JPH0719161A - 多連式プランジャーポンプによる液体圧送方法とそのポンプ - Google Patents

多連式プランジャーポンプによる液体圧送方法とそのポンプ

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JPH0719161A
JPH0719161A JP7855891A JP7855891A JPH0719161A JP H0719161 A JPH0719161 A JP H0719161A JP 7855891 A JP7855891 A JP 7855891A JP 7855891 A JP7855891 A JP 7855891A JP H0719161 A JPH0719161 A JP H0719161A
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liquid
pressure
plunger
cylinder
plungers
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JP7855891A
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Masabumi Matsunaga
正文 松永
Ikuo Yamagata
育男 山▲県▼
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Nordson KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シェアセンシティブやヒートセンシティブの
液体を、多連式プランジャーポンプにより、ポンプ外に
液体を漏洩させることなく、更に該液体を硬化せしめる
ことなく圧送する。 【構成】 複数のプランジャーを非密閉型の液槽7に備
え、それらプランジャー3の中、常に何れか一つを加圧
作動させる。プランジャーとシリンダー間のシール部か
ら漏洩した液体は、液槽内に戻される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体圧送用多連式プラン
ジャーポンプに係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、液体圧送用ポンプとしては、一般
にギアポンプやプランジャーポンプなどが使用されてき
た。ただし、塗料や接着剤などに対しては、それらの中
に含まれている顔料やフィラー等が研磨剤となってギア
ポンプの歯面を痛め、それらの寿命を著しく低下させる
という問題等があるため、比較的摩耗発生の少ないプラ
ンジャーポンプが多く使われてきた。
【0003】ところが、最近、UV(UltraVio
let)系などの塗料や接着剤が多く用いられるように
なってきた。これらのUV系の場合は、紫外線によって
硬化する樹脂を主体とするものであるが、シェアセンシ
ティブ(せん断感応性)やヒートセンシティブ(熱感応
性)であるものが多い。これらはポンプ内のプランジャ
ーの往復作動により、該シリンダーに装着したシールと
プランジャーとの間、又はプランジャーに装着したシー
ルとシリンダーとの間のせん断又は摩擦作用により発生
した熱によって該液体の一部が硬化するものである。
又、無機粒子(タルク、炭酸カルシウム、クレイ等)や
顔料を多く含む液体はプランジャーやシールを摩耗させ
ていた。このようにしてプランジャーポンプ内において
は、(1)シェアセンシティブ又はヒートセンシティブ
な液体は硬化し易く、それらがポンプの性能を低下せし
める。(2)プランジャーの往復作動により、吐出液圧
は脈動したり、シールとプランジャー間、又はシールと
シリンダー間の抵抗が高くなり、停止したりして塗布を
不均一なものとする。(3)シールとプランジャー又は
シリンダーの摩耗が進み、液体が外部に漏洩し、同ポン
プの周辺を汚染し、又、液体が無駄になるばかりでな
く、その手入れに手間を要し、連続作業を妨げるなどと
いう問題があった。
【0004】これらの中、第(3)項の漏洩問題及び第
(2)項の脈動問題は相反しており、シール部の間隙を
小とすると、漏洩は減少するが増大する摩擦熱によって
硬化が進み、ポンプが停止したり研磨性の高い液体の場
合にはシールが摩耗する。また比較的低粘度(100c
ps以下)の液体を比較的高い液圧(50〜210kg
/cm2 )にする場合における漏洩は益々増大するなど
