JPH06277072A - 改変された基質特異性を有する新規グルコースイソメラーゼ - Google Patents

改変された基質特異性を有する新規グルコースイソメラーゼ

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JPH06277072A
JPH06277072A JP3208958A JP20895891A JPH06277072A JP H06277072 A JPH06277072 A JP H06277072A JP 3208958 A JP3208958 A JP 3208958A JP 20895891 A JP20895891 A JP 20895891A JP H06277072 A JPH06277072 A JP H06277072A
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glucose
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Anne-Marie Virginie Renee Lambeir
マリー ヴィルジニーエ ルネ ランベール アン
Ignace Lasters
ラステル イニャース
Wilhelmus J Quax
ヨハネス クワックス ウィルヘルムス
Der Laan Jan M Van
メツク ファン デル ラーン ヤン
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 野性型グルコースイソメラーゼ酵素と少
なくとも1つのアミノ酸において異なるアミノ酸配列を
有するグルコースイソメラーゼ酵素をコードする遺伝子
の発現によって得られ、改変された基質特異性を示す突
然変異グルコースイソメラーゼ酵素 【効果】 本発明により改変された基質特異性、例えば
キシロースに比較して高められたグルコース特異性を有
する突然変異グルコースイソメラーゼが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
〔0001〕 〔産業上の利用分野〕本発明はタンパク質工学技術の酵
素の性質の改良への応用に関する。具体的には本発明は
置き代えによって改変された基質特異性を与えるアミノ
酸を選択する方法を開示する。この方法はグルコースイ
ソメラーゼに応用される。別の面において本発明は改変
された基質特異性を有するグルコースイソメラーゼを提
供する。これらのグルコースイソメラーゼは工業的方法
に、例えば高フラクトースコーンシロップ(HFCS)
の生産に有利に用いることができる。 〔0002〕 〔従来の技術〕グルコースイソメラーゼはグルコースの
フラクトースへの可逆的異性化を触媒する。マクロース
やグルコースに比べてのより高い甘味によりフラクトー
スは現在では砂糖代替物として広く用いられている。 〔0003〕Wen−Pin Chen,Proces
s Biochemistry,15 June/Ju
ly(1980) 30−41及びAugust/Se
ptember(1980)36−41にみられるごと
く、グルコースイソメラーゼを生産する多くの微生物が
知られており、上記文献中には、グルコースイソメラー
ゼ生産能を有するおびただしい数の微生物が掲示されて
いる。 〔0004〕いくつかの微生物はグルコースイソメラー
ゼの工業生産に用いることができ、これらのうちストレ
プトマイセス(Streptomyces)、アンプラ
リーラ(Ampllariella)及びアクチノプラ
ネス(Actinoplanes)が周知である。We
n−Pin Chen文献は該微生物の培養条件及び生
産されたグルコースイソメラーゼの回収及び精製を記述
している。 〔0005〕一般に天然性グルコースイソメラーゼはグ
ルコース以外の糖に対しても高い親和性を示す。この点
に関し、D−キシロース、D−リボース、L−アラビノ
ース、D−アロース及び6−デオキシグルコースがこの
酵素の基質となることが見い出された。D−グルコー
ス、D−キシロース及びD−リボースのK値は微生物
毎に変化し、それぞれ0.086−0.920、0.0
05−0.093及び0.35−0.65Mの範囲であ
ることが報告された。 〔0006〕キシロースに対するK値はグルコースに
対するよりかなり低く、このことはこの酵素に対する正
しい名称が実はキシロースイソメラーゼであることを意
味している。さらに、通常用いられるグルコースイソメ
ラーゼのVmaxはグルコースについてよりキシロース
についてより高く、このこともキシロースイソメラーゼ
がより良い名称であることを示している。 〔0007〕グルコースイソメラーゼは異なる基質に対
し活性なので、目的とする反応産物、それが用いられる
具体的方法、または望ましくない副生物をさけたいとい
う願望によって、基質特異性を改変できると有利であ
る。 〔0008〕HFCS生産におけるグルコースイソメラ
ーゼの適用については、反応時間及び酵素コストの低減
上、グルコースに対するより高いVmax及びより低い
が有用な性質である。
〔0009〕グルコースイソメラーゼの別の適用はキシ
ロースのエタノールへの変換における適用である(Je
ffries,T.W.,Trends Biotec
hnol.(1985)208)。この適用ではキシ
ロースに対する高活性(Vmax)及び/またはキシロ
ースに対するより良い親和性が有用な性質である。 〔0010〕単胃動物に対する飼料の消化性及び味覚は
グルコースをフラクトースへ酵素変換すると改善され
る。現実にはグルコースイソメラーゼの適用は望ましく
ないキシロースの飼料中への生成をもたらすキシロース
異性化活性によって妨げられている。キシロースに対し
特異性(VmaxまたはK)を有さないかまたは減じ
られた特異性を有するグルコースイソメラーゼがあれば
飼料前処理における適用上好ましい。 〔0011〕かくの如く、グルコースイソメラーゼの基
質特異性の改変に対する要望があり、これはまたこの酵
素の適用範囲を拡げるものである。 〔0012〕近年、タンパク質工学技術の助けによって
酵素の特異性活性を再設計することが記述された。We
llsら(Proc.Natl.Acad.Sci.U
SA84(1987)5167)はズブチリシンの例を
示している。バチルス・リケニホルミス(Bacill
us lickeniformis)及びバチルス・ア
ミロリクエファシエンス(B.amyloliquef
aciens)のセリンプロテアーゼはタンパク質配列
において31%(86のアミノ酸残基)異なり、いくつ
かの基質に対する触媒効率において60の要素によって
異なる。B.アミロリクエファシエンスからの86の異
なるアミノ酸のうち3つを対応するB.リケニホルミス
残基によって置き代えることにより、突然変異酵素の触
媒活性はAを60倍も改善された。 〔0013〕別の報告ではグルタミン102をアルギニ
