JPH06280186A - 複合材料製ドクターブレード - Google Patents

複合材料製ドクターブレード

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JPH06280186A
JPH06280186A JP5069792A JP6979293A JPH06280186A JP H06280186 A JPH06280186 A JP H06280186A JP 5069792 A JP5069792 A JP 5069792A JP 6979293 A JP6979293 A JP 6979293A JP H06280186 A JPH06280186 A JP H06280186A
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JP
Japan
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fiber
doctor blade
composite material
resin
reinforced
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JP5069792A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Matsuda
勉 松田
Tsutomu Nakamura
勤 中村
Takashi Yoshitomi
孝 吉冨
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 要求強度を保持しつつ、特に優れた耐摩耗性
を有するドクターブレードを提供する。 【構成】 繊維強化樹脂複合材料シートからなるドクタ
ーブレードにおいて、該シートの強化繊維の体積含有率
を33〜45%望ましくは35%〜45%に規制し、さ
らに強化繊維の強化方向に積極的な異方性を持たせたド
クターブレード。樹脂としてはポリフェニレンサルファ
イドが強化繊維としてはガラス繊維が好ましい。このド
クターブレードシートは高接圧に耐える充分な強度を確
保しつつ、特に優れた耐摩耗性能を有する、工業用とし
て有用性が大きいものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた耐摩耗性能と剛
性とを併せ持つ、強化繊維と合成樹脂とが一体化された
繊維強化樹脂複合材料シートからなる新規なドクターブ
レードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】製鉄あるいは製紙装置の各種ローラーに
は、表面付着異物除去あるいは水切り等を目的として、
多数のまた多種類のドクターブレードが装着されてい
る。このようなドクターブレードとして、古くから金属
製のものが用いられているが、近年は繊維強化樹脂複合
材料製のものが用いられるようになった。繊維強化樹脂
複合材料製ドクターブレードとしては、エポキシ樹脂で
代表される熱硬化性樹脂で強化繊維を固めたシート材料
が知られているが、最近では、熱可塑性樹脂をマトリッ
クスとする繊維強化樹脂複合材料からなるものも検討さ
れつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような繊維強化樹
脂複合材料シートからなるドクターブレードは、ローラ
ーへ等への傷付けが少なくかつ相手ローラー等の破損を
防止できる等の利点により、種々の設備・装置での使用
が見込まれている。更に、繊維強化樹脂複合材料シート
は、金属ブレードの相手金属ローラーとの直接接触によ
って発生する火花による災害を防止でき、あるいは樹脂
単体ブレードの低剛性強度を著しく向上させ得る等、ド
クターブレード性能上において数々の利点を持ってい
る。
【0004】しかしながら、現状の繊維強化樹脂複合材
料製ドクターブレードは、その耐摩耗性が金属ブレード
と比較しても低く、実際の使用に当たっては、ドクター
ブレードの寿命の問題ばかりでなく、そのドクターブレ
ードを使用する工程の生産性の問題にもなっている。し
たがって、ドクターブレードの耐摩耗性向上は、単にブ
レードの寿命アップという効果にとどまらず、摩耗ブレ
ード交換のための設備停止損失の軽減という、ドクター