という問題が発生し、十分な解決策は得られなかった。
そして第(1)項は依然として解決されなかったのであ
る。
【0005】なお、液体加圧を二本のプランジャーによ
り行い、液圧を一定にかつ連続的に圧送できる方法は、
米国ノードソン・コーポレーションにより発明され公知
となっているが、第5図に示したプランジャー(83)
とシリンダー内部(96)のシール(93)部よりの液
体の漏洩(Ll)及び上記シール(93)部に発生する
液体の局部的硬化現象は解決されなかった。よって同業
界では、それらの問題の発生しないエアスプレイ塗布方
式に切り換えるなどしてきたのである。所が、同方式で
は作業現場におけるミスト発生による環境公害や資源浪
費など、別の問題が発生し、業界ではこれらの問題解決
されたエアレススプレイシステムの登場を強く要望して
いたのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】液体を連続的一定加圧
圧送する多連式プランジャーポンプにより、シェアセン
シティブ、ヒートセンシティブな塗料や接着剤などを含
む液体をポンプの性能を落とすことなく圧送する事と、
生産性を向上させることが本発明の課題である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、液体を
連続的一定加圧圧送する多連式プランジャーポンプにお
いて、それぞれのプランジャーの挿入されている各シリ
ンダーの直上部に、それらのプランジャーを囲んだ液槽
を設けることにより、上記プランジャーのシール部より
仮に液体が漏洩したとしてもその液体を上記液槽へ戻し
て外部への液体漏洩を防ぐ方法とその多連式プランジャ
ーポンプとであり、更にはその漏洩した液槽内の液体を
再び使用する方法までも提供するものである。
【0008】次に本発明の方法について説明する。本発
明は、複数のプランジャーが備えられ、それらの中何れ
か一つが常に液体の加圧作動を行い、連続的に液体を圧
送する多連式プランジャーポンプの作動方法における改
良である。第1図を参照されたい。これらのプランジャ
ーは互いに上昇、降下を繰り返しているが、説明上第一
のプランジャー(3)が上昇行程にあるとする。該プラ
ンジャーの収容されているシリンダー内部(6)は負圧
となり、更に必要によっては液槽(7)内の上部に負荷
される加圧気体の作用も加担して、該プランジャー
(3)の浸せきされている液槽(7)より液体(L)が
液体通路(8)を通って流入して来、シリンダー内部
(6)には液体が充満される。その状態が隣接の第二の
プランジャーポンプ(1A)であり、次にそのプランジ
ャー(3A)が降下すると、同シリンダー内部(6A)
の液体は加圧され、圧送用チェックバルブ(15A)の
弁を開いて液体圧送通路(16A,17、18)内に圧
送される。また、プランジャー(3A、又は3)とシー
ル(13A、又は13)との間隙(C1 )を一般の場合
よりも大としてもよい。又図面ではシリンダーにシール
を装着させているが、プランジヤーにシールを装着させ
ても良い。よってシールとシリンダー間の間隙を一般の
場合より大としても良い。言い換えれば、シールとプラ
ンジヤー又はシリンダーのしゅう動抵抗を圧送性能に影
響の出ない範囲で小さくする事である。従って漏洩する
様にしても良いのである。このより大きい間隙(C1
部にては発生する摩擦やせん断の作用も少なく、それら
によって生ずる液体の変質も発生しない。また漏洩した
液体は液槽(7)内の液体に混入されて再び使用され
る。
【0009】また、上述のごとく間隙(C1 )のより大
なる場合には、シリンダー内部(6)の負圧時における
流入量も大となるわけで、特に比較的粘度の高い(数百
cps以上)液体の場合、シール(13)を取り外し、
更に、前述の液槽(7)と圧送用チェックバルブ(1
5)を連通させかつ液槽とシリンダー(5)をも連通さ
せている液体通路(8)も省略してよい。従って上述の
如く、シール(13,13A)部における摩擦やせん断
の作用を少なく出来るので、シェアセンシティブやヒー
トセンシティブの液体に対しても問題なく適用できる。
【0010】なお、液槽(7)内の圧力は常圧、又比較
的粘度の高い(数百cps以上)液体の場合などは、圧
縮気体により10kg/cm2 迄の範囲で加圧しても良
い。
【0011】次に本発明の多連式プランジャーポンプの
構造について説明する。説明を容易にするため、二連式