ン102に変異させることによってラクテートデヒドロ
ゲナーゼをマレナデヒドロゲナーゼに変換する方法が記
述されている(Wilksら、Science 242
(1988)1541)。 〔0014〕上記セリンプロテアーゼ及びラクテートデ
ヒドロゲナーゼに関する両ケースにおいて、修飾の提案
は修飾すべき分子とすでに目的とする基質特異性を示し
た天然性酵素の比較に基づいている。同様にしてチトク
ロームp45015αの特異性がチトクロームp450
cohの特異性にLeu209をphe209で置き代
えることによって改変された(Lindberg及びN
egishi,Nature 339(1989)63
2)。 〔0015〕グルコースイソメラーゼについては、キシ
ロースよりグルコースに対し優れた特異性を示す天然性
酵素は知られていない。異なる基質特異性を有する相同
酵素の活性部位の比較に基づく上記方法は従って、グル
コースイソメラーゼに応用することはできない。 〔0016〕WO 89/01520(Letus)は
ストレプトマイセス・ルビギノーサス(Strepto
myces rubiginosus)から得られ、増
加した安定性を示すキシロースイソメラーゼのいくつか
のミューテイン(muteins)をリストしている。
突然変異され得る部位の選択は本発明で用いられるのと
は異なる基準に基づいている。300以上の突然変異体
がリストされているが、突然変異酵素分子の性格付け及
び改変についてのデータはそこには提示されていない。 〔0017〕 〔発明の概要〕本発明は置き代えによって与えられた酵
素の改変された基質特異性をもたらすアミノ酸を選択す
る方法を開示する。一般に適用可能なこの方法はグルコ
ースイソメラーゼの基質特異性を改変するのに用いられ
る。 〔0018〕かくして、本発明は改変された基質特異性
を有するグルコースイソメラーゼをも提供する。この改
変された基質特異性は改変基質結合能及び/または改変
触媒活性と称せられる。具体的には、基質としてのグル
コース及びキシロースについての基質結合能及び触媒活
性において絶対的及び相対的変化を有する突然変異グル
コースイソメラーゼが提供される。 〔0019〕さらに、増加した安定性(崩壊定数として
表される)及び改変された基質特異性等のパラメーター
を、これらの作用を有するそれぞれの変異を加えること
によって、組み合わせて1つの分子とすることができる
ことを示す突然変異グルコースイソメラーゼが提供され
る。 〔0020〕突然変異グルコースイソメラーゼは、野性
型グルコースイソメラーゼ酵素と少なくとも1つのアミ
ノ酸において異なるアミノ酸配列を有する該グルコース
イソメラーゼをコード化する遺伝子の発現によって得ら
れる。 〔0021〕 〔発明の詳しい記述〕本発明は置き代えによって改変さ
れた基質特異性をもたらす、酵素中の、アミノ酸を選択
する方法を開示する。かかる突然変異酵素を得るため
に、この酵素をコード化するDNA配列をコード化され
た酵素が1以上の選択されたアミノ酸置き代えを有する
ように改変する。改変されたDNAは望ましい宿主/ベ
クター系で発現される。 〔0022〕適当な(点)突然変異を選択するために、
タンパク質結晶学、分子模型化及びコンピューター使用
方法、酵素学及び動力学、分子生物学及びタンパク質化
学技術のよく調和させた適用による合理的アプローチが
行われる。標的アミノ酸部位の同定のための入念な方策
は、点突然変異が局地的動揺(local pertu
rbations)を引き起こすことがめったになく、
タンパク質構造のいくつかの異なる性質に直ちに影響を
与え、異なる性質における変化もまた引き起こすという
意味において革新的である。従って、記述された方策は
よく確立された構造−機能相関関係を利用するけれど
も、それらはまた動力学的及び構造的性質の望ましくな
い改変を避けるかまたは訂正する合理的方法を提供す
る。 〔0023〕適当なアミノ酸の置き代えによる基質特異
性の改変 酵素の活性部位への基質の結合を変化調節するために、
酵素−基質または酵素−基質−アナログ/阻害剤複合体
の三次元(3D)構造に関するデータが利用できるな
ら、以下の一般的ルールを逐次的順序で適用できる: a)活性部位中の基質のまたは基質アナログ/阻害剤結
合の原子の周囲4Åの球内に少なくとも1つの原子を有
する、すべての残基及び結晶学的に割り当てられた水分
子を選択する; b)基準a)に従う選択によって得られる残基及び水と
ファンデルワールス接触しているすべての残基を選択す
る;c)該記録された残基及び水分子リストから触媒作
用、コファクター結合(例えば金属イオン及びヌクレオ
チド)、及び(オリゴマー酵素の場合の)本質的なサブ
ユニット間相互作用に関与するものを除外する、 d)上記で選択された残基の構造的役割に干渉する残基
及び水分子を除外する。標的残基の保存された性質の模
型構築及び分析を本質的な構造的役割を同定するのに用
いることができる; e)基質親和性を変化調節する(modulate)た
めに、上記選択された残基の1以上を遺伝子コードの改
変によって置き代えて以下の相互作用及び性質の1以上
を変化させることができる: −e1)残基サイズの改変による立体障害; −e2)基質周囲の疎水性/極性; −e3)基質内の基への水素の結合を介して溶媒和する
側鎖を提供することによって、または基質の周囲内の水
分布を改変する置き代えによって基質周囲を溶媒和する
こと; −e4)水素結合網状組織を粉砕し、基質の周囲におけ
る局地的詰込み密度を減少し、または空隙を導入する置
き代えによる、個々の残基、断片またはタンパク質全体
構造の柔軟性。 〔0024〕上記一連のルールは十分な構造的データが
利用できるならば原則としてすべての酵素に適用できる
一般的ルールである。この一連のルールの実行可能性を
実施するために具体例を以下に論ずる。 〔0025〕グルコースイソメラーゼの基質特異性の変
化調節における一般ルールの適用 上述の基準a)−e)の適用による残基の選択はここで
はアクチノプラネス・ミソウリエンシスのグルコースイ
ソメラーゼの具体例を用いて実証するが、他の種から得
られるグルコースイソメラーゼにおいても強度の相同か
ら同様な置き代え部位を選択できることは明らかであ
る。上述した配列の相同性はアクチノプラネス・ミソウ
リエンシス、アンプラリーラ(Ampullariel
la)・スピーシーズ、ストレプトマイセス・ビオラセ
オルーバー(violaceoruber)、ストレプ
トマイセス・ムリナス(murinus)、ストレプト
マイセス・サーモバルガリス(thermovulga
ris)、アースロバクター(Arthrobacte
)・スピーシーズ、バチルス・ズブチリス(Baci
llus subtilis)、エシエリキア・コリ
Escherichia coli)及びラクトバチ
ルス・キサローサス(Lactobacillus
