JPH0628030U - 複合サンドイッチパネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量で断熱性が高く、かつ、経済的な複合サ
ンドイッチパネルを得ること。 【構成】 ハニカム構造の芯材２の一面に面材３、他の
一面に裏板４を接着してなる複合サンドイッチパネル１
において、ハニカム構造の芯材２によって形成される内
部空間に粒子状の断熱材７を充填したこと。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、パネルカーテンウォールの外壁あるいは室内のパーティション等の 内装材などに利用する複合サンドイッチパネルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

外壁あるいは内装材に利用する複合サンドイッチパネルにおいて、ハニカム構 造の芯材を使用した場合、通常、芯材の一面に面材、他の一面に裏板を接着して 複合サンドイッチパネルを構成している。 図３はパネルカーテンウォールの外壁パネルに利用したもので、ハニカム構造 の芯材２の外部側面に石材等からなる面材３を、又、室内側面に裏板４を夫々接 着剤５によって接着してなる複合サンドイッチパネル１をカーテンウォールユニ ット６に取付け、パネルカーテンウォールの外壁パネルとしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記した従来の複合サンドイッチパネルは、内部が空気層であるため断熱性は あまり期待できなかった。 従って冬季などに、パネル裏面に図３に示すように結露７が発生し、それが室 内側に流出するおそれがあるとともに、この結露水を排出するにはカーテンウォ ールに排水弁を設けなければならず、コストアップの要因となっていた。

【０００４】 又、断熱性を向上させるために裏板を厚くする、室内側に二次断面材を設ける などの対策が考えられるが、パネル重量が重くなるとともに不経済であるなどの 問題があった。

【０００５】 本考案は上記した問題を解消するためになされたもので、軽量で、断熱性が高 く、かつ、経済的な複合サンドイッチパネルを得ることを目的とするものである 。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記した課題を解決するため、本考案に係る複合サンドイッチパネルは、ハニ カム構造の芯材の一面に面材、他の一面に裏板を接着してなる複合サンドイッチ パネルにおいて、前記ハニカム構造の芯材により形成される内部空間に粒子状の 断熱材を充填したことを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】

本考案に係る複合サンドイッチパネルは上記のように構成されているので、ハ ニカム構造の芯材の内部空間に充填された粒子状断熱材の作用により、断熱性を 大幅に向上させることができる。 又、断熱材は粒子状であるため、芯材の一面に面材あるいは裏板のいずれかを 接着剤により接着した状態でハニカム部分の空間に流し込み、その後、他の一面 に面材あるいは裏板を接着することによって容易に充填することができる。

【０００８】

【実施例】

以下に本考案の一実施例を図１及び図２に基づいて説明する。 図１はパネルカーテンウォールの縦断面図、図２は図１におけるＡ部拡大図で あり、図中においてパネルカーテンウォールの外壁パネルを形成する複合サンド イッチパネル１は、ハニカム構造の芯材２の外部側面に石材等からなる面材３を 、又、室内側面に裏板４を夫々接着剤５によって接着して構成され、カーテンウ ォールユニット６の枠材に取付けられる。

【０００９】 複合サンドイッチパネル１のハニカム構造の芯材２によって形成される内部空 間には、パーライト等の発泡した粒子状の断熱材７を充填している。 この粒子状断熱材７は、複合サンドイッチパネルの製作時に、面材３を水平に して表面に接着剤５を塗布した上からハニカム構造の芯材２をのせて接着後、芯 材２の空間部分に粒子状断熱材７を流し込み、ヘラ等でならすことにより全体に 均一に充填される。断熱材７の充填後、裏板４を接着しプレスすることによって 複合サンドイッチパネル１を製作することができる。

【００１０】 又、パーライトからなる発泡した粒子状断熱材７は軽量で断熱性にも優れてい るとともに、無気質材料であるため接着剤や、他の芯材等にも化学的な悪影響を 及ぼすことはなく、一般的にはバインダーと混合し固まらせて使用されることが 多いが、ここではパネル中に密閉されるとともに、軽量化を図るためにバインダ ーは用いていない。 尚、断熱材７は粒子状であるため、図２に示すようにハニカム構造の芯材２と 面材３及び裏板４との接着面積を確保することができる。

【００１１】 上記のように構成された複合サンドイッチパネル１は、ハニカム構造の芯材２ の空間中（空気層）に粒子状断熱材を充填しているため、その断熱性を大幅に向 上させることができ、従来のように結露の排水弁を設ける、裏板を厚くする、二 次断熱材を設けるなどの処置が不要となり、軽量で、かつ、安価な複合サンドイ ッチパネルを得ることができる。

【００１２】

【考案の効果】

以上に説明したように、本考案に係る複合サンドイッチパネルによると、ハニ カム構造の芯材の内部空間への粒子状断熱材の充填により、断熱性がきわめて高 く、しかも、結露の処理、二次断熱材等の要しない軽量で、かつ、経済的な複合 サンドイッチパネルを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す縦断面図である。

【図２】図１におけるＡ部拡大図である。

【図３】従来例を示す縦断面図である。

【符号の説明】

１ 複合サンドイッチパネル ２ ハニカム構造の芯材 ３ 面材 ４ 裏板 ５ 接着剤 ６ カーテンウォールユニット ７ 粒子状の断熱材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハニカム構造の芯材の一面に面材、他の
   一面に裏板を接着してなる複合サンドイッチパネルにお
   いて、前記ハニカム構造の芯材により形成される内部空
   間に粒子状の断熱材を充填したことを特徴とする複合サ
   ンドイッチパネル。