JPH06278160A - 合成樹脂製品の製造方法 - Google Patents
合成樹脂製品の製造方法Info
- Publication number
- JPH06278160A JPH06278160A JP9227893A JP9227893A JPH06278160A JP H06278160 A JPH06278160 A JP H06278160A JP 9227893 A JP9227893 A JP 9227893A JP 9227893 A JP9227893 A JP 9227893A JP H06278160 A JPH06278160 A JP H06278160A
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- JP
- Japan
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- resin
- product
- molded
- pulp
- mold
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 パルプモールドによる製品に強度を付与す
る。 【構成】 容器1の本体2をパルプモールドにより成形
し、この本体2を金型にインサートし、パルプモールド
に使用した樹脂と同種の樹脂を射出し、本体2と一体化
するフランジ部3を成形する。本体2に樹脂のフランジ
部3が一体化するため、強度が増大し、種々の製品に応
用出来る。
る。 【構成】 容器1の本体2をパルプモールドにより成形
し、この本体2を金型にインサートし、パルプモールド
に使用した樹脂と同種の樹脂を射出し、本体2と一体化
するフランジ部3を成形する。本体2に樹脂のフランジ
部3が一体化するため、強度が増大し、種々の製品に応
用出来る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパルプモールドを利用し
た合成樹脂製品の製造法に関する。
た合成樹脂製品の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】パルプモールドによる成形は、パルプの
繊維を含浸させた状態で真空引きすることにより予備成
形し、この予備成形品を圧縮成形するか、炉内で硬化さ
せることによって製品を成形するものである。このパル
プモールド成形により製造された製品は軽量であり、し
かも緩衝性を有しているため、包装箱内に充填するクッ
ション材や卵の包装箱等に利用されている。
繊維を含浸させた状態で真空引きすることにより予備成
形し、この予備成形品を圧縮成形するか、炉内で硬化さ
せることによって製品を成形するものである。このパル
プモールド成形により製造された製品は軽量であり、し
かも緩衝性を有しているため、包装箱内に充填するクッ
ション材や卵の包装箱等に利用されている。
【0003】一方、このパルプモールドによる製品に限
らず、繊維を用いて成形された製品は生地が粗く、艶も
ないため艶出しや印刷等の処理が施される。そして、こ
の処理の後には表面の印刷層を保護するため、オレフィ
ン系樹脂の皮膜をコーティングすることが行われてい
る。
らず、繊維を用いて成形された製品は生地が粗く、艶も
ないため艶出しや印刷等の処理が施される。そして、こ
の処理の後には表面の印刷層を保護するため、オレフィ
ン系樹脂の皮膜をコーティングすることが行われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらパルプモ
ールドによる製品は強度に欠けるため、上述したような
限定された用途しかなく、その他の用途、特に容器とし
て使用できない問題があった。又、繊維を原料とした牛
乳パック等の製品に対して上述のように樹脂の皮膜コー
ティングを行った場合、皮膜を剥離しなければ繊維の再
生が出来ず、この剥離作業は面倒でありリサイクルへの
障害ともなっていた。
ールドによる製品は強度に欠けるため、上述したような
限定された用途しかなく、その他の用途、特に容器とし
て使用できない問題があった。又、繊維を原料とした牛
乳パック等の製品に対して上述のように樹脂の皮膜コー
ティングを行った場合、皮膜を剥離しなければ繊維の再
生が出来ず、この剥離作業は面倒でありリサイクルへの
障害ともなっていた。
【0005】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であり、パルプモールドを利用した製品にも拘わらず充
分な強度を有し、これにより広範な用途に適用出来ると
共に、製品の表面にコーティングされた樹脂皮膜の剥離
作業を不要とした上に繊維原料の再生が可能な合成樹脂
製品の製造方法を提供することを目的としている。
であり、パルプモールドを利用した製品にも拘わらず充
分な強度を有し、これにより広範な用途に適用出来ると
共に、製品の表面にコーティングされた樹脂皮膜の剥離
作業を不要とした上に繊維原料の再生が可能な合成樹脂
製品の製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は溶融樹脂と繊維とを混練してパルプモール
ドにより所定形状に成形し、この成形体を射出成形機の
金型にインサートした状態で前記溶融樹脂と同種の樹脂
を射出して製品とすることを特徴としている。
め、本発明は溶融樹脂と繊維とを混練してパルプモール