ylosus)から得られたグルコースイソメラーゼの
アライメント(一列整列)を与える図2に示される。上
述のアプローチは、他の種からのグルコースイソメラー
ゼにおける対応する位置でのアミノ酸置き代え後に、他
のグルコースイソメラーゼの改変された基質特異性をも
もたらすであろう。 〔0026〕一般に、全体的相同性が65%より大、好
ましくは74%(Anicre及びHollenber
g,Nucl.Acids Res.17,7515
(1989)によると、アクチノプラネス・ミソウリエ
ンシスとストレプトマイセスのグルコースイソメラーゼ
の間の最低相同性)、及びより好ましくは85%より大
であって、かつ3D構造が類似している場合には、アミ
ノ酸置き代えは基質特異性における同様な変化をもたら
すと考えられる。基質特異性における同様な変化によっ
て我々は動力学的パラメーターは変化するが、その大き
さは変化しない方向を意味する。具体的には、放線菌目
に属する種からのグルコースイソメラーゼが、選択され
た部位でのアミノ酸の置き代えによる基質特異性の変化
が類似するほど高い程度の類似性を有すると予想され
る。アクチノプラネス・ミソウリエンシスはグルコース
イソメラーゼを突然変異させるのに好ましいソースとな
る。 〔0027〕本発明による基質特異性の変化はグルコー
ス及びキシロースの両方についてVmax及びKの増
加と減少のすべての組合せを包含する。当業者であれば
このことが他の動力学的パラメーターの変化を包含する
ことを理解するであろう。さらに、他の基質に対する特
異性も本質的に変化するであろう。基質特異性を改変す
るための上記提案ルールは上述の基質に限定されず、他
の基質にも適用できる。これらの中にはD−リボース、
L−アラビノース、D−アロース及び6−デオキシグル
コースがある。 〔0028〕かくして基質特異性を改変する一般的方法
を提供することは別として、本発明はこの方法をグルコ
ースイソメラーゼに適用する。 〔0029〕選択されたアミノ酸置き代えはグルコース
イソメラーゼをコード化するDNAにおいて当業者に周
知の方法(例えば部位特異的突然変異誘導)によって巧
みに実行できる。グルコースイソメラーゼまたはその突
然変異体をコード化するDNAを発現ベクター上にクロ
ーン化し、この構築物で、遺伝子が発現される宿主を形
質転換することができる。該宿主中で遺伝子が発現さ
れ、mRNAが転写され、ついで好ましくは成熟タンパ
ク質、または前駆体、が菌体から分泌される。ついでタ
ンパク質を精製することができる。標準的手順はMan
iatisら(Cold Spring Harbo
r,第1及び2版、それぞれ1982及び1989)に
見ることができる。 〔0030〕これらの方法の適用は、野性型グルコース
イソメラーゼ酵素と少なくとも1つのアミノ酸において
異なるアミノ酸配列を有するグルコースイソメラーゼ酵
素をコード化する遺伝子の発現によって得られるグルコ
ースイソメラーゼ酵素であって、改変された基質特異性
を示すことによって特徴づけられるグルコースイソメラ
ーゼ酵素をもたらす。単一の突然変異体の代りに二重の
突然変異体も得ることができる。望ましい性質の組合せ
を目的とするこれらの二重突然変異体のいくつかは性質
が少なくとも部分的に累積的であることを示す。本適用
において、グルコースに対する高められた特異性と高め
られた安定性の両方を有する突然変異体の例を提示す
る。 〔0031〕新規酵素の基質特異性は目的とする適用の
ために必要とされる基質についてテストすることができ
る。ここで基質としてのグルコースとキシロースに関す
る動力学的パラメーター、及びまたこれらのパラメータ
ーにおける相対的変化に特別の注意が払われる。 〔0032〕図1はA.ミソウリエンシスの活性部位の
周囲の残基の図式的地図を示す。以下に野性型と比較し
てグルコースに対しより高い相対的特異性を有する突然
変異体を設計する方法を説明する。 〔0033〕アクチノプラネス・ミソウリエンシスから
のグルコースイソメラーゼに上記ルールを適用し、つい
でソルビトール−GI−Co2+の座標(coordi
nates)を用いて以下の残基リストが得られる: − 基準(a)によって選択された残基及び水:16T
rp、 26phe及び任意的に491、492、690及び8
87として表示される4つの水分子。 − 基準(b)によって追加の残基が選択される。本ケ
ースの場合には上述の残基(基準(a))の周囲2Åの
球内のすべての残基が取り上げられた。これらは以下の
アミノ酸である: 291phe、293Tyr及び295Pro。 − 触媒作用残基:54His、183Lys、220
His;カチオン配位子:181Glu、217Gl
u、221Glu、245Asp、255Asp、29
2Asp、水690;及び界面残基:26Pheを基準
(c)の適用により除外する。 − 残基16Trp、94Phe及び137Trpは基
質結合ポケットの全体的形を決める保存された疎水性ク
ラスターを形成するので、基準(d)の適用により除外
する、さらに残基184Proも基準(d)により除外
する。 〔0034〕上述の基準の適用後に得られる置き代えす
べき好ましい残基は表1に示される。 〔0035〕
【表1】 〔0036〕これらの部位の単独置き代え及び/または
異なる部位での置き代えの組合せにより、立体障害の除
去(relief)を通してまたは糖環境の極性の調節
(modulation)によって改善された活性がも
たらされ得る。親和性の調節及び/または種々の基質に
対する触媒効率等の異なる性質をこの方法で改変し得
る。 〔0037〕キシロースに比較してのグルコースに対す
る特異性を増加する具体的事例においては、野性型グル
コースイソメラーゼについての基質特異性がキシロース
から6−デオキシグルコース、グルコースへ行くに従っ
て減少するということを注目することが重要である。ソ
ルビトールについての阻害定数はキシリトールについて
より大である。この観察はより大きな基質もしくは阻害
剤の結合による立体障害はより低い特異性に貢献するこ
とを示唆する。A.ミソウリエンシスからの酵素−ソル
ビトール−コバルト複合体の結晶構造においてソルビト
ールのC6に結合したヒドロキシル基の4Å以内に以下
の残基が見い出される:16Trp、88Met、13
5Val、90Thr及び491で表される水分子。疎
水性側鎖16Trp、88Met及び135Valはヒ
ドロキシル基を溶媒和することができない。99Thr
のヒドロキシル基は回転してそっぽを向いており、その
メチル基が阻害剤の方へ向いている。水分子(491)
はソルビトールのO6及びO4を架橋している。基質も
しくは阻害剤の不存在下で決定された酵素−コバルト複
合体の構造において、活性部位は酵素−ソルビトール−
コバルト複合体中の阻害剤のO1、O2、O3、O4及
びO5の位置に略対応する位置で結合したいくつかの水