プランジャーポンプを取り上げる。第1図を参照された
い。駆動装置は前述した従来の技術の項ではエアシリン
ダー式を取り上げたが、実際にはその他、エアの代わり
に他の圧縮気体、又は油圧式、電動式、クランク式、ラ
ックアンドピニオン式、カム式など多数あげられる。こ
れらは何れでも適用できるので、これらを総括して単に
駆動装置とした。しかし、それらによる作動は、第3図
に見られるグラフのように、第一のプランジャーの加圧
作動中は、他のプランジャーの加圧作動は休止又は待機
しており、そして上記加圧作動の終了直前に自動的に第
二のプランジャーにリレイしてその加圧作動を始めさせ
るのである。このようにしてそれぞれの加圧作動の終了
直前に、又他のプランジャー(再び第一のプランジャー
又は第三のプランジャー……)へと交互に、又はサーク
ル的にリレイし、全体としてはそれらの中何れか一つが
常に加圧作動をしているように、即ち経時的シリーズに
加圧行動を行い、なおかつそれらリレイ時には若干の間
隔をラップさせて、連続的にプランジャーの加圧作動を
行わしめる駆動装置であるということである。
【0012】上述のような駆動装置(2)に直結された
各プランジャー(3,3A)の先端部は、一般の場合と
同様に、その収容されるシリンダー(5,5A)内に挿
入されている。本発明はそのシリンダー(5,5A)の
直上部に、それらプランジャー(3,3A)を囲んで液
槽(7)を設けたことである。そして該液槽(7)と圧
送用チェックバルブ(15,15A)を、かつ液槽と上
記シリンダー(5,5A)を液体通路(8)によって連
通したものであり、該液体通路(8)上には吸込用チェ
ックバルブ(9)が設けられている。更に又、上記プラ
ンジャー(3,3A)又はシリンダー(5,5A)とシ
ール(13,13A)との間隙(C1 )は一般の場合よ
りも大としてもよい。
【0013】また、上記間隙(C1 )を一般の場合より
も大としても良い理由は、特に対象とする液体がシェア
センシティブやヒートセンシティブである場合に、従来
の如く小なる間隙であっては、摩擦熱やせん断作用が発
生し易く、それらによって液体が硬化し易くなるので、
それを未然に防止するためである。なお、上記の摩擦力
やせん断作用の発生をより少なくするためには、摩擦係
数の最も少ないフッ素系樹脂を使用することが望まし
い。即ちプランジャー又はシール、シリンダーの中、少
なくとも一つをフッ素系樹脂製とするか、又は同樹脂加
工することである。その際、シールは複数枚重ね合わせ
たVパッキンよりも、フッ素系樹脂(テフロン)製Oリ
ングの方が望ましい。上述したように、高粘度液体の場
合には、液槽(7)と圧送用チェックバルブ(15)を
かつ液槽とシリンダー(5)を連通させている液体通路
(8)を削除し、更に前記間隙(C1 )を大として維持
するためにシール(13)をも除いて、直接プランジャ
ー(3)とシリンダー(5)の間から液体を吸い込ませ
ても良い。
【0014】
【作用】前項記載の本発明による多連式プランジャーポ
ンプの作用について説明する。同じく第1図を参照され
たい。これら複数のそれぞれのプランジャーの作動は、
前述したように駆動装置よりの駆動により行われ、それ
は経時的シリーズに、少なくともそれらの中の何れか一
つが、常に加圧作動を行わしむるものである。その作動
は先ず第一のプランジャー(3)の先端部がシリンダー
(5)内にて下死点(Dp)の位置にある状態からスタ
ートすることとする。該プランジャー(3)の先端部
は、その下死点(Dp)の位置より、上記駆動装置
(2)の働きにより、所要の一定速度をもって上昇する
と、同シリンダー内部(6)は負圧となり、更に必要に
よっては液槽(7)内上部に負荷される比較的低圧気体
の加圧作用も加担して、液槽(7)と連通されている液
体通路(8)の吸込用チェックバルブ(9)を通って液
槽(7)内の液体(L)は吸い込まれる。そしてプラン
ジャー(3)の上死点(Up)に達することによって同
シリンダー内部(6)は液体で充満される。その状態で
駆動装置(2)よりの始動の時機を待機するのである。
【0015】他方、それに先立ち第二のプランジャー
(3A)は、上記と同様の作動によって、上死点(U
p)の位置にあり、シリンダー内部(6A)には、既に
液体が満たされ待機している。説明は前後するが、上述
の第一のプランジャー(3)が下死点(Dp)に達する
直前に、第二のプランジャー(3A)は上記駆動装置