ドにより所定形状に成形し、この成形体を射出成形機の
金型にインサートした状態で前記溶融樹脂と同種の樹脂
を射出して製品とすることを特徴としている。
【0007】
【作用】パルプモールドによって成形した成形体に対
し、樹脂を射出する場合においては、パルプモールドに
使用した同種の樹脂を射出するため、パルプモールドに
よる成形体と射出樹脂とが良好になじみ、これによりパ
ルプモールドによる成形体に射出樹脂による成形体が一
体化して製品を製造することが出来る。この製品は射出
樹脂の成形体によって強度が付与されるため、広範囲の
用途に適用出来、而も、繊維原料を多量に含んでいるた
め、そのままで再生に供することが出来る。
し、樹脂を射出する場合においては、パルプモールドに
使用した同種の樹脂を射出するため、パルプモールドに
よる成形体と射出樹脂とが良好になじみ、これによりパ
ルプモールドによる成形体に射出樹脂による成形体が一
体化して製品を製造することが出来る。この製品は射出
樹脂の成形体によって強度が付与されるため、広範囲の
用途に適用出来、而も、繊維原料を多量に含んでいるた
め、そのままで再生に供することが出来る。
【0008】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に説明する。本発
明はパルプモールドによって成形された所定形状の成形
体を成形する第1の工程と、この成形体を用いてインサ
ート成形する第2の工程とを備えるものである。第1の
工程のパルプモールドは上述した方法と同一の手順で行
われる。即ち、パルプ等の繊維に溶融樹脂を含浸させた
後、真空引きして予備成形を行い、その後、圧縮成形或
いは加熱して樹脂を硬化させることにより行う。このパ
ルプモールド時における原料の配合比としては、繊維が
90〜60%、樹脂が10〜40%であることが好適で
ある。しかしながら繊維の長さ、径等の性状や使用する
樹脂の種類、その他の条件によりこの配合比を逸脱した
範囲の配合比であっても良い。
明はパルプモールドによって成形された所定形状の成形
体を成形する第1の工程と、この成形体を用いてインサ
ート成形する第2の工程とを備えるものである。第1の
工程のパルプモールドは上述した方法と同一の手順で行
われる。即ち、パルプ等の繊維に溶融樹脂を含浸させた
後、真空引きして予備成形を行い、その後、圧縮成形或
いは加熱して樹脂を硬化させることにより行う。このパ
ルプモールド時における原料の配合比としては、繊維が
90〜60%、樹脂が10〜40%であることが好適で
ある。しかしながら繊維の長さ、径等の性状や使用する
樹脂の種類、その他の条件によりこの配合比を逸脱した
範囲の配合比であっても良い。
【0009】第2の工程では、パルプモールドによって
成形した成形体を射出成形機の金型にインサートし、射
出成形する。金型への成形体のインサートは金型のキャ
ビティの所定位置にセットし、型締めで成形体を固定す
ることにより行う。そして、この成形体のインサート後
に、樹脂を射出する。射出する樹脂はパルプモールド時
に繊維に含浸される樹脂と同種のものを使用し、例えば
パルプモールド時にオレフイン系樹脂を使用した場合に
は、同種のオレフィン系樹脂を射出する。この射出によ
り、樹脂がキャビティ内に充満し、その後、冷却固化
し、型開きにより製品を取り出す。
成形した成形体を射出成形機の金型にインサートし、射
出成形する。金型への成形体のインサートは金型のキャ
ビティの所定位置にセットし、型締めで成形体を固定す
ることにより行う。そして、この成形体のインサート後
に、樹脂を射出する。射出する樹脂はパルプモールド時
に繊維に含浸される樹脂と同種のものを使用し、例えば
パルプモールド時にオレフイン系樹脂を使用した場合に
は、同種のオレフィン系樹脂を射出する。この射出によ
り、樹脂がキャビティ内に充満し、その後、冷却固化
し、型開きにより製品を取り出す。
【0010】このようにパルプモールド時と同種の樹脂
を射出することにより、パルプモールドによる成形体と
射出樹脂とが良好になじんで強固に結合接着する。この
ため、パルプモールドによる成形体と射出成形による成
形体とが一体化し、パルプモールドのみによる製品に比
べて大きな強度を有する。従って、この製品は卵容器内
の緩衝材やクッション材等以外の広範囲な用途、例えば
容器等に適用することが出来る。又、このように製造さ
れた製品は繊維を多量に含んでいるため、繊維の再生に
もそのまま供することが出来る。このため、従来の再生
時における皮膜の剥離等の処理が不要となり、効率の良
い再生が可能となる。
を射出することにより、パルプモールドによる成形体と
射出樹脂とが良好になじんで強固に結合接着する。この
ため、パルプモールドによる成形体と射出成形による成
形体とが一体化し、パルプモールドのみによる製品に比
べて大きな強度を有する。従って、この製品は卵容器内
の緩衝材やクッション材等以外の広範囲な用途、例えば
容器等に適用することが出来る。又、このように製造さ
れた製品は繊維を多量に含んでいるため、繊維の再生に
もそのまま供することが出来る。このため、従来の再生
時における皮膜の剥離等の処理が不要となり、効率の良
い再生が可能となる。
【0011】図1はこのような工程により箱形状に成形
された容器1の一例を示す。箱形状に成形された本体2
がパルプモールドにより成形された成形品である。この