分子を含有する。しかしながら、O6に対応する環境は
水分子を収容できない。このことはC6のヒドロキシル
基が適当に溶媒和されない別の証拠を提供する。 〔0038〕(基準a−eの適用による)標的残基の収
集においてなされた置き代えは基質の、特にO6のヒド
ロキシル基の環境の極性を増大すること、及びより大な
る基質を収容する活性部位の柔軟性を増大することを意
図したものである。 〔0039〕他の中では、以下の単一の及び組合せの点
突然変異を行ってグルコース特異性に意図した改変を起
こさせた。 25Ala→Lys:基質のO1、O2及びO3の6−
8Åの距離に正に荷電した残基の導入。界面中の水構造
の粉砕。基質のC1脂肪族水素を収容する疎水性ポケッ
トを形づくる26Pheの変位(displaceme
nt)。 243His→Asn:樽状部(barrel)の内部
におけるタンパク質−水の水素結合網状組織の改変によ
る増加した柔軟性。 290His→Asn:樽状部の内部におけるタンパク
質−水の水素網状組織における改変による増大した柔軟
性、水の置き代え(displacement)。 253His→Argと組み合わせた290His→A
sn:安定性を増加し、または不可逆的不溶性化を起こ
させるグリケーション(glycation)(EP−
A−0351029)を防止するために253Lys→
Argの突然変異を導入する。 88Met→Ser:O6結合ポケットの極性の増大、
タンパク質のたたみ込み(packing)を局地的に
改変することによる柔軟性の増大。 243His→Asnと組み合わせた88Met→Se
r:O6結合ポケットの極性の増大、タンパク質のたた
み込みを局地的に改変することによる柔軟性の増大。 290His→Asnと組み合わせた88Met→Se
r:樽状部の内部におけるタンパク質−水の水素結合網
状組織における改変による柔軟性の増大、水の置代え、
O6結合ポケットの極性の増大。 〔0040〕90Thr→Ser:側鎖の改変された柔
軟性、タンパク質のたたみ込みの局地的改変による柔軟
性の増大、基質結合水分子(492)の環境の改変。 135Val→Glnと組み合わせ90Thr→Se
r:90位側鎖の柔軟性の改変、タンパク質のたたみ込
みの局地的改変による柔軟性の増大、基質結合水分子
(492)の環境の改変、極性残基による疎水性環境の
置き代え、グルタミンとC6ヒドロキシ基の間の直接水
素結合の可能性。 135Val→Gln及び215Asn→Serと組み
合わせた90Thr→Ser:柔軟性の改変、極性残基
による疎水性環境の置き代え(replacemen
t)、水分子除去の可能性、90SerとC6ヒドロキ
シル基の間の直接水素結合の可能性。 135Val→Thr:極性残基による疎水性環境の置
き代え。 135Val→Gln:極性残基による疎水性環境の置
き代え、グルタミンとC6ヒドロキシル基の間の直接水
素結合の可能性。 〔0041〕これらの突然変異の提案は目的とする特異
性を有する新規なグルコースイソメラーゼを創出するの
に適用できる合理的なものを例示するためのものであ
る。しかしながら、標的残基を上記したアミノ酸とは異
なるアミノ酸へ同様にして改変することによって目的と
する突然変異体を得ることができることは当業者にとっ
て明らかであろう。 〔0042〕活性部位における結合水分子の置き代え、
除去、変位(shifting) ソルビトールの構造とキシリトールの構の比較から、特
定の水分子が適当なグルコースの結合を妨害し得ると考
えられる。この水の適当なアミノ酸側鎖による置き代
え、または敵当な位置でのより短い側鎖の導入による水
の位置の移動により親和性を増加し得る。 〔0043〕グルコースに対する高められた特異性(K
=250mM、Vmax=41Mmoles/min
/mg)を有するグルコースイソメラーゼ突然変異体H
290Nが例として役立つ。突然変異体H290Nの活
性部位における結合水の除去または変位が観察された、
グルコースに対する活性の増加に相関している。他の結
合水分子の変位によっても同様な効果を得ることができ
る。基質の原子O3、O4、O5またはO6の周囲4Å
の球内にある水分子は隣接するアミノ酸の突然変異によ
って除去するが変位させる候補者である。 〔0044〕以下の実施例においてアクチノプラネス・
ミソウリエンシスからクローン化した遺伝子に点変異を
導入するのに組換えDNA技術を適用する。タンパク質
はE.コリ中で過剰発現し(overexpresse
d)、精製し、生体外でかつ他所で記述された適用条件
(Van Tilburg,1983,題目:“Eng
ineering aspect of biocat
alysts inindustrial starc
h conversion”(工業的デンプン変換にお
ける生物触媒の工学的側面),Delftse Uni
versitaire Pers)で性格付けを行う。 〔0045〕実験 D−グルコースイソメラーゼ遺伝子のクローニング及び
発現 D−グルコースイソメラーゼ(GI)はD−キシロース
をD−キシルロースに変換する酵素であるD−キシロー
スイソメラーゼ(D−キシロース)ケトール−イソメラ
ーゼ(EC 5.3.1.5)について同義的に用いら
れる。巧みに工作されたE.コリ菌株によって生産され
るアクチノプラネス・ミソウリエンシスからのグルコー
スイソメラーゼはEcoAmi(DSM)GIと命名さ
れる。GIをコード化するアクチノプラネス・ミソウリ
エンシスの遺伝子を類似のE.コリxy1A遺伝子から
区別するため、前者をGIと称する。 〔0046〕DNA分子の操作方法はManiatis
ら(1982,Cold Spring Harbor
haboratory)及びAusubelら(19
87,Current Protocols in M
olecular Biology(分子生物学におけ
る最近のプロトコル),John Wiley &So
ns社、ニューヨーク)記載されている。アクチノプラ
ネス・ミソウリエンシスDSM43046からのグルコ
ースイソメラーゼのクローニング及びDNA配列は他所
(EP−A−0351029)に記載されている。導か
れたGIのアミノ配列は番号を付され、図2で他のグル
コースイソメラーゼと比較されている。以下、アミノ酸
の番号付けは図2を参照する。 〔0047〕EP−A−0351029に記述されたよ
うにして野性型及び突然変異GI酵素をE.コリ菌株K
514で生産した。EP−A−0351029は本願で
適用した技術の大部分を具体的に記述しており、従って
ここに参考に加入する。 〔0048〕発現産物の酵素活性のアッセイ グルコースイソメラーゼの酵素活性を以下に示すように
してアッセイした(酵素活性1単位は1分当り1.0M
molの生産物−D−キシルロースまたはD−フラクト
ース−を生産する;従って、比活性−spa−はGI酵
