JPH06277143A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JPH06277143A
JPH06277143A JP6690693A JP6690693A JPH06277143A JP H06277143 A JPH06277143 A JP H06277143A JP 6690693 A JP6690693 A JP 6690693A JP 6690693 A JP6690693 A JP 6690693A JP H06277143 A JPH06277143 A JP H06277143A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 沸騰中における沸騰の検出を精度良く行う。 【構成】 基準温度設定手段81は蓋センサ22の検出温度
Tfが沸騰後安定した温度上昇になった時点で、容器セ
ンサ31の検出温度Tnを基準温度STとして設定する。
この基準温度STに基づき、炊き上げ検出手段82により
本炊飯からむらしへの切り換え動作を行う。また、第1
の蓋体加熱制御手段84により、蓋ヒータ18への加熱制御
を基準温度STの設定後に行う。 【効果】 基準温度STが安定した精度の良い状態で設
定されるため、安定した炊飯を行える。また、基準温度
STの設定時に蓋ヒータ18の熱影響を受けない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器温度検出手段と蓋
温度検出手段とにより容器の加熱制御を行う炊飯器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の炊飯器は、被炊飯物であ
る米と水とを容器に収容し、この容器の上面開口部を蓋
体により閉塞した後、容器を容器加熱手段の通断電制御
により加熱して、ひたし炊きおよび本炊飯を行なう。そ
して、容器の温度を検出する容器温度検出手段としての
容器センサが所定の炊き上がり温度に達したとき、ある
いは、沸騰時点における容器センサの温度を基準とし
て、この基準温度から容器センサが所定の温度に上昇し
たときに、容器内がドライアップ状態になったものと判
断して、本炊飯からむらしに切換えるようになってい
る。
【0003】こうした一連の炊飯行程において、炊き上
がり状態の安定した炊飯を行うためには、沸騰時におけ
る容器の温度を精度良く検出することが重要である。し
たがって、容器温度の検出精度を向上させるために、容
器センサと独立して蓋体の下面の温度を検出する蓋温度
検出手段たる蓋センサを用いて、容器の沸騰状態を検出
することで、この時点の容器センサの温度を前記基準温
度として設定する方法が考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の炊飯器
において、蓋ヒータなどの蓋体加熱手段により沸騰前後
に蓋体の下面を加熱しながら炊飯制御を行うものでは、
蓋ヒータの熱影響を蓋センサが直接受けることになるた
め、精度の高い沸騰の検出を行うことができず、安定し
た炊飯が行われなくなる虞れを生じる。また、炊飯器の
定格消費電力は、容器内に水を収容して加熱した後、沸
騰後各部の温度が略安定した状態における電力値を測定
表示することが電気用品取締法やJISによって定めら
れているが、沸騰後において単に蓋ヒータを所定時間毎
にオン,オフ制御するものでは、蓋ヒータを通断電制御
するための温度管理条件がないために、蓋体下面の温度
が過度に高くなったり、あるいは低くなったりして、安
定した温度状態が得られない。このような不具合を解決
するために、蓋ヒータの通断電を温度により制御するこ
とも考えられるが、蓋ヒータにおけるオン,オフのタイ
ミングが不定期となり、容器加熱手段との合計の定格消
費電力が安定して測定できないといった問題点を有す
る。
【0005】そこで、本発明は上記各問題点を解決し
て、沸騰中における沸騰の検出を精度良く行うととも