本体2の上縁部にはフランジ部3が設けられている。こ
のフランジ部3は射出成形によって成形されるが、本体
2と強固に結合され、これにより容器1全体の強度が向
上している。その他、容器の折曲縁部にも強度付与のた
め、樹脂を射出成形によって接着固定するようにしても
良い。
された容器1の一例を示す。箱形状に成形された本体2
がパルプモールドにより成形された成形品である。この
本体2の上縁部にはフランジ部3が設けられている。こ
のフランジ部3は射出成形によって成形されるが、本体
2と強固に結合され、これにより容器1全体の強度が向
上している。その他、容器の折曲縁部にも強度付与のた
め、樹脂を射出成形によって接着固定するようにしても
良い。
【0012】
【発明の効果】以上の通り、パルプモールドによる成形
体に対し、同種の樹脂を射出して一体化するため、製品
全体の強度が増して容器等広範な用途に適用することが
出来る。しかも、繊維を多く含むため、再生にそのまま
供することが出来、リサイクルにとって好適な方法を提
供出来るものであり、近時問題となっている環境汚染の
防止に資するものである等非常に利用価値の高い製品を
提供することが出来る効果を奏する。
体に対し、同種の樹脂を射出して一体化するため、製品
全体の強度が増して容器等広範な用途に適用することが
出来る。しかも、繊維を多く含むため、再生にそのまま
供することが出来、リサイクルにとって好適な方法を提
供出来るものであり、近時問題となっている環境汚染の
防止に資するものである等非常に利用価値の高い製品を
提供することが出来る効果を奏する。
【図1】本発明の実施例により製造された製品を示す斜
視図である。
視図である。
1 容器 2 本体 3 フランジ部
Claims (1)
- 【請求項1】 溶融樹脂と繊維とを混練してパルプモー
ルドにより所定形状に成形し、この成形体を射出成形機
の金型にインサートした状態で前記溶融樹脂と同種の樹
脂を射出して製品とすることを特徴とする合成樹脂製品
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9227893A JPH06278160A (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 合成樹脂製品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9227893A JPH06278160A (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 合成樹脂製品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06278160A true JPH06278160A (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=14049943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9227893A Pending JPH06278160A (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 合成樹脂製品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06278160A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999062370A1 (fr) * | 1998-05-29 | 1999-12-09 | Kao Corporation | Brosse jetable |
US7048975B1 (en) | 1999-10-15 | 2006-05-23 | Kao Corporation | Pulp molded container |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5596793A (en) * | 1979-01-18 | 1980-07-23 | Pioneer Electronic Corp | Production of diaphragm for speaker |
-
1993
- 1993-03-26 JP JP9227893A patent/JPH06278160A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5596793A (en) * | 1979-01-18 | 1980-07-23 | Pioneer Electronic Corp | Production of diaphragm for speaker |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999062370A1 (fr) * | 1998-05-29 | 1999-12-09 | Kao Corporation | Brosse jetable |
US7048975B1 (en) | 1999-10-15 | 2006-05-23 | Kao Corporation | Pulp molded container |
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