素1mgあたりの単位として表される)。 〔0049〕グルコースイソメラーゼによるキシロース
の異性化によって35℃で生産されたキシルロースの2
78nmでの吸収の増大を測定することによってGI活
性を直接アッセイした。このアッセイは10mMMgS
を含有する50mMトリエタノールアミン緩衝液、
pH7.5中で0.1Mキシロースの存在下に行った。
アッセイにおけるグルコースイソメラーゼの最終濃度は
±0.01mg/mlであった。この濃度は、酵素アッ
セイ混合物での希釈に先立ち、1.0mg/mlの酵素
溶液について278nmで1.08の吸光係数を用いる
吸収分光分析法によって正確に測定した。 〔0050〕D−ソルビトールデヒドロゲナーゼとカッ
プルさせたアッセイにおいては前述の如く(Kerst
ers−Hildersonら,Enzyme Mic
rob.Technol.(1987)145)、3
5℃で、50mMトリエタノールアミン、pH7.5、
10mM MgSO及び0.1Mキシロース中±2×
10−8MのD−ソルビトールデヒドロゲナーゼ(L−
イディトール(iditol):NADオキシドリダク
ターゼ、EL1.1.14)及び0.15mMNADH
の存在下にD−キシルロースの酵素測定を行った。この
アッセイにおけるグルコースイソメラーゼの最終濃度は
±2.5×10−3mg/mlであり、この濃度は前述
の如く正確に測定した。 〔0051〕ケト糖と酸中のカルバゾールとの反応によ
る紫色の生産物の生成に基づくシステイン−カルバゾー
ル法(CCM)(Dische及びBorenfreu
nd,J,Biol.Chem.192(1951)5
83)を用いて、異性化反応中に生産されたD−フラク
トースを測定することによって、基質としてグルコース
を用いるGI活性をアッセイすることができる。別法と
して、異性化反応中に生産されたD−フルクトースをソ
ルビトールデヒドロゲナーゼ及びNADHを用いて酵素
的に測定することも可能である。 〔0052〕特異性の目安としてVmax/K比を時
折り用いる(Wellsら、前出)。突然変異体につい
て、キシロースについての及びグルコースについてのV
max/K値が型通りの操作で計算された。キシロー
スパラメーターの測定は35℃で行い、グルコースパラ
メーターは60℃で測定する。これらの温度は実際的理
由から選ばれる。相対的特異性についての結論が測定温
度に係りなく一般的に当てはまるかどうかをみるため
に、キシロースについてのいくつかの測定は野性型及び
突然変異酵素の両方について60℃で行った。60℃で
の定常状能の動力学的パラメーターについて導かれた結
論は35℃での結論と同様であることが見い出された。 〔0053〕 〔実施例〕実施例1:改良された触媒作用を有する突然変異体 置き代えによって改良された基質結合、触媒活性または
基質特異性を生じ得る残基を選択するべく、アクチノプ
ラネス・ミソウリエンシスのグルコースイソメラーゼの
3次元構造を研究した。基質のO1−O6から4Å以内
に直接的または間接的(別の残基または水分子を介し
て)に存在する残基を選択し、pMa、pMcベクター
系(Stanssensら,Nucl.Acids R
es.17(1989)4441)を用いる部位特異的
突然変異誘発によって改変した。このようにして得られ
た突然変異体のいくつかの酵素パラメーターを以下の表
2に示す。 〔0054〕
【表2】 〔0055〕精製した酵素について活性を測定した。キ
シロースについてはカップルしたソルビトールデヒドロ
ゲナーゼアッセイを用い、グルコースについてはシステ
インカルバゾール法もしくは不連続(disconti
nuous)ソルビトールデヒドロゲナーゼ法を用い
た。 〔0056〕実施例2:改良されたグルコースに対する
親和性を有するグルコースイソメラーゼ 表3は野性型酵素と比較した、種々の突然変異体からの
測定されたK値を要約する。これらの突然変異体がす
べてグルコースに対してより低いKを有することが分
る。このことは基質グルコースの結合が高められている
ことを意味する。さらに突然変異体のいくつかについて
はキシロースについてのKが改良されず悪くなってい
る(表2に例示)。かくの如く、突然変異体M88S、
T90S、T90SV135Q、V135Q、H290
N、K294Q、H243Nは野性型酵素に比べ優れた
キシロース/Kグルコース比を獲得した。 〔0057〕
【表3】 〔0058〕実施例3:グルコースに対し高められた触
媒活性を有するグルコースイソメラーゼ グルコースに対し高められた触媒活性を有するグルコー
スイソメラーゼ突然変異体はE186D、L258K、
H290N及びH290Nとの組合せ突然変異である。
L258Kは一般的方法において記述された基準を用い
て選択されたものではない。というのは258位のロイ
シンは基質または阻害剤から約10Å離れているからで
ある。 〔0059〕表4に野性型Vmaxと比較したVmax
を示す。8,9%から43%への増加が示されている。
これにより好ましい基質グルコースのより早い異性化が
もたらされるであろう。 〔0060〕
【表4】 〔0061〕突然変異体H290Nは野性型酵素よりか
なり優れた41.80のグルコースに対するVmax
示す。さらにVmaxキシロースは改善されていない。
従ってH290NのVmaxグルコース/Vmaxキシ
ロース比は改善され、この変異体を「真の」グルコース
イソメラーゼに近づけている。 〔0062〕実施例4:H290Nグルコースイソメラ
ーゼの構造 突然変異体H290Nの結晶構造において、Asn側鎖
のアミド基をw.t.分子(図3)のイミダゾール基の
上に重ね合わせ得ることが観察される。結果として、2
90Asnでのアミドは245Aspへの水素結合を維
持する。さらに、290AsnのOδ1原子は12Se
rのヒドロキシルに水素結合し得る。 〔0063〕w.t.構造中の290Hisのne2に
水素結合した52Thrのヒドロキシル基はもはや29
0Asnに水素結合できない。この突然変異体では52
Thrのヒドロキシル基はそれが水分子と結合するよう
回転している(X′ねじれ(torsion))(野性
型X′=71゜、変異体X′=−172.5゜)。突然
変異体構造中に存在するこの水分子は野性型では88M
et sδ原子(距離=0.45Å)として位置してい
る。52Thrへの水素結合を形成する、この位置への
水分子の導入は、野性型に比し変異体中の88Metの
側鎖の再配向を強いる。加えて52Thr側鎖は変異体
中では53Pheの主鎖水素(d=2.23Å)に水素
結合している。 〔0064〕H290N中の88Met側鎖の再配向は
243Hisの移動を必要とする。加えて野性型構造中
では12Serを243Hisに架橋している水分子
(490)は52Thrのメチル基と88Metの新た
な配向に基づく立体障害により消散する。243His
は別のX′角度を採用し(野性型(w.t.)ではX′