(2)の駆動により降下を始め、加圧作動を行うのであ
る。その加圧は一定圧の下に行われ、一定圧に加圧され
た液体(Lp)は、圧送用チェックバルブ(15A)を
通過し、液体集合通路(18)を通って所要の装置に圧
送されるのである。なお、上記加圧作動において、シリ
ンダー内部(6A)の加圧液体(Lp)は、シール(1
3A)部の間隙(C1 )が大きい場合には漏洩するが、
それが液槽(7)内であるため、その液体(L)に吸収
される。そして再び使用されるのである。
【0016】上述のように、第二のプランジャー(3
A)が降下して、その下死点(Dp)に達する直前に、
上述の場合と同じく駆動装置よりの駆動により、上死点
(Up)で待機している上述の第一のプランジャー
(3)は降下を始め、加圧作動を行うのである。そして
上述の第二のプランジャー(3A)による液体圧送を受
け継ぎ、中断することなく引き続いて一定の加圧液体
(Lp)を、上記液体集合通路(18)を通して、同じ
装置に圧送するのである。なお、このような液体加圧に
おいては、その加圧された圧力は通常10kg/cm2
乃至210kg/cm2 である。
【0017】また、シール(13,13A)とプランジ
ャー(3,3A)又はシリンダー(5,5A)との間隙
(C1 )は、一般よりも大に出来ることとしたが、これ
は前述の通り、摩擦熱やせん断力の発生を防ぐために効
果的である。しかし、該間隙(C1 )をより大にするこ
とによって、比較的粘度の低い(100cps以下)液
体を使用して液圧が所要値まで上がらない場合には配慮
する必要がある。その場合には、比較的摩擦係数の小さ
いフッ素系樹脂を使用すればよい。即ちシール又は/及
びプランジャー、シリンダーをフッ素系樹脂製のもの、
又は同樹脂加工を施したものを使用すればよいのであ
る。
【0018】更に、上記間隙(C1 )を通過する液体が
比較的高粘度(数百cps以上)である場合には、前述
の液槽(7)と圧送用チェックバルブ(15)が、かつ
液槽とシリンダー(5)が連通されている液体通路
(8)を省略してもよい。この場合、プランジャー
(3)とシリンダー(5)の間から液体を吸い込ませる
ことが出来る。また上記説明にては、縦状のプランジャ
ーについて説明してきたが、横に移動するプランジャー
にしても良い。
【0019】
【実施例】その1.本実施例は駆動装置としてエアシリ
ンダー及びその関連機器を使用したものである。エアシ
リンダー式プランジャーポンプは、バランスフィード方
式になるため追従性が良く、ガン(46)の弁が開の時
や流量調整バルブ又はストップバルブ(48)が開の時
のみポンプは作動し、閉の時は一定圧に液体が加圧され
たままで保持されているので理想的と言える。先ず本例
の構造について説明する。第2図を参照されたい。本例
の特に前記特定発明における構造と異なる点は、液槽
(32)を小型化し、エアシリンダー(25,25A)
とシリンダー(35,35A)との間に組み込んでコン
パクト化したことである。小型液槽(32)と圧送用チ
ェックバルブ(42,42A)、かつ小型液槽とシリン
ダー(35,35A)とは液体通路(37,37A)に
よって連通され、該通路上には吸込用チェックバルブ
(38,38A)が取り付けられている。小型液槽(3
2)は液体供給管(39)をもって大型液槽(40)に
配管接続され、その液体供給管(39)上に液体移送ポ
ンプ(45)が設けられている。また上記小型液槽(3
2)に対してはレベルゲージ(53)が、又、必要によ
っては同ゲージにはレベルスイッチ(54,55)が設
けられ、同スイッチは上記液体移送ポンプ(45)の電
動機にコントローラ(50)を介して電気配線接続され
る。また上記シリンダー(35,35A)からは液体圧
送通路(41)が、圧送用チェックバルブ(42)及び
集合継手(43)、液体集合通路(44)を通して最終
作業器具であるガン(46)ノズル(47)に配管接続
される。また、該ガン(46)は、流量調整バルブ又は
ストップバルブ(48)を介して液槽(32)への戻り
配管(49)に接続される。
【0020】また、上記それぞれのプランジャー(2
3,23A)の頭部のピストン(22,22A)の下方
の頸部(27,27A)はそれぞれ同軸上にあって、該
頸部は若干小径でそれらに対応するシリンダー(28,
28A)内に収められており、ガイドの役割をなす。ま
た上記エアシリンダー(25,25A)の上方部には操
作エアの給排気口(61,61A)が設けられており、
