しかし、該間隙(C1 )をより大にするこ
とによって、比較的粘度の低い(100cps以下)液
体を使用して液圧が所要値まで上がらない場合には配慮
する必要がある。その場合には、比較的摩擦係数の小さ
いフッ素系樹脂を使用すればよい。即ちシール又は/及
びプランジャー、シリンダーをフッ素系樹脂製のもの、
又は同樹脂加工を施したものを使用すればよいのであ
る。
【0020】更に、上記間隙(C1 )を通過する液体が
比較的高粘度(数百cps以上)である場合には、前述
の密閉式液体用チャンバー(7)と圧送用チェックバル
ブ(15)とが、かつ密閉式液体用チャンバーとシリン
ダー(5)とが連通されている液体通路(8)を省略し
てもよい。この場合、プランジャー(3)とシリンダー
(5)の間から液体を吸い込ませることが出来る。
【0021】また上記説明にては、縦状のプランジャー
として説明してきたが、本装置におけるチャンバー
(7)は密閉式であるため、横状は勿論あらゆる姿勢の
プランジャーにおいても使用することができる。更に、
チャンバーの形状は、液体がシリンダー内に流れ込みや
すい形状であることが望ましい。
【0022】
【実施例】
その1.本実施例は駆動装置としてエアシリンダー及び
その関連機器を使用したものである。エアシリンダー式
プランジャーポンプは、バランスフィード方式になるた
め追従性が良く、ガン(46)の弁が開の時やストップ
バルブ又は流量調整バルブ(48)が開の時のみポンプ
は作動し、閉の時は一定圧に液体が加圧されたままで保
持されているので理想的と言える。先ず本例の構造につ
いて説明する。図3を参照されたい。密閉式液体用チャ
ンバー(32)と圧送用チェックバルブ(42,42
A)、かつ密閉式液体用チャンバーとシリンダー(3
5,35A)とは液体通路(37,37A)によって連
通され、該通路上には吸込用チェックバルブ(38,3
8A)が取り付けられている。密閉式液体用チャンバー
(32)は連通管(39)をもって液体タンク(40)
に配管接続されている。また上記密閉式液体用チャンバ
ー(32)の駆動部側壁とプランジャー(23)との間
には低圧用シール(31,31A)が取り付けられてい
る。そしてまた上記シリンダー(35,35A)からは
液体圧送通路(41)が、圧送用チェックバルブ(4
2)及び集合継手(43)、液体集合通路(44)を通
して最終作業器具であるガン(46)ノズル(47)に
配管接続されている。また、該ガン(46)からは、ス
トップバルブ又は流量調整バルブ(48)を介して液体
タンク(40)への戻り配管(49)が接続されてい
る。
【0023】また、上記それぞれのプランジャー(2
3,23A)の頭部のピストン(22,22A)を収容
するエアシリンダー(25,25A)の上方部には操作
エアの給排気口(61,61A)が設けられており、操
作エア用五方切換弁(65)に配管接続される。上記エ
アシリンダー(25,25A)の下方部は、上記ピスト
ン(22,22A)の頸部(27,27A)を収容する
シリンダー(28,28A)であり、更に上記エアシリ
ンダー(25,25A)の下側は、一定低圧気体用の給
気口(29,29A)とその配管(51,51A)を通
してエアコンプレッサー(68)に接続される。また上
記頸部(27,27A)用シリンダー(28,28A)
の下方部は開孔(34,34A)となり、該孔にはエア
リミットスイッチの先端(62,62A)が装着されて
おり、該先端(62,62A)が上記頸部(27,27
A)の下面と接触した時、エアリミットスイッチが作動
する様になっている。
【0024】次にその作動を同図に従って説明する。本
作動のスタートを、第一のプランジャー(23)先端部
の下死点(Dp2 )の位置とする。この場合、ピストン
(22)の上面にかかっていた操作エア圧(Ac)は排
出されて常圧となる。ところが該ピストン(22)の背
面には常時、上記操作エア圧よりも低いエア圧(P2
がかかっているので該ピストン(22)は押し上げら
れ、共にプランジャー(23)も上昇する。するとシリ
ンダー(35)内部(36)は負圧となり、それと接続
している液体通路(37)を通って、密閉式液体用チャ
ンバー(32)内の液体(L)が吸い込まれ、プランジ
ャー(23)の上死点(Up2 )に到達して液体は充満
される。そして次の加圧作動の時機を待機するのであ
る。
【0025】説明は前後するが、上記第一のプランジャ
ー(23)が下死点(Dp2 )に達する直前、第二のプ
ランジャーポンプ(21A)が加圧作動を開始するので
ある。エアリミットスイッチの作動により五方切換弁
(65)が切換えられ、操作エア(Ac)は第二のプラ
ンジャーポンプ(21A)側の給排気口(61A)より
進入して第二のピストン(22A)を加圧(P1 )し押
し下げる。即ち第二のプランジャー(23A)は降下す
る。その前に第二のシリンダー内部(36A)には、上
述の第一のプランジャー(23)におけるのと同様の吸
い込み作用によって既に液体が充満されているので、上
