JPH062784Y2 - 塗布具 - Google Patents
塗布具Info
- Publication number
- JPH062784Y2 JPH062784Y2 JP5519987U JP5519987U JPH062784Y2 JP H062784 Y2 JPH062784 Y2 JP H062784Y2 JP 5519987 U JP5519987 U JP 5519987U JP 5519987 U JP5519987 U JP 5519987U JP H062784 Y2 JPH062784 Y2 JP H062784Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tip
- coating liquid
- valve
- small chamber
- chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Pens And Brushes (AREA)
- Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
- Closures For Containers (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えばインキ、修正液、ペイント、絵具、あ
るいはマニキュア液等の塗布液を塗布するための塗布具
に関するものである。
るいはマニキュア液等の塗布液を塗布するための塗布具
に関するものである。
(従来技術) 上記のような塗布液を塗布するための塗布具には、例え
ば実開昭57−184781号公報に示されるものがあ
る。この塗布具は、開口部を介して互いに連通する主塗
布液室および小室を備えており、上記開口部は中間弁に
よって開閉されるようになっている。小室には先端開口
が設けられており、この先端開口は、塗布体を有する先
端弁によって開閉される。この先端弁は、先端に向けて
付勢されており、通常は先端開口に押付けられて同開口
を塞ぐようになっている。そして、この先端弁の塗布体
が被塗布面に押し付けられことにより先端弁が内方へ移
動し、小室内の塗布液が先端口から外部へ流出するよう
になっている。
ば実開昭57−184781号公報に示されるものがあ
る。この塗布具は、開口部を介して互いに連通する主塗
布液室および小室を備えており、上記開口部は中間弁に
よって開閉されるようになっている。小室には先端開口
が設けられており、この先端開口は、塗布体を有する先
端弁によって開閉される。この先端弁は、先端に向けて
付勢されており、通常は先端開口に押付けられて同開口
を塞ぐようになっている。そして、この先端弁の塗布体
が被塗布面に押し付けられことにより先端弁が内方へ移
動し、小室内の塗布液が先端口から外部へ流出するよう
になっている。
このような塗布具によれば、使用時にのみ中間弁によっ
て開口部を開いて小室内に塗布液を導入し、さらに塗布
体を押付けることによって先端開口を開き、塗布液を流
出させることによって塗布を行うことができる。
て開口部を開いて小室内に塗布液を導入し、さらに塗布
体を押付けることによって先端開口を開き、塗布液を流
出させることによって塗布を行うことができる。
ところが、この塗布具の場合、使用時以外の状態では常
に先端開口が閉じた状態にあり、塗布液が外部に滲み出
ることがないので、使用していない状態で塗布体に含ま
れる塗布液の量は僅かなものであり、この塗布体を押圧
してから塗布液が塗布体に滲み込んで塗布状態となるま
でにかなりの時間を要する欠点がある。
に先端開口が閉じた状態にあり、塗布液が外部に滲み出
ることがないので、使用していない状態で塗布体に含ま
れる塗布液の量は僅かなものであり、この塗布体を押圧
してから塗布液が塗布体に滲み込んで塗布状態となるま
でにかなりの時間を要する欠点がある。
また、このように常時先端弁を閉じて小室内を密閉状態
にしておくと、小室内に塗布液が導入されても外部には
全く流出しないので、塗布液の導入を外部から確認する
ことが困難であるとともに、主塗布液室からの塗布液の
導入で小室内の圧力が必要以上に高くなることがあり、
先端開口を開いた時にこの圧力によって塗布液が瞬時に
吹出してしまう可能性がある。特にこのような現象は、
本体が押圧されることによって上記中間弁が開かれる構
造の場合、上記押圧によって主塗布液室内の圧力が高め
られるため、より顕著なものとなる。またこのような構