に、定格消費電力の測定を安定した状態で行うことの可
能な炊飯器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の炊飯器
は、被炊飯物が収容される容器と、この容器の上面開口
部を開閉する蓋体と、前記容器を加熱する容器加熱手段
と、前記蓋体の下面を加熱する蓋体加熱手段と、前記容
器の温度を検出する容器温度検出手段と、前記蓋体の下
面の温度を検出する蓋温度検出手段と、沸騰検知時に前
記蓋温度検出手段が所定の温度上昇率に達したときの前
記容器温度検出手段の検出温度を基準温度として設定す
る基準温度設定手段と、前記基準温度の設定後に前記蓋
体加熱手段を加熱制御する蓋体加熱制御手段と、前記容
器温度検出手段の検出温度が前記基準温度に対し所定の
温度に上昇したときにむらしに切り換える炊き上げ検出
手段とからなるものである。
【0007】また、請求項2に記載の炊飯器は、被炊飯
物が収容される容器と、この容器の上面開口部を開閉す
る蓋体と、前記容器を加熱する容器加熱手段と、前記蓋
体の下面を加熱する蓋体加熱手段と、前記容器の温度を
検出する容器温度検出手段と、前記蓋体の下面の温度を
検出する蓋温度検出手段と、沸騰検知後に前記容器加熱
手段を通断電制御する炊飯加熱手段と、前記容器温度検
出手段が所定の検出温度に達したときにむらしに切り換
える炊き上げ検出手段と、沸騰検知後に前記容器加熱手
段に連動して前記蓋体加熱手段を通電させ所定時間経過
後にこの蓋体加熱手段を断電させるとともに、前記むら
しに切り換えた後に前記蓋温度検出手段の検出温度を前
記容器内の被炊飯物の温度よりも高く保つように前記蓋
体加熱手段を加熱制御する蓋体加熱制御手段とからなる
ものである。
【0008】
【作用】請求項1の構成により、基準温度設定手段は沸
騰後に蓋温度検出手段の検出温度が安定した温度上昇に
なった時点で、容器温度検出手段の検出温度を基準温度
として設定する。そして、この基準温度に基づいて本炊
飯からむらしへの切り換え動作が安定して行われる。ま
た、蓋体加熱制御手段によって基準温度の設定後に蓋体
加熱手段に対する加熱制御を行うようにしているため、
蓋温度検出手段は蓋体加熱手段の熱影響を受けることが
ない。
【0009】また、請求項2の構成により、蓋体加熱制
御手段により蓋体加熱手段は炊飯加熱制御手段により通
断電制御された炊飯加熱手段と連動してオンし、その後
所定時間経過するとオフする動作を繰り返し行うため、
蓋体加熱手段のオン時に沸騰中の合計の定格消費電力を
安定して測定できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図1乃至図
7を参照して説明する。炊飯器全体の断面図を示す図1
において、1は上面を開口した器本体で、この器本体1
は内ケース2および外ケース3などからなっており、こ
れら内ケース2および外ケース3間にグラスウールなど
の断熱材4が設けられている。また、内ケース2内の最
下部にはアルミニウム製の反射板5が設けられ、この反
射板5の上部に位置して、上面を開口した有底筒状の容
器6が内ケース2に対し挿脱自在に収容される。
【0011】7はポリプロピレン樹脂などのプラスチッ
クからなる蓋体であり、その一側には容器6内と外部と
を連通する蒸気抜き孔筒8が一体形成されている。この
蓋体7は、器本体1の上面開口部を開閉する外蓋9と、
外蓋9と図示しない係止爪による嵌合によって固定され
ポリプロピレン樹脂などのプラスチックからなる蓋枠10
と、外蓋9の下側に設けられ容器6の上面開口部を開閉
する蓋下面板11とにより構成され、外蓋9および蓋下面
板11間には断熱材12が設けられる。蓋体7は、その図示
右側に位置するヒンジ13により器本体1に回転自在に支
持されるとともに、ヒンジ13に設けられたスプリング14
により常時開方向へ付勢される。これに対し、器本体1
の図示左側には、蓋体7に係脱しこの蓋体7をスプリン