操作エア用四方切換弁(65)に配管接続される。上記
エアシリンダー(25,25A)の下方部は、一定低圧
気体用の給気口(29,29A)とその配管(51,5
1A)を通してエアコンプレッサー(68)に接続され
る。また上記頸部(27,27A)用シリンダー(2
8,28A)の下方部は開孔(34,34A)となり、
該孔にはエアリミットスイッチ(66,66A)の先端
(62,62A)が装着されており、該先端(62,6
2A)が上記頸部(27,27A)の下面と接触した
時、エアリミットスイッチが作動する様になっている。
【0021】次にその作動を同図に従って説明する。本
作動のスタートを、第一のプランジャー(23)先端部
の下死点(Dp2 )の位置とする。この場合、ピストン
(22)の上面にかかっていた操作エア圧(Ac)は排
出される。ところが該ピストン(22)の背面には常
時、上記操作エア圧よりも低いエア圧(P2 )がかかっ
ているので該ピストン(22)は押し上げられ、共にプ
ランジャー(23)も上昇する。するとシリンダー(3
5)内部(36)は負圧となり、それと接続している液
体通路(37)を通って、小型液槽(32)内の液体
(L)が吸い込まれ、プランジャー(23)の上死点
(Up2 )に到達して液体は充満される。そして次の加
圧作動の時機を待機するのである。
【0022】説明は前後するが、上記第一のプランジャ
ー(23)が下死点(Dp2 )に達する直前、第二のプ
ランジャーポンプ(21A)が加圧作動を開始するので
ある。エアリミットスイッチ(66)の作動により四方
切換弁(65)が切換えられ、操作エア(Ac)は第二
のプランジャーポンプ(21A)側の給排気口(61
A)より進入して第二のピストン(22A)を加圧(P
1 )し押し下げる。即ち第二のプランジャー(23A)
は降下する。その前に第二のシリンダー内部(36A)
には、上述の第一のプランジャー(23)におけるのと
同様の吸い込み作用によって既に液体が充満されている
ので、上記第二のプランジャー(23A)の降下によっ
て液体は加圧され、その加圧液体(Lp)は、液体圧送
通路(41A)を通過して圧送用チェックバルブ(42
A)及び液体集合通路(44)を通って使用されるべき
装置、同図にてはガン(46)ノズル(47)に一定圧
の液体が連続的に供給されるのである。
【0023】上述のように、二つのエアシリンダーの作
動の切り換えは、前出の第3図に示したのと同じよう
に、切り換え時には若干時間的にラップさせて、連続的
に一定の液体圧送を行うことができるのである。
【0024】なお、プランジャー(23,23A)とシ
リンダー(35,35A)との間隙(C2 )より漏洩し
た液体が小型液槽(32)内に戻されることは、特定発
明におけるのと同様である。
【0025】また、上記液槽(32)の容積は比較的小
としてあるので、液体のレベルが降下した場合には、別
置の液体タンク(40)より、レベルスイッチ(54,
55)を介して自動的に補給させるものである。液槽が
大気圧の場合の補給液圧は数kg/cm2 でよい。
【0026】その2.比較的粘度の高い(数百cps以
上)液体の場合には、プランジャー(3,3A)とシリ
ンダー(5、5A)との間のシール(13、13A)を
取り除き、更に液槽(7)と圧送用チェックバルブ(1
5,15A)が、かつ液槽とシリンダー(5,5A)が
連通されている液体通路(8,8A)を取り除いても、
液圧を所要の圧力(50kg/cm2 〜210kg/c
2 )迄上げることができる。この場合、上記の間隙を
より大とすることができるので、摩擦による発熱は勿
論、せん断による発熱をも小とすることができ、特にシ
ェアセンシティブやヒートセンシティブの高粘度液体に
対しては適するのである。
【0027】その3.シール(13、13A)又は/及
びプランジャー(3,3A)、シリンダー(5、5A)
をフッ素系樹脂製又はそれらの樹脂加工したものであ
る。これらの使用によって、摩擦抵抗は少なくなり、発
熱も、又せん断の発生も少なくなるので、シェアセンシ
ティブやヒートセンシティブの液体には適するのであ
る。
【0028】その4.第4図を参照されたい。液槽(7
1)の底部を傾斜型(72b,72bA)又はすり鉢型
(71b,71bA)とし、その最低部と圧送用チェッ
クバルブ(74,74A)をかつ最低部とシリンダー
(75,75A)を液体通路(78,78A)によって
連通させるものである。これによって、液体の停滞を無