造の場合、上記のように小室内が密閉されていることに
より、塗布液の導入の際に主塗布液室内の塗布液と小室
内の空気との置換が完全に行われる前に中間弁が閉じ易
く、押圧された本体が元の形状に復元しないことがあ
る。
にしておくと、小室内に塗布液が導入されても外部には
全く流出しないので、塗布液の導入を外部から確認する
ことが困難であるとともに、主塗布液室からの塗布液の
導入で小室内の圧力が必要以上に高くなることがあり、
先端開口を開いた時にこの圧力によって塗布液が瞬時に
吹出してしまう可能性がある。特にこのような現象は、
本体が押圧されることによって上記中間弁が開かれる構
造の場合、上記押圧によって主塗布液室内の圧力が高め
られるため、より顕著なものとなる。またこのような構
造の場合、上記のように小室内が密閉されていることに
より、塗布液の導入の際に主塗布液室内の塗布液と小室
内の空気との置換が完全に行われる前に中間弁が閉じ易
く、押圧された本体が元の形状に復元しないことがあ
る。
(考案の目的) 本考案は、上記欠点を解消するためのものであり、使用
開始時の時間的なロスが少なく、しかも塗布液の導入を
外部から確認することができ、塗布液が瞬時に吹出すこ
とを防止できる塗布具を提供することを目的とする。
開始時の時間的なロスが少なく、しかも塗布液の導入を
外部から確認することができ、塗布液が瞬時に吹出すこ
とを防止できる塗布具を提供することを目的とする。
(考案の構成) 本考案は、塗布液を収納する主室と、この主室と連通口
によって連通し、かつ外部と先端口によって連通する小
室とが形成されるとともに、この連通口を塞ぐように設
けられ、かつ外部からの押圧を受けて同連通口を開く中
間弁と、先端に塗布材を有し、この塗布材が上記先端口
から先端側に向かって外部に突出する状態で上記小室内
に軸方向に移動可能に収納され、かつ、小室内の塗布液
の圧力により先端方向に押付けられて同先端口を塞ぐ先
端弁とを備えたものである。
によって連通し、かつ外部と先端口によって連通する小
室とが形成されるとともに、この連通口を塞ぐように設
けられ、かつ外部からの押圧を受けて同連通口を開く中
間弁と、先端に塗布材を有し、この塗布材が上記先端口
から先端側に向かって外部に突出する状態で上記小室内
に軸方向に移動可能に収納され、かつ、小室内の塗布液
の圧力により先端方向に押付けられて同先端口を塞ぐ先
端弁とを備えたものである。
このような構成において、小室内に塗布液が導入されな
い状態では先端弁は先端方向に押付けられず、このため
小室内は密閉されないで、小室内に残っている少量の塗
布液は外部に滲み出る。この状態から押圧を受けて中間
弁が移動し、連通口が開かれると、主室内の塗布液が小
室内に導入されて小室内の圧力が高まり、この圧力によ
って先端方向に押付けられた先端弁が先端口を塞ぐまで
の間、この先端口から塗布液が外部に流出する。
い状態では先端弁は先端方向に押付けられず、このため
小室内は密閉されないで、小室内に残っている少量の塗
布液は外部に滲み出る。この状態から押圧を受けて中間
弁が移動し、連通口が開かれると、主室内の塗布液が小
室内に導入されて小室内の圧力が高まり、この圧力によ
って先端方向に押付けられた先端弁が先端口を塞ぐまで
の間、この先端口から塗布液が外部に流出する。
(実施例) 本考案の第1実施例を図面により説明する。
第1図は、本考案に基づく塗布具を示しており、この塗
布具は、塗布液を収納する主室1、およびこの主室と連
通する小室2を備えている。ここに用いられる塗布液と
しては、インキ、修正液、ペイント、絵具、マニキュア
液等、多少の粘度をもったものが好ましい。
布具は、塗布液を収納する主室1、およびこの主室と連
通する小室2を備えている。ここに用いられる塗布液と
しては、インキ、修正液、ペイント、絵具、マニキュア
液等、多少の粘度をもったものが好ましい。
上記主室1は、本体3、弁筒4、および弁座5によって
形成されている。本体3は、例えばプラスチツク等の可
撓性材料からなり、その側面には内側に向かって突出す
る一対の凹部3aを有しており、この凹部3aが外部か
らの押圧を受けることにより第1図の二点鎖線に示され
るように内側に変形するようになっている。弁筒4は、
この本体3と弁座5との間に介在しており、その後端に
は内側に向かって突出する突出部4aを有している。弁
座5は、この弁筒4の前面に設けられており、主室1と
小室2との連通口5aを有している。
形成されている。本体3は、例えばプラスチツク等の可