グ14の付勢に抗して閉状態に保持するクランプ15が軸着
される。
【0012】前記反射板5の上部には、容器6の下方に
位置してこの容器6を加熱する容器加熱手段としての炊
飯ヒータ16が設けられるとともに、内ケース2の外側面
上部には胴ヒータ17が設けられる。さらに、18は蓋体7
の下面を加熱する蓋体加熱手段たる蓋ヒータであり、こ
れはコード状ヒータなどをアルミ箔により覆い、両面テ
ープなどによって蓋下面板11の上部に接着固定して構成
される。
【0013】一方、図2に示すように、前記蓋下面板11
の外周部11Aにおいて、蓋枠10と蓋下面板11との間に円
環状の蓋パッキン21が挾持されており、この蓋パッキン
21の一端部を容器6の上端部に当接させることで、容器
6と蓋体7とを密閉する構造となっている。また、22は
蓋体7の下面の温度を検出する蓋温度検出手段としての
蓋センサであり、この蓋センサ22はサーミスタなどから
なり、かつ、蓋ヒータ18の近傍に設けられる。さらに、
蓋センサ22の外周部には防水用のシリコーンゴムなどの
絶縁チューブ23が設けられ、この蓋センサ22および絶縁
チューブ23が、ホルダー部材24の一側に形成された略U
字状のセンサ保持部25に仮固定状態に保持される。ホル
ダー部材24は熱伝導性を有するアルミ板からなり、前記
センサ保持部25に対向する他側には、螺子孔26を有する
固定部27が形成される。また、センサ保持部25と固定部
27間には、蓋センサ22の外方に位置して弾性的に変形可
能なL字状の押圧部28が形成される。そして、螺子孔26
を介して螺子29を蓋枠10に螺入することで、蓋下面板11
の外周部11Aとともにホルダー部材24が蓋枠10に取付け
られるとともに、固定部27の下面は平坦状に形成される
ため、蓋下面板11の外周部11Aと平面的に接触しなが
ら、この外周部11Aに対して固定部27が垂直方向より締
め付け固定される。また、センサ保持部25の下面も平坦
状に形成され、螺子29によるホルダー部材24の取付け固
定時に、押圧部28の弾性力によりセンサ保持部25が下方
向へ付勢されると、センサ保持部25と蓋下面板11が平面
的に密着するようになっている。
【0014】再度図1において、31は前記内ケース2内
の最下部中央に設けられ、容器6の外面温度を検出する
容器温度検出手段としての容器センサである。この容器
センサ31は、上下動自在の感熱板32にサーミスタ33を内
蔵したものであり、感熱板32は容器6の外側下面を圧接
するように、コイルばね34によって常時上方向に付勢さ
れる。また、外ケース3の下面には、電源プラグ35を先
端に接続した電源コード36を巻回するコードリール37が
設けられる。一方、38は内ケース2と外ケース3との間
に位置して器本体1の側部に設けられる回路基板であ
り、この回路基板38に制御回路ユニット39が搭載され
る。また、外ケース3の外側面上部には、制御回路ユニ
ット39の近傍に位置してユニット化された表示操作パネ
ル40が設けられる。
【0015】図3は電気的構成を示すブロック図で、41
は制御回路ユニット39を構成するマイクロコンピュータ
であり、これは周知のようにROMなどの記憶手段42や
計時手段43などの周辺手段を備える。このマイクロコン
ピュータ41の入力側には、入力回路44,45を介して前記
容器センサ31および蓋センサ22がそれぞれ接続されると
ともに、表示操作パネル40内に設けられたスイッチなど
の操作制御手段46が入力回路47を介して接続される。ま
た、マイクロコンピュータ41の出力側には、出力回路4
8,49,50を介して炊飯ヒータ16,胴ヒータ17および蓋
ヒータ18がそれぞれ接続され、さらに、表示操作パネル
40内に設けられたLEDなどの表示手段51が出力回路52
を介して接続される。そして、記憶手段42内において予
め設定されたシーケンスにより、炊飯ヒータ16,胴ヒー
タ17および蓋ヒータ18に対する通断電制御と、表示手段