=−169゜及び変異体ではX′=−77゜)、215
Asnとの水素結合を廃止させる。243Hisのイミ
ダゾールによって残されたスペースは水分子(615)
で満たされ、これは215Asn(示されていない)の
アミドに水素結合する。さらに、この水分子は新たな水
分子(872)に水素結合し、後者は244Ileの主
鎖水素原子に水素結合する。 〔0065〕C6ヒドロキシル環境における側鎖の柔軟
性における改変の別の証拠は野性型構造に比べて2倍高
い、残基52Thr、88Met及び243Hisにつ
いての温度因子によって与えられる。 〔0066〕H290N突然変異によって引き起こされ
た複合体の再配列の結果、3つの水分子がソルビトール
のC6ヒドロキシル基を溶媒和している。 〔0067〕このことは活性部位における結合水の置き
代え、移動または変位が酵素活性における目的とする改
変をもたらすことができることを例示している。 〔0068〕実施例5:改良された基質結合性を有する
グルコースイソメラーゼ 表5に改良されたキシロース結合性を有するいくつかの
突然変異体を示す。A25K及びE186Dはキシロー
スとグルコースの双方に対して減少したKを有する。
E186Qはフラクトースに対しても減少したKを有
する。高い基質親和性を有する酵素は低い基質濃度の条
件下で好ましい。 〔0069〕
【表5】 〔0070〕E186Q及びA25Kのみがテストされ
た両基質に対し改良された親和性を有することが注目さ
れる。 〔0071〕実施例6:グルコースに対し改善された特
異性を有する突然変異体 比特異性(relative specificit
y)はグルコースに対するVmax/K比によって除
したキシロースに対するVmax/K比として定義さ
れる。従って、この数字が野性型に対しての値より小さ
ければグルコースに対する比特異性が増加している。 〔0072〕グルコースに対する比特異性の増加した突
然変異グルコースイソメラーゼを表6に示す。突然変異
体V135Q、T90SV135Q及びT90SV13
5Q215Sはキシロースに対し大巾に減少した活性を
有している。グルコースに対する活性は絶対的意味では
減少しているが、キシロースに対するグルコースのV
max/Kの比は相当に改善されている。従って、こ
れらの変異体はそれらの特異性を変化させて実質上キシ
ロースイソメラーゼ活性を有さない本当のグルコースイ
ソメラーゼになっている。 〔0073〕突然変異T90S、V135Q及びN21
5Sの三重突然変異体への組合せはこれらの突然変異が
動力学パラメーターに関し相加的であることを示してい
る(表6)。 〔0074〕
【表6】 〔0075〕実施例7:M88SH243N突然変異体
で生じた構造的変化 基質特異性はより大なる側鎖の柔軟性を示すアミノ酸を
与えるアミノ酸置き代えによっても改変することができ
る。 〔0076〕突然変異体M88SH243Nの結晶構造
において、基質のC6ヒドロキシ環境の側鎖における柔
軟性の増加を反映する多重コンホーメーション(mul
tiple conformation)を243As
n及び52Thrが採用することが観察される。 〔0077〕残基88Ser、52Thr、135Va
l及び177Argを含有する、隣接β−樽状鎖(be
ta barrel strands)のCα位が0.
3−0.5Å変位して、樽状部の内部をわずかに大きく
していることも観察される。 〔0078〕88Met→88Serの突然変異によっ
て作出される空間は別の水分子で満たされる。観察され
た代わるがわるの(alternate)側鎖の位置選
定(location)及び樽状部のわずかな移動は別
の水分子の導入及び基質のC6ヒドロキシル方向にある
水分子の移動を可能にする。 〔0079〕実施例8:Mn2+の存在下に改良された
性質を有する突然変異体 Mg2+に加え、Mn2+も異性化における2価カチオ
ンとして用い得る。Mn2+は工業的異性化方法では通
常使用しないが、生産物から金属イオンを除去し得る場
合のまたは金属イオンが生産物の品質に関与しない場合
の適用についてその使用を考えることができる。 〔0080〕突然変異体E186QはMn2+の存在下
でグルコースに対する改良された触媒活性を示す(表7
参照)。 〔0081〕
【表7】 〔0082〕用いられた方法は実施例1におけると同様
であった。Vmaxグルコースにおける改良は野性型酵
素に比べ3〜4倍であった。Kグルコースにおける改
良は4倍であった。186EはUP金属位の付近にある
ので(図1参照)、186QはMg2+半径(radi
us)とよりより大なるMn2+半径とよりよい協調関
係にあると予想される。 〔0083〕実施例9:突然変異体K253RH290
Nの適用テスト 突然変異体H290Nは表4において見られる如くグル
コースに対して増加した活性を示す。表6はこの変異体
においてはグルコースに対する特異性も増加しているこ
とを示す。この変異体をEP−A−351029(この
出願の実施例7)に記述されたようにして固定化した。
野性型の及びこの変異体のグルコースイソメラーゼの適
用テストを同じ出願(実施例8)に記述されたようにし
て行った。安定性を一次崩壊定数(K、崩壊定数が低
いほど酵素はより安定である)によって示す。表8は野
性型の及び変異体のグルコースイソメラーゼについての
値を与える。 〔0084〕
【表8】 〔0085〕表8に示される如く、H29CNは野性型
グルコースイソメラーゼに比し不安定になっている。K
253Rは3より大なる比率ほど野性型グルコースイソ
メラーゼを安定化することが見い出された。H290N
と安定化変異K253Rの組合せはこれらの性質が相加
的であることを示している。さらに、K253RH29
0Nのグルコースに対する活性が安定化変異によって負
に影響されないどころか、この二重変異体がこの基質に
対して変異体H290Nよりむしろ高い活性を示すこと
が表4より分る。特異性が関与する限りにおいては、表
6からK253R突然変異がH290N突然変異の特異
性に実質上影響を与えないことが分る。 〔0086〕かくして活性突然変異体は野性型酵素を安
定化することが示された突然変異を導入することによっ
て安定化できると結論し得る。 〔0087〕上述の実施例は本発明の概念を実証するこ
とを意図するものであり、その範囲を限定することを意
図するものでないことが理解されるべきである。この観
点において、改変された特性、例えば熱安定性、変位し
た最適pHもしくは金属結合性をもたらす他の突然変異
と組み合わされた上述の突然変異の組合せは本発明の範
囲内であることが明らかである。 〔0088〕 〔発明の効果〕本発明によって、置き代えによって与え
たれた酵素の改変された基質特異性をもたらすアミノ酸
を選択する方法が提供される。また本発明によって改変
された基質特異性を有するグルコースイソメラーゼが提
供される。
【図面の簡単な説明】