ブレード使用工程の生産効率向上効果も期待される。
【0005】このように繊維強化樹脂複合材料シートか
らなるドクターブレードを使用する上において、該複合
材料シートの耐摩耗性向上が最大の課題であるが、この
耐摩耗性を向上させるため、本発明者らが鋭意研究した
結果、該複合材料シート中の強化繊維の含有量を規制
し、好ましくは更にはマトリックス樹脂として熱可塑性
樹脂を用いることによって、耐摩耗性が大幅に改善され
ること、そして、この際繊維による強化方向に異方性を
持たせることによって、強化繊維の含有量を低くしても
ドクターブレードの要求材料弾性率を満足し、特に有用
性の高い製品となることを見い出し、本発明に至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、強
化繊維と合成樹脂(望ましくは熱可塑性樹脂)とが一体
化された繊維強化樹脂複合材料シートからなるドクター
ブレードにおいて、該複合材料シートにおける強化繊維
体積含有率(Vf)が33〜45%、望ましくは35〜
45%であることを特徴とする複合材料製ドクターブレ
ードであり、特に、該ドクターブレードのスクレパー作
用線(作用面)に対して垂直方向の強化繊維含有率を平
行方向のそれよりも高めて、異方強化されたことを特徴
とする複合材料製ドクターブレードに係るものである。
【0007】ドクターブレードは、スクレパー(掻取
り)機能を高めるため相手ローラー等との間に押し付け
接圧(〜500g/cm)をかけて使用されるが、この
接圧に耐えるため、ドクターブレードには一定以上の板
剛性が必要とされる。そのため、ドクターブレードを構
成する繊維強化樹脂複合材料シートは一定以上の弾性率
を保持しながら耐摩耗性の向上を図る必要がある。
【0008】本発明者らは、このように一見相反する性
能を同時に向上させて、上記課題を解決すべく繊維強化
樹脂シートの強化繊維構成に注目し研究を重ねた。
【0009】すなわち、ポリフェニレンサルファイド
(PPS)をマトリックス樹脂とし、連続ガラス繊維を
強化材とする繊維強化樹脂複合材料シートにおけるガラ
ス繊維含有率/弾性率/耐摩耗性の関係について詳細に
検討した結果、例えば後述の実施例及び比較例に示すよ
うに、強化繊維体積含有率(Vf)によって複合材料シ
ートの耐摩耗性が大きく左右され、該シートにおいてそ
のVfを最大45%以下に抑制することが、シートの耐
摩耗性向上に非常に大きな効果があることが判明した。
【0010】しかしながら、ドクターブレード性能とし
て重要な板剛性のベースとなる材料弾性率は、繊維強化
樹脂シートの強化繊維体積含有率(Vf)に比例し、例
えば後述の実施例および比較例に示される各試験片の曲
げ弾性率も、Vfの低下に比例して明らかに低下してい
る。したがって、ドクターブレードとして必要な板剛性
を実現するためにはVfを少なくとも33%以上、望ま
しくは35%以上とすることが必要である。
【0011】本発明者らは、更に進んで、繊維強化樹脂
シートのVfを低く抑えながらも必要な弾性率を確保す
べくドクターブレードを構成する複合材料の方向別要求
物性に注目して検討を行った。その結果、ドクターブレ
ードの要求剛性が、相手ローラー等と接するスクレパ−
作用線(作用面)に対して垂直な方向は押し付け接圧に
耐えるため高剛性を必要とする反面、平行な方向はブレ
ードがホルダー等によって保持されているため、低剛性
でもブレード機能は充分達成出来ることが確認された。
【0012】このシートの要求異方剛性に対して従来の
金属・樹脂等の均質材料では対応することが基本的に不
可能であるが、繊維強化樹脂シートでは強化繊維の配置
等によって設計された異方性を与えることが可能であ
り、この点が繊維強化樹脂シートの最大の利点である。
【0013】本発明者らは、この繊維強化樹脂シートの
強化繊維異方設計に積極的に取り組み、相手ローラー等
と接するスクレパ−作用線(相手ローラー等との接触
線)に対して垂直な方向に重点的に繊維が配向するよう
な強化を行うことによって、後述の実施例2の試験片4
に例示する通り、45%という低いVfにしても、高い
Vfの複合材料(試験片2)と同等の高い弾性率を持
つ、良好な繊維強化樹脂シートを実現した。
【0014】そして、実施例3の試験片5に示されてい
る通り、ガラス繊維含有率を35%にまで低Vf化して