51に対する制御を行うようにしている。
【0016】図4は電源部およびヒータ駆動部の回路図
を示し、61は商用交流電源で、その両端子間には電源ト
ランス62が接続され、この電源トランス62および定電圧
回路63を介して、例えば直流5Vの電源電圧がマイクロ
コンピュータ41に供給される。また、商用交流電源61の
両端間には、炊飯ヒータ16とリレー64の開閉接点64Aと
の直列回路、胴ヒータ17とトライアック65との直列回
路、および蓋ヒータ18とトライアック66との直列回路が
それぞれ接続される。そして、前記リレー64のコイル64
Bはリレー駆動回路67を介してマイクロコンピュータ41
に接続され、マイクロコンピュータ41からの出力信号に
応じて、コイル64Bが通電したときのみ、開閉接点64A
が閉じて炊飯ヒータ16が通電発熱する。また、トライア
ック65,66はそれぞれトライアック駆動回路68,69を介
してマイクロコンピュータ41に接続され、マイクロコン
ピュータ41からの出力信号に応じて胴ヒータ17あるいは
蓋ヒータ18を独立して通断電制御する。なお、炊飯ヒー
タ16の消費電力は1130W、胴ヒータ17の消費電力は
50W、蓋ヒータ18の消費電力は50Wである。さら
に、マイクロコンピュータ41には前記蓋センサ22および
容器センサ31が接続されるとともに、操作制御手段46を
構成する炊飯スイッチ70、切スイッチ71およびタイマー
スイッチ72が接続される。
【0017】図5は、前記記憶手段42内に記憶された制
御プログラムの処理手順の一部を示すブロック図であ
る。同図において、81は基準温度設定手段であり、これ
は蓋センサ22の検出温度Tfおよび容器センサ31の検出
温度Tnに基づき、沸騰検知時において蓋センサ22の検
出温度Tfが所定の温度上昇率に達したときの容器セン
サ31の検出温度Tnを基準温度STとして設定するもの
である。また、82は基準温度設定手段81により設定され
た基準温度STと容器センサ31の検出温度Tnとを比較
し、検出温度Tnが基準温度STに対し所定の温度に上
昇したときに、本炊飯からむらしに制御を切り換える炊
き上げ温度検出手段である。83は基準温度STの設定後
に蓋ヒータ18を通断電制御して蓋体7の下面を加熱する
蓋体加熱制御手段であり、第1の蓋体加熱制御手段84と
第2の蓋体加熱制御手段85とにより構成される。また、
86は沸騰検知後に炊飯ヒータ16を通断電制御して容器6
を加熱する炊飯加熱制御手段であり、第1の炊飯加熱制
御手段87と第2の蓋体加熱制御手段88とにより構成され
る。第1の炊飯加熱制御手段87は沸騰検知後に所定のオ
ン,オフ時間の繰り返しにより炊飯ヒータ16を通断電制
御するとともに、炊き上げ検出手段82により本炊飯から
むらしへの切り換えが行われると、炊飯加熱制御手段86
は第2の炊飯加熱制御手段88にその処理手順が移行す
る。そして、第2の炊飯加熱制御手段88は、容器センサ
31の検出温度Tnに基づいて適当な2度炊き動作を行う
などして、むらし時における炊飯ヒータ16への通断電制
御を行う。一方、第1の蓋体加熱制御手段84は、前記基
準温度設定手段81により基準温度STが設定されると、
蓋ヒータ18を直ちに加熱制御するが、その制御パターン
は、前記炊飯ヒータ16に連動して蓋ヒータ18を通電さ
せ、所定時間経過後に蓋ヒータ18を断電させるようにな
っている。また、炊き上げ検出手段82により本炊飯から
むらしへの切り換えが行われると、蓋体加熱制御手段83
は第1の蓋体加熱制御手段84から第2の蓋体加熱制御手
段85にその処理手順が移行する。そして、第2の蓋体加
熱制御手段85は、むらし時において蓋センサ22の検出温
度Tfを容器6内の被炊飯物の温度よりも高く保つよう
に蓋ヒータ18を加熱制御する。
【0018】次に、上記構成に付き、炊飯開始から保温
に至る制御の各過程を、容器センサ31および蓋センサ22
の温度変化と各ヒータ16,17,18における加熱パターン