記第二のプランジャー(23A)の降下によって液体は
加圧され、その加圧液体(Lp)は、液体圧送通路(4
1A)を通過して圧送用チェックバルブ(42A)及び
液体集合通路(44)を通って使用されるべき装置、同
図にてはガン(46)ノズル(47)に一定圧の液体が
連続的に供給されるのである。
【0026】上述のように、二つのエアシリンダーの作
動の切り換えは、前出の図2に示したのと同じように、
切り換え時には若干時間的にラップさせて、連続的に一
定の液体圧送を行うことができるのである。
【0027】なお、プランジャー(23,23A)とシ
リンダー(35,35A)との間隙(C2 )より漏洩し
た液体が密閉式液体用チャンバー(32)内に戻される
ことは、特定発明におけるのと同様である。
【0028】その2.前述の特定発明多連式プランジャ
ーポンプにおける密閉式液体用チャンバーの駆動部側壁
とプランジャーとの間には、真空用シールが示されてい
るが、該シール使用の際は、しゅう動部における摩擦抵
抗が大きい、負圧に対する封止が不十分、ライフが短
い、等の諸問題がある。本実施例は上記の如く、全くし
ゅう動部のない低圧用封止具を採用したものである。即
ちそれはベローズである。図4A,図4Bを参照された
い。ベローズ(54)の下端部を密閉式液体用チャンバ
ーの駆動部側壁部(52)上のプランジャー貫通用穴の
外周部に、その上端部をプランジャー(53)上に固定
されたフランジ(57)上に固定したものである。プラ
ンジャーの上下作動により、同ベローズ(54)は同図
仮想線で示すように伸縮しても気体を完全に封止するの
で、しゅう動部がなく、従って摩擦も摩損もないので、
長期間の完全気体封止に耐えることができるのである。
図4Aにおいては密閉式液体用チャンバーの外部にベロ
ーズを設置してあるが、該チャンバー内に収納されるよ
うにしてもよい(図4B参照)。
【0029】その3.上記実施例その2.におけるベロ
ーズの代わりに、ダイヤフラムを使用したものである。
図5A,図5Bを参照されたい。その利点は、上記ベロ
ーズの場合と同じであるが、プランジャー(63)のス
トロークを小さくすることによって、ベローズの凹部に
液体が滞留する問題を解決できる。図5Aにおいては密
閉式液体用チャンバーの外部にダイヤフラム(64)を
設置してあるが、該チャンバー内に収納しても良い(図
5B参照)。
【0030】その4.比較的粘度の高い(数百cps以
上)液体の場合には、プランジャー(3,3A)とシリ
ンダー(5,5A)との間のシール(13,13A)を
取り除き、更に密閉式液体用チャンバー(7)と圧送用
チェックバルブ(15,15A)とが、かつ密閉式液体
用チャンバーとシリンダー(5,5A)とが連通されて
いる液体通路(8,8A)を取り除いても、液圧を所要
の圧力(50kg/cm2 〜210kg/cm2 )迄上
げることができる。この場合、上記の間隙をより大とす
ることができるので、摩擦による発熱は勿論、せん断に
よる発熱をも小とすることができ、特にシェアセンシテ
ィブやヒートセンシティブの高粘度液体に対しては適す
るのである。
【0031】その5.シール(13、13A)又は/及
びプランジャー(3,3A)、シリンダー(5、5A)
をフッ素系樹脂製又はそれらの樹脂加工したものであ
る。これらの使用によって、摩擦抵抗は少なくなり、発
熱も、又せん断の発生も少なくなるので、シェアセンシ
ティブやヒートセンシティブの液体には適するのであ
る。
【0032】
【発明の効果】本発明の多連式プランジャーポンプによ
る液体圧送方法、又はポンプを使用すれば、ポンプ外に
液体を漏洩することがなく、又シェアセンシティブやヒ
ートセンシティブの液体をも硬化せしめることなく、純
正な液体を圧送することができるのである。又、比較的
小型である密閉式液体用チャンバー内への液体の補給は
自動的であり、更に密閉式であるため、同ポンプのあら
ゆる姿勢に対応できるのである。又、従来のポンプはプ
ランジャーとシールの間から1cc/分の液漏れがあっ
た場合、シールの交換等のメンテナンスが必要であった
が、本発明によればポンプ圧送能力の半分、例えば30
00cc/分の圧送能力の場合、1500cc/分の液
漏れがあったとしても上述の如く全く問題とならないの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液体圧送多連式プランジャーポン
プの側断面図である。
【図2】上記ポンプにおける二つのプランジャーのスト
ローク軌跡とそれにより加圧された液体圧力との対照図
である。
【図3】実施例その1.による液体圧送用多連式プラン
ジャーポンプの側断面図である。
【図4A】実施例その2.によるプランジャーと密閉式
液体用チャンバーとの低圧用シールがベローズ式封止具
であるものの側断面図である。
【図4B】同上図における他の例の側断面図である。
【図5A】実施例その3.による低圧用シールがダイヤ
フラム式封止具であるものの側断面図である。