くし、スムーズな流れとし、液槽(71又は72)内に
おける液体の変質を防ぐものである。
【0029】
【発明の効果】本発明の多連式プランジャーポンプによ
る液体圧送方法、又はポンプを使用すれば、ポンプ外に
液体を漏洩することがなく、又シェアセンシティブやヒ
ートセンシティブの液体をも硬化せしめることなく、純
正な液体を圧送することができるのである。又、従来の
ポンプはプランジャーとシールの間から1cc/分の液
漏れがあった場合、シールの交換等のメンテナンスが必
要であったが、本発明によればポンプ圧送能力の半分、
例えば3000cc/分の圧送能力の場合、1500c
c/分の液漏れがあったとしても上述の如く全く問題と
ならないのである。更に、液槽内の液体は、プランジャ
ー、シール部を冷却するという効果も有するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液体圧送多連式プランジャーポン
プの側断面図である。
【図2】実施例その1.による液体圧送用多連式プラン
ジャーポンプの側断面図である。
【図3】上記ポンプにおける二つのプランジャーのスト
ローク軌跡とそれにより加圧された液体圧力との対照図
である。
【図4】実施例その4.による液体圧送用多連式プラン
ジヤーポンプにおける液槽の側断面図である。
【図5】従来の液体圧送用多連式プランジャーポンプの
側断面図である。
【符号の説明】
1,1A,21,21A プランジャーポンプ 3,3A,23,23A,73,73A プランジャ
ー 5,5A,35,35A,75,75A シリンダー 7,32,71,72 液槽 8,8A,37,37A,78,78A 液体通路 13,13A,33,33A シール 15,15A,42,42A,74,74A 圧送用
チェックバルブ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年5月10日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 また、上記それぞれのプランジャー(2
3,23A)の頭部のピストン(22,22A)の下方
の頸部(27,27A)はそれぞれ同軸上にあって、該
頸部は若干小径でそれらに対応するシリンダー(28,
28A)内に収められており、ガイドの役割をなす。ま
た上記エアシリンダー(25,25A)の上方部には操
作エアの給排気口(61,61A)が設けられており、
操作エア用方切換弁(65)に配管接続される。上記
エアシリンダー(25,25A)の下方部は、一定低圧
気体用の給気口(29,29A)とその配管(51,5
1A)を通してエアコンプレッサー(68)に接続され
る。また上記頸部(27,27A)用シリンダー(2
8,28A)の下方部は開孔(34,34A)となり、
該孔には、エアリミットスイッチ(66,66A)の先
端(62,62A)が装着されており、該先端(62,
62A)が上記頸部(27,27A)の下面と接触した
時、エアリミットスイッチが作動する様になっている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 説明は前後するが、上記第一のプランジ
ャー(23)が下死点(Dp2 )に達する直前、第二の
プランジャーポンプ(21A)が加圧作動を開始するの
である。エアリミットスイッチ(66)の作動により
方切換弁(65)が切換えられ、操作エア(Ac)は第
二のプランジャーポンプ(21A)側の給排気口(61
A)より進入して第二のピストン(22A)を加圧(P
1 )し押し下げる。即ち第二のプランジャー(23A)
は降下する。その前に第二のシリンダー内部(36A)
には、上述の第一のプランジャー(23)におけるのと
同様の吸い込み作用によって既に液体が充満されている
ので、上記第二のプランジャー(23A)の降下によっ
て液体は加圧され、その加圧液体(Lp)は、液体圧送
通路(41A)を通過して圧送用チェックバルブ(42
A)及び液体集合通路(44)を通って使用されるべき
装置、同図にてはガン(46)ノズル(47)に一定圧
の液体が連続的に供給されるのである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプランジャーがに備えられ、それ
    らの中、常に何れか一つが加圧作動して連続的に液体を
    加圧圧送する多連式プランジャーポンプの作動方法にお