撓性材料からなり、その側面には内側に向かって突出す
る一対の凹部3aを有しており、この凹部3aが外部か
らの押圧を受けることにより第1図の二点鎖線に示され
るように内側に変形するようになっている。弁筒4は、
この本体3と弁座5との間に介在しており、その後端に
は内側に向かって突出する突出部4aを有している。弁
座5は、この弁筒4の前面に設けられており、主室1と
小室2との連通口5aを有している。
上記小室2は、この弁座5、および同弁座5を覆うよう
に本体3の前端部に取付けられた先筒6によって形成さ
れている。先筒6は、小室2と外部とを連通する先端口
6aを有しており、不使用時にはこの先端口6aを覆う
キャップ(図示せず)を外面に嵌着し、後記塗布材14
の乾燥を防止するようになっている。そして、上記小室
2および主室1を連通する上記連通口5aを塞ぐよう
に、両室1,2に亘って中間弁7が設けられている。
に本体3の前端部に取付けられた先筒6によって形成さ
れている。先筒6は、小室2と外部とを連通する先端口
6aを有しており、不使用時にはこの先端口6aを覆う
キャップ(図示せず)を外面に嵌着し、後記塗布材14
の乾燥を防止するようになっている。そして、上記小室
2および主室1を連通する上記連通口5aを塞ぐよう
に、両室1,2に亘って中間弁7が設けられている。
この中間弁7は、主室1内に位置する大径部8、および
小室2内に位置する小径部9からなり、これら大径部8
と小径部9の境界部分には、第2図も示されるように、
上記弁座5における連通口5aの周縁部分と当接可能な
シール部10が形成されている。大形成部8の周面上に
おいて上記弁筒4内に位置する部分には、外方に向かっ
て突出する突条8aが形成されており、この突条8aと
上記突出部4aとの間にばね11が介設されている。こ
のばね11によって中間弁7は先端方向に付勢されてお
り、これによって上記シール部10が弁座5に当接し、
連通口5aを塞ぐようになっている。
小室2内に位置する小径部9からなり、これら大径部8
と小径部9の境界部分には、第2図も示されるように、
上記弁座5における連通口5aの周縁部分と当接可能な
シール部10が形成されている。大形成部8の周面上に
おいて上記弁筒4内に位置する部分には、外方に向かっ
て突出する突条8aが形成されており、この突条8aと
上記突出部4aとの間にばね11が介設されている。こ
のばね11によって中間弁7は先端方向に付勢されてお
り、これによって上記シール部10が弁座5に当接し、
連通口5aを塞ぐようになっている。
さらにこの大径部8において上記凹部3aに対応する部
分には、後端に向けて次第に広がる形状を有する引込み
部12が設けられている。この引込み部12が、外部か
らの押圧によって上述のように内側に変形した凹部3a
に外側から挾みつけられることにより、中間弁7全体が
第1図の矢印方向に移動し、これによってシール部10
が第2図の二点鎖線の位置まで移動して弁座5と離反
し、連通口5aを開くようになっている。
分には、後端に向けて次第に広がる形状を有する引込み
部12が設けられている。この引込み部12が、外部か
らの押圧によって上述のように内側に変形した凹部3a
に外側から挾みつけられることにより、中間弁7全体が
第1図の矢印方向に移動し、これによってシール部10
が第2図の二点鎖線の位置まで移動して弁座5と離反
し、連通口5aを開くようになっている。
上記小室2内には、第2図にも示されるような先端弁1
3が収納されており、この先端弁13の先端部には塗布
材14が固定されている。この塗布材14は、例えば刷
毛、多孔質体、フェルト、あるいは棒状体に溝を設けた
もの等、通常の塗布具に使用されているものでよく、用
途に応じて適宜選択する。なお、この実施例では刷毛を
用いている。
3が収納されており、この先端弁13の先端部には塗布
材14が固定されている。この塗布材14は、例えば刷
毛、多孔質体、フェルト、あるいは棒状体に溝を設けた
もの等、通常の塗布具に使用されているものでよく、用
途に応じて適宜選択する。なお、この実施例では刷毛を
用いている。
この塗布材14が上記先端口6aから外部に臨んでお
り、先端弁13は、その軸方向に移動自在となってい
る。先端弁13の前端には、先筒6の内壁面と当接可能
なシール部13aが形成されており、この当接によって
先端口6aが塞がれ、小室2内が密閉されるようになっ
ている。また、この先端弁13の周面には突条13bが
形成されており、この突条13bと先筒6の内壁面とに