【図5B】同上図における他の例の側断面図である。
【図6】従来の液体圧送用多連式プランジャーポンプの
側断面図である。
【符号の説明】
1,1A,21,21A プランジャーポンプ 3,3A,23,23A プランジャー 5,5A,35,35A シリンダー 7,32 密閉式液体用チャンバー 8,8A,37,37A 液体通路 13,13A,33,33A シール 15,15A,42,42A 圧送用チェックバルブ 11,11A,31,31A 低圧用シール 54 ベローズ 64 ダイヤフラム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプランジャーが備えられ、それら
    の中、常に何れか一つが加圧作動して液体を加圧圧送す
    る多連式プランジャーポンプの作動方法において、プラ
    ンジャー(3又は3A,…)の上昇行程においては、上
    記プランジャー(3,3A,…)が浸せきされていて液
    体供給通路を備えた密閉式液体用チャンバー(7)より
    その下流にあるシリンダー(5又は5A,…)内に液体
    (L)を吸い込ませ、又その降下行程においては液体を
    圧送することを特徴とする多連式プランジャーポンプに
    よる液体圧送方法。
  2. 【請求項2】 液体が、シェアセンシティブ又は/及び
    ヒートセンシティブの液体である請求項1記載の多連式
    プランジャーポンプによる液体圧送方法。
  3. 【請求項3】 複数のプランジャーが備えられ、それら
    の中、常に何れか一つが加圧作動して連続的に液体を加
    圧圧送する多連式プランジャーポンプにおいて、a.複
    数のプランジャーを駆動する駆動部から成る駆動装置
    (2)が設けられていることと、b.上記駆動装置
    (2)の駆動部にプランジャー(3,3A,…)が連結
    されていることと、c.上記プランジャー(3,3A,
    …)は、密閉式液体用チャンバー(7)内を貫通してい
    ることと、d.上記密閉式液体用チャンバー(7)の駆
    動部側壁とプランジャー(3,3A)との間には、低圧
    用シール(11,11A,…)が設けられていること
    と、e.上記密閉式液体用チャンバー(7)の下流に、
    上記プランジャー(3,3A,…)用のシリンダー
    (5,5A,…)が設けられていることと、f.上記シ
    リンダー(5,5A,…)の液体排出側には、液体圧送
    通路(16,16A,…)が連結されていることと、
    g.上記液体圧送通路(16,16A,…)上には、圧
    送用チェックバルブ(15,15A,…)が設けられて
    いることと、h.上記密閉式液体用チャンバー(7)と
    圧送用チェックバルブ(15,15A,…)とが、かつ
    密閉式液体用チャンバー(7)とシリンダー(5,5
    A,…)とが、液体通路(8,8A,…)によって連通
    されていることと、i.上記液体通路(8,8A,…)
    上には、吸込用チェックバルブ(9,9A,…)が設け
    られていることと、j.上記それぞれの液体圧送通路
    (16,16A,…)の他端は、液体集合通路(18)
    に連結されていることと、k.上記プランジャー(3,
    3A,…)とシリンダー(5,5A,…)との間には、
    シール(13,13A,…)が取り付けられていること
    より成ることを特徴とする多連式プランジャーポンプ。
  4. 【請求項4】 駆動装置が、圧縮気体により駆動される
    ものである請求項3記載の多連式プランジャーポンプ。
  5. 【請求項5】 低圧用シール(11,11A,…)が、
    ベローズ式封止具である請求項3記載の多連式プランジ
    ャーポンプ。
  6. 【請求項6】 低圧用シール(11,11A,…)が、
    ダイヤフラム式封止具である請求項3記載の多連式プラ
    ンジャーポンプ。
  7. 【請求項7】 液体通路(8,8A,…)及びその吸込
    用チェックバルブ(9,9A,…)が取り除かれ、又は
    /及びシール(13,13A,…)が取り除かれている
    ことを特徴とする請求項3記載の多連式プランジャーポ
    ンプ。
  8. 【請求項8】 シール(13,13A,…)又は/及び
    プランジャー(3,3A,…)、シリンダー(5,5
    A,…)が、フッ素系樹脂製又はそれらの樹脂加工され
    たものである請求項3記載の多連式プランジャーポン
    プ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002096570A1 (en) * 2001-05-29 2002-12-05 C B Kaymich & Co Limited Adhesive applicator apparatus

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