〔図1〕図1はグルコースイソメラーゼ−キシリトール
複合体の三次元構造から導かれた、アクチノプラネス・
ミソウリエンシスからのグルコースイソメラーゼの活性
部位の図式的表示を表す。阻害剤が図面の中央に十分に
詳しく示されている。アミノ酸残基については水素結合
に関与する原子のみが描かれている。残基名は実線で描
かれた箱に記載され、溶媒分子は点線で描かれた箱に記
載されている。金属結合部位は395及び580と番号
付けされた卵形のものによって表される。点線は静電的
相互作用を示す:細い点線は水素結合を表し、太い点線
は金属の提案された連結を表す。厳格に保存されている
(Lonsorned)残基は星印(astorix)
で印されている。保存されていない残基については天然
で見い出される置き代えが示されている。 〔図2〕図2A及び図2Bは異なる微生物から得られた
グルコースイソメラーゼのアミノ酸配列のアラインメン
ト(一列整列)を示す。アクチノプラネス・ミソウリエ
ンシスのグルコースイソメラーゼの完全配列が与えられ
ている。アンプラリーラ(Ampullariell
)のグルコースイソメラーゼのアミノ配列は発表され
た配列(saari,J.Bacteriol.,16
(1987)612)と1つの残基が異なっている:
発表された配列のプロリン177はアルギニンであるこ
とが判明した。ストレプトマイセス・サーモバルガリス
配列はアミノ酸346までしか確立されていない。未決
定の残基はブラシのままあけてある。点は他の配列のい
ずれかと比較してこの位置のアミノ酸の欠如を示す。異
なる種は以下の記号で示される。 二次構造の割当て(assignment)はアクチノ
プラネス・ミソウリエンシスの構造において行った。樽
壮部におけるヘリックスは実線で囲まれている。陰を付
した箱はβ−鎖を示す。 〔図3〕図3はH290N突然変異体(肉太)と野性型
−ソルビトール−Mg構造の比較を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月22日
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はグルコースイソメラーゼ・キシリトール
複合体の三次元構造から導かれた、アクチノプラネス・
ミソウリエンシスからのグルコースイソメラーゼの活性
部位の図式的表示を表す。阻害剤が図面の中央に十分に
詳しく示されている。アミノ酸残基については水素結合
に関与する原子のみが描かれている。残基名は実線で描
かれた箱に記載され、溶媒分子は点線で描かれた箱に記
載されている。金属結合部位は395及び580と番号
付けされた卵形のものによって表される。点線は静電的
相互作用を示す:細い点線は水素結合を表し、太い点線
は金属の提案された連結を表す。厳格に保存されている
(conserved)残基は星印(asterix)
で印されている。保存されていない残基については天然
で見い出される置き代えが示されている。
【図2】図2は異なる微生物から得られたグルコースイ
ソメラーゼのアミノ酸配列のアラインメント(一列整
列)を示す。アクチノプラネス・ミソウリエンシスのグ
ルコースイソメラーゼの完全配列が与えられている。ア
ンプラリーラ(Ampullariella)のグルコ
ースイソメラーゼのアミノ配列は発表された配列(Sa
ari,J.Bacteriol.,169(198
7)612)と1つの残基が異なっている:発表された
配列のプロリン177はアルギニンであることが判明し
た。ストレプトマイセス・サーモバルガリス配列はアミ
ノ酸346までしか確立されていない。未決定の残基は
ブランクのままあけてある。点は他の配列のいずれかと
比較してこの位置のアミノ酸の欠如を示す。異なる種は
以下の記号で示される: Ami. :Actinoplanes missou
riensis DSM4643 Amp. :Ampullariella speci
es ATCC 31351 Svi. :Streptomyces violac
eoruber LMG7183 Smu. : Streptomyces murin
us Sth. : Streptomyces therm
ovulgaris DSM 40444 Art. : Arthrobacter speci
es Bsu. : Bacillus subtilis Eco. : Escherichia coli Lxy. : Lactobacillus xyl
osus 二次構造の割当て(assignment)はアクチノ
プラネス・ミソウリエンシスの構造において行った。樽
状部におけるヘリックスは実線で囲まれている。陰を付
した箱はβ−鎖を示す。
【図3】図3は異なる微生物から得られたグルコースイ
ソメラーゼのアミノ酸配列のアラインメント(一列整
列)を示す。アクチノプラネス・ミソウリエンシスのグ
ルコースイソメラーゼの完全配列が与えられている。ア
ンプラリーラ(Ampullariella)のグルコ
ースイソメラーゼのアミノ配列は発表された配列(Sa
ari,J.Bacteriol.,169(198
7)612)と1つの残基が異なっている:発表された
配列のプロリン177はアルギニンであることが判明し
た。ストレプトマイセス・サーモバルガリス配列はアミ
ノ酸346までしか確立されていない。未決定の残基は
ブランクのままあけてある。点は他の配列のいずれかと
比較してこの位置のアミノ酸の欠如を示す。異なる種は
以下の記号で示される: Ami. :Actinoplanes missou
riensis DSM4643 Amp. :Ampullariella speci
es ATCC 31351 Svi. :Streptomyces violac
eoruber LMG7183 Smu. :Streptomyces murinu
s Sth. :Streptomyces thermo
vulgaris DSM 40444 Art. :Arthrobacter specie
s Bsu. :Bacillus subtilis Eco. :Escherichia coli Lxy. :Lactobacillus xylos
us 二次構造の割当て(assignment)はアクチノ
プラネス・ミソウリエンシスの構造において行った。樽
状部におけるヘリックスは実線で囲まれている。陰を付
した箱はβ−鎖を示す。
【図4】図4はH290N突然変異体(肉太)と野性型
−ソルビトール−Mg構造の比較を示す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【図1】