よって所定面積の隙間が形成されるようになっている。
ただし、この突条13bは当実施例において必ずしも形
成する必要はない。
り、先端弁13は、その軸方向に移動自在となってい
る。先端弁13の前端には、先筒6の内壁面と当接可能
なシール部13aが形成されており、この当接によって
先端口6aが塞がれ、小室2内が密閉されるようになっ
ている。また、この先端弁13の周面には突条13bが
形成されており、この突条13bと先筒6の内壁面とに
よって所定面積の隙間が形成されるようになっている。
ただし、この突条13bは当実施例において必ずしも形
成する必要はない。
このような塗布具において、凹部3aが押圧されていな
い状態では、中間弁7がばね11によって先端方向に付
勢されているため、連通口5aはこの中間弁7のシール
部10によって塞がれている。従って、主室1内の塗布
液は小室2内に導入されず、小室2内に塗布液は充満し
ていない。このとき、先端弁13は大きな圧力を受け
ず、小室2内で移動自在であり、そのシール部13aと
先筒6の内壁面とが軽く接触するか、あるいはその間に
隙間が形成される。これらのシール部13aおよび先筒
6の隙間から先端口6aを通って、小室2内の少量の塗
布液が外部に滲み出る。
い状態では、中間弁7がばね11によって先端方向に付
勢されているため、連通口5aはこの中間弁7のシール
部10によって塞がれている。従って、主室1内の塗布
液は小室2内に導入されず、小室2内に塗布液は充満し
ていない。このとき、先端弁13は大きな圧力を受け
ず、小室2内で移動自在であり、そのシール部13aと
先筒6の内壁面とが軽く接触するか、あるいはその間に
隙間が形成される。これらのシール部13aおよび先筒
6の隙間から先端口6aを通って、小室2内の少量の塗
布液が外部に滲み出る。
この状態から本体3の凹部3aを押圧すると、凹部3a
が内側に変形して引込み部12に当接し、これによって
中間弁7が付勢力に反して第1図の矢印方向にスライド
する。このとき、弁座5とシール部10が離反して連通
口5aが開かれるとともに、凹部3aの変形によって主
室1内の塗布液が加圧されるため、同塗布液は小室2内
に導入される。
が内側に変形して引込み部12に当接し、これによって
中間弁7が付勢力に反して第1図の矢印方向にスライド
する。このとき、弁座5とシール部10が離反して連通
口5aが開かれるとともに、凹部3aの変形によって主
室1内の塗布液が加圧されるため、同塗布液は小室2内
に導入される。
この導入によって、塗布液は小室2内に充満して圧力が
高まり、この圧力によって小室2内の先端弁13が先端
方向に押付けられて第2図の二点鎖線の位置まで移動
し、そのシール部13aと先筒6の内壁面とが当接して
先端口6aが塞がれる。こうして先端口6aが塞がれる
までの間、上記導入によって圧力の高まった塗布液は先
端口6aから外部に流出し、これによって小室2内への
塗布液の導入を確認することができる。このとき、すで
に塗布材14には多少の塗布液が含まれているため、ま
た時間を要せずして塗布を開始することができる。ま
た、塗布の際には、この塗布材14が被塗布面に押付け
られて先端弁13が内方に押し戻され、先端口6aは開
いた状態となるため、小室2内の塗布液は常時塗布材1
4に補充される。小室2内の塗布液が無くなった場合に
は、再度凹部3aを押圧すればよい。
高まり、この圧力によって小室2内の先端弁13が先端
方向に押付けられて第2図の二点鎖線の位置まで移動
し、そのシール部13aと先筒6の内壁面とが当接して
先端口6aが塞がれる。こうして先端口6aが塞がれる
までの間、上記導入によって圧力の高まった塗布液は先
端口6aから外部に流出し、これによって小室2内への
塗布液の導入を確認することができる。このとき、すで
に塗布材14には多少の塗布液が含まれているため、ま
た時間を要せずして塗布を開始することができる。ま
た、塗布の際には、この塗布材14が被塗布面に押付け
られて先端弁13が内方に押し戻され、先端口6aは開
いた状態となるため、小室2内の塗布液は常時塗布材1
4に補充される。小室2内の塗布液が無くなった場合に
は、再度凹部3aを押圧すればよい。
以上のようにこの塗布具によれば、小室2内に塗布液が
導入されてその圧力が高まると、先端弁13が先端方向
に押付けられて先端口6aを塞ぐので、使用時に必要以
上の塗布具が外部に流出することがない。しかも、小室
2内への塗布液導入時以外では先端弁13は移動自在で