との関係を示す図6および図7のグラフに基づいて説明
する。まず、炊飯行程の最初に、15分間のひたし炊き
が行われる。このひたし炊きは、第1段階として、炊飯
ヒータ16を3分通電した後、5分断電する制御が行われ
る。また、この間の容器センサ31における検出温度Tn
の温度変化Tn1と容器6内の初期水温Tn2とにより
容器6内の炊飯量が検出され、この検出された炊飯量に
基づき、ひたし炊き第2段階以降のシーケンスが設定さ
れる。ひたし炊き第2段階は7分間行われ、炊飯ヒータ
16は始めに炊飯量に応じて0乃至5分間通電され、その
後、実質的な炊飯行程に移行する。
【0019】この炊飯行程では、まず加熱制御区間にお
いて、炊飯量に応じて炊飯ヒータ16が67乃至100%
の通電率で通断電制御される。そして、容器センサ31の
検出温度TnがTn3=90℃以上で、かつ、蓋センサ
22の検出温度TfがTf1=80℃以上の条件になる
と、90乃至170秒間炊飯ヒータ16が断電する。次い
で、第1の炊飯加熱制御手段87により、安定制御の第1
段階として所定時間、例えば3分間加熱量を減じた状態
で炊飯ヒータ16を通電した後、安定制御の第2段階に移
行し、33乃至67%の通電率で炊飯ヒータ16を通断電
制御する。また、前記炊飯ヒータ16の断電時に蓋センサ
22による沸騰検知を行い、基準温度設定手段81は蓋セン
サ22の検出温度Tfが100秒間で0乃至2℃の温度上
昇率となった時点での容器センサ31の検出温度Tnを基
準温度STとして設定する。この基準温度STの設定に
より、第1の蓋体加熱制御手段84は直ちに蓋ヒータ18を
通断電制御し、蓋ヒータ18は炊飯ヒータ16と同時にオン
し、その後10秒経過するとオフする動作を繰り返す。
さらに、胴ヒータ17も基準温度STの設定後蓋ヒータ18
と同一のオン,オフ動作を繰り返すようになる。
【0020】前記安定制御の第2段階以降、炊き上げ温
度検出手段82は基準温度STと容器センサ31の検出温度
Tnとを比較し、検出温度Tnが基準温度STに対し4
乃至8℃上昇した時点をドライアップ状態と判断して、
各ヒータ16,17,18などに対する制御行程を本炊飯から
むらしに切り換える。すなわち、蓋体加熱制御手段83の
処理手順は第2の蓋体加熱制御手段85に移行し、蓋セン
サ22の検出温度Tfが容器6内の被炊飯物の温度よりも
わずかに高い103℃未満の場合に蓋ヒータ18を通電
し、一方、蓋センサ22の検出温度Tfが106℃以上の
場合に蓋ヒータ18を断電する動作を20分間繰り返すこ
とで、蓋下面板11の下面における結露を防止する。同時
に、炊飯加熱制御手段86の処理手順も第2の炊飯加熱制
御手段88に移行し、一旦炊飯ヒータ16を断電した後、容
器6内の余熱により容器センサ31の検出温度Tnがドラ
イアップ状態検出時よりも高温のTn4=107℃乃至
120℃に達した時点で、炊飯ヒータ16を5乃至30秒
間通電させながら、13分間のむらしを行う。さらに、
胴ヒータ17はドライアップ状態検出後、断電する。こう
してむらしが終了すると保温行程に移行し、蓋センサ22
の検出温度Tfが70+3℃未満の場合に蓋ヒータ18を
通電し、蓋センサ22の検出温度Tfが70+3℃以上の
場合に蓋ヒータ18を断電するとともに、容器センサ31の
検出温度Tnが70℃未満の場合に炊飯ヒータ16を通電
し、容器センサ31の検出温度Tnが70℃以上の場合に
炊飯ヒータ16を断電する制御を行う。
【0021】以上のように上記実施例によれば、沸騰後
の蒸気の発生に伴い蓋センサ22の検出温度Tfが安定し
た温度上昇になった時点で、基準温度設定手段81は容器
センサ31の検出温度Tnを基準温度STとして設定する
ため、沸騰検知時において基準温度STを精度良く設定
することが可能となる。この基準温度STの設定を行う
際、一旦炊飯ヒータ16を断電した後、安定制御の第1段
階として加熱量を減じた状態で炊飯ヒータ16を通電する
ため、容器センサ31に対する炊飯ヒータ16の熱影響は極