も、強化繊維の構成を積極的に異方設計にすることで弾
性率をほぼ2000kg/mm2 に確保でき、市販ドク
ターブレード用基材として使用されている繊維強化樹脂
シートの弾性率(2000〜2500kg/mm2 )と
ほぼ同等で、弾性率も面でも実用上問題ないことがも確
認された。
【0015】なお、ドクターブレードは、掻き取ったス
カム等がブレード上に滞積しないようにするため、ブレ
ード表面を円滑化する必要があり、ブレードの表面凹凸
を減少し、かつ一定方向性が出ないように最外層には平
織りクロス補強繊維を使用するのが好適である。この平
織りクロス強化材は表面凹凸を下げる効果がある反面シ
ートの異方性を妨げる方向に作用しており、この表層平
織りクロス補強材を更に低目付け化することで、低い繊
維体積含有率(Vf)でも高弾性率のシートを提供する
ことが可能である。
【0016】例えば、この場合、両表層には縦横の繊維
配列密度が50/50の平織りクロスで強化した繊維強
化樹脂層(この部分のVfは高くなる)を配置し、その
間に一方向配向クロス(縦横の繊維配列密度が95/
5)の1層または複数層を強化材とするVfの低い繊維
強化樹脂層を介在させて一体のシート状に成形し、複合
材料全体としてのVfが33〜45%のシートとする。
【0017】上記のごとく、繊維強化樹脂複合材料シー
トの繊維体積含有率(Vf)を33〜45%、望ましく
は35〜45%、更に望ましくは40〜45%の範囲と
し、更に、必要に応じ上記のごとく繊維の強化方向に積
極的な異方性を持たせることによって、一定以上の剛性
を確保しつつ、著しく耐摩耗性の優れたドクターブレー
ドが提供される。
【0018】上記の例では、ガラス繊維織物(ガラスク
ロス)を強化材とし、マトリックス樹脂として耐熱性の
よい結晶性熱可塑性樹脂のポリフェニレンサルファイド
を用いたドクターブレードについて説明したが、強化材
として、ガラス繊維以外に、炭素繊維、セラミック繊
維、アラミド繊維等の他の高強度高モジュラスの繊維を
用いることも可能であり、これらを2種以上併用するこ
とも可能である。また、強化材の形態は、連続繊維の織
物に限らず、一方向配列繊維シート、編物、ブレード、
マットなどでもよい。これらのうちでも、強化材として
連続ガラス繊維の織物(クロス)類を用いるのが最も好
適である。
【0019】一方、マトリックス樹脂としては、熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれも使用できる。しかし、
熱可塑性樹脂の方が適当であり、上記のポリフェニレン
サルファイドの他にも、ナイロン6、ナイロン66、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレン-2,6ナフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、結晶性ポリアリレ
ート等の他の結晶性熱可塑性樹脂、ポリカーボネート等
の非結晶性熱可塑性樹脂等をドクターブレードの用途に
応じて用いることができる。
【0020】結晶性熱可塑性樹脂をマトリックス樹脂と
する場合は、その結晶サイズ、結晶化度を一定範囲に制
御すると特にこの良好なドクターブレードとなる。特に
ポリフェニレンサルファイドを用いる場合は、本発明者
らが先に特願平5−52011号において提案したよう
に、結晶サイズを80オングストローム以下、特に50
〜70オングストロームとし、かつ結晶化度を35%以
上とするのが効果的である。
【0021】上記のごとき特徴を有する本発明のドクタ
ーブレードの製法は、特に限定されないが、ガラス繊維
強化熱可塑性樹脂複合材料シートの場合、例えば、強化
材となるガラス繊維織物とマトリックス樹脂となる熱可
塑性樹脂のフィルム、織物、粉末層等とを数層ずつ積層
し、該積層体を樹脂の軟化・溶融温度以上加熱加圧して
樹脂を強化材に含浸させ一体化した複合材料シートを成
形し、これを所定の大きさに切り出すことによって工業
的に有利に製造することができる。この際、強化材とし
て縦横に配列する繊維密度の異ったものを適宜用いるこ
とによって、異方強化を実現することができる。また、
成形時の加熱・冷却条件を制御することにより、複合材
料中のマトリックス樹脂の結晶性を規制することができ
る。
【0022】