あり、微量の塗布液が先端口6aから滲み出るので、使
用時以外にも先端口が塞がれる従来の塗布具に比べ、塗
布が開始可能となるまでの時間的なロスが少ない。ま
た、導入時に外部に流出する塗布液の量を確認すること
により、外部からの押圧で小室2内への塗布液の導入量
を容易に調節することが可能であるとともに、導入時以
外では小室2内が完全に密封されることがないので、小
室2内の塗布液の圧力が必要以上に高まることもなく、
従って塗布時に多量の塗布液が瞬時に噴出することが防
がれる。さらに、先端弁13の軸方向の移動量、すなわ
ち先端口6aと中間弁7の前端面との距離を適宜設定す
ることにより、塗布時に小室2内から外部へ流出する塗
布液の補充量(塗布量)を調節することができる。ま
た、小室2内が密閉状態とはならないことにより、導入
時において小室2内の空気と主室1内の塗布液との置換
が円滑に行われる利点もある。
導入されてその圧力が高まると、先端弁13が先端方向
に押付けられて先端口6aを塞ぐので、使用時に必要以
上の塗布具が外部に流出することがない。しかも、小室
2内への塗布液導入時以外では先端弁13は移動自在で
あり、微量の塗布液が先端口6aから滲み出るので、使
用時以外にも先端口が塞がれる従来の塗布具に比べ、塗
布が開始可能となるまでの時間的なロスが少ない。ま
た、導入時に外部に流出する塗布液の量を確認すること
により、外部からの押圧で小室2内への塗布液の導入量
を容易に調節することが可能であるとともに、導入時以
外では小室2内が完全に密封されることがないので、小
室2内の塗布液の圧力が必要以上に高まることもなく、
従って塗布時に多量の塗布液が瞬時に噴出することが防
がれる。さらに、先端弁13の軸方向の移動量、すなわ
ち先端口6aと中間弁7の前端面との距離を適宜設定す
ることにより、塗布時に小室2内から外部へ流出する塗
布液の補充量(塗布量)を調節することができる。ま
た、小室2内が密閉状態とはならないことにより、導入
時において小室2内の空気と主室1内の塗布液との置換
が円滑に行われる利点もある。
次に、第2実施例を第3図に基づいて説明する。上記構
成の塗布具において、使用される塗布液の粘度が高い場
合、すなわち塗布液の流動性が低い場合には、小室2内
の塗布液が十分に先端口6aから流出しない間に先端弁
13が押付けられて先端口6aを閉じてしまうことがあ
る。そこで当実施例の塗布具では、上記塗布具において
先筒6の内壁面と先端弁13の突条13bとの間にばね
15が介設されており、このばね15によって先端弁1
3が主室1側に向かう方向に付勢され、シール部13a
と先筒6aとの間に隙間が形成されるようになってい
る。
成の塗布具において、使用される塗布液の粘度が高い場
合、すなわち塗布液の流動性が低い場合には、小室2内
の塗布液が十分に先端口6aから流出しない間に先端弁
13が押付けられて先端口6aを閉じてしまうことがあ
る。そこで当実施例の塗布具では、上記塗布具において
先筒6の内壁面と先端弁13の突条13bとの間にばね
15が介設されており、このばね15によって先端弁1
3が主室1側に向かう方向に付勢され、シール部13a
と先筒6aとの間に隙間が形成されるようになってい
る。
このような構造によれば、第1実施例の塗布具に比べ、
より高い圧力を受けないと先端弁13は先端方向に押付
けられることがないので、先端口6aが塞がれるまでに
滲み出る塗布液の量が増加し、これによって、高い粘度
を有する塗布液に対しても使用することが可能となる。
より高い圧力を受けないと先端弁13は先端方向に押付
けられることがないので、先端口6aが塞がれるまでに
滲み出る塗布液の量が増加し、これによって、高い粘度
を有する塗布液に対しても使用することが可能となる。
また、このようなばね15を用いる以外に、例えば先端
弁13のシール部13aの表面を粗に処理し、このシー
ル部13aと先筒6aとが当接した状態でも両者の間に
隙間が形成されるようにして、この隙間から微量の塗布
液を滲み出させるようにしても、第2実施例と同様に、
高い粘度を有する塗布液に対して使用可能な塗布具を構
成することができる。
弁13のシール部13aの表面を粗に処理し、このシー
ル部13aと先筒6aとが当接した状態でも両者の間に
隙間が形成されるようにして、この隙間から微量の塗布
液を滲み出させるようにしても、第2実施例と同様に、
高い粘度を有する塗布液に対して使用可能な塗布具を構
成することができる。
次に、第3実施例を第4図に基づいて説明する。上記第