力少なくなり、しかも、基準温度STの設定後に第1の
蓋体加熱制御手段84によって蓋ヒータ18に対する加熱制
御を行うようにしているため、蓋センサ22は蓋ヒータ18
の熱影響を受けることがなく、沸騰検知時における基準
温度STの設定をさらに精度良く行うことが可能とな
る。その結果、基準温度STに基づいて正確なドライア
ップ状態の検出が行われるため、ばらつきのないむらし
への移行および加熱の停止を達成できるとともに、こげ
付き、炊飯時間、および容器センサ31と容器6との接触
状態などのばらつきを一掃して、安定した炊飯を行うこ
とが可能となる。
【0022】また、第1の蓋体加熱制御手段84による時
間制御に基づき、蓋ヒータ18は第1の炊飯加熱制御手段
86により通断電制御された炊飯ヒータ16と連動してオン
し、その後10秒経過するとオフする動作を繰り返し行
うため、蓋ヒータ18のオン時に、電気用品取締法やJI
Sによって定められ沸騰中の合計の定格消費電力を安定
して測定することが可能となる。
【0023】さらに、実施例上の効果として、蓋センサ
22はアルミニウム製のホルダー部材24に包囲されるた
め、ホルダー部材24を介して熱が効率よく蓋センサ22に
伝達する。また、ホルダー部材24のセンサ保持部25およ
び固定部27はいずれも蓋下面板11に密着し、ホルダー部
材24の両側から蓋下面板11の熱を蓋センサ22に伝導する
ようにしているため、仮にセンサ保持部25と蓋下面板11
との接触状態が悪化しても、固定部27により蓋センサ22
は蓋下面板11からの熱を確実に受熱することが可能とな
る。さらに、蓋枠10と蓋下面板11との取り付けと同時
に、螺子29を介して簡単にホルダー部材24を一体的に固
定することが可能となり、作業能率を向上させることが
できるととともに、押圧部28によりセンサ保持部25を下
方に付勢することにより、使用中にセンサ保持部25が蓋
下面板11から浮いてくるなどの不具合を防止して、セン
サ保持部25を蓋下面板11に確実に接触させることが可能
となる。しかも、蓋下面板11の下面は凹凸のない平坦状
に形成され、外観が良く清掃性に優れたものとなる。
【0024】また、沸騰中は蒸気によって蓋下面板11の
下面が湿った状態になっているため、所定時間毎にオ
ン,オフを繰り返す時間制御であっても、蓋ヒータ18に
よる加熱で蓋下面板11の温度が異常に上昇する危険性は
回避される。一方、むらし中は第2の蓋体加熱制御手段
85により、蓋センサ22の検出温度Tfに基づいて蓋ヒー
タ18を通断電制御するため、蓋下面板11の下面が低温に
なって結露するなどの問題点を防止できる。
【0025】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、基準温度設定手段における設
定条件などは、各ヒータの加熱能力などを考慮して適宜
変更してもよい。また、蓋センサはサーミスタ以外に、
安全機能を有する温度ヒューズやサーモスタットなどを
用いてもよい。
【0026】
【発明の効果】請求項1に記載の炊飯器は、被炊飯物が
収容される容器と、この容器の上面開口部を開閉する蓋
体と、前記容器を加熱する容器加熱手段と、前記蓋体の
下面を加熱する蓋体加熱手段と、前記容器の温度を検出
する容器温度検出手段と、前記蓋体の下面の温度を検出
する蓋温度検出手段と、沸騰検知時に前記蓋温度検出手
段が所定の温度上昇率に達したときの前記容器温度検出
手段の検出温度を基準温度として設定する基準温度設定
手段と、前記基準温度の設定後に前記蓋体加熱手段を加
熱制御する蓋体加熱制御手段と、前記容器温度検出手段
の検出温度が前記基準温度に対し所定の温度に上昇した
ときにむらしに切り換える炊き上げ検出手段とからなる
ものであり、沸騰中における沸騰の検出を精度良く行う
ことができる。
【0027】また、請求項2に記載の炊飯器は、被炊飯
物が収容される容器と、この容器の上面開口部を開閉す
る蓋体と、前記容器を加熱する容器加熱手段と、前記蓋