【発明の効果】上述のごとき本発明のドクターブレード
は、それを構成する繊維強化樹脂複合材料シートにおい
て、その繊維体積含有率(Vf)を33〜45%、望ま
しくは35〜45%の範囲とし、更に望ましくは、マト
リック樹脂として熱可塑性樹脂を用い、繊維による強化
方向に積極的な異方性を持たせることにより、実際の使
用において必要な剛性を確保しつつ著しく耐摩耗性の優
れたドクターブレードとなる。しかも、マトリックス樹
脂として結晶性熱可塑性樹脂を用い、その結晶性を制御
したドクターブレードは、耐摩耗性が格段に良好であ
り、更に熱や吸水に対する寸法安定性が優れており、し
かも、熱硬化性樹脂を用いる従来汎用の複合材料製ブレ
ードに比べて製造が容易であるという利点を有する
【0023】
【実施例】以下に実施例および比較例をあげて本発明を
更に詳しく説明するが、本発明はこれらにより何らの限
定も受けるものではない。
【0024】なお、これらの例において、曲げ物性の測
定は、JIS K 7055(ガラス繊維強化プラスチ
ックスの曲げ試験方法)の3点曲げ法に準じて行った。
また、耐摩耗試験は、16.5m/分の速度で回転する
円盤に#400サンドペーパーを張り付け、試料片断面
当たり5g/mm2 の一定接圧が作用するよう重りを調
節し、試験片が該円盤に対して垂直となるようにセット
し試験した。この際、摩耗粉によるサンドペーパーの目
詰まりを防止するため摩擦面には常に水を流した。また
摩耗量差異の精度を上げるため、初期過大摩耗後の安定
摩耗量領域(立ち上げ30分後からの摩耗量測定)に達
してから測定を行った。
【0025】以下の実施例および比較例の測定値におい
て、繊維含有率は繊維体積含有率:Vf(%)を、曲げ
弾性率は相手ローラー等との接触線(スクレパー作用
線)に対し垂直方向の試験片の弾性率(Kg/mm2
を示し、摩耗量は1分間当たりの体積摩耗量(mm3
分)を示している。
【0026】
【実施例1,比較例1】ガラス繊維平織りクロス(ユニ
チカユーエムグラス(株)製、H−201、目付け20
4g/m2 )5枚とポリフェニレンサルファイドフィル
ム(帝人(株)製、150μmm厚さ)6枚とを交互積
層した材料を、20kg/cm2 のプレス圧力を保持し
ながら、5分間で室温から320℃まで急速加熱し、続
いて320℃から室温まで急速冷却を行い、ポリフェニ
レンサルファイド樹脂が非結晶状態に近いガラス繊維強
化樹脂シートを成形した。次に、この成形シートを15
0℃の雰囲気状態に6時間保持し、試験片1Aを作成し
た。この試験片1Aの板厚は1.26mm、繊維含有率
は31%であった。
【0027】上述の方法にによって、この試験片1Aの
曲げ弾性率および摩耗量の測定を実施したところ、曲げ
弾性率は1650kg/mm2 、摩耗量は2.9mm3
/分であり、曲げ弾性率が不足したものであった(比較
例1)。
【0028】一方、ガラス繊維平織りクロス(ユニチカ
ユーエムグラス(株)製、H−201、目付け204g
/m2 )6枚と上記と同じポリフェニレンサルファイド
フィルム6枚を上記と全く同じように交互積層した材料
を、同じ条件で成形し、更に同じ条件で熱処理し、試験
片1Bを作成した。この試験片1Bの板厚は1.20m
m、繊維含有率は40%であった。
【0029】この試験片1Bの曲げ弾性率は1980k
g/mm2 、摩耗量は3.0mm3/分であり、曲げ弾
性率、耐摩耗性ともに十分満足できるものであった(実
施例1)。
【0030】
【比較例2】一方、ガラス繊維平織りクロス(ユニチカ
ユーエムグラス(株)製、H−201、目付け204g
/m2 )9枚とポリフェニレンサルファイドフィルム
(帝人(株)製、70μm厚さ)10枚とを交互積層
し、上述の試験片1A,1Bと同様の成形方法で試験片
2を作成した。この試験片2の板厚は1.41mm、繊
維含有率は51%であった。この試験片2の曲げ弾性率
は2550kg/mm2 、摩耗量は3.9mm3 /分
で、耐摩耗性の劣ったものであった(比較例2)。
【0031】
【実施例2〜3,比較例3】実施例1と同様のガラス繊
維平織りクロス2枚の間にガラス繊維一方向強化平織り
クロス(ユニチカユーエムグラス(株)製、PR−60
0、目付け600g/m2 、繊維含有量比率:X方向/
Y方向=95/5)2枚を挟み、更に平織りクロスと一
方向強化クロスの間にポリフェニレンサルファイドフィ