    いて、プランジャー(3又は3A,…)の上昇行程にお
    いては、上記プランジャー(3,3A,…)が浸せきさ
    れていてかつ大気と液面とが接している液槽(7)の下
    流のシリンダー(5又は5A,…)内に液体(L)を吸
    い込み、又その降下行程においては液体を圧送すること
    を特徴とする多連式プランジャーポンプによる液体圧送
    方法。
  2. 【請求項2】 液体が、シェアセンシティブ又は/及び
    ヒートセンシティブの液体である特許請求の範囲第1項
    記載の多連式プランジャーポンプによる液体圧送方法。
  3. 【請求項3】 液槽(7)内の圧力は、圧縮気体により
    10kg/cm2 以内まで加圧されており、かつその圧
    力は液体の圧送圧力より小である特許請求の範囲第1項
    記載の多連式プランジャーポンプによる液体圧送方法。
  4. 【請求項4】 複数のプランジャーが縦状に備えられ、
    それらの中、常に何れか一つが加圧作動して連続的に液
    体を加圧圧送する多連式プランジャーポンプにおいて、
    a.複数のプランジャーを駆動する駆動部から成る駆動
    装置(2)が設けられていることと、b.上記駆動装置
    (2)の駆動部にプランジャー(3,3A,…)が連結
    されていることと、c.上記プランジャー(3,3A,
    …)は、非密閉型の液槽(7)内を上方から下方に向け
    て貫通されていることと、d.上記液槽(7)の下方
    に、上記プランジャー(3,3A,…)用のシリンダー
    (5,5A,…)が設けられていることと、e.上記シ
    リンダー(5,5A,…)の液体排出側には、液体圧送
    通路(16,16A,…)が連結されていることと、
    f.上記液体圧送通路(16,16A,…)上には、圧
    送用チェックバルブ(15,15A,…)が設けられて
    いることと、g.上記液槽(7)と圧送用チェックバル
    ブ(15,15A,…)が、かつ液槽(7)とシリンダ
    ー(5,5A)が、液体通路(8,8A,…)によって
    連通されていることと、h.上記液体通路(8,8A,
    …)上には、吸込用チェックバルブ(9,9A,…)が
    設けられていることと、i.上記それぞれの液体圧送通
    路(16,16A,…)の他端は、液体集合通路(1
    8)に連結されていることと、j.上記プランジャー
    (3,3A,…)とシリンダー(5,5A,…)との間
    には、シール(13,13A,…)が取り付けられてい
    ることとより成ることを特徴とする多連式プランジャー
    ポンプ。
  5. 【請求項5】 駆動装置が、圧縮気体により駆動される
    ものである特許請求の範囲第4項記載の多連式プランジ
    ャーポンプ。
  6. 【請求項6】 液体通路(8,8A,…)及びその吸込
    用チェックバルブ(9,9A,…)が取り除かれ、かつ
    シール(13,13A,…)も取り除かれていることを
    特徴とする多連式プランジャーポンプ。
  7. 【請求項7】 シール(13,13A,…)又は/及び
    プランジャー(3,3A,…)、シリンダー(5,5
    A,…)が、フッ素系樹脂製又はそれらの樹脂加工され
    たものである特許請求の範囲第4項記載の多連式プラン
    ジャーポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002147344A (ja) * 1999-01-05 2002-05-22 Air Products & Chemicals Inc 液体用往復ポンプ及び液体を圧送する方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002147344A (ja) * 1999-01-05 2002-05-22 Air Products & Chemicals Inc 液体用往復ポンプ及び液体を圧送する方法
US6506030B1 (en) 1999-01-05 2003-01-14 Air Products And Chemicals, Inc. Reciprocating pumps with linear motor driver

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