体の下面を加熱する蓋体加熱手段と、前記容器の温度を
検出する容器温度検出手段と、前記蓋体の下面の温度を
検出する蓋温度検出手段と、沸騰検知後に前記容器加熱
手段を通断電制御する炊飯加熱手段と、前記容器温度検
出手段が所定の検出温度に達したときにむらしに切り換
える炊き上げ検出手段と、沸騰検知後に前記容器加熱手
段に連動して前記蓋体加熱手段を通電させ所定時間経過
後にこの蓋体加熱手段を断電させるとともに、前記むら
しに切り換えた後に前記蓋温度検出手段の検出温度を前
記容器内の被炊飯物の温度よりも高く保つように前記蓋
体加熱手段を加熱制御する蓋体加熱制御手段とからなる
ものであり、定格消費電力の測定を安定した状態で行う
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す炊飯器の断面図であ
る。
【図2】同上要部の断面図である。
【図3】同上電気的構成を示すブロック図である。
【図4】同上電源部およびヒータ駆動部の回路図であ
る。
【図5】同上要部のブロック図である。
【図6】同上炊飯開始から加熱制御に至る制御の各過程
を示すグラフである。
【図7】同上沸騰検知から保温に至る制御の各過程を示
すグラフである。
【符号の説明】
6 容器 7 蓋体 16 炊飯ヒータ(容器加熱手段) 18 蓋ヒータ(蓋体加熱手段) 22 蓋センサ(蓋温度検出手段) 31 容器センサ(容器温度検出手段) 81 基準温度設定手段 82 炊き上げ検出手段 83 蓋体加熱制御手段 86 炊飯加熱制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被炊飯物が収容される容器と、この容器
    の上面開口部を開閉する蓋体と、前記容器を加熱する容
    器加熱手段と、前記蓋体の下面を加熱する蓋体加熱手段
    と、前記容器の温度を検出する容器温度検出手段と、前
    記蓋体の下面の温度を検出する蓋温度検出手段と、沸騰
    検知時に前記蓋温度検出手段が所定の温度上昇率に達し
    たときの前記容器温度検出手段の検出温度を基準温度と
    して設定する基準温度設定手段と、前記基準温度の設定
    後に前記蓋体加熱手段を加熱制御する蓋体加熱制御手段
    と、前記容器温度検出手段の検出温度が前記基準温度に
    対し所定の温度に上昇したときにむらしに切り換える炊
    き上げ検出手段とからなることを特徴とする炊飯器。
  2. 【請求項2】 被炊飯物が収容される容器と、この容器
    の上面開口部を開閉する蓋体と、前記容器を加熱する容
    器加熱手段と、前記蓋体の下面を加熱する蓋体加熱手段
    と、前記容器の温度を検出する容器温度検出手段と、前
    記蓋体の下面の温度を検出する蓋温度検出手段と、沸騰
    検知後に前記容器加熱手段を通断電制御する炊飯加熱手
    段と、前記容器温度検出手段が所定の検出温度に達した
    ときにむらしに切り換える炊き上げ検出手段と、沸騰検
    知後に前記容器加熱手段に連動して前記蓋体加熱手段を
    通電させ所定時間経過後にこの蓋体加熱手段を断電させ
    るとともに、前記むらしに切り換えた後に前記蓋温度検
    出手段の検出温度を前記容器内の被炊飯物の温度よりも
    高く保つように前記蓋体加熱手段を加熱制御する蓋体加
    熱制御手段とからなることを特徴とする炊飯器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20140103154A (ko) * 2011-12-16 2014-08-25 씨디피 브하라트 포지 게엠베하 단조 부품을 재성형하기 위한 방법
CN113491439A (zh) * 2020-04-03 2021-10-12 沙克忍者运营有限责任公司 烹饪系统

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