1実施例の塗布具において、比較的粘度の低い塗布液、
すなわち流動性の高い塗布液を用いる場合、塗布液は外
部に流出し易く、塗布液が過剰に外部に補充される可能
性があるため、塗布液が導入されてから早めに先端弁1
3によって先端口6aがシールされるように構成するこ
とが好ましい。
1実施例の塗布具において、比較的粘度の低い塗布液、
すなわち流動性の高い塗布液を用いる場合、塗布液は外
部に流出し易く、塗布液が過剰に外部に補充される可能
性があるため、塗布液が導入されてから早めに先端弁1
3によって先端口6aがシールされるように構成するこ
とが好ましい。
そこで当実施例の塗布具では、弁座5と先端弁13の突
条13bとの間にばね16が介設されており、このばね
16の弁座5側の端部のみが弁座5に固定されている。
すなわち、先端弁13は、このばね16によって支承さ
れており、中間弁7側への移動のみが規制されている。
条13bとの間にばね16が介設されており、このばね
16の弁座5側の端部のみが弁座5に固定されている。
すなわち、先端弁13は、このばね16によって支承さ
れており、中間弁7側への移動のみが規制されている。
このような構造によれば、塗布材14に外力が加えられ
ない限り、先端弁13の軸方向の移動量は制限され、そ
のシール部13aと先筒6との間に常時形成される隙間
も小さなものとなるので、第1実施例の構造に比べ、塗
布液が小室2内に導入されてから先端口6aがシールさ
れるまでの時間はより短いものとなる。従って、流動性
の高い塗布液に対しても円滑に使用することが可能とな
る。しかも、塗布材14を被塗布面に押付ける際には、
上記ばね16の付勢力に反して先端弁13が内方へ押込
まれるため、塗布時の塗布材14の押付けによる流量調
節の範囲は第1実施例のものとほぼ同等まで確保するこ
とができる。
ない限り、先端弁13の軸方向の移動量は制限され、そ
のシール部13aと先筒6との間に常時形成される隙間
も小さなものとなるので、第1実施例の構造に比べ、塗
布液が小室2内に導入されてから先端口6aがシールさ
れるまでの時間はより短いものとなる。従って、流動性
の高い塗布液に対しても円滑に使用することが可能とな
る。しかも、塗布材14を被塗布面に押付ける際には、
上記ばね16の付勢力に反して先端弁13が内方へ押込
まれるため、塗布時の塗布材14の押付けによる流量調
節の範囲は第1実施例のものとほぼ同等まで確保するこ
とができる。
(考案の効果) 以上のように本考案は、小室内に移動自在に先端弁が収
納され、この小室内に主室内の塗布液が導入された時の
塗布液の圧力によって、先端弁が先端方向に押付けられ
て先端口を塞ぐものであるので、使用時に必要以上の塗
布液が外部に流出することがなく、しかも、導入時以外
では先端口は開いており、微量の塗布液が先端口から滲
み出るので、使用時以外にも先端口が塞がれる従来の塗
布具に比べ、塗布が開始できるまでの時間的なロスが少
ない効果がある。また、導入時において小室内の塗布液
が先端口から外部に流出するので、この塗布液の流出量
を確認しながら、外部からの押圧によって塗布液の導入
量を適当に調節することが可能であるとともに、導入時
以外では小室内が完全に密封されることはないので、小
室内の塗布液の圧力が必要以上に高まることもなく、従
って塗布時に多量の塗布液が瞬時に噴出することが防が
れる。
納され、この小室内に主室内の塗布液が導入された時の
塗布液の圧力によって、先端弁が先端方向に押付けられ
て先端口を塞ぐものであるので、使用時に必要以上の塗
布液が外部に流出することがなく、しかも、導入時以外
では先端口は開いており、微量の塗布液が先端口から滲
み出るので、使用時以外にも先端口が塞がれる従来の塗
布具に比べ、塗布が開始できるまでの時間的なロスが少
ない効果がある。また、導入時において小室内の塗布液
が先端口から外部に流出するので、この塗布液の流出量
を確認しながら、外部からの押圧によって塗布液の導入
量を適当に調節することが可能であるとともに、導入時
以外では小室内が完全に密封されることはないので、小
室内の塗布液の圧力が必要以上に高まることもなく、従
って塗布時に多量の塗布液が瞬時に噴出することが防が
れる。
第1図は本考案の第1実施例における塗布具の破断側面
図、第2図は同塗布具の要部を示す破断側面図、第3図
は第2実施例における塗布具の要部を示す破断側面図、
第4図は第3実施例における塗布具の要部を示す破断側
面図である。 1…主室、2…小室、5a…連通口、6a…先端口、7