ルム(帝人(株)製、280μm厚さ)2枚を挟んだ材
料を用い、試験片1A,1Bおよび試験片2と同様の成
形条件でプレス成形して異方強化した試験片3を作成し
た。この試験片3の板厚は1.20mm、繊維含有率は
55%であった。また、この試験片3の曲げ弾性率およ
び摩耗量を測定したところ、曲げ弾性率は2830kg
/mm2 と十分であるが摩耗量が4.2mm3 /分で、
耐摩耗性が大きく劣ったものであった(比較例3)。
【0032】同様のガラス繊維平織りクロス2枚の間に
同様のガラス繊維一方向強化平織りクロス3枚を挟み、
更にポリフェニレンサルファイドフィルム4枚を挟み込
んで、上記試験片3と同様の成形条件で異方強化した試
験片4を作成した。この試験片4の板厚は2.0mm、
繊維含有率)は45%であった。この試験片4の曲げ弾
性率は2520kg/mm2 、摩耗量は3.1mm3
分であり、曲げ弾性率、耐摩耗性ともに良好なものであ
った(実施例2)。
【0033】また、ガラス繊維平織りクロス(ユニチカ
ユーエムグラス(株)製、H−105、目付け107g
/m2 )2枚の間にガラス繊維一方向強化平織りクロス
(ユニチカユーエムグラス(株)製、PR−500、目
付け500g/m2 、繊維含有量比率:X方向/Y方向
=95/5)2枚を挟み込み、更にポリフェニレンサル
ファイドフィルム(帝人(株)製、180μm厚さ)5
枚を交互積層し、上記試験片4と同様の成形条件でプレ
スして異方強化した試験片5を成形した。この試験片5
の板厚は1.36mm、繊維含有率は35%であった。
この試験片5の曲げ弾性率は2005kg/mm2 、摩
耗量は2.8mm3 /分であり、曲げ弾性率、耐摩耗性
ともに良好なものであった(実施例3)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化繊維と合成樹脂とが一体化された繊
    維強化樹脂複合材料シートからなるドクターブレードで
    あって、該複合材料シートにおける強化繊維体積含有率
    (Vf)が33〜45%であることを特徴とする複合材
    料製ドクターブレード。
  2. 【請求項2】 繊維強化樹脂複合材料シートがドクター
    ブレードのスクレパー作用線に対して垂直方向の強化繊
    維含有率を平行方向のそれよりも高めて、異方強化され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のドクターブレ
    ード。
  3. 【請求項3】 合成樹脂が熱可塑性樹脂であることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載のドクターブレ
    ード。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂がポリフェニレンサルファ
    イドであることを特徴とする請求項3に記載のドクター
    ブレード。
JP5069792A 1993-03-29 1993-03-29 複合材料製ドクターブレード Pending JPH06280186A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE20216016U1 (de) * 2002-10-18 2004-03-04 Rk Siebdrucktechnik Gmbh Rakel, insbesondere für den Siebdruck
US6758944B2 (en) 1998-09-10 2004-07-06 Metso Paper, Inc. Doctor blade
JP2007131970A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Doctor Manufacturing Co Ltd 軟質ゴムロールの異物掻き取り方法およびドクターブレード
EP3904593A1 (de) * 2020-04-30 2021-11-03 Joh. Clouth GmbH & Co. KG Abstreifer für flexible materialbahnen von einer walze

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