【図2】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:01) (C12N 9/92 C12R 1:19) (72)発明者 アン マリー ヴィルジニーエ ルネ ラ ンベール ベルギー国 3030 エーヴェルレエ ビュ ス 43 スパーランドレーフ 30 (72)発明者 イニャース ラステル ベルギー国 3081 ペルク リュートガル ディス ストラート 24 (72)発明者 ウィルヘルムス ヨハネス クワックス オランダ国 2253ヴェーベー フォールシ ョッテン ヤン ファン ガレンラーン 8 (72)発明者 ヤン メツク ファン デル ラーン オランダ国 9718ペーエー グローニンイ ェンコルテ ストラート 13

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野性型グルコースイソメラーゼ酵素と少
    なくとも1つのアミ酸において異なるアミノ酸配列を有
    するグルコースイソメラーゼ酵素をコードする遺伝子の
    発現によって得られ、改変された基質特異性を示す突然
    変異グルコースイソメラーゼ酵素。
  2. 【請求項2】 グルコースに対するVmaxを天然性グ
    ルコースイソメラーゼより高い20℃及び85℃の間の
    温度で有する請求項1の突然変異グルコースイソメラー
    ゼ酵素。
  3. 【請求項3】 グルコースに対するKを天然性グルコ
    ースイソメラーゼより低い20℃及び85℃の間の温度
    で有することにおいて、同じ本質的生物活性を有する天
    然性グルコースイソメラーゼから区別される請求項1の
    突然変異グルコースイソメラーゼ酵素。
  4. 【請求項4】 キシロースに対するVmaxを天然性グ
    ルコースイソメラーゼより高い20℃及び85℃の間の
    温度で有することにおいて、同じ本質的生物活性を有す
    る天然性グルコースイソメラーゼから区別される請求項
    1の突然変異グルコースイソメラーゼ酵素。
  5. 【請求項5】 キシロースに対するKを天然性グルコ
    ースイソメラーゼより低い20℃及び85℃の間の温度
    で有することにおいて、同じ本質的生物活性を有する天
    然性グルコースイソメラーゼから区別される請求項1の
    突然変異グルコースイソメラーゼ酵素。
  6. 【請求項6】 天然性グルコースイソメラーゼより優れ
    たVmaxグルコース/Vmaxキシロース比を有する
    ことにおいて、同じ本質的生物活性を有する天然性グル
    コースイソメラーゼから区別される請求項1の突然変異
    グルコースイソメラーゼ酵素。
  7. 【請求項7】 天然性グルコースイソメラーゼより高い
    キシロース/Kグルコース比を有することにおい
    て、同じ本質的生物活性を有する天然性グルコースイソ
    メラーゼから区別される請求項1の突然変異グルコース
    イソメラーゼ酵素。
  8. 【請求項8】 放線菌目の微生物から得られる請求項1
    −7のいずれか1つのグルコースイソメラーゼ酵素。
  9. 【請求項9】 アクチノプナネス・ミソウリエンシスか
    ら導かれる請求項1−8のいずれか1つの突然変異グル
    コースイソメラーゼ。
  10. 【請求項10】 該グルコースイソメラーゼのアミノ酸
    配列が野性型アクチノプラネス・ミソウリエンシス株か
    ら導かれるグルコースイソメラーゼのアミノ酸配列と少
    なくとも65%の相同を示す請求項1−7のいずれか1
    つの突然変異グルコースイソメラーゼ酵素。
  11. 【請求項11】 糖基質の酸素原子の周囲4オングスト
    ロームの球内に残基の置換を有する請求項1−7のいず
    れかの突然変異グルコースイソメラーゼ。
  12. 【請求項12】 以下のアミノ酸の少なくとも1つが置
    換され、かつ改変された基質特異性を有する請求項1−
    7のいずれかの突然変異グルコースイソメラーゼ:
  13. 【請求項13】 以下のアミノ酸置換の少なくとも1つ
    を含有する請求項12の突然変異体:A25K,M88
    S,T90S,V135Q,V135T,E186D,
    E186Q,N215S,H243N,K253R,L
    258K,H290N,K294Q,K294R。
  14. 【請求項14】 糖基質の酸素原子の周囲4オングスト
    ロームの球内に水分子を移動させることによって得られ
    る請求項1−7のいずれかの突然変異体。
  15. 【請求項15】 以下の基準よりなる方法に従って選択
    されるアミノ酸を取り替えることによって改変された基
    質特異性を有する酵素を得る方法: a)活性部位中の基質のまたは基質アナログ/阻害剤結
    合の原子の周囲4Åの球内に少なくとも1つの原子を有
    する、すべての残基及び結晶学的に割り当てられた水分
    子を選択すること; b)基準a)に従う選択によって得られる残基及び水と
    ファンデルワールス接触しているすべての残基を選択す
    ること; c)該記録された残基及び水分子リストから触媒作用、
    コファクター結合(例えば金属イオン及びヌクレオチ
    ド)、及びオリゴマー酵素の場合の本質的なサブユニッ
    ト間相互作用に関与するものを除外すること; d)これらの残基の構造的役割に干渉する残基及び水分
    子を除外すること、であって、標的残基の保存された性
    質の模型構築及び分析を本質的な構造的役割を同定する
    のに用いることができる方法。
  16. 【請求項16】 以下の相互作用及び性質の1以上が改
    変された請求項15の改変された基質特異性を有する酵
    素を得る方法: −e1)残基サイズの改変による立体障害; −e2)基質周囲の疎水性/極性; −e3)基質内の基への水素の結合を介して溶媒和する
    側鎖を提供することによって、または基質の周囲内の水
    分布を改変する置き代えによって基質周囲を溶媒和する
    こと; −e4)水素結合網状組織を粉砕し、基質の周囲におけ
    る局地的詰込み密度を減少し、または空隙を導入する置
    き代えによる、個々の残基、断片またはタンパク質全体
    構造の柔軟性。
  17. 【請求項17】 請求項1−13のいずれか1つの突然
    変異グルコースイソメラーゼを得る方法であって、 a)グルコースイソメラーゼをコード化するDNA配列
    を得、 b)この配列を選択したヌクレオチド位置で突然変異さ
    せ、 c)突然変異した配列を発現ベクター中にDNA配列が
    発現される方法でクローン化し、 d)該ベクターで宿主生物または菌体を形質転換し、 e)該宿主生物を培養し、 f)グルコースイソメラーゼを単離すること よりなる方法。
  18. 【請求項18】 先行する請求項のいずれか1つの突然
    変異グルコースイソメラーゼの糖分子の変換における使
    用。
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