…中間弁、13…先端弁、14…塗布材。
図、第2図は同塗布具の要部を示す破断側面図、第3図
は第2実施例における塗布具の要部を示す破断側面図、
第4図は第3実施例における塗布具の要部を示す破断側
面図である。 1…主室、2…小室、5a…連通口、6a…先端口、7
…中間弁、13…先端弁、14…塗布材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 83/00
Claims (1)
- 【請求項1】塗布液を収納する主室(1)と、この主室(1)
と連通口(5a)によって連通され、かつ外部と先端口(6a)
によって連通される小室(2)とが形成されるとともに、
上記連通口(5a)を塞ぐように設けられ、かつ外部からの
押圧を受けて上記連通口(5a)を開く中間弁(7)と、先端
に塗布材(14)を有し、この塗布材(14)が上記先端口(6a)
から先端側に向かって外部に突出する状態で上記小室
(2)内に軸方向に移動可能に収納され、かつ、小室(2)内
の塗布液の圧力により先端方向に押付けられて同先端口
(6a)を塞ぐ先端弁(13)とを備えたことを特徴とする塗布
具。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5519987U JPH062784Y2 (ja) | 1987-04-10 | 1987-04-10 | 塗布具 |
US07/143,915 US4960340A (en) | 1987-01-23 | 1988-01-13 | Implement for applying liquid |
DE3801674A DE3801674C2 (de) | 1987-01-23 | 1988-01-21 | Gerät zum Auftrag von Flüssigkeit |
US07/754,263 US5172996A (en) | 1987-01-23 | 1991-08-29 | Implement and applying liquid with plural independent valves |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5519987U JPH062784Y2 (ja) | 1987-04-10 | 1987-04-10 | 塗布具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63160986U JPS63160986U (ja) | 1988-10-20 |
JPH062784Y2 true JPH062784Y2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=30882888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5519987U Expired - Lifetime JPH062784Y2 (ja) | 1987-01-23 | 1987-04-10 | 塗布具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH062784Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019209997A (ja) * | 2018-05-31 | 2019-12-12 | 株式会社吉野工業所 | 塗布容器 |
JP2019209996A (ja) * | 2018-05-31 | 2019-12-12 | 株式会社吉野工業所 | 塗布容器 |
-
1987
- 1987-04-10 JP JP5519987U patent/JPH062784Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019209997A (ja) * | 2018-05-31 | 2019-12-12 | 株式会社吉野工業所 | 塗布容器 |
JP2019209996A (ja) * | 2018-05-31 | 2019-12-12 | 株式会社吉野工業所 | 塗布容器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63160986U (ja) | 1988-10-20 |
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