JPH06279316A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JPH06279316A
JPH06279316A JP5092439A JP9243993A JPH06279316A JP H06279316 A JPH06279316 A JP H06279316A JP 5092439 A JP5092439 A JP 5092439A JP 9243993 A JP9243993 A JP 9243993A JP H06279316 A JPH06279316 A JP H06279316A
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JP
Japan
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plasminogen activator
activator inhibitor
skin
normal human
external preparation
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JP5092439A
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English (en)
Inventor
Kumiko Yamada
久美子 山田
Kanemoto Kitamura
謙始 北村
Taiichi Nakayama
泰一 中山
Eriko Kasahara
永吏子 笠原
Akira Ito
明 伊藤
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 プラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビ
タ−1および/またはプラスミノーゲン・アクチベータ
・インヒビタ−2、または正常ヒト表皮角化細胞の培養
上清(正常ヒト表皮角化細胞の産生するプラスミノーゲ
ン・アクチベータ・インヒビタ−1および/またはプラ
スミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ−2を含有す
る)を配合した皮膚外用剤。 【効果】 優れた角化異常治療効果を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚外用剤、特に角化
異常に優れた効果を有する皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】表皮の最も重要な生理機能は外界からの
様々の刺激例えば乾燥、紫外線、その他の物理的、化学
的刺激に対する防御壁となるべき外皮、すなわち、角質
層を形成することである。この角質層を形成する角質細
胞は表皮角化細胞の分化によって次々と新しく作られ、
古くなった角質細胞は表皮から離脱してゆく。しかし、
何らかの原因でこの分化が阻害されたり、あるいは異常
に亢進されたりすると、様々な角化異常症、例えば、乾
皮症やざ瘡を引き起こす。このような角化異常の治療を
目的として、従来より種々の薬剤が開発されてきた。ビ
タミンA酸は、ざ瘡、乾癬等の角化異常の治療薬として
よく知られており、また、抗腫瘍活性を有することか
ら、皮膚癌の治療にも用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ビタミ
ンA酸は副作用があるため、なかなか実用化が難しいの
が現状であった。本発明は前記従来技術に鑑みなされた
ものであり、その目的は顕著な角化細胞の分化促進作用
によって、角化異常に優れた治療効果を発揮する皮膚外
用剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意研究を重ねた結果、無血清角化細胞
増殖培地にて培養した正常ヒト表皮角化細胞の培養上清
に、顕著な表皮角化細胞の分化促進効果を認め、その有
効成分がプラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ
−1および/またはプラスミノーゲン・アクチベータ・
インヒビタ−2であることを確認した。そして最終的
に、プラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ−1
および/またはプラスミノーゲン・アクチベータ・イン
ヒビタ−2、およびそれらを含有する正常ヒト表皮角化
細胞の培養上清に極めて優れた角化異常治療効果が存在
することを認め、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本出願の請求項1記載の皮膚外
用剤は、プラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ
を含有することを特徴とする。また、請求項2記載の皮
膚外用剤は、請求項1の皮膚外用剤において、プラスミ
ノーゲン・アクチベータ・インヒビタがプラスミノーゲ
ン・アクチベータ・インヒビタ−1および/またはプラ
スミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ−2であるこ
とを特徴とする。
【0006】請求項3記載の皮膚外用剤は、請求項1ま
たは2記載の皮膚外用剤において、プラスミノーゲン・
アクチベータ・インヒビタ−1および/またはプラスミ
ノーゲン・アクチベータ・インヒビタ−2を0.000
1〜100単位/g含有することを特徴とする。請求項
4記載の皮膚外用剤は、正常ヒト表皮角化細胞を無血清
角化細胞増殖培地にて培養することによって産生したプ
ラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタを含有する
培養上清を配合することを特徴とする。請求項5記載の
皮膚外用剤は、請求項4記載の皮膚外用剤において、正
常ヒト表皮角化細胞の培養上清がプラスミノーゲン・ア
クチベータ・インヒビタ−1および/またはプラスミノ
ーゲン・アクチベータ・インヒビタ−2を皮膚外用剤に
対して0.0001〜100単位/gとなるように含有
することを特徴とする。
【0007】以下に本発明の構成を詳細に説明する。プ
ラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ−1はセル
ピン(セリンプロテアーゼインヒビタの略)の一つであ
り、一般には血管内皮細胞が産生する血漿中の血液凝固
・線溶系の抑制因子として知られており、培養ヒト表皮
角化細胞の培養上清にも分泌されることが確認されてい
る。プラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ−1
は分子量約50,000の一本鎖糖蛋白で、組織型プラ
スミノーゲン・アクチベータやウロキナーゼと複合体を
形成し、これらの活性を阻害する。
【0008】また、プラスミノーゲン・アクチベータ・
インヒビタ−2もセルピンの1種であり、胎盤、単球、
妊婦血漿中に存在することが知られており、培養ヒト表
皮角化細胞の培養上清中にも分泌されることが確認され
ている。プラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ
−2は分子量約60,000の糖蛋白で、ウロキナーゼ
と複合体を形成し、その活性を阻害する。これらプラス
ミノーゲン・アクチベータ・インヒビタの線溶系に対す
る阻害作用については様々な研究がなされており臨床へ
の応用も検討されているが、これまで皮膚外用剤に用い
られたことはなかった。
【0009】本発明者らは、無血清角化細胞増殖培地に
て培養した正常ヒト表皮角化細胞の培養上清から得たプ
ラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ−1および
/またはプラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ
−2に顕著な表皮角化細胞の分化促進作用があり、更に
は角化異常治療効果があることを見出した。そして、プ
ラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ−1および
/またはプラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ
−2、またはそれらを含有する正常ヒト表皮角化細胞の
培養上清が皮膚外用剤に好適に適用できることを見出し
たものである。
【0010】プラスミノーゲン・アクチベータ・インヒ
ビタ−1およびプラスミノーゲン・アクチベータ・イン
ヒビタ−2は培養ヒト表皮角化細胞から次のような方法
で得られる。すなわち、ヒトの皮膚から既知の手法を用
いて採取された正常ヒト表皮角化細胞をプラスティック
シャーレに播種後、無血清角化細胞増殖培地にて培養
し、正常ヒト表皮角化細胞が産生するプラスミノーゲン
・アクチベータ・インヒビタ−1およびプラスミノーゲ
ン・アクチベータ・インヒビタ−2が高活性に含有され
ている培養上清を回収する。回収した培養上清を濃縮
し、goat anti−human plasmin
ogen activator inhibitor−
1 IgGを用いたアフィニティ・クロマトグラフィー
により分離精製し、プラスミノーゲン・アクチベータ・
インヒビタ−1を得る。また、goat anti−h
uman plasminogen activato
r inhibitor−2 IgGを用いたアフィニ
ティ・クロマトグラフィーにより分離精製し、プラスミ
ノーゲン・アクチベータ・インヒビタ−2を得る。
【0011】このようにして得られたプラスミノーゲン
・アクチベータ・インヒビタ−1およびプラスミノーゲ
ン・アクチベータ・インヒビタ−2には顕著な表皮角化
細胞の分化促進作用がり、更には優れた角化異常治療効
果が認められた。なお、本発明において、プラスミノー
ゲン・アクチベータ・インヒビタ−1およびプラスミノ
ーゲン・アクチベータ・インヒビタ−2の活性単位と
は、それらが阻害することのできる標準品のウロキナー
ゼの国際単位を示している。
【0012】本発明の皮膚外用剤には、プラスミノーゲ
ン・アクチベータ・インヒビタ−1および/またはプラ
スミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ−2を0.0
001〜100単位/g含有することが好ましい。0.
0001単位/g以下では角化異常治療効果は認められ
ず、100単位/g以上では角化異常治療効果が頭打ち
となり、不経済である。また、本発明の皮膚外用剤に
は、プラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ−1
およびプラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ−
2を前記の好適な配合量の範囲内で任意の割合に混合し
て配合することもできる。
【0013】また、本発明において配合される正常ヒト
表皮角化細胞の培養上清は、ヒトの皮膚から既知の手法
を用いて採取された正常ヒト表皮角化細胞をプラスティ
ックシャーレに播種後、無血清角化細胞増殖倍地にて培
養し、その上清を回収して得ることができる。正常ヒト
表皮角化細胞の培養上清には、有効成分として正常ヒト
表皮角化細胞が産生したプラスミノーゲン・アクチベー
タ・インヒビタ−1および/またはプラスミノーゲン・
アクチベータ・インヒビタ−2が含有されることが必須
であり、その含有量は該培養上清が配合された皮膚外用
剤に対して0.0001〜100単位/gとなるように
含有することが望ましい。0.0001単位/g以下で
は角化異常治療効果は認められず、100単位/g以上
では角化異常治療効果が頭打ちとなり、不経済である。
【0014】本発明の皮膚外用剤には、通常化粧品、医
薬品に用いられる他の成分、例えば、水性成分、粉末成
分、油性成分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、防腐剤、
酸化防止剤、香料、色素、および薬剤等を本発明の効果
を損わない範囲で適宜配合してもよい。また、本皮膚外
用剤の剤型は任意であり、例えば、水系、乳化系、油
系、分散系等の固形状、半固形状、液状その他の皮膚外
用剤とすることが可能である。
【0015】本発明の皮膚外用剤は表皮細胞の分化促進
作用を有し、角化異常の改善・治療効果に優れているた
め、例えば、肌荒れ、剃刀負け、ふけの予防・防止、ざ
瘡、乾癬、老人性乾皮症等の角化異常の治療を目的とし
た、化粧水、クリーム、乳液、パック、頭皮用化粧料等
の化粧品や、軟膏等の医薬品に広く適用される。
【0016】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、本発明の技術範囲がこれらの実施例に限定されるも
のではない。なお、以下の実施例中、PAIはプラスミ
ノーゲン・アクチベータ・インヒビタを示す。まず、正
常ヒト表皮角化細胞の培養上清およびプラスミノーゲン
・アクチベータ・インヒビタ−1および/またはプラス
ミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ−2が、正常ヒ
ト表皮角化細胞の分化を促進し、角化異常治療効果を有
することを証明するため、正常ヒト表皮角化細胞の分化
のマーカーであるコロニファイド・エンベロープ(角化
細胞不溶性膜)形成に及ぼす作用および人体パネルを用
いた角化異常治療効果について以下の試験を行った。 (正常ヒト表皮角化細胞の分化促進作用)
【0017】正常ヒト表皮角化細胞をプラスティックシ
ャーレに播種後、コンフルエントな状態まで培養した。
この時点で培地を各サンプルを含有した培地に交換し、
以後72時間培養した。培養終了時に細胞をトリプシン
処理し、SDS−メルカプトエタノール処理により、分
化のマーカーであるコロニファイド・エンベロープを形
成している細胞の割合を測定した。結果を表1に示し
た。
【0018】
【表1】 コロニファイド・エンベロープ形成に対する各種サンプルの作用 ─────────────────────────────── サンプル コロニファイド・エンベロープ を形成する細胞の割合(%) ─────────────────────────────── コントロール(無添加) 18 PAI−1 33 PAI−2 38 PAI−1+PAI−2 40 正常ヒト表皮角化細胞培養上清 44 ───────────────────────────────
【0019】コントロール群(何も添加しなかった培地
で培養)のコロニファイド・エンベロープ形成細胞の割
合は18%であったのに対し、10単位/gプラスミノ
ーゲン・アクチベータ・インヒビタ−1を添加した群で
は33%、10単位/gプラスミノーゲン・アクチベー
タ・インヒビタ−2を添加した群では38%、5単位/
gプラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ−1と
5単位/gプラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビ
タ−2を添加した群では40%であり、何れもコントロ
ールに比して顕著な正常ヒト表皮角化細胞表皮細胞の分
化促進作用が確認された。また、正常ヒト表皮角化細胞
の培養上清(プラスミノーゲン・アクチベータ・インヒ
ビタ−1およびプラスミノーゲン・アクチベータ・イン
ヒビタ−2を合せて10単位/g含有)を添加した群で
も、コロニファイド・エンベロープ形成細胞の割合は4
4%と著しく増加していることから、該培養上清につい
ても著明な正常ヒト表皮角化細胞の分化促進作用が確認
された。
【0020】実施例1〜4および比較例1、2(角化異常治療効果) 表2に示した組成で常法によりクリームを調製し、これ
らを用いて人体パネルでの角化異常の治療効果試験を行
った。表中、実施例1はプラスミノーゲン・アクチベー
タ・インヒビタ−1を含有するクリーム、実施例2はプ
ラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ−2を含有
するクリーム、実施例3はプラスミノーゲン・アクチベ
ータ・インヒビタ−1およびプラスミノーゲン・アクチ
ベータ・インヒビタ−2を含有するクリーム、そして実
施例4は正常ヒト表皮角化細胞の培養上清(プラスミノ
ーゲン・アクチベータ・インヒビタ−1および/または
プラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ−2を含
有)を含有するクリームである。比較例1は実施例1〜
3の、また比較例2は実施例4のコントロールである。
【0021】試験方法は次の通りである。すなわち、乾
癬・肌荒れ様の角化異常の皮膚疾患を有する被験者30
人ずつの顔面の左右半々に実施例1と比較例1、実施例
2と比較例1、実施例3と比較例1、実施例4と比較例
2というように各クリームを塗布した。塗布は1日2回
ずつ、8週間連続で行い、その後、肉眼判定にて比較例
に対する実施例の改善度を評価した。
【0022】その結果、表3に示したように、何れの群
においても本実施例のクリームを塗布することによって
比較例のクリームよりも症状が悪化したパネラーはおら
ず、各々の比較例に比べてかなり改善またはやや改善し
たパネラーは実施例1では23名(77%)、実施例2
では27名(90%)、実施例3では28名(93
%)、実施例4では29名(97%)に上った。このよ
うに、本実施例1〜4のクリームは優れた角化異常治療
効果が認められた。
【0023】
【表2】 角化異常治療効果試験に供したクリームの組成 ──────────────────────────────────── 組 成 実施例 実施例 実施例 実施例 比較例 比較例 (重量%) 1 2 3 4 1 2 ────────────────────────────────────ソルヒ゛タンセスキオレエート 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0ワセリン 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 鉱油 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0ミツロウ 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0フ゜ロヒ゜レンク゛リコール 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0ソルヒ゛トール 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0フ゛チルヒト゛ロキシトルエン 適量 適量 適量 適量 適量 適量 防腐剤 適量 適量 適量 適量 適量 適量 PAI−1(100単位/g) 10.0 0 5.0 0 0 0 PAI−2(100単位/g) 0 10.0 5.0 0 0 0 正常ヒト表皮角化細胞の培養上清 0 0 0 10.0 0 0 (PAI−1および/または PAI−2を100単位/g含有) 培地 0 0 0 0 0 10.0 精製水 残量 残量 残量 残量 残量 残量 ────────────────────────────────────
【0024】
【表3】 人体パネルによる角化異常治療効果試験 ──────────────────────────────────── 実験群 比較例に対する改善度(相当するパネラー数) かなり改善 少し改善 変化なし 悪化 計 ──────────────────────────────────── 実施例1と比較例1 8 15 7 0 30 実施例2と比較例1 10 17 3 0 30 実施例3と比較例1 12 16 2 0 30 実施例4と比較例2 11 18 1 0 30 ────────────────────────────────────
【0025】実施例5 親水性軟膏 次の処方に従い、常法にて親水性軟膏を調製し、主婦湿
疹、手足の角化症をもつ女性ボランティア10名に1日
3回2週間塗布したところ、プラスミノーゲン・アクチ
ベータ・インヒビタ−1およびプラスミノーゲン・アク
チベータ・インヒビタ−2を含有しない親水性軟膏に比
べ、本実施例の親水性軟膏では全員に顕著な治療効果が
認められた。
【0026】 ステアリン酸 18.0wt% セチルアルコール 4.0 トリエタノールアミン 2.0 グリセリン 5.0 PAI−1(500単位/g) 5.0 PAI−2(500単位/g) 5.0 防腐剤・酸化防止剤 適 量 香料 適 量 イオン交換水 残 量
【0027】また、以下の各実施例の組成で常法により
調製した各皮膚外用剤についても、何れも良好な角化異
常治療効果を示した。実施例6 ワセリン軟膏 サラシミツロウ 8.0wt% セタノール 3.0 コレステロール 3.0 正常ヒト表皮角化細胞の培養上清 2.0 (合計100単位/gのPAI−1 および/またはPAI−2を含有) 防腐剤・酸化防止剤 適 量 香料 適 量 イオン交換水 残 量
【0028】実施例7 エモリエント軟膏 ステアリルアルコール 13.0wt% 白色ワセリン 15.0 ラノリン 15.0 ラノリンアルコールエキストラクト 5.0 ソルビタンセスキオレエート 2.0 ポリオキシエチレン(40モル)ステアリン酸エステル 5.0 プロピレングリコール 12.0 PAI−2(200単位/g) 5.0 メチルパラベン 適 量 プロピルパラベン 適 量 イオン交換水 残 量
【0029】実施例8 バニシングクリーム ステアリン酸 6.0wt% ソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタンモノステアレート 1.5 プロピレングリコール 10.0 PAI−2(500単位/g) 10.0 防腐剤・酸化防止剤 適 量 香料 適 量 イオン交換水 残 量
【0030】実施例9 中性クリーム ステアリルアルコール 7.0wt% ステアリン酸 2.0 水添ラノリン 2.0 スクワラン 5.0 2−オクチルドデシルアルコール 6.5 ポリオキシエチレン(25モル)セチルエーテル 3.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 プロピレングリコール 5.0 正常ヒト表皮角化細胞の培養上清 10.0 (合計100単位/gのPAI−1 および/またはPAI−2を含有) 防腐剤・酸化防止剤 適 量 香料 適 量 イオン交換水 残 量
【0031】実施例10 乳液 エタノール 3.0wt% ステアリン酸 1.5 セチルアルコール 0.5 ミツロウ 2.0 ポリオキシエチレン(10モル)オレイルエーテル 2.0 プロピレングリコール 3.0 正常ヒト表皮角化細胞の培養上清 15.0 (合計100単位/gのPAI−1 および/またはPAI−2を含有) エチルパラベン 適 量 香料 適 量 イオン交換水 残 量
【0032】実施例11 ローション グリセリン 4.0wt% 1,3−ブチレングリコール 4.0 エタノール 7.5 ポリオキシエチレン(20モル)オレイルエーテル 0.5 正常ヒト表皮角化細胞の培養上清 10.0 (合計100単位/gのPAI−1 および/またはPAI−2を含有) メチルパラベン 適 量 クエン酸 適 量 香料 適 量 イオン交換水 残 量
【0033】実施例12 ローション ソルビトール(70%水溶液) 3.0wt% グリセリン 5.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.01 正常ヒト表皮角化細胞の培養上清 10.0 (合計100単位/gのPAI−1 および/またはPAI−2を含有) 防腐剤・酸化防止剤 適 量 香料 適 量 イオン交換水 残 量
【0034】実施例13 パック 95%エタノール 10.0wt% ポリオキシエチレン(15モル)オレイルエーテル 2.0 オリーブ油 2.0 ポリビニルアルコール 12.0 グリセリン 3.0 ポリエチレングリコール 1.0 PAI−1(500単位/g) 10.0 防腐剤 適 量 香料 適 量 BHT 適 量 イオン交換水 残 量
【0035】実施例14 パック ポリビニルアルコール 10.0wt% ポリエチレングリコール 3.0 プロピレングリコール 7.0 エタノール 10.0 正常ヒト表皮角化細胞の培養上清 5.0 (合計100単位/gのPAI−1 および/またはPAI−2を含有) メチルパラベン 適 量 香料 適 量 イオン交換水 残 量
【0036】実施例15 リップトリートメント キャンデリラロウ 9.0wt% 固形パラフィン 8.0 ミツロウ 5.0 カルナバロウ 5.0 ラノリン 11.0 イソプロピルミリステート 10.0 PAI−2(1000単位/g) 1.0 防腐剤・酸化防止剤 適 量 香料 適 量 ヒマシ油 残 量
【0037】実施例16 ヘアトニック エタノール 55.0wt% メントール 0.1 ニッコールHCO−60 1.0 グリセリン 1.0 PAI−1(500単位/g) 2.0 PAI−2(500単位/g) 3.0 色素・香料 適 量 BHT 適 量 イオン交換水 残 量
【0038】実施例17 頭皮用化粧料 1,3−ブチレングリコール 6.5wt% ポリエチレングリコール1500 5.0 エタノール 5.5 水酸化カリウム 0.05 2−ヘキシルデシルパルミテート 10.0 スクワラン 5.0 ビタミンEアセテート 0.15 カルボキシビニルポリマー 0.2 PAI−1(100単位/g) 5.0 ブチルパラベン 適 量 香料 適 量 イオン交換水 残 量
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る皮膚
外用剤は、表皮角化細胞の分化促進作用が認められたプ
ラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ−1および
/またはプラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ
−2、または正常ヒト表皮角化細胞の培養上清(正常ヒ
ト表皮角化細胞の産生するプラスミノーゲン・アクチベ
ータ・インヒビタ−1および/またはプラスミノーゲン
・アクチベータ・インヒビタ−2を含有する)を配合す
ることにより、優れた角化異常治療効果を得ることが可
能となる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:91) 7804−4B (72)発明者 笠原 永吏子 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 伊藤 明 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスミノーゲン・アクチベータ・イン
    ヒビタを含有することを特徴とする皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の皮膚外用剤において、プ
    ラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタがプラスミ
    ノーゲン・アクチベータ・インヒビタ−1および/また
    はプラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ−2で
    あることを特徴とする皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の皮膚外用剤にお
    いて、プラスミノーゲン・アクチベータ・インヒビタ−
    1および/またはプラスミノーゲン・アクチベータ・イ
    ンヒビタ−2を0.0001〜100単位/g含有する
    ことを特徴とする皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】 正常ヒト表皮角化細胞を無血清角化細胞
    増殖培地にて培養しすることによって産生したプラスミ
    ノーゲン・アクチベータ・インヒビタを含有する培養上
    清を配合することを特徴とする皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の皮膚外用剤において、正
    常ヒト表皮角化細胞の培養上清がプラスミノーゲン・ア
    クチベータ・インヒビタ−1および/またはプラスミノ
    ーゲン・アクチベータ・インヒビタ−2を皮膚外用剤に
    対して0.0001〜100単位/gとなるように含有
    することを特徴とする皮膚外用剤。
JP5092439A 1993-03-25 1993-03-25 皮膚外用剤 Withdrawn JPH